JPH11333895A - 射出成形機の型締装置におけるボ−ルねじ部の中空出力軸エア抜き構造 - Google Patents
射出成形機の型締装置におけるボ−ルねじ部の中空出力軸エア抜き構造Info
- Publication number
- JPH11333895A JPH11333895A JP14929098A JP14929098A JPH11333895A JP H11333895 A JPH11333895 A JP H11333895A JP 14929098 A JP14929098 A JP 14929098A JP 14929098 A JP14929098 A JP 14929098A JP H11333895 A JPH11333895 A JP H11333895A
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- Japan
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- air
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- screw shaft
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 中空出力軸の内部をボ−ルねじ軸が前後方向
に高速移動すると、この高速移動に伴う中空出力軸内部
の空気室容積変動に対応するためのエア抜きのためのエ
ア抜き構造を提供する。 【解決手段】 ボ−ルナット40とこれに螺合するボ−
ルねじ軸42と、ボ−ルねじ軸42が内部を移動する中
空出力軸32とより成り、該中空出力軸32の外側端に
エア抜き用穴43を設け、該エア抜き用穴43の存在に
より、ボ−ルねじ軸42の軸方向移動による中空出力軸
32内の空気圧の変動を緩和しうるようにした。
に高速移動すると、この高速移動に伴う中空出力軸内部
の空気室容積変動に対応するためのエア抜きのためのエ
ア抜き構造を提供する。 【解決手段】 ボ−ルナット40とこれに螺合するボ−
ルねじ軸42と、ボ−ルねじ軸42が内部を移動する中
空出力軸32とより成り、該中空出力軸32の外側端に
エア抜き用穴43を設け、該エア抜き用穴43の存在に
より、ボ−ルねじ軸42の軸方向移動による中空出力軸
32内の空気圧の変動を緩和しうるようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形機の型締
装置におけるボ−ルねじ部の中空出力軸エア抜き構造に
関するものである。
装置におけるボ−ルねじ部の中空出力軸エア抜き構造に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】ボ−ルねじを備える代表的な機器に射出
成形機がある。射出成形機においては、加熱シリンダ内
において加熱され溶融した樹脂を高圧で金型装置のキャ
ビティ空間に充填し、該キャビティ空間内において樹脂
を冷却し、固化させることによって成形品を成形する。
成形機がある。射出成形機においては、加熱シリンダ内
において加熱され溶融した樹脂を高圧で金型装置のキャ
ビティ空間に充填し、該キャビティ空間内において樹脂
を冷却し、固化させることによって成形品を成形する。
【0003】前記射出成形機は型締装置及び射出装置を
有し、前記型締装置は固定プラテン及び可動プラテンを
備え、型締用シリンダが可動プラテンを進退させること
によって金型を接離させるようになっている。一方、前
記射出装置は、ホッパから供給された樹脂を加熱し溶融
させる加熱シリンダ、及び溶融させられた樹脂を射出す
る射出ノズルを備え、前記加熱シリンダ内にスクリュ−
が進退自在に配設される。そして、該スクリュ−を前進
させることによって樹脂を射出し、後退させることによ
って計量を行うことができるようになっている。
有し、前記型締装置は固定プラテン及び可動プラテンを
備え、型締用シリンダが可動プラテンを進退させること
によって金型を接離させるようになっている。一方、前
記射出装置は、ホッパから供給された樹脂を加熱し溶融
させる加熱シリンダ、及び溶融させられた樹脂を射出す
る射出ノズルを備え、前記加熱シリンダ内にスクリュ−
が進退自在に配設される。そして、該スクリュ−を前進
