JP3580109B2 - 画像形成方法および画像形成制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の印字素子を備えるカラーヘッドおよびブラックヘッドを並列に備え、複数回の印字動作により画像を完成させるシリアルプリンタの画像形成方法およびそのシリアルプリンタの画像形成を制御する画像形成制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図2は、一般的なシリアルプリンタの一例を示す概略構成図である。図中、1はキャリッジ駆動モータ、2はタイミングベルト、3は記録ヘッド、4はキャリッジ、5はインクタンク、6はキャリッジガイド、7はケーブル、8は記録用紙、9は紙送りモータ、10はフィードロールである。この例では、シリアルプリンタの一例としてインクジェットプリンタを示している。
【0003】
キャリッジ4は、記録ヘッド3を搭載し、キャリッジガイド6を摺動して、図示矢印Hの主走査方向に往復移動する。キャリッジ4の移動は、キャリッジ駆動モータ1によって駆動されるタイミングベルト2によって行なわれる。記録ヘッド3は、この例では2個がキャリッジ4の移動方向に配列されている。
【0004】
記録ヘッド3には、ケーブル7が導入されており、記録ヘッド3内のヒータへの給電や、駆動回路への信号の伝送等を行なう。また、それぞれの記録ヘッド3にインクタンク5が取り付けられ、各色のインクを供給する。各記録ヘッド3には、複数のノズルが配置されており、供給されたインクがノズルから吐出され、記録用紙8に記録が行なわれる。記録用紙8は、紙送りモータ9によって回転駆動されるフィードロール10により、図示矢印Pの方向に駆動され、副走査が行なわれる。
【0005】
シリアルプリンタにおける記録ヘッドの構成として図3に示したように、複数の印字素子を副走査方向に配列したカラーヘッドとブラックヘッドとをキャリッジ上に主走査方向に並べて配置した2ヘッド型のプリンタが開発されている。図3は、2ヘッド型のプリンタに用いられる記録ヘッドの一例を示す概略図である。図中、11はブラックヘッド、12はカラーヘッドである。それぞれの記録ヘッドには、例えば、インクジェット方式では、図中、縦方向にノズルが配列されている。ブラックヘッド11では、配列されているすべてのノズルあるいはその一部のノズルを用いてブラックの記録を行なう。
【0006】
カラーヘッド12では、配列されているノズルが、使用するインクの色数に応じてグループ分けされている。ここでは、シアン、マゼンタ、イエローの3色のインクを用いる場合を示しており、それぞれの色のインクを吐出するノズルが直線状に並んでいる。図中のBKはブラックを、Cはシアンを、Mはマゼンタを、Yはイエローをそれぞれ示している。異なる色のインクを吐出するノズルの間には、それぞれ間隔が設けられており、ヘッド面での混色などを防止している。もちろん、他の色のインクを用いる場合もある。
【0007】
このような記録ヘッドでは、上述のようにブラックを印字可能なノズル数と他の1色を印字可能なノズル数とが異なる。このような記録ヘッドを用いて印字を行なう場合、ブラックのみの画像ではブラックヘッドの幅を単位として印字を行なうことができるので、高速印字が可能である。しかし、カラー画像では最大でもカラーヘッドに配置されている1色分の幅を単位としてしか印字できない。通常、一旦カラーモードに設定されると、ブラックのみの領域でもカラー画像印字時の単位でしか印字を行なっていない。そのため、カラー領域とブラックのみの領域が混在した原稿では、高速印字が可能なブラックのみの領域が存在していても高速印字が行なわれず、相対的に印字速度が低下するという問題があった。
【0008】
このような問題を解決するため、例えば、特開平8−238805号公報に記載されているように、印字対象がカラーであるかブラックであるかの認識を行ない、印字対象画像がカラーの場合とブラックの場合で印字方式を変更するものがある。これによって、カラー領域とブラックのみの領域が混在した原稿では、ブラック領域はブラックヘッドの幅を活かして高速に印字するので、全体として高速な印字が可能となった。
【0009】
一方、記録方式の一つとして、同一の領域を複数回の主走査によって画像を形成する方式が用いられている。この時の主走査回数を印字分割数と呼ぶことにする。印字分割数が2の場合、1回の主走査によって50%の印字しか行なわない。2回の主走査によって100%の印字を行なう。また、1回目の主走査と2回目の主走査の間で、カラーヘッドの単色あるいはブラックヘッドの全体の印字幅の半分の紙送りを実施する。図4は、2回の主走査によって形成される印字画像の一例の説明図である。図4では、カラーあるいはブラックの1色のみを示し、また、数ドットのみを示している。まず、図4(A)に示す印字スキャンにおいて、画像データを50%間引いた印字データを作成し、印字を行なう。ここでは○印で示したドットが印字されたとする。印字後、当該色の印字幅の半分の副走査方向の相対移動を実施し、図4(B)に示す印字スキャンにおいて、図4(A)で印字したドットを補完するパターンの印字データを作成して印字を行なう。ここでは×印で示したドットが印字される。これによって、図4(C)に示した中段の領域のように、100%の印字が行なわれる。このような複数回の主走査によって100%の印字を行なう分割印字によって、紙送り誤差によって生ずる各印字スキャンのつなぎ目の不整合や、ノズルの方向性のばらつきによって生ずるドット位置の不整合を目立たなくし、また、同時に印字される隣接ドットを少なくしてブリーディングを減少させ、画質を向上させることができる。
【0010】
上述の特開平8−238805号公報には、カラーモードにおいてこのような分割印字を行なう記載はあるものの、ブラックモードにおいてこのような印字方法は用いていない。ブラックモードにおいてこのような分割印字を行なう場合、モードの切換時に次のような問題が生じる。
【0011】
図5は、分割印字を行なう場合におけるモードの切換時の問題点の説明図である。ここでは印字分割数を2とする。図中、左側に示した領域Aはブラックのみで印字可能な領域であり、領域Bはカラーで印字する領域である。いま、図中(1)で示した副走査方向の位置に記録ヘッドが存在しているものとする。次の主走査では、ヘッドの先端をラインbまで移動し、図中(2)の状態で主走査を行ない、ラインaからラインbまでの領域の1回目の主走査を行なう。この状態ではラインaからラインbまでの領域についてもう1回の主走査を必要とする。ブラックモードでそのまま印字を続行すると、図中(3)で示した副走査方向の位置に記録ヘッドを相対移動させ、ラインaからラインbまでの領域についての2回目の主走査を行なうことになる。
【0012】
しかし、図中(3)で示した位置では、カラーヘッドの図中最下段の色については領域Bの先頭を超してしまっている。そのため、この位置からカラーモードに移行してカラー印字を行なおうとしても、ラインbからラインcまでのカラー領域(領域C)については、カラーヘッドの図中最下段の色を印字することができない。そのため、ブラックモードからカラーモードへ移行する際には、この印字不能となる領域の分だけ空白領域を必要とする。
【0013】
カラーモードからブラックモードへ移行する場合も同様であり、カラーモードの終了ラインからブラックヘッドの幅の半分の領域では1回の主走査しか行なわれないことになり、所望の濃度を得ることができない。そのため、この領域の分だけの空白領域が必要であった。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、分割印字を行なって画像を形成することによって印字品質を向上させ、しかも印字幅の異なるモード間、特にブラックモードとカラーモードとので切り換えを行なう際に空白領域を必要とせず、さらにモード切換時に画質の劣化を生じない画像形成方法および画像形成制御装置を提供することを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、キャリッジ上に複数の印字素子を副走査方向に配列してなるヘッドを含む複数のヘッドが主走査方向に配置され、画像メモリから読み出された画像データに基づいて前記ヘッドを駆動して同一領域を印字分割数の回数の主走査によって画像を形成するとともに、1回の主走査によって形成される画像の印字幅が広い印字モードと前記印字幅が狭い印字モードを切り換えて印字し、ある印字モードにおける前記印字幅を前記印字分割数で割った数分のラインだけ印字前の画像データを少なくとも読み出し、読み出された画像データの中で前記印字モードを切り換える場合、読み出された前記画像データの中の所定のラインにモード切換点を設定し、前記印字幅の広い印字モードから前記印字幅の狭い印字モードへ切り換える場合には前記モード切換点までの画像を同じ副走査方向の位置で印字幅を減らしながら前記印字分割数と同じ回数の印字を繰り返して完成させた後に印字モードを切り換えて印字する画像形成方法であって、前記複数のヘッドはブラックヘッドと1以上のカラーヘッドであり、前記印字幅の広いブラックモードと前記印字幅の狭いカラーモードを有し、前記ブラックモードにおいて該ブラックモードにおける前記印字幅を前記印字分割数で割った数分のラインだけ印字前の画像データを少なくとも読み出し、読み出された画像データの中にカラー画素が存在する場合、読み出された前記画像データの中で最初のカラー画素が存在するラインより前のラインに前記モード切換点を設定し、該モード切換点までの画像を同じ副走査方向の位置で印字幅を減らしながら前記印字分割数と同じ回数の印字を繰り返して前記ブラックモードで完成させ、その後前記カラーモードに切り換えて印字する画像形成方法において、読み出された前記画像データの範囲内で最初のカラー画素が存在するラインより前の空白領域を検出し、該空白領域が検出された場合には該空白領域に前記モード切換点を設定することを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、キャリッジ上に複数の印字素子を副走査方向に配列してなるヘッドを含む複数のヘッドが主走査方向に配置され、画像メモリから読み出された画像データに基づいて前記ヘッドを駆動して同一領域を印字分割数の回数の主走査によって画像を形成するとともに、1回の主走査によって形成される画像の印字幅が広い印字モードと前記印字幅が狭い印字モードを切り換えて印字し、ある印字モードにおける前記印字幅を前記印字分割数で割った数分のラインだけ印字前の画像データを少なくとも読み出し、読み出された画像データの中で前記印字モードを切り換える場合、読み出された前記画像データの中の所定のラインにモード切換点を設定し、前記印字幅の狭い印字モードから前記印字幅の広い印字モードへ切り換える場合には、前記モード切換点までの画像を完成させた後に同じ副走査方向の位置で印字幅を増やしながら前記印字分割数と同じ回数の印字を繰り返し、その後に切り換えた後の印字モードで印字する画像形成方法であって、前記複数のヘッドはブラックヘッドと1以上のカラーヘッドであり、前記印字幅の広いブラックモードと前記印字幅の狭いカラーモードを有し、前記カラーモードにおいて該カラーモードにおける前記印字幅を前記印字分割数で割った数分のラインだけ印字前の画像データを少なくとも読み出し、読み出された画像データのなかにカラー画素が存在しない場合には読み出した前記画像データの直前のライン以降に前記モード切換点を設定し、該モード切換点までの画像をカラーモードによって完成させた後に、前記モード切換点より後の画像について同じ副走査方向の位置で印字幅を増やしながら前記印字分割数と同じ回数の印字を繰り返し、その後に通常のブラックモードで印字する画像形成方法において、読み出した前記画像データの中にカラー画像が存在しなかった場合、読み出した前記画像データの空白領域を検出し、該空白領域が検出された場合には該空白領域に前記モード切換点を設定することを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成方法において、前記カラーモードにおいて該カラーモードにおける前記印字幅を前記印字分割数で割った数分のラインだけ印字前の画像データを読み出し、読み出された画像データのなかにカラー画素が存在しない場合には前記ブラックモードにおける前記印字幅を前記印字分割数で割った数分のラインだけ印字前の画像データを読み出し、読み出した画像データの中にカラー画素が存在しなかった場合に読み出した前記画像データの直前のライン以降のラインを前記モード切換点として設定することを特徴とするものである。
【0016】
