JP4494941B2 - データ記録用クロック信号発生回路 - Google Patents

データ記録用クロック信号発生回路 Download PDF

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Description

本発明は、データ記録可能なCD−R/RW,DVD−R/RW,DVD+R/RW等の光ディスク記録媒体にデータの記録を行うデータ記録装置に備え、光ディスク記録媒体にデータを記録する際のデータ書き込みタイミングを得るために使用するデータ記録用クロック信号を生成して出力するデータ記録用クロック信号発生回路に関する。
従来、所定の周波数成分を有するウォブル信号でウォブリングされたデータ記録用トラックを有する光ディスクとして、CD−R、CD−RW、DVD−RやDVD−RAM等の記録媒体(メディア)が知られており、これらの光ディスクに位相同期した記録クロック信号を発生させるデータ記録用クロック発生装置があった(例えば、特許文献1及び特許文献2参照。)。
光ディスクには、所定の周波数成分を有するウォブル信号でウォブリングされたデータ記録用トラックが存在し、光ディスクへのデータ記録を行う光ディスク記録装置は、ウォブル信号WBLに同期したデータ記録用クロック信号WCLKを発生させるデータ記録用クロック信号発生回路を備えている。
図10は、従来のデータ記録用クロック信号発生回路の構成例を示したブロック図である。
図10において、データ記録用クロック信号発生回路100は、いわゆるPLL(Phase Locked Loop)回路で構成されている。位相比較器101は、ウォブル信号WBLと、データ記録用クロック信号WCLKを分周器105で所定比に分周した分周クロック信号Sfdとの位相を比較する。
位相比較器101からの出力は、チャージポンプ回路102によって電圧信号に変換された後、フィルタ103によって平滑化され、電圧制御発振器(以下、VCOと呼ぶ)104に入力される。VCO104の出力信号であるデータ記録用クロック信号WCLKは、VCO104に入力される電圧によって周波数が制御されるPLL引き込み動作が行われ、PLLのループが安定するPLLロック状態になる。その結果、データ記録用クロック信号WCLKの位相は、ウォブル信号WBLに同期したものになる。チャージポンプ回路102が出力電圧の電流変換を行い、該変換した電流に応じた周波数のデータ記録用クロック信号WCLKを生成して出力する電流制御発振器(ICO)をVCO104の代わりに使用するようにしてもよい。
従来の光ディスク記録装置では、ウォブル信号に重畳された同期信号とアドレス情報を検出し、光ディスクへのデータ記録を行う場合、データ記録用クロック信号WCLKに同期して記録するデータに所定の変調処理を施す。変調された記録データに応じて、光ディスクへ射出するレーザビーム強度を変調し、この結果、データ記録用トラックのウォブル信号に同期して光ディスクへのデータの記録が行われる。
しかし、位相比較器101は、ウォブル信号WBLと分周クロック信号Sfdとの周波数比較を行っておらず、ウォブル信号WBLと分周クロック信号Sfdとの周波数差に対して、わずかなPLLロックレンジしかないため、図11で示すように、周波数比較器106を併用していた。
図11において、ウォブル信号WBLとデータ記録用クロック信号WCLKとの周波数差が大きい場合には、マルチプレクサ109に対して、第2チャージポンプ回路108を介して入力された周波数比較器106からの信号を出力するように制御し、VCO104に対する周波数制御を行うようにする。また、周波数比較器106による制御でデータ記録用クロック信号WCLKの周波数が位相比較器101のPLLロックレンジ内の周波数になった時点で、マルチプレクサ109に対して、第1チャージポンプ回路107を介して入力された位相比較器101からの信号を出力するように制御し、VCO104に対する周波数制御を行うようにする。
一方、データ書き換え型光ディスクの性質として、同じ場所に何度も繰り返して記録すると、記録マーク及びその周辺が熱的ストレス等によって劣化することがあり、この問題を軽減するために、記録開始点をランダムに可変させる装置があった(例えば、特許文献3及び特許文献4参照。)。
また、光ディスク上の欠陥や光ディスク表面のごみ等によりウォブル信号が欠落する場合があり、この欠落中にウォブル信号と記録用クロック信号との位相がずれてしまう、いわゆるビットスリップという現象に対して、位相ずれを正しい位相に回復する回路があった(例えば、特許文献5参照。)。
また、ウォブル信号にアドレス情報等を位相変調によって重畳した光ディスクがあり(例えば、特許文献6参照。)、ウォブル信号に位相同期した記録用クロック信号を発生させるデータ記録用クロック信号発生装置があった。
一方、データ記録可能な光ディスクに対してデータ記録を行う光ディスク記録装置に設けられたデータ記録用クロック信号を生成するPLL回路は、データ記録時の高精度の位相ロックとシーク時の高速引き込みの両立が求められる。このため、以下のような方法が考案されている。
粗い周波数分解能を持つD/A変換器と細かい周波数分解能を持つD/A変換器とを周波数制御と位相制御で信号処理し、トラッキング制御さえかかっていれば十分な信号が得られるウォブル信号を周波数制御に使用し、粗い周波数分解能を持つD/A変換機と細かい周波数分解能を持つD/A変換機のダイナミックレンジをデータ再生に問題のない時刻に制御するようにした光ディスク再生装置があった(例えば、特許文献7参照。)。
また、ゾーンCLVフォーマットの光ディスクにおいて、異なるゾーンへのアクセス時にヘッダ部のVFO部でPLL回路の位相比較を、VFOパターンとPLLクロックを1:1で周波数比較するプルイン位相比較により行い、その後、プルイン位相比較をやめ、ロックイン位相比較に切り替えるようにした光ディスク装置があった(例えば、特許文献8参照)。
また、ウォブル信号の周期、すなわちディスクの回転速度を検出し、該検出した回転速度に基づいて、PLLブロックの引き込み周波数の信号を生成し、該生成した信号に基づいて、ディスクの回転速度が規定速度に達していない状態でも、ディスクの回転速度に応じたPLLクロックを生成するようにした情報記録再生装置があった(例えば、特許文献9参照。)。
