JP3533266B2 - 防振装置 - Google Patents

防振装置

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JP3533266B2
JP3533266B2 JP23398495A JP23398495A JP3533266B2 JP 3533266 B2 JP3533266 B2 JP 3533266B2 JP 23398495 A JP23398495 A JP 23398495A JP 23398495 A JP23398495 A JP 23398495A JP 3533266 B2 JP3533266 B2 JP 3533266B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、振動発生部からの
振動の伝達を防止する防振装置に関し、振動を発生する
部材を支持する自動車、建設機械、一般産業用機械など
のマウント類に適用可能なものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、車両の振動発生部となるエンジ
ンと振動受部となる車体との間には、エンジンマウント
としての防振装置が配設されていて、エンジンが発生す
る振動をこの防振装置が吸収し、車体側に伝達されるの
を阻止するような構造となっている。
【0003】すなわち、この防振装置としては、防振装
置の内部に弾性体及び一対の液室を設けると共に、オリ
フィスとなる制限通路でこれらの液室を互いに連通した
ものが知られている。そして、搭載されたエンジンが作
動して振動が発生した場合には、弾性体の制振機能及
び、これら液室を連通するオリフィス内の液体の粘性抵
抗等で振動を吸収し、振動の伝達を阻止するようになっ
ている。
【0004】一方、部品点数の削減、組立工数の低減に
よるコストダウン及び、軽量化等の要請が近年強くな
り、防振装置の部品の樹脂化が検討されるようになっ
た。この為、弾性体の外周側に配置されて車体側或いは
エンジン側に連結される取付部材を樹脂化して、取付部
材を樹脂製のブラケットに置き換える構造が、新たに考
えられるようになった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、樹脂製のブラ
ケットを有した防振装置では、ブラケットの内側に配置
されることになる液室を覆うための蓋部材が必要であ
り、蓋部材の構造、形状を新たに検討する必要を有して
いた。
【0006】すなわち、液室の内部に配置されて液室を
二分する仕切部材及び、液室の内壁の一部を変形可能に
形成するダイヤフラムなどを確実に固定しつつ液室をシ
ールできる蓋部材が、必要である。尚、これら仕切部
材、ダイヤフラムを固定する手段として超音波溶着や熱
溶着が考えられるが、これらの手段では、液室内の液体
を吸湿する等の影響により、液室内の液体の液圧に対し
て強度が不十分となる虞があった。
【0007】さらに、例えば樹脂材料の代表例であるポ
リアミド系樹脂(ナイロン6、66等)により形成され
たブラケットを防振装置に採用したとしても、このブラ
ケットの表面が液室に露出していた場合、液室内の液体
であるエチレングリコールをブラケットが吸湿し、樹脂
の強度が低下する虞がある。
【0008】本発明は、上記事実を考慮し、部品の固
定、シールを確実とすると共にその強度を維持可能な樹
脂製のブラケットを有した防振装置を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1による防振装置
は、振動発生部及び振動受部の一方に連結される取付部
材と、前記取付部材に連結される弾性変形可能な弾性体
と、振動発生部及び振動受部の他方に連結されると共に
前記弾性体に連結され且つ凹状の空間部を前記弾性体と
で形成する樹脂製のブラケットと、前記空間部内に配置
されると共に液体が封入される液室と、前記ブラケット
と前記液室内の液体とを離隔する隔離金具と、前記隔離
金具の一端側に係止された状態で前記空間部の開放端を
閉鎖するように前記ブラケットに取り付けられて前記液
室を覆う蓋部材と、を有することを特徴とする。
【0010】請求項2による防振装置は、請求項1記載
