JP3526267B2 - 安定化電源回路 - Google Patents

安定化電源回路

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JP3526267B2 JP2000329594A JP2000329594A JP3526267B2 JP 3526267 B2 JP3526267 B2 JP 3526267B2 JP 2000329594 A JP2000329594 A JP 2000329594A JP 2000329594 A JP2000329594 A JP 2000329594A JP 3526267 B2 JP3526267 B2 JP 3526267B2
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    • G05F1/00Automatic systems in which deviations of an electric quantity from one or more predetermined values are detected at the output of the system and fed back to a device within the system to restore the detected quantity to its predetermined value or values, i.e. retroactive systems
    • G05F1/10Regulating voltage or current
    • G05F1/46Regulating voltage or current wherein the variable actually regulated by the final control device is dc
    • G05F1/56Regulating voltage or current wherein the variable actually regulated by the final control device is dc using semiconductor devices in series with the load as final control devices
    • G05F1/575Regulating voltage or current wherein the variable actually regulated by the final control device is dc using semiconductor devices in series with the load as final control devices characterised by the feedback circuit

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドロッパ型の安定
化電源回路に係り、特にPNP型トランジスタを使用す
る低飽和型の安定化電源回路における出力側から入力側
への逆電流を防止する機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図15に、ドロッパ型の安定化電源回路
のうち、パワートランジスタにPNP型トランジスタを
使用した低飽和型のシリーズレギュレータ51の基本構
成を示す。パワートランジスタ11のエミッタはシリー
ズレギュレータ51の入力端子INに接続され、コレク
タはシリーズレギュレータ51の出力端子OUTに接続
されている。パワートランジスタ11のベースには、N
PN型のトランジスタからなる駆動トランジスタ12の
コレクタが接続されており、駆動トランジスタ12のエ
ミッタはGNDに接続されている。駆動トランジスタ1
2のベースには誤差増幅器13の出力端子が接続されて
おり、誤差増幅器13の反転入力端子は、シリーズレギ
ュレータ51の出力端子OUTとGNDとの間に直列に
設けられた分圧抵抗R1と分圧抵抗R2との接続点に接
続されている。誤差増幅器13の非反転入力端子は、基
準電圧Vref1を発生する基準電圧回路14に接続されて
いる。また、誤差増幅器13および基準電圧回路14の
電源電圧Vccはシリーズレギュレータ51の入力側から
取っている。さらに、パワートランジスタ11のエミッ
タとベースとの間に高温リーク補償抵抗REBが接続され
ている。
【0003】上記の構成において、分圧抵抗R1・R2
の接続点からシリーズレギュレータ51の出力電圧Vo
に応じたフィードバック電圧が誤差増幅器13に入力さ
れ、誤差増幅器13は該フィードバック電圧と基準電圧
回路14の基準電圧Vref1とを比較し、その誤差に応じ
た電圧を出力して駆動トラジスタ12のコレクタ電流、
すなわちパワートランジスタ11のベース電流を調整す
る。これにより、入力電圧Vinから出力電圧Vo への電
圧降下分を担うパワートランジスタ11のコレクタ電流
を増減して出力電圧Vo を安定化する。高温リーク補償
抵抗REBは、高温時に駆動トランジスタ12のリーク電
流が増加してパワートランジスタ11のコレクタ電流が
増加し、出力電圧Vo が上昇するのを防止する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高温リ
ーク補償抵抗REBを使用する上記シリーズレギュレータ
51などの従来のドロッパ型の安定化電源回路では、接
続ミスなどによって安定化電源回路の出力端子(OU
T)に外部から入力電圧(Vin)よりも大きな電圧が印
加された場合に、出力側からパワートランジスタ(1
1)のコレクタ、パワートランジスタ(11)のベー
ス、および高温リーク補償抵抗(REB)を通して入力側
へ逆方向のベース電流が流れる。すると、パワートラン
ジスタ(11)が逆方向にON状態となって出力側から
入力側に逆電流が流れてしまうという問題がある。
【0005】特開平5−36711号公報には、パワー
トランジスタと並列に、出力側がアノード、入力側がカ
ソードとなるようにダイオードを設け、上記逆電流をダ
イオードに流すことにより、パワートランジスタを保護
するようにした安定化電源回路が記載されている。
【0006】しかし、例えば、バッテリーを使用する携
帯機器において、安定化電源回路の出力が本体からオプ
ションなどの接続用端子などで取り出せるようになって
いる場合には、接続ミスなどにより安定化電源回路の出
力端子(OUT)に入力電圧(Vin)以上の電圧が印加
される可能性がある。この場合、安定化電源回路の入力
がバッテリーからの供給によるため、逆電流によってバ
ッテリーが充電され、場合によっては過充電によりバッ
テリーが発火する虞がある。従って、シリーズレギュレ
ータ51のように高温リーク補償抵抗REBを備えた構成
に上記公報のようにバイパス用のダイオードを設けても
この問題は解決されない。
【0007】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たものであり、その目的は、高温リーク補償抵抗が設け
られた状態で出力側の電圧が入力電圧より高くなって
も、出力側から入力側へ逆電流が流れるのを防止するこ
とのできるドロッパ型の安定化電源回路を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の安定化電源回路
は、上記の課題を解決するために、パワートランジスタ
にPNP型トランジスタを使用し、上記パワートランジ
スタのエミッタとベースとの間に高温リーク補償抵抗が
設けられるドロッパ型の安定化電源回路において、上記
エミッタと上記ベースとの間で上記高温リーク補償抵抗
と直列に設けられる補償抵抗用スイッチと、出力端子の
電圧である出力電圧を検出して上記補償抵抗用スイッチ
