JP3498511B2 - 自動車の開閉体 - Google Patents

自動車の開閉体

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JP3498511B2
JP3498511B2 JP00650697A JP650697A JP3498511B2 JP 3498511 B2 JP3498511 B2 JP 3498511B2 JP 00650697 A JP00650697 A JP 00650697A JP 650697 A JP650697 A JP 650697A JP 3498511 B2 JP3498511 B2 JP 3498511B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエンジンフードやト
ランクリッド