JP3509221B2 - 円盤状記録媒体の記録再生装置 - Google Patents

円盤状記録媒体の記録再生装置

Info

Publication number
JP3509221B2
JP3509221B2 JP24434094A JP24434094A JP3509221B2 JP 3509221 B2 JP3509221 B2 JP 3509221B2 JP 24434094 A JP24434094 A JP 24434094A JP 24434094 A JP24434094 A JP 24434094A JP 3509221 B2 JP3509221 B2 JP 3509221B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
basic clock
clock
phase
servo pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP24434094A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08106729A (ja
Inventor
隆保 武藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP24434094A priority Critical patent/JP3509221B2/ja
Publication of JPH08106729A publication Critical patent/JPH08106729A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3509221B2 publication Critical patent/JP3509221B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Moving Of The Head To Find And Align With The Track (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば光ディスク,光
磁気ディスク,磁気ディスク(ハードディスクを含
む。)等の円盤状記録媒体を角速度一定で回転駆動して
記録データの記録再生を行う際に、記録再生領域を複数
の記録再生位置(ゾーン)に分割し、このゾーンに応じ
てチャンネルクロックの位相を可変制御して記録データ
の記録再生を行う円盤状記録媒体の記録再生装置に関
し、特に、記録時と再生時とでチャンネルクロックの位
相合わせのタイミングを切り換え制御することにより、
回路遅延等により記録データが所定の記録位置からずれ
て記録される不都合等を防止した円盤状記録媒体の記録
再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、大量の情報を半永久的に保存して
おくことができることから、該情報の記録媒体として、
光ディスクが多く用いられている。この光ディスクとし
ては、所望の情報をピットとして記録するいわゆるコン
パクトディスク(CD)や、ディスク上に形成された光
磁化膜に、所望の情報を光及び磁気を用いて記録する光
磁気ディスク等が知られている。
【0003】上記光ディスクに所望の情報を記録する場
合、所望の情報をサンプリングして記録データを形成
し、この記録データを上記光ディスクに記録するように
なっている。また、上記記録データを再生する場合、上
記光ディスクから読み出された記録信号をサンプリング
して再生し、この再生データを出力するようになってい
る。このため、上記記録される記録データ及び再生され
る再生データを正確なものとするために、記録再生時の
データ処理等の際に用いるチャンネルクロックの位相を
正確なものとする必要がある。
【0004】ここで、従来、図15に示すように、光磁
気ディスク100をスピンドルモータ102により角速
度一定で回転駆動しながら記録データの記録再生を行う
光磁気ディスクの記録再生装置が知られている。
【0005】上記光磁気ディスク100には、図16に
示すように所定間隔でサーボエリア(Servo Area)が設
けられている。このサーボエリアには、記録トラック
(TR)上に形成されるクロックピット201と、該ク
ロックピット201の両脇に所定間隔置いて、該記録ト
ラックに対して内周側及び外周側に偏位するように形成
される一対のウォブルピット200とからなるサーボパ
ターンが記録されている。
【0006】このような光磁気ディスク100に記録再
生を行う記録再生装置は、記録データの記録再生を行う
前に、上記サーボパターンの検出出力に基づいて正確な
位相のチャンネルクロックを形成するサーボパターン検
出モードとなる。
【0007】上記記録再生装置は、このサーボパターン
検出モードとなると、上記光磁気ディスク100をスピ
ンドルモータ102により角速度一定で回転駆動し、光
学系103により上記光磁気ディスク100上を走査す
る。上述のように上記クロックピット201は記録トラ
ックTR上に形成されており、上記ウォブルピット20
0は、それぞれ記録トラックTRから所定分偏位して形
成されている。このため、ジャストトラックで上記走査
が行われた場合、図17に示すように、クロックピット
200の再生波形を中心にして、その両脇に若干低レベ
ルの上記ウォブルピット200の再生波形が存在するよ
うな再生波形を有する上記サーボパターンの再生信号が
形成される。
【0008】このサーボパターンの再生信号は、R/W
アンプ104により所定の利得で増幅され、チャンネル
クロック形成回路101内のA/D変換器105に供給
される。
【0009】上記A/D変換器105には、後に説明す
る第1の電圧可変型発振器(VCO)113からの、自
走周波数の基本クロックが供給されている。上記A/D
変換器105は、この基本クロックに基づいて上記再生
信号をサンプリングしてデジタル化することにより再生
データを形成し、これをサーボパターン検出回路109
及び位相誤差検出回路106内のデータラッチ回路10
7に供給する。
【0010】上記サーボパターン検出回路109には、
上記サーボパターンが予め記憶されている。上記サーボ
パターン検出回路109は、この予め記憶されているサ
ーボパターンと、上記再生データとを比較することによ
り、上記再生データ中のサーボパターンを検出し、この
サーボパターン検出データをタイミング発生器110に
供給する。
【0011】上記タイミング発生器110には、上記第
1のVCO113からの基本クロックが供給されてお
り、この基本クロックをカウントするようになってい
る。上記タイミング発生器110は、上記サーボパター
ン検出データが供給された時点でカウント値をクリア
し、再度上記基本クロックのカウントを開始する。そし
て、このカウント値が所定値となったとき、すなわち、
上記データラッチ回路107において、上記再生データ
中のサーボパターンをラッチできるようなタイミングで
上記データラッチ回路107にデータラッチパルスを供
給する。
【0012】上記データラッチ回路107は、図17に
示すように上記データラッチパルスによりサーボパター
ンの再生データをラッチし、上記クロックピット201
のラッチデータb0〜b2、上記ウォブルピット200
のラッチデータa0〜a2,c0〜c2、上記図16に
示すサーボパターンとデータセグメントとの間の何のデ
ータも記録されない領域であるミラー領域のラッチデー
タd0を形成し、これらを位相誤差形成回路108に供
給する。
【0013】上記位相誤差形成回路108は、上記一対
のウォブルピット200及びクロックピット201の再
生データの各波形は左右対象であることから、該各波形
の中心点のラッチデータである図17中a0点,b0
点,c0点より前後1基本クロック離れた両肩のラッチ
データである同図中a1点,a2点,b1点,b2点,
c1点,c2点のレベル差に基づいて以下の式1によ
り、上記サーボパターンの再生データに対する上記基本
クロックの位相誤差を検出し、これを位相誤差検出デー
タとしてD/A変換器111に供給する。
【0014】 位相誤差データ=〔(a2−a1)+(c2−c1)〕/2・・・式1 なお、上記サーボパターンのラッチデータa0〜a2,
b0〜b2,c0〜c2、及び、ミラー領域のラッチデ
ータd0は、図示はしていないが、各部が行う以下の式
2〜式6に示す演算式により、トラッキングエラー信号
の形成、トラック中心から±1/4以内、すなわち、上
記a0とc0の和の1/2が上記b0よりも小さくなる
とハイレベルとなる信号であるトラッキングポラリティ
信号(TPOL)の形成、トラック中心から±1/8ト
ラック以上外れると、すなわち、上記a0又はc0のレ
ベルがb0のレベルよりも大きくなるとハイレベルとな
る信号である1/8オフトラック信号の形成,ウォブル
ピットの平均レベルの検出信号の形成、及び、上記ミラ
ー領域のレベル検出信号の形成等に用いられる。
【0015】 トラッキングエラー信号=c0−a0・・・式2 1/8オフトラック信号=[(b0<a0)∨(b0<c0)]・・・式3 TPOL=b0>〔(a0+c0)/2〕・・・式4 ウォブルピットの平均レベルの検出信号=(a0+c0)/2・・式5 ミラー領域のレベル検出信号=d0・・・式6 上記D/A変換器111は、上記位相誤差検出データを
アナログ化し位相誤差検出信号を形成し、これを位相補
償回路112に供給する。
【0016】上記位相補償回路112は、例えばローパ
スフィルタ等で構成されており、上記位相誤差検出信号
の高域ノイズ成分等を除去して該位相誤差検出信号の位