の防振装置において、前記隔離金具が前記ブラケットに
埋設されて前記ブラケットに固着されると共に、前記隔
離金具の一端側に前記蓋部材を係止して抜け止めをする
抜け止め部が内周方向に突出して設けられることを特徴
とする。
【0011】請求項3による防振装置は、請求項2記載
の防振装置において、前記空間部の開放端に前記蓋部材
が設置された状態で、前記隔離金具の一端側を折り曲げ
て前記抜け止め部が形成されることを特徴とする。
【0012】請求項1に係る防振装置の作用を以下に説
明する。取付部材に連結される弾性変形可能な弾性体
に、凹状の空間部を弾性体とで形成する樹脂製のブラケ
ットが連結される。液体を封入した液室がこの空間部内
に配置され、隔離金具がブラケットと液室内の液体とを
離隔する。さらに、液室を覆う蓋部材が、隔離金具の一
端側に係止された状態で、空間部の開放端を閉鎖するよ
うにブラケットに取り付けられる。
【0013】従って、このように形成された防振装置
に、取付部材あるいはブラケットに連結された振動発生
部側から振動が伝達されると、弾性体が変形し、これに
伴って液室が拡縮して液体に圧力変化及び流動が生じ、
弾性体の変形及び、液体の圧力変化、流動により振動が
減衰されて、振動受部側に振動が伝達され難くなる。
【0014】さらに、例えば仕切部材及びダイヤフラム
が液室に配置された場合、蓋部材が隔離金具の一端側に
係止された状態で、空間部の開放端を閉鎖するので、こ
の蓋部材が、仕切部材及びダイヤフラムなどを確実に固
定しつつ液室をシールできる。
【0015】また、ブラケットと液室内の液体とを隔離
金具が離隔しブラケットの表面が液室に露出していない
ので、液室内の液体をブラケットが吸湿して樹脂の強度
が低下することがない。これに伴って、液室内の液体を
吸湿する等の影響を受けることがないので、液室内の液
体の液圧に対して十分な強度を長期間維持しつつ、仕切
部材、ダイヤフラムを液室内に固定できる。
【0016】以上より、液室内の液体と分離された樹脂
製のブラケットを採用して防振装置の製造コストを低減
すると共に防振装置を軽量化することができる。
【0017】請求項2に係る防振装置の作用を以下に説
明する。本請求項に係る防振装置も請求項1の防振装置
と同様の作用を奏する。但し、隔離金具がブラケットに
埋設されてブラケットに固着されると共に、隔離金具の
一端側に蓋部材を係止して抜け止めをする抜け止め部が
内周方向に突出して設けられるので、以下のような作用
をも奏する。
【0018】つまり、インサート成形等によりブラケッ
トに埋設された隔離金具の一端側に蓋部材を抜け止めを
する抜け止め部を設けることにより、より強固に蓋部材
がブラケットに固定される。
【0019】請求項3に係る防振装置の作用を以下に説
明する。本請求項に係る防振装置も請求項1及び請求項
2の防振装置と同様の作用を奏する。但し、空間部の開
放端に蓋部材が設置された状態で、隔離金具の一端側を
折り曲げて抜け止め部が形成されるので、容易に蓋部材
がブラケットに固定されることになる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明に係る防振装置の第1の実
施の形態を図1から図3に示し、これらの図に基づき本
実施の形態を説明する。
【0021】本実施の形態を表す図1及び図2に示すよ
うに、この防振装置10の上部側を形成する頂板12の
上部には、エンジン(図示せず)にこの頂板12を図示
しないナットの螺合により連結して固着する為のボルト
14が突出しており、この頂板12の一端側には下方側
に屈曲されたストッパ部12Aが形成されている。そし
て、これら頂板12及びボルト14が取付部材を構成し
ている。
【0022】この頂板12には、円筒形状をしたゴム製
の弾性体18の上部が加硫接着されており、弾性体18
が頂板12の一端側にも延びてストッパ部12Aとも加
硫接着されている。そして、この弾性体18の下部中央
には、凹部18Aが設けられている。
【0023】また、弾性体18の下側には、円管状に形
成された合成樹脂材料製のブラケットである支持円筒1
6が弾性体18の下部を囲むように配置されている。
