JP3542710B2 - コネクタ - Google Patents

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JP3542710B2
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/40Securing contact members in or to a base or case; Insulating of contact members
    • H01R13/42Securing in a demountable manner
    • H01R13/436Securing a plurality of contact members by one locking piece or operation
    • H01R13/4367Insertion of locking piece from the rear
    • H01R13/4368Insertion of locking piece from the rear comprising a temporary and a final locking position

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  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、端子収容室に挿入された端子に対して係止腕が係止することにより、端子の抜け止めを行う構造のコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
端子の抜け止めを行う係止腕(ランス)を有した従来のコネクタとしては、特開平9−283203号公報、実開平5−31138号公報、実開平5−41068号公報などに記載されている。
【0003】
図16〜図18は、このようなコネクタの従来の構造を示し、ハウジング1には、端子3が挿入される端子収容室2が整列状に形成されている。それぞれの端子収容室2には、内部に挿入された端子3に係止する係止腕4が設けられている。係止腕4は図17に示すように、端子3の接触部5の後側に係止することにより、端子3がハウジング1の後側に抜け出ることを防止するためのものである。
【0004】
このようなコネクタでは、係止腕4を端子3との係止方向と反対方向、すなわちハウジング1の外側方向に撓ませるため、ハウジング1における係止腕4の形成部位には開口された状態の開放部分6が形成される。係止腕4を外側に撓ませることにより端子3への係止腕4の係止を解除して端子3をハウジング1から取り出すためである。なお、この開放部分6は、通常はハウジング1に取り付けられるカバー(図示省略)によって覆われるものである。
【0005】
また、係止腕4が外側に必要以上に撓むと、係止腕4が変形したり、破損することがあり、このため係止腕4の過大の変位を防止する過大変位防止板7が設けられる。この過大変位防止板7は、ハウジング1内に摺動可能に設けられており、その自由端となっている先端部が係止腕4を覆うことにより、係止腕4の過大変位を防止するようになっている。なお、過大変位防止板7には、ハウジング1の外側に引き出された操作部8が連設しており、この操作部8を回動させることにより過大変位防止板7を後退させることができ、これにより係止腕4への撓み操作が可能となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のコネクタでは、端子3の取り出しのため係止腕4を撓ませる際に、過大の応力が作用すると、図18に示すように係止腕4及び過大変位防止板7が外側に過度に撓むことがある。これは、過大変位防止板7の先端部が自由端となっているためである。そして、このように過度に撓んだ場合には、係止腕4が変形したり破損するため(図18の下段の係止腕4´参照)、端子3を係止する端子保持機構が損なわれ、端子3がハウジング1から不用意に抜け出る問題を生じている。
【0007】
また、このような過大変位防止板7の過大な変位を防止するため、過大変位防止板7を押さえ付ける部材を設けることが考えられるが、この場合には、部品点数が多くなって構造が複雑となると共に大型化し、製造も難しくなる新たな問題が発生する。
【0008】
そこで、本発明は、新たな部材を設ける必要のない簡単な構造であっても、過大変位防止板の過度の変位を確実に防止することが可能なコネクタを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、ハウジングの端子収容室に挿入される端子に対し係止腕が係止することにより端子の抜け止めを行い、ハウジングの前面側からフロントホルダをスライドしてハウジングに装着することによりフロントホルダの過大変位防止板が前記係止腕の外側を覆って係止腕の過大変位を防止するコネクタであって、前記ハウジングに、前記過大変位防止板の先端部が摺動可能に挿入されて過大変位防止板を支持する挿入孔が設けられ、前記フロントホルダは仮係止位置から本係止位置までスライドすることにより前記ハウジングに装着され、前記挿入孔はフロントホルダの仮係止位置のときから前記過大変位防止板の先端部が挿入されることを特徴とする。