相補償を行い、これを上記第1のVCO113に供給す
る。
【0017】上記VCO113は、上記位相誤差検出信
号に応じて、出力する基本クロックの位相を可変し、こ
れを上記A/D変換器107及びタイミング発生器11
0に帰還する。
【0018】このように、当該光磁気ディスクの記録再
生装置の上記基本クロックを形成する部分は、いわゆる
フェーズ・ロックド・ループ(PLL)の構成となって
おり、上記サーボパターンの再生データの位相に同期し
た位相の基本クロックを出力するようになっている。
【0019】上記光磁気ディスクの記録再生装置は、上
記サーボパターンの再生データの位相に同期した位相の
基本クロックが出力できるようになると(上記サーボパ
ターンの再生データの位相の引き込みが終了すると)、
このサーボパターン検出モードを終了し、記録データの
記録或いは再生のスタンバイ状態となる。
【0020】次に、当該光磁気ディスクの記録再生装置
は、このスタンバイ状態において、上記記録データの記
録が指定されると記録モードとなる。
【0021】ここで、上記光磁気ディスク100は角速
度一定で回転駆動されるため、所定回転角度毎に得られ
る上記再生信号に基づいて形成された上記基本クロック
を用いて記録再生を行うと、外周側の記録トラックにな
るほど記録密度が低くなり、記録領域の利用効率が悪く
なる問題がある。
【0022】このため、当該光磁気ディスクの記録再生
装置は、図18に示すように光磁気ディスク100の記
録再生領域を外周側から内周側にかけて9つの記録再生
領域(ゾーン0〜ゾーン8)に分割し、このゾーンに応
じた位相のチャンネルクロックを形成して記録データの
記録再生を行うようになっている。
【0023】すなわち、上記光磁気ディスクの記録再生
装置は、上記記録モードとなると、上記第1のVCO1
13からの基本クロックが1/24分周回路114に供
給される。上記1/24分周回路114は、上記基本ク
ロックを24分周し、これを位相比較器115に供給す
る。
【0024】一方、上記記録モードとなると、プロセッ
サ119は、記録データの記録を行う上記光磁気ディス
ク100上のゾーンを検出し、このゾーン検出出力をゾ
ーン設定レジスタ120に供給する。上記ゾーン設定レ
ジスタ120は、上記プロセッサ119からのゾーン検
出出力に応じたゾーンナンバーをN分周比設定回路12
1に設定する。上記N分周比設定回路121は、上記ゾ
ーン設定レジスタ120により設定されたゾーンナンバ
ーに応じて、後に説明する第2のVCO117からのチ
ャンネルクロックが供給される1/N分周回路118の
分周比を24〜48に設定する。上記1/N分周回路1
18は、上記チャンネルクロックを上記N分周比設定回
路121により設定された分周比で分周し、これを上記
位相比較器115に供給する。
【0025】具体的には、上記1/N分周回路118の
分周比は上記ゾーンに応じて24〜48に設定されるこ
とから、上記位相比較器115には、上記基本クロック
を1倍〜2倍に逓倍したチャンネルクロックが該ゾーン
に応じて供給されることとなる。
【0026】上記位相比較器115は、上記1/24分
周回路114からの24分周された基本クロックと、上
記1/N分周回路118からのN分周(24分周〜48
分周)されたチャンネルクロックとの位相誤差を検出
し、この位相誤差データをローパスフィルタ(LPF)
116を介して第2のVCO117に供給する。上記第
2のVCO117は、上記位相誤差データに応じた位相
のチャンネルクロックを形成し、これを変調回路125
に供給する。
【0027】上記変調回路125には、入力端子124
を介して記録データが供給されている。上記変調回路1
25は、上記第2のVCO117からのチャンネルクロ
ックに基づいて上記記録データに記録に適した所定の変
調処理を施し、これをドライバ126に供給する。上記
ドライバ126は、上記変調処理された記録データに応
じて磁気ヘッド127を駆動する。これにより、上記磁
気ヘッド127を介して上記記録データに応じた磁界が
発生し、上記光磁気ディスク100に印加される。
【0028】上記光磁気ディスク100の印加される箇
所には、上記光学系103からの記録レベルのレーザビ
ームが照射されており、いわゆるキュリー温度まで熱っ
せられている。このため、上記レーザビームが照射され
た箇所が上記磁気ヘッド127を介して印加される磁界
に応じて磁化され、記録データの記録がなされる。
【0029】上述のように、上記チャンネルクロック
は、記録データの記録を行うゾーンに応じた位相となっ
ている。このため、上記光磁気ディスク100を角速度
一定で回転駆動して記録データの記録を行っても、外周
側及び内周側の記録密度を略々一定とすることができ、
該光磁気ディスク100の記録領域の利用効率を向上さ
せることができる。
【0030】次に、このように記録された記録データの
再生が指定されると当該光磁気ディスクの記録再生装置
は再生モードとなる。
【0031】この再生モードとなると、上述の記録モー
ド時と同じように上記記録データの再生を行うゾーンに
応じた位相のチャンネルクロックが形成され、復調回路
122に供給される。
【0032】上記復調回路122には、上記光学系10
3により再生された再生信号がR/Wアンプ104を介
して供給されている。上記復調回路122は、上記チャ
ンネルクロックに基づいて、上記再生信号に所定の復調
処理を施し、これを出力端子123を介して例えばスピ
ーカ装置等に供給する。これにより、上記スピーカ装置
を介して、上記光磁気ディスク100から再生された再
生信号に応じた音声出力を得ることができる。
【0033】上述のように、上記復調回路122に供給
されるチャンネルクロックは、記録データの再生を行う
ゾーンに応じた位相のチャンネルクロックとなってい
る。このため、上記再生データを該ゾーンに応じて正確
に復調することができ、上記スピーカ装置を介して正確
な音響出力を得ることができる。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の光磁気
ディスクの記録再生装置は、上記サーボパターンが検出
されてから所定時間経ったタイミングで記録及び再生を
行うようにしていたため、該記録時に所定のデータ記録
領域からずれた位置に記録される不都合を生じていた。
【0035】すなわち、上記光学系103において再生
されたサーボパターンの再生データが上記サーボパター
ン検出回路109に供給されるまでに、上記光学系10
3〜A/D変換器105で構成されるアナログ処理系の
フィルタや集積回路自身の遅延及び上記A/D変換器1
05の変換時間等により、数十〜数百nsecの時間を
要する。このため、上記サーボパターン検出回路109
においてサーボパターンの検出がなされる時刻は、上記
光磁気ディスク100から実際にサーボパターンが再生
された時刻に対して(ディスク板面上の実際の記録位置
に対して)、上記数十〜数百nsecの遅延を生じてい
ることとなる。従って、再生時は上記サーボパターンが
検出されてから所定の時間経過した後に読み取りを開始
すればよいため問題はないが、記録時に上記再生時と同
じタイミングで記録を開始すると、上述の遅延により、
データ記録領域の書き始めの位置から遅れて記録が行わ
れる不都合を生ずることとなる。
【0036】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
ものであり、上記アナログ処理系等の遅延により、ディ
スク板面上の実際の記録位置に対してサーボパターンが
検出されるタイミングに遅延を生じていても、記録時に
データ記録領域の書き始めの位置から記録データの記録
を開始することができるような円盤状記録媒体の記録再
生装置の提供を目的とする。
【0037】
【課題を解決するための手段】本発明に係る円盤状記録
媒体の記録再生装置は、角速度一定で回転駆動される円
盤状記録媒体上に周期的に記録されたサーボパターンを
再生する光学系と、上記再生されたサーボパターン再生
信号よりサーボパターンを検出するサーボパターン検出
手段と、このサーボパターンの検出出力に同期した基本
クロックを形成するフェーズ・ロックド・ループ構成の
基本クロック形成手段と、記録情報の再生時には、上記
基本クロック形成手段により検出されたサーボパターン
の検出出力に基づいて、所定の再生開始タイミングを示
す再生タイミング制御信号を形成して出力し、記録情報
の記録時には、上記サーボパターンの検出出力に基づい
て、上記再生されたサーボパターン再生信号が上記サー
ボパターン検出手段に供給されるまでに要する時間分、
記録開始タイミングを早めるための記録タイミング制御
信号を形成して出力するタイミング制御手段と、上記円
盤状記録媒体の記録再生位置に応じて、上記基本クロッ
ク形成手段からの基本クロックの位相を可変制御すると
ともに、上記再生タイミング制御信号或いは上記記録タ
イミング制御信号に応じて上記基本クロックの位相を可
変制御し、これをチャンネルクロックとして出力するフ
ェーズ・ロックド・ループ構成のチャンネルクロック形
成手段と、上記チャンネルクロック形成手段からのチャ
ンネルクロックに基づいて、上記円盤状記録媒体に記録
情報の記録再生を行う記録再生手段とを有する。
【0038】また、本発明に係る円盤状記録媒体の記録
再生装置は、上記基本クロック形成手段からの基本クロ
ックに1基本クロック以下の固定量の遅延を施す遅延手
段と、再生時には、上記基本クロック形成手段からの基
本クロックを選択して上記チャンネルクロック形成手段
に供給し、記録時には、上記遅延手段からの基本クロッ
クを選択して上記チャンネルクロック形成手段に供給す