の導通および非道通を制御する補償抵抗用スイッチ制御
手段とを有し、上記パワートランジスタにコレクタ電流
を流して上記エミッタへの力電圧を降下させた結果得
られた上記出力電圧を出力する通常動作時には、上記補
償抵抗用スイッチ制御手段は上記補償抵抗用スイッチを
導通させることにより、上記エミッタ−上記ベース間を
上記高温リーク補償抵抗を介して導通させ、上記通常動
作時の上記出力電圧を越える所定値であって、かつ、上
記エミッタ−上記ベース間が上記高温リーク補償抵抗を
介して導通している場合に上記パワートランジスタのコ
レクタからベースに電流が流れ始める上記出力電圧の値
以下となる所定値が設定されており、上記出力電圧が上
記所定値以上になると、上記補償抵抗用スイッチ制御手
段は上記補償抵抗用スイッチを非導通とすることにより
上記エミッタ−上記ベース間の上記高温リーク補償抵抗
を介する経路を非導通とすることを特徴としている。
【0009】上記の発明によれば、入力電圧を降下させ
て出力電圧を得る通常動作時には、補償抵抗用スイッチ
制御手段により、パワートランジスタのエミッタとベー
スとの間で高温リーク補償抵抗と直列に設けられる補償
抵抗用スイッチを導通させ、高温リーク補償抵抗を機能
可能な状態とする。一方、接続ミスなどで出力端子の電
圧が上昇し、通常動作時の出力電圧を越え、パワートラ
ンジスタのコレクタからベースに電流が流れ始める値以
下に設定される所定値以上になると、補償抵抗用スイッ
チ制御手段により補償抵抗用スイッチを非導通として、
高温リーク補償抵抗に電流が流れないようにする。
【0010】従って、出力端子の電圧がパワートランジ
スタのコレクタからベースに電流が流れ始める値以上に
なっても、パワートランジスタのコレクタからベースを
介して高温リーク補償抵抗に流れる電流はなくなる。ま
た、一般にドロッパ型の安定化電源回路では、出力電圧
が高くなるとパワートランジスタのベース電流が抑制さ
れるので、出力端子の電圧が入力電圧よりも高くなるよ
うな異常時にはパワートランジスタのベース電流が流れ
ないように制御される。従って、該異常時にはパワート
ランジスタのコレクタからベースを介して高温リーク補
償抵抗以外の経路へ流れる電流も充分に抑制される。こ
れにより、パワートランジスタが逆方向にON状態とな
ることが避けられる。
【0011】この結果、高温リーク補償抵抗が設けられ
た状態で出力側の電圧が入力電圧より高くなっても、出
力側から入力側へ逆電流が流れるのを防止することので
きるドロッパ型の安定化電源回路を提供することができ
る。
【0012】さらに本発明の安定化電源回路は、上記課
題を解決するために、上記所定値が上記入力電圧と等し
いことを特徴としている。
【0013】上記の発明によれば、出力端子の電圧が入
力電圧以上となって初めて補償抵抗用スイッチ制御手段
が補償抵抗用スイッチを非導通とするので、出力側から
入力側へ逆電流が流れる出力端子の電圧異常時を容易に
判定することができる。
【0014】さらに本発明の安定化電源回路は、上記課
題を解決するために、上記補償抵抗用スイッチ制御手段
は、電圧安定化動作に用いる出力電圧フィードバック用
の分圧抵抗を利用して出力端子の電圧を検出することを
特徴としている。
【0015】上記の発明によれば、補償抵抗用スイッチ
制御手段による出力端子の電圧の検出に上記分圧抵抗を
利用するので、素子数を削減することができる。
【0016】さらに本発明の安定化電源回路は、上記課
題を解決するために、出力端子の電圧が上記所定値以上
になると電圧安定化動作を停止させる動作停止手段をさ
らに有していることを特徴としている。
【0017】上記の発明によれば、出力端子の電圧が所
定値以上になると、出力側から入力側へ逆電流が流れる
のを防止するとともに、動作停止手段により電圧安定化
動作を停止するので電圧安定化動作を行う回路の動作電
流が削減される。また、出力端子の電圧が所定値以上に
なるのは異常時であるので、電圧安定化動作を停止する
ことで問題を起こすことなく、安定化電源回路の消費電
力を削減することができる。
【0018】さらに本発明の安定化電源回路は、上記課
題を解決するために、上記動作停止手段は、上記通常動
作時には電圧安定化動作を行う回路へ電源供給を行うよ
う導通し、出力端子の電圧が上記所定値以上となると電
圧安定化動作を行う回路への電源供給を遮断するよう非
導通となる電源スイッチと、出力端子の電圧を検出して
上記電源スイッチの導通および非導通を制御する電源ス
イッチ制御手段とを有していることを特徴としている。
【0019】上記の発明によれば、動作停止手段として
電源スイッチおよび電源スイッチ制御手段を用い、誤差
増幅器やその基準電圧回路といった電圧安定化動作を行
う回路への電源供給を遮断することによって電圧安定化
動作を停止する。従って、電圧安定化動作停止時におけ
る上記回路内の電流をマイクロアンペア以下といった小
さな値に抑制することができ、安定化電源回路の消費電
力を特に大きく削減することができる。
【0020】さらに本発明の安定化電源回路は、上記課
題を解決するために、上記補償抵抗用スイッチ制御手段
が、上記電源スイッチ制御手段を兼ねていることを特徴
としている。
【0021】上記の発明によれば、補償抵抗用スイッチ
の導通および非導通を制御する補償抵抗用スイッチ制御
手段によって、電源スイッチの導通および非導通をも制
御する。補償抵抗用スイッチと電源スイッチとは導通と
非導通との切り替えタイミングが同期すればよく、補償
抵抗用スイッチ制御手段、すなわち電源スイッチ制御手
段の同じ出力を用いて制御を行うことができる。また、
出力端子の電圧検出回路は両スイッチの制御に共通とす
ることができる。従って、回路構成を簡素化することが
できるとともに、出力端子の電圧検出のばらつきを考慮
する必要がなくなる。
【0022】さらに本発明の安定化電源回路は、上記課
題を解決するために、電圧安定化動作を行う回路への電
源供給ラインが上記パワートランジスタの入力側ライン
から取り出されており、上記電源供給ラインの途中と上
記パワートランジスタのベースとの間に上記高温リーク
補償抵抗が接続され、上記電源供給ラインと上記高温リ
ーク補償抵抗との接続点と、上記入力側ラインからの上
記電源供給ラインの取り出し点との間に、上記補償抵抗
用スイッチと上記電源スイッチとを兼ねるスイッチが設
けられていることを特徴としている。
【0023】上記の発明によれば、電圧安定化動作を行
う回路への電源供給ラインをパワートランジスタの入力
側ラインから取り出し、高温リーク補償抵抗への経路と
共通箇所を設けて、そこに補償抵抗用スイッチと電源ス
イッチとを兼ねるスイッチを設ける。従って、回路構成
を簡素化することができるとともに、両スイッチの動作
タイミングずれを考慮する必要がなくなる。
【0024】さらに本発明の安定化電源回路は、上記課
題を解決するために、上記動作停止手段の動作信号を外
部から受け付ける端子をさらに有していることを特徴と
している。
【0025】上記の発明によれば、出力端子の電圧異常
時に限らず電圧安定化動作を外部から停止させる場合
に、上記端子から動作信号を入力して動作停止手段を動
作させることにより行うことができる。従って、通常の
電源のON/OFF用回路を別途設ける必要がなく、回
路を簡素化することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明の安定化
電源回路を具現する実施の一形態について図1ないし図
3を用いて説明すれば以下の通りである。なお、前記従
来の技術で述べた構成要素と同一の機能を有する構成要
素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0027】図1に、本実施の形態に係る安定化電源回
路としてのシリーズレギュレータ1の構成を示す。シリ
