JPH07280034A - 防振装置 - Google Patents

防振装置

Info

Publication number
JPH07280034A
JPH07280034A JP6842694A JP6842694A JPH07280034A JP H07280034 A JPH07280034 A JP H07280034A JP 6842694 A JP6842694 A JP 6842694A JP 6842694 A JP6842694 A JP 6842694A JP H07280034 A JPH07280034 A JP H07280034A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibration
bracket
mounting
hole
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6842694A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuro Ishiyama
達郎 石山
Yasuhiro Suzuki
康弘 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Bridgestone Corp
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp, Nissan Motor Co Ltd filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP6842694A priority Critical patent/JPH07280034A/ja
Publication of JPH07280034A publication Critical patent/JPH07280034A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vibration Prevention Devices (AREA)
  • Springs (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 取り付け信頼性を向上しつつ広範囲な振動を
効果的に減衰する。 【構成】 樹脂材料で形成されたブラケット20の支持
部20Aに貫通孔22が形成され、貫通孔22内を上下
に貫通するように取付金具30が配置される。取付金具
30は、貫通孔22と同軸上に配置される管部32と、
この管部32の上下端部にそれぞれ配置されるフランジ
部34、36とを有している。貫通孔22と管部32と
の間及び、支持部20Aとフランジ部34、36との間
に弾性変形可能な弾性体38が介在される。防振装置1
0の組立に際して、金型内に弾性体38が取付けられた
取付金具30を入れ、これらの廻りに樹脂材料を射出す
ることによりブラケット20を成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、振動発生部からの振動
を吸収する防振装置に関し、例えば自動車、一般産業用
機械等に適用可能で、特にエンジンマウントに好適なも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車の車体とエンジンとの
間にエンジンマウントとしての防振装置が取り付けられ
ていることが、知られている。
【0003】このような防振装置の例を図10に示し、
この図に基づき従来技術を説明する。
【0004】図10に示すように、この種の防振装置1
10は、自動車のエンジン側に取り付けられる内筒11
2と、車体126側にブラケット120を介して取り付
けられる外筒114との間を、ゴム材等で構成される弾
性体116で連結する構造となっていて、エンジンから
伝達された振動によって生じる内外筒112、114間
の図10上、上下方向への相対変位に伴って、弾性体1
16が変形することで減衰力を生じさせてエンジンの振
動を吸収し、車体126側に振動を伝達させないように
なってた。
【0005】また、この種の防振装置110では、ダイ
キャスト加工されたアルミニウム材、プレス加工された
鋼材あるいは、射出成形された合成樹脂材等により形成
されるブラケット120に、外筒114が圧入されて収
納された形となっており、このブラケット120が直
接、車体126側にねじ止められて取り付けられる構造
となっている。
【0006】この為、弾性体116では十分に減衰でき