る選択手段とを有している。
【0039】或いは、本発明に係る円盤状記録媒体の記
録再生装置は、上記基本クロック形成手段からの基本ク
ロックに、1基本クロック以下の任意の量の遅延を施し
て上記チャンネルクロック形成手段に供給する遅延手段
を有している。
【0040】具体的には、本発明に係る円盤状記録媒体
の記録再生装置は、上記遅延手段として、上記基本クロ
ックに1基本クロック以下の複数種類の遅延を施して出
力するリングオシレータと、上記リングオシレータから
の複数種類の位相を有する複数の基本クロックの中から
所望の位相の基本クロックを選択して上記チャンネルク
ロック形成手段に供給する選択手段とを有している。
【0041】
【作用】本発明に係る円盤状記録媒体の記録再生装置
は、角速度一定で回転駆動される円盤状記録媒体上に周
期的に記録されたサーボパターンを再生する光学系によ
り再生されたサーボパターン再生信号からサーボパター
ンを検出するサーボパターン検出手段による サーボパ
ターンの検出出力に基づいて、該サーボパターンの検出
出力に同期した基本クロックを形成し、この基本クロッ
クの位相を、上記円盤状記録媒体上の記録再生位置に応
じて可変制御してチャンネルクロックを形成し、このチ
ャンネルクロックに基づいて記録情報の記録再生を行う
ものである。
【0042】ここで、上記円盤状記録媒体上のサーボパ
ターンが再生されてからこれが検出されるまでに、例え
ば数十〜数百nsecの時間を要する。このため、上記
サーボパターンが検出されるタイミングで記録情報の記
録を行っていては、所定の記録位置から遅れて記録が開
始され、該所定の記録位置からずれて記録情報が記録さ
れる不都合が生ずる。
【0043】このため、タイミング制御手段は、記録情
報の再生時には、上記基本クロック形成手段により検出
されたサーボパターンの検出出力に基づいて、所定の再
生開始タイミングを示す再生タイミング制御信号を形成
して出力するが、記録情報の記録時となると、上記サー
ボパターンの検出出力に基づいて、上記サーボパターン
の再生から検出までに要する時間分、記録開始タイミン
グを早めるための記録タイミング制御信号を形成し、こ
れをチャンネルクロック形成手段に供給する。
【0044】上記チャンネルクロック形成手段は、上記
記録タイミング制御信号に応じて上記基本クロックの位
相を可変制御して記録再生手段に供給する。
【0045】これにより、上記円盤状記録媒体上の所定
の記録位置から正確に記録を開始することができ、該所
定の記録位置からずれて記録情報が記録される不都合を
防止することができる。
【0046】次に、このように基本クロックの位相に基
づいてチャンネルクロックの位相を制御するようにして
いるため、1基本クロック以下の精度での位相制御は行
えないこととなる。このため、本発明に係る円盤状記録
媒体の記録再生装置は、遅延手段が、上記基本クロック
形成手段からの基本クロックに1基本クロック以下の固
定量の遅延を施して選択手段に供給する。上記選択手段
は、再生時には、上記基本クロック形成手段からの基本
クロックを選択して上記チャンネルクロック形成手段に
供給し、記録時には、上記遅延手段からの基本クロック
を選択して上記チャンネルクロック形成手段に供給す
る。
【0047】これにより、上記チャンネルクロック形成
手段で形成されるチャンネルクロックの位相精度を1基
本クロック以下の精度とすることができ、より正確な記
録再生を行うことができる。
【0048】或いは、本発明に係る円盤状記録媒体の記
録再生装置は、遅延手段が、上記基本クロック形成手段
からの基本クロックに、1基本クロック以下の任意の量
の遅延を施して上記チャンネルクロック形成手段に供給
する。
【0049】具体的には、上記遅延手段は、上記基本ク
ロックに1基本クロック以下の複数種類の遅延を施して
出力するリングオシレータと、上記リングオシレータか
らの複数種類の位相を有する複数の基本クロックの中か
ら所望の位相の基本クロックを選択して上記チャンネル
クロック形成手段に供給する選択手段とで構成されてい
る。このため、上記チャンネルクロック形成手段で形成
されるチャンネルクロックの位相精度を、上記リングオ
シレータの分解能の精度とすることができ、より正確な
記録再生を行うことができる。
【0050】また、このようにリングオシレータにより
複数形成された位相の中から所望の位相を有する基本ク
ロックを選択し、この基本クロックの位相に基づいてチ
ャンネルクロックを形成する構成とすることにより、上
記円盤状記録媒体上のサーボパターンが再生されてか
ら、再生されたサーボパターン再生信号がサーボパター
ン検出手段に供給されるまでの時間に、装置毎のバラツ
キが生じても、これを是正して正確な記録再生を行うこ
とができる。
【0051】
【実施例】以下、本発明に係る円盤状記録媒体の記録再
生装置の好ましい実施例について図面を参照しながら詳
細に説明する。
【0052】本発明に係る円盤状記録媒体の記録再生装
置は、図1に示すような光磁気ディスク1を角速度一定
で回転駆動して記録データの記録再生を行う光磁気ディ
スク記録再生装置に適用することができる。
【0053】上記図1において、この第1の実施例に係
る光磁気ディスク記録再生装置は、図中点線で囲んで示
すチャンネルクロック形成部2と、図中一点鎖線で囲ん
で示す再生系3と、図中二点鎖線で囲んで示す記録系4
とで構成されている。
【0054】この光磁気ディスク記録再生装置は、光磁
気ディスク1上の記録再生位置(ゾーン)に応じて上記
チャンネルクロック形成部2で形成されるチャンネルク
ロックの位相を可変制御するようになっており、これに
対応して、上記光磁気ディスク1の記録再生領域は、図
2に示すようにディスクの径方向に例えば15のゾーン
に分割されている。
【0055】また、上記光磁気ディスク1には、図3に
示すようなサーボエリア(Servo Area)が、例えば一周
に960個の割合で設けられている。この各サーボエリ
アには、同心円状に形成される記録トラックTRの中心
に形成されたセグメントマークSMと、該セグメントマ
ークに続いて該記録トラックTRの中心から内周側及び
外周側に所定分遷移して形成された一対のウォブルピッ
トWPとからなるサーボパターンがそれぞれ記録されて
いる。なお、このサーボパターンは、プリピットとして
予め記録されているものである。
【0056】また、上記光磁気ディスク1の上記サーボ
エリア以外のエリアは、データエリアとなっており、こ
のデータエリアに、磁気光学効果を利用して同期デー
タ,アドレスデータ、記録データ等が交互に記録され、
この同期データやアドレスデータに基づいて記録データ
の記録再生管理が行われるようになっている。
【0057】上記再生系3は、上記光磁気ディスク1を
角速度一定で回転駆動するスピンドルモータ5と、再生
時に上記光磁気ディスク1に再生用の弱いレベルのレー
ザビームを照射しその反射光に基づいて上記サーボパタ
ーン,記録データ等を再生する光学系9と、上記光学系
9により再生された再生信号を所定の利得で増幅して出
力するR/W増幅回路(R/Wアンプ)10と、上記サ
ーボパターンの再生データに基づいて上記ゾーン毎に位
相を可変したチャンネルクロックを形成するチャンネル
クロック形成部2と、上記チャンネルクロックに基づい
て上記光学系9により再生された再生信号に所定の復調
処理を施す復調回路11とからなっている。
【0058】上記記録系4は、上記スピンドルモータ5
と、記録時に上記光磁気ディスク1に記録用の強いレー
ザビームを照射するとともに、その反射光に基づいて上
記サーボパターンを再生する光学系9と、上記R/Wア
ンプ10と、上記ゾーンに応じたチャンネルクロックを
形成するチャンネルクロック形成部2と、上記チャンネ
ルクロックに基づいて記録データに所定の変調処理を施
す変調回路6と、上記変調回路6からの記録データに応
じて記録ヘッド7を駆動するドライバ8と、上記記録用
のレーザビームが照射された箇所に上記記録データに応
じた磁界を印加する磁気ヘッド7とからなっている。
【0059】上記チャンネルクロック形成部2は、A/
D変換器20〜第1の電圧可変制御型発振器(第1のV
CO)32で形成され、該A/D変換器20のサンプリ
ングクロック等となる所定位相の基本クロックを形成す
る第1のフェーズ・ロックド・ループ回路(PLL回
路)と、1/24分周回路33〜中央演算ユニット(C
PU)40で形成され、上記基本クロックの位相を光磁
気ディスク1上のゾーンに応じた位相に可変制御したチ
ャンネルクロックを形成する第2のPLL回路と、記録
時と再生時とで、基本クロックとチャンネルクロックの
位相比較のタイミングを制御する位相比較タイミング発
生器41及び位相比較タイミング発生レジスタ42とで
構成されている。
【0060】次に、このような構成を有する第1の実施
例に係る光磁気ディスク記録再生装置の動作説明をす
る。
【0061】まず、上記光磁気ディスク記録再生装置
は、記録データの記録再生に先立って、上記チャンネル
クロック形成部2において上記サーボパターンの検出デ
ータの位相と基本クロックの位相との合わせ込みを行う
サーボパターン検出モードとなる。すなわち、上記サー
ボパターンは、通常のデータパターンに対してユニーク
ではないため、該サーボパターンの周期性を利用して上
記チャンネルクロック形成部2の第1のPLL回路の引
込み動作を行う。
【0062】このサーボパターン検出モードとなると、
上記光磁気ディスク記録再生装置は、上記スピンドルモ
ータ5を介して光磁気ディスク1を角速度一定で回転駆
動する。上記光学系9は、上記回転駆動される光磁気デ