【0010】
この発明では、過大変位防止板の先端部がハウジングの挿入孔に挿入されることにより、自由端となっている過大変位防止板の先端部が挿入孔に支持される。このため、係止腕を撓ませる際に、過大の応力が作用しても過大変位防止板が変形することがなく、過大変位防止板は係止腕の過大変位を確実に防止することができる。従って、係止腕が変形したり破損することがなく、新たな部材を追加することのない簡単な構造であっても、係止腕は安定した端子保持機構を行うことができる。
【0011】
また、挿入孔は過大変位防止板が摺動可能に挿入されるため、過大変位防止板の後退が可能であり、過大変位防止板の後退によって係止腕に対する撓み操作が可能となる。従って、ハウジングからの端子の取り出しに支障となることがなくなる。
【0013】
この発明では、フロントホルダの仮係止位置のときから過大変位防止板が挿入孔に挿入されているため、フロントホルダのスライド開始から終了までの間、過大変位防止板も変形を防止することができる。また、フロントホルダの仮係止位置で係止腕を撓み操作して端子を取り出す場合にも、過大変位防止板が挿入孔に支持されているため、過大の応力が作用しても過大変位防止板及び係止腕が過大に変位することがなくなる。
【0014】
請求項2の発明は、請求項1のコネクタであって、前記フロントホルダは、前記過大変位防止板及び前記端子を端子収容室内に押さえる端子押え板が連設した上下の壁部と、上下の壁部を連設して前記ハウジングの前面を覆う前壁部とを有したコ字形に形成されていると共に、前記上下の壁部の両サイドにガイドリブを有しており、このガイドリブが前記ハウジングに設けられたガイド溝に摺動可能に挿入されることを特徴とする。
【0015】
フロントホルダが、上下の壁部と前壁部とが連設したコ字形に形成されると共に、過大変位防止板がこのフロントホルダの上下の壁部の一部となっているため、過大変位防止板に強度が付与されている。しかも、上下の壁部の両サイドに設けたガイドリブがハウジングのガイド溝を摺動するため、上下の壁部は両サイドがハウジングに支持された構造となっている。このため、上下の壁部の一部である過大変位防止板がハウジングに強固に支持され、過大な応力が作用しても必要以上に変位することがなくなる。
【0016】
請求項3の発明は、請求項2記載のコネクタであって、前記上下の壁部における過大変位防止板を連結すると共に、前記ハウジングの外壁を摺動する摺動アームが前記フロントホルダに設けられていることを特徴とする。
【0017】
この発明では、摺動アームが上下の壁部を連結するため、上下の壁部が強度を有したものとなる。このため、上下の壁部の一部である過大変位防止板も強度を有し、不必要に変位することがなくなる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図1〜図15を参照して説明する。この実施形態のコネクタは、ハウジング21とフロントホルダ22とによって構成されており、フロントホルダ22は仮係止位置から本係止位置までスライド移動するようになっている。図1、図2及び図9、図14はフロントホルダ22がハウジング21に対して仮係止位置の状態を、図3、図4及び図15は本係止位置の状態をそれぞれ示している。
【0019】
図5及び図6はハウジング21を後側及び前側から示し、図12及び図13はハウジング21の正面及び横断面を示すものであり、ハウジング21は端子26が挿入される端子収容室23が上段5列、下段6列でそれぞれ形成された左右のブロック体24、24と、ブロック体24,24を連結する連結ブロック25とを有している。このハウジング21は左右のブロック体24,24の長さ方向に設けられた左右の外側壁部27,27及び中側壁部31,31と、左右のブロック体24,24及び連結ブロック25を後側で連設する後壁部28とを有している。この内、外側壁部27,27及び後壁部28はハウジング21の外壁を構成する。また、ハウジング21の前面側には、前壁部29が設けられており、この前壁部29には、端子収容室23のそれぞれに対応した連通孔30が開口されている。
【0020】
ブロック体24,24の端子収容室23は、それぞれのブロック体24,24を上下で仕切る中間壁部33及び左右方向で隣接する端子収容室23を仕切る仕切壁部32によって仕切られることにより独立しており、これにより隣接した端子収容室23に挿入された端子26の相互接触が防止されている。さらに、左右のブロック体24,24の上下面は開放されており、この開放部分34が後述するフロントホルダ22によって覆われるようになっている。
【0021】