請求項4に記載の発明は、キャリッジ上に複数の印字素子を副走査方向に配列してなるヘッドを含む複数のヘッドが主走査方向に配置され、画像メモリから読み出された画像データに基づいて前記ヘッドを駆動して同一領域を印字分割数の回数の主走査によって画像を形成するとともに、1回の主走査によって形成される画像の印字幅が広いブラックモードと前記印字幅が狭いカラーモードを切り換えて印字するシリアルプリンタの画像形成を制御する画像形成制御装置であって、前記複数のヘッドはブラックヘッドと1以上のカラーヘッドであり、印字モードに応じて画像を形成するための前記ヘッドの位置や印字幅を少なくとも管理するヘッド位置管理手段と、該ヘッド位置管理手段によって決定されるヘッド位置よび印字幅に従って画像をヘッドに転送する画像転送手段を有し、前記ヘッド位置管理手段は、前記ヘッド位置管理手段は、前記印字幅の広いブラックモードと前記印字幅の狭いカラーモードを切り換え制御し、前記ブラックモードにおいて該ブラックモードにおける前記印字幅を前記印字分割数で割った数分のラインだけ印字前の画像データを少なくとも読み出し、読み出された画像データのなかにカラー画素が存在する場合、読み出された前記画像データの中で最初のカラー画素が存在するラインより前のラインに前記モード切換点を設定し、該モード切換点までの画像を同じ副走査方向の位置で印字幅を減らしながら前記印字分割数と同じ回数の印字を繰り返して前記ブラックモードで完成させ、その後前記カラーモードに切り換えて印字するように制御する画像形成制御装置において、前記ヘッド位置管理手段は、読み出した前記画像データの範囲内で最初のカラー画素が存在するラインより前の空白領域を検出し、該空白領域が検出された場合には該空白領域に前記モード切換点を設定することを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、キャリッジ上に複数の印字素子を副走査方向に配列してなるヘッドを含む複数のヘッドが主走査方向に配置され、画像メモリから読み出された画像データに基づいて前記ヘッドを駆動して同一領域を印字分割数の回数の主走査によって画像を形成するとともに、1回の主走査によって形成される画像の印字幅が広いブラックモードと前記印字幅が狭いカラーモードを切り換えて印字するシリアルプリンタの画像形成を制御する画像形成制御装置であって、前記複数のヘッドはブラックヘッドと1以上のカラーヘッドであり、印字モードに応じて画像を形成するための前記ヘッドの位置や印字幅を少なくとも管理するヘッド位置管理手段と、該ヘッド位置管理手段によって決定されるヘッド位置および印字幅に従って画像をヘッドに転送する画像転送手段を有し、前記ヘッド位置管理手段は、前記印字幅の広いブラックモードと前記印字幅の狭いカラーモードを切り換え制御し、前記カラーモードにおいて該カラーモードにおける前記印字幅を前記印字分割数で割った数分のラインだけ印字前の画像データを少なくとも読み出し、読み出された画像データのなかにカラー画素が存在しない場合には読み出した前記画像データの直前のライン以降に前記モード切換点を設定し、該モード切換点までの画像をカラーモードによって完成させた後に、前記モード切換点より後の画像について同じ副走査方向の位置で印字幅を増やしながら前記印字分割数と同じ回数の印字を繰り返し、その後に通常のブラックモードで印字するように制御する画像形成制御装置において、前記ヘッド位置管理手段は、読み出した前記画像データの中にカラー画像が存在しなかった場合、読み出した前記画像データの空白領域を検出し、該空白領域が検出された場合には該空白領域に前記モード切換点を設定することを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の画像形成制御装置において、前記ヘッド位置管理手段は、前記カラーモードにおいて該カラーモードにおける前記印字幅を前記印字分割数で割った数分のラインだけ印字前の画像データを読み出し、読み出された画像データのなかにカラー画素が存在しない場合には前記ブラックモードにおける前記印字幅を前記印字分割数で割った数分のラインだけ印字前の画像データを読み出し、読み出した画像データの中にカラー画素が存在しなかった場合に読み出した前記画像データの直前のライン以降のラインを前記モード切換点として設定することを特徴とするものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態を示すブロック図である。図中、21はホスト装置、22は通信部、23は命令解析部、24はヘッド位置管理部、25はイメージ生成部、26はヘッド制御部、27はヘッド、28は画像メモリ、29はバンドバッファである。通信部22は、例えばホスト装置21などから送られてくる印字命令を受け取る。通信部22はホスト装置21と直接接続されていても、ネットワークなどを介して接続されていてもよい。あるいは、ディスクなどの記憶装置と接続され、記憶装置から印字命令を取り出す構成であってもよい。
【0018】
命令解析部23は、通信部22で受け取った印字命令を解析し、印字命令に従って設定値の設定及び変更や、印字するためのビットマップ形式の画像データの生成を行なう。生成したビットマップ形式の画像データは画像メモリ28に格納される。また、生成したビットマップ形式の画像データに対して何らかの処理が設定されている場合には、その処理を施すように構成してもよい。もちろん、印字命令としてビットマップ画像が送られてきたときには、そのまま、あるいは所定の処理を施して、画像メモリ28に格納する。
【0019】
ヘッド位置管理部24は、画像メモリ28に格納されている画像データおよび印字モード等に基づき、次に印字する副走査方向の位置を少なくとも決定し、その位置に応じて副走査方向の位置制御を行なうとともに、その位置で印字する領域の画像データの転送をイメージ生成部25に指示する。以下の説明では、印字モードとして、ブラックヘッドのみを駆動して印字を行なうブラックモードと、ブラックヘッド及びカラーヘッドの両方を駆動して印字を行なうカラーモードが備えられているものとする。また、この2つの印字モードを適宜切り替えながら印字を行なうものとする。ヘッド位置管理部24は、この印字モードの切り換え時の動作も制御する。
【0020】
イメージ生成部25は、ヘッド位置管理部24で決定されたヘッド27の副走査方向の位置に従って、ヘッド27中の各色のグループが印字する帯状領域(以下、バンドと呼ぶ)に対応した画像データを画像メモリ28から取り出し、バンドバッファ29に格納する。このとき、例えば図4に示したように、同じ領域を複数回の主走査に分けて印字する場合、その回の主走査に応じたフィルタを画像データに対して適用してから、バンドバッファ29に格納する。例えば図4では2回の主走査で画像を完成させる例を示しているが、図中(A)では○印の位置のドットを印字するフィルタを用い、図中(B)では×印の位置のドットを印字するフィルタを用いる。図中の中間の領域では先に○印の位置のドットが印字され、後で×印のドットが印字される。一方、図中の下段の領域では先に×印のドットが印字され、後で○印のドットが印字される。このように各主走査に応じてフィルタを切り換え、1回の主走査では同じフィルタを用いる。各領域の印字回数によってフィルタを切り換えることも考えられるが、例えば図4(B)では上半分が×印、下半分が○印のドットを印字するようにフィルタ処理を行なわなければならず、処理が煩雑になるとともに、つなぎ目では×印のドットと○印のドットが隣接し、ドットが連結して濃度が変化する場合がある。このように、図4に示す方式を採用することによって、各領域ではドットの形成順序が異なるものの、1回の主走査では1つのフィルタを用いるだけでよく、処理を効率化できるとともに、帯状領域のつなぎ目におけるドットの連結などの悪影響を防ぐことができる。
【0021】
ヘッド制御部26は、イメージ生成部25がバンドバッファ29へ画像データの転送を完了すると、バンドバッファ29内の画像データを順次読み出すとともに、ヘッド27の主走査方向に移動に対応して、ヘッド27に対して駆動パルスを与える。
【0022】
ヘッド27は、例えば図3に示したように、カラーヘッド12とブラックヘッド11からなるヘッドであり、ヘッド制御部26から与えられる駆動パルスと、バンドバッファ29から読み出される画像データに応じて被記録媒体上にドットを記録する。
【0023】
なお、図1に示した例では、ホスト装置21から印字命令が送られてくる例を示したが、ビットマップ形式の画像データのみしか受け付けないプリンタにおいては、命令解析部23は不要である。また、イメージ生成部25までの機能をホスト側で実現し、ヘッド位置管理部24で位置が管理された印字用の画像データをプリンタ側のバンドバッファ29へ転送して印字させる構成であってもよい。さらに、画像メモリ28とバンドバッファ29は図1では別の構成として示しているが、同じ記憶装置内に別の領域として確保してもよい。
【0024】
次に、本発明の実施の一形態における動作の一例について説明する。ホスト装置21から印字命令が送られてくると、通信部22でこれを受け取り、命令解析部23に渡す。命令解析部23では、送られてきた印字命令を解析し、印字命令に従って各種の設定値の設定及び変更や、印字するためのビットマップ形式の画像データの生成を行なう。生成した画像データや、ビットマップ形式で送られてきた画像データは、画像メモリ28に書き込まれる。
【0025】
ヘッド位置管理部24は、画像メモリ28内の画像を先読みし、これから印字する画像に応じて、ヘッド27の少なくとも副走査方向の位置を決定する。例えば、現在のヘッド27の先端位置からある程度の空白領域が存在する場合、その空白領域については印字を必要としないのでヘッド27を移動させるホワイトスキップ動作を行なう。もちろん、ヘッド27の主走査方向の位置も決定するように構成し、主走査方向に空白領域が存在する場合にスキップするように制御してもよい。
【0026】
またヘッド位置管理部24は、印字モードに応じた制御を行なう。すなわち、ブラックのみの画像が連続する領域では、ブラックモードによる印字制御を行ない、ブラック以外の色が含まれる画像が連続する領域では、カラーモードによる印字制御を行なう。このとき、各印字モードとその状態に応じて、ヘッド27の少なくとも副走査方向の位置を決定し、イメージ生成部25に対してバンドバッファ29に転送する画像データの領域の指示などを行なう。各モードにおける処理については後述する。
【0027】
ヘッド位置管理部24においてヘッド27の少なくとも副走査方向の位置が決定されると、イメージ生成部25は、決定されたヘッド27の位置において主走査を行なった場合に印字されるバンドの画像データを画像メモリ28から取り出し、次の主走査に対応したフィルタを用いてフィルタ処理を行ない、バンドバッファ29に格納する。例えば図3に示したヘッドの構成では、ヘッド27が同じ位置であっても、シアン(C)とマゼンタ(M)とイエロー(Y)とでは印字する領域が異なる。そのため、それぞれの色の印字領域に応じた画像データを画像メモリ28から取り出す。また、ブラックモードとカラーモードではブラックヘッド11における印字領域が異なるため、モードに応じた印字領域の画像データを画像メモリ28から取り出す。そして、フィルタ処理を行なった後、バンドバッファ29に格納する。
【0028】
イメージ生成部25は、画像データをバンドバッファ29に転送すると、ヘッド制御部26に対して印字の実行を指示する。ヘッド制御部26は、ヘッド27の主走査方向の移動タイミングに合わせて、バンドバッファ29から画像データを読み出すとともに、ヘッド27に駆動パルスを送る。ヘッド27では、画像データと駆動パルスにより記録を行なう。例えばあるドットの画像データが「1」のとき、駆動パルスが与えられたタイミングでそのドットの記録を行なう。
【0029】
図6は、本発明の実施の一形態を実現する構成例を示すブロック図である。図中、31はCPU、32はI/Fドライバー、33はROM、34はRAM、35、36はモータドライバー、37は印字タイミング生成回路、38はセンサ部、39はコントロールパネル、40はヘッドドライバー、41はホスト装置、42はキャリッジモータ、43は紙送りモータ、44はヘッドである。CPU31は、ROM33に格納されている制御手順やデータ、あるいは用紙検出センサを含むセンサ部38による検出データ等に従い、RAM34を用いながら、記録装置各部を制御する。また、CPU31は、インターフェース32を介してコンピュータ等のホスト装置41に接続されており、ホスト装置41から送られてくる画像データなどの記録データをRAM34に格納し、ホスト装置41からのコマンドなどの指令信号や記録情報信号を解読しながら記録動作を制御する。RAM34は、CPU31の作業領域を有しているほか、各色ごとに記録すべき画像データがドット展開されて格納される画像メモリとしても機能する。モータドライバー35、36、ヘッドドライバー40は、CPU31の指示に従い、それぞれ、キャリッジモータ42、紙送りモータ43、ヘッド44を制御する。印字タイミング生成回路37は、CPU31からの指示に基づき、ヘッド44からインクを吐出するためのタイミング信号を生成し、ヘッドドライバー40へ供給する。センサ部38は、温度やインク量、用紙の有無など、装置各部の検知を行ない、CPU31に伝える。コントロールパネル39には、装置の状態を表示するとともに、利用者からの指示が入力される。
【0030】
次に各印字モードにおけるヘッド位置管理部24の動作について説明する。図7は、本発明の実施の一形態におけるブラックモードからカラーモードへの切換時の動作の第1の例を示すフローチャートである。この実施の形態では、ブラックモードとカラーモードの2つの印字モードを有しており、2つの印字モードを切り替えながら印字を行なう。ここではまずブラックモードにおいて動作しているものとする。ブラックモードでは、ブラックヘッドのみを用い、例えば印字分割数が2の場合にはブラックヘッドの下半分で50%の印字を行ない、上半分で残りの50%の印字を行なって100%の印字を実現する。
【0031】