また、位相比較器により形成された、リファレンスクロック発生回路からのリファレンスクロックに対するVCOからのチャンネルクロックの位相誤差を示す位相誤差信号をロックイン時に選択するように、ロック/アンロックを切り換え制御し、ロックイン時にVCOの自走周波数が目的の周波数から大きくずれていても、前記位相比較器により、このずれ量を検出することができ、このすれ量に応じてVCOを駆動することができるチャンネルクロック形成装置があった(例えば、特許文献10参照。)。
特開平10−293926号公報 特開平11−66563号公報 特公平8−10489号公報 特開平10−3667号公報 特開2001−35090号公報 特開2001−319428号公報 特開2000−100083号公報 特開2001−76440号公報 特開2003−7004号公報 特開平6−243587号公報
前述したように、位相比較器は位相比較のみを行い、周波数比較機能を持たない位相比較器の場合、ウォブル信号WBLと分周したデータ記録用クロック信号WCLKとの速度差、すなわち周波数差に対して、ロックレンジが狭かった。そこで、図11では、PLL引き込み用として周波数比較器を併用して、所定の周波数に達するまでは周波数比較器を用いてVCOから出力される信号の周波数制御を行い、周波数比較器内に設けられた周波数検出回路でPLLロックレンジ内の周波数に達したと判定した時点で、位相比較器によるVCOへの周波数制御に切り替えていた。
しかし、周波数比較器の精度が低い場合、位相比較器の狭いPLLロックレンジの中に引き込むことが困難であるため、高精度の周波数比較器が必要であった。周波数比較器を高精度にしようとすると、高い周波数のクロック信号を使用するか、又は周波数を計測する期間を長くするのが一般的であった。前者の場合、消費電力や回路規模の点から不利であり、後者の場合、計測期間内の周波数の変化は平均化されてしまうことから、PLL引き込み時にデータ記録用クロック信号WCLKの周波数制御を行っているため、周波数比較器内の周波数検出回路で周波数の一致を検知し直ちに位相比較に切り替えても、その時点ではすでに、データ記録用クロック信号WCLKがPLLロックレンジから外れているということが発生する。この問題に対処するために、周波数が一致したか否かの検出を複数回行う方法もあるが、PLL引き込みに時間がかかるという問題があった。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、高精度の周波数比較器を使用せずに、位相比較器のPLLロックレンジを広げて、迅速にウォブル信号へのPLL引き込みを行うことができるデータ記録用クロック信号発生回路を得ることを目的とする。
この発明に係るデータ記録用クロック信号発生回路は、書き込み可能な光ディスク上のデータ記録用トラックをあらかじめウォブリングさせて記録されたウォブル信号に位相同期させた、該光ディスクにデータの記録を行う際のデータ書き込みタイミングを得るために使用するデータ記録用クロック信号を生成して出力するPLL回路からなるデータ記録用クロック信号発生回路において、
前記データ記録用クロック信号を異なる所定の分周比でそれぞれ分周した第1分周クロック信号及び第2分周クロック信号をそれぞれ生成して出力する分周回路部と、
前記ウォブル信号と前記第1分周クロック信号との位相を比較し、該比較結果を示した位相制御信号を生成して出力する位相比較回路部と、
前記ウォブル信号と前記第1分周クロック信号との周波数を比較し、該比較結果を示した周波数制御信号を生成して出力する周波数比較回路部と、
前記ウォブル信号の所定の信号レベルへの変化時に対する前記第1分周クロック信号及び第2分周クロック信号における各信号レベルの組み合わせの遷移から、前記ウォブル信号に対する第1分周クロック信号の位相の状態検出を行い、該検出した位相状態を示した位相状態信号を生成して出力する位相検出回路部と、
前記位相制御信号、周波数制御信号及び位相状態信号に応じて調整した周波数の前記データ記録用クロック信号を生成して出力するデータ記録用クロック信号生成回路部と、
を備え、
前記データ記録用クロック信号生成回路部は、前記ウォブル信号と第1分周クロック信号との周波数差が所定値未満の場合、前記位相制御信号に応じてデータ記録用クロック信号の周波数調整を行うと共に、位相状態信号が前記ウォブル信号よりも前記第1分周クロック信号の位相が進んでいくことを示している場合、前記データ記録用クロック信号の周波数を低くする度合いを高めて、前記周波数調整を行う速度を前記位相状態信号に応じて変えるものである。
また、前記データ記録用クロック信号生成回路部は、位相状態信号が前記ウォブル信号よりも前記第1分周クロック信号の位相が遅れていくことを示している場合、前記データ記録用クロック信号の周波数を高くする度合いを高めるようにした。
また、前記データ記録用クロック信号生成回路部は、前記ウォブル信号と第1分周クロック信号との周波数差が前記所定値以上の場合、前記周波数制御信号に応じてデータ記録用クロック信号の周波数調整を行うようにした。
また、前記光ディスクのデータ記録用トラックは、所定の周波数成分を有し所定のタイミングでアドレス情報と同期信号とが位相変調によって重畳されたウォブル信号でウォブリングされ、該アドレス情報と同期信号が位相変調によって前記ウォブル信号に重畳されている期間、前記位相比較回路部は、前記位相制御信号の出力を停止すると共に、前記位相検出回路部は、前記位相状態信号の出力を停止するようにしてもよい。
具体的には、前記位相比較回路部及び位相検出回路部は、アドレス情報と同期信号が位相変調によって前記ウォブル信号に重畳されている期間、外部から所定の信号が入力され、該所定の信号が入力されている間、前記位相比較回路部は、前記位相制御信号の出力を停止すると共に、前記位相検出回路部は、前記位相状態信号の出力を停止するようにした。
本発明のデータ記録用クロック信号発生回路によれば、前記データ記録用クロック信号生成回路部は、前記ウォブル信号と第1分周クロック信号との周波数差が所定値未満の場合、前記位相制御信号に応じてデータ記録用クロック信号の周波数調整を行うと共に、該周波数調整を行う速度を前記位相状態信号に応じて変えるようにしたことから、高精度の周波数比較回路を使用せずに、位相比較回路部のPLLロックレンジを広げて、迅速かつ容易にウォブル信号へのPLL引き込みを行うことができ、シークのアクセスタイムを短くすることができる。
次に、図面に示す実施の形態に基づいて、本発明を詳細に説明する。
第1の実施の形態.