それぞれの端子収容室23には、係止腕35が設けられる。係止腕35は後壁部28から前方側に延びており、先端部分が自由端となることにより、撓み変形が可能な弾性を有している。この係止腕35は図14に示すように、端子収容室23に挿入された端子26に係止することにより、ハウジング21の後側への端子26の抜け止めを行うものである。
【0022】
ハウジング21の後壁部28の左右の端部には、係止枠36が形成されている。係止枠36は上下方向に延びているが、その上下端部が後壁部28と一体的に連設することにより、後壁部28との間に貫通孔40を有した状態の閉ループを形成している。この貫通孔40に対しては、フロントホルダ22の係止アーム57が貫通する。
【0023】
係止枠36にはフロントホルダ22の係止アーム57が係止し、この係止によってフロントホルダ22が本係止位置で固定される。この係止を行うため、係止枠36には係止アーム57が係止するための係止溝36aが形成されている。
【0024】
係止枠36の前方側におけるハウジング21の外側壁部27には、外側に向かって段状に高くなる当接部37が形成されている。この当接部37はフロントホルダ22を仮係止位置に固定してフロントホルダ22が仮係止位置から引き戻されることを防止するものである。
【0025】
さらに、外側壁部27及び中側壁部31には、フロントホルダ22のスライドを案内するガイド溝38が形成されている。また、後壁部28の上下部分には、フロントホルダ22の過大変位防止板45の先端部が摺動可能に挿入される挿入孔39が形成されている。
【0026】
図7及び図8は、フロントホルダ22を後側及び前側から示すものであり、水平な上壁部41及び下壁部42と、これらの上下の壁部41、42の前面側を連設する垂直な前壁部43とを有すると共に、左右の側面及び後部が開放されることにより、側面から見てコ字形に成形されている。上壁部41及び下壁部42はハウジング21のブロック体24における上下の開放部分34を覆うものであり、このため、上壁部41及び下壁部42はハウジング21の左右のブロック体24に対応するように左右に設けられている。
【0027】
フロントホルダ22をハウジング21に装着した使用状態では、フロントホルダ22の前壁部43から相手端子(図示省略)が端子収容室23に挿入される。このため、前壁部43には、ハウジング21の端子収容室23のそれぞれに対応する端子挿入孔44が開口されている。なお、図2及び図8に示すように、それぞれの端子挿入孔44との近接位置には、検知ピン挿入孔66が形成されており、この検知ピン挿入孔66には端子26の導通検査等を行う検知ピン(図示省略)が挿入される。
【0028】
上下の壁部41,42は、過大変位防止板45、検知板46及び端子押え板47が順に連設されることにより構成されている。
【0029】
過大変位防止板45はハウジング21側、すなわち最も後側に位置している。この過大変位防止板45はハウジング21の係止腕35の過大変位を防止するものである。図14はフロントホルダ22が仮係止位置に停止している状態を示し、フロントホルダ22が仮係止位置にあるとき、過大変位防止板45はハウジング21の係止腕35の外側を覆った状態となっている。
【0030】
この場合、過大変位防止板45は、係止腕35との間に係止腕35の撓み変形空間48を有するように係止腕35を覆っており、これにより係止腕35は外側への撓み変形が可能となっている。従って、フロントホルダ22の仮係止位置では、図14に示すように抜き治具52をハウジング21内に差し込んで係止腕35を外側に撓ませることができ、これにより係止腕35の端子26への係止を解除して端子26をハウジング21から取り出すことができる。
【0031】
検知板46は過大変位防止板45と端子押え板47との間に設けられている。この実施形態において、上壁部41及び下壁部42には端子押え板47から段状に高くなるリブ49が形成されており、検知板46はこのリブ49から過大変位防止板45方向に突出することにより形成されるものである。検知板46はハウジング21の端子収容室23のそれぞれに対応して形成されるものであり、このためリブ49から複数が突出している。
【0032】
検知板46は過大変位防止板45と一体的に形成されるが、図14に示すように、検知板46は過大変位防止板45よりもハウジング21の係止腕35方向に突出している。すなわち、検知板46は過大変位防止板45に対して段差50を有して係止腕35側に突出しており、この段差50によって端子26が端子収容室23に完全に挿入されているか否かを検知する。この検知は検知板46が係止腕35に衝合するか否かによって行う。
【0033】
検知板46と過大変位防止板45との間には、開口窓部51が形成されており、開口窓部51から抜き治具52を差し込むことが可能となっている。また、検知板46における開口窓部51に臨む面には、係止腕35方向に傾斜して抜き治具52を案内するテーパ面53が形成されている。
【0034】