【0024】この支持円筒16の下部は外方に突出した
フランジ部16Aにより構成されており、このフランジ
部16Aには、一対のカラー22が埋め込まれている。
この為、これらのカラー22にそれぞれ車体側から突出
する図示しないボルトが螺合されることによって、車体
側に支持円筒16が連結されるようになっている。
【0025】このフランジ部16Aの内周部から直角に
筒状の筒部16Bが立設されており、この筒部16Bの
上部に、上側が大径とされるようなテーパ状に形成され
たテーパ部16Cが連続して形成されている。そして、
このテーパ部16Cの外周側に前述のストッパ部12A
が対向して配置されている。
【0026】また、テーパ部16Cから筒部16Bの中
程にかけての支持円筒16の内周面には、弾性体18の
外周面が接着されていて、接着により弾性体18に支持
円筒16が連結された状態となっている。
【0027】支持円筒16の内周側には、薄鋼板を円筒
状に形成した隔離金具20が、支持円筒16の内周面に
沿うように配置されており、隔離金具20の上部側は、
一段細く形成されて弾性体18の下部を内側より覆って
いる。そして、これら弾性体18と隔離金具20との間
は加硫接着されて連結されている。尚、これらの間を組
立て時に接着剤で接着したり、これらを単に重ね合わせ
るだけとしても良い。
【0028】一方、隔離金具20の下部寄りの部分は外
周側に屈曲されて突出されていて、この突出された突出
部20Aの先端が、支持円筒16内にインサート成形さ
れて埋設されている。この為、この隔離金具20が確実
に支持円筒16に固着されることになる。そして、突出
部20Aより下側部分は、突出部20Aより上側の隔離
金具20の部分より大径に形成された抜け止め部20B
とされている。
【0029】他方、支持円筒16の内周側に配置された
円筒状の隔離金具20及び弾性体18の凹部18Aによ
り、凹状の空間である空間部24が形成され、突出部2
0Aの下面へ外周端が当接されているゴム製のダイヤフ
ラム30でこの空間部24を封止することにより、空間
部24内に配置される液室32が形成され、例えば水、
オイル等の液体が封入されている。この為、リング状の
抜け止め部20Bの内周側に形成される開口が空間部2
4の一端側となる開放端となり、隔離金具20が支持円
筒16と液室32内の液体とを離隔する。
【0030】そして、この液室32内には、例えば金属
材料で形成された仕切部材34が隔離金具20の内周面
に嵌合されて配置されていて、液室32を主液室32A
と副液室32Bとに二分して区画している。
【0031】この仕切部材34の外周面となる外周端部
34Aの下端部は外側に突出しており、この部分が突出
部20Aへ当接されている。さらに、仕切部材34及び
ダイヤフラム30が、液室32を覆う蓋部材であるキャ
ップ28により突出部20Aへ一体的に押しつけられつ
つ固着されている。
【0032】このキャップ28は、円盤状に形成され且
つ外周端がリング状に屈曲されたフランジ部28Aを有
しており、抜け止め部20Bの内周面にこのフランジ部
28Aの外周端を嵌合させて、キャップ28を空間部2
4の開放端に設置している。この空間部24の開放端に
キャップ28が設置された状態で、抜け止め部20Bの
先端側を全周にわたって折り曲げて内周方向に抜け止め
部20Bの先端側を突出することにより、抜け止め部2
0Bがキャップ28を係止してキャップ28の抜け止め
をする。
【0033】従って、キャップ28が隔離金具20の一
端側である下端側に係止された状態で、空間部24の開
放端を閉鎖するようにキャップ28が支持円筒16に取
り付けられて、液室32を覆うことになる。
【0034】さらに、ダイヤフラム30とキャップ28
との間は空気室44とされてダイヤフラム30の変形を
可能としている。
【0035】一方、仕切部材34の外周端部34Aの内
側には、外周端部34Aに沿いほぼ一周にわたって溝状
に形成された溝部36が設けられている。この溝部36
の一端部には、主液室32Aと溝部36内とを連通する
小孔38が形成され、他端部には、副液室32Bと溝部
36内とを連通する小孔40が形成されている。従っ
て、隔離金具20の内周面により塞がれたこの溝部36