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるデータ記録用クロック信号発生回路を使用した光ディスク再生記録装置の構成例を示した図である。
図1において、光ディスク再生記録装置1は、CD−R/RW、DVD+R/RW及びDVD−R/RWの光ディスク2へのデータ記録を行うものであり、光ディスク2をスピンドルモータ3で回転駆動させる。スピンドルモータ3は、モータドライバ4によって回転制御される。光ディスク2に対してデータの読み出し及び書き込みを行う光ピックアップ5は、半導体レーザ、光学系、フォーカスアクチュエータ、トラックアクチュエータ、受光素子、及びポジションセンサ等(図示せず)を内蔵しており、レーザ光を光ディスク2に照射してデータの読み出し及び書き込みを行う。
CD−R/RW,DVD−R/RW,DVD+R/RW等の光ディスク2には、所定の周波数成分を有するウォブル(Wobble)信号でウォブリングされたデータ記録用トラックが存在する。光ディスク2上のデータを読み出す、いわゆるデータ再生を行う場合、光ピックアップ5によって読み出された再生信号は、アンプ6で増幅され2値化される。データデコーダ7は、アンプ6で増幅され2値化されたデータに対して、所定の方法でデコードして再生データとして出力する。
光ディスク2上にデータを書き込む、いわゆるデータ記録を行う場合、光ピックアップ5によって光ディスク2上のウォブル信号が読み出され、該ウォブル信号はアンプ6で増幅され、更に場合によっては2値化されてウォブル信号WBLとして出力される。データ記録用クロック信号発生回路8はウォブル信号WBLに同期したデータ記録用クロック信号WCLKを生成して出力する。同期検出回路9とアドレスデコーダ10は、ウォブル信号WBLに重畳された同期信号とアドレス情報をそれぞれ検出する。データエンコーダ11は、データ記録用クロック信号WCLKに同期して記録データに所定の変調処理を施し、LDドライバ12は、該変調された記録データに応じて光ピックアップ5が射出するレーザビーム強度を変調する。このように、光ディスク2のデータ記録用トラックのウォブル信号に同期してデータの記録が行われる。
図2は、本発明の第1の実施の形態におけるデータ記録用クロック信号発生回路の内部構成例を示したブロック図であり、図1のデータ記録用クロック信号発生回路8の内部構成例を示している。
図2において、データ記録用クロック信号発生回路8は、いわゆるPLL(Phase Locked Loop)回路をなし、位相比較器21、第1チャージポンプ回路22、フィルタ23、VCO(Voltage Controlled Oscillator)24、分周器25、周波数比較器26、第2チャージポンプ回路27、マルチプレクサ28、位相検出器29、位相遷移検知回路30、第1デューティ調整回路31及び第2デューティ調整回路32を備えている。なお、位相比較器21は位相比較回路部を、分周器25は分周回路部を、周波数比較器26は周波数比較回路部を、位相検出器29及び位相遷移検知回路30は位相検出回路部をそれぞれなす。また、第1チャージポンプ回路22、フィルタ23、VCO24、第2チャージポンプ回路27、マルチプレクサ28、第1デューティ調整回路31及び第2デューティ調整回路32はデータ記録用クロック信号生成回路部をなす。
位相比較器21は、ウォブル信号WBLとデータ記録用クロック信号WCLKを分周器25で所定比に分周した信号である第1分周クロック信号Sfd1との位相差を比較する。例えば、位相比較器21は、ウォブル信号WBLと第1分周クロック信号Sfd1の立ち上がりエッジを比較する。位相比較器21は、ウォブル信号WBLと第1分周クロック信号Sfd1の立ち上がりエッジが同じである場合、デューティサイクル50%のパルス信号をなすアップ信号SPuとアップ信号SPuの信号レベルを反転させたダウン信号SPdをそれぞれ出力する。また、位相比較器21は、ウォブル信号WBLの立ち上がりエッジの方が第1分周クロック信号Sfd1の立ち上がりエッジよりも先に入力された場合、アップ信号SPuのデューティサイクルを50%にした状態で、ダウン信号SPdのデューティサイクルのみを小さくして出力する。
また、位相比較器21は、第1分周クロック信号Sfd1の立ち上がりエッジの方がウォブル信号WBLの立ち上がりエッジよりも先に入力された場合、ダウン信号SPdのデューティサイクルを50%にした状態で、アップ信号SPuのデューティサイクルのみを小さくして出力する。位相比較器21から出力されたアップ信号SPuは第1デューティ調整回路31に出力され、位相比較器21から出力されたダウン信号SPdは第2デューティ調整回路32に出力される。
分周器25は、データ記録用クロック信号WCLKから第1分周クロック信号Sfd1を生成して出力すると共に第1分周クロック信号Sfd1の2倍の周波数の第2分周クロック信号Sfd2を生成して出力する。また、分周器25は、第1分周クロック信号Sfd1と第2分周クロック信号Sfd2の位相を合わせてそれぞれ出力する。
