JP3578997B2 - 射出成形機の駆動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、射出成形機の駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、射出成形機においては、加熱シリンダ内において加熱され溶融させられた樹脂を高圧で射出して金型装置のキャビティ空間に充填(てん)し、該キャビティ空間内において樹脂を冷却し、固化させることによって成形品を成形するようにしている。
【0003】
そのために、前記金型装置は固定金型及び可動金型から成り、型締装置によって前記可動金型を進退させ、前記固定金型に対して接離させることにより、型開閉、すなわち、型閉じ、型締め及び型開きを行うことができるようになっている。
【0004】
そして、前記型締装置に、前記可動金型を進退させるためにトグル機構が配設され、該トグル機構は、駆動部に配設された電動モータ、サーボモータ等の駆動手段を駆動することによって作動させられる。
【0005】
図2は従来の型締装置の駆動部の断面図である。
【0006】
図において、31は駆動手段としてのサーボモータであり、該サーボモータ31は、図示されないトグルサポートにサーボモータ31を取り付けるための皿状の第1フランジ54、該第1フランジ54と所定の距離を置いて配設された皿状の第2フランジ55、及び前記第1フランジ54と第2フランジ55との間に配設された筒状のフレーム62から成るモータケースを備え、該モータケース内にロータ60及びステータ61が配設される。
【0007】
そして、中空の出力軸50が前記モータケースに対して回転自在に配設され、前記出力軸50の後端(図における左端)がスラストベアリング57によって、前端(図における右端)がスラストベアリング58によって、それぞれスラスト方向及びラジアル方向に回転自在に支持される。また、前記出力軸50を回転させるために、前記フレーム62にステータ61が、前記出力軸50にロータ60がそれぞれ固定され、前記ステータ61はコイル45を備える。なお、前記第1フランジ54と第2フランジ55との間にボルト59が架設され、該ボルト59を締め付けることによって、前記フレーム62を第1フランジ54及び第2フランジ55によって挟むことができる。そして、エンコーダ48がブラケット47を介して第2フランジ55に取り付けられる。
【0008】
また、前記出力軸50の後端には固定用ナット46が螺(ら)合させられ、出力軸50の前端にはナット51がボルト53によって固定される。したがって、該ボルト53を締め付けることによって、スラストベアリング57、58を前記固定用ナット46及びナット51によって挟むことができる。
【0009】
そして、前記ナット51と螺合させて、かつ、前記出力軸50を貫通させてねじ軸63が配設され、該ねじ軸63の前端に図示されないクロスヘッドが固定され、該クロスヘッドにトグル機構が配設される。なお、前記クロスヘッドは図示されないガイドバーによって回り止めされる。また、前記サーボモータ31、出力軸50、ナット51、ねじ軸63、クロスヘッド等によって駆動部が構成される。
【0010】
したがって、前記コイル45に電流を供給してサーボモータ31を駆動すると、ロータ60に回転が発生させられ、該回転が出力軸50を介してナット51に伝達される。その結果、ナット51とねじ軸63との螺合によって、ナット51の矢印A方向の回転運動がねじ軸63の矢印B方向の直線運動に変換され、ねじ軸63及びクロスヘッドがストロークSbだけ進退(図における左右方向に移動)させられる。
【0011】
そして、前記ねじ軸63を前進(図における右方向に移動)させることによってクロスヘッドを前進させると、トグル機構が伸展して図示されない可動プラテンが前進させられ、型閉じ及び型締めが行われ、前記ねじ軸63を後退(図における左方向に移動)させることによってクロスヘッドを後退させると、トグル機構が屈曲して可動プラテンが後退させられ、型開きが行われる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の駆動部においては、ねじ軸63を進退させるために出力軸50及びナット51を回転させる必要があるので、駆動部の慣性が極めて大きくなってしまう。したがって、サーボモータ31を駆動したときの型開閉の応答性が低くなり、成形サイクルが長くなるだけでなく、サーボモータ31の始動及び停止に伴って駆動部に振動が発生してしまう。