及び小孔38、40が主液室32Aと副液室32Bとの
間を連通するオリフィス42を構成することとなる。
【0036】次に、本実施の形態の防振装置10の組立
を説明する。まず頂板12及び隔離金具20を加硫用の
モールド(図示せず)内に入れて、弾性体18を加硫
し、頂板12及び隔離金具20に弾性体18を加硫接着
する。
【0037】さらに、この弾性体18の支持円筒16と
の間の接着の為に必要な箇所に接着処理を施す。この
後、頂板12及び隔離金具20と一体となった弾性体1
8と、カラー22と、を樹脂成形用のモールド(図示せ
ず)内に装填し、溶融した樹脂材料を射出成形して、図
3に示すように、支持円筒16が弾性体18に接着され
て連結されると共に、隔離金具20の突出部20Aが支
持円筒16内に埋設された状態として、支持円筒16が
インサート成形される。
【0038】そして、液体中において、液室32を二分
する仕切部材34を空間部24の開放端から挿入し、さ
らに、液室32の内壁の一部を構成することになるダイ
ヤフラム30により液室32を封止する。最後に、キャ
ップ28のフランジ部28Aを隔離金具20の抜け止め
部20Bに嵌合させ、抜け止め部20Bを二点鎖線で示
すように内側に屈曲させるようにかしめることで、キャ
ップ28により空間部24の開放端を閉鎖し、図1に示
すような状態にする。
【0039】この後、このように組立が完了された防振
装置10を車両内に設置する。次に本実施の形態の作用
を説明する。
【0040】頂板12に搭載されるエンジンが作動する
と、エンジンの振動が頂板12を介して弾性体18に伝
達される。弾性体18は吸振主体として作用し、弾性体
18の変形に伴った内部摩擦に基づく制振機能によって
振動を吸収することができる。さらに、弾性体18の変
形によって主液室32Aが拡縮すると共に副液室32B
側のダイヤフラム30が変形して、主液室32A及び副
液室32B内の液体がオリフィス42を通って相互に流
通し、オリフィス空間に生ずる液体の圧力変化、液体流
動の粘性抵抗等に基づく減衰作用で防振効果を向上する
ことができる。
【0041】さらに、仕切部材34及びダイヤフラム3
0が液室32に配置される際、キャップ28が、隔離金
具20の下端側に形成された抜け止め部20Bに係止さ
れた状態で、空間部24の開放端を閉鎖するので、この
キャップ28が、仕切部材34及びダイヤフラム30な
どを確実に固定しつつ液室32をシールできる。
【0042】また、支持円筒16と液室32内の液体と
を隔離金具20が離隔し支持円筒16の表面が液室32
に露出していないので、液室32内の液体を支持円筒1
6が吸湿して樹脂の強度が低下することがない。これに
伴って、液室32内の液体を吸湿する等の影響を受ける
ことがないので、キャップ28が液室32内の液体の液
圧に対して十分な強度を長期間維持しつつ、仕切部材3
4、ダイヤフラム30を液室32内に固定できる。
【0043】尚、防振装置10の組立てに際して、支持
円筒16が液体で濡れるが、一時的なものなので、支持
円筒16が吸湿することはない。
【0044】また、本実施の形態によれば、支持円筒1
6にインサート成形で埋設された隔離金具20の下端側
に、抜け止め部20Bを設けたので、樹脂材料の支持円
筒16で圧縮、引張りの強度を保つことができ、より強
固にキャップ28が支持円筒16に固定されることにな
る。つまり、突出部20Aにより支持円筒16内に凹凸
が形成されて、隔離金具20の支持円筒16からの抜け
強度が確保でき、支持円筒16で圧縮、引張りの強度を
保つことになる。
【0045】さらに、空間部24の開放端にキャップ2
8が設置された状態で、隔離金具20の下端側の抜け止
め部20Bを折り曲げるので、容易にキャップ28が支
持円筒16に固定されることになる。
【0046】以上より、液室32内の液体と分離された
合成樹脂材料製の支持円筒16を採用して、防振装置1
0の製造コストを低減すると共に防振装置10を軽量化
することができる。
【0047】尚、横方向の過大な振幅が生じた場合、支
持円筒16のテーパ部16Cに頂板12のストッパ部1
2Aが当接して弾性体18の過大な変形が防止されるこ
とになる。