ないようなエンジンのギヤノイズなどの高周波数帯域の
振動が、このブラケット120を介して車体126側に
伝達される虞を有していた。
【0007】さらに、このような高周波数帯域の振動の
内のブラケット120の固有振動数が伝達された場合、
ブラケット120が共振することになる。この結果とし
て、このような固有振動数の振動では、単に車体126
側に振動が伝達されるだけでなく、ブラケット120自
身の共振により発生した音が車体126側に伝達される
欠点を有していた。
【0008】一方、図10に示すように、ブラケット1
20はボルト124の車体126側へのねじ止めにより
車体126に固定される形となるが、ブラケット120
が合成樹脂材で形成されるような場合、ボルト124の
ねじ止めに伴うボルト124の軸力、ブラケット120
に加わる熱及び、エンジン側からブラケット120に加
わる振動加重等により、ブラケット120の取付孔12
2周辺がへこむように変形して、ボルト124が緩む虞
を有していた。この為、防振装置110の車体126側
への取り付け信頼性が低下していた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、防振装置の取り付け信頼性を向上しつつ広範囲な
振動を効果的に減衰する防振装置を提供することが目的
であり、また、製造工程の簡略化を図りつつ上記防振装
置を提供することが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1による防振装置
は、振動発生部及び振動受け部の一方に連結され且つ入
力された振動を減衰し得る装置本体と、前記装置本体が
取り付けられ且つ振動発生部及び振動受け部の他方に連
結するための取付孔を有した取付部材と、前記取付孔の
内周面及び周辺を覆い且つ振動発生部及び振動受け部の
他方に直接接するように設置される取付金具と、前記取
付部材と前記取付金具との間に介在されて配置される弾
性変形可能な弾性体と、を有することを特徴とする。
【0011】請求項2による防振装置は、振動発生部及
び振動受け部の一方に連結され且つ入力された振動を減
衰し得る装置本体と、前記装置本体が取り付けられ且つ
樹脂材料で一体的に成形されると共に振動発生部及び振
動受け部の他方に連結するための取付孔を有した取付部
材と、前記取付孔の内周面を覆う管部及び前記取付孔の
周辺を覆うフランジ部を有し且つ振動発生部及び振動受
け部の他方に直接接するように設置される取付金具と、
前記取付部材と前記取付金具の管部との間及び前記取付
部材と前記取付金具のフランジ部との間にそれぞれ介在
されて配置される弾性変形可能な弾性体と、を有するこ
とを特徴とする。
【0012】
【作用】請求項1に係る防振装置の作用を以下に説明す
る。
【0013】振動発生部及び振動受け部の一方に連結さ
れる装置本体が固定された取付部材に、振動発生部及び
振動受け部の他方に連結するための取付孔が設けられて
いる。また、取付部材に形成された取付孔の内周面及び
周辺を覆う取付金具が、振動発生部及び振動受け部の他
方に直接接するように設置され、弾性変形可能な弾性体
が取付部材と取付金具との間に介在されて配置される。
【0014】以上より、振動発生部側から取付部材を介
してあるいは直接に、振動が装置本体に伝達されると、
装置本体が入力された振動を減衰して、振動受け部側に
振動が伝達され難くなる。
【0015】また、装置本体では十分に減衰できないよ
うな周波数帯域の振動が入力されると、取付部材と取付
金具との間に介在される弾性体にも振動が伝達される
為、この弾性体によって減衰されることになる。この
為、本発明による防振装置によれば広範囲な振動を効果
的に減衰することが可能となる。
【0016】他方、取付部材が振動発生部及び振動受け
部の他方に直接接することがなく、また、取付金具と取
付部材との間に弾性体が介在されているので、取付金具
にボルトを挿通して締結した場合でも、ボルトのねじ止
めに伴うボルトの軸力及びエンジン側からの振動加重等
が取付部材に加わることがなくなる為、取付部材が変形
することがなくなって防振装置の取り付け信頼性が向上
する。
【0017】請求項2に係る防振装置の作用を以下に説
明する。請求項2によれば、請求項1と同様な作用を有
するだけでなく、取付金具が取付孔の内周面を覆う管部
及びこの取付孔周辺を覆うフランジ部を有するような複
雑な形状であっても、取付部材を樹脂材料で一体的に成
形することにより、容易に取付部材に取付金具を組み付
けることが可能となり、製造工程の簡略化が図られるこ
とになる。
【0018】
【実施例】本発明の第1実施例に係る防振装置を図1か
ら図3に示し、これらの図に基づき本実施例を説明す
る。
【0019】図1から図3に示すように、本実施例の防
振装置10は、樹脂材料である合成樹脂により一体的に
成形されて防振装置10の取付部材を構成するブラケッ
ト20が、ブラケット20の下部を構成する支持部20
Aに形成された取付孔である貫通孔22にボルト24を
挿通させて振動受け部としての車体26へねじ止めされ
る(図3に示す)ことによって、車体26に取付けられ
ている。
【0020】つまり、図1及び図2に示すように、ブラ
ケット20の支持部20Aには、4箇所の貫通孔22が
形成されていて、これらの貫通孔22内を上下に貫通し
且つ鋼材で形成された取付金具30がこれら貫通孔22
にそれぞれ配置されている。
【0021】これら取付金具30は、円管状に形成され
て貫通孔22と同軸上に配置される管部32と、この管
部32の上下端部にそれぞれ配置される一対のフランジ
部34、36とをそれぞれ有していて、これら一対のフ
ランジ部34、36の内の上部側のフランジ部34が貫
通孔22の周辺を覆うように支持部20Aの上面側に配
置され、下部側のフランジ部36が同じく貫通孔22の
周辺を覆うようにこの支持部20Aの下面側に配置され
ている。
【0022】そして、ブラケット20の貫通孔22とこ
の貫通孔22を覆うような取付金具30の管部32との
間及び、ブラケット20の支持部20Aと取付金具30
の一対のフランジ部34、36との間には、U字状の断
面を有しつつリング形状に形成され且つゴム材で形成さ
れて弾性変形可能な弾性体38が、介在されている。
【0023】さらに、図3に示すように、この管部32
内にボルト24が挿通されると共に、このボルト24の
ねじ部24Aが車体26側に形成されたねじ孔40に螺
合されて、ボルト24の頭部24Bがフランジ部34に
強く接することにより、取付金具30が車体26側に押
しつけられてブラケット20が車体26側に固定される
ことになる。従って、取付金具30のフランジ部36が
車体26に当接することになり、車体26側にはブラケ
ット20の下面側が直接接することがなくなる。
【0024】一方、図1及び図2に示すように、このブ
ラケット20の上部を装着孔21が穿設された嵌合部2
0Bが構成しており、この嵌合部20Bの装着孔21内
には、円管状に形成された内筒金具14が装着孔21の
軸線と平行となるように配置されている。そして、この
内筒金具14に図示しないボルトがねじ込まれることに
より、内筒金具14と振動発生部となるエンジン(図示
せず)とが連結されることとなる。
【0025】他方、これら内筒金具14と装着孔21の
内周面との間には、ゴム製で円筒状に形成された本体ゴ
ム16が配設されている。そして、この本体ゴム16の
外周部が装着孔21の内周面に接着されており、本体ゴ
ム16の中央部が内筒金具14の外周面へ加硫接着され
ている。
【0026】また、この本体ゴム16の上下の位置に
は、この防振装置10の主振動方向である図2上、上下
方向に内筒金具14を変位し易くする為、図2上、左右
方向を長手方向とした上部穴部16A及び下部穴部16
Bが、それぞれ内筒金具14の軸方向に延びるように形
成される形となっている。
【0027】次に本実施例に係る防振装置10の組立を
説明する。この防振装置10の組立に際しては、予め内
筒金具14に本体ゴム16を加硫接着すると共に、取付
金具30に弾性体38を加硫接着し、さらに、樹脂材料
と接することになる本体ゴム16及び弾性体38の部分
に接着処理を施すようにする。但し、取付金具30と弾
性体38との間及び、弾性体38とブラケット20との
間は接着されなくともよい。
【0028】この後、本体ゴム16が加硫接着された状
態の内筒金具14及び、弾性体38が加硫接着された状
態の取付金具30を成形金型内に挿入して、ブラケット
20を一体的に成形するように、これら本体ゴム16及
び弾性体38と成形金型の内壁面との間に樹脂材料を射
出することにより、合成樹脂製のブラケット20が射出
成形される。尚、この成形金型には、一般的な構造の金
型を適用することが可能である。
【0029】さらに、このようにインサート成形により
完成された防振装置10のブラケット20を自動車の車
体26側に連結し、また、内筒金具14をボルトを介し
てエンジンに連結する。
【0030】次に本実施例の作用を説明する。エンジン
の振動が内筒金具14に伝達されると、本体ゴム16が
変形して振動が減衰され、ブラケット20側に連結され