【0013】
そこで、ナットを固定し、かつ、ねじ軸を回転させるようにした型締装置が提供されている。
【0014】
図3は従来の他の型締装置の駆動部の断面図である。なお、図2の型締装置と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略する。
【0015】
この場合、中空の出力軸50がモータケース64に対して回転自在に配設され、前記出力軸50の内周面のほぼ中央にスプラインナット68が配設される。また、前記モータケース64の前端(図における右端)にはナット51が固定される。
【0016】
そして、前記出力軸50及びナット51を貫通させてねじ軸ユニット65が配設され、該ねじ軸ユニット65の前端に図示されないベアリングを介して図示されないクロスヘッドが配設される。前記ねじ軸ユニット65は、後方(図における左方)にスプライン部66を、前方(図における右方)にねじ軸部67を備え、前記スプライン部66とスプラインナット68とがスプライン係合させられ、前記ナット51とねじ軸部67とが螺合させられる。なお、サーボモータ31、出力軸50、ナット51、ねじ軸ユニット65、クロスヘッド等によって駆動部が構成される。
【0017】
したがって、サーボモータ31を駆動すると、ロータ60に回転が発生させられ、該回転が出力軸50及びスプラインナット68を介してねじ軸ユニット65に伝達される。その結果、ナット51とねじ軸部67との螺合によって、ねじ軸ユニット65の回転運動が直線運動に変換され、ねじ軸ユニット65及びクロスヘッドが進退(図における左右方向に移動)させられる。
【0018】
この場合、ねじ軸ユニット65を進退させるためにナット51を回転させる必要がないので、駆動部の慣性を小さくすることができる。したがって、サーボモータ31を駆動したときの型開閉の応答性を高くすることができ、成形サイクルを短くすることができるだけでなく、サーボモータ31の始動及び停止に伴って駆動部に振動が発生することがなくなる。
【0019】
ところが、出力軸50の回転をねじ軸部67に伝達するために、ねじ軸ユニット65の軸方向にスプライン部66及びねじ軸部67を直列に形成する必要があるので、スプライン部66の分だけ駆動部の軸方向の寸法が大きくなってしまう。
【0020】
本発明は、前記従来の駆動部の問題点を解決して、成形サイクルを短くすることができ、駆動手段の始動及び停止に伴って振動が発生することがなく、軸方向の寸法を小さくすることができる射出成形機の駆動装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
そのために、本発明の射出成形機の駆動装置においては、駆動手段と、該駆動手段と連結されるとともに、駆動手段を駆動することによって回転させられ、外周面に回転伝達部が形成された第1の回転体と、進退自在に配設されるとともに、外周面にねじ軸部が、内周面に回転伝達部が形成された筒状の第2の回転体と、該第2の回転体のねじ軸部と螺合させられるナットと、前記第2の回転体に配設された被駆動部材とを有する。
【0022】
そして、前記第2の回転体の回転伝達部と前記第1の回転体の回転伝達部とが、回転を伝達することが可能なように係合させられる。また、前記第2の回転体のねじ軸部と前記第1の回転体の回転伝達部とが軸方向において互いにオーバーラップさせて形成される。
【0024】
本発明の他の射出成形機の駆動部材においては、さらに、前記被駆動部材は前記第2の回転体を回転自在に支持する。
【0025】
本発明の更に他の射出成形機の駆動装置においては、さらに、前記駆動手段を駆動することによって発生させられた回転を伝達する中空の出力軸を有する。
【0026】
そして、該出力軸と前記第1、第2の回転体とがオーバーラップさせて形成される。
【0027】
本発明の更に他の射出成形機の駆動装置においては、さらに、前記第2の回転体は、ねじ軸部が一体に形成されたねじ軸である。
【0028】
本発明の更に他の射出成形機の駆動装置においては、さらに、前記第2の回転体は、ねじ軸部、及び該ねじ軸部の端部に取り付けられ、内周面に回転伝達部が形成された環状体を備える。
【0029】
本発明の更に他の射出成形機の駆動装置においては、さらに、前記環状体は、前記ねじ軸部内に延在させられる筒状部、及び該筒状部の一端において径方向外方に向けて突出させられるフランジ部を備える。