させることによって樹脂を射出し、後退させることによ
って計量を行うことができるようになっている。
【0004】ところで前記型締装置を進退させるため
に、サ−ボモ−タを使用した射出成形機が提供されてい
る。図3は従来の電動式型締装置の概略図、図4は図3
の電動式型締装置の左側面図である。図において、1は
可動プラテンであり、該可動プラテン1の前端(図3に
おける右端)には図示しない可動金型が取り付けられ
る。前記可動プラテン1は後述するトグル機構によっ
て、図示しない固定プラテンとトグルサポ−ト2との間
に架設されたタイバ−3に沿って進退する。また、可動
プラテン1の後端(図3における左端)にはエジェクタ
ピン送り装置4が配設されている。
に、サ−ボモ−タを使用した射出成形機が提供されてい
る。図3は従来の電動式型締装置の概略図、図4は図3
の電動式型締装置の左側面図である。図において、1は
可動プラテンであり、該可動プラテン1の前端(図3に
おける右端)には図示しない可動金型が取り付けられ
る。前記可動プラテン1は後述するトグル機構によっ
て、図示しない固定プラテンとトグルサポ−ト2との間
に架設されたタイバ−3に沿って進退する。また、可動
プラテン1の後端(図3における左端)にはエジェクタ
ピン送り装置4が配設されている。
【0005】そして、トグルサポ−ト2と可動プラテン
1との間には、トグル機構が配設され、クロスヘッド5
をトグルサポ−ト2側と可動プラテン1側との間で進退
させることによって、トグル倍率を乗じた型締力を発生
させ、この型締力によって可動プラテン1を前進(図3
における右方に移動)させ、型締めを行うことができる
ようになっている。
1との間には、トグル機構が配設され、クロスヘッド5
をトグルサポ−ト2側と可動プラテン1側との間で進退
させることによって、トグル倍率を乗じた型締力を発生
させ、この型締力によって可動プラテン1を前進(図3
における右方に移動)させ、型締めを行うことができる
ようになっている。
【0006】そのために、トグル機構は、クロスヘッド
5に対して揺動自在に支持されたトグルレバ−6、トグ
ルサポ−ト2に対して揺動自在に支持されたトグルレバ
−7、可動プラテン1に対して揺動自在に支持されたト
グルア−ム8から成り、両トグルレバ−6、7間、及び
トグルレバ−7とトグルア−ム8との間がそれぞれリン
ク結合される。
5に対して揺動自在に支持されたトグルレバ−6、トグ
ルサポ−ト2に対して揺動自在に支持されたトグルレバ
−7、可動プラテン1に対して揺動自在に支持されたト
グルア−ム8から成り、両トグルレバ−6、7間、及び
トグルレバ−7とトグルア−ム8との間がそれぞれリン
ク結合される。
【0007】また、ボ−ルねじ軸9が、ベアリング9a
を介して前記トグルサポ−ト2に対して回転自在に支持
され、ボ−ルねじ軸9とクロスヘッド5の内側に配設さ
れた図示しないボ−ルナットとが螺合している。そし
て、ボ−ルねじ軸9を回転させるために、トグルサポ−
ト2の側面にサ−ボモ−タ10が取り付けられる。そし
て、サ−ボモ−タ10のプ−リ11aと、ボ−ルねじ軸
9の先端に取り付けられたプ−リ11bとの間にベルト
12が張設される。
を介して前記トグルサポ−ト2に対して回転自在に支持
され、ボ−ルねじ軸9とクロスヘッド5の内側に配設さ
れた図示しないボ−ルナットとが螺合している。そし
て、ボ−ルねじ軸9を回転させるために、トグルサポ−
ト2の側面にサ−ボモ−タ10が取り付けられる。そし
て、サ−ボモ−タ10のプ−リ11aと、ボ−ルねじ軸
9の先端に取り付けられたプ−リ11bとの間にベルト
12が張設される。
【0008】したがって、サ−ボモ−タ10を駆動して
ボ−ルねじ軸9を矢印A方向に回転させると、ボ−ルね
じ軸9の回転運動がボ−ルナットの直線運動に変換さ
れ、クロスヘッド5は矢印B方向に進退する。すなわ
ち、クロスヘッド5を図3の上半分のように前進させる
と、トグル機構が伸展して可動プラテン1が前進し、型
閉じ及び型締めが行われ、前記クロスヘッド5を図3の
下半分のように後退させると、トグル機構が屈曲して可
動プラテン1が後退し、型開きが行われる。
ボ−ルねじ軸9を矢印A方向に回転させると、ボ−ルね
じ軸9の回転運動がボ−ルナットの直線運動に変換さ