ブラックモードでは、S101において、各色の画像データを、ブラックヘッドの印字ドット数を印字分割数で割った数分のラインだけ先読みする。そしてS102において、先読みした各色の画像データから、印字すべきデータがカラーデータかブラックデータかを判定し、先読みした範囲内にカラーデータが存在するか否かを判定する。もしカラーデータが存在しなければ、S103において、先読みしたブラックデータを用い、ブラックモードでの印字を継続する。すなわち、ブラックヘッドを駆動して主走査を行ない、その後、ブラックヘッドの印字ドット数を印字分割数で割ったライン数分の幅だけの副走査方向の相対移動を行なう。
【0032】
先読みした範囲内にカラーデータが存在している場合、S104において、カラーデータが存在する直前のラインまで副走査方向の相対移動を行ない、S108で先頭印字回数を1にセットしてS106で副走査方向の相対移動を停止したブラックモードによる印字を行なう。S107において、先頭印字回数が印字分割数に達したか否かを判定し、印字分割数だけの主走査を行なっていない場合にはS108で先頭印字回数を1だけ増加させた後、S106に戻って副走査方向の相対移動を停止したブラックモードによる印字を繰り返して行なう。このようにしてS104で副走査方向の相対移動を行なったラインについて、印字分割数だけの主走査を行なって100%の印字を完了する。このとき先頭印字回数は印字分割数となっており、S107の条件を満足し、カラーモードへ移行する。
【0033】
ここでは、S104において副走査方向の移動を行なうべきライン(以下の説明ではこれをモード切換点と呼ぶことがある)をカラー画素が存在する直前のラインとしたが、必ずしも直前のラインである必要はなく、カラー画素が存在するラインより前であればよい。黒画素しか存在しない領域をカラーモードで印字しても、印字速度が遅くなるだけで印字結果に問題は生じないが、カラー画素が存在する領域をブラックモードで印字すると、当然のことながら色抜けを起こしてしまい、所望の印字結果が得られない。従って、印字速度の低下が許される範囲内であれば、カラーモードで印字する領域を広げる方向に、モード切換点を設定しても問題ははい。
【0034】
例えば、上述のように分割印字を行なう際にフィルタを使用する場合などでは、そのフィルタの大きさに合わせて印字位置の送り幅をnライン単位にした方が都合がよい。また、ブロック単位で画像処理を行なう場合には、その画像処理用のブロックに合わせて送り幅を制限することもある。さらには、副走査方向の送り機構の制限によってnライン単位にしか送り制御を行なえない場合もある。このように印字位置の送り幅(ライン数)を1ラインごとに制御せず、n(nは2以上の整数)ラインずつ制御する場合は、直前のラインに移動することが不可能な場合がある。仮に5ライン単位とした場合、103ライン目にカラー画素が存在する場合には、102ライン目に移動することはできないので、103ライン目より前の移動可能なラインの中で例えば100ライン目に相対移動すればよい。
【0035】
また、先読みしたデータのはじめの方のラインにカラー画素が存在した場合などでは、カラー画素が存在する直前のラインではなく、先読みした画像データの直前のラインにおいてモードを切り換え、先読みしたデータの最初のラインからカラーモードで印字することもできる。このようなモードの切り換えを行なうと、モードの切り換えが頻発することによる速度低下を招くことなく、結果的に印字速度を向上させることができる。例えば、先読みデータの先頭から10ライン以内にカラー画素が存在した場合には、先読みデータの先頭からカラーモードで印字するというように、閾値を設けてモードの切り換えの頻度を制御することも可能である。
【0036】
以上のように、S104において副走査方向の移動を行なうべきライン(モード切換点)を設定するラインを、カラー画素が存在するラインの数ライン前に設定することがあるが、以下、便宜的に直前のラインに設定するものとして説明を行なう。
【0037】
カラーモードでは、カラーヘッドおよびブラックヘッドを駆動して印字を行なう。例えば印字分割数が2であれば、カラーヘッドの各色ごとに、下半分で50%、上半分で残りの50%の印字を行なう。またブラックヘッドはカラーヘッドの各色と同数のドット数で印字を行ない、その際に印字するドット列の下半分で50%、上半分で残りの50%の印字を行なう。
【0038】
カラーモードの通常動作では、まず、カラーヘッドにおける単色の印字幅を印字分割数で割った幅分の画像データを先読みする。このとき、カラーデータが存在していれば、カラーモードでの印字を継続する。また、各色毎の印字領域の先頭から印字データのないラインが存在する場合、それらのラインをスキップするように構成することもできる。
【0039】
先読みを実施した結果、カラーデータが存在していない場合には、さらにブラックヘッドの印字幅分まで先読みを実施する。このとき、カラーデータが存在した場合は、そのままカラーモードでの印字を継続する。ブラックヘッドの印字幅分までの先読みの結果、カラーデータが存在しなかった場合には、ヘッドの現在位置までの全データをカラーモードで印字し、印字後、ブラックモードに切り替え、印字を行なう。この時のモードの切換時の処理については後述する。
【0040】
図8は、本発明の実施の一形態におけるブラックモードからカラーモードへの切換時の動作の第1の例の具体例の説明図である。以下の説明において、カラーヘッドはシアン、マゼンタ、イエローの3色をそれぞれ等しいドット数ずつ印字する。図中、下からシアン、マゼンタ、イエローの順とする。また、ブラックヘッドは単色のドット数の4倍のドット数を有するものとする。ヘッドの現在位置は、ヘッドの印字領域の下端を示すものとし、初期状態として記録紙の上端が現在位置となっているものとする。さらに、印字分割数を2とし、同一領域を2回の主走査によって100%の画像を形成するように印字を行なうものとする。また、副走査方向の相対移動は、記録紙を移動させるものとして説明する。なお、各ヘッドにおいて印字に使用する部分についてはハッチングを施して示している。
【0041】
図8に示した例では、「ABCDE・・・」の行と、「12345・・・」の行と、「abcde・・・」の行を繰り返し印字する。これらはブラックによって印字する。また、5行目のハッチングを施した部分は、緑を印字する。緑は、シアンとイエローを重ねて印字することによって再現できる。
【0042】
初期状態として、記録紙の上端にヘッドの下端が位置合わせされているものとする。画像データの上端部は空白が存在するので、この部分は記録紙が送られ、記録ヘッドの現在位置は1行目の「ABCDE・・・」の上端、すなわちラインaに合わせられる。この状態でブラックヘッドの印字幅の1/2の各色の画像データが先読みされる。ここでは、印字分割数が2であるので、印字幅の1/2となる。図8の例では、ラインaからラインbの直前までの画像データが先読みされる。この中にはブラックの画像は存在するが、ブラック以外のカラーデータは存在しない。そのため、ブラックモードによって印字が行なわれる。記録紙をラインbの直前まで送り、図中(1)の位置で主走査を行なって、ブラックヘッドの下半分によってラインaからラインbの直前までの領域の1回目の印字を行なう。
【0043】
図中(1)の印字を行なった後も、ブラックモードのままである。そのため、さらにブラックヘッドの印字幅の1/2の各色の画像データを先読みする。この場合も先読みした範囲内にカラーデータは存在しないので、ブラックモードによる印字を行なう。すなわち、ラインcの直前まで記録紙を送り、図中(2)の位置でブラックヘッド全体を用いて主走査を行なう。これによって、ラインaからラインbの直前までの領域の2回目の印字と、ラインbからラインcの直前までの1回目の印字が行なわれる。
【0044】
さらに、ブラックヘッドの印字幅の1/2の各色の画像データを先読みする。この場合には、ラインdにおいてカラーデータが存在する。そのため、以降の印字処理でカラーモードへの切換を行なうが、まずブラックデータのみからなるラインcからラインdの直前までの領域について、ブラックモードで印字する。それとともに、ラインbからラインcの直前までの領域の2回目の印字も行なう必要がある。まずラインdの直前まで記録紙を送り、図中(3)の位置でブラックヘッドを用いて主走査を行なう。この時ブラックヘッドの印字に用いる部分は、ラインbからラインdの直前までの幅に対応する部分である。これによって、ラインbからラインcの直前までの2回目の印字と、ラインcからラインdの直前までの1回目の印字が行なわれる。
【0045】
この状態では、まだラインcからラインdの直前までの2回目の印字が行なわれていない。そのため、図中(4)で示すように、記録紙を送らず、同じ位置で再度主走査を行なう。この時、ブラックヘッドの印字に用いる部分は、ラインcからラインdの直前までの幅に対応する部分であり、図中(3)において使用する部分よりも減らしている。なお、このような同じ位置での主走査は、印字分割数だけ行なうが、ここでは印字分割数が2であるので、図中(3)および(4)の2回の主走査を行なっている。印字分割数だけの同じ位置での主走査を行なった後、カラーモードに切り換える。
【0046】
カラーモードでは、まず、カラーヘッドにおける単色の印字幅の1/2の画像データの先読みを実施する。ここでは、ラインdからラインeの直前までの画像データを先読みする。この領域には、緑、すなわちシアンとイエローのカラーデータが存在するので、そのままカラーモードでの印字を行なう。まず、記録紙を単色の印字幅の1/2だけ送り、図中(5)に示す位置で主走査を行なって、カラーヘッドのシアンによって、ラインdからラインeの直前までのラインの1回目の印字を行なう。
【0047】
次に、ラインeからラインfの直前のラインまでの、カラーヘッドにおける単色の印字幅の1/2の画像データを先読みする。この領域にもカラーデータが含まれているので、記録紙を単色の印字幅の1/2だけ送り、図中(6)の位置で主走査を行なう。これにより、ラインdからラインeの直前までのラインのシアンの2回目の印字と、ラインeからラインfの直前までのラインのシアンの1回目の印字が行なわれる。
【0048】
以下、同様にしてカラーヘッドにおける単色の印字幅の1/2の画像データの先読みと、記録紙の単色の印字幅の1/2だけの送りと、主走査とを繰り返し行なう。ラインd以降の領域がカラーヘッドのイエローの印字領域に含まれるようになると、先にシアンが印字されている上からイエローが記録され、緑となる。また、このときブラックヘッドによってブラックの文字部分も記録される。
【0049】
図9は、本発明の実施の一形態におけるカラーモードからブラックモードへの切換時の動作の第1の例を示すフローチャートである。ここでは上述の動作とは逆に、カラーモードにおいて動作しているものとし、ブラックモードに切り換える際の動作について説明する。カラーモードでは、ブラックヘッドとカラーヘッドの両方を用いて印字を行なうものとし、このときブラックヘッドはカラーヘッドの単色のドット数と同じドット数のみ用いる。ブラックを含め、各色ごとに、例えば印字分割数が2の場合には、各色の下半分で50%の印字を行ない、上半分で残りの50%の印字を行なって100%の印字を実現する。
【0050】
カラーモードでは、S111において、ブラック画像の検知を行なう。まず各色の画像データを、単色のドット数を印字分割数で割った数分のラインだけ先読みする。そしてその中にカラーデータがあるか否かを判定する。もしカラーデータがあれば、カラーデータ有りとしてS112からS113へ進む。また、カラーデータがない場合、さらにブラックヘッドの印字幅分の各色の画像データを先読みする。そしてその中にカラーデータが存在するか否かを判定する。この中にカラーデータが存在する場合、S112において十分なブラック画像ではないものとしてS113へ進む。S113では、カラーモードでの印字を行なう。カラーモードの通常動作では、カラーヘッドの単色の印字幅を印字分割数で割った幅分だけ副走査方向の相対移動を行ない、カラーヘッドおよびブラックヘッドを駆動して主走査を行なって印字する。
【0051】
ブラックヘッドの印字幅分だけ先読みした画像データ中にカラーデータが存在しない場合、ブラックモードへの切換処理に移る。まずS114において、先読みした画像データの直前のラインをブラックモード遷移点N3として保持する。ブラックモードからカラーモードへの切り換えの時と同様に、この場合も直前である必要はない。カラーモードからブラックモードへ切り換える場合には、先読みしたデータの直前のラインまたは先読みしたデータの最初のライン以降のラインであれば、ブラックモード遷移点N3の設定が可能である。カラーモードで印字すべき領域をブラックモードで印字すると色抜けして問題であるが、逆にブラックモードで印字すべき領域をカラーモードで印字しても印字速度が低下するだけで印字結果は変わらない。そのため、カラーモードで印字すべき範囲を広げる方向であれば、ブラックモード遷移点N3をずらしても差し支えない。便宜上、読み出したデータの直前にブラックモード遷移点N3を設定するものとして以後の説明を行なう。
【0052】