位相検出器29には、ウォブル信号WBL、第1分周クロック信号Sfd1及び第2分周クロック信号Sfd2がそれぞれ入力されており、位相検出器29は、ウォブル信号WBLと第1分周クロック信号Sfd1との位相関係の検出を行う。すなわち、第1分周クロック信号Sfd1を基準にして、ウォブル信号WBLのエッジがどの位相にあるかを検出して出力する。
図3は、位相検出器29の動作例を示したタイミングチャートであり、図3を用いて位相検出器29の動作について説明する。図3では、データ記録用クロック信号WCLKがウォブル信号WBLの32倍の周波数である場合を例にして示している。
位相検出器29は、ウォブル信号WBLにおける信号レベルの立ち上がり時点での第1分周クロック信号Sfd1及び第2分周クロック信号Sfd2の各状態に応じて、SA〜SDの4種類の信号のいずれか1つを出力する。例えば、位相検出器29は、ウォブル信号WBLにおける信号レベルの立ち上がり時に、第1分周クロック信号Sfd1と第2分周クロック信号Sfd2がそれぞれロー(Low)レベルであれば信号SAを出力し、第1分周クロック信号Sfd1と第2分周クロック信号Sfd2がそれぞれハイ(High)レベルであれば信号SBを出力する。
また、位相検出器29は、ウォブル信号WBLにおける信号レベルの立ち上がり時に、第1分周クロック信号Sfd1がハイレベルで第2分周クロック信号Sfd2がローレベルであれば信号SCを出力し、第1分周クロック信号Sfd1がローレベルで第2分周クロック信号Sfd2がハイレベルであれば信号SDを出力する。
すなわち、位相検出器29が信号SAを出力しているときは、ウォブル信号WBLに対して第1分周クロック信号Sfd1の位相が0°〜90°遅れていることを示し、位相検出器29が信号SBを出力しているときは、ウォブル信号WBLに対して第1分周クロック信号Sfd1の位相が0°〜90°進んでいることを示している。また、位相検出器29が信号SCを出力しているときは、ウォブル信号WBLに対して第1分周クロック信号Sfd1の位相が90°〜180°進んでいることを示し、位相検出器29が信号SDを出力しているときは、ウォブル信号WBLに対して第1分周クロック信号Sfd1の位相が90°〜180°遅れていることを示している。
位相ロックしている場合、位相検出器29は、フィードバック制御特有のゆらぎのために信号SAと信号SBを交互に出力する。第1分周クロック信号Sfd1がウォブル信号WBLよりも少しだけ周波数が高い場合、位相検出器29は、信号SA、SB、SC、SD、SAの順に巡回遷移させて出力する。逆に、第1分周クロック信号Sfd1がウォブル信号WBLよりも少しだけ周波数が低い場合、位相検出器29は、信号SA、SD、SC、SB、SAの順に巡回遷移させて出力する。
一方、位相遷移検知回路30は、位相検出器29の出力信号の遷移を監視し、位相検出器29から信号SAと信号SBを交互に出力されている場合、すなわち位相ロックしている場合、ローレベルのアップ信号Supを第1デューティ調整回路31に出力すると共に、ローレベルのダウン信号Sdwを第2デューティ調整回路32に出力する。また、位相遷移検知回路30は、位相検出器29からの出力信号が信号SA、SD、SC、SB、SAの順に巡回遷移している場合、ローレベルのアップ信号Supを第1デューティ調整回路31に出力すると共に、デューティサイクルが50%未満の所定値であるパルス信号のダウン信号Sdwを第2デューティ調整回路32に出力する。
また、位相遷移検知回路30は、位相検出器29からの出力信号が信号SA、SB、SC、SD、SAの順に巡回遷移している場合、ローレベルのダウン信号Sdwを第2デューティ調整回路32に出力すると共に、デューティサイクルが50%未満の所定値であるパルス信号のアップ信号Supを第1デューティ調整回路31に出力する。位相遷移検知回路30は、パルス信号をなすアップ信号Supを出力する場合、アップ信号Supをアップ信号SPuの位相に合わせると共に、パルス信号をなすダウン信号Sdwを出力する場合、ダウン信号Sdwをダウン信号SPdの位相に合わせるようにするとよい。なお、アップ信号SPu及びダウン信号SPdは位相制御信号をなし、アップ信号SFu及びダウン信号SFdは周波数制御信号をなし、アップ信号Sup及びダウン信号Sdwは位相状態信号をなす。
第1デューティ調整回路31は、位相遷移検知回路30から所定のデューティサイクルのアップ信号Supが入力されると、アップ信号Supのデューティサイクルに応じて位相比較器21から入力されたアップ信号SPuのデューティサイクルを小さくして第1チャージポンプ回路22に出力する。また、第1デューティ調整回路31は、位相遷移検知回路30からローレベルのアップ信号Supが入力されると、位相比較器21から入力されたアップ信号SPuをそのまま第1チャージポンプ回路22に出力する。