れ、クロスヘッド5は矢印B方向に進退する。すなわ
ち、クロスヘッド5を図3の上半分のように前進させる
と、トグル機構が伸展して可動プラテン1が前進し、型
閉じ及び型締めが行われ、前記クロスヘッド5を図3の
下半分のように後退させると、トグル機構が屈曲して可
動プラテン1が後退し、型開きが行われる。
【0009】従来の電動式型締装置は、上述のとおり、
サ−ボモ−タ10を駆動し、ベルト11を介してボ−ル
ねじ軸9を回転させ、ボ−ルねじ軸9の回転運動をボ−
ルナットの直線運動に変換し、クロスヘッド5を進退し
ていた。サ−ボモ−タ10によってボ−ルねじ軸9を直
接駆動することも考えられるが、通常のサ−ボモ−タ1
0は、スラスト力を受けることができない。したがっ
て、スラスト力を受けるためにベアリング、ベアリング
ケ−ス等を取り付ける必要がある。さらに、サ−ボモ−
タ10の出力軸は一般に中実であるので、ボ−ルねじ軸
9と連結するためには、所定の連結部品が必要になる。
そして、サ−ボモ−タ10自体の軸方向寸法が大きいだ
けでなく、ベアリング、ベアリングケ−ス、連結部品等
を配設する必要があるので、電動式型締装置がその分だ
け大型化する。
サ−ボモ−タ10を駆動し、ベルト11を介してボ−ル
ねじ軸9を回転させ、ボ−ルねじ軸9の回転運動をボ−
ルナットの直線運動に変換し、クロスヘッド5を進退し
ていた。サ−ボモ−タ10によってボ−ルねじ軸9を直
接駆動することも考えられるが、通常のサ−ボモ−タ1
0は、スラスト力を受けることができない。したがっ
て、スラスト力を受けるためにベアリング、ベアリング
ケ−ス等を取り付ける必要がある。さらに、サ−ボモ−
タ10の出力軸は一般に中実であるので、ボ−ルねじ軸
9と連結するためには、所定の連結部品が必要になる。
そして、サ−ボモ−タ10自体の軸方向寸法が大きいだ
けでなく、ベアリング、ベアリングケ−ス、連結部品等
を配設する必要があるので、電動式型締装置がその分だ
け大型化する。
【0010】本出願人は、前記従来の電動式型締装置の
問題点を解決するために、特開平9−164571号公
報において、サ−ボモ−タを駆動することによって出力
軸及びボ−ルナットを回転させ、このボ−ルナットの回
転運動をボ−ルねじ軸の直線運動に変換し、トグル機構
を直接作動させるようにし、ベルトを使用しない新型の
電動式型締装置を開示した。
問題点を解決するために、特開平9−164571号公
報において、サ−ボモ−タを駆動することによって出力
軸及びボ−ルナットを回転させ、このボ−ルナットの回
転運動をボ−ルねじ軸の直線運動に変換し、トグル機構
を直接作動させるようにし、ベルトを使用しない新型の
電動式型締装置を開示した。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】この新型の電動式型締
装置は、サ−ボモ−タのロ−タに固定された中空の出力
軸と、この出力軸に固定されたボ−ルナットと、ボ−ル
ナットと螺合し、ボ−ルナットの回転に伴って出力軸内
を進退するボ−ルねじ軸と、ボ−ルねじ軸に固定され、
トグル機構と連結されたクロスヘッドとを有している。
このように、ボ−ルナットは出力軸に固定されて回転
し、ボ−ルねじ軸が中空の出力軸内を直線運動する。中
空軸の内部をボ−ルねじ軸が前後方向に高速移動する
と、この高速移動に伴う中空軸内部の空気室容積変動に
対応するためのエア抜きのためのエア抜き構造を提供す
ることを課題とする。
装置は、サ−ボモ−タのロ−タに固定された中空の出力
軸と、この出力軸に固定されたボ−ルナットと、ボ−ル
ナットと螺合し、ボ−ルナットの回転に伴って出力軸内
を進退するボ−ルねじ軸と、ボ−ルねじ軸に固定され、
トグル機構と連結されたクロスヘッドとを有している。
このように、ボ−ルナットは出力軸に固定されて回転
し、ボ−ルねじ軸が中空の出力軸内を直線運動する。中
空軸の内部をボ−ルねじ軸が前後方向に高速移動する
と、この高速移動に伴う中空軸内部の空気室容積変動に
対応するためのエア抜きのためのエア抜き構造を提供す
ることを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】ボ−ルナットとこれに螺
合するボ−ルねじ軸と、ボ−ルねじ軸が内部を移動する