S115においてカラーヘッドの単色の印字幅の1/2だけの副走査方向の移動を行なう。このとき、カラーヘッドの単色の印字幅の1/2だけの副走査方向の移動を行なうと、ブラックヘッドの後端がブラックモード遷移点N3を越える場合には、ブラックヘッドの後端がブラックモード遷移点N3となるまでの副走査方向の移動を行なう。S116において、ブラックヘッドの後端がブラックモード遷移点N3か否かを判定し、そうでない場合にはS117でブラックモード遷移点N3以降の画像をマスクし、印字されないようにした上で、S118において通常のカラーモードによる印字を行なう。そしてS115へ戻る。S115〜S118によって、カラー領域については、それぞれ印字分割数ずつの主走査が行なわれ、画像が完成する。
【0053】
S116でブラックヘッドの後端がブラックモード遷移点N3となったことが判定された場合には、すでにカラー領域の印字を終了している。そのため、ここから以降はブラックモードによって印字を行なう。しかしそのまま主走査と副走査方向の移動を行なうと、例えばカラー領域の直下の部分では印字分割数だけの主走査が行なわれず、1回の主走査が行なわれた状態となり、印字濃度が低下してしまう。そのため、副走査方向の移動を行なわずに同一位置で徐々にブラックヘッドの印字幅を増加させながら印字分割数だけの主走査を行ない、その後に通常のブラックモードの動作に移行する。
【0054】
まずS119において、先頭印字回数を1にセットする。S120において副走査方向の移動を行なわずに同一位置におけるブラックヘッドを用いた印字を行なう。この時印字する領域は、先頭印字回数に応じて変化させる。S121において先頭印字回数が印字分割数に達したか否かを判定し、まだ印字分割数だけの主走査を行なっていない場合にはS122で先頭印字回数を1だけ増やし、S120で主走査を行なう。このようにして同一位置におけるブラックヘッドによる印字を印字分割数だけ行なった後、通常のブラックモードの印字を行なう。通常のブラックモードの印字動作についてはすでに述べたのでここでは説明を省略する。
【0055】
図10は、本発明の実施の一形態におけるカラーモードからブラックモードへの切換時の動作の第1の例の具体例の説明図である。以下の説明における前提条件は上述の図8の場合と同様とする。なお、カラーモードにおいてブラックヘッドは図中最も上の1/4を用いて印字を行なうものとする。図10に示した例では、「ABCDE・・・」の行と、「12345・・・」の行と、「abcde・・・」の行を繰り返しブラックによって印字する。また、1〜2行目にかけてハッチングを施した部分は、緑を印字する。緑は、シアンとイエローを重ねて印字することによって再現できる。
【0056】
図10に示す例では、ラインaが画像の先頭であり、最初にこの位置まで記録紙が送られる。そして単色の印字幅の1/2の領域の各色の画像データが先読みされる。すなわちラインaからラインbの直前までの画像データが先読みされる。この中にカラーデータが存在する。そのため、カラーモードによって印字が行なわれる。記録紙をラインbの直前まで送り、図中(1)の位置で主走査を行なって、カラーヘッドのうち、シアンの印字幅の下半分によってラインaからラインbの直前までの領域の1回目の印字を行なう。
【0057】
さらにカラーヘッドの単色の印字幅の1/2の各色の画像データを先読みする。この場合も先読みした範囲内にカラーデータが存在するので、カラーモードによる印字を行なう。すなわち、ラインcの直前まで記録紙を送り、図中(2)の位置でカラーヘッドのシアンの印字幅を用いて主走査を行なう。これによって、ラインaからラインbの直前までの領域のシアンの2回目の印字と、ラインbからラインcの直前までのシアンの1回目の印字が行なわれる。同様にして、図中(3)の位置でラインbからラインcの直前までの領域のシアンの2回目の印字と、ラインcからラインdの直前までのシアンの1回目の印字が行なわれる。
【0058】
さらに単色の印字幅の1/2の各色の画像データを先読みする。この場合には、ラインeにおいてカラーデータがなくなる。しかしこの先読みした画像データ中にはカラーデータが存在するので、そのままカラーモードによる印字を続ける。ラインfの直前まで記録紙を送り、図中(4)の位置でラインcからラインdの直前までの領域のシアンの2回目の印字と、ラインdからラインeの直前までのシアンの1回目の印字を行なう。
【0059】
さらに単色の印字幅の1/2の各色の画像データを先読みする。今度は先読みした範囲内にカラーデータが存在しない。そのため、ブラックヘッドの印字幅分だけの各色の画像データを先読みするが、この中にもカラーデータは存在しない。このような場合に、カラーモードからブラックモードに切り換える。カラーモードからブラックモードへ切り換える場合には、まず現在位置であるラインfをブラックモード遷移点として保持し、ラインfより前のカラーモードの領域について印字を終了させ、その後ブラックモードにおける初期印字を行なって、通常のブラックモードの動作に移る。
【0060】
まずラインfより前のカラーモードの領域について印字を終了させる。この処理では、ラインf以降の画像データが印字されないように、ラインf以降の画像データをマスクし、それ以前の画像データについて、通常のカラーモードと同様の印字動作を行なう。すなわち、図中(4)の位置から単色の記録幅の1/2だけ記録紙を送り、図中(5)の位置でラインdからラインfの直前までの領域のシアンの2回目の印字を行なう。
【0061】
図中(5)の位置から単色の記録幅の1/2だけ先では、各色とも印字すべき画像データが存在しない。そのため単色の記録幅分だけ一度に記録紙を送り、図中(6)の位置に移動する。この(6)の位置では、カラーヘッドのイエローおよびブラックヘッドのカラーモードで印字に用いる部分がラインaからラインbの間の領域にかかるので、この部分のイエローおよびブラックの1回目の印字を行なう。このイエローの印字によって、ハッチングで示した部分が先に印字されているシアンと今回印字されたイエローによって緑となる。
【0062】
以後同様にして、図中(7)〜(10)の位置でイエローおよびブラックの印字を行ない、ラインfの直前までの領域で2回ずつの主走査により画像が形成される。
【0063】
図中(10)の位置での主走査後、ブラックヘッドの後端がラインfとなるように記録紙を送り、図中(11)の位置となる。この位置はブラックモード遷移点である。ここまでの動作によってカラーモードの領域についての印字が終了したので、ここからブラックモードに切り換える。しかしこのまま主走査および記録紙の送り動作を行なってしまうと、ラインfからラインiの直前までの領域については1回しか印字されなくなってしまう。そのため、図中(11)の位置でラインfからラインiの直前までの領域について1回目の印字を行ない、同一位置である図中(12)の位置で今度はラインfからラインiの直前までの領域の2回目の印字とラインiからラインkの直前までの領域の1回目の印字を行なう。以後、通常のブラックモードによる印字、すなわち、ブラックヘッドの印字幅の1/2の領域の先読みと記録紙の送り、および主走査による印字を行なってゆくことになる。
【0064】
このようにして、カラー領域とともにブラックのみの領域についても複数回の主走査によって100%の印字を行なうことによって、記録紙の送り誤差によって生ずる各主走査で形成される領域のつなぎ目の不整合や、ノズルの方向性のばらつきによって生ずるドット位置の不整合を目立たなくし、また、同時に印字される隣接ドットを少なくしてブリーディングを減少させ、画質を向上させることができる。また、ブラックのみの領域では、ブラックヘッドの広い印字幅を活かしてブラックモードで印字するので、高速な印字が可能である。例えば図8や図10に示したように、カラーモードでは単色の印字幅を印字分割数で割った幅ごとに印字を行なってゆくが、ブラックモードではそれより広いブラックヘッドの印字幅を印字分割数で割った幅ごとに印字を行なうことができる。
【0065】
このような分割印字を行なうとき、ブラックモードからカラーモード、および、カラーモードからブラックモードに切り替わる際に、単純に行なうと図4でも説明したように余分な空白域が必要となるが、上述のように印字制御を行なうことによって、空白域が必要となるなどの制限を設けることなく、ブラックモードからカラーモード、あるいは、カラーモードからブラックモードへの切換を行なうことができる。
【0066】
さらに、図10中、(5)から(6)に移行するときのように、印字データのないラインのスキップを実施することにより、さらに高速な印字を実現している。
【0067】
なお、上述の具体例においては、カラーモードにおけるブラックデータの印字をイエローとともに行なったが、これに限らず、シアンとともに行なったり、あるいはマゼンタとともに行なうように構成してもよい。特にシアンとともにブラックを印字することによって、色にじみを目立たなくさせ、画質の向上が期待できる。
【0068】
また、上述の具体例では印字分割数が2の場合について示したが、これに限らず、任意の印字分割数について、同様に制御可能である。モードの切換の際には、同一位置で印字分割数の回数だけ主走査を繰り返せばよい。
【0069】
図11は、本発明の実施の一形態におけるブラックモード時の動作の第2の例を示すフローチャートである。ここではまずブラックモードにおいて動作しているものとする。ブラックモードでは、S131において、各色の画像データを、ブラックヘッドの印字ドット数を印字分割数で割った数分のラインだけ先読みする。そしてS132において、先読みした各色の画像データから、印字すべきデータがカラーデータかブラックデータかを判定し、先読みした範囲内にカラーデータが存在するか否かを判定する。もしカラーデータが存在しなければ、S133において、先読みしたブラックデータを用い、ブラックモードでの印字を継続する。
【0070】
通常のブラックモードでは、ブラックヘッド11のみを用い、ブラックヘッド11の印字ドット数を印字分割数で割った数分のラインごとにヘッド27を副走査方向に移動させながら、印字分割数の回数の印字によって画像を完成する。例えば2回の主走査によって画像を完成させる場合、ブラックヘッド11の先端から1/2で1回目の主走査を行なって50%の印字を行ない、残りの1/2で2回目の主走査を行なって100%の印字を実現する。この場合の副走査方向の移動量は、ブラックヘッド11の印字幅の1/2ずつ行なう。
【0071】
S134において、先読みした範囲内にカラーデータが存在している場合、そのラインの直前のラインをモード切換点として記憶しておく。そしてS135において、カラーデータが存在したラインから読み出した先頭ラインへ向けて空白のラインを検索する。空白ラインが検索された場合、S136からS137へ進み、空白ラインをモード切換点とする。
【0072】
ここでは最初に検索された空白ラインをモード切換点とするものとして以降の説明を行なうが、本発明はこれに限らない。例えば空白ラインが複数ライン存在する場合、モード切換点は空白ラインのいずれに設定してもよい。特に印字位置の送り幅をn(nは2以上の整数)ラインずつ制御する場合は、検索された最初の空白ラインよりも前の副走査方向に移動可能な空白ラインにモード切換点を設定するとよい。このようなnラインずつの制御を行なう場合には、空白ラインが存在していても空白ラインにモード切換点を設定できない場合があり、その場合には空白ラインが存在しなかった場合とともに、カラーデータが存在しているラインよりも前の制御可能な適当なラインにモード切換点を設定すればよい。この場合の設定は、上述の第1の例と同様である。
【0073】
S138において、モード切換点を新たなヘッド27の位置として決定し、ヘッド27の副走査方向の相対位置を制御する。そして、S139で先頭印字回数を1にセットしてS140で副走査方向の相対移動を停止したブラックモードによる印字を行なわせる。このとき、S138で行なった副走査方向の相対移動は、ブラックヘッド11の印字ドット数を印字分割数で割った数以下である。そのため、ブラックヘッド11の全印字幅を用いて印字するとは限らないので、イメージ生成部25はヘッド位置管理部24の指示に従って、この時の印字幅分の画像データのみが印字されるようにバンドバッファ29へ画像データを転送する。
【0074】
S141において、先頭印字回数が印字分割数に達したか否かを判定し、印字分割数だけの主走査を行なっていない場合にはS142で先頭印字回数を1だけ増加させた後、S140に戻って副走査方向の相対移動を行なわずにブラックモードによる印字を繰り返して行なわせる。このとき、ブラックヘッド11の印字ドット数を印字分割数で割った数だけ前回よりも少ないドット数を印字するように、イメージ生成部25を制御する。例えば印字分割数が2のとき、1回目のS140の処理ではブラックヘッド11の2/3の印字幅を用いて印字した場合、この印字幅の2/3のうち、後端の印字幅の1/2の領域は100%の印字が完了する。そのため、2回目のS140の処理では、ブラックヘッド11の先端の1/6の印字幅のみを用いて印字し、この領域の100%の印字を完了させる。このようにして、順次100%の印字を完了させてゆき、S134で副走査方向の相対移動を行なったラインについても、印字分割数だけの主走査を行なって100%の印字を完了させる。このとき先頭印字回数は印字分割数となっており、S137の条件を満足し、カラーモードへ移行する。
【0075】
このようにして、ブラックモードでの印字は、カラー領域に接するブラック領域が存在する場合、そのブラック領域が途切れる空白領域まで行なわれ、空白領域以降はブラック領域もカラーモードで印字される。
