JP3595542B2 - ヒートポンプ式自動車用空気調和装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の車室内をエンジン冷却水と冷媒を用いて冷暖房するヒートポンプ式自動車用空気調和装置に関し、特にエバポレータへ流れる冷媒量を適切に制御できるヒートポンプ式自動車用空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
高級車や車室内空間が大きいワンボックスカーでは、室内全体が快適な空調状態となるように、車室内の前方領域と後方領域とをフロントユニットとリヤーユニットとによってそれぞれ独立に空気調和するデュアルエアコンが広く採用されている。
【0003】
この種のデュアルエアコンのなかでもヒートポンプ式の自動車用空気調和装置は、暖房運転時において、フロントユニットでは、エンジンにより加熱されたエンジン冷却水を熱源として利用する一方で、リヤーユニットでは、コンプレッサにより圧縮された高温高圧の冷媒を熱源として利用し、外部空気から熱を汲み上げて使用するシステムとなっている。
【0004】
ところが、暖房運転する場合、例えば、冬季の朝のように外気温度が低いときには、起動時にエンジン冷却水の温度も低く、また冷媒温度の上昇速度も俊敏でないため、運転開始と同時に暖かい空気が吹き出る状態にはならず、いわゆる即暖性に欠け、暖房性能も不足気味となるがある。特に、ディーゼルエンジンを搭載した車室内空間の大きいワンボックスカーでは、通常のガソリンエンジン車に比し、エンジン冷却水の温度上昇が遅く、しかも広い空間を暖房しなければならないことから、即暖性、暖房性能ともに不足する傾向がある。
【0005】
したがって、本件出願人は、このような課題を解消すべく、エンジン冷却水の熱を利用して冷媒を加熱し、エンタルピー変化した冷媒を使用し、より高い暖房性能を発揮するようにしたヒートポンプ式自動車用空気調和装置を提案した(特願平7−271,621号参照)。
【0006】
この自動車用空気調和装置は、図3に示すように、リヤーユニット20の第2熱交換器22から流出した冷媒を、サブ熱交換器30に流入させ、このサブ熱交換器30にエンジン2から温水コック11を通って導入されているエンジン冷却水により加熱するようにしたものである。なお、図3中、「3」は第1コンデンサ、「10」はフロントユニット、「11」はヒータコア、「12」は第1熱交換器である。
【0007】
従来では低温のため空気と熱交換しても直ちに暖房用としては使用できなかったエンジン冷却水を、当該サブ熱交換器30において、極めて低温の冷媒と熱交換させることにより、エンジン冷却水が保有する熱を有効に冷媒に取り込んだ後に、コンプレッサ2に戻し、再度これを加圧することになるので、当該コンプレッサ1から吐出された冷媒は、高温の等エントロピー変化した冷媒となって第2コンデンサ21に流入する。
【0008】
この結果、第2コンデンサ21において熱交換された空気は、より高温となり、高い暖房性能を発揮し、即暖性も向上することになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このように構成された自動車用空気調和装置では、第2熱交換器22の入口側に設けられた第2膨張弁5bの開度は、当該第2熱交換器22の出口側に設けられた感温筒40により制御されていた
【0010】
このため、第1熱交換器12の冷媒量が、第1熱交換器12の熱負荷に応じた量よりも少なくなり、フロントユニット10において暖房不足となることがあった。
【0011】
そこで、従来では、暖房時には、第2熱交換器22の出口側に設けられた感温筒40にヒータを取り付け、熱負荷が大きい場合には感温筒を加熱して誤認識させることにより、第2膨張弁5bの開度を大きくし、もってフロントユニット10の冷媒量を確保していた。かかる制御はヒータを必要とするだけでなく、熱負荷の大小を検知するための別の電子部品も必要とするため、コスト的に不利である。
【0012】