中空出力軸とより成り、該中空出力軸の外側端にエア抜
き用穴43を設け、該エア抜き用穴43の存在により、
ボ−ルねじ軸42の軸方向移動による中空出力軸内の空
気圧の変動を緩和しうるようにした。
合するボ−ルねじ軸と、ボ−ルねじ軸が内部を移動する
中空出力軸とより成り、該中空出力軸の外側端にエア抜
き用穴43を設け、該エア抜き用穴43の存在により、
ボ−ルねじ軸42の軸方向移動による中空出力軸内の空
気圧の変動を緩和しうるようにした。
【0013】
【発明の実施の形態】図2は本発明を実施した射出成形
機である。図において、21は固定プラテン、22はト
グルサポ−ト、23は固定プラテン21とトグルサポ−
ト22との間に架設されたタイバ−、24は固定プラテ
ン21と対向して配設され、タイバ−23に沿って進退
自在に配設された可動プラテンであり、前記固定プラテ
ン21における可動プラテン24と対向する面に図示し
ない固定金型が、前記可動プラテン24における前記固
定プラテン21と対向する面に図示しない可動金型が取
り付けられる。
機である。図において、21は固定プラテン、22はト
グルサポ−ト、23は固定プラテン21とトグルサポ−
ト22との間に架設されたタイバ−、24は固定プラテ
ン21と対向して配設され、タイバ−23に沿って進退
自在に配設された可動プラテンであり、前記固定プラテ
ン21における可動プラテン24と対向する面に図示し
ない固定金型が、前記可動プラテン24における前記固
定プラテン21と対向する面に図示しない可動金型が取
り付けられる。
【0014】また、前記可動プラテン24の後端(図2
における左端)には、離型時に図示しないエジェクタピ
ンを突き出すためのエジェクタピン送り装置25が配設
されている。エジェクタピン送り装置25においては、
エジェクタ用のサ−ボモ−タ26によってエジェクタロ
ッド27をストロ−クSa(図2)だけ進退させるように
なっている。
における左端)には、離型時に図示しないエジェクタピ
ンを突き出すためのエジェクタピン送り装置25が配設
されている。エジェクタピン送り装置25においては、
エジェクタ用のサ−ボモ−タ26によってエジェクタロ
ッド27をストロ−クSa(図2)だけ進退させるように
なっている。
【0015】そして、可動プラテン21とトグルサポ−
ト22との間には、図3で説明した如きトグル機構が配
設され、型締め用のサ−ボモ−タ28を駆動し、クロス
ヘッド50を進退させることによって、トグル倍率を乗
じた型締力を発生させ、該型締力によって前記可動プラ
テン24を前進(図2における右方に移動)させ、型締
めを行うことができるようになっている。
ト22との間には、図3で説明した如きトグル機構が配
設され、型締め用のサ−ボモ−タ28を駆動し、クロス
ヘッド50を進退させることによって、トグル倍率を乗
じた型締力を発生させ、該型締力によって前記可動プラ
テン24を前進(図2における右方に移動)させ、型締
めを行うことができるようになっている。
【0016】次に、図1を参照して前記サ−ボモ−タ2
8について説明する。該サ−ボモ−タ28は、トグルサ
ポ−ト22に取り付けるための皿状の第1フランジ2
9、第1フランジ29と所定の距離を置いて配設された
皿状の第2フランジ30、及び前記第1フランジ29と
第2フランジ30との間に配設された筒状のフレ−ム3
1から成るモ−タケ−スを備え、このモ−タケ−スに対
して中空出力軸32が回転自在に支持されている。
8について説明する。該サ−ボモ−タ28は、トグルサ
ポ−ト22に取り付けるための皿状の第1フランジ2
9、第1フランジ29と所定の距離を置いて配設された
皿状の第2フランジ30、及び前記第1フランジ29と
第2フランジ30との間に配設された筒状のフレ−ム3
1から成るモ−タケ−スを備え、このモ−タケ−スに対
して中空出力軸32が回転自在に支持されている。
【0017】そのために、出力軸32の後端(図1にお
ける左端)がスラストベアリング33によって、前端(図
1における右端)がスラストベアリング34によってス
ラスト方向及びラジアル方向に回転自在に支持される。
そして、前記出力軸32を回転させるために、前記フレ
−ム31にステ−タ35が、出力軸32にロ−タ36が
それぞれ固定され、また、前記ステ−タ35にコイル3