本発明の更に他の射出成形機の駆動装置においては、駆動手段と、該駆動手段と連結されるとともに、駆動手段を駆動することによって回転させられ、外周面に回転伝達部が形成された第1の回転体と、外周面にねじ軸部が、内周面に回転伝達部材が形成された筒状の第2の回転体と、該第2の回転体のねじ軸部と螺合させられるナットと、前記第2の回転体に配設された被駆動部材とを有する。
そして、前記第2の回転体の回転伝達部と前記第1の回転体の回転伝達部とが、回転を伝達することが可能なように係合させられる。また、前記第2の回転体のねじ軸部と前記第1の回転体の回転伝達部とが軸方向において互いにオーバーラップさせて形成される。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0034】
図4は本発明の第1の実施の形態における型締装置の概略図である。
【0035】
図において、21はフレーム、36は該フレーム21に固定された固定プラテン、41は該固定プラテン36との間に所定の距離を置いて、前記フレーム21に対して移動自在に配設されたベースプレートとしてのトグルサポート、34は前記固定プラテン36とトグルサポート41との間に架設されたタイバー、35は前記固定プラテン36と対向させて配設され、前記タイバー34に沿って進退(図における左右方向に移動)自在に配設された可動プラテンであり、前記固定プラテン36における可動プラテン35と対向する面に図示されない固定金型が、前記可動プラテン35における前記固定プラテン36と対向する面に図示されない可動金型が取り付けられる。なお、前記固定金型及び可動金型によって金型装置が構成される。
【0036】
また、前記可動プラテン35の後端 (図における左端) には、離型時に図示されないエジェクタピンを突き出すためのエジェクタピン送り装置26が配設される。該エジェクタピン送り装置26には、エジェクタ用の駆動手段としてのサーボモータ32が配設され、該サーボモータ32によってエジェクタロッド27がストロークSaだけ進退させられる。
【0037】
そして、前記可動プラテン35とトグルサポート41との間にはトグル機構22が、前記トグルサポート41の後端には射出成形機の駆動装置としての駆動部70が配設される。該駆動部70には型締め用の駆動手段としてのサーボモータ71が配設され、該サーボモータ71を駆動し、被駆動部材としてのクロスヘッド38を進退させることによって、トグル機構22を作動させることができる。これにより、前記可動プラテン35が前進(図における右方向に移動)させられて型閉じが行われるとともに、サーボモータ71による推進力にトグル倍率を乗じた型締力が発生させられ、該型締力によって金型装置の型締めが行われる。本実施の形態においては、トグル機構22を作動させることによって型締力を発生させるようにしているが、トグル機構22を使用することなく、サーボモータ71による推進力をそのまま型締力として可動プラテン35に伝達することもできる。
【0038】
前記トグル機構22は、前記クロスヘッド38に対して揺動自在に支持されたトグルレバー39、前記トグルサポート41に対して揺動自在に支持されたトグルレバー40、及び前記可動プラテン35に対して揺動自在に支持されたトグルアーム33から成り、前記トグルレバー39、40間、及びトグルレバー40とトグルアーム33との間がそれぞれリンク結合される。
【0039】
次に、前記駆動部70について説明する。
【0040】
図1は本発明の第1の実施の形態における型締装置の駆動部の断面図である。
【0041】
図において、70は駆動部、71はサーボモータであり、該サーボモータ71は、モータケース72、該モータケース72内に配設されたロータ77及びステータ78から成る。前記モータケース72は、トグルサポート41にサーボモータ71を取り付けるための皿状の第1フランジ74、該第1フランジ74と所定の距離を置いて配設された皿状の第2フランジ75、及び前記第1フランジ74と第2フランジ75との間に配設された筒状のフレーム76から成る。なお、前記駆動手段としてサーボモータ71に代えて電動モータを使用することもできる。
【0042】
そして、中空の出力軸80が前記モータケース72に対して回転自在に配設され、前記出力軸80の後端(図における左端)がスラストベアリング81によって、前端(図における右端)がスラストベアリング82によって、それぞれスラスト方向及びラジアル方向に回転自在に支持される。また、前記出力軸80を回転させるために、前記フレーム76にステータ78が、前記出力軸80にロータ77がそれぞれ固定され、前記ステータ78はコイル83を備える。なお、前記第1フランジ74と第2フランジ75との間に図示されないボルトが架設され、該ボルトを締め付けることによって、前記フレーム76を第1フランジ74及び第2フランジ75によって挟むことができる。