る車体26に伝達される振動が小さくなる。つまり、エ
ンジン側から内筒金具14を介して、振動が本体ゴム1
6に伝達されると、本体ゴム16が入力された振動を減
衰して、車体26側に振動が伝達され難くなる。
【0031】また、本体ゴム16では十分に減衰できな
いような例えばギヤノイズ等の騒音を含む高周波数帯域
の振動がエンジンより入力されると、ブラケット20と
取付金具30との間に介在される弾性体38にも振動が
伝達される為、この弾性体38によって振動が減衰され
ることになる。この為、本実施例の防振装置10によれ
ば広範囲な振動を効果的に減衰することが可能となる。
【0032】すなわち、本実施例の防振装置10は、ブ
ラケット20が2自由度振動系の質量となるように、内
筒金具14とブラケット20との間に本体ゴム16を配
置すると共に、ブラケット20と取付金具30との間に
弾性体38を配置してある形となっている。この為、2
重防振構造が採用される形となり、本体ゴム16の動ば
ね定数が高まる高周波数帯域での動ばね定数を低下し、
振動、騒音等を低減して、車体26側に伝達されないよ
うになる。
【0033】さらに、このような形式の防振装置とした
結果、ブラケット20の剛性が低い場合であっても、ギ
ヤノイズ等の騒音が伝達され難くなるという利点を有す
るようになる。そして、貫通孔22の内周面及び周辺を
弾性体38で覆うことにより、図2の上下方向の振動以
外に左右方向及び斜め方向の振動を低減することが可能
となった。
【0034】他方、図3に示すように、ブラケット20
が車体26側に直接接することがなく、また、取付金具
30とブラケット20との間に弾性体38が介在されて
いるので、取付金具30にボルト24を挿通して締結し
た場合でも、ボルト24のねじ止めに伴うボルト24の
軸力がブラケット20に加わることがなくなる為、ブラ
ケット20が変形することがなくなって防振装置10の
取り付け信頼性が向上する。そして、これに伴って、ボ
ルト24の締め付け力が弾性体38に直接加わらな為、
弾性体38の変形料が確保されて弾性材料としての弾性
体38の機能が十分に発揮されることになる。
【0035】また、図2及び図3に示すように、取付金
具30が貫通孔22の内周面を覆う管部32及びこの貫
通孔22の周辺の支持部20Aを覆うフランジ部34、
36を有するような複雑な形状であっても、これに対応
してインサート成形によりブラケット20を樹脂材料で
一体的に成形することにより、容易にブラケット20に
取付金具30を組み付けることが可能となり、防振装置
10の組立に際して、製造工程の簡略化が図られて製造
コストが低減されることになる。
【0036】尚、本実施例で取付部材をブラケット20
とし、装置本体を本体ゴム16及び内筒金具14により
構成するようにしたが、ブラケット20と本体ゴム16
との間に外筒を配置するような構造としてもよい。この
場合、予め内筒金具14、本体ゴム16及び外筒を組立
てておきブラケット20の装着孔21に外筒を圧入する
ようにして、防振装置10を組立てることもできる。
【0037】次に、本発明の第2実施例に係る防振装置
を図4及び図5に示し、これらの図に基づき本実施例を
説明する。尚、第1実施例で説明した部材と同一の部材
には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
【0038】図4及び図5に示すように、本実施例の防
振装置10を構成するブラケット20の貫通孔22に設
置された取付金具30の下側のフランジ部36には、取
付金具30の回転を防止する為のピン42が下側に突出
するように植設されている。そして、車体26のピン4
2に対応する部分には、このピン42が嵌まり込む穴部
44が形成されている。
【0039】従って、このようなピン42を有した取付
金具30がブラケット20に取り付けられた場合は、第
1実施例による作用、効果だけでなく、取付金具30の
回転が防止されるという作用、効果をも有することにな
る。
【0040】次に、本発明の第3実施例に係る防振装置
を図6及び図7に示し、この図に基づき本実施例を説明
する。尚、第1実施例で説明した部材と同一の部材には
同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
【0041】図6及び図7に示すように、本実施例の防
振装置10を構成するブラケット20の貫通孔22に設
置される取付金具30の管部32と対向する部分である
弾性体38の筒状部38Aの外形が、長円の円柱状に形
成されている。
【0042】従って、このように弾性体38が形成され