ィスク1に再生用のレベルの弱いレーザビームを照射し
て、その反射光を検出する。そして、この反射光を光電
変換することにより、該光磁気ディスク1上に記録され
ている上記サーボパターン等再生し、この再生信号をR
/Wアンプ10を介してA/D変換器20に供給する。
上記A/D変換器20には、後に説明する第1のVCO
32から図5(a)に示すような基本クロックが供給さ
れている。上記A/D変換器20は、この基本クロック
に基づいて上記再生信号をサンプリングしデジタル化す
ることにより再生データを形成し、これを位相データ形
成回路21内のデータラッチ回路22に供給するととも
に、パルス検出器24を介してサーボパターン検出器2
5に供給する。
【0063】上記サーボパターン検出器25には、上記
光磁気ディスク1上に形成されたサーボパターンと同じ
パターンのデータが予め記憶されている。上記サーボパ
ターン検出器25は、予め記憶された上記サーボパター
ンと同じパターンのデータと上記サーボパターンの再生
データとを比較し、上記サーボパターンが検出されたと
きに例えばハイレベルとなるサーボパターン検出パルス
をカウンタ26及びロック/アンロック検出回路27に
供給する。
【0064】上記カウンタ26には、上記第1のVCO
32からの基本クロックが供給されている。上記カウン
タ26は、上記サーボパターン検出パルスをトリガとし
てカウント値をリセットする。そして、上記リセットし
た時刻より新たに上記基本クロックをカウントする。具
体的には、上記第1のVCO35から出力される基本ク
ロックが正確な位相であれば、上記ロック/アンロック
検出回路27にハイレベルのサーボパターン検出パルス
が供給されてから、次にハイレベルのサーボパターン検
出パルスが供給されるまでの時間は、例えば216基本
クロック分の時間となっている。このため、上記カウン
タ26は、上記基本クロックのカウント値が216とな
ったときに第1のウインドウパルスを形成し、これを上
記ロック/アンロック検出回路27に供給する。
【0065】上記ロック/アンロック検出回路27は、
上記第1のウインドウパルスが供給されたときに上記サ
ーボパターン検出器25からハイレベルのサーボパター
ン検出パルスが供給されると、図5(b)に示すような
ハイレベルのパルスをセグメント内カウンタ28に供給
する。
【0066】上記セグメント内カウンタ28は、上記ロ
ック/アンロック検出回路27からハイレベルのパルス
が供給されると、カウント値をリセットし、ここから上
記カウンタ26と同様に上記第1のVCO32からの基
本クロックを216カウントする。そして、このカウン
ト値をタイミング発生器29に供給する。
【0067】上記タイミング発生器29は、上記セグメ
ント内カウンタ28からのカウント値を検出し、このカ
ウント値が、上記ロック/アンロック検出回路27にハ
イレベルのサーボパターン検出パルスが供給されるはず
の時刻(カウント値)である216カウントとなったと
きに、第2のウインドウパルスを形成し、これを上記ロ
ック/アンロック検出回路27に供給する。
【0068】上記ロック/アンロック検出回路27は、
上記第2のウインドウパルスが供給されているときに、
上記サーボパターン検出器25からハイレベルのサーボ
パターン検出パルスが供給されると、上記セグメント内
カウンタ28にハイレベルのパルスを供給する。これに
より、上記セグメント内カウンタ28のカウント値がリ
セットされ、再度上述のカウント動作が行われる。
【0069】上述のように上記サーボパターンは、通常
のデータパターンに対してユニークではないため、再生
データのデータパターンと一致してしまう虞れがある。
このため、上記カウンタ26のみ設けたとすると、該カ
ウンタ26が、サーボパターンと同じデータパターンを
有する再生データによりリセットされた場合に、以後、
誤ったタイミングでサーボパターンの検出データが出力
され、該サーボパターン検出データの位相の引き込みを
行うことができなくなってしまう。
【0070】しかし、このチャンネルクロック形成部2
のように、最初の第1のウインドウパルス及び次の第1
のウインドウパルスに、2回続けて上記サーボパターン
検出パルスが入ったときにリセットされるセグメント内
カウンタ28を設け、このセグメント内カウンタ28が
所定のカウント値となったときに形成される上記第2の
ウインドウパルスにより、上記サーボパターン検出パル
スを形成するようにしているため、上記サーボパターン
がユニークパターンでなくても、正確なサーボパターン
の検出を行うことができる。
【0071】ここで、上記サーボパターンの再生データ
の再生波形は、図4に示すようにセグメントピットSM
の再生波形と、該セグメントピットSMの再生波形より
も若干低レベルのウォブルピットWPの再生波形とで形
成されている。このため、上記タイミング発生器29
は、上記セグメント内カウンタ28から供給される基本
クロックのカウント値に基づいて、上記ウォブルピット
WPの再生波形の各頂点a0,c0及び該各頂点a0,
c0の両肩の点a1,a2、c1,c2をラッチするタ
イミングで上記ラッチパルスを形成し、これらをデータ
ラッチ回路22に供給する。
【0072】上述のように、上記パルス検出器24〜セ
グメント内カウンタ28により正確にサーボパターンの
検出を行うことができるため、上記タイミング発生器2
9により、データラッチ回路22において上記サーボパ
ターンを正確にラッチすることができるタイミングのラ
ッチパルスを発生させることができる。
【0073】上記データラッチ回路22は、上記ラッチ
パルスに基づいて、上記ウォブルピットWPの再生波形
の各点a0,a1,a2及びc0,c1,c2をラッチ
し、これらのラッチデータを位相生成器23に供給す
る。
【0074】上記位相生成器23は、上記各点のラッチ
データに基づいて以下の式7に示す演算を行うことによ
り、上記サーボパターンの再生データに対する上記基本
クロックの位相誤差を検出し、これを位相誤差検出デー
タとして上記D/A変換器30に供給する。
【0075】 位相誤差検出データ=〔(a2−a1)+(c2−c1)〕/2・・・式7 なお、このサーボパターンの再生データは、以下の式8
〜式12に示すようにトラッキングエラー信号の形成、
トラック中心から±1/4以内、すなわち、a0とc0
の和算の1/2がb0よりも小さくなった場合にハイレ
ベルとなる信号であるトラッキングポラリティ信号(T
POL)の形成、トラック中心から±1/8トラック以
上外れると、すなわち、a0又はc0のレベルがb0の
レベルよりも大きくなった場合にハイレベルとなる信号
である1/8オフトラック信号の形成,ウォブルピット
の平均レベルの検出信号の形成、及び、上記サーボパタ
ーンとデータエリアとの間に設けられているミラー部の
レベル検出信号の形成等に用いられる。
【0076】 トラッキングエラー信号=c0−a0・・・式8 1/8オフトラック信号=[(b0<a0)∨(b0<c0)]・・・式9 TPOL=[b0>〔(a0+c0)/2〕]・・・式10 ウォブルピットの平均レベルの検出信号=(a0+c0)/2・・式11 ミラー部のレベル検出信号=d0・・・式12 上記D/A変換器30は、上記位相誤差検出データをア
ナログ化することにより位相誤差検出信号を形成し、こ
れを位相補償回路31を介して上記第1のVCO32に
供給する。
【0077】上記第1のVCO32は、上記位相誤差検
出信号で示される上記サーボパターン検出データに対す
る上記基本クロックの位相誤差が零となるような位相の
基本クロックを形成し、これを光学系9,A/D変換器
20,カウンタ26及びセグメント内カウンタ28に供
給する。
【0078】このようにして上記サーボパターン検出デ
ータの位相の引き込みが終了すると、上記光磁気ディス
ク記録再生装置は、上記サーボパターン検出モードを終
了し、記録モード又は再生モードの指定待ち状態とな
る。
【0079】次に、この第1の実施例に係る光磁気ディ
スク記録再生装置の記録モード時の動作説明をする。
【0080】まず、上記指定待ち状態において、記録デ
ータの記録が指定されると、当該光磁気ディスク記録再
生装置は記録モードとなる。上記記録モードとなると、
上記第1のVCO33からの基本クロックが1/24分
周回路33に供給される。上記1/24分周回路33
は、上記基本クロックを24カウントすることにより2
4分周し、これを位相比較器34に供給する。なお、こ
の1/24分周回路33は、後に説明する位相比較タイ
ミング発生器41からの位相比較タイミング信号に基づ
いてカウント値がリセットされる、同期クリア付きカウ
ンタの構成となっている。
【0081】一方、この記録モードとなると、CPU4
0は、例えばユーザにより指定された記録データの記録
を行うゾーンを検出し、このゾーンデータをゾーン設定
レジスタ39に供給する。
【0082】上記第1のゾーン設定レジスタ39は、上
記ゾーンデータで示されるゾーンをN分周比設定回路3
8に設定する。上記N分周比設定回路38は、第2のV
CO36からのチャンネルクロックが供給される1/N
分周回路37の分周比を上記設定されたゾーンに応じて
24分周から48分周に設定する。
【0083】すなわち、上記チャンネルクロックの位相
は、上記1/24分周回路33で24分周された基本ク
ロックに対し、上記ゾーンに応じて1倍〜2倍の位相に
可変制御されることとなる。上記1/N分周回路37
は、上記第2のVCO36からのチャンネルクロックの
位相を上記ゾーンに応じて可変制御し、これを位相比較
器34に供給する。
【0084】上記位相比較器34は、上記1/24分周
回路33からの基本クロックの位相と、上記1/N分周