【0043】
また、前記出力軸80の後端にはスプラインフランジ84が固定され、該スプラインフランジ84から前方(図における右方)に向けて第1の回転体及び回転伝達軸としてのスプライン軸88が突出させて配設される。該スプライン軸88は、前記出力軸80によって包囲されるとともに、前記出力軸80内のほぼ全体にわたって延在させられ、出力軸80とほぼ同じ長さを有する。そして、前記スプラインフランジ84から後方(図における左方)に向けて軸86が突出させて配設され、該軸86の後端に回転速度検出手段としてのエンコーダ85が配設され、該エンコーダ85によって前記スプライン軸88の回転速度を検出することができるようになっている。なお、スプライン軸88の回転速度は図示されない制御部に送られる。
【0044】
また、前記トグルサポート41には、前記出力軸80と対応させて開口91が形成され、該開口91にナット92が嵌(かん)入され、固定される。そして、該ナット92と螺合させて、かつ、前記出力軸80を貫通させて、ねじ軸部93aが一体に形成された、筒状の第2の回転体としてのねじ軸93が回転自在に、かつ、進退自在に配設される。該ねじ軸93は、出力軸80とほぼ同じ長さを有し、最も後方の位置(以下、「後退限位置」という。)に置かれたときに、前記出力軸80内のほぼ全体にわたって延在させられる。また、前記ねじ軸93によってスプライン軸88が包囲され、ねじ軸93の後端部(図における左端部)には、軸方向における所定の長さにわたってスプラインナット部96が形成され、該スプラインナット部96の内周面と前記スプライン軸88の外周面とが係合、すなわち、スプライン係合させられる。なお、スプライン軸88及びスプラインナット部96によって回転伝達部が構成される。
【0045】
そして、前記ねじ軸93の前端にクロスヘッド38が配設される。該クロスヘッド38の中央の軸受ハウジング94内において、前記ねじ軸93の前端が一対のベアリング95によって回転自在に支持される。なお、前記クロスヘッド38は、ガイドバー98によって回り止めされる。また、前記駆動部70は、クロスヘッド38、前記サーボモータ71、出力軸80、スプラインフランジ84、スプライン軸88、ナット92、ねじ軸93等によって構成される。
【0046】
したがって、前記コイル83に電流を供給してサーボモータ71を駆動すると、ロータ77に回転が発生させられ、該回転が出力軸80及びスプラインフランジ84を介してスプライン軸88に伝達され、さらに、ねじ軸93に伝達される。その結果、ナット92とねじ軸93との螺合によって、ねじ軸93の回転運動が直線運動に変換され、ねじ軸93及びクロスヘッド38が進退(図における左右方向に移動)させられる。なお、ナット92及びねじ軸93によって回転運動を直線運動に変換するための運動方向変換部が構成される。
【0047】
そして、前記ねじ軸93を前進(図における右方向に移動)させることによってクロスヘッド38を前進させると、トグル機構22(図4)が伸展して可動プラテン35が前進させられ、金型装置の型閉じ及び型締めが行われ、前記ねじ軸93を後退(図における左方向に移動)させることによってクロスヘッド38を後退させると、トグル機構22が屈曲して可動プラテン35が後退させられ、金型装置の型開きが行われる。
【0048】
本実施の形態においては、スプライン軸88を包囲するようにサーボモータ71が配設されているが、スプライン軸88の後端にプーリを配設し、トグルサポート41の側壁に駆動手段としてのサーボモータを配設し、該サーボモータを駆動することによって発生させられた回転をベルト、プーリ等を介してスプライン軸88に伝達することもできる。
【0049】
このように、サーボモータ71を駆動することによって発生させられた回転をスプライン軸88に伝達し、さらに、ねじ軸93に伝達することによってねじ軸93を進退させるようにしているので、ねじ軸93を進退させるためにナット92を回転させる必要がない。したがって、駆動部70の慣性を小さくすることができる。なお、本実施の形態において、出力軸80の回転に伴ってスプラインフランジ84、軸86、スプライン軸88、ねじ軸93等の各回転要素が回転させられるが、スプラインフランジ84、軸86、スプライン軸88、ねじ軸93等の外径はナット92の外径より小さいので、駆動部70の慣性は十分に小さい。