ることにより、同じ力が加わっても、図7の矢印X方向
では筒状部38Aの変形量が大きくなり、矢印Y方向で
は筒状部38Aの変形量が小さくなる。
【0043】以上より、第2実施例と同様に、取付金具
30の回転が防止されるという作用、効果を有する他
に、弾性体38の弾性に方向性が生じ、ブラケット20
の取付金具30に対する変位の方向性が生じることにな
る。
【0044】次に、本発明の第4実施例に係る防振装置
を図8に示し、この図に基づき本実施例を説明する。
尚、第1実施例で説明した部材と同一の部材には同一の
符号を付し、重複した説明を省略する。
【0045】図8に示すように、本実施例の防振装置1
0を構成するブラケット20の貫通孔22に設置される
ことになる取付金具30の一対のフランジ部54、56
は、四角形状に形成されており、これに合わせて、ブラ
ケット20の支持部20Aを上下から挟む弾性体38の
上面部38B及び下面部38Cが四角形状に形成されて
いることになる。
【0046】従って、予めブラケット20の貫通孔22
の周囲にフランジ部54及び弾性体38の上面部38B
が嵌まり込むような四角形状の凹部(図示せず)を形成
しておくことにより、フランジ部54及び上面部38B
がこの凹部に嵌まり込んで取付金具30のブラケット2
0に対する回転が防止されることになる。この為、ブラ
ケット20に上記のような取付金具30及び弾性体38
が取り付けられた場合、第1実施例による作用、効果だ
けでなく、第2実施例と同様に取付金具30の回転が防
止されるという作用、効果をも有することになる。尚、
本実施例において、フランジ部を四角形としたが他の多
角形としてもよい。
【0047】次に、本発明の第5実施例に係る防振装置
を図9に示し、この図に基づき本実施例を説明する。
尚、第1実施例で説明した部材と同一の部材には同一の
符号を付し、重複した説明を省略する。
【0048】図9に示すように、本実施例の防振装置6
0は、断面がU字状に形成され且つエンジンを連結する
為のボルト66が設置された第1の取付部材62と、こ
の第1の取付部材の周囲を覆うように配置され且つ車体
に連結する為の取付孔となる貫通孔68が底部に形成さ
れた取付部材である第2の取付部材64との間を、本体
ゴム70が繋ぐように構成されている。そして、この貫
通孔68に対応する第2の取付部材64の部分には、第
1実施例と同様に形成された取付金具30が弾性体38
を介して配置されている。
【0049】従って、第1の取付部材62、ボルト66
及び本体ゴム70が装置本体を構成し、また、この防振
装置60の組立に際しては、この防振装置60を図示し
ない車体側とエンジン側との間に配置して固定すること
になる。
【0050】以上より、本実施例に係る防振装置60は
第1実施例と同様に振動を減衰することができるだけで
なく、防振装置60の取り付け信頼性が第1実施例と同
様に向上するようになる。
【0051】尚、上記実施例において、振動受け部とな
る車体側にブラケット20或いは第2の取付部材64を
連結し、振動発生部となるエンジン側に内筒金具14或
いは第1の取付部材62を連結するような構成とした
が、この逆の構成としても良い。
【0052】さらに、上記実施例において、車体側にね
じ孔が形成されていたが、この替わりに取付金具30の
管部32内に雌ねじを形成しておいて、例えばボルトを
車体側から取付金具30内にねじ込んで、取付金具30
を固定しても良い。
【0053】また、上記実施例で用いられる樹脂材料の
種類としては、強度及び成形性の点よりガラス繊維補強
ポリアミド樹脂(例えばナイロン等)の他、熱可塑性樹
脂が使用できるが、これらに制限されるものではない。
さらに、ゴム材としては、天然ゴムあるいは、天然ゴム
にスチレン−ブタジエンゴムを加えたもの等が考えら
れ、また、可塑剤や加硫促進剤を適宜添加するようにし
てもよい。
【0054】他方、実施例において、自動車に搭載され
るエンジンの防振を目的としたが、本発明の防振装置は
例えば自動車のボディマウント等、あるいは自動車以外
の他の用途にも用いられることはいうまでもなく、ま
た、取付金具、弾性体等の形状なども実施例のものに限
定されるものではない。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の防振装置
は、防振装置の取り付け信頼性を向上しつつ広範囲な振
動が効果的に減衰されるという優れた効果を有し、ま
た、製造工程の簡略化を図りつつ防振装置の取り付けの
信頼性が向上すると共に広範囲な振動が効果的に減衰さ
れるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る防振装置の斜視図で
ある。
【図2】図1の2−2矢視線断面である。
【図3】本発明の第1実施例に係る防振装置の要部拡大
断面図であって、車体に連結された状態を表す図であ
る。
【図4】本発明の第2実施例に係る防振装置に用いられ
る取付金具の斜視図である。
【図5】本発明の第2実施例に係る防振装置の要部拡大
断面図であって、車体に連結された状態を表す図であ
る。
【図6】本発明の第3実施例に係る防振装置に用いられ
る取付金具の斜視図である。
【図7】図6の7−7矢視線断面である。
【図8】本発明の第4実施例に係る防振装置に用いられ
る取付金具の斜視図である。
【図9】本発明の第5実施例に係る防振装置の断面図で
ある。
【図10】従来技術に係る防振装置を示す図であって、
図2と対応する断面図である。
【符号の説明】
10 防振装置 14 内筒金具(装置本体) 16 弾性体(装置本体) 20 ブラケット(取付部材) 30 取付金具 32 管部 34 フランジ部 36 フランジ部 38 弾性体 54 フランジ部 56 フランジ部 60 防振装置 62 第1の取付部材(装置本体) 64 第2の取付部材(取付部材) 66 ボルト(装置本体) 70 本体ゴム(装置本体)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動発生部及び振動受け部の一方に連結
    され且つ入力された振動を減衰し得る装置本体と、 前記装置本体が取り付けられ且つ振動発生部及び振動受
    け部の他方に連結するための取付孔を有した取付部材
    と、 前記取付孔の内周面及び周辺を覆い且つ振動発生部及び
    振動受け部の他方に直接接するように設置される取付金
    具と、 前記取付部材と前記取付金具との間に介在されて配置さ
    れる弾性変形可能な弾性体と、 を有することを特徴とする防振装置。
  2. 【請求項2】 振動発生部及び振動受け部の一方に連結
    され且つ入力された振動を減衰し得る装置本体と、 前記装置本体が取り付けられ且つ樹脂材料で一体的に成
    形されると共に振動発生部及び振動受け部の他方に連結
    するための取付孔を有した取付部材と、 前記取付孔の内周面を覆う管部及び前記取付孔の周辺を
    覆うフランジ部を有し且つ振動発生部及び振動受け部の
    他方に直接接するように設置される取付金具と、 前記取付部材と前記取付金具の管部との間及び前記取付
    部材と前記取付金具のフランジ部との間にそれぞれ介在
    されて配置される弾性変形可能な弾性体と、 を有することを特徴とする防振装置。
JP6842694A 1994-04-06 1994-04-06 防振装置 Pending JPH07280034A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6842694A JPH07280034A (ja) 1994-04-06 1994-04-06 防振装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6842694A JPH07280034A (ja) 1994-04-06 1994-04-06 防振装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07280034A true JPH07280034A (ja) 1995-10-27

Family

ID=13373362

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6842694A Pending JPH07280034A (ja) 1994-04-06 1994-04-06 防振装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07280034A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009228770A (ja) * 2008-03-21 2009-10-08 Bridgestone Corp 防振装置
WO2010147213A1 (ja) 2009-06-18 2010-12-23 東洋ゴム工業株式会社 防振装置
CN102494079A (zh) * 2012-01-05 2012-06-13 铁岭助驰橡胶密封制品有限公司 一种减振套总成