回路37からの上記ゾーンに応じて可変制御されたチャ
ンネルクロックの位相とを比較して位相誤差を検出す
る。そして、この位相誤差検出信号をLPF35を介し
て第2のVCO36に供給する。
【0085】これにより、上記第2のVCO36から上
記記録データの記録を行うゾーンに応じた位相のチャン
ネルクロックが出力されることとなる。上記光磁気ディ
スク1を角速度一定で回転駆動して記録データの記録を
行うと、外周側の記録密度が低くなり、記録領域を有効
に利用できない問題が生ずるが、このように記録データ
の記録を行うゾーンに応じてチャンネルクロックの位相
を可変制御することにより、上記外周側の記録密度を高
めることができ、記録領域の有効利用を図ることができ
る。
【0086】ここで、上記光学系9において再生された
サーボパターンの再生データが上記サーボパターン検出
回路24に供給されるまでに、上記光学系9〜A/D変
換器20で構成されるアナログ処理系のフィルタや集積
回路自身の遅延及び上記A/D変換器20の変換時間等
により、例えば160nsecの時間を要する。このた
め、上記サーボパターン検出器24においてサーボパタ
ーンの検出がなされる時刻は、上記光磁気ディスク1か
ら実際にサーボパターンが再生された時刻に対して(デ
ィスク板面上の実際の記録位置に対して)、例えば16
0nsecの遅延を生じている。この遅延は、上記基本
クロックの周期を80nsecとすると、2基本クロッ
ク分の遅延ということとなる。このため、ディスク板面
上のデータの書き始めのタイミングと、再生時のデータ
の読み取り開始のタイミングとは2クロック分ずれてい
ることとなり、記録時は、再生時よりも4クロック早め
たタイミングがディスク板面上の記録開始のタイミング
となる。
【0087】このようなことから、上記CPU40はこ
の記録モードが指定されると、現在のモードが記録モー
ドであることを示す記録モードデータを位相比較タイミ
ング発生レジスタ42に供給する。
【0088】上記光磁気ディスク1上の記録データが記
録再生される記録再生領域が、上記セグメント内カウン
タ28のカウント値で5のタイミングから始まるとする
と、上記位相比較タイミング発生レジスタ42は、上記
CPU40からの記録モードデータに基づいて、上記セ
グメント内カウンタ28からのカウント値が供給される
位相比較タイミング発生器41の検出カウント値を
「2」に設定する。
【0089】上記位相比較タイミング発生器41には、
上述のようにセグメント内カウンタ28からのカウント
値が供給されており、このカウント値を監視する。そし
て、上記カウント値が、図5(c)に示すように上記位
相比較タイミング発生レジスタ42により設定された
「2」の値となる時刻t1に、同図(d)に示すような
例えば負のパルスである同期クリア信号を形成し、これ
を上記1/24分周回路33に供給する。
【0090】上述のように、上記1/24分周回路33
は、同期クリア付きカウンタとなっており、上記同期ク
リア信号が供給されると図5(e)に示すように上記基
本クロックのカウント値をクリアするとともに、同図
(f)に示すように例えば負のパルスである位相比較信
号を上記位相比較器34に供給する。
【0091】上記1/N分周回路37は、例えば上記1
/N分周比設定回路38により分周比が24分周に設定
されたとすると、図5(h)に示すように上記第2のV
CO36からのチャンネルクロックを24カウントし、
同図(g)に示すようにカウント値が0となったときに
例えば負のパルスである位相比較信号を上記位相比較器
34に供給する。
【0092】上記位相比較器34は、上記1/24分周
回路33からの位相比較信号と、1/N分周回路37か
らの位相比較信号とを位相比較し、この位相誤差に応じ
て上記第2のVCO36を駆動する。
【0093】これにより、図5(i)に示すようにチャ
ンネルクロックの位相を、記録時のタイミングに合致す
るように制御することができる。このチャンネルクロッ
クは、変調回路6に供給される。
【0094】上記変調回路6には、入力端子12を介し
て記録データが供給されている。上記変調回路6は、上
記記録時の位相とされたチャンネルクロックに基づいて
上記記録データに記録に適した所定の変調処理を施し、
これをドライバ8に供給する。上記ドライバ8は、上記
記録データに応じて磁気ヘッド7を駆動する。上記磁気
ヘッド7は、記録データに応じた変調磁界を上記光磁気
ディスク1に印加する。この変調磁界が印加された箇所
には、上記光学系9から記録用の強いレベルのレーザビ
ームが照射され、該レーザビームの照射された箇所が、
いわゆるキュリー温度まで熱っせられる。これにより、
上記レーザビームの照射された箇所を無保磁力状態とし
て上記変調磁界に応じて磁化することができ、記録デー
タの記録を行うことができる。
【0095】当該光磁気ディスク記録再生装置は、上記
光学系9〜A/D変換器20で構成されるアナログ処理
系のフィルタや集積回路自身の遅延及び上記A/D変換
器20の変換時間等により、実際の記録開始位置と記録
開始タイミングとにずれ(遅延)が生ずる場合であって
も、基本クロックとチャンネルクロックの位相比較のタ
イミングを、上記位相比較タイミング発生器41により
上記遅延分、早めに設定することができる。このため、
上記遅延分、早めに記録開始タイミングを設定すること
ができ、実際の記録の際に、上記遅延を吸収して図5
(j)に示すように記録開始位置から正確に記録データ
の記録を開始することができる。
【0096】次に、上記指定待ち状態において、記録デ
ータの再生が指定されると、当該光磁気ディスク記録再
生装置は再生モードとなる。上記CPU40は、この再
生モードが指定されると、現在のモードが再生モードで
あることを示す再生モードデータを位相比較タイミング
発生レジスタ42に供給する。
【0097】上述のように、上記光磁気ディスク1上の
記録データが記録再生される記録再生領域が、上記セグ
メント内カウンタ28のカウント値で5のタイミングか
ら始まるため、上記位相比較タイミング発生レジスタ4
2は、上記CPU40からの記録モードデータに基づい
て、上記セグメント内カウンタ28からのカウント値が
供給される位相比較タイミング発生器41の検出カウン
ト値を「4」に設定する。
【0098】上記位相比較タイミング発生器41には、
上述のように図6(a)に示す基本クロックを同図
(b)に示すように216カウントするセグメント内カ
ウンタ28からのカウント値が供給されており、このカ
ウント値を監視する。そして、上記カウント値が、図6
(c)に示すように上記位相比較タイミング発生レジス
タ42により設定された「4」の値となる時刻t2に、
同図(d)に示すような例えば負のパルスである同期ク
リア信号を形成し、これを上記1/24分周回路33に
供給する。
【0099】上記1/24分周回路33は、上記同期ク
リア信号が供給されると図6(e)に示すように上記基
本クロックのカウント値をクリアするとともに、同図
(f)に示すように例えば負のパルスである位相比較信
号を上記位相比較器34に供給する。
【0100】上記1/N分周回路37は、例えば上記1
/N分周比設定回路38により分周比が24分周に設定
されたとすると、図6(h)に示すように上記第2のV
CO36からのチャンネルクロックを24カウントし、
該カウント値が0となったときに、同図(g)に示すよ
うに例えば負のパルスである位相比較信号を上記位相比
較器34に供給する。
【0101】上記位相比較器34は、上記1/24分周
回路33からの位相比較信号と、1/N分周回路37か
らの位相比較信号とを位相比較し、この位相誤差に応じ
て上記第2のVCO36を駆動する。
【0102】これにより、図6(i)に示すようにチャ
ンネルクロックの位相を、再生時のタイミングに合致す
るように制御することができる。このチャンネルクロッ
クは、復調回路11に供給される。
【0103】上記復調回路11には、光学系9が光磁気
ディスク1に、再生用の弱いレベルのレーザビームを照
射することにより再生された再生信号が、R/Wアンプ
10を介して供給されている。上記復調回路11は、上
記第2のVCO36からのチャンネルクロックに基づい
て上記再生データに所定の復調処理を施し、この再生信
号を出力端子13を介して、外部接続されている例えば
スピーカ装置等に供給する。これにより、上記光磁気デ
ィスク1に記録データとして音声データが記録されてい
た場合、上記スピーカ装置を介して上記音声データに応
じた音響出力を得ることができる。
【0104】上述のように、上記チャンネルクロックの
位相は、再生時のタイミングとなるように制御されてい
る。このため、図6(j)に示すように、記録データの
記録開始位置から正確に該記録データの読み取りを開始
することができる。
【0105】以上の説明から明らかなように、本発明の
第1の実施例に係る光磁気ディスク記録再生装置は、記
録時と再生時とで上記位相比較器34で行われる基本ク
ロックとチャンネルクロックの位相比較のタイミングを
切り換え制御することにより、記録時には所定の記録開
始位置から正確に記録データの記録を開始することがで
き、再生時には、記録データが記録されている位置から
正確に記録データの再生を行うことができる。
【0106】次に、上記1/24分周回路33のカウン
ト値を記録時のタイミング及び再生時のタイミングでク
リアするようにすると、基本クロック単位の制御しか行
えないこととなる。このため、本発明の第2の実施例に
係る光磁気ディスク記録再生装置では、上記チャンネル
クロック形成部2の構成を図7に示すようにして上記基
本クロック単位以下のタイミング制御を可能とした。な