同様に、第2デューティ調整回路32は、位相遷移検知回路30から所定のデューティサイクルのダウン信号Sdwが入力されると、ダウン信号Sdwのデューティサイクルに応じて位相比較器21から入力されたダウン信号SPdのデューティサイクルを小さくして第1チャージポンプ回路22に出力する。また、第2デューティ調整回路32は、位相遷移検知回路30からローレベルのダウン信号Sdwが入力されると、位相比較器21から入力されたダウン信号SPdをそのまま第1チャージポンプ回路22に出力する。
第1チャージポンプ回路22は、入力されたアップ信号SPuとダウン信号SPdが共にローレベルである間は、出力端がハイインピーダンス状態になり、アップ信号SPuがハイレベルでダウン信号SPdがローレベルである間はハイレベルの信号をマルチプレクサ28に出力し、アップ信号SPuがローレベルでダウン信号SPdがハイレベルである間はローレベルの信号をマルチプレクサ28に出力する。
一方、周波数比較器26は、ウォブル信号WBLと第1分周クロック信号Sfd1との各周波数を比較する。
例えば、周波数比較器26は、ウォブル信号WBLと第1分周クロック信号Sfd1の立ち上がりエッジの間隔を比較する。周波数比較器26は、ウォブル信号WBLと第1分周クロック信号Sfd1の各周波数が同じである場合、デューティサイクル50%のパルス信号をなすアップ信号SFuとアップ信号SFuの信号レベルを反転させたダウン信号SFdをそれぞれ出力する。また、周波数比較器26は、ウォブル信号WBLの周波数が第1分周クロック信号Sfd1の周波数よりも高い場合、アップ信号SFuのデューティサイクルを50%にした状態で、ダウン信号SFdのデューティサイクルのみを小さくして出力する。
また、周波数比較器26は、ウォブル信号WBLの周波数が第1分周クロック信号Sfd1の周波数よりも低い場合、ダウン信号SFdのデューティサイクルを50%にした状態で、アップ信号SFuのデューティサイクルのみを小さくして出力する。周波数比較器26から出力されたアップ信号SFu及びダウン信号SFdは、それぞれ第2チャージポンプ回路27に出力される。
第2チャージポンプ回路27は、入力されたアップ信号SFuとダウン信号SFdが共にローレベルである間は、出力端がハイインピーダンス状態になり、アップ信号SFuがハイレベルでダウン信号SFdがローレベルである間はハイレベルの信号をマルチプレクサ28に出力し、アップ信号SFuがローレベルでダウン信号SFdがハイレベルである間はローレベルの信号をマルチプレクサ28に出力する。
ここで、周波数比較器26は、ウォブル信号WBLと第1分周クロック信号Sfd1との周波数差を常時検出して、該検出した周波数差が所定値F1以上の場合、マルチプレクサ28に対して、第2チャージポンプ回路27の出力電圧をフィルタ23に出力するように制御する。また、周波数比較器26は、ウォブル信号WBLと第1分周クロック信号Sfd1との周波数差が所定値F1未満になると、マルチプレクサ28に対して、第1チャージポンプ回路22の出力電圧をフィルタ23に出力するように制御する。フィルタ23は、マルチプレクサ28から入力された信号を平滑して制御電圧VcntとしてVCO24に出力し、VCO24は、入力された制御電圧Vcntの電圧値に応じた周波数のデータ記録用クロック信号WCLKを生成して出力する。この結果、データ記録用クロック信号WCLKの位相は、ウォブル信号WBLに同期したものになる。
なお、前記周波数比較器26の動作として、下記のようにしてもよい。
周波数比較器26は、ウォブル信号WBLと第1分周クロック信号Sfd1の立ち上がりエッジの間隔を比較する。周波数比較器26は、ウォブル信号WBLと第1分周クロック信号Sfd1の各周波数が同じである場合、アップ信号SFu及びダウン信号SFdを共にローレベルにしてそれぞれ出力する。また、周波数比較器26は、ウォブル信号WBLの周波数が第1分周クロック信号Sfd1の周波数よりも高い場合、アップ信号SFuを所定のデューティサイクルで出力した状態で、ダウン信号SFdをローレベルにして出力する。また、周波数比較器26は、ウォブル信号WBLの周波数が第1分周クロック信号Sfd1の周波数よりも低い場合、ダウン信号SFdを所定のデューティサイクルで出力した状態で、アップ信号SFuをローレベルにして出力する。周波数比較器26から出力されたアップ信号SFu及びダウン信号SFdは、それぞれ第2チャージポンプ回路27に出力される。
このように、本第1の実施の形態におけるデータ記録用クロック信号発生回路は、位相検出器29が、ウォブル信号WBLの立ち上がり時点での第1分周クロック信号Sfd1及び第2分周クロック信号Sfd2の状態に応じて出力する信号SA〜SDの順序から、第1分周クロック信号Sfd1を基準にして、ウォブル信号WBLのエッジがどの位相にあるかを検出し、該検出結果に応じて、データ記録用クロック信号WCLKの周波数の変化が速くなるように位相比較器21の出力信号であるアップ信号SPu及びダウン信号SPdのデューティサイクルを調整するようにした。このことから、高精度の周波数比較器を使用せずに、位相比較器のPLLロックレンジを広げて、迅速にウォブル信号へのPLL引き込みを行うことができる。
第2の実施の形態.
前記第1の実施の形態では、第1チャージポンプ回路22及び第2チャージポンプ回路27は、入力された各パルス信号の信号レベルの組み合わせに応じた信号レベルのパルス信号を出力するようにしたが、入力された各パルス信号の信号レベルの組み合わせに応じた方向の電流を出力する電流制御型チャージポンプをなすようにしてもよく、このようにしたものを本発明の第2の実施の形態とする。
図4は、本発明の第2の実施の形態におけるデータ記録用クロック信号発生回路の内部構成例を示したブロック図である。なお、本発明の第2の実施の形態におけるデータ記録用クロック信号発生回路を使用した光ディスク再生記録装置の構成例を示した図は、データ記録用クロック信号発生回路の符号を変える以外は図1と同じであるので省略する。また、図4では、図2と同じもの又は同様のものは図2と同じ符号で示しており、ここではその説明を省略すると共に図2との相違点のみ説明する。
図4における図2との相違点は、図2の第1デューティ調整回路31及び第2デューティ調整回路32をなくし、図1の第1チャージポンプ回路22及び第2チャージポンプ回路27は、入力された各パルス信号の信号レベルの組み合わせに応じた信号レベルのパルス信号を出力するようにしたが、入力された各パルス信号の信号レベルの組み合わせに応じた方向の電流を出力する電流制御型チャージポンプをなすようにしたことにあり、これに伴って、図1の第1チャージポンプ回路22を第1チャージポンプ回路22aに、図1の第2チャージポンプ回路27を第2チャージポンプ回路27aに、図1のフィルタ23をフィルタ23aに、図1の位相遷移検知回路30を位相遷移検知回路30aにそれぞれし、図2のデータ記録用クロック信号発生回路8をデータ記録用クロック信号発生回路8aにした。
図4において、データ記録用クロック信号発生回路8aは、位相比較器21、第1チャージポンプ回路22a、フィルタ23a、VCO24、分周器25、周波数比較器26、第2チャージポンプ回路27a、マルチプレクサ28、位相検出器29及び位相遷移検知回路30aを備えている。なお、位相検出器29及び位相遷移検知回路30aは位相検出回路部をそれぞれなし、第1チャージポンプ回路22a、フィルタ23a、VCO24、第2チャージポンプ回路27a及びマルチプレクサ28はデータ記録用クロック信号生成回路部をなす。
位相比較器21から出力されたアップ信号SPu及びダウン信号SPdはそれぞれ第1チャージポンプ回路22aに出力される。
位相遷移検知回路30aは、位相検出器29の出力信号の遷移を監視し、該出力信号の遷移に応じて、フラグをなすアップ信号Sup及びダウン信号Sdwをそれぞれ出力する。位相遷移検知回路30aは、位相検出器29から信号SAと信号SBを交互に出力されている場合、ローレベルのアップ信号Sup及びローレベルのダウン信号Sdwを第1チャージポンプ回路22aにそれぞれ出力する。
また、位相遷移検知回路30aは、位相検出器29からの出力信号が信号SA、SD、SC、SB、SAの順に巡回遷移している間は、ローレベルのアップ信号Supを第1チャージポンプ回路22aに出力すると共に、ハイレベルのダウン信号Sdwを第1チャージポンプ回路22aに出力する。また、位相遷移検知回路30aは、位相検出器29からの出力信号が信号SA、SB、SC、SD、SAの順に巡回遷移している間は、ローレベルのダウン信号Sdwを第1チャージポンプ回路22aに出力すると共に、ハイレベルのアップ信号Supを第1チャージポンプ回路22aに出力する。
図5は、第1チャージポンプ回路22aの動作例を示した図であり、図5を参照しながら第1チャージポンプ回路22aの動作について説明する。
第1チャージポンプ回路22aは、アップ信号SPuがハイレベルでダウン信号SPdがローレベルのとき、所定の電流値i1の電流を出力し、アップ信号SPuがローレベルでダウン信号SPdがハイレベルのとき、所定の負の電流値i2の電流を出力、すなわち電流値i2の電流を吸い込む。また、第1チャージポンプ回路22aは、アップ信号SPu及びダウン信号SPdが共にローレベルであるときは、出力端がハイインピーダンス状態になる。また、第1チャージポンプ回路22aは、位相遷移検知回路30aからハイレベルのアップ信号Supが入力されると、電流値i1を所定値i3まで大きくして出力し、位相遷移検知回路30aからハイレベルのダウン信号Sdwが入力されると、電流値i2の絶対値を所定値i4まで大きくして吸い込む。
一方、第2チャージポンプ回路27aは、アップ信号SFuがハイレベルでダウン信号SFdがローレベルのとき、所定の電流値i5の電流を出力し、アップ信号SFuがローレベルでダウン信号SFdハイレベルのとき、所定の負の電流値i6の電流を出力、すなわち電流値i6の電流を吸い込む。また、第2チャージポンプ回路27aは、アップ信号SFu及びダウン信号SFdが共にローレベルであるときは、出力端がハイインピーダンス状態になる。PLLロック時には、交互に同じ時間、電流値i1及びi2の電流が流れると共に電流値i1及びi2の絶対値が等しくなり、同様に、交互に同じ時間、電流値i5及びi6の電流が流れると共に電流値i5及びi6の絶対値が等しくなる。
ここで、周波数比較器26は、ウォブル信号WBLと第1分周クロック信号Sfd1との周波数差を常時検出して、該検出した周波数差が所定値F1以上の場合、マルチプレクサ28に対して、第2チャージポンプ回路27aの出力端をフィルタ23aに接続するように制御する。また、周波数比較器26は、ウォブル信号WBLと第1分周クロック信号Sfd1との周波数差が所定値F1未満になると、マルチプレクサ28に対して、第1チャージポンプ回路22aの出力端をフィルタ23aに接続するように制御する。フィルタ23aは、マルチプレクサ28を介して入出力される電流を電圧に変換し、更に平滑して制御電圧VcntとしてVCO24に出力する。
このように、本第2の実施の形態におけるデータ記録用クロック信号発生回路は、位相検出器29が、ウォブル信号WBLにおける信号レベルの立ち上がり時点での第1分周クロック信号Sfd1及び第2分周クロック信号Sfd2の状態に応じて出力する信号SA〜SDの順序から、第1分周クロック信号Sfd1を基準にして、ウォブル信号WBLのエッジがどの位相にあるかを検出し、該検出結果に応じて、データ記録用クロック信号WCLKの周波数の変化が速くなるように第1チャージポンプ回路22aに入出力される電流値が大きくなるようにした。このことから、前記第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
第3の実施の形態.
ウォブル信号にアドレス情報や同期情報が位相変調によって重畳されている場合、位相変調部分のウォブル信号は、図6に示すように位相が180°ずれていることから、該位相変調部分では、位相検出器29は、位相比較器21と同様に正しい位相差を検出することができない。このため、このような位相変調部分では、位相比較器21及び位相検出器29による位相差の検出を行わないようにしてもよく、このようにしたものを本発明の第3の実施の形態とする。
図7は、本発明の第3の実施の形態におけるデータ記録用クロック信号発生回路を使用した光ディスク再生記録装置の構成例を示した図である。なお、図7では、図1と同じもの又は同様のものは図1と同じ符号で示し、ここではその説明を省略すると共に図1との相違点のみ説明する。
図7における図1との相違点は、図1のデータ記録用クロック信号発生回路8をデータ記録用クロック信号発生回路8bにし、図1の同期検出回路9が位相比較マスク信号Smを生成してデータ記録用クロック信号発生回路8bに出力するようにしたことにあり、これに伴って、図1の同期検出回路9を同期検出回路9bに、図1の光ディスク再生記録装置1を光ディスク再生記録装置1bにそれぞれした。
図7において、同期検出回路9bは、位相比較マスク信号Smを生成してデータ記録用クロック信号発生回路8bに出力し、図8で示すように、光ディスク2から同期信号とアドレス信号が読み出される間、位相比較マスク信号Smをハイレベルにする。
図9は、本発明の第3の実施の形態におけるデータ記録用クロック信号発生回路の内部構成例を示したブロック図であり、図2の構成を有する場合を示している。なお、図9では、図2と同じもの又は同様のものは図2と同じ符号を示しており、ここではその説明を省略すると共に図2との相違点のみ説明する。
図9における図2との相違点は、図2の位相比較器21及び位相検出器29に、外部から位相比較マスク信号Smが入力され、位相比較マスク信号Smがハイレベルである間、位相比較器21は、アップ信号SPu及びダウン信号SPdを出力する各出力端をローレベルにすると共に、位相遷移検知回路30は、出力端をローレベルにするようにしたことにある。これに伴って、図2の位相比較器21は位相比較器21bに、図2の位相遷移検知回路30を位相遷移検知回路30bに、図2のデータ記録用クロック信号発生回路8をデータ記録用クロック信号発生回路8bにそれぞれした。
図9において、データ記録用クロック信号発生回路8bは、位相比較器21b、第1チャージポンプ回路22、フィルタ23、VCO24、分周器25、周波数比較器26、第2チャージポンプ回路27、マルチプレクサ28、位相検出器29、位相遷移検知回路30b、第1デューティ調整回路31及び第2デューティ調整回路32を備えている。なお、位相比較器21bは位相比較回路部を、位相検出器29及び位相遷移検知回路30bは位相検出回路部をそれぞれなす。
位相比較器21b及び位相遷移検知回路30bには、それぞれ位相比較マスク信号Smが入力されており、位相比較マスク信号Smがハイレベルになると、位相比較器21bの出力端及び位相遷移検知回路30bの各出力端はそれぞれローレベルになる。
位相遷移検知回路30bの出力端がローレベルになると、第1チャージポンプ回路22の出力端はハイインピーダンス状態になる。このとき、マルチプレクサ28が、第1チャージポンプ回路22の出力電圧をフィルタ23に出力するように制御されている場合、VCO24は、フィルタ23が保持している電圧に応じた周波数のデータ記録用クロック信号WCLKを出力する。しかし、位相比較マスク信号Smがハイレベルである時間は、短時間であることから、VCO24が、フィルタ23が保持している電圧に応じた周波数のデータ記録用クロック信号WCLKを出力しても不具合が発生することはない。
なお、図4のデータ記録用クロック信号発生回路8aの場合も図9の場合と同様に、位相比較マスク信号Smがハイレベルになると、位相比較器21及び位相遷移検知回路30aの各出力端はそれぞれローレベルになり、第1チャージポンプ回路22aの出力端はハイインピーダンス状態になる。このとき、図9の場合と同様に、マルチプレクサ28が第1チャージポンプ回路22aの出力電圧をフィルタ23aに出力するように制御されている場合、VCO24は、フィルタ23aが保持している電圧に応じた周波数のデータ記録用クロック信号WCLKを出力する。
このように、本第3の実施の形態におけるデータ記録用クロック信号発生回路は、前記第1及び第2の各実施の形態において、ウォブル信号にアドレス情報や同期情報が位相変調によって重畳される位相変調部分では、位相比較器及び位相検出器による位相差の検出を行わないようにしたことから、前記第1及び第2の各実施の形態と同様の効果を得ることができると共に、位相比較器及び位相検出器によるウォブル信号WBLと第1分周クロック信号Sfd1との位相差の誤検出を防止することができ、信頼性の向上を図ることができる。