ーズレギュレータ1は、パワートランジスタ11、駆動
トランジスタ12、誤差増幅器13、基準電圧回路1
4、出力電圧検出回路15、スイッチ駆動回路16、分
圧抵抗R1・R2、高温リーク補償抵抗REB、および補
償抵抗用スイッチSW1を有している。
【0028】補償抵抗用スイッチSW1は、パワートラ
ンジスタ11のエミッタとベースとの間で高温リーク補
償抵抗REBと直列に設けられており、導通すると高温リ
ーク補償抵抗REBを含む電流経路を構成し、非導通にな
ると高温リーク補償抵抗REBをパワートランジスタ11
のエミッタ・ベース間から切り離す。出力電圧検出回路
15は出力端子OUTの電圧を検出するものであって、
入力電圧Vinを降下させて出力電圧Vo を得るシリーズ
レギュレータ1の通常動作時には安定化された出力電圧
Vo を検出し、出力端子OUTに外部から電圧が印加さ
れた場合にはその印加電圧を含めた総合的な出力電圧V
o を検出する。そして検出結果をスイッチ駆動回路16
に入力する。
【0029】スイッチ駆動回路16は、内部で発生させ
た、あるいは外部から与えられた所定値の電圧と、出力
電圧検出回路15により検出された出力電圧Vo とを比
較し、その大小に応じて補償抵抗用スイッチSW1の導
通あるいは非導通を決める制御信号を出力する。上記所
定値は、出力電圧Vo が通常動作時の値よりも高くなっ
てシリーズレギュレータ1の出力側から入力側へ逆電流
が流れ得る状態に近いか否かを判定するために用いられ
る。
【0030】補償抵抗用スイッチSW1が導通している
場合に出力側から入力側へ逆電流が流れ始めるのは、出
力電圧Vo が入力電圧Vinよりもパワートランジスタ1
1のコレクタ・ベース間逆電圧(およそ0.7V)以上
高くなるときである。従って、出力電圧Vo の大小比較
基準となる前記所定値は、通常動作時の出力電圧Vo
(通常値)より大きく、逆電流が流れ始める値より確実
に低い出力電圧Vo (通常値)+0.7V以下に設定さ
れる。また、所定値を出力電圧Vo (通常値)ぎりぎり
に設定すると、出力電圧Vo の温度変化などにより通常
動作時でも高温リーク補償抵抗REBを切り離してしまう
虞がある。以上を考慮すると、所定値を出力電圧Vo
(通常値)+0.5Vから、出力電圧Vo (通常値)+
0.7Vまでの範囲内程度に設定するのが好ましい。
【0031】つまり、上記所定値は、通常動作時の出力
電圧Vo を越え、かつパワートランジスタ11のコレク
タからベースに電流が流れ始める値以下に設定される。
通常動作時には出力電圧Vo は所定値より低く、スイッ
チ駆動回路16は補償抵抗用スイッチSW1を導通させ
る制御信号を出力する。一方、出力電圧Vo が上記所定
値以上になるとスイッチ駆動回路16は補償抵抗用スイ
ッチSW1を非導通とする制御信号を出力する。
【0032】このように、出力電圧検出回路15および
スイッチ駆動回路16は、シリーズレギュレータ1の出
力端子OUTの電圧を検出して、通常動作時には補償抵
抗用スイッチSW1を導通させ、上記電圧が通常動作時
の出力電圧Vo を越え、かつパワートランジスタ11の
コレクタからベースに電流が流れ始める値以下に設定さ
れる所定値以上になると補償抵抗用スイッチSW1を非
導通とする補償抵抗用スイッチ制御手段を構成してい
る。
【0033】これにより、通常動作時には、補償抵抗用
スイッチ制御手段により補償抵抗用スイッチSW1を導
通させ、高温リーク補償抵抗REBを機能可能な状態とす
る。一方、接続ミスなどで出力端子OUTの電圧が上昇
して前記所定値以上になると、補償抵抗用スイッチ制御
手段により補償抵抗用スイッチSW1を非導通として、
高温リーク補償抵抗REBに電流が流れないようにする。
【0034】従って、出力端子OUTの電圧がパワート
ランジスタ11のコレクタからベースに電流が流れ始め
る値以上になっても、パワートランジスタ11のコレク
タからベースを介して高温リーク補償抵抗REBに流れる
電流はなくなる。また、図1で出力端子OUTの電圧が
通常動作時の出力電圧Vo よりも高くなるときには駆動
トランジスタ12がOFF状態となる方向に制御される
といったように、一般にドロッパ型の安定化電源回路で
は、出力電圧が高くなるとパワートランジスタのベース
電流が抑制されるので、出力端子の電圧が入力電圧より
も高くなるような異常時にはパワートランジスタのベー
ス電流が流れないように制御される。従って、該異常時
にはパワートランジスタのコレクタからベースを介して
高温リーク補償抵抗以外の経路へ流れる電流も充分に抑
制される。これにより、パワートランジスタが逆方向に
ON状態となることが避けられる。
【0035】この結果、高温リーク補償抵抗が設けられ
た状態で出力側の電圧が入力電圧より高くなっても、出
力側から入力側へ逆電流が流れるのを防止することので
きるドロッパ型の安定化電源回路を提供することができ
る。
【0036】次に、前記補償抵抗用スイッチSW1、出
力電圧検出回路15、およびスイッチ駆動回路16の具
体的構成例を図2に示す。同図のシリーズレギュレータ
1aでは、補償抵抗用スイッチSW1をトランジスタ2
1で、出力電圧検出回路15を分圧抵抗R3・R4で、
スイッチ駆動回路16をトランジスタ22、抵抗
b 1 、比較器23、および基準電圧回路24で実現し
ている。
【0037】トランジスタ21はPNP型のトランジス
タであり、エミッタがパワートランジスタ11のエミッ
タ(入力端子IN)に、コレクタが高温リーク補償抵抗
EBの、パワートランジスタ11のベースとの接続点と
反対側の一端に接続されている。また、トランジスタ2
1のベースはトランジスタ22のコレクタに接続されて
いる。トランジスタ22はNPN型のトランジスタであ
り、コレクタが上述したようにトランジスタ21のベー
スに、エミッタがGNDに接続されている。また、トラ
ンジスタ22のベースは抵抗Rb1の一端に接続されてい
る。抵抗Rb1の他端は比較器23の出力端子に接続され
ている。
【0038】分圧抵抗R3・R4は出力端子OUTとG
NDとの間に直列に接続されており、分圧抵抗R3と分
圧抵抗R4との接続点は比較器23の反転入力端子に接
続されている。基準電圧回路24は、前述した出力電圧
検出回路15の所定値に対応する基準電圧Vref2を発生
しており、その出力端子は比較器23の非反転入力端子
に接続されている。比較器23は分圧抵抗R3・R4で
検出した出力電圧Voの分圧と、基準電圧Vref2とを比
較して、前記所定値に対する出力電圧Vo の大小を判定
し、大小に応じた信号を出力する。比較器23および基
準電圧回路24への電源供給ラインはパワートランジス
タ11の入力側ライン(入力端子IN)から取り出され
ている。
【0039】上記構成において、通常動作時には分圧抵
抗R3・R4で検出した出力電圧Vo の分圧が基準電圧
Vref2より低いので、比較器23は出力電圧Vo が前記
所定値より低いと判定して“High”レベルの信号を
出力する。これによりトランジスタ22がON状態とな
ってトランジスタ21のベース電位が“Low”レベル
となり、トランジスタ21はON状態となる。すなわ
ち、スイッチ駆動回路16が補償抵抗用スイッチSW1
に“Low”レベルの制御信号を出力し、補償抵抗用ス
イッチSW1が導通して高温リーク補償抵抗REBは機能
可能な状態となる。一方、出力電圧Vo の分圧が基準電
圧Vref2以上となると、比較器23は出力電圧Vo が前
記所定値以上であると判定して“Low”レベルの信号
を出力する。これによりトランジスタ22がOFF状態
となってトランジスタ21のベース電位が“High”
レベルとなり、トランジスタ21はOFF状態となる。
すなわち、スイッチ駆動回路16が補償抵抗用スイッチ
SW1に“High”レベルの制御信号を出力し、補償
抵抗用スイッチSW1が非導通となって高温リーク補償