【0076】
図12は、本発明の実施の一形態におけるカラーモード時の動作の第2の例を示すフローチャートである。ここでは、カラーモードにおいて動作しているものとする。カラーモードでは、ブラックヘッド11とカラーヘッド12の両方を用いて印字を行なう。このときブラックヘッドはカラーヘッド12の単色のドット数と同じドット数のみ用いる。印字するドット位置は、カラーヘッド12のいずれかの色のグループと同じ位置となるように制御するとよい。ブラックを含め、各色ごとに、例えば印字分割数が2の場合には、各色の先頭側半分で50%の印字を行ない、後端側半分で残りの50%の印字を行なって100%の印字を実現する。
【0077】
カラーモードでは、S151において、ブラック画像の検知を行なう。まず各色の画像データを、単色のドット数を印字分割数で割った数分のラインだけ先読みする。先読みの際には、各色ごとの印字位置のずれ量を考慮し、各色の先頭の印字ドットから先の画像データを読み出す。そしてその中にカラーデータがあるか否かを判定する。もしカラーデータがあれば、カラーデータ有りとしてS152からS153へ進む。また、カラーデータがない場合、さらにブラックヘッドの印字幅分の各色の画像データを先読みする。そしてその中にカラーデータが存在するか否かを判定する。この中にカラーデータが存在する場合、S152において十分なブラック画像ではないものとしてS153へ進む。
【0078】
S153では、カラーモードでの通常の印字動作を行なう。カラーモードの通常動作では、カラーヘッドの単色の印字幅を印字分割数で割った幅分だけ副走査方向の相対移動を行ない、カラーヘッドおよびブラックヘッドを駆動して主走査を行なって印字する。例えば印字分割数が2であれば、カラーヘッドの各色ごとに、先頭側の半分で50%、後端側半分で残りの50%の印字を行なう。またブラックヘッドはカラーヘッドの各色と同数のドット数で印字を行ない、その際に印字するドット列の先頭側半分で50%、後端側半分で残りの50%の印字を行なう。カラーヘッド12が3色一体型の場合、このときの副走査方向のヘッド27の相対移動量は、ブラックモードに比べて約1/3以下となる。逆に、ブラックモードでは、このカラーモードに比べて3倍以上の速度で印字することができる。
【0079】
ブラックヘッドの印字幅分だけ先読みした画像データ中にカラーデータが存在しない場合、ブラックモードへの切換処理に移る。まずS154において先読みした画像データの先頭のラインをモード切換点として記憶する。そしてS155において、空白のラインを先頭ラインから検索する。空白ラインが検索された場合、S156からS157へ進み、検索された空白ラインをモード切換点とする。以後、このモード切換点までの画像をカラーモードによって印字する。
【0080】
カラーモードからブラックモードへのモード切換点も、上述のブラックモードからカラーモードへのモード切換点と同様に、検索された最初の空白ラインにモード切換点を設定するほか、空白ラインが複数ラインにわたり存在する場合には、その中のいずれのラインにモード切換点を設定してもよい。また、空白ラインが存在しない場合や、例えばn(nは2以上の整数)ラインごとの制御によって空白ラインに福走査方向の移動制御を行なわない場合には、先読みした画像データの先頭のラインの直前のライン以降のラインにモード切換点を設定すればよい。ここでは上述のように最初に検索された空白ラインあるいは先読みした画像データの先頭のラインをモード切換点として設定するものとして説明する。
【0081】
S158においてカラーヘッドの単色の印字幅を印字分割数で割った幅分だけ副走査方向に移動した位置を新たなヘッド27の位置として決定し、ヘッド27の副走査方向の相対位置を制御する。このとき、新たなヘッド27の位置に副走査方向の移動を行なうと、ブラックヘッド11の後端がモード切換点を越えてしまう場合がある。このような場合には、ブラックヘッド11の後端がモード切換点となる位置を新たなヘッド27の位置として決定する。
【0082】
S159において、ブラックヘッド11の後端がモード切換点か否かを判定し、そうでない場合にはS160において、イメージ生成部25に対して、モード切換点以降の画像を転送しないように指示し、モード切換点以降の画像が印字されないようにマスクしたカラーモードによる印字を行なう。そしてS158へ戻る。S158〜S160によって、カラー領域および空白領域までのカラー領域に隣接するブラック領域については、それぞれ印字分割数ずつの主走査が行なわれ、画像が完成する。
【0083】
S159でブラックヘッドの後端がモード切換点となったことが判定された場合には、ここから以降はブラックモードによって印字を行なう。しかしそのまま主走査と副走査方向の移動を行なうと、例えばカラーモードで印字した領域の直下の部分では印字分割数だけの主走査が行なわれず、1回の主走査が行なわれた状態でヘッド27が移動してしまうため、印字濃度が低下してしまう。そのため、副走査方向の移動を行なわずに同一位置で徐々にブラックヘッド11の印字幅を増加させながら印字分割数だけの主走査を行ない、その後に通常のブラックモードの動作に移行する。
【0084】
まずS161において、先頭印字回数を1にセットする。S162において副走査方向の移動を行なわずに同一位置におけるブラックヘッド11を用いた印字を行なう。初回は、ブラックヘッド11の後端から、ブラックヘッド11の印字ドット数を印字分割数で割った数だけのドット数だけの領域を印字する。
【0085】
S163において先頭印字回数が印字分割数に達したか否かを判定し、まだ印字分割数だけの主走査を行なっていない場合にはS164で先頭印字回数を1だけ増やし、S162に戻り、主走査を行なう。この時、イメージ生成部25がバンドバッファ29へ転送するブラックの画像データは、ブラックヘッド11の印字ドット数を印字分割数で割った数だけ前回よりも多いドット数を印字するように、イメージ生成部25を制御する。例えば印字分割数が2のとき、1回目のS162の処理ではブラックヘッド11の後端から1/2の印字幅を用いて印字し、2回目のS162の処理では、ブラックヘッド11の全印字幅を用いて印字する。この2回の主走査によって、モード切換点からブラックヘッド11の印字幅の1/2の領域では100%の印字が完了する。
【0086】
このようにして同一位置におけるブラックヘッド11による印字を印字分割数だけ行なうことにより、カラーモードで印字した領域の直下の領域では印字分割数だけの主走査が行なわれる。その後、通常のブラックモードの印字を行なう。
【0087】
上述の第2の例における各印字モードのヘッド位置管理部24の処理では、印字モードの切換の際に空白領域を検索し、空白領域が存在するならばその空白領域で印字モードを切り換えている。この利点について説明する。図13、図14は、カラー・ブラック混在文書の一例の説明図、図15は、本発明の実施の一形態の動作の第2の例におけるモード切換点の概略説明図である。図13に示した文書は2段組みの文書の一部を示しており、「タイトル」はブラック以外の色が用いられている。図示の都合上、袋文字で色彩が施されていることを示している。また、図14に示した文書では、色彩が施された表が挿入されている。図示の都合上、色彩が施された部分にはハッチングを施して示している。
【0088】
図4で説明したように、複数回の主走査で100%の画像を形成する際に、少しずつヘッドを移動させながら主走査を繰り返すことによって、各主走査によって形成される領域のつなぎ目の部分に、紙送り精度などに起因して発生する白スジや濃度ムラを目立たなくしている。そのため、カラーモード内やブラックモード内では、高品質の画像が印字できる。しかし上述の制御では、モード切換点においてはカラーモードで印字する領域とブラックモードで印字する領域との間を跨いで主走査し、印字することはない。そのため、モード切換点ではつなぎ目における白スジや濃度ムラが顕著となる可能性がある。
【0089】
例えば上述の第1の例のように、図11に示したフローチャートのS135〜S137、図12に示したフローチャートにおけるS155〜S157の処理を行なわず、ブラック以外のカラー画像を含むカラー領域とブラックのみのブラック領域の境界を一律にモード切換点とした場合、例えば、図13に示すように、段組みした文章の―部にカラー文字が用いられている場合、モード切換点がカラー文字の上端および下端になり、右欄のブラック文字にまたがって切換えが行なわれる可能性がある。また、図14に示すカラーを用いた表では、ブラックで縁取りが行なわれわれている場合、モード切換点はカラーとブラックの境界である縁取りの直下あるいは直上となり、縦の罫線との接続部に位置することになる。
【0090】
図13や図14に示した例のように、ブラックがカラー領域まで連続している場合、上述の第1の例のようにカラー領域とブラック領域の境界をモード切換点として上述のようなモード切換のための制御を行なうと、両者の領域を跨ぐように主走査が行なわれないため、白スジや濃度ムラが生じる可能性がある。
【0091】
しかし、この第2の例では、カラー領域に連続するブラック領域については、空白領域を検索し、空白領域が存在する場合にはその点をモード切換点とする。例えば図15に示すように、カラー領域の前に連続するブラック領域が存在する場合、そのブラック領域の前に空白領域が存在する場合にはその空白領域をモード切換点とする。また、カラー領域の後に連続するブラック領域が存在する場合、そのブラック領域の後に空白領域が存在する場合にはその空白領域をモード切換点とする。これによって、なるべく空白領域でモードの切り換えを行なうことができる。そのため、図13に示すような文書でも右欄の文字の途中に白スジが入ることはなく、また、図14に示す表でも縁取りと縦罫線との間が白スジで分断されることはなく、良好に文書を印字することができる。
【0092】
具体例を用いて上述の動作の第2の例を説明する。以下の説明において、カラーヘッドはシアン、マゼンタ、イエローの3色をそれぞれ等しいドット数ずつ印字する。ヘッドの下端から順にシアン、マゼンタ、イエローとする。また、ブラックヘッドは単色のドット数の4倍のドット数を有するものとする。カラーモードにおいてブラックヘッドは上端の1/4を用いて印字を行なうものとする。そのためカラーモードにおいては、カラーヘッドの3色とブラックとは等しいドット数ずつ印字する。ヘッド位置は、ヘッドの印字領域の下端を示すものとし、初期状態として記録紙の上端が現在位置となっているものとする。さらに、印字分割数を2とし、同一領域を2回の主走査によって100%の画像を形成するように印字を行なうものとする。また、副走査方向の相対移動は、記録紙を移動させるものとして説明する。なお、以下に示す図16、図17では、各ヘッドにおいて印字に使用する部分にハッチングを施して示している。
【0093】
図16は、本発明の実施の一形態におけるブラックモードからカラーモードへの切換を含む動作の第2の例の具体例の説明図である。図16に示した例では、「ABCDE・・・」の行と、「12345・・・」の行と、「abcde・・・」の行を繰り返し印字する。これらはブラックによって印字する。また、5行目のハッチングを施した部分は、緑を印字する。緑は、シアンとイエローを重ねて印字することによって再現できる。この緑の部分は、文字「12345・・・」の下部にかかっている。
【0094】
初期状態として、ヘッド位置は記録紙の上端にあるものとする。画像データの上端部は空白が存在するので、この部分は記録紙が送られ、ヘッド位置は1行目の「ABCDE・・・」の上端、すなわちラインaに合わせられる。この状態でブラックヘッドの印字幅の1/2の各色の画像データが先読みされる。ここでは、印字分割数が2であるので、印字幅の1/2となる。図16の例では、ラインaからラインbの直前までの画像データが先読みされる。この中にはブラックの画像は存在するが、ブラック以外のカラーデータは存在しない。そのため、ブラックモードに設定される。ヘッド位置をラインaの直前に設定して記録紙の送り制御を行ない、またイメージ生成部25にラインaからラインbの直前までの画像データを転送させる。図中(1)の位置で主走査を行なうことにより、ブラックヘッドの下半分によってラインaからラインbの直前までの領域の1回目の印字が行なわれる。
【0095】
図中(1)の位置での印字を行なった後も、ブラックモードのままである。そのため、さらにブラックヘッドの印字幅の1/2の各色の画像データを先読みする。この場合も先読みした範囲内にカラーデータは存在しないので、ブラックモードによる印字を行なう。すなわち、ヘッド位置をラインcの直前に設定して記録紙の送り制御を行ない、またイメージ生成部25にラインaからラインcの直前までの画像データを転送させる。図中(2)の位置で主走査を行なうことにより、ブラックヘッド全体を用いて、ラインaからラインbの直前までの領域の2回目の印字と、ラインbからラインcの直前までの1回目の印字が行なわれる。
【0096】
さらに、ブラックヘッドの印字幅の1/2の各色の画像データを先読みする。この場合には、ラインfにおいてカラーデータが存在する。そのため、ラインfの直前のラインをモード切換点として一旦保持しておく。そして、ラインfからヘッド位置へ向けて空白のラインを検索する。この例では、ラインdの直前のラインが空白ラインである。そのため、検索されたラインdの直前のラインをモード切換点として設定する。