7が配設されている。なお、前記第1フランジ29と第
2フランジ30との間にボルト38が配設され、該ボル
ト38を締め付けることによって、前記ステ−タ35を
第1フランジ29と第2フランジ30とによって挟むこ
とができる。
ける左端)がスラストベアリング33によって、前端(図
1における右端)がスラストベアリング34によってス
ラスト方向及びラジアル方向に回転自在に支持される。
そして、前記出力軸32を回転させるために、前記フレ
−ム31にステ−タ35が、出力軸32にロ−タ36が
それぞれ固定され、また、前記ステ−タ35にコイル3
7が配設されている。なお、前記第1フランジ29と第
2フランジ30との間にボルト38が配設され、該ボル
ト38を締め付けることによって、前記ステ−タ35を
第1フランジ29と第2フランジ30とによって挟むこ
とができる。
【0018】また、前記出力軸32の後端には固定用ナ
ット39が螺合され、出力軸32の前端にはボ−ルナッ
ト40がボルト41によって固定されている。したがっ
て、固定用ナット39を締め付けることによって、両ス
ラストベアリング33、34に予圧を与えながら挟んで
固定することができる。そして、ボ−ルナット40と螺
合させ、出力軸32を貫通させてボ−ルねじ軸42が配
設され、ボ−ルねじ軸42の先端にクロスヘッド50が
固定される。なお、該クロスヘッドは回り止めされてい
る。
ット39が螺合され、出力軸32の前端にはボ−ルナッ
ト40がボルト41によって固定されている。したがっ
て、固定用ナット39を締め付けることによって、両ス
ラストベアリング33、34に予圧を与えながら挟んで
固定することができる。そして、ボ−ルナット40と螺
合させ、出力軸32を貫通させてボ−ルねじ軸42が配
設され、ボ−ルねじ軸42の先端にクロスヘッド50が
固定される。なお、該クロスヘッドは回り止めされてい
る。
【0019】したがって、前記コイル37に電流を供給
すると、ロ−タ36に回転が発生し、その回転が出力軸
32を介してボ−ルナット40に伝達される。その結
果、ボ−ルナット40とボ−ルねじ軸42との螺合によ
って、ボ−ルナット40の矢印A方向の回転運動がボ−
ルねじ軸42の矢印B方向の直線運動に変換され、ボ−
ルねじ軸42及びクロスヘッド50がストロ−ク56だ
け進退させられる。すなわち、クロスヘッドを前進させ
ると、トグル機構が伸展して可動プラテンが前進させら
れ、型閉じ及び型締めが行われ、前記クロスヘッドを後
退させると、トグル機構が屈曲して可動プラテンが後退
し、型開きが行われる。
すると、ロ−タ36に回転が発生し、その回転が出力軸
32を介してボ−ルナット40に伝達される。その結
果、ボ−ルナット40とボ−ルねじ軸42との螺合によ
って、ボ−ルナット40の矢印A方向の回転運動がボ−
ルねじ軸42の矢印B方向の直線運動に変換され、ボ−
ルねじ軸42及びクロスヘッド50がストロ−ク56だ
け進退させられる。すなわち、クロスヘッドを前進させ
ると、トグル機構が伸展して可動プラテンが前進させら
れ、型閉じ及び型締めが行われ、前記クロスヘッドを後
退させると、トグル機構が屈曲して可動プラテンが後退
し、型開きが行われる。
【0020】さて、本発明はこのようなサ−ボモ−タ2
8の中空軸エア抜き構造に関するものである。本発明に
おいては、中空出力軸32の内部で左右に移動するボ−
ルねじ軸42が前後方向に高速移動するため、中空出力
軸内の容積も変動する。このような内部の中空出力軸内
の容積変動に対応すべく、エア抜き用穴43を設け中空
室内を常に外気と連通させたものである。なお、ボ−ル
ねじ軸42の後端には円板状のエンドプレ−ト44がボ
ルト45によって取り付けられる。エンドプレ−ト44
は出力軸32の中空部内を摺動可能に配設され、中空部
に付着したグリ−スを強制的にかき出してボ−ルナット
40内部に押し込む働きをする部材である。
8の中空軸エア抜き構造に関するものである。本発明に
おいては、中空出力軸32の内部で左右に移動するボ−
ルねじ軸42が前後方向に高速移動するため、中空出力
軸内の容積も変動する。このような内部の中空出力軸内
の容積変動に対応すべく、エア抜き用穴43を設け中空
室内を常に外気と連通させたものである。なお、ボ−ル
ねじ軸42の後端には円板状のエンドプレ−ト44がボ