端子押え板47は、検知板46よりもさらに低くなるようにハウジング21内へ突出している。また、端子押え板47のハウジング21側の面には、押え突起54がそれぞれの端子収容室23と対応して形成されており、この押え突起54が端子26を端子収容室23に、すなわち中間壁部33(図5参照)に押さえ付けるように作用する。これにより端子26をがたつくことなく固定することができる。
【0035】
このような端子押え板47は、その押え突起54が端子26を確実に押さえるため、端子26が安定して固定される。端子26が安定しない場合には、端子26の先端26aが端子挿入孔44から露出して端子挿入孔44から進入した相手端子が衝突するため、相手端子との良好な接触ができないが、端子押え板47が端子26を安定して固定するため、図15に示すように、端子26の先端26aが端子挿入孔44から露出することがなく、相手端子と良好に接触することができる。
【0036】
また、上下の壁部41、42における端子押え板47の両側には、ガイドリブ60が形成されると共に、ハウジング21には、ガイドリブ60が摺動可能に挿入されるガイド溝38が形成されている。また、ガイドリブ60の先端側は端子押え板47より離れる方向に傾斜し、ガイド溝38にラップしている。このため、ガイドリブ60がガイド溝38を摺動することでフロントホルダ22とハウジング21とのがつきがなくなる。この結果、端子26と端子押え板47に必要以上のクリアランス(雌雄の端子が良好に接触可能となる必要なクリアランス)が生じることがなく、端子26の先端が挿入孔39から露出することがない。
【0037】
また、上下の壁部41,42における過大変位防止板45は、摺動アーム55によって連結されていると共に、左右方向で隣接している過大変位防止板45は連結アーム56によって連結されている。摺動アーム55はハウジング21の外側壁部27を摺動し、この摺動によってフロントホルダ22が仮係止位置から本係止位置にスライドする。
【0038】
摺動アーム55における中間部分には、係止アーム57が一体的に形成されている。係止アーム57は、側面から見て台形々状となっており、その上底部分57aがハウジング21側に位置している。この上底部分57aには、ハウジング21の係止枠36に係止する係止突起58が突出している。係止突起58はフロントホルダ22が本係止位置にスライドしたときに係止枠36の係止溝36aに係止するものであり、この係止によってフロントホルダ22を本係止位置に固定することができる。
【0039】
一方、係止アーム57の下底部分57bはハウジング21の外側壁部27に形成した当接部37に当接するストッパ部57bとなっている。このストッパ部57bの当接部37への当接によってフロントホルダ22が仮係止位置から引き戻されることを防止する。
【0040】
フロントホルダ22の上壁部41及び下壁部42におけるハウジング21側の面には、ハウジング21側の仕切壁部32に対応した仕切り板部59が立設されており、これにより、仕切壁部32と共に端子収容室23を仕切っている。
【0041】
端子26は、導電性金属板を打ち抜きプレス加工することによって成形されている。この端子26は図14に示すように、接触部61、接続部62及び加締め部63を長さ方向に沿って備えている。接触部61は相手端子が挿入されて接触することにより相手端子との電気的な導通を行う。接続部62は被覆電線64の芯線65に加締められることにより、被覆電線64との接続を行い、加締め部63は被覆電線64に加締められることにより、被覆電線64との固定を行う。この実施形態において、上述した係止腕35は接触部61の後側に係止するものである。
【0042】
次に、この実施形態における過大変位防止板45の支持構造及び強度付与構造について説明する。
【0043】
過大変位防止板45は平板状に成形されており、その先端部45aは自由端となっている。ハウジング21の挿入孔39は、この先端部45aに対応して形成されるものである。この挿入孔39はハウジング21の各ブロック体24における後壁部28の上下に位置するように形成されており、対応した過大変位防止板45の先端部45aが摺動可能に挿入されるようになっている。このように先端部45aが挿入孔39に挿入されることにより支持されるため、先端部45aが自由端であっても撓み変形することが防止された状態となる。従って、端子26の取り出しのため係止腕35を外側に撓ませる際の応力が大きくても、過大変位防止板45が撓むことがなくなる。これにより、係止腕35の過大変形も阻止されるため、係止腕35が端子26を確実に係止することができる。
【0044】
かかる挿入孔39への過大変位防止板45の挿入は、フロントホルダ22が仮係止位置にあるときから行われ、フロントホルダ22が本係止位置に達するまで継続する。このため、過大変位防止板45は、フロントホルダ22をハウジング21に組み付けた当初から挿入孔39に支持されるため、変位することがなくなる。特に、フロントホルダ22が仮係止位置では、端子26を取り出すため係止腕35を外側に撓ませる操作が行われるが、この操作中においても過大変位防止板45の先端部45aが挿入孔39に支持されているため、端子26の取り出し操作で過大変位防止板45が変形したり、破損することがなくなる。