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、熱負荷に応じた適切な冷媒量を制御できるヒートポンプ式の自動車用空気調和装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項記載の本発明は、コンプレッサ及び第1コンデンサとともに冷房サイクルを構成する第1熱交換器、及びエンジン冷却水が流通するヒータコアが配置された第1ユニットと、開閉弁を用いて前記冷房サイクルの冷媒の一部が導入されるように前記第1熱交換器と並列的に接続された第2コンデンサ及び第2熱交換器が配置された第2ユニットと、前記第2熱交換器の入口側に設けられた第2膨張弁とを有し、前記第2熱交換器から流出した冷媒を前記第1及び第2ユニット外に設けられたサブ熱交換器に導き、当該サブ熱交換器に導かれた冷媒を前記エンジン冷却水の一部で加熱して前記コンプレッサに帰還させるヒートポンプ式自動車用空気調和装置において、前記サブ熱交換器と前記コンプレッサとの間の冷媒温度を検知する感温手段を有し、該感温手段により検出された冷媒温度に応じて前記第2膨張弁の開度を制御することを特徴とするヒートポンプ式自動車用空気調和装置を提供する。
【0016】
この請求項記載の発明では、第1熱交換器及びサブ熱交換器と、コンプレッサとの間の冷媒温度を検知する感温手段を有し、感温手段により検出された冷媒温度に応じて第2膨張弁の開度を制御する。すなわち、2つのユニットを有する自動車用空気調和装置においても、第1熱交換器、第2熱交換器およびサブ熱交換器の3つの熱交換器を総合した熱負荷を検出し、これによって最上流側にある第2膨張弁の開度を調節するので、コンプレッサに帰還する冷媒量は、冷房サイクル全体の熱負荷に応じた冷媒量に制御され、その結果、第1熱交換器および第2熱交換器における冷房能力は適切なものとなる。
【0017】
また、本発明では、感温手段の取付位置を考慮することで、コンプレッサに帰還する冷媒量が制御できるので、従来使用していた感温筒の加熱ヒータが不要となり、コストダウンを図ることもできる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0019】
図1は本発明の実施の形態を示す概略構成図であり、図3と共通する部材には同一の符号を付してある。また、図中白抜き矢印は空気の流れを、実線矢印は冷媒の流れを、破線矢印はエンジン冷却水の流れを示している。
【0020】
図1に示すように、本実施の形態は、図示しないインテークユニットから選択的に取り入れられた内外気を空気調和して前席に吹き出す第1ユニットであるフロントユニット10と、内気を空気調和して後席に吹き出す第2ユニットであるリヤーユニット20とを有する、いわゆるデュアルエアコンである。
【0021】
フロントユニット10は、ケーシングにより形成された風路10f内に、白抜き矢印で示す空気の流れ方向上流側から順に、インテークユニット、インテークドアとブロワモータ(いずれも図示せず)、そして、第1熱交換器12及びヒータコア11が配置され、また空気の流れ方向下流側には、図示しない車室内への吹出口が設けられている。なお、当該フロントユニット10には、ヒータコア11の前面にエアミックスドア(図示せず)を設け、温風と冷風の比率を調節してヒータコア11の下流域で所定温度の空気を作ったり、あるいはヒータコア11内に空気が流通しないようにしている。
【0022】
また、ヒータコア11には、温水コック11aを開放することによりエンジン2から流出したエンジン冷却水が導入されるようになっている。
【0023】
一方、リヤーユニット20は、ケーシングにより形成された風路20f内に、白抜き矢印で示す空気の流れ方向上流側から順に、第2熱交換器22及び第2コンデンサ21が配置されている。なお、当該リヤーユニット20も、第2コンデンサ21の前面にエアミックスドア(図示せず)を設け、温風と冷風の比率を調節して第2コンデンサ21の下流域で所定温度の空気を作ったり、あるいは第2コンデンサ21内に空気が流通しないように構成している。
【0024】
