JP3577116B2 - 電子機器の回路基板支持構造 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は電子機器の回路基板支持構造に係り、さらに詳しく言えば、電源用IC等の発熱部品から発生する熱を効率的に放熱できる電子機器の回路基板支持構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図3に示すように、通常、電子機器に内蔵される回路基板30は、シャーシ31に複数のスペーサ32を介してビス33により取り付けられ、これによりシャーシ31から所定間隔を空けて配置されていることが多い。この回路基板30に発熱部品である、例えば電源用IC34を実装する場合には、その電源用IC34が放熱板35にビス止めされ、これにより電源用IC34に生じた熱を放熱するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この放熱板35の大きさは、発熱部品の予想される発熱量に見合うように選択されている。したがって、発熱量の大きな発熱部品に対しては、大型の放熱板35が必要となるが、放熱板35は回路基板30に設けられる関係上、大型化に限界があり、充分な放熱面積を確保できないという問題があった。
【0004】
また、回路基板30をシャーシ31から所定間隔を空けて配置するためには、複数のスペーサ32およびビス33が必要であるため、部品点数が多数化するとともに組立工程が煩雑化し、電子機器の組立コストが高いという問題もあった。本発明は、このような従来の問題を解決するためになされたもので、その目的は、発熱部品の放熱効率を向上できるとともに、組立コストを低減できる電子機器の回路基板支持構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明は、発熱部品が起立状態で実装されている回路基板を電子機器のシャーシに対して所定の間隔をもって支持する電子機器の回路基板支持構造において、前記シャーシの一部分から前記回路基板を支持する方向にほぼ直角に切り起こされるとともに前記回路基板の一辺側が嵌合される嵌合溝を有する立上部と、前記回路基板の前記一辺側と対向する他辺側を前記シャーシに対して所定の間隔をもって支持する熱伝導性を有する固定部材とを備え、前記固定部材は、前記シャーシに固定されるほぼ帯形状の固定部と、前記固定部の長手方向両端部からほぼL字形状に折り曲げられ前記回路基板を前記シャーシに対して所定間隔をもって支持する左右一対の受部と、前記固定部の幅 方向端部から前記発熱部品の一方の面に当接するように立ち上げられたフィンと、前記フィンに対して一端が係止されるとともに他端がビス止めされ前記フィンとの間で前記発熱部品を狭持する帯状の押圧部材とを備えていることを特徴としている。
【0006】
この場合、回路基板の一辺を立上部に挿入して位置決めするための構造としては、立上部に断面略凹字形状のガイドレールを設けておき、このガイドレールの溝に回路基板の一辺を挿入する構造や、立上部の表面に形成した貫通孔に凸状,鍵状に形成した回路基板の一辺を挿入する構造等が採用できる。 また、固定部材の材質としてはアルミニウム等が採用でき、板金加工等により所望形状に形成しておけばよい。
【0007】
【作用】
本発明によれば、回路基板は一辺が立上部に位置決めされ、この一辺と反対側の端部が固定部材に固定される。このため、回路基板をシャーシから所定間隔を空けて配置するうえで、従来のような複数のスペーサが不要になるとともに、ビスを少数化できることになる。
【0008】
また、発熱部品はフィンと押圧部材とに狭持されているため、フィンへの面当接が確実に維持できるとともに、固定部材への熱伝導が複数箇所から行え、固定部材への熱伝導が効率的に行えることになる。
【0009】
また、押圧部材は、フィンに対して一端が係止されるとともに他端がビス止めされるため、固定部材に対する着脱が容易であるとともに複数個の放熱部品を一括してフィンに押圧できることになる。したがって、放熱効率の向上と部品点数の少数化を一層推進できることになり、これらにより前記目的が達成される。
【0010】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。 図1には、本発明に係る一実施例が示されている。
【0011】