【0048】次に、本発明に係る防振装置の第2の実施
の形態を図4に示し、この図に基づき本実施の形態を説
明する。尚、第1の実施の形態において説明した部材と
同一の部材には同一の符号を付し、重複した説明を省略
する。
【0049】図4に示すように、本実施の形態の防振装
置10は、隔離金具20が支持円筒16の内周面に沿う
ように配置された構造となっているものの、隔離金具2
0が第1の実施の形態より短く形成されている。従っ
て、隔離金具20の上端部と弾性体18の下端部とが加
硫接着されているだけで、第1の実施の形態のように隔
離金具20の上部側が一段細く形成されて弾性体18の
下部を内側より覆っていない。以上より、隔離金具20
の長さが短くなって防振装置10の組立て性が向上する
ことになる。
【0050】尚、支持円筒16に用いられる樹脂の種類
としては、ポリアミド樹脂だけでなく、ポリアセター
ル、ポリカーボネート及びポリイミド等の樹脂材料が考
えられるが、これらの材料に限定されるものではない。
【0051】一方、上記実施の形態の組立ての手順とし
て、支持円筒16をインサート成形した後に液室32内
に液体を封入したが、この替わりに、予め弾性体18、
隔離金具20及びダイヤフラム30等で液室32を形成
すると共に液室32内に液体を封入し、キャップ28を
係止しておいて、最後に支持円筒16をインサート成形
するようにしても良い。
【0052】さらに、上記実施の形態において、振動発
生部であるエンジンに取付部材となる頂板12側を連結
し、振動受部である自動車等の車両の車体に樹脂製のブ
ラケットとなる支持円筒16側を連結するような構成と
したがこの逆の構成としてもよい。
【0053】他方、実施の形態において、車両に搭載さ
れるエンジンの防振を目的としたが、本発明の防振装置
は例えば車両のボディマウント等、あるいは車両以外の
他の用途にも用いられることはいうまでもなく、また、
形状、寸法なども実施の形態のものに限定されるもので
はない。
【0054】
【発明の効果】本発明の防振装置は、以上のように説明
した構成とした結果、部品の固定、シールを確実とする
と共にその強度を維持可能な樹脂製のブラケットを有す
ることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る防振装置の第1の実施の形態を示
す断面図である。
【図2】本発明に係る防振装置の第1の実施の形態を示
す平面図である。
【図3】本発明に係る防振装置の第1の実施の形態の組
立を説明する断面図である。
【図4】本発明に係る防振装置の第2の実施の形態を示
す断面図である。
【符号の説明】
10 防振装置 12 頂板 16 支持円筒 18 弾性体 20 隔離金具 20B 抜け止め部 28 キャップ 32 液室

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動発生部及び振動受部の一方に連結さ
    れる取付部材と、 前記取付部材に連結される弾性変形可能な弾性体と、 振動発生部及び振動受部の他方に連結されると共に前記
    弾性体に連結され且つ凹状の空間部を前記弾性体とで形
    成する樹脂製のブラケットと、 前記空間部内に配置されると共に液体が封入される液室
    と、 前記ブラケットと前記液室内の液体とを離隔する隔離金
    具と、 前記隔離金具の一端側に係止された状態で前記空間部の
    開放端を閉鎖するように前記ブラケットに取り付けられ
    て前記液室を覆う蓋部材と、 を有することを特徴とする防振装置。
  2. 【請求項2】 前記隔離金具が前記ブラケットに埋設さ
    れて前記ブラケットに固着されると共に、前記隔離金具
    の一端側に前記蓋部材を係止して抜け止めをする抜け止
    め部が内周方向に突出して設けられることを特徴とする
    請求項1記載の防振装置。
  3. 【請求項3】 前記空間部の開放端に前記蓋部材が設置
    された状態で、前記隔離金具の一端側を折り曲げて前記
    抜け止め部が形成されることを特徴とする請求項2記載
    の防振装置。
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