抵抗REBはパワートランジスタ11のエミッタ・ベース
間から切り離される。従って、シリーズレギュレータ1
aの出力側から入力側へ逆電流が流れるのを防止するこ
とができる。
【0040】また、補償抵抗用スイッチSW1は、図3
に示すトランジスタ21のように接続してもよい。同図
のシリーズレギュレータ1bでは、トランジスタ21の
エミッタがパワートランジスタ11のベースに、コレク
タが駆動トランジスタ12のコレクタに接続されてい
る。トランジスタ21のベースは図2と同様にトランジ
スタ22のコレクタに接続されている。そして、高温リ
ーク補償抵抗REBはパワートランジスタ11のエミッタ
とトランジスタ21のコレクタとの間に接続されてい
る。この場合でも、補償抵抗用スイッチSW1は、パワ
ートランジスタ11のエミッタとベースとの間で高温リ
ーク補償抵抗REBと直列に設けられることとなり、シリ
ーズレギュレータ1bの出力側から入力側へ逆電流が流
れるのを防止することができる。
【0041】〔実施の形態2〕本発明の安定化電源回路
を具現する他の実施の形態について図4ないし図6を用
いて説明すれば以下の通りである。なお、前記実施の形
態1で述べた構成要素と同一の機能を有する構成要素に
ついては同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0042】図4に、本実施の形態に係る安定化電源回
路としてのシリーズレギュレータ2の構成を示す。シリ
ーズレギュレータ2は、パワートランジスタ11、駆動
トランジスタ12、誤差増幅器13、出力電圧検出回路
15、スイッチ駆動回路31、基準電圧回路32、分圧
抵抗R1・R2、高温リーク補償抵抗REB、および補償
抵抗用スイッチSW1を有している。基準電圧回路32
は、シリーズレギュレータ2の入力端子INから入力電
圧Vinに対応する電圧を取り出し、スイッチ駆動回路3
1に入力する。スイッチ駆動回路31は、基準電圧回路
32から入力された電圧を基に、入力電圧Vinを実施の
形態1で述べた所定値として、出力電圧検出回路15で
検出された出力電圧Vo と比較し、その大小に応じて補
償抵抗用スイッチSW1の導通あるいは非導通を決める
制御信号を出力する。制御信号の出力動作は実施の形態
1と同様である。すなわち、出力電圧検出回路15、ス
イッチ駆動回路31、および基準電圧回路32は、シリ
ーズレギュレータ2の出力端子OUTの電圧を検出し
て、通常動作時には補償抵抗用スイッチSW1を導通さ
せ、上記電圧が入力電圧Vinと等しい所定値以上になる
と補償抵抗用スイッチSW1を非導通とする補償抵抗用
スイッチ制御手段を構成している。
【0043】この結果、高温リーク補償抵抗が設けられ
た状態で出力側の電圧が入力電圧より高くなっても、出
力側から入力側へ逆電流が流れるのを防止することので
きるドロッパ型の安定化電源回路を提供することができ
る。さらには、出力端子の電圧が入力電圧以上となって
初めて補償抵抗用スイッチ制御手段が補償抵抗用スイッ
チを非導通とするので、出力側から入力側へ逆電流が流
れる出力端子の電圧異常時を容易に判定することができ
る。
【0044】次に、補償抵抗用スイッチSW1、出力電
圧検出回路15、スイッチ駆動回路31、および基準電
圧回路32の具体的構成例を図5に示す。同図のシリー
ズレギュレータ2aでは、補償抵抗用スイッチSW1を
トランジスタ21で、出力電圧検出回路15を分圧抵抗
R5・R6で、スイッチ駆動回路31をトランジスタ2
2、抵抗Rb1、および比較器23で、基準電圧回路32
を出力電圧検出回路15と同じく分圧抵抗R5・R6で
実現している。トランジスタ21・22、抵抗Rb1、お
よび比較器23は図2と同じものである。
【0045】出力電圧検出回路15の分圧抵抗R5・R
6は出力端子OUTとGNDとの間に直列に接続されて
おり、分圧抵抗R5と分圧抵抗R6との接続点は比較器
23の反転入力端子に接続されている。基準電圧回路3
2の分圧抵抗R5・R6は入力端子INとGNDとの間
に直列に接続されており、分圧抵抗R5と分圧抵抗R6
との接続点は比較器23の非反転入力端子に接続されて
いる。従って、比較器23への入力電圧は、入力電圧V
inと出力電圧Vo とを同じ分圧比で分圧したものとなっ
ている。基準電圧回路32による入力電圧Vinの分圧は
入力電圧Vinが変動するため一定ではないが、ある時刻
における基準電圧Vref3として出力電圧検出回路15に
よる出力電圧Vo の分圧との比較基準となり、各時刻で
入力電圧Vinと出力電圧Vo との大小関係が判定され
る。
【0046】上記構成において、通常動作時には出力電
圧検出回路15による出力電圧Voの分圧が、基準電圧
Vref3より低いので、比較器23は出力電圧Vo が前記
所定値(入力電圧Vin)より低いと判定して“Hig
h”レベルの信号を出力する。これにより実施の形態1
と同様にトランジスタ21はON状態となる。すなわ
ち、スイッチ駆動回路31が補償抵抗用スイッチSW1
に“Low”レベルの制御信号を出力し、補償抵抗用ス
イッチSW1が導通して高温リーク補償抵抗REBは機能
可能な状態となる。一方、出力電圧Vo の分圧が基準電
圧Vref3以上となると、比較器23は出力電圧Vo が前
記所定値(入力電圧Vin)以上であると判定して“Lo
w”レベルの信号を出力する。これにより実施の形態1
と同様にトランジスタ21はOFF状態となる。すなわ
ち、スイッチ駆動回路31が補償抵抗用スイッチSW1
に“High”レベルの制御信号を出力し、補償抵抗用
スイッチSW1が非導通となって高温リーク補償抵抗R
EBはパワートランジスタ11のエミッタ・ベース間から
切り離される。従って、シリーズレギュレータ2aの出
力側から入力側へ逆電流が流れるのを防止することがで
きる。
【0047】また、補償抵抗用スイッチSW1は、図6
に示すトランジスタ21のように接続してもよい。同図
のシリーズレギュレータ2bでは、トランジスタ21と
高温リーク補償抵抗REBとの位置関係が図3のシリーズ
レギュレータ1bと同じである。この場合も、補償抵抗
用スイッチSW1は、パワートランジスタ11のエミッ
タとベースとの間で高温リーク補償抵抗REBと直列に設
けられることとなり、シリーズレギュレータ2bの出力
側から入力側へ逆電流が流れるのを防止することができ
る。
【0048】〔実施の形態3〕本発明の安定化電源回路
を具現するさらに他の実施の形態について図7ないし図
10を用いて説明すれば以下の通りである。なお、前記
実施の形態1および2で述べた構成要素と同一の機能を
有する構成要素については同一の符号を付し、その説明
を省略する。
【0049】図7に、本実施の形態に係る安定化電源回
路としてのシリーズレギュレータ3の構成を示す。シリ
ーズレギュレータ3は、パワートランジスタ11、駆動
トランジスタ12、誤差増幅器13、基準電圧回路1
4、出力電圧検出回路15、スイッチ駆動回路16、分
圧抵抗R1・R2、高温リーク補償抵抗REB、補償抵抗
用スイッチSW1、および電源スイッチSW2を有して
いる。
【0050】電源スイッチSW2は、パワートランジス
タ11の入力側ラインから誤差増幅器13および基準電
圧回路14へと配設された電源供給ラインの途中に挿入
されており、出力電圧検出回路15によって検出された
出力電圧Vo を基にスイッチ駆動回路16から出力され
る補償抵抗用スイッチSW1と共通の制御信号によっ
て、補償抵抗用スイッチSW1とともに導通あるいは非
導通となる。すなわち、通常動作時には誤差増幅器1
3、基準電圧回路14といった電圧安定化動作を行う回
路へ電源供給を行うよう導通し、出力端子OUTの電圧
が実施の形態1および2で述べた所定値以上となると電
圧安定化動作を行う回路への電源供給を遮断するよう非
導通となる。電源スイッチSW2が非導通になると、誤
差増幅器13および基準電圧回路14の電圧安定化動作