本実施例における電子機器の回路基板支持構造10は、例えば計測器等の電子機器の内部において、発熱部品である2つの電源用IC11が実装される回路基板12がシャーシ13に対して所定間隔を空けて支持されるものである。回路基板12は、その一辺12Aがシャーシに形成された立上部14に位置決めされているとともに、その一辺12Aと反対側の端部12Bがシャーシに取り付けられた固定部材15に支持されている。
【0012】
立上部14は、シャーシ13の一部が回路基板12に向かって、すなわち図中上方に切り起こされているとともに、その上部にガイドレール16が取り付けられている。ガイドレール16は、回路基板12の厚み寸法に対応する幅寸法の溝16Aを有する断面略凹字形状に形成されている。このガイドレール16は硬質樹脂等により形成されていて、ボス16Bを圧入することにより立上部14に固定されている。
【0013】
固定部材15は、シャーシ13を貫通するビス17が螺合されることによりシャーシ12に固定される略帯形状の固定部18と、この固定部18の長手方向両端部が略L字形状に折り曲げ形成された一対の受部19と、固定部18の幅方向端部から回路基板12における電源用IC11が実装される面側に起立するフィン20とを有している。
【0014】
受部19は、それぞれの裏面(シャーシ13側の面)に図示しないプレスナットが設けられていて、これらのプレスナットに回路基板12を貫通するビス21を螺合することにより、この受部19に回路基板12の端部12Bが支持される。フィン20は断面略クランク形状に折り曲げられているとともに、当該フィン20に電源用IC11を面当接させるための帯状の押圧部材22が取り付けられている。
【0015】
押圧部材22は、その一端22Aに略クランク形状に折り曲げ形成された係止部23が設けられ、他端22Bに略L字形状に折り曲げ形成された突当部24が設けられている。突当部24の折り曲げ長さは、電源用IC11の厚み寸法よりも若干短く設定されている。この押圧部材22は、その一端22Aが係止部23をフィン20に形成された挿通孔25に挿入することにより係止されるとともに、他端22Bがフィン20を貫通するビス26によりビス止めされる。そして、2つの電源用IC11は、フィン20と前述した押圧部材22とに狭持されることにより、一括してフィン20に面当接される。
【0016】
この際、押圧部材22は、ビス26が過度に締め付けられた場合、他端22Bの突当部24によりフィン20との間隔を所定寸法に維持し、これにより2つの電源用IC11が圧壊される虞れはない。このような固定部材15は、熱伝導性を有する、例えばアルミニウム板を板金加工することにより、固定部18,受部19,フィン20が一体形成されている。
【0017】
以上のような本実施例によれば、発熱部品である電源用IC11はフィン20に面当接するため、その熱が固定部材15を介してシャーシ13から放熱される。すなわち、電源用IC11に生じた熱は充分な放熱面により効率的に放熱でき、過熱の虞れを少なくできる。
【0018】
また、回路基板12は、一辺12Aが立上部14に位置決めされ、端部12Bが固定部材15に固定されるため、シャーシ13から所定間隔を空けて配置するために従来のような複数のスペーサが必要ないとともに、従来に比較してビスを少数化できる。したがって、構成部品を少数化できるとともに、組立工程を簡略化でき、電子機器の組立コストを低減できる。
【0019】
そして、固定部材15は、板金加工により固定部18,受部19,フィン20が一体形成されているため製作が容易に行え、部品コストを低減できる。さらに、電源用IC11は、フィン20と押圧部材22とに狭持されているため、フィン20への面当接が確実に維持できるとともに、固定部材15への熱伝導が複数箇所から行える。したがって、電源用IC11から発生する熱は、固定部材15に対して効率的に熱伝導できる。
【0020】
また、押圧部材22は、フィン20に対して一端22Aが係止され、かつ他端22Bがビス止めされるため、固定部材15に対する着脱が容易に行える。そして、押圧部材22は、2つの電源用IC11を一括してフィン20に押圧できるため、従来に比較して電源用ICを固定する構成部品を少数化できる。
【0021】
そして、押圧部材22は、他端22Bの突当部24の折り曲げ長さが電源用IC11の厚み寸法よりも若干短く設定されているため、ビス26が過度に締め付けられた場合、他端22Bの突当部24がフィン20との間隔を所定寸法に維持し、これにより2つの電源用IC11の圧壊を防止できる。また、立上部14にはガイドレール16が設けられているため、回路基板12の一辺12Aを確実に位置決めできる。