ルト45によって取り付けられる。エンドプレ−ト44
は出力軸32の中空部内を摺動可能に配設され、中空部
に付着したグリ−スを強制的にかき出してボ−ルナット
40内部に押し込む働きをする部材である。
【0021】
【発明の効果】このようなエア抜き用穴43を設けたの
で、ボ−ルねじ軸42が左右に高速移動し、中空出力軸
32内に急激な容積変動が生じても、このエア抜き用穴
43の存在により、中空出力軸内が常に外気と連通し、
異常空気圧の上昇又は下降現象を防ぐので、円滑にボ−
ルねじ軸42の移動を可能にする。その結果トグル機構
もスム−ズに作動し、成形機の精度向上に好結果をもた
らすものである。
で、ボ−ルねじ軸42が左右に高速移動し、中空出力軸
32内に急激な容積変動が生じても、このエア抜き用穴
43の存在により、中空出力軸内が常に外気と連通し、
異常空気圧の上昇又は下降現象を防ぐので、円滑にボ−
ルねじ軸42の移動を可能にする。その結果トグル機構
もスム−ズに作動し、成形機の精度向上に好結果をもた
らすものである。
【図1】本発明に係る中空出力軸の空気穴を設けたサ−
ボモ−タ中心部の詳細構造を示す。
ボモ−タ中心部の詳細構造を示す。
【図2】図1の機構を備えた射出成形機の全体側面図。
【図3】公知射出成形機のサ−ボモ−タによる駆動部を
示す。
示す。
【図4】図3の左側面図。
21 固定プラテン 22 トグルサポ−ト 23 タイバ− 24 可動プラテン 25 エジェクタピン送り装置 26 サ−ボモ−タ 27 エジェクタロッド 28 サ−ボモ−タ 29 第1フランジ 30 第2フランジ 31 フレ−ム 32 中空出力軸 33 スラストベアリング 34 スラストベアリ
ング 35 ステ−タ 36 ロ−タ 37 コイル 38 ボルト 39 固定用ナット 40 ボ−ルナット 41 ボルト 42 ボ−ルねじ軸 43 エア抜き用穴 44 エンドプレ−ト 45 ボルト
ング 35 ステ−タ 36 ロ−タ 37 コイル 38 ボルト 39 固定用ナット 40 ボ−ルナット 41 ボルト 42 ボ−ルねじ軸 43 エア抜き用穴 44 エンドプレ−ト 45 ボルト
Claims (1)
- 【請求項1】 ボ−ルナットとこれに螺合するボ−ルね
じ軸と、該ボ−ルねじ軸が内部を移動する中空出力軸と
より成り、該中空出力軸の外側端にエア抜き用穴(43)を
設け、該エア抜き用穴(43)の存在により、ボ−ルねじ軸
(42)の軸方向移動による中空出力軸内の空気圧の変動を
緩和しうるようにした射出成形機の型締装置におけるボ
−ルねじ部の中空出力軸エア抜き構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14929098A JPH11333895A (ja) | 1998-05-29 | 1998-05-29 | 射出成形機の型締装置におけるボ−ルねじ部の中空出力軸エア抜き構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14929098A JPH11333895A (ja) | 1998-05-29 | 1998-05-29 | 射出成形機の型締装置におけるボ−ルねじ部の中空出力軸エア抜き構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11333895A true JPH11333895A (ja) | 1999-12-07 |
Family
ID=15471957
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14929098A Pending JPH11333895A (ja) | 1998-05-29 | 1998-05-29 | 射出成形機の型締装置におけるボ−ルねじ部の中空出力軸エア抜き構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11333895A (ja) |
-
1998
- 1998-05-29 JP JP14929098A patent/JPH11333895A/ja active Pending
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