【0050】
その結果、サーボモータ71を駆動したときの型開閉の応答性を高くすることができ、成形サイクルを短くすることができるだけでなく、サーボモータ71の始動及び停止に伴って駆動部70に振動が発生することがなくなる。
【0051】
また、出力軸80の回転をねじ軸部93aに伝達するために、スプラインナット部96及びねじ軸部93aを、ねじ軸93の軸方向に直列に形成する必要がなく、軸方向においてオーバーラップさせることができるので、ねじ軸93の軸方向の寸法を小さくすることができ、駆動部70の軸方向の寸法を小さくすることができる。さらに、出力軸80によってスプライン軸88及びねじ軸93が包囲され、ねじ軸93を後退限位置に置いたときに、出力軸80、スプライン軸88及びねじ軸93が軸方向において互いにオーバーラップさせられるので、駆動部70の軸方向の寸法を小さくすることができる。また、エジェクタピン送り装置26のためのスペースを十分に確保することができる。
【0052】
本実施の形態においては、ねじ軸93の後端部にスプラインナット部96が形成されるようになっているが、ねじ軸93の全体にわたってスプラインナット部を形成することもできる。また、本実施の形態においては、回転伝達部としてスプライン軸88及びスプラインナット部96が使用されるが、キーを使用することもできる。
【0053】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略する。
【0054】
図5は本発明の第2の実施の形態における型締装置の駆動部の断面図である。
【0055】
この場合、出力軸80を貫通させて、スプラインフランジ84から前方(図における右方)に向けて、第1の回転体及び回転伝達軸としてのスプライン軸88が突出させて配設される。また、前記出力軸80を貫通させて第2の回転体としてのねじ軸ユニット103が回転自在に、かつ、進退(図における左右方向に移動)自在に配設される。該ねじ軸ユニット103は、筒状のねじ軸部105、及びねじ軸部105の後端(図における左端)に図示されないボルト等の固定手段によって取り付けられた環状体としてのスプラインナット106を備え、該スプラインナット106の内周面と前記スプライン軸88の外周面とが係合、すなわち、スプライン係合させられる。したがって、スプライン軸88の回転に伴って、ねじ軸ユニット103が進退させられる。なお、前記スプライン軸88及びスプラインナット106によって回転伝達部が構成される。
【0056】
この場合、出力軸80によってスプライン軸88及びねじ軸ユニット103が包囲され、ねじ軸ユニット103を後退限位置に置いたときに、出力軸80、スプライン軸88及びねじ軸ユニット103が軸方向において互いにオーバーラップさせられるので、駆動部70の軸方向の寸法を小さくすることができる。
【0057】
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、第2の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略する。
【0058】
図6は本発明の第3の実施の形態における型締装置の駆動部の要部を示す断面図である。
【0059】
この場合、出力軸80(図5)を貫通させて第2の回転体としてのねじ軸ユニット107が回転自在に、かつ、進退自在に配設される。該ねじ軸ユニット107は、筒状のねじ軸部105、及びねじ軸部105の後端(図における左端)に図示されないボルト等の固定手段によって取り付けられた環状体としてのスプラインナット108を備え、該スプラインナット108の内周面とスプライン軸88の外周面とが係合、すなわち、スプライン係合させられる。したがって、スプライン軸88の回転に伴って、ねじ軸ユニット107が進退させられる。なお、前記スプライン軸88及びスプラインナット108によって回転伝達部が構成される。
【0060】
この場合、前記スプラインナット108は、前記ねじ軸部105内に延在させられる筒状部109、及び筒状部109の一端、本実施の形態においては、後端において径方向外方に向けて突出させられるフランジ部110を備える。したがって、ねじ軸部105と、スプライン軸88とスプラインナット108とのスプライン係合部とが、軸方向において筒状部109の長さの分だけオーバーラップさせられるので、ねじ軸ユニット107の軸方向の寸法を小さくすることができる。