【0022】
なお、本発明は前述した実施例に限定されるものではなく、本発明を達成できる範囲での改良,変形等は本発明に含まれるものである。例えば、前述した実施例では、立上部14にガイドレール16が設けられていたが、このガイドレール16は本発明に必須ではなく、適宜省略してもよい。すなわち、回路基板12の一辺12Aを立上部14に位置決めするための構造としては、図2に示すように、立上部14に貫通孔14Aを形成しておくとともに、回路基板12の一辺12Aに形成した凸部12C(図2(A)参照)や、鍵部12D(図2(B)参照)を挿入する構造等でもよい。
【0023】
また、フィンは前述した実施例で例示した形状である必要はなく、回路基板に実装される電源用IC等の発熱部品の実装形態に対応する適宜な形状に形成しておけばよい。さらに、本実施例では発熱部品として電源用ICを例示したが、本発明は電源用IC以外の発熱部品を回路基板に実装する場合に適用できるものである。その他、前記実施例で示した回路基板,シャーシ,立上部,固定部材,フィン,押圧部材当の形状,寸法,形態,数,配置個所等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
【0024】
【発明の効果】
本発明によれば、発熱部品の熱は固定部材を介してシャーシから放熱されるため、放熱効率を向上できる。また、回路基板をシャーシに取り付けるにあたって従来よりも部品点数を少数化でき、電子機器の組立コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す全体斜視図である。
【図2】本発明の変形例を示す要部斜視図である。
【図3】従来の回路基板支持構造を示す側面図および正面図である。
【符号の説明】
10 電子機器の回路基板支持構造
11 発熱部品である電源用IC
12 回路基板
13 シャーシ
14 立上部
15 固定部材
18 固定部
19 受部
20 フィン
22 押圧部材
Claims (1)
- 発熱部品が起立状態で実装されている回路基板を電子機器のシャーシに対して所定の間隔をもって支持する電子機器の回路基板支持構造において、
前記シャーシの一部分から前記回路基板を支持する方向にほぼ直角に切り起こされるとともに前記回路基板の一辺側が嵌合される嵌合溝を有する立上部と、前記回路基板の前記一辺側と対向する他辺側を前記シャーシに対して所定の間隔をもって支持する熱伝導性を有する固定部材とを備え、
前記固定部材は、前記シャーシに固定されるほぼ帯形状の固定部と、前記固定部の長手方向両端部からほぼL字形状に折り曲げられ前記回路基板を前記シャーシに対して所定間隔をもって支持する左右一対の受部と、前記固定部の幅方向端部から前記発熱部品の一方の面に当接するように立ち上げられたフィンと、前記フィンに対して一端が係止されるとともに他端がビス止めされ前記フィンとの間で前記発熱部品を狭持する帯状の押圧部材とを備えていることを特徴とする電子機器の回路基板支持構造。
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JP23953594A JP3577116B2 (ja) | 1994-09-07 | 1994-09-07 | 電子機器の回路基板支持構造 |
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JP23953594A JP3577116B2 (ja) | 1994-09-07 | 1994-09-07 | 電子機器の回路基板支持構造 |
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JPH0878871A JPH0878871A (ja) | 1996-03-22 |
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KR100686029B1 (ko) * | 2005-02-25 | 2007-02-22 | 엘지전자 주식회사 | 전기레인지의 히트싱크의 반도체칩 고정구조 |
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