WO2014199418A1 (ja) * 2013-06-13 2014-12-18 住友理工株式会社 防振装置
JP2015224645A (ja) * 2014-05-26 2015-12-14 株式会社日立製作所 防振装置
JP2016130529A (ja) * 2015-01-13 2016-07-21 山下ゴム株式会社 マウント装置
WO2019093337A1 (ja) * 2017-11-07 2019-05-16 株式会社ブリヂストン 防振装置

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009228770A (ja) * 2008-03-21 2009-10-08 Bridgestone Corp 防振装置
EP2444689A4 (en) * 2009-06-18 2013-04-24 Toyo Tire & Rubber Co VIBRATION DEVICE
JP2011002037A (ja) * 2009-06-18 2011-01-06 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 防振装置
EP2444689A1 (en) * 2009-06-18 2012-04-25 Toyo Tire&Rubber Co., Ltd. Vibration damping device
CN102803784A (zh) * 2009-06-18 2012-11-28 东洋橡胶工业株式会社 防振装置
WO2010147213A1 (ja) 2009-06-18 2010-12-23 東洋ゴム工業株式会社 防振装置
CN102494079A (zh) * 2012-01-05 2012-06-13 铁岭助驰橡胶密封制品有限公司 一种减振套总成
WO2014199418A1 (ja) * 2013-06-13 2014-12-18 住友理工株式会社 防振装置
CN104736879A (zh) * 2013-06-13 2015-06-24 住友理工株式会社 隔振装置
JP2015224645A (ja) * 2014-05-26 2015-12-14 株式会社日立製作所 防振装置
CN105299131A (zh) * 2014-05-26 2016-02-03 株式会社日立制作所 防振装置
JP2016130529A (ja) * 2015-01-13 2016-07-21 山下ゴム株式会社 マウント装置
WO2019093337A1 (ja) * 2017-11-07 2019-05-16 株式会社ブリヂストン 防振装置
US11408479B2 (en) 2017-11-07 2022-08-09 Bridgestone Corporation Anti-vibration device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3503405B2 (ja) 防振装置
EP0766021B1 (en) Elastic mount having mounting bracket functioning as stop mechanism and method of producing the same
JP2014043881A (ja) 防振装置
JP6532367B2 (ja) ブラケット付き筒形防振装置
JP3509602B2 (ja) 防振装置
US5375821A (en) Engine mount for motor vehicles
JPH07280034A (ja) 防振装置
JPH08233030A (ja) 連結ロッド
JP3533267B2 (ja) 防振装置
JP3875396B2 (ja) 防振装置
JPH07158687A (ja) 防振装置
JP3533266B2 (ja) 防振装置
JPH07158674A (ja) 防振装置
JPH08326811A (ja) 防振装置
KR200143930Y1 (ko) 댐퍼일체형 엔진마운트
JPH06185558A (ja) ブラケット一体型の樹脂製防振装置
JPH07158675A (ja) 防振装置
JPH08296680A (ja) 防振体及び防振装置
JPH1047424A (ja) 防振装置
JPH09177866A (ja) 防振装置の製造方法及び防振装置
JPH0893836A (ja) 防振装置
JPH1194007A (ja) 防振装置
JPH07167185A (ja) 防振装置
JP2732666B2 (ja) 防振装置
JPH09257089A (ja) 防振装置