【0061】
そして、出力軸80によってスプライン軸88及びねじ軸ユニット107が包囲され、ねじ軸ユニット107を後退限位置に置いたときに、出力軸80、スプライン軸88及びねじ軸ユニット107が軸方向において互いにオーバーラップさせられるので、駆動部70の軸方向の寸法を小さくすることができる。
【0062】
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。なお、第2の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略する。
【0063】
図7は本発明の第4の実施の形態における型締装置の駆動部の断面図である。
【0064】
この場合、出力軸80の前端(図における右端)に図示されないボルト等の固定手段によって、第1の回転体及び回転伝達軸としてのスプラインナット118が取り付けられる。また、前記出力軸80を貫通させて、ねじ軸部115aが一体に形成された、第2の回転体としての中実のねじ軸115が回転自在に、かつ、進退自在に配設される。そして、スプラインナット118にねじ軸115が貫通させられ、前記スプラインナット118の内周面とねじ軸115の外周面とがねじ軸部115aにおいて係合、すなわち、スプライン係合させられる。
【0065】
そのために、前記ねじ軸115の外周面に形成された雄ねじに、軸方向に延びるスプライン溝が形成される。したがって、スプラインナット118の回転に伴って、ねじ軸115が進退(図における左右方向に移動)させられる。なお、該ねじ軸115及びスプラインナット118によって回転伝達部が構成される。
【0066】
そして、前記スプラインナット118は、前記出力軸80内に延在させられる筒状部119、及び筒状部119の一端、本実施の形態においては、前端において径方向外方に向けて突出させられるフランジ部120を備える。
【0067】
したがって、ねじ軸部115aと、ねじ軸115とスプラインナット118とのスプライン係合部とが、軸方向において筒状部119の長さの分だけオーバーラップさせられるので、駆動部70の軸方向の寸法を小さくすることができる。
【0068】
また、出力軸80によってスプラインナット118及びねじ軸115が包囲され、ねじ軸115を後退限位置に置いたときに、出力軸80、スプラインナット118及びねじ軸115が軸方向において互いにオーバーラップさせられるので、駆動部70の軸方向の寸法を小さくすることができる。
【0069】
前記各実施の形態においては、型締装置の駆動部について説明しているが、射出装置の駆動部、エジェクタ装置の駆動部等に本発明を適用することもできる。
【0070】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0071】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、射出成形機の駆動装置においては、駆動手段と、該駆動手段と連結されるとともに、駆動手段を駆動することによって回転させられ、外周面に回転伝達部が形成された第1の回転体と、進退自在に配設されるとともに、外周面にねじ軸部が、内周面に回転伝達部が形成された筒状の第2の回転体と、該第2の回転体のねじ軸部と螺合させられるナットと、前記第2の回転体に配設された被駆動部材とを有する。
【0072】
そして、前記第2の回転体の回転伝達部と前記第1の回転体の回転伝達部とが、回転を伝達することが可能なように係合させられる。また、前記第2の回転体のねじ軸部と前記第1の回転体の回転伝達部とが軸方向において互いにオーバーラップさせて形成される。
【0073】
この場合、駆動手段を駆動することによって発生させられた回転を第1の回転体に伝達することにより第2の回転体を進退させるようにしているので、第2の回転体を進退させるためにナットを回転させる必要がない。したがって、駆動装置の慣性を小さくすることができる。
【0074】
その結果、駆動手段を駆動したときの型開閉の応答性を高くすることができ、成形サイクルを短くすることができるだけでなく、駆動手段の始動及び停止に伴って駆動装置に振動が発生することがなくなる。
【0075】