は停止する。
【0051】このように、出力電圧検出回路15、スイ
ッチ駆動回路16、および電源スイッチSW2は、出力
端子OUTの電圧が所定値以上になると電圧安定化動作
を停止させる動作停止手段を構成している。これによ
り、出力端子OUTの電圧が所定値以上になったとき
に、電圧安定化動作を行う回路の動作電流が削減され
る。また、出力端子OUTの電圧が所定値以上になるの
は異常時であるので、誤差増幅器13および基準電圧回
路14が電圧安定化動作を停止することで問題を起こす
ことなく、安定化電源回路の消費電力を削減することが
できる。
【0052】また、出力電圧検出回路15およびスイッ
チ駆動回路16は電源スイッチSW2の導通および非導
通を制御する電源スイッチ制御手段を構成しており、上
述したように動作停止手段は、出力電圧検出回路15、
スイッチ駆動回路16、および電源スイッチSW2を有
することによって、電圧安定化動作を行う回路への電源
供給を遮断して電圧安定化動作を停止する。従って、電
圧安定化動作停止時における上記回路内の電流をマイク
ロアンペア以下といった小さな値に抑制することがで
き、安定化電源回路の消費電力を特に大きく削減するこ
とができる。
【0053】さらに、上記電源スイッチ制御手段と実施
の形態1および2で述べた出力電圧検出回路15および
スイッチ駆動回路16からなる補償抵抗用スイッチ制御
手段とは互いに独立した構成要素であっても構わない
が、図7に示すように補償抵抗用スイッチ制御手段が電
源スイッチ制御手段を兼ねるようにするのが好ましい。
この場合、補償抵抗用スイッチSW1の導通および非導
通を制御する補償抵抗用スイッチ制御手段によって、電
源スイッチSW2の導通および非導通をも制御するが、
補償抵抗用スイッチSW1と電源スイッチSW2とは導
通と非導通との切り替えタイミングが同期すればよく、
補償抵抗用スイッチ制御手段、すなわち電源スイッチ制
御手段の同じ出力を用いて制御を行うことができる。ま
た、出力端子OUTの電圧を検出する回路も出力電圧検
出回路15のように、両スイッチの制御に共通とするこ
とができる。従って、回路構成を簡素化することができ
るとともに、出力端子OUTの電圧検出のばらつきを考
慮する必要がなくなる。なお、出力電圧検出回路15と
スイッチ駆動回路16との一方のみを、補償抵抗用スイ
ッチ制御手段と電源スイッチ制御手段とに共通としても
回路構成の簡素化を図ることはできる。
【0054】次に、電源スイッチSW2、出力電圧検出
回路15、およびスイッチ駆動回路16の具体的構成例
を図8に示す。同図のシリーズレギュレータ3aでは、
電源スイッチSW2をトランジスタ41で、出力電圧検
出回路15を分圧抵抗R3・R4で、スイッチ駆動回路
16をトランジスタ42、抵抗Rb2、比較器23、およ
び基準電圧回路24で実現している。分圧抵抗R3・R
4、比較器23、および基準電圧回路24は図2と同じ
ものである。また、補償抵抗用スイッチSW1と、比較
器23から補償抵抗用スイッチSW1までの回路とは、
図2と同じもので実現することができ、このうち上記ト
ランジスタ42がトランジスタ22を、また上記抵抗R
b2が抵抗Rb1を兼ねるようにすることもできる。図8は
少なくとも電源スイッチ制御手段について図示したもの
である。
【0055】トランジスタ41はPNP型のトランジス
タであり、エミッタがパワートランジスタ11の入力側
ライン(入力端子IN)に、コレクタが誤差増幅器13
および基準電圧回路14の各電源端子に接続されてい
る。また、トランジスタ41のベースはトランジスタ4
2のコレクタに接続されている。トランジスタ42はN
PN型のトランジスタであり、コレクタが上述したよう
にトランジスタ41のベースに、エミッタがGNDに接
続されている。また、トランジスタ42のベースは抵抗
b2の一端に接続されている。抵抗Rb2の他端は比較器
23の出力端子に接続されている。
【0056】上記構成において、通常動作時には分圧抵
抗R3・R4で検出した出力電圧Vo の分圧が基準電圧
Vref2より低いので、比較器23は出力電圧Vo が前記
所定値より低いと判定して“High”レベルの信号を
出力する。これによりトランジスタ42がON状態とな
ってトランジスタ41のベース電位が“Low”レベル
となり、トランジスタ41はON状態となる。すなわ
ち、スイッチ駆動回路16が電源スイッチSW2に“L
ow”レベルの制御信号を出力し、電源スイッチSW2
が導通して、立ち上げ時から行われている誤差増幅器1
3および基準電圧回路14への電源供給が継続される。
またこのとき同時に補償抵抗用スイッチSW1が導通し
て高温リーク補償抵抗REBは機能可能な状態となる。一
方、出力電圧Vo の分圧が基準電圧Vref2以上となる
と、比較器23は出力電圧Vo が前記所定値以上である
と判定して“Low”レベルの信号を出力する。これに
よりトランジスタ42がOFF状態となってトランジス
タ41のベース電位が“High”レベルとなり、トラ
ンジスタ41はOFF状態となる。すなわち、スイッチ
駆動回路16が電源スイッチSW2に“High”レベ
ルの制御信号を出力し、電源スイッチSW2が非導通と
なって誤差増幅器13および基準電圧回路14への電源
供給が遮断される。またこのとき同時に補償抵抗用スイ
ッチSW1が非導通となって高温リーク補償抵抗REB
パワートランジスタ11のエミッタ・ベース間から切り
離される。従って、シリーズレギュレータ3aの出力側
から入力側へ逆電流が流れるのを防止することができる
とともに、誤差増幅器13および基準電圧回路14の動
作電流を削減することができる。
【0057】次に、電源スイッチSW2、出力電圧検出
回路15、およびスイッチ駆動回路16の他の具体的構
成例を図9に示す。同図のシリーズレギュレータ3bで
は、電源スイッチSW2をトランジスタ41で、出力電
圧検出回路15を分圧抵抗R30・R40で、スイッチ
駆動回路16をトランジスタ42・43、および抵抗R
b3で実現している。トランジスタ41・42は図8と同
じものである。また、補償抵抗用スイッチSW1と補償
抵抗用スイッチ制御手段とは図2と同じもので実現する
ことができる他、補償抵抗用スイッチSW1に図2のト
ランジスタ21を用いてトランジスタ21のベースを図
9のトランジスタ41のベースに接続し、トランジスタ
42および抵抗Rb3を、補償抵抗用スイッチ制御手段と
電源スイッチ制御手段とに共通となるようにしてもよ
い。図8は少なくとも電源スイッチ制御手段について図
示したものである。
【0058】分圧抵抗R30・R40は出力端子OUT
とGNDとの間に直列に接続されている。トランジスタ
43はNPN型のトランジスタであり、ベースは分圧抵
抗R30と分圧抵抗R40との接続点に、コレクタはト
ランジスタ42のベースに、エミッタはGNDに接続さ
れている。抵抗Rb3はトランジスタ41のエミッタとト
ランジスタ42のベースとの間に接続されている。分圧
抵抗R30・R40の各抵抗値は、出力電圧Vo が前記
所定値となるときの分圧がトランジスタ43のベース・
エミッタ間閾値電圧となるように定められている。
【0059】上記構成において、通常動作時には分圧抵
抗R30・R40で検出した出力電圧Vo の分圧がトラ
ンジスタ43のベース・エミッタ間閾値電圧より低いの
で、トランジスタ43がOFF状態となってトランジス
タ42のベース電位が“High”レベルとなる。これ
によりトランジスタ42がON状態となってトランジス
タ41のベース電位が“Low”レベルとなり、トラン
ジスタ41はON状態となる。すなわち、スイッチ駆動
回路16が電源スイッチSW2に“Low”レベルの制
御信号を出力し、電源スイッチSW2が導通して、立ち
上げ時から行われている誤差増幅器13および基準電圧
回路14への電源供給が継続される。またこのとき同時