お、この第2の実施例に係る光磁気ディスク記録再生装
置の説明において、上述の第1の実施例に係る光磁気デ
ィスク記録再生装置と同じ動作を示す箇所には同じ符号
を付しその詳細な説明を省略する。
【0107】すなわち、この第2の実施例に係る光磁気
ディスク記録再生装置は、上記チャンネルクロック形成
部2において、上記1/24分周回路33により24分
周された基本クロックの位相に対して1クロック以下の
所定の遅延を施す遅延回路45と、上記1/24分周回
路33からの24分周された基本クロック及び上記遅延
回路45により所定の遅延の施された基本クロックをC
PU40の制御により選択して上記位相比較器34に供
給するセレクタ46とを有している。
【0108】このような構成を有するチャンネルクロッ
ク形成部2において、上記CPU40は、記録モード時
には上記遅延回路45からの1クロック以下の所定の遅
延が施された基本クロックを選択するように、また、再
生モード時には上記1/24分周回路33から直接供給
される上記遅延の施されていない基本クロックを選択す
るように上記セレクタ45を選択制御する。
【0109】これにより、位相比較器34において、1
クロック以下の精度で上記位相比較を行うことができ、
第2のVCO36を介して該1クロック以下の精度で制
御されたチャンネルクロックを出力端子48を介して上
記変調回路6或いは復調回路11に供給することができ
る。従って、記録開始タイミングを1クロック以下で制
御することができ、より正確な位置から記録データの記
録を開始することができる。
【0110】次に、この第2の実施例に係る光磁気ディ
スク記録再生装置においては、上記1/24分周回路3
3からの基本クロックに対して上記遅延回路45で固定
の遅延を施すこととしたが、上記1クロック以下の精度
で位相比較のタイミングを制御できるのはよいが、これ
は固定精度となる。このため、本発明の第3の実施例に
係る光磁気ディスク記録再生装置では、上記チャンネル
クロック形成部2の構成を図8に示すようにしてクロッ
ク単位以下の複数の精度の中から最適な精度を選択的で
きるようにした。なお、この第3の実施例に係る光磁気
ディスク記録再生装置の説明において、上述の第1の実
施例に係る光磁気ディスク記録再生装置と同じ動作を示
す箇所には同じ符号を付しその詳細な説明を省略する。
【0111】すなわち、この第3の実施例に係る光磁気
ディスク記録再生装置は、上記チャンネルクロック形成
部2において、上記D/A変換器30から位相補償回路
31を介して供給される位相誤差検出信号に応じて、複
数の位相の基本クロックを発生するリングオシレータ5
0と、上記複数の位相の基本クロックの中からCPU4
0により選択された位相の基本クロックを上記1/24
分周回路33に供給するセレクタ51と、上記位相比較
タイミング発生器41からの同期クリア信号の位相を上
記セレクタ51により選択された基本クロックの位相に
基づいて補正して上記1/24分周回路33に供給する
補正回路52とを有している。
【0112】上記リングオシレータ50は、図9に示す
ように第1〜第21の計21段のインバータ61で構成
されており、各インバータ61から反転出力及び非反転
出力を取り出してそれぞれ上記セレクタ51に供給する
ようになっている。上記インバータ61は、上記D/A
変換器30から位相補償回路31を介して供給される位
相誤差検出データの電圧値に応じた周波数の基本クロッ
クを発振するようになっている。このため、この構成に
よれば、上記位相誤差検出データに応じた周波数の基本
クロックが、上記21段の各インバータ61によりそれ
ぞれ遅延されるとともに、該各インバータ61から反転
出力と非反転出力とを取り出すため、計42種類の位相
を有する基本クロックが上記セレクタ51に供給される
こととなる。なお、上記セレクタ51には、1クロック
幅内において42種類の位相を有する各基本クロックが
供給されるようになっている。
【0113】上記セレクタ51は、上記各インバータ6
1からの42種類の位相の基本クロックがそれぞれ供給
される第1,第2のセレクタ62,63を有する2段構
成となっている。上記CPU40は、入力端子60aを
介して例えば6ビットの選択制御データを上記第1のセ
レクタ62に供給することにより、上記第1のセレクタ
62に供給される42種類の位相の基本クロックの中か
らA/D変換器20やカウンタ26及びセグメント内カ
ウンタ28等に供給する位相の基本クロックを選択す
る。この第1のセレクタ62により選択された基本クロ
ックは、出力端子64bを介して上記A/D変換器20
やカウンタ26及びセグメント内カウンタ28等に供給
される。これにより、上記選択された位相の基本クロッ
クに基づいて上述のようにサーボパターンの検出等が行
われる。
【0114】なお、このように上記第1のセレクタ62
で選択される基本クロックは、サーボパターンの検出等
に用いられるため、該第1のセレクタ62で選択された
基本クロックの位相がずれ過ぎていると該サーボパター
ンの検出等に支障を来す。このため、上記第1のセレク
タ62では、上記42種類の位相の基本クロックのう
ち、最初の6つの基本クロックから最適な位相の基本ク
ロックを選択して上記A/D変換器20等に供給するよ
うにしている。
【0115】上記第2のセレクタ63は、図10に示す
ように上記42種類の位相の基本クロックがそれぞれ供
給されるDフリップフロップ66及びANDゲート67
からなる42段構成の第0〜第41の選択回路と、上記
各選択回路からの基本クロックの中からCPU40によ
り選択された1つの基本クロックを選択して出力するO
Rゲート69とで構成されている。
【0116】上記各選択回路の各Dフリップフロップ6
6のクロック入力端子には、入力端子68aを介して上
記各インバータ61から供給される基本クロックが供給
され、データ入力端子には入力端子68bを介して上記
CPU40からの選択制御データが供給される。また、
上記各選択回路の各ANDゲート67には、上記入力端
子68aを介して上記各インバータ61から供給される
基本クロックが供給される。このため、上記CPU40
は、所望の位相の基本クロックが供給される選択回路
に、上記入力端子68bを介してハイレベルの選択制御
データを供給することにより、その選択回路に供給され
た位相の基本クロックがORゲート69及び出力端子7
0を介して出力されることとなる。この出力端子70を
介して出力される、上記CPU40により選択された位
相の基本クロックは、図8に示す補正回路52及び1/
24分周回路33にそれぞれ供給される。
【0117】次に、上記図8において、上記セグメント
内カウンタ28は、上述のように図11(b)に示すよ
うなサーボパターン検出データによりカウント値がリセ
ットされ、同図(a)に示すような上記第1のセレクタ
62で選択された基本クロックを、同図(b)に示すよ
うに216クロック周期でカウントする。そして、この
カウント値を上記位相比較タイミング発生器41に供給
する。上記位相比較タイミング発生器41の検出カウン
ト値は、記録モード時において上述のように「2」に設
定されている。このため、上記位相比較タイミング発生
器41は、上記セグメント内カウンタ28からのカウン
ト値が「2」となったときに、図11(dに示すように
負の同期クリア信号を後に説明する補正回路52を介し
て上記1/24分周回路33に供給する。
【0118】上記1/24分周回路33は、上記同期ク
リア信号によりカウント値がクリアされ、図11(g)
に示すような、上記第2のセレクタ63により選択され
た基本クロックを24分周し、同図(h)に示すような
位相比較信号を上記位相比較器34に供給する。
【0119】また、上記1/N分周回路37は、例えば
分周比が24分周に設定された場合、VCO36から供
給される図11(k)に示すようなチャンネルクロック
を、同図(j)に示すように24分周し、同図(i)に
示すような位相比較信号を上記位相比較器34に供給す
る。
【0120】上記1/24分周回路33で24分周され
る基本クロックは、1クロック幅内において42種類の
位相を有する各基本クロックの中から選択された基本ク
ロックであるため、上記位相比較器34において、チャ
ンネルクロックとの位相比較を1クロック幅以下の所望
のタイミングで行うことができる。このため、上記位相
比較器34において形成された位相誤差信号に基づいて
形成されるチャンネルクロックをより正確なタイミング
のものとすることができる。従って、VCO36からの
チャンネルクロックを出力端子54を介して図1に示す
変調回路6に供給することにより、図11(l),
(m)に示すように記録開始タイミング或いは再生開始
タイミングを1クロック幅以下で制御することができ、
より正確な記録データの記録再生を行うことができる。
【0121】ここで、上述のように上記位相比較タイミ
ング発生器41により形成される同期クリア信号は、セ
グメント内カウンタ28からのカウンタ値で形成される
ため、上記第1のセレクタ62により選択された基本ク
ロックに基づいて形成されたものであるといえる。一
方、1/24分周回路33により形成される基本クロッ
クは、上記第2のセレクタ63により選択された基本ク
ロックに基づいて形成されるものである。従って、上記
位相比較タイミング発生器41からの同期クリア信号に
より直接1/24分周回路33のカウント値をクリアす
るようにすると、上記第1のセレクタ62からの基本ク
ロック及び第2のセレクタ63からの基本クロックの位
相がそれぞれ異なっているため、正確なタイミング制御
に支障をきたす。このため、この第3の実施例に係る光