また、回転をねじ軸部に伝達するために、第2の回転体の軸方向にスプラインナット部及びねじ軸部を直列に形成する必要がないので、第2の回転体の軸方向の寸法を小さくすることができ、駆動装置の軸方向の寸法を小さくすることができる。
【0076】
本発明の他の射出成形機の駆動装置においては、さらに、前記駆動手段を駆動することによって発生させられた回転を伝達する中空の出力軸を有する。
【0077】
そして、該出力軸と前記第1、第2の回転体とがオーバーラップさせて形成される。
【0078】
この場合、出力軸及び第1、第2の回転体が軸方向において互いにオーバーラップさせられるので、駆動装置の軸方向の寸法を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における型締装置の駆動部の断面図である。
【図2】従来の型締装置の駆動部の断面図である。
【図3】従来の他の型締装置の駆動部の断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における型締装置の概略図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態における型締装置の駆動部の断面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態における型締装置の駆動部の要部を示す断面図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態における型締装置の駆動部の断面図である。
【符号の説明】
38 クロスヘッド
70 駆動部
71 サーボモータ
80 出力軸
88 スプライン軸
92 ナット
93、115 ねじ軸
93a、105、115a ねじ軸部
103、107 ねじ軸ユニット
106、108、118 スプラインナット
109、119 筒状部
110、120 フランジ部

Claims (7)

  1. (a)駆動手段と、
    (b)該駆動手段と連結されるとともに、駆動手段を駆動することによって回転させられ、外周面に回転伝達部が形成された第1の回転体と、
    (c)進退自在に配設されるとともに、外周面にねじ軸部が、内周面に回転伝達部が形成された筒状の第2の回転体と、
    (d)該第2の回転体のねじ軸部と螺合させられるナットと、
    (e)前記第2の回転体に配設された被駆動部材とを有するとともに、
    (f)前記第2の回転体の回転伝達部と前記第1の回転体の回転伝達部とが、回転を伝達することが可能なように係合させられ
    (g)前記第2の回転体のねじ軸部と前記第1の回転体の回転伝達部とが軸方向において互いにオーバーラップさせて形成されることを特徴とする射出成形機の駆動装置
  2. 記被駆動部材は前記第2の回転体を回転自在に支持する請求項1に記載の射出成形機の駆動装置。
  3. (a)前記駆動手段を駆動することによって発生させられた回転を伝達する中空の出力軸を有するとともに、
    (b)該出力軸と前記第1、第2の回転体とがオーバーラップさせて形成される請求項1に記載の射出成形機の駆動装置。
  4. 前記第2の回転体は、ねじ軸部が一体に形成されたねじ軸である請求項1に記載の射出成形機の駆動装置。
  5. 前記第2の回転体は、ねじ軸部、及び該ねじ軸部の端部に取り付けられ、内周面に回転伝達部が形成された環状体を備える請求項1に記載の射出成形機の駆動装置。
  6. 前記環状体は、前記ねじ軸部内に延在させられる筒状部、及び該筒状部の一端において径方向外方に向けて突出させられるフランジ部を備える請求項に記載の射出成形機の駆動装置。
  7. (a)駆動手段と、
    (b)該駆動手段と連結されるとともに、駆動手段を駆動することによって回転させられ、外周面に回転伝達部が形成された第1の回転体と、
    (c)外周面にねじ軸部が、内周面に回転伝達部が形成された筒状の第2の回転体と、
    (d)該第2の回転体のねじ軸部と螺合させられるナットと、
    (e)前記第2の回転体に配設された被駆動部材とを有するとともに、
    (f)前記第2の回転体の回転伝達部と前記第1の回転体の回転伝達部とが、回転を伝達することが可能なように係合させられ、
    (g)前記第2の回転体のねじ軸部と前記第1の回転体の回転伝達部とが軸方向において互いにオーバーラップさせて形成されることを特徴とする射出成形機の駆動装置。
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