【0045】
上述したように、フロントホルダ22は、過大変位防止板45、検知板46及び端子押え板47が連設された上下の壁部41,42と、上下の壁部41,42の前面側を連設する前壁部43とが一体的に形成されている。このような一体形成によってフロントホルダ22自体に強度が付与されており、過大変位防止板45はこのフロントホルダ22の一部となっている。このため過大変位防止板45も充分な強度を備えたものとなっている。
【0046】
これに加えて、上下の壁部41,42における端子押え板47の両サイドには、図7、図8、図9及び図11に示すように、ガイドリブ60が形成されると共に、ハウジング21には、図5、図6、図12及び図13に示すように、ガイドリブ60が摺動可能に挿入されるガイド溝38が形成されている。従って、ガイドリブ60がガイド溝38を摺動することにより、フロントホルダ22は安定してスライドできるばかりでなく、ガイドリブ60がガイド溝38に支持されるため、上下の壁部41,42の一部である過大変位防止板45は両サイドがハウジング21に支持される。このため、過大変位防止板45は挿入孔39による先端部45aの支持に加えて、ガイドリブ60及びガイド溝38によって両サイドが支持されており、過大変位防止板45の全体が強固に支持された状態となっている。これにより、過大な応力が作用しても、過大変位防止板45が変形することがなく、係止腕35の過大変位を確実に防止することができる。
【0047】
さらに、上下の壁部41,42における過大変位防止板45は摺動アーム55によって連結されていると共に、左右方向で隣接している過大変位防止板45は連結アーム56によって連結されることにより、摺動アーム55及び連結アーム56によって全ての過大変位防止板45が相互に連結されている。このような連結によって過大変位防止板45が相互に強度を補っているため、応力によって不用意に変形することがなくなる。
【0048】
次に、この実施形態の組付けを説明する。フロントホルダ22の摺動アーム55にハウジング21の外側壁部27を挿入した後、フロントホルダ22を後側にスライドさせる。このときフロントホルダ22のガイドリブ60がハウジング21のガイド溝38を摺動するため、安定したスライドを行うことができる。そして、このスライドによって図1,図2及び図14に示すように、ハウジング21に対してフロントホルダ22を仮係止位置に組み付ける。
【0049】
この仮係止位置では、図1及び図2に示すように、係止アーム57のストッパ部57bがハウジング21の外側壁部27に形成した当接部37に当接している。この当接によってフロントホルダ22が仮係止位置から引き戻されることがなくなり、フロントホルダ22は安定してハウジング21に組み付けられる。
【0050】
このようなフロントホルダ22に仮係止位置では、被覆電線64に接続されている端子26を後側から端子収容室23に挿入する。
【0051】
この端子26の挿入の後、フロントホルダ22をさらに後側にスライドさせて係止アーム57をハウジング21の係止枠36に形成した係止溝36aに係止させる。この係止によってフロントホルダ22は図3及び図4に示すように、本係止位置に固定される。
【0052】
フロントホルダ22が本係止位置に固定された状態では、図15に示すように、ハウジング21の連通孔30とフロントホルダ22の端子挿入孔44とが連通するため、相手端子(図示省略)が端子収容室23に進入することができ、相手端子と端子26との接続が可能となる。
【0053】
なお、本係止位置へのスライドにおいて、端子26が完全挿入されている場合は、係止腕35が端子26の接触部61の後側に係止して外側に変位することがないため、検知板46が円滑に係止腕35をスライドする。この検知板46は段差を有して係止腕35方向に突出しているため、図15に示すように、検知板46が係止腕35の撓み変形空間48を塞ぐ。又、その底面が係止腕35を外側から押さえ付けるようにしてもよい。このため、係止腕35が端子26との係止状態から逃げることができず、端子26を端子収容室23内に確実に固定することができる。
【0054】
これに対し、端子26が半挿入などの不完全挿入状態の場合には、係止腕35が端子26の接触部61と良好に係止することができないため、係止腕35が外側に変位する。この状態では、段差50を有して係止腕35側に突出している検知板46が係止腕35に衝合するため、フロントホルダ22のスライドができなくなる。これにより端子26の不完全挿入を検知することができる。
【0055】