【0097】
そしてモード切換点までの領域について、ブラックモードによる印字を完成させる。すなわち、ラインcからラインdの直前のラインまでの領域について2回の主走査を行なうとともに、ラインbからラインcの直前までの領域の2回目の主走査も行なう必要がある。まずヘッド位置をラインdの直前に設定して記録紙の送り制御を行ない、またイメージ生成部25にラインbからラインdの直前までの画像データを転送させる。図中(3)の位置で主走査を行なうことにより、ラインbからラインcの直前までの2回目の印字と、ラインcからラインdの直前までの1回目の印字が行なわれる。この時、ブラックヘッドは全印字幅が用いられるわけではなく、ラインbからラインdの直前までの幅に対応する部分のみが用いられる。
【0098】
この状態では、まだラインcからラインdの直前までの2回目の印字が行なわれていない。そのため、ヘッド位置管理部24はヘッド位置を変更せず、図中(4)で示すように同じ位置で再度主走査を行なう。この時、イメージ生成部25に対して、ラインcからラインdの直前までの画像データのみを転送させる。これによりブラックヘッドの印字に用いる部分は、ラインcからラインdの直前までの幅に対応する部分となる。なお、このような同じ位置での主走査は、印字分割数だけ行なうが、ここでは印字分割数が2であるので、図中(3)および(4)の2回の主走査を行なう。印字分割数だけの同じ位置での主走査を行なった後、カラーモードに切り換える。
【0099】
ラインdから以降をカラーモードで印字する。ラインdからラインfまではブラックデータのみしか存在しないが、この領域もカラーモードで印字する。カラーモードでは、まず、カラーヘッドにおける単色の印字幅の1/2の画像データの先読みを実施する。ここでは、ラインdからラインeの直前までの画像データを先読みする。この中にはカラーデータは存在しないので、ブラックヘッドの印字幅分の各色の画像データを先読みする。この中にはラインf以降にカラーデータが存在するので、通常のカラーモードで印字する。
【0100】
このとき、ヘッド位置をラインeの直前としても印字すべきデータがない。ヘッド位置がラインeの時にラインdからラインeの直前までの領域を印字できるのは、カラーヘッドのシアンだけである。しかしこの領域にシアンのデータはない。また、ラインdからラインeの直前までの領域にはブラックの印字データはあるものの、この例ではカラーモードでブラックはブラックヘッドの後端の1/4を用いて印字を行なうので、この位置では印字しない。そのため、ヘッド位置をラインeの直前としても印字すべきデータはなく、ホワイトスキップ動作の対象となる。
【0101】
さらにヘッド位置をラインeの直前として先読みを行なうと、ラインfでカラーデータが存在するので、カラーモードを続ける。この位置では、ラインdからラインeまでと同様、ラインfの直前までは印字すべきデータはないので、ラインfの直前のラインまでホワイトスキップ動作を行なうことができる。そのため、ラインfからシアンの印字幅の1/2だけ先のラインgの直前のラインをヘッド位置として決定し、ラインdの直前のラインからラインgの直前のラインまでの記録紙の送り制御を行なう。このようなホワイトスキップ動作を行なうことによって高速な印字を行なう。そして、イメージ生成部25にラインfからラインgの直前までのシアンの画像データを転送させる。このとき、カラーヘッドの他の色およびブラックについては、ヘッドの印字に用いる部分がモード切換点より前にあるため、画像データの転送は行なわない。そして、図中(5)の位置で主走査を行なうことにより、カラーヘッドのシアンの部分の1/2を用いたラインfからラインgの直前までの領域にシアンの1回目の印字が行なわれる。
【0102】
次に、ラインgからラインhの直前のラインまでの、カラーヘッドにおける単色の印字幅の1/2の画像データを先読みする。この領域にもカラーデータが含まれているので、ヘッド位置をラインhの直前のラインに設定し、記録紙の送り制御を行なう。またイメージ生成部25にラインfからラインhの直前までの画像データを転送させる。図中(6)の位置で主走査を行なうことにより、カラーヘッドのシアンの印字幅全体を用いて、ラインfからラインgの直前までの領域の2回目の印字と、ラインgからラインhの直前までの1回目の印字が行なわれる。
【0103】
以下、同様にしてカラーヘッドにおける単色の印字幅の1/2の画像データの先読みと、記録紙の単色の印字幅の1/2だけの送り制御と、主走査とを繰り返し行なうことになる。ラインd以降の領域がブラックヘッドの図中の上端1/4に含まれるようになると(図中(7))、ブラックのみのラインdからラインfまでの領域も順次印字されてゆくことになる。また、ラインf以降の領域がカラーヘッドのイエローの印字領域に含まれるようになると、先にシアンが印字されている上からイエローが記録され、緑となる。
【0104】
この例では、ラインdの直前の空白のラインをモード切換点とし、モードの切換を行なっている。カラーモードに切り換えた直後のラインdの画像は、図中(7)のヘッド位置となるまで印字されず、何回も記録紙の送り動作を行なうため、記録紙の送り誤差などが発生しやすく、ラインdの直前に白抜けなどが発生しやすい。また、モード切換点を跨ぐ主走査が行なわれないので、白抜けを修正できない。しかし、モード切換点を空白のラインとしているので、白抜けが発生しても何等問題にならない。そのため、高画質の印字画像を得ることができる。
【0105】
図17は、本発明の実施の一形態におけるカラーモードからブラックモードへの切換を含む動作の第2の例の具体例の説明図である。図17に示した例では、図16と同様に「ABCDE・・・」、「12345・・・」、「abcde・・・」の行を繰り返しブラックによって印字する。また、1行目と2行目の上部にかけてハッチングを施した部分は、緑を印字する。緑は、シアンとイエローを重ねて印字することによって再現できる。
【0106】
図17に示す例ではラインaが画像の先頭である。ヘッド位置をラインaの直前に設定し、単色の印字幅の1/2の領域の各色の画像データを先読みする。すなわちラインaからラインbの直前までの画像データが先読みされる。この中にカラーデータが存在する。そのため、カラーモードによって印字が行なわれる。ヘッド位置をラインbの直前のラインに設定して記録紙の送り制御を行なう。また、イメージ生成部25にラインaからラインbの直前までのシアンの画像データを転送させる。図中(1)の位置で主走査を行なうことにより、カラーヘッドのシアンの印字幅の下端1/2を用いて、ラインaからラインbの直前までの領域の1回目の印字が行なわれる。
【0107】
さらにカラーヘッドの単色の印字幅の1/2の各色の画像データを先読みする。この場合も先読みした範囲内にカラーデータが存在するので、カラーモードによる印字を行なう。すなわち、ヘッド位置をラインcの直前のラインに設定して記録紙の送り制御を行なう。また、イメージ生成部25にラインaからラインcの直前までのシアンの画像データを転送させる。図中(2)の位置で主走査を行なうことにより、カラーヘッドのシアンの印字幅全体を用いて、ラインaからラインbの直前までの領域のシアンの2回目の印字と、ラインbからラインcの直前までのシアンの1回目の印字が行なわれる。
【0108】
同様にして単色の印字幅の1/2の各色の画像データを先読みする。この場合には、ラインdにおいてカラーデータがなくなる。しかしこの先読みした画像データ中にはカラーデータが存在するので、そのままカラーモードによる印字を続ける。ヘッド位置をラインeの直前のラインに設定して記録紙の送り制御を行なう。またイメージ生成部25にラインbからラインeの直前までのシアンの画像データを転送させる。図中(3)の位置で主走査を行なうことにより、ラインbからラインcの直前までの領域のシアンの2回目の印字と、ラインcからラインeの直前までのシアンの1回目の印字が行なわれる。
【0109】
さらに単色の印字幅の1/2の各色の画像データを先読みする。今度は先読みした範囲内にカラーデータが存在しない。そのため、ブラックヘッドの印字幅分だけの各色の画像データを先読みするが、この中にもカラーデータは存在しない。このような場合に、印字モードをカラーモードからブラックモードに切り換える。カラーモードからブラックモードへ切り換える場合には、まずヘッド位置であるラインeの直前のラインをモード切換点として保持し、空白のラインを検索する。すると、ラインfに空白のラインが存在する。そのため、ラインfの直前のラインをモード切換点として再設定する。そして、モード切換点までの領域について印字を終了させ、その後にブラックモードにおける初期印字を行なって、通常のブラックモードの動作に移る。
【0110】
まずラインfより前のカラーモードの領域について印字を終了させる。この処理では、イメージ生成部25が画像データを転送する際に、ラインf以降の画像データを転送しないように制御し、そのほかは通常のカラーモードと同様の印字動作を行なう。すなわち、図中(4)〜(9)の位置で主走査を行なってカラーモードで印字する領域の記録を行なう。
【0111】
図中(4)の位置でラインcからラインeの直前までの領域のシアンの2回目の印字を行なう。図中(4)の位置から図中(5)の位置となるまでの間は、各色とも印字すべき画像データが存在しない。そのため、ヘッド位置をラインgの直前のラインに設定して一度に記録紙の送り制御を行なう。このようなホワイトスキップ動作を行なうことによって高速な印字を行なう。そして、イメージ生成部25にラインaからラインcの直前までのブラックの画像データと、ラインaからイエローの下端の位置までのイエローの画像データを転送させる。図中(5)の位置で主走査を行なうことにより、ブラックヘッドの上端1/4およびカラーヘッドのイエローの部分を用いて、ラインaからラインbの直前までの領域のブラックの1回目の印字と、ラインaからイエローの下端までの1回目の印字が行なわれる。このイエローの印字は先に行なったシアンの印字に重ねて行なわれ、緑となる。
【0112】
以後同様にして、図中(6)〜(9)の位置でイエローおよびブラックの印字を行ない、ラインfの直前までの領域で2回ずつの主走査が行なわれ、画像が形成される。このとき、ラインdからラインfの直前までの領域は、ブラックのみの印字領域であるが、カラー領域に隣接したブラック領域であるから、空白のラインであるラインfまではカラーモードによって印字される。
【0113】
図中(9)の位置での主走査後、ヘッドの後端がラインfのとなるように、ヘッド位置をラインiの直前のラインとし、記録紙の送り制御を行なって、ブラックモードにおける初期動作を行なう。まずイメージ生成部25にラインfからブラックヘッドの印字幅の1/2だけ先のラインhの直前までの画像データを転送させ、図中(10)の位置で主走査を行なうことにより、ブラックヘッドの上端の1/2のみを用いて、ラインfからラインhの直前までの領域の1回目の印字を行なう。
【0114】
このままヘッド位置をブラックヘッドの印字幅の1/2だけ先のラインjの直前のラインに移してしまうとラインfからラインhの直前までの領域については1回しか印字されなくなってしまう。そのため、ヘッド位置を移動せず、イメージ生成部25に今度はラインfからラインiの直前までの画像データを転送させる。図中(11)の位置で主走査を行なうことにより、ブラックヘッド全体を用いて、ラインfからラインhの直前までの領域の2回目の印字と、ラインhからラインiの直前までの1回目の印字が行なわれる。以後、通常のブラックモードによる印字、すなわち、ブラックヘッドの印字幅の1/2の領域の先読みと記録紙の送り制御と、主走査による印字を行なってゆくことになる。
【0115】
このようにして、カラー領域とともにカラー領域に隣接するブラック領域を空白ラインまで切れ目無くカラーモードで印字することができ、印字モードの切換を空白ラインの部分で行なえるため、記録紙の送り誤差等に起因する白スジなどが発生しても何等問題なく印字を続けることができる。
【0116】
このように、ブラックモードからカラーモード、およびカラーモードからブラックモードへの印字モードの切り換えを空白領域で行なうので、印字モード切換時に発生しやすい白スジや濃度ムラなどの影響を回避し、印字モードの切換による画質の劣化を発生させないで良好な画像を得ることができる。また、印字モードの切換時に空白領域は必須ではなく、必ずしも空白領域が存在していなくても印字モードを切り換えることができる。このとき、従来のように印字不能により濃度低下を起こすことはない。
【0117】
また、カラーモード及びブラックモードのいずれにおいても、ヘッド位置をずらしながら複数回の主走査によって100%の印字を行なうので、記録紙の送り誤差によって生ずる各主走査で形成される領域のつなぎ目の不整合や、ノズルの方向性のばらつきによって生ずるドット位置の不整合を目立たなくし、また、同時に印字される隣接ドットを少なくしてブリーディングを減少させ、画質を向上させることができる。また、ブラックのみの領域では、ブラックヘッドの広い印字幅を活かしてブラックモードで印字するので、高速な印字が可能である。例えば図16や図17に示したように、カラーモードでは単色の印字幅を印字分割数で割った幅ごとに印字を行なってゆくが、ブラックモードではそれより広いブラックヘッドの印字幅を印字分割数で割った幅ごとに印字を行なうことができる。