これらフロントユニット10およびリヤーユニット20にそれぞれ設けられた第1熱交換器12、第2コンデンサ21および第2熱交換器22を構成部品として、本実施の形態では、コンプレッサ1、第1コンデンサ3、リキッドタンク4a、第1開閉弁V1、第1膨張弁5a、第1熱交換器12が冷媒配管で接続された第1の冷房サイクルと、この第1熱交換器12に対して並列的に、第2開閉弁V2、第2コンデンサ21、リキッドタンク4b、第2膨張弁5b、第2熱交換器22、サブ熱交換器30が冷媒配管で接続された第2の冷房サイクルとを有している。また、冷房運転と暖房運転とを同じサイクルで実現できるように、コンプレッサ1から吐出された冷媒が第1コンデンサ3を迂回するためのバイパス回路3Bが設けられている。そして、第1コンデンサ3とバイパス回路3Bとの切り替えは、四方弁7によって行われ、暖房運転時においては、コンプレッサからの吐出冷媒はバイパス回路3Bへ導かれ、冷房運転時においては、第1コンデンサ3へ導かれる。また、上述した第1の冷房サイクルと第2の冷房サイクルへの切り替えは、第1開閉弁V1および第2開閉弁V2の開閉動作の組み合わせによって行われる。
【0025】
サブ熱交換器30は、例えば図2に示すような形状をなし、フロントユニット10及びリヤーユニット20の風路10f,20f外に設けられている。このサブ熱交換器30には、エンジン冷却水が、前記エンジン1から温水コック11bを開放することにより導入され、内部を流れる冷媒と熱交換される。このサブ熱交換器30においては、内部を流通する冷媒がエンジン冷却水により加熱されることで、コンプレッサ1にて等エンタルピー変化した冷媒が高い暖房性能を発揮するようにしている。
【0026】
特に、本実施の形態では、第2熱交換器22の入口側に設けられた第2膨張弁5bの弁開度を、コンプレッサ1の直前、すなわち、サブ熱交換器30の下流側であって、かつ第1熱交換器12の下流側に設けられた感温筒40により制御する。この感温筒40は、冷媒配管の表面に取り付けられ、当該コンプレッサ1の直前の冷媒配管を通過する冷媒温度を検知し、これを機械的に第2膨張弁5bにフィードバックする。
【0027】
そして、コンプレッサ1の直前の冷媒温度が高いときは第2膨張弁5bの弁開度を大きくし、逆に冷媒温度が低いときは第2膨張弁5bの弁開度を小さくする。コンプレッサ1に帰還する冷媒の温度が高いということは、冷房サイクルにおける熱負荷が大きいことであり、したがって、第2膨張弁5bの弁開度を大きくすることによりコンプレッサ1へ帰還する冷媒量を増加させ、もって多量の冷媒をサイクル内へ供給する。これにより、熱負荷が大きくてもこれに応じて多量の冷媒がサイクル内へ供給されるので適切な暖房ができる。
【0028】
逆に、コンプレッサ1に帰還する冷媒温度が低いということは、冷房サイクルの熱負荷が小さいということであり、このような場合には第2膨張弁5bの弁開度を小さくしてコンプレッサ1へ帰還する冷媒量を減少させ、これによりサイクル内へ供給する冷媒量を少なくする。これにより、熱負荷が小さい場合であってもそれに応じて少量の冷媒を供給でき、適切な暖房ができる。
【0029】
特に、本実施の形態では、感温筒40をコンプレッサ1の直前に設けているので、第2膨張弁5bの弁開度は、第1熱交換器12、第2熱交換器22およびサブ熱交換器30の3つの熱交換器を総合した熱負荷を検知して制御することとなり、冷房サイクル全体の熱負荷に応じた適切な冷媒量とすることができる。
【0030】
次に、全体の動作を説明する。
(1)暖房運転時
前後席共に暖房する場合には、まず第1開閉弁V1を閉じ、第2開閉弁V2を開くとともに、四方弁7を切り替えて冷媒がバイパス回路3Bへ流れるようにセットする。
【0031】
この状態で、コンプレッサ1を作動すると、コンプレッサ1から吐出された高温高圧の冷媒は、四方弁7→バイパス回路3B→リキッドタンク4a→第2開閉弁V2→第2コンデンサ21→リキッドタンク4bと流れ、さらにこの冷媒は、第2膨張弁5b→第2熱交換器22→サブ熱交換器30と流れてコンプレッサ1に帰還する。
【0032】
また、温水コック11a,11bはともに開放し、エンジン1の始動によりヒータコア11にもある程度温度上昇したエンジン冷却水が流通させるとともに、サブ熱交換器30にもエンジン冷却水を流通させておく。
【0033】
これにより、フロントユニット10では、第1熱交換器12は機能しないものの、取り入れ空気はヒータコア11を通過することにより加熱される。したがって、当該フロントユニット10から室内へ温風が供給される。