に補償抵抗用スイッチSW1が導通して高温リーク補償
抵抗REBは機能可能な状態となる。一方、出力電圧Vo
が前記所定値以上になると、分圧抵抗R30・R40で
検出した出力電圧Vo の分圧がトランジスタ43のベー
ス・エミッタ間閾値電圧以上になるので、トランジスタ
43がON状態となってトランジスタ42のベース電位
が“Low”レベルとなる。これによりトランジスタ4
2がOFF状態となってトランジスタ41のベース電位
が“High”レベルとなり、トランジスタ41はOF
F状態となる。すなわち、スイッチ駆動回路16が電源
スイッチSW2に“High”レベルの制御信号を出力
し、電源スイッチSW2が非導通となって誤差増幅器1
3および基準電圧回路14への電源供給が遮断される。
またこのとき同時に補償抵抗用スイッチSW1が非導通
となって高温リーク補償抵抗REBはパワートランジスタ
11のエミッタ・ベース間から切り離される。従って、
シリーズレギュレータ3bの出力側から入力側へ逆電流
が流れるのを防止することができるとともに、誤差増幅
器13および基準電圧回路14の動作電流を削減するこ
とができる。
【0060】さらに、本実施の形態では、図7のスイッ
チ駆動回路16を図4のスイッチ駆動回路31および基
準電圧回路32で置き換えてもよい。この場合は、出力
電圧検出回路15、スイッチ駆動回路31、および基準
電圧回路32が補償抵抗用スイッチ制御手段を構成し、
また電源スイッチ制御手段をも構成する。
【0061】この場合の電源スイッチSW2、出力電圧
検出回路15、スイッチ駆動回路31、および基準電圧
回路32の具体的構成例を図10に示す。同図のシリー
ズレギュレータ3cでは、電源スイッチSW2をトラン
ジスタ41で、出力電圧検出回路15を分圧抵抗R5・
R6で、スイッチ駆動回路31をトランジスタ42、抵
抗Rb2、および比較器23で、基準電圧回路32を出力
電圧検出回路15と同じく分圧抵抗R5・R6で実現し
ている。トランジスタ41・42、抵抗Rb2、および比
較器23は図8と同じもの、分圧抵抗R5・R6は図5
と同じものである。また、補償抵抗用スイッチSW1
と、比較器23から補償抵抗用スイッチSW1までの回
路とについては図8と同様である。
【0062】上記構成において、通常動作時には出力電
圧検出回路15による出力電圧Voの分圧が、基準電圧
Vref3より低いので、比較器23は出力電圧Vo が前記
所定値(入力電圧Vin)より低いと判定して“Hig
h”レベルの信号を出力する。これにより図8と同様に
トランジスタ41はON状態となる。一方、出力電圧V
o の分圧が基準電圧Vref3以上となると、比較器23は
出力電圧Vo が前記所定値(入力電圧Vin)以上である
と判定して“Low”レベルの信号を出力する。これに
より図8と同様にトランジスタ41はOFF状態とな
る。
【0063】〔実施の形態4〕本発明の安定化電源回路
を具現するさらに他の実施の形態について図11および
図12を用いて説明すれば以下の通りである。なお、前
記実施の形態1ないし3で述べた構成要素と同一の機能
を有する構成要素については同一の符号を付し、その説
明を省略する。
【0064】図11に、本実施の形態に係る安定化電源
回路としてのシリーズレギュレータ4aの構成を示す。
シリーズレギュレータ4aは、図9のシリーズレギュレ
ータ3bにおける分圧抵抗R1・R2を分圧抵抗R10
・R11・R2で置き換え、分圧抵抗R30・R40の
機能を上記分圧抵抗R10・R11・R2に備えた構成
である。分圧抵抗R10・R11・R2は出力端子OU
TとGNDとの間に直列に接続されている。分圧抵抗R
11と分圧抵抗R2との接続点は誤差増幅器13の反転
入力端子に接続されており、分圧抵抗R10と分圧抵抗
R11との接続点はトランジスタ43のベースに接続さ
れている。分圧抵抗R1・R2・R10・R11・R3
0・R40の各抵抗値r1・r2・r10・r11・r
30・r40の間にはr1=r10+r11、r10/
(r10+r11+r2)=r30/(r30+r4
0)の関係がある。
【0065】すなわち、シリーズレギュレータ4aにお
いては、出力電圧フィードバック用の分圧抵抗R10・
R11・R2が図7の出力電圧検出回路15を兼ねた構
成であり、補償抵抗用スイッチ制御手段および電源スイ
ッチ制御手段は分圧抵抗R10・R11・R2を利用し
て出力端子OUTの電圧を検出する。従って、分圧回路
として出力端子OUTとGNDとの間に設ける素子の数
を、図9の2つから図11の1つへといったように削減
することができる。
【0066】また、図12に、本実施の形態に係る他の
安定化電源回路としてのシリーズレギュレータ4bの構
成を示す。シリーズレギュレータ4bは、図10のシリ
ーズレギュレータ3cにおける2組の分圧抵抗R5・R
6をそれぞれ分圧抵抗R1・R20・R21で置き換
え、出力電圧検出回路15(図4)としての分圧抵抗の
機能と、電圧安定化動作に用いる出力電圧フィードバッ
ク用の分圧抵抗の機能とを、出力側の上記分圧抵抗R1
・R20・R21に備えた構成である。
【0067】出力電圧フィードバック用の回路および出
力電圧検出回路15としての分圧抵抗R1・R20・R
21は出力端子OUTとGNDとの間に直列に接続され
ている。分圧抵抗R1と分圧抵抗R20との接続点は誤
差増幅器13の反転入力端子に接続されており、分圧抵
抗R20と分圧抵抗R21との接続点は比較器23の反
転入力端子に接続されている。基準電圧回路32(図
4)としての分圧抵抗R1・R20・R21は出力端子
INとGNDとの間に直列に接続されている。分圧抵抗
R20と分圧抵抗R21との接続点は比較器23の非反
転入力端子に接続されている。分圧抵抗R1・R2・R
5・R6・R20・R21の各抵抗値r1・r2・r5
・r6・r20・r21の間にはr2=r20+r2
1、(r1+r20)/(r1+r20+r21)=r
5/(r5+r6)の関係がある。
【0068】この場合にも、図11と同様に、分圧回路
として出力端子OUTとGNDとの間に設ける素子の数
を削減することができる。
【0069】なお、上述の例のように、出力電圧フィー
ドバック用の分圧抵抗が出力電圧検出回路15を兼ねる
構成は、前述の全てのシリーズレギュレータに適用する
ことができる。
【0070】〔実施の形態5〕本発明の安定化電源回路
を具現するさらに他の実施の形態について図13を用い
て説明すれば以下の通りである。なお、前記実施の形態
1ないし4で述べた構成要素と同一の機能を有する構成
要素については同一の符号を付し、その説明を省略す
る。
【0071】図13に、本実施の形態に係る安定化電源
回路としてのシリーズレギュレータ5aの構成を示す。
シリーズレギュレータ5aは、図11のシリーズレギュ
レータ4aにおける高温リーク補償抵抗REBをパワート
ランジスタ11のベースとトランジスタ41のコレクタ
との間に接続するとともに、同図から補償抵抗用スイッ
チSW1を取り去ったものである。この場合、図13の
トランジスタ41は補償抵抗用スイッチSW1と電源ス
イッチSW2とを兼ねるスイッチとして機能する。すな
わち、電圧安定化動作を行う回路への電源供給ラインを
パワートランジスタ11の入力側ラインから取り出し、
高温リーク補償抵抗REBへの経路と共通箇所を設けて、
そこに補償抵抗用スイッチSW1と電源スイッチSW2
とを兼ねるスイッチを設ける。補償抵抗用スイッチSW
1と電源スイッチSW2とは導通と非導通との切り替え
タイミングが同期すればよいので、このような構成が可
能となる。これにより、回路構成を簡素化することがで
きるとともに、補償抵抗用スイッチSW1と電源スイッ
チSW2との動作タイミングずれを考慮する必要がなく
なる。
【0072】補償抵抗用スイッチSW1と電源スイッチ
SW2とを兼ねるスイッチは、一般に、誤差増幅器13