一方、以上の状態から端子26をコネクタから取り出す場合には、係止枠36と係止アーム57との係止状態を解除して、フロントホルダ22を仮係止位置まで復帰スライドさせる。この仮係止位置では、図14に示すように、過大変位防止板45が撓み変形空間48を有して係止腕35を外側から覆っているため、抜き治具52を開口窓部51から差し込んで係止腕35を外側に撓ませることができ、この撓みによって係止腕35を端子26との係止状態から離脱させることができる。これにより、端子26をハウジング21から引き出すことができる。
【0056】
このとき、過大変位防止板45は係止腕35を覆うと共に、上述したようにそれ自体が変形することがなく、これにより係止腕35の過大変位を防止する。このため、係止腕35に過度の応力が作用しても係止腕35が過度に撓むことがなく、係止腕35が塑性変形や破損することがない。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、過大変位防止板の先端部がハウジングの挿入孔に挿入されることにより、過大変位防止板の先端部が支持されるため、係止腕を撓ませる際に、過大の応力が作用しても過大変位防止板が変形することがない。このため、係止腕の過大変位を確実に防止することができ、新たな部材を追加することのない簡単な構造であっても、安定した端子保持を行うことができる。
【0058】
また、この発明によれば、フロントホルダの仮係止位置のときから過大変位防止板が挿入孔に挿入されているため、フロントホルダのスライド開始から終了までの間、過大変位防止板も変形を防止することができ、しかも、フロントホルダの仮係止位置で係止腕を撓み操作しても、過大変位防止板及び係止腕が過大に変位することがなくなる。
【0059】
請求項2の発明によれば、過大変位防止板を有したフロントホルダが強度を備え、しかも、ガイドリブがハウジングのガイド溝を摺動することにより支持されるため、過大変位防止板に過大な応力が作用しても必要以上に変位することがなくなる。
【0060】
請求項3の発明によれば、摺動アームが上下の壁部を連結するため、過大変位
防止板が強度を有し、不必要に変位することがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるフロントホルダの仮係止状態を後側から見た斜視図である。
【図2】フロントホルダの仮係止状態を前側から見た斜視図である。
【図3】フロントホルダの本係止状態を後側から見た斜視図である。
【図4】フロントホルダの本係止状態を前側から見た斜視図である。
【図5】ハウジングを後側から見た斜視図である。
【図6】ハウジングを前側から見た斜視図である。
【図7】フロントホルダを後側から見た斜視図である。
【図8】フロントホルダを前側から見た斜視図である。
【図9】フロントホルダの仮係止状態を示す横断面図である。
【図10】フロントホルダの仮係止状態を示す前面からの正面図である。
【図11】フロントホルダの仮係止状態を示す側面図である。
【図12】ハウジングの正面図である。
【図13】ハウジングの部分破断平面図である。
【図14】フロントホルダの仮係止状態を示す縦断面図である。
【図15】フロントホルダの本係止状態を示す縦断面図である。
【図16】従来のコネクタの斜視図である。
【図17】従来のコネクタの縦断面図である。
【図18】従来のコネクタの問題点を示す縦断面図である。
【符号の説明】
21 ハウジング
22 フロントホルダ
23 端子収容室
26 端子
27 外側壁部
38 ガイド溝
39 挿入孔
41 上壁部
42 下壁部
45 過大変位防止板
46 検知板
47 端子押え板
55 摺動アーム
56 連結アーム
60 ガイドリブ

Claims (3)

  1. ハウジングの端子収容室に挿入される端子に対し係止腕が係止することにより端子の抜け止めを行い、ハウジングの前面側からフロントホルダをスライドしてハウジングに装着することによりフロントホルダの過大変位防止板が前記係止腕の外側を覆って係止腕の過大変位を防止するコネクタであって、
    前記ハウジングに、前記過大変位防止板の先端部が摺動可能に挿入されて過大変位防止板を支持する挿入孔が設けられ、前記フロントホルダは仮係止位置から本係止位置までスライドすることにより前記ハウジングに装着され、前記挿入孔はフロントホルダの仮係止位置のときから前記過大変位防止板の先端部が挿入されることを特徴とするコネクタ。
  2. 請求項1記載のコネクタであって、前記フロントホルダは、前記過大変位防止板及び前記端子を端子収容室内に押さえる端子押え板が連設した上下の壁部と、上下の壁部を連設して前記ハウジングの前面を覆う前壁部とを有したコ字形に形成されていると共に、前記上下の壁部の両サイドにガイドリブを有しており、このガイドリブが前記ハウジングに設けられたガイド溝に摺動可能に挿入されることを特徴とするコネクタ。
  3. 請求項2記載のコネクタであって、前記上下の壁部における過大変位防止板を連結すると共に、前記ハウジングの外壁を摺動する摺動アームが前記フロントホルダに設けられていることを特徴とするコネクタ。
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