本発明の第1の実施の形態におけるデータ記録用クロック信号発生回路を使用した光ディスク再生記録装置の構成例を示した図である。 本発明の第1の実施の形態におけるデータ記録用クロック信号発生回路の内部構成例を示したブロック図である。 図2の位相検出器29の動作例を示したタイミングチャートである。 本発明の第2の実施の形態におけるデータ記録用クロック信号発生回路の内部構成例を示したブロック図である。 図4の第1チャージポンプ回路22aの動作例を示した図である。 位相変調部分のウォブル信号の例を示した図である。 本発明の第3の実施の形態におけるデータ記録用クロック信号発生回路を使用した光ディスク再生記録装置の構成例を示した図である。 位相比較マスク信号Smの例を示した図である。 本発明の第3の実施の形態におけるデータ記録用クロック信号発生回路の内部構成例を示したブロック図である。 従来のデータ記録用クロック信号発生回路の構成例を示したブロック図である。 従来のデータ記録用クロック信号発生回路の他の構成例を示したブロック図である。
符号の説明
1,1b 光ディスク再生記録装置
2 光ディスク
6 アンプ
8,8a,8b データ記録用クロック信号発生回路
9,9b 同期検出回路
21 位相比較器
22,22a 第1チャージポンプ回路
23,23a フィルタ
24 VCO
25 分周器
26 周波数比較器
27,27a 第2チャージポンプ回路
28 マルチプレクサ
29,29b 位相検出器
30,30a,30b 位相遷移検知回路
31 第1デューティ調整回路
32 第2デューティ調整回路

Claims (5)

  1. 書き込み可能な光ディスク上のデータ記録用トラックをあらかじめウォブリングさせて記録されたウォブル信号に位相同期させた、該光ディスクにデータの記録を行う際のデータ書き込みタイミングを得るために使用するデータ記録用クロック信号を生成して出力するPLL回路からなるデータ記録用クロック信号発生回路において、
    前記データ記録用クロック信号を異なる所定の分周比でそれぞれ分周した第1分周クロック信号及び第2分周クロック信号をそれぞれ生成して出力する分周回路部と、
    前記ウォブル信号と前記第1分周クロック信号との位相を比較し、該比較結果を示した位相制御信号を生成して出力する位相比較回路部と、
    前記ウォブル信号と前記第1分周クロック信号との周波数を比較し、該比較結果を示した周波数制御信号を生成して出力する周波数比較回路部と、
    前記ウォブル信号の所定の信号レベルへの変化時に対する前記第1分周クロック信号及び第2分周クロック信号における各信号レベルの組み合わせの遷移から、前記ウォブル信号に対する第1分周クロック信号の位相の状態検出を行い、該検出した位相状態を示した位相状態信号を生成して出力する位相検出回路部と、
    前記位相制御信号、周波数制御信号及び位相状態信号に応じて調整した周波数の前記データ記録用クロック信号を生成して出力するデータ記録用クロック信号生成回路部と、
    を備え、
    前記データ記録用クロック信号生成回路部は、前記ウォブル信号と第1分周クロック信号との周波数差が所定値未満の場合、前記位相制御信号に応じてデータ記録用クロック信号の周波数調整を行うと共に、位相状態信号が前記ウォブル信号よりも前記第1分周クロック信号の位相が進んでいくことを示している場合、前記データ記録用クロック信号の周波数を低くする度合いを高めて、前記周波数調整を行う速度を前記位相状態信号に応じて変えることを特徴とするデータ記録用クロック信号発生回路。
  2. 前記データ記録用クロック信号生成回路部は、位相状態信号が前記ウォブル信号よりも前記第1分周クロック信号の位相が遅れていくことを示している場合、前記データ記録用クロック信号の周波数を高くする度合い高めることを特徴とする請求項1記載のデータ記録用クロック信号発生回路。
  3. 前記データ記録用クロック信号生成回路部は、前記ウォブル信号と第1分周クロック信号との周波数差が前記所定値以上の場合、前記周波数制御信号に応じてデータ記録用クロック信号の周波数調整を行うことを特徴とする請求項1又は2記載のデータ記録用クロック信号発生回路。
  4. 前記光ディスクのデータ記録用トラックは、所定の周波数成分を有し所定のタイミングでアドレス情報と同期信号とが位相変調によって重畳されたウォブル信号でウォブリングされ、該アドレス情報と同期信号が位相変調によって前記ウォブル信号に重畳されている期間、前記位相比較回路部は、前記位相制御信号の出力を停止すると共に、前記位相検出回路部は、前記位相状態信号の出力を停止することを特徴とする請求項1、2又は3記載のデータ記録用クロック信号発生回路。
  5. 前記位相比較回路部及び位相検出回路部は、アドレス情報と同期信号が位相変調によって前記ウォブル信号に重畳されている期間、外部から所定の信号が入力され、該所定の信号が入力されている間、前記位相比較回路部は、前記位相制御信号の出力を停止すると共に、前記位相検出回路部は、前記位相状態信号の出力を停止することを特徴とする請求項4記載のデータ記録用クロック信号発生回路。
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