および基準電圧回路14などの電圧安定化動作を行う回
路への電源供給ラインがパワートランジスタ11の入力
側ラインから取り出されており、電源供給ラインの途中
とパワートランジスタ11のベースとの間に高温リーク
補償抵抗REBが接続されている構成において、電源供給
ラインと高温リーク補償抵抗REBとの接続点と、入力側
ラインからの電源供給ラインの取り出し点との間に設け
られていればよい。
【0073】〔実施の形態6〕本発明の安定化電源回路
を具現するさらに他の実施の形態について図14を用い
て説明すれば以下の通りである。なお、前記実施の形態
1ないし5で述べた構成要素と同一の機能を有する構成
要素については同一の符号を付し、その説明を省略す
る。
【0074】図14に、本実施の形態に係る安定化電源
回路としてのシリーズレギュレータ6aの構成を示す。
シリーズレギュレータ6aは、図13のシリーズレギュ
レータ5aから抵抗Rb3を取り去ってトランジスタ41
のエミッタとトランジスタ42のベースとを切り離し、
トランジスタ42のベースに抵抗Rb4を介して端子CT
RLを設けた構成である。端子CTRLは、トランジス
タ42・43および分圧抵抗R10・R11・R2を備
える動作停止手段の動作信号Vc を外部から受け付ける
端子である。
【0075】通常動作時にはトランジスタ43のベース
電位が“Low”となってトランジスタ43はOFF状
態となり、このとき動作信号Vc として端子CTRLに
“High”レベルの電圧を与えることによってトラン
ジスタ42がON状態、トランジスタ41がON状態と
なる。抵抗Rb4の抵抗値は、端子CTRLに“Hig
h”レベルの電圧が印加されているときにトランジスタ
42のベース・エミッタ間電圧が閾値以上となるように
設定されている。出力電圧Vo が前記所定値以上となる
とトランジスタ43がON状態となることによって、ト
ランジスタ42のベース電位が“Low”レベルとなっ
てトランジスタ42がOFF状態、トランジスタ41が
OFF状態となるが、通常動作時にも動作信号Vc とし
て端子CTRLに“Low”レベルの電圧を与えること
によって、トランジスタ42がOFF状態、トランジス
タ41がOFF状態となる。
【0076】このように、端子CTRLを設けることに
より、出力端子OUTの電圧異常時に限らず電圧安定化
動作を外部から停止させる場合に、端子CTRLから適
切な動作信号Vc を入力して動作停止手段を動作させる
ことにより行うことができる。従って、通常の電源のO
N/OFF用回路を別途設ける必要がなく、回路を簡素
化することができる。ただし、出力端子OUTの電圧が
前記所定値以上となっているときには、図14の構成の
ように、端子CTRLから動作信号Vc を入力しても電
圧安定化動作を行うことができないようにするのが好ま
しい。
【0077】
【発明の効果】本発明の安定化電源回路は、以上のよう
に、パワートランジスタにPNP型トランジスタを使用
し、上記パワートランジスタのエミッタとベースとの間
に高温リーク補償抵抗が設けられるドロッパ型の安定化
電源回路において、上記エミッタと上記ベースとの間で
上記高温リーク補償抵抗と直列に設けられる補償抵抗用
スイッチと、出力端子の電圧である出力電圧を検出して
上記補償抵抗用スイッチの導通および非道通を制御する
補償抵抗用スイッチ制御手段とを有し、上記パワートラ
ンジスタにコレクタ電流を流して上記エミッタへの
電圧を降下させた結果得られた上記出力電圧を出力する
通常動作時には、上記補償抵抗用スイッチ制御手段は上
記補償抵抗用スイッチを導通させることにより、上記エ
ミッタ−上記ベース間を上記高温リーク補償抵抗を介し
て導通させ、上記通常動作時の上記出力電圧を越える所
定値であって、かつ、上記エミッタ−上記ベース間が上
記高温リーク補償抵抗を介して導通している場合に上記
パワートランジスタのコレクタからベースに電流が流れ
始める上記出力電圧の値以下となる所定値が設定されて
おり、上記出力電圧が上記所定値以上になると、上記補
償抵抗用スイッチ制御手段は上記補償抵抗用スイッチを
非導通とすることにより上記エミッタ−上記ベース間の
上記高温リーク補償抵抗を介する経路を非導通とする
成である。
【0078】それゆえ、出力端子の電圧がパワートラン
ジスタのコレクタからベースに電流が流れ始める値以上
になっても、パワートランジスタのコレクタからベース
を介して高温リーク補償抵抗に流れる電流はなくなる。
また、一般にドロッパ型の安定化電源回路では、出力端
子の電圧が入力電圧よりも高くなるような異常時にはパ
ワートランジスタのベース電流が流れないように制御さ
れる。従って、該異常時にはパワートランジスタのコレ
クタからベースを介して高温リーク補償抵抗以外の経路
へ流れる電流も充分に抑制される。これにより、パワー
トランジスタが逆方向にON状態となることが避けられ
る。
【0079】この結果、高温リーク補償抵抗が設けられ
た状態で出力側の電圧が入力電圧より高くなっても、出
力側から入力側へ逆電流が流れるのを防止することので
きるドロッパ型の安定化電源回路を提供することができ
るという効果を奏する。
【0080】さらに本発明の安定化電源回路は、以上の
ように、上記所定値が上記入力電圧と等しい構成であ
る。
【0081】それゆえ、出力端子の電圧が入力電圧以上
となって初めて補償抵抗用スイッチ制御手段が補償抵抗
用スイッチを非導通とするので、出力側から入力側へ逆
電流が流れる出力端子の電圧異常時を容易に判定するこ
とができるという効果を奏する。
【0082】さらに本発明の安定化電源回路は、以上の
ように、上記補償抵抗用スイッチ制御手段は、電圧安定
化動作に用いる出力電圧フィードバック用の分圧抵抗を
利用して出力端子の電圧を検出する構成である。
【0083】それゆえ、補償抵抗用スイッチ制御手段に
よる出力端子の電圧の検出に上記分圧抵抗を利用するの
で、素子数を削減することができるという効果を奏す
る。
【0084】さらに本発明の安定化電源回路は、以上の
ように、出力端子の電圧が上記所定値以上になると電圧
安定化動作を停止させる動作停止手段をさらに有してい
る構成である。
【0085】それゆえ、出力端子の電圧が所定値以上に
なると、出力側から入力側へ逆電流が流れるのを防止す
るとともに、動作停止手段により電圧安定化動作を停止
するので電圧安定化動作を行う回路の動作電流が削減さ
れる。また、出力端子の電圧が所定値以上になるのは異
常時であるので、電圧安定化動作を停止することで問題
を起こすことなく、安定化電源回路の消費電力を削減す
ることができるという効果を奏する。
【0086】さらに本発明の安定化電源回路は、以上の
ように、上記動作停止手段は、上記通常動作時には電圧
安定化動作を行う回路へ電源供給を行うよう導通し、出
力端子の電圧が上記所定値以上となると電圧安定化動作
を行う回路への電源供給を遮断するよう非導通となる電
源スイッチと、出力端子の電圧を検出して上記電源スイ
ッチの導通および非導通を制御する電源スイッチ制御手
段とを有している構成である。
【0087】それゆえ、電圧安定化動作を行う回路への
電源供給を遮断することによって電圧安定化動作を停止
する。従って、安定化電源回路の消費電力を特に大きく
削減することができるという効果を奏する。
【0088】さらに本発明の安定化電源回路は、以上の
ように、上記補償抵抗用スイッチ制御手段が、上記電源
スイッチ制御手段を兼ねている構成である。
【0089】それゆえ、補償抵抗用スイッチ制御手段、
すなわち電源スイッチ制御手段の同じ出力を用いて、補
償抵抗用スイッチと電源スイッチとの導通および非導通
を制御することができる。また、出力端子の電圧検出回
路は両スイッチの制御に共通とすることができる。従っ
て、回路構成を簡素化することができるとともに、出力
端子の電圧検出のばらつきを考慮する必要がなくなると