【0034】
一方、リヤーユニット20では、リキッドタンク4aを流出した高温高圧の冷媒が、第2開閉弁V2を介して第2コンデンサ21に入る。ここで車室内空気と熱交換し、空気を加熱した後に凝縮し、中温高圧の冷媒となり、第2膨張弁5bで断熱膨張され、より低い温度で低圧の冷媒となり、第2熱交換器22に入る。ここで車室内空気と熱交換し、空気を冷却した後に蒸発し、低温低圧の冷媒となってサブ熱交換器30へと流れる。
【0035】
したがって、車室内空気は、まず第2熱交換器22において、冷却された後に、第2コンデンサ21で加熱されるので、リヤーユニットにおいては除湿された温風を室内へ供給することができる。
【0036】
また、第2コンデンサ21による加熱効果はサブ熱交換器30によってさらに高くなる。すなわち、サブ熱交換器30を流れる低温低圧の冷媒は、外気及び温水の熱を取り込み、温度上昇し、エンタルピー変化し、これがコンプレッサに戻されて再度圧縮されるので、コンプレッサ1から吐出される冷媒の温度は上昇し、高い暖房性能が発揮され、即暖性が向上する。
【0037】
つまり、コンプレッサ1に戻される冷媒は、第2熱交換器22で空気により加熱されるとともに、サブ熱交換器30でエンジン冷却水により加熱される、いわば2段階加熱方式となり、これによりコンプレッサ1により圧縮された冷媒の温度上昇はさらに加速される。しかも、コンプレッサ1に帰還し再度圧縮された冷媒は、再度第2コンデンサ21及び第2熱交換器22に至ると、ここで再度加熱され、より高温となり、より高い暖房性能を発揮し、高温空気を車室内に吹き出すことになる。この傾向は時間が経過するにしたがって増幅され、いわゆる即暖性が向上することになる。
【0038】
また、この運転を暫く継続して行なっている間にエンジン冷却水温が温度上昇して来ると、フロントユニット10においては、ヒータコア11の加熱能力が高まるとともにサブ熱交換器30による冷媒の加熱能力も高まるので、これらの相乗的効果により相当高温の空気が吹き出されることにもなる。
(2)冷房運転時
前後席を冷房する場合には、第1開閉弁V1および第2開閉弁V2の開閉状態の組み合わせによって、フロントクーラ、デュアルクーラ、リヤクーラの何れかが選択できる。
【0039】
すなわち、前席のみの冷房を行う場合には、四方弁7を切り替えて、コンプレッサ1からの冷媒が第1コンデンサ3へ流れるようにセットしたのち、第1開閉弁V1を開き、第2開閉弁V2を閉じる。これにより、コンプレッサ1から吐出された高温高圧の冷媒は、四方弁7→第1コンデンサ3→リキッドタンク4a→第1開閉弁V1→第1膨張弁5a→第1熱交換器12と流れコンプレッサ1に帰還する。これによって、第1熱交換器12は、フロントユニット10に取り入れられた空気は当該第1熱交換器12で冷却されて、前部座席に冷却空気が供給される。
【0040】
また、前席および後席ともに冷房するデュアルクーラとして使用する場合には、四方弁7を切り替えて、コンプレッサ1からの冷媒が第1コンデンサ3へ流れるようにセットしたのち、第1開閉弁V1および第2開閉弁V2をともに開く。これにより、コンプレッサ1から吐出された高温高圧の冷媒は、四方弁7→第1コンデンサ3→リキッドタンク4aと流れ、ここで分岐して、一部の冷媒は、第1開閉弁V1→第1膨張弁5a→第1熱交換器12と流れコンプレッサ1に帰還する。また、残りの冷媒は、第2開閉弁V2→第2コンデンサ21→リキッドタンク4b→第2膨張弁5b→第2熱交換器22→サブ熱交換器30と流れコンプレッサ1に帰還する。
【0041】
この結果、フロントユニット10に取り入れられた空気は第1熱交換器12で冷却されて、前部座席を冷房する。また、リヤーユニット20においては、取り入れられた空気は第2熱交換器22によって冷却され、後部座席に冷却空気が供給される。これにより、デュアルクーラが実現される。
【0042】
また、後席のみを冷房する場合には、四方弁7を切り替えて、コンプレッサ1からの冷媒が第1コンデンサ3へ流れるようにセットしたのち、第2開閉弁V2を開き、第1開閉弁V1を閉じる。これにより、コンプレッサ1から吐出された高温高圧の冷媒は、四方弁7→第1コンデンサ3→リキッドタンク4a→第2開閉弁V2→第2コンデンサ21→リキッドタンク4b→第2膨張弁5b→第2熱交換器22→サブ熱交換器30と流れコンプレッサ1に帰還する。
【0043】
この結果、フロントユニット10の第1熱交換器12には冷媒が流れないので、エバポレータとして機能せず、一方、リヤーユニット20においては、第2コンデンサ21はほとんど機能せず、第2熱交換器22が空気を冷却する。この結果、リヤーユニット20は第2熱交換器22によって冷却された空気が後部座席にのみ供給される。
【0044】
このような全ての冷房時において、感温筒40は、第1熱交換器12、第2熱交換器22およびサブ熱交換器30の熱負荷を全て含んだ検出位置で検出し、第2膨張弁5bの弁開度を制御するので、冷房サイクル内に供給される冷媒量はいつでも適切なものとなり、その結果、冷房能力を遺憾なく発揮できる。
【0045】
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の範囲内で種々改変することができる。例えば、第1ユニットと第2ユニットを有する自動車用空気調和装置に関するものであるが、本発明は、必ずしもこのような2つのユニットを有するもののみに限定されるものではなく、1つのユニットあるいは3つのユニット等、ユニットの個数に関係なく適用できるものである。
【0046】
また、第1コンデンサ3に寝込んだ冷媒をコンプレッサ1に戻す戻し回路を第1コンデンサ3とコンプレッサ1との間に設けても良い。
【0048】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項記載の発明によれば、第1熱交換器、第2熱交換器およびサブ熱交換器の3つの熱交換器を総合した熱負荷を検出し、これによって最上流側にある第2膨張弁の開度を調節するので、コンプレッサに帰還する冷媒量は、冷房サイクル全体の熱負荷に応じた冷媒量に制御され、その結果、第1熱交換器および第2熱交換器における冷房能力は適切なものとなる。
【0049】
また、本発明では、感温手段の取付位置を考慮することで、コンプレッサに帰還する冷媒量が制御できるので、従来使用していた感温筒の加熱ヒータが不要となり、コストダウンを図ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す概略構成図である。
【図2】第1実施形態に係る感温筒と第2膨張弁を示す概略構成図である。
【図3】従来の自動車用空気調和装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1…コンプレッサ、
2…エンジン、
3…第1コンデンサ、
5b…第2膨張弁、
10…フロントユニット(第1ユニット)、
11…ヒータコア、
12…第1熱交換器、
20…リヤーユニット(第2ユニット)、
21…第2コンデンサ、
22…第2熱交換器、
30…サブ熱交換器、
40…感温筒(感温手段)。

Claims (1)

  1. コンプレッサ(1)及び第1コンデンサ (3) とともに冷房サイクルを構成する第1熱交換器 (12) 、及びエンジン冷却水が流通するヒータコア (11) が配置された第1ユニット (10) と、開閉弁 (V1,V2) を用いて前記冷房サイクルの冷媒の一部が導入されるように前記第1熱交換器 (12) と並列的に接続された第2コンデンサ (21) 及び第2熱交換器 (22) が配置された第2ユニット (20) と、前記第2熱交換器 (22) の入口側に設けられた第2膨張弁 (5b) とを有し、前記第2熱交換器 (22) から流出した冷媒を前記第1及び第2ユニット (10,20) 外に設けられたサブ熱交換器(30)に導き、当該サブ熱交換器 (30) に導かれた冷媒を前記エンジン冷却水の一部で加熱して前記コンプレッサ(1)に帰還させるヒートポンプ式自動車用空気調和装置において、
    前記サブ熱交換器(30)と前記コンプレッサ(1)との間の冷媒温度を検知する感温手段(40)を有し、該感温手段(40)により検出された冷媒温度に応じて前記第2膨張弁 (5b)の開度を制御することを特徴とするヒートポンプ式自動車用空気調和装置。
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