磁気ディスク記録再生装置のチャンネルクロック形成部
2においては、上記位相比較タイミング発生器41から
の同期クリア信号を補正回路52において補正して上記
1/24分周回路33に供給するようにしている。
【0122】すなわち、上記補正回路52は、図12に
示すような構成を有しており、上記位相比較タイミング
発生器41からの同期クリア信号は、入力端子77を介
して第1,第2のDフリップフロップ71a,71bの
各データ入力端子に供給される。上記第1のDフリップ
フロップ71aのクロック入力端子には、入力端子78
aを介して供給される、上記第1のセレクタ62により
選択された基本クロックがインバータ72を介して供給
されている。また、上記第2のDフリップフロップ71
bのクロック入力端子には、入力端子78aを介して上
記第1のセレクタ62により選択された基本クロックが
供給されている。
【0123】上記各Dフリップフロップ71a,71b
は、それぞれ上記基本クロックに基づいて上記同期クリ
ア信号を形成し直し、これを第1のNANDゲート73
a,73bに供給する。
【0124】判定回路76には、入力端子79を介して
上記CPU40からの上記第2のセレクタ63において
所望の位相の基本クロックを選択する際に用いた選択制
御データが供給されている。上記判定回路76は、上記
選択制御データに基づいて、上記第2のセレクタで選択
された基本クロックの位相を検出し、この位相の遅延量
が1/2基本クロック(ハーフクロック)以上の場合
は、上記第1のNANDゲート73aにハイレベルのデ
ータを供給し、該基本クロックの位相の遅延量がハーフ
クロック以下の場合は、上記第2のNANDゲート73
bにハイレベルのデータを供給する。
【0125】これにより、上記位相の遅延量がハーフク
ロック以上の場合は、上記第1のDフリップフロップ7
1aにより形成された同期クリア信号が第1のNAND
ゲート73a及びNORゲート74を介して第3のDフ
リップフロップ75に供給され、上記位相の遅延量がハ
ーフクロック以下の場合は、上記第2のDフリップフロ
ップ71bにより形成された同期クリア信号が第2のN
ANDゲート73b及びNORゲート74を介して第3
のDフリップフロップ75に供給される。
【0126】上記第3のDフリップフロップ75のクロ
ック入力端子には、入力端子80を介して上記第2のセ
レクタ63により選択された基本クロックが供給されて
いる。上記第3のDフリップフロップ75は、上記基本
クロックに基づいて、上記第1のDフリップフロップ7
1a或いは上記第2のDフリップフロップ71bから供
給される同期クリア信号の位相を、現在選択されている
基本クロックの位相に補正し、これを出力端子81を介
して図8に示す1/24分周回路33に供給して該1/
24分周回路33のカウント値をクリアする。
【0127】具体的には、上記第2のセレクタ63によ
り図13(a)に示すような基本クロックが選択され、
この基本クロックの遅延量がハーフクロック以下の場
合、上記入力端子77を介して第1のDフリップフロッ
プ71aに供給された同図(b)に示すような同期クリ
ア信号は、上記インバータ72を介して供給される上記
基本クロックの立ち下がりエッジに基づいて同図(d)
に示すように位相制御され第1のNANDゲート73a
及びNORゲート74を介して第3のDフリップフロッ
プ75に供給される。
【0128】上記第3のDフリップフロップ75は、上
記位相制御された同期クリア信号を、図13(c)に示
すような上記第2のセレクタ63により選択された基本
クロックの立ち上がりエッジに基づいて位相制御するこ
とにより、同図(e)に示すように上記同期クリア信号
を適正補正して上記1/24分周回路33に供給する。
【0129】また、上記第2のセレクタ63により図1
4(a)に示すような基本クロックが選択され、この基
本クロックの遅延量がハーフクロック以上の場合、上記
入力端子77を介して第2のDフリップフロップ71b
に供給された同図(b)に示すような同期クリア信号
は、上記入力端子78を介してそのまま供給される基本
クロックの立ち上がりエッジに基づいて同図(d)に示
すように位相制御され第2のNANDゲート73b及び
NORゲート74を介して第3のDフリップフロップ7
5に供給される。
【0130】上記第3のDフリップフロップ75は、上
記位相制御された同期クリア信号を、図14(c)に示
すような上記第2のセレクタ63により選択された基本
クロックの立ち上がりエッジに基づいて位相制御するこ
とにより、同図(e)に示すように上記同期クリア信号
を適正補正して上記1/24分周回路33に供給する。
【0131】これにより、上記同期クリア信号の位相
を、そのとき選択されているチャンネルクロックの位相
に応じて補正することができ、上記1/24分周回路3
3のカウント値を、上記選択された基本クロックに応じ
たタイミングでクリアすることができる。このため、上
記位相比較器34において、より正確なタイミングでチ
ャンネルクロックとの位相比較を行うことができる。従
って、より正確なタイミングで記録データの記録再生を
行うことができる。
【0132】また、上記リングオシレータ50で形成さ
れた複数の位相の基本クロックの中から所望の位相の基
本クロックを選択する構成としているため、上記サーボ
パターンの再生から検出までの時間に装置毎のバラツキ
が生じたときでも、その装置に応じた位相の基本クロッ
クを選択することができ、上記正確なタイミングでの記
録データの記録再生に貢献することができる。
【0133】なお、上述の各実施例の説明では、上記光
磁気ディスク1に記録されているサーボパターンは、記
録トラックTRに対して所定分偏位した一対のウォブル
ピットWPにより構成されることとしたが、これは、こ
のような構成としなくとも、サーボパターンであること
を認識することができるパターンであれば何でもよい。
【0134】また、上記サーボパターンの記録された光
磁気ディスク1を用いることとしたが、これは、例えば
上記サーボパターンのみならず記録データもピットによ
り記録される光ディスクや、磁気により上記サーボパタ
ーンを形成した磁気ディスク(ハードディスクも含
む。)等を用いるようにしてもよい。
【0135】また、上記光磁気ディスク1は、その記録
再生領域が15ゾーンに分割され、上記セグメント内カ
ウンタ28は基本クロックを216カウントする等のよ
うに具体的数値をあげて説明したが、これは、ほんの一
例であり、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲で
あれば種々の変更が可能であることは勿論である。
【0136】
【発明の効果】本発明に係る円盤状記録媒体の記録再生
装置は、円盤状記録媒体に記録されているサーボパター
ンが再生されてから、再生されたサーボパターン再生信
号がサーボパターン検出手段に供給されるまでに時間を
要する場合でも、この時間分、早めに記録を開始するよ
うにしているため、上記円盤状記録媒体上の所定の記録
位置から正確に記録を開始することができ、該所定の記
録位置からずれて記録情報が記録される不都合を防止す
ることができる。
【0137】また、遅延手段において、基本クロック形
成手段からの基本クロックに1基本クロック以下の固定
量の遅延を施すようにしているため、記録再生開始のタ
イミングを1基本クロック以下の精度で制御することが
でき、より正確な記録再生を行うことができる。
【0138】或いは、遅延手段において、基本クロック
形成手段からの基本クロックに、1基本クロック以下の
任意の量の遅延を施すようにしているため、記録再生開
始のタイミングを、当該遅延手段の分解能の精度で制御
することができ、より正確な記録再生を行うことができ
る。また、この場合、上記サーボパターンが再生されて
から、再生されたサーボパターン再生信号がサーボパタ
ーン検出手段に供給されるまでの時間に、装置毎のバラ
ツキが生じても、これを是正して正確な記録再生を行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の円盤状記録媒体の記録再生装置を適用
した光磁気ディスク記録再生装置の第1の実施例のブロ
ック図である。
【図2】上記光磁気ディスク記録再生装置に用いられる
光磁気ディスクの記録再生領域が複数のゾーンに分割さ
れている様子を示す模式図である。
【図3】上記光磁気ディスクに記録されているサーボパ
ターンの一例を示す模式図である。
【図4】上記サーボパターンの再生波形を示す波形図で
ある。
【図5】上記第1の実施例に係る光磁気ディスク記録再
生装置の記録モード時における動作説明をするためのタ
イムチャートである。
【図6】上記第1の実施例に係る光磁気ディスク記録再
生装置の再生モード時における動作説明をするためのタ
イムチャートである。
【図7】本発明を適用した第2の実施例に係る光磁気デ
ィスク記録再生装置に設けられているチャンネルクロッ
ク形成部のブロック図である。
【図8】本発明を適用した第3の実施例に係る光磁気デ
ィスク記録再生装置に設けられているチャンネルクロッ
ク形成部のブロック図である。
【図9】上記第3の実施例に係る光磁気ディスク記録再
生装置のチャンネルクロック形成部に設けられているリ
ングオシレータの具体的な構成を示すブロック図であ
る。
【図10】上記第3の実施例に係る光磁気ディスク記録
再生装置のチャンネルクロック形成部に設けられている
セレクタの具体的な構成を示すブロック図である。
【図11】上記第3の実施例に係る光磁気ディスク記録
再生装置の動作を説明するためのタイムチャートであ
る。