【0118】
なお、上述の具体例においては、カラーモードにおけるブラックデータの印字を上端の1/4を用いて行なったが、これに限らず、いずれの位置であってもよい。また、上述の具体例では印字分割数が2の場合について示したが、これに限らず、任意の印字分割数について、同様に制御可能である。モードの切換の際には、同一位置で印字分割数の回数だけ主走査を繰り返せばよい。
【0119】
上述のような動作の第1の例、第2の例は、例えば図3に示したようなヘッド構成に限られるものではない。図18は、記録ヘッドの別の例を示す概略図である。図18(A)に示す記録ヘッドでは、1個のブラックヘッドとともに、3個のカラーヘッドを有している。各カラーヘッドは異なる色の画像を形成するためのものである。この例では各色のカラーヘッドは3分割され、濃度が濃、中、淡の3種類のインクを用いて画像を形成することができる。このように濃度の異なるインクを用いて画像を形成することによって、例えば写真などの多階調の画像においては高画質の画像を形成することができる。
【0120】
図18(B)に示す記録ヘッドでは、1個のブラックヘッドとともに、6個のカラーヘッドを有している。カラーヘッドのうち3個はそれぞれ濃色のインクを用いて画像を形成するものであり、ブラックヘッドと同等の印字幅を有している。残りの3個のカラーヘッドはそれぞれ2分割され、中濃度および淡濃度のインクを用いて画像を形成するものである。この記録ヘッドでは、カラー文字などのようにあまり階調性が重視されないカラー画像については濃色インクの3つのカラーヘッドとブラックヘッドを用いて記録を行なうことによって、広い印字幅で高速に画像を形成することができる。また、写真などのように多階調の画像においては、すべてのヘッドあるいはブラックヘッドと中、淡濃度のインクを用いる3つのカラーヘッドを用いて記録を行なうことによって、高画質の画像を形成することができる。
【0121】
以下、図18(A)に示した記録ヘッドを用いて記録を行なう場合のモード切換時の動作の具体例について説明する。ここでは説明を簡単にするため、上述の動作の第1の例に準じて説明するが、第1の例のように空白領域を検出してモード切換点を再設定するように動作してもよい。また、第1の例および第2の例における動作に対する種々の変更も同様に行なうことができる。
【0122】
図19は、本発明の実施の一形態におけるブラックモードからカラーモードへの切換時の動作の第3の例の具体例の説明図である。以下の説明において、カラーヘッドはシアン、マゼンタ、イエローのカラーヘッドを有し、各カラーヘッドは図中下端から淡、中、濃色のインクを用いて印字するものとする。また、ブラックヘッドは各濃度の印字幅の3倍の印字幅を有するものとする。ヘッドの現在位置は、ヘッドの印字領域の下端を示すものとし、初期状態として記録紙の上端が現在位置となっているものとする。さらに、印字分割数を2とし、同一領域を2回の主走査によって100%の画像を形成するように印字を行なうものとする。また、副走査方向の相対移動は、記録紙を移動させるものとして説明する。
【0123】
図19に示した例では、ベタ黒の部分と、縦のストライプ状のカラーバーの部分からなる画像を印字するものとする。なお、図示の都合上、各色はハッチングの種別を異ならせて示し、また濃度はハッチングの間隔を異ならせて示している。また、各ヘッドにおいては、印字に使用する部分についてのみハッチングを施して示している。
【0124】
初期状態として、記録紙の上端にヘッドの下端が位置合わせされているものとする。画像データの上端部は空白が存在するので、この部分は記録紙が送られ、記録ヘッドの現在位置はベタ黒の部分の上端、すなわちラインaに合わせられる。この状態でブラックヘッドの印字幅の1/2の各色の画像データが先読みされる。ここでは、印字分割数が2であるので、印字幅の1/2となる。図19の例では、ラインaからラインbの直前までの画像データが先読みされる。この中にはブラックの画像は存在するが、ブラック以外のカラーデータは存在しない。そのため、ブラックモードによって印字が行なわれる。記録紙をラインbの直前まで送り、図中(1)の位置で主走査を行なって、ブラックヘッドの下半分によってラインaからラインbの直前までの領域の1回目の印字を行なう。
【0125】
図中(1)の印字を行なった後も、ブラックモードのままである。そのため、さらにブラックヘッドの印字幅の1/2の各色の画像データを先読みする。この場合も先読みした範囲内にカラーデータは存在しないので、ブラックモードによる印字を行なう。すなわち、ラインcの直前まで記録紙を送り、図中(2)の位置でブラックヘッド全体を用いて主走査を行なう。これによって、ラインaからラインbの直前までの領域の2回目の印字と、ラインbからラインcの直前までの1回目の印字が行なわれる。
【0126】
さらに、ブラックヘッドの印字幅の1/2の各色の画像データを先読みする。この場合には、ラインdにおいてカラーデータが存在する。そのため、以降の印字処理でカラーモードへの切換えを行なうが、まずブラックデータのみからなるラインcからラインdの直前までの領域について、ブラックモードで印字する。それとともに、ラインbからラインcの直前までの領域の2回目の印字も行なう必要がある。まずラインdの直前まで記録紙を送り、図中(3)の位置でブラックヘッドを用いて主走査を行なう。この時ブラックヘッドの印字に用いる部分は、ラインbからラインdの直前までの幅に対応する部分である。これによって、ラインbからラインcの直前までの2回目の印字と、ラインcからラインdの直前までの1回目の印字が行なわれる。
【0127】
この状態では、まだラインcからラインdの直前までの2回目の印字が行なわれていない。そのため、図中(4)で示すように、記録紙を送らず、同じ位置で再度主走査を行なう。この時、ブラックヘッドの印字に用いる部分は、ラインcからラインdの直前までの幅に対応する部分であり、図中(3)において使用する部分よりも減らしている。なお、このような同じ位置での主走査は、印字分割数だけ行なうが、ここでは印字分割数が2であるので、図中(3)および(4)の2回の主走査を行なっている。印字分割数だけの同じ位置での主走査を行なった後、カラーモードに切り換える。
【0128】
カラーモードでは、まず、カラーヘッドにおける単一濃度の印字幅の1/2の画像データの先読みを実施する。ここでは、ラインdからラインeの直前までの画像データを先読みする。この領域には、各色のカラーデータが存在するので、そのままカラーモードでの印字を行なう。まず、記録紙を単一濃度の印字幅の1/2だけ送り、図中(5)に示す位置で主走査を行なって、カラーヘッドの各色の淡色インクによって、ラインdからラインeの直前までのラインの1回目の印字を行なう。
【0129】
次に、ラインeからラインfの直前のラインまでの、カラーヘッドにおける単一濃度の印字幅の1/2の画像データを先読みする。この領域にもカラーデータが含まれているので、記録紙を単一濃度の印字幅の1/2だけ送り、図中(6)の位置で主走査を行なう。これにより、ラインdからラインeの直前までのラインの淡色インクによる2回目の印字と、ラインeからラインfの直前までのラインの淡色インクによる1回目の印字が行なわれる。
【0130】
次に、ラインfからラインgの直前のラインまでの、カラーヘッドにおける単一濃度の印字幅の1/2の画像データを先読みする。この領域にもカラーデータが含まれているので、記録紙を単一濃度の印字幅の1/2だけ送り、図中(7)の位置で主走査を行なう。これにより、ラインeからラインfの直前までのラインの淡色インクによる2回目の印字と、ラインfからラインgの直前までのラインの淡色インクによる1回目の印字が行なわれる。それとともに、ラインdからラインeの直前までのラインの中濃度インクによる1回目の印字が行なわれる。
【0131】
以下、同様にしてカラーヘッドにおける単色の印字幅の1/2の画像データの先読みと、記録紙の単色の印字幅の1/2だけの送りと、主走査とを繰り返し行なう。なお、図19ではカラーモードにおけるブラックの印字を、ブラックヘッドの先頭の1/3で行なった場合の例を示している。もちろん、中程の1/3や後端の1/3を用いて印字してもよい。
【0132】
図20は、本発明の実施の一形態におけるカラーモードからブラックモードへの切換時の動作の第3の例の具体例の説明図である。以下の説明における前提条件は上述の図19の場合と同様とする。なお、カラーモードにおいてブラックヘッドは先端(図中の下端)の1/3を用いて印字を行なうものとする。図20に示した例では、縦のストライプ状のカラーバーと、その下部のベタ黒部分からなる画像を印字するものとする。なお、各色はハッチングの種別を異ならせて示し、また濃度はハッチングの間隔を異ならせて示している。
【0133】
図20に示す例では、ラインaが画像の先頭であり、最初にこの位置まで記録紙が送られる。そして単一濃度の印字幅の1/2の領域の各色の画像データが先読みされる。すなわちラインaからラインbの直前までの画像データが先読みされる。この中にカラーデータが存在する。そのため、カラーモードによって印字が行なわれる。記録紙をラインbの直前まで送り、図中(1)の位置で主走査を行なって、カラーヘッドのうち、各色の淡色インクの印字幅の下半分によってラインaからラインbの直前までの領域の1回目の印字を行なう。
【0134】
さらにカラーヘッドの単一濃度の印字幅の1/2の各色の画像データを先読みする。この場合も先読みした範囲内にカラーデータが存在するので、カラーモードによる印字を行なう。すなわち、ラインcの直前まで記録紙を送り、図中(2)の位置でカラーヘッドのシアンの印字幅を用いて主走査を行なう。これによって、ラインaからラインbの直前までの領域の淡色インクによる2回目の印字と、ラインbからラインcの直前までの領域の淡色インクによる1回目の印字が行なわれる。
【0135】
さらに単一濃度の印字幅の1/2の各色の画像データを先読みする。この場合には、ラインdにおいてカラーデータがなくなる。しかしこの先読みした画像データ中にはカラーデータが存在するので、そのままカラーモードによる印字を続ける。ラインeの直前まで記録紙を送り、図中(3)の位置でラインbからラインcの直前までの領域の淡色インクによる2回目の印字と、ラインcからラインdの直前までの領域の淡色インクによる1回目の印字を行なう。また、ラインaからラインbの直前までの領域の中間濃度のインクによる1回目の印字を行なう。
【0136】
さらに単一濃度の印字幅の1/2の各色の画像データを先読みする。今度は先読みした範囲内にカラーデータが存在しない。そのため、ブラックヘッドの印字幅分だけの各色の画像データを先読みするが、この中にもカラーデータは存在しない。このような場合に、ラインdをモード切換点としてカラーモードからブラックモードに切り換える。カラーモードからブラックモードへ切り換える場合には、まずラインdの直前までのカラーモードの領域について印字を終了させ、その後ブラックモードにおける初期印字を行なって、通常のブラックモードの動作に移る。
【0137】
まずラインdより前のカラーモードの領域について印字を終了させる。この処理では、ラインd以降の画像データが印字されないように、ラインd以降の画像データをマスクし、それ以前の画像データについて、通常のカラーモードと同様の印字動作を行なう。すなわち、図中(3)の位置から単一濃度の記録幅の1/2だけ記録紙を送り、図中(4)の位置でラインcからラインdの直前までの領域の淡色インクによる2回目の印字を行なうとともに、ラインbからラインcの直前までの領域の中濃度のインクによる2回目の印字と、ラインaからラインbの直前までの領域の中濃度のインクによる1回目の印字を行なう。
【0138】
以後同様にして、図中(5)〜(8)の位置で中濃度のインクおよび高濃度のインクによる印字を行ない、ラインdの直前までの領域で2回ずつの主走査により画像が形成される。
【0139】
図中(8)の位置での主走査後、ブラックヘッドの後端(図中の上端)がラインdとなるように記録紙を送り、図中(9)の位置となる。この位置はモード切換点である。ここまでの動作によってカラーモードの領域についての印字が終了したので、ここからブラックモードに切り換える。しかしこのまま主走査および記録紙の送り動作を行なってしまうと、ラインdからラインhの直前までの領域については1回しか印字されなくなってしまう。そのため、図中(9)の位置でラインdからラインhの直前までの領域についてブラックの1回目の印字を行ない、同一位置である図中(10)の位置で今度はラインdからラインhの直前までの領域の2回目の印字とラインhからラインlの直前までの領域の1回目の印字を行なう。以後、通常のブラックモードによる印字、すなわち、ブラックヘッドの印字幅の1/2の領域の先読みと記録紙の送り、および主走査による印字を行なってゆくことになる。
【0140】
このようにして、図18(A)に示したような記録ヘッドの構成においても、上述の第1の例と同様の制御によって、良好なモードの切り換え処理を行なうことができる。また上述のように第2の例と同様に、モード切換点を検出した際に空白領域を検出してその空白領域にモード切換点を変更することもでき、これによって第2の例と同様にモード切換時の白スジなどの発生を防止することができる。
【0141】
なお、図18(B)に示した記録ヘッドを用いた場合も同様であるが、この場合にはカラー文字モードでは高濃度のインクを用いる印字幅の広いカラーヘッドを用いて印字することができるので、上述のブラックモードと同様の印字制御によって印字を行なうことができる。また、写真などを印字するカラー写真モードでは、淡色および中濃度のインクを噴射する分割されたカラーヘッドを用いるため、上述のカラーモードと同様の狭い印字幅による印字制御を行なうことになる。そのため、ブラックモードまたはカラー文字モードとカラー写真モードとの間で、上述のブラックモードとカラーモード間の切り換え制御と同様の制御を行なえばよい。
【0142】
なお、本発明は上述の第1ないし第3の例を含めた実施の一形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能であることは言うまでもない。
【0143】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、いずれの印字モードにおいても分割印字を行なって画像を形成することによって、画像全体の印字品質を向上させることができる。印字モードを切り換える際には、印字モードの切り換えライン付近に空白領域が必須ではないので、印字画像が制限されず、また切り換えによる画質の低下も抑えることができる。さらに、印字モードの切換時に、モード切換点付近に空白領域があればその空白領域にモード切換点を変更して印字モードを切り換えることによって、モード切換点における白スジの発生や濃度ムラを回避し、良好な画質を維持したまま効率的に印字を行うことが可能となるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示すブロック図である。
【図2】一般的なシリアルプリンタの一例を示す概略構成図である。
【図3】2ヘッド型のプリンタに用いられる記録ヘッドの一例を示す概略図である。
【図4】2回の主走査によって形成される印字画像の一例の説明図である。
【図5】分割印字を行なう場合におけるモードの切換時の問題点の説明図である。
【図6】本発明の実施の一形態を実現する構成例を示すブロック図である。
【図7】本発明の実施の一形態におけるブラックモードからカラーモードへの切換時の動作の第1の例を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施の一形態におけるブラックモードからカラーモードへの切換時の動作の第1の例の具体例の説明図である。
【図9】本発明の実施の一形態におけるカラーモードからブラックモードへの切換時の動作の第1の例を示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施の一形態におけるカラーモードからブラックモードへの切換時の動作の第1の例の具体例の説明図である。
【図11】本発明の実施の一形態におけるブラックモード時の動作の第2の例を示すフローチャートである。
【図12】本発明の実施の一形態におけるカラーモード時の動作の第2の例を示すフローチャートである。
【図13】カラー・ブラック混在文書の一例の説明図である。
【図14】カラー・ブラック混在文書の別の例の説明図である。
【図15】本発明の実施の一形態の動作の第2の例におけるモード切換点の概略説明図である。
【図16】本発明の実施の一形態におけるブラックモードからカラーモードへの切換を含む動作の第2の例の具体例の説明図である。
【図17】本発明の実施の一形態におけるカラーモードからブラックモードへの切換を含む動作の第2の例の具体例の説明図である。
【図18】記録ヘッドの別の例を示す概略図である。
【図19】本発明の実施の一形態におけるブラックモードからカラーモードへの切換時の動作の第3の例の具体例の説明図である。
【図20】本発明の実施の一形態におけるカラーモードからブラックモードへの切換時の動作の第3の例の具体例の説明図である。
【符号の説明】
1…キャリッジ駆動モータ、2…タイミングベルト、3…記録ヘッド、4…キャリッジ、5…インクタンク、6…キャリッジガイド、7…ケーブル、8…記録用紙、9…紙送りモータ、10…フィードロール、11…ブラックヘッド、12…カラーヘッド、21…ホスト装置、22…通信部、23…命令解析部、24…ヘッド位置管理部、25…イメージ生成部、26…ヘッド制御部、27…ヘッド、28…画像メモリ、29…バンドバッファ、31…CPU、32…I/Fドライバー、33…ROM、34…RAM、35、36…モータドライバー、37…印字タイミング生成回路、38…センサ部、39…コントロールパネル、40…ヘッドドライバー、41…ホスト装置、42…キャリッジモータ、43…紙送りモータ、44…ヘッド。

Claims (6)

  1. キャリッジ上に複数の印字素子を副走査方向に配列してなるヘッドを含む複数のヘッドが主走査方向に配置され、画像メモリから読み出された画像データに基づいて前記ヘッドを駆動して同一領域を印字分割数の回数の主走査によって画像を形成するとともに、1回の主走査によって形成される画像の印字幅が広い印字モードと前記印字幅が狭い印字モードを切り換えて印字し、ある印字モードにおける前記印字幅を前記印字分割数で割った数分のラインだけ印字前の画像データを少なくとも読み出し、読み出された画像データの中で前記印字モードを切り換える場合、読み出された前記画像データの中の所定のラインにモード切換点を設定し、前記印字幅の広い印字モードから前記印字幅の狭い印字モードへ切り換える場合には前記モード切換点までの画像を同じ副走査方向の位置で印字幅を減らしながら前記印字分割数と同じ回数の印字を繰り返して完成させた後に印字モードを切り換えて印字する画像形成方法であって、前記複数のヘッドはブラックヘッドと1以上のカラーヘッドであり、前記印字幅の広いブラックモードと前記印字幅の狭いカラーモードを有し、前記ブラックモードにおいて該ブラックモードにおける前記印字幅を前記印字分割数で割った数分のラインだけ印字前の画像データを少なくとも読み出し、読み出された画像データの中にカラー画素が存在する場合、読み出された前記画像データの中で最初のカラー画素が存在するラインより前のラインに前記モード切換点を設定し、該モード切換点までの画像を同じ副走査方向の位置で印字幅を減らしながら前記印字分割数と同じ回数の印字を繰り返して前記ブラックモードで完成させ、その後前記カラーモードに切り換えて印字する画像形成方法において、読み出された前記画像データの範囲内で最初のカラー画素が存在するラインより前の空白領域を検出し、該空白領域が検出された場合には該空白領域に前記モード切換点を設定することを特徴とする画像形成方法。
  2. キャリッジ上に複数の印字素子を副走査方向に配列してなるヘッドを含む複数のヘッドが主走査方向に配置され、画像メモリから読み出された画像データに基づいて前記ヘッドを駆動して同一領域を印字分割数の回数の主走査によって画像を形成するとともに、1回の主走査によって形成される画像の印字幅が広い印字モードと前記印字幅が狭い印字モードを切り換えて印字し、ある印字モードにおける前記印字幅を前記印字分割数で割った数分のラインだけ印字前の画像データを少なくとも読み出し、読み出された画像データの中で前記印字モードを切り換える場合、読み出された前記画像データの中の所定のラインにモード切換点を設定し、前記印字幅の狭い印字モードから前記印字幅の広い印字モードへ切り換える場合には、前記モード切換点までの画像を完成させた後に同じ副走査方向の位置で印字幅を増やしながら前記印字分割数と同じ回数の印字を繰り返し、その後に切り換えた後の印字モードで印字する画像形成方法であって、前記複数のヘッドはブラックヘッドと1以上のカラーヘッドであり、前記印字幅の広いブラックモードと前記印字幅の狭いカラーモードを有し、前記カラーモードにおいて該カラーモードにおける前記印字幅を前記印字分割数で割った数分のラインだけ印字前の画像データを少なくとも読み出し、読み出された画像データのなかにカラー画素が存在しない場合には読み出した前記画像データの直前のライン以降に前記モード切換点を設定し、該モード切換点までの画像をカラーモードによって完成させた後に、前記モード切換点より後の画像について同じ副走査方向の位置で印字幅を増やしながら前記印字分割数と同じ回数の印字を繰り返し、その後に通常のブラックモードで印字する画像形成方法において、読み出した前記画像データの中にカラー画像が存在しなかった場合、読み出した前記画像データの空白領域を検出し、該空白領域が検出された場合には該空白領域に前記モード切換点を設定することを特徴とする画像形成方法。
  3. 前記カラーモードにおいて該カラーモードにおける前記印字幅を前記印字分割数で割った数分のラインだけ印字前の画像データを読み出し、読み出された画像データのなかにカラー画素が存在しない場合には前記ブラックモードにおける前記印字幅を前記印字分割数で割った数分のラインだけ印字前の画像データを読み出し、読み出した画像データの中にカラー画素が存在しなかった場合に読み出した前記画像データの直前のライン以降のラインを前記モード切換点として設定することを特徴とする請求項2に記載の画像形成方法。
  4. キャリッジ上に複数の印字素子を副走査方向に配列してなるヘッドを含む複数のヘッドが主走査方向に配置され、画像メモリから読み出された画像データに基づいて前記ヘッドを駆動して同一領域を印字分割数の回数の主走査によって画像を形成するとともに、1回の主走査によって形成される画像の印字幅が広いブラックモードと前記印字幅が狭いカラーモードを切り換えて印字するシリアルプリンタの画像形成を制御する画像形成制御装置であって、前記複数のヘッドはブラックヘッドと1以上のカラーヘッドであり、印字モードに応じて画像を形成するための前記ヘッドの位置や印字幅を少なくとも管理するヘッド位置管理手段と、該ヘッド位置管理手段によって決定されるヘッド位置よび印字幅に従って画像をヘッドに転送する画像転送手段を有し、前記ヘッド位置管理手段は、前記ヘッド位置管理手段は、前記印字幅の広いブラックモードと前記印字幅の狭いカラーモードを切り換え制御し、前記ブラックモードにおいて該ブラックモードにおける前記印字幅を前記印字分割数で割った数分のラインだけ印字前の画像データを少なくとも読み出し、読み出された画像データのなかにカラー画素が存在する場合、読み出された前記画像データの中で最初のカラー画素が存在するラインより前のラインに前記モード切換点を設定し、該モード切換点までの画像を同じ副走査方向の位置で印字幅を減らしながら前記印字分割数と同じ回数の印字を繰り返して前記ブラックモードで完成させ、その後前記カラーモードに切り換えて印字するように制御する画像形成制御装置において、前記ヘッド位置管理手段は、読み出した前記画像データの範囲内で最初のカラー画素が存在するラインより前の空白領域を検出し、該空白領域が検出された場合には該空白領域に前記モード切換点を設定することを特徴とする画像形成制御装置。
  5. キャリッジ上に複数の印字素子を副走査方向に配列してなるヘッドを含む複数のヘッドが主走査方向に配置され、画像メモリから読み出された画像データに基づいて前記ヘッドを駆動して同一領域を印字分割数の回数の主走査によって画像を形成するとともに、1回の主走査によって形成される画像の印字幅が広いブラックモードと前記印字幅が狭いカラーモードを切り換えて印字するシリアルプリンタの画像形成を制御する画像形成制御装置であって、前記複数のヘッドはブラックヘッドと1以上のカラーヘッドであり、印字モードに応じて画像を形成するための前記ヘッドの位置や印字幅を少なくとも管理するヘッド位置管理手段と、該ヘッド位置管理手段によって決定されるヘッド位置および印字幅に従って画像をヘッドに転送する画像転送手段を有し、前記ヘッド位置管理手段は、前記印字幅の広いブラックモードと前記印字幅の狭いカラーモードを切り換え制御し、前記カラーモードにおいて該カラーモードにおける前記印字幅を前記印字分割数で割った数分のラインだけ印字前の画像データを少なくとも読み出し、読み出された画像データのなかにカラー画素が存在しない場合には読み出した前記画像データの直前のライン以降に前記モード切換点を設定し、該モード切換点までの画像をカラーモードによって完成させた後に、前記モード切換点より後の画像について同じ副走査方向の位置で印字幅を増やしながら前記印字分割数と同じ回数の印字を繰り返し、その後に通常のブラックモードで印字するように制御する画像形成制御装置において、前記ヘッド位置管理手段は、読み出した前記画像データの中にカラー画像が存在しなかった場合、読み出した前記画像データの空白領域を検出し、該空白領域が検出された場合には該空白領域に前記モード切換点を設定することを特徴とする画像形成制御装置。
  6. 前記ヘッド位置管理手段は、前記カラーモードにおいて該カラーモードにおける前記印字幅を前記印字分割数で割った数分のラインだけ印字前の画像データを読み出し、読み出された画像データのなかにカラー画素が存在しない場合には前記ブラックモードにおける前記印字幅を前記印字分割数で割った数分のラインだけ印字前の画像データを読み出し、読み出した画像データの中にカラー画素が存在しなかった場合に読み出した前記画像データの直前のライン以降のラインを前記モード切換点として設定することを特徴とする請求項5に記載の画像形成制御装置。
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