いう効果を奏する。
【0090】さらに本発明の安定化電源回路は、以上の
ように、電圧安定化動作を行う回路への電源供給ライン
が上記パワートランジスタの入力側ラインから取り出さ
れており、上記電源供給ラインの途中と上記パワートラ
ンジスタのベースとの間に上記高温リーク補償抵抗が接
続され、上記電源供給ラインと上記高温リーク補償抵抗
との接続点と、上記入力側ラインからの上記電源供給ラ
インの取り出し点との間に、上記補償抵抗用スイッチと
上記電源スイッチとを兼ねるスイッチが設けられている
構成である。
【0091】それゆえ、回路構成を簡素化することがで
きるとともに、両スイッチの動作タイミングずれを考慮
する必要がなくなるという効果を奏する。
【0092】さらに本発明の安定化電源回路は、以上の
ように、上記動作停止手段の動作信号を外部から受け付
ける端子をさらに有している構成である。
【0093】それゆえ、出力端子の電圧異常時に限らず
電圧安定化動作を外部から停止させる場合に、上記端子
から動作信号を入力して動作停止手段を動作させること
により行うことができる。従って、通常の電源のON/
OFF用回路を別途設ける必要がなく、回路を簡素化す
ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る安定化電源回
路の構成を示す回路ブロック図である。
【図2】図1の安定化電源回路のより具体的な構成を示
す回路ブロック図である。
【図3】図1の安定化電源回路の変形例の構成を示す回
路ブロック図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る安定化電源回
路の構成を示す回路ブロック図である。
【図5】図4の安定化電源回路のより具体的な構成を示
す回路ブロック図である。
【図6】図4の安定化電源回路の変形例の構成を示す回
路ブロック図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係る安定化電源回
路の構成を示す回路ブロック図である。
【図8】図7の安定化電源回路のより具体的な第1の構
成を示す回路ブロック図である。
【図9】図7の安定化電源回路のより具体的な第2の構
成を示す回路ブロック図である。
【図10】図7の安定化電源回路のより具体的な第3の
構成を示す回路ブロック図である。
【図11】本発明の第4の実施の形態に係る安定化電源
回路の第1の構成を示す回路ブロック図である。
【図12】本発明の第4の実施の形態に係る安定化電源
回路の第2の構成を示す回路ブロック図である。
【図13】本発明の第5の実施の形態に係る安定化電源
回路の構成を示す回路ブロック図である。
【図14】本発明の第6の実施の形態に係る安定化電源
回路の構成を示す回路ブロック図である。
【図15】従来の安定化電源回路の構成を示す回路ブロ
ック図である。
【符号の説明】
1,1a,1b シリーズレギュレータ(安定
化電源回路) 2,2a,2b シリーズレギュレータ(安定
化電源回路) 3,3a,3b,3c シリーズレギュレータ(安定
化電源回路) 4a,4b シリーズレギュレータ(安定
化電源回路) 5a シリーズレギュレータ(安定
化電源回路) 6a シリーズレギュレータ(安定
化電源回路) 11 パワートランジスタ 21 トランジスタ(補償抵抗用ス
イッチ) 41 トランジスタ(電源スイッ
チ、スイッチ) CTRL 端子 OUT 出力端子 R2,R10,R11 分圧抵抗 R1,R20,R21 分圧抵抗 REB 高温リーク補償抵抗 SW1 補償抵抗用スイッチ SW2 電源スイッチ Vc 動作信号 Vin 入力電圧 Vo 出力電圧
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05F 1/445,1/56 G05F 1/613,1/618

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パワートランジスタにPNP型トランジス
    タを使用し、上記パワートランジスタのエミッタとベー
    スとの間に高温リーク補償抵抗が設けられるドロッパ型
    の安定化電源回路において、上記エミッタと上記ベースとの間で上記高温リーク補償
    抵抗と直列に設けられる補償抵抗用スイッチと、出力端
    子の電圧である出力電圧を検出して上記補償抵抗用スイ
    ッチの導通および非道通を制御する補償抵抗用スイッチ
    制御手段とを有し、 上記パワートランジスタにコレクタ電流を流して上記エ
    ミッタへの力電圧を降下させた結果得られた上記出力
    電圧を出力する通常動作時には、上記補償抵抗用スイッ
    チ制御手段は上記補償抵抗用スイッチを導通させること
    により、上記エミッタ−上記ベース間を上記高温リーク
    補償抵抗を介して導通させ、 上記通常動作時の上記出力電圧を越える所定値であっ
    て、かつ、上記エミッタ−上記ベース間が上記高温リー
    ク補償抵抗を介して導通している場合に上記パワートラ
    ンジスタのコレクタからベースに電流が流れ始める上記
    出力電圧の値以下となる所定値が設定されており、 上記出力電圧が上記所定値以上になると、上記補償抵抗
    用スイッチ制御手段は上記補償抵抗用スイッチを非導通
    とすることにより上記エミッタ−上記ベース間の上記高
    温リーク補償抵抗を介する経路を非導通とする ことを特
    徴とする安定化電源回路。
  2. 【請求項2】上記所定値が上記入力電圧と等しいことを
    特徴とする請求項1に記載の安定化電源回路。
  3. 【請求項3】上記補償抵抗用スイッチ制御手段は、電圧
    安定化動作に用いる出力電圧フィードバック用の分圧抵
    抗を利用して出力端子の電圧を検出することを特徴とす
    る請求項1または2に記載の安定化電源回路。
  4. 【請求項4】出力端子の電圧が上記所定値以上になると
    電圧安定化動作を停止させる動作停止手段をさらに有し
    ていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに
    記載の安定化電源回路。
  5. 【請求項5】上記動作停止手段は、上記通常動作時には
    電圧安定化動作を行う回路へ電源供給を行うよう導通
    し、出力端子の電圧が上記所定値以上となると電圧安定
    化動作を行う回路への電源供給を遮断するよう非導通と
    なる電源スイッチと、出力端子の電圧を検出して上記電
    源スイッチの導通および非導通を制御する電源スイッチ
    制御手段とを有していることを特徴とする請求項4に記
    載の安定化電源回路。
  6. 【請求項6】上記補償抵抗用スイッチ制御手段が、上記
    電源スイッチ制御手段を兼ねていることを特徴とする請
    求項5に記載の安定化電源回路。
  7. 【請求項7】電圧安定化動作を行う回路への電源供給ラ
    インが上記パワートランジスタの入力側ラインから取り
    出されており、上記電源供給ラインの途中と上記パワー
    トランジスタのベースとの間に上記高温リーク補償抵抗
    が接続され、上記電源供給ラインと上記高温リーク補償
    抵抗との接続点と、上記入力側ラインからの上記電源供
    給ラインの取り出し点との間に、上記補償抵抗用スイッ
    チと上記電源スイッチとを兼ねるスイッチが設けられて
    いることを特徴とする請求項6に記載の安定化電源回
    路。
  8. 【請求項8】上記動作停止手段の動作信号を外部から受
    け付ける端子をさらに有していることを特徴とする請求
    項4ないし7のいずれかに記載の安定化電源回路。
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