【図12】上記第3の実施例に係る光磁気ディスク記録
再生装置のチャンネルクロック形成部に設けられている
補正回路の具体的な構成を示すブロック図である。
【図13】基本クロックの遅延量がハーフクロック以下
の場合の上記補正回路の動作を説明をするためのタイム
チャートである。
【図14】基本クロックの遅延量がハーフクロック以上
の場合の上記補正回路の動作を説明をするためのタイム
チャートである。
【図15】従来の光磁気ディスク記録再生装置のブロッ
ク図である。
【図16】従来の光磁気ディスク記録再生装置に用いら
れる光磁気ディスクに記録されているサーボパターンの
模式図である。
【図17】上記サーボパターンの再生波形を示す波形図
である。
【図18】上記従来の光磁気ディスク記録再生装置に用
いられる光磁気ディスクの記録再生領域が複数のゾーン
に分割されている様子を示す模式図である。
【符号の説明】
1 光磁気ディスク 2 チャンネルクロック形成部 3 再生系 4 記録系 5 スピンドルモータ 6 変調回路 7 磁気ヘッド 8 ドライバ 9 光学系 10 R/Wアンプ 11 復調回路 20 A/D変換器 21 位相データ形成回路 22 データラッチ回路 23 位相生成器 24 パルス検出器 25 サーボパターン検出器 26 カウンタ 27 ロック/アンロック検出回路 28 セグメント内カウンタ 29 タイミング発生器 30 D/A変換器 31 位相補償回路 32 第1の電圧可変型発振器(VCO) 33 1/24分周回路 34 位相比較器 36 第2のVCO 37 1/N分周回路 38 N分周比設定回路 39 ゾーン設定レジスタ 40 CPU 41 位相比較タイミング発生器 42 位相比較タイミング発生レジスタ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】角速度一定で回転駆動される円盤状記録媒
    体上に周期的に記録されたサーボパターンを再生する光
    学系と、 上記再生されたサーボパターン再生信号よりサーボパタ
    ーンを検出するサーボパターン検出手段と、 このサーボパターンの検出出力に同期した基本クロック
    を形成するフェーズ・ロックド・ループ構成の基本クロ
    ック形成手段と、 記録情報の再生時には、上記基本クロック形成手段によ
    り検出されたサーボパターンの検出出力に基づいて、所
    定の再生開始タイミングを示す再生タイミング制御信号
    を形成して出力し、記録情報の記録時には、上記サーボ
    パターンの検出出力に基づいて、上記再生されたサーボ
    パターン再生信号が上記サーボパターン検出手段に供給
    されるまでに要する時間分、記録開始タイミングを早め
    るための記録タイミング制御信号を形成して出力するタ
    イミング制御手段と、 上記円盤状記録媒体の記録再生位置に応じて、上記基本
    クロック形成手段からの基本クロックの位相を可変制御
    するとともに、上記再生タイミング制御信号或いは上記
    記録タイミング制御信号に応じて上記基本クロックの位
    相を可変制御し、これをチャンネルクロックとして出力
    するフェーズ・ロックド・ループ構成のチャンネルクロ
    ック形成手段と、 上記チャンネルクロック形成手段からのチャンネルクロ
    ックに基づいて、上記円盤状記録媒体に記録情報の記録
    再生を行う記録再生手段とを有する円盤状記録媒体の記
    録再生装置。
  2. 【請求項2】上記基本クロック形成手段からの基本クロ
    ックに1基本クロック以下の固定量の遅延を施す遅延手
    段と、再生時には、上記基本クロック形成手段からの基
    本クロックを選択して上記チャンネルクロック形成手段
    に供給し、記録時には、上記遅延手段からの基本クロッ
    クを選択して上記チャンネルクロック形成手段に供給す
    る選択手段とを有することを特徴とする請求項1記載の
    円盤状記録媒体の記録再生装置。
  3. 【請求項3】上記基本クロック形成手段からの基本クロ
    ックに、1基本クロック以下の任意の量の遅延を施して
    上記チャンネルクロック形成手段に供給する遅延手段を
    有することを特徴とする請求項1記載の円盤状記録媒体
    の記録再生装置。
  4. 【請求項4】上記遅延手段は、上記基本クロックに1基
    本クロック以下の複数種類の遅延を施して出力するリン
    グオシレータと、上記リングオシレータからの複数種類
    の位相を有する複数の基本クロックの中から所望の位相
    の基本クロックを選択して上記チャンネルクロック形成
    手段に供給する選択手段とで構成されていることを特徴
    とする請求項3記載の円盤状記録媒体の記録再生装置。
JP24434094A 1994-10-07 1994-10-07 円盤状記録媒体の記録再生装置 Expired - Fee Related JP3509221B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24434094A JP3509221B2 (ja) 1994-10-07 1994-10-07 円盤状記録媒体の記録再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24434094A JP3509221B2 (ja) 1994-10-07 1994-10-07 円盤状記録媒体の記録再生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08106729A JPH08106729A (ja) 1996-04-23
JP3509221B2 true JP3509221B2 (ja) 2004-03-22

Family

ID=17117257

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24434094A Expired - Fee Related JP3509221B2 (ja) 1994-10-07 1994-10-07 円盤状記録媒体の記録再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3509221B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08106729A (ja) 1996-04-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100287493B1 (ko) 디스크구동장치
JPH0969230A (ja) 光ディスク、光ディスク記録再生装置および方法
JP2001118244A (ja) 記録再生装置及び方法
JPH0745002A (ja) 再生装置及び記録再生装置
WO1997033281A1 (fr) Dispositif d'actionnement de disque et procede d'enregistrement et de reproduction
JP3509221B2 (ja) 円盤状記録媒体の記録再生装置
JP3336655B2 (ja) 円盤状記録媒体のチャンネルクロック形成装置及び円盤状記録媒体の再生装置及び円盤状記録媒体の記録再生装置
JP3460253B2 (ja) 再生装置及び記録再生装置
JPH06251505A (ja) 円盤状記録媒体のチャンネルクロック形成装置,円盤状記録媒体の再生装置及び円盤状記録媒体の記録再生装置
JPWO2002035528A1 (ja) 再生クロックの位相を調整可能な光ディスク装置および位相調整方法
JPH07130101A (ja) 円盤状記録媒体の記録装置及び円盤状記録媒体の再生装置
JPH06275022A (ja) 円盤状記録媒体のチャンネルクロック形成装置,円盤状記録媒体の再生装置及び円盤状記録媒体の記録再生装置
JPH07130100A (ja) 円盤状記録媒体の記録装置及び円盤状記録媒体の再生装置
JP3459598B2 (ja) データ記録装置およびデータ記録方法
JP4494941B2 (ja) データ記録用クロック信号発生回路
JP3762712B2 (ja) 情報記録再生装置およびレーザ強度設定方法
JP3588322B2 (ja) 光磁気ディスク装置および記録方法
JPH06282939A (ja) 円盤状記録媒体のチャンネルクロック形成装置,円盤状記録媒体の再生装置及び円盤状記録媒体の記録再生装置
JPH06275013A (ja) 円盤状記録媒体の記録再生装置
JPH05314670A (ja) フェーズロックドループ回路
JPH06236628A (ja) 円盤状記録媒体のチャンネルクロック形成装置及び円盤状記録媒体の再生装置及び円盤状記録媒体の記録再生装置
JPWO2002035527A1 (ja) クロックを正確に生成可能な光ディスク装置
JP2002343034A (ja) 光ディスク装置のクロック発生回路
JPH06243586A (ja) 円盤状記録媒体のチャンネルクロック形成装置及び円盤状記録媒体の再生装置及び円盤状記録媒体の記録再生装置
JPH10312540A (ja) 光ディスクの製造方法、光ディスク及び光ディスク装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20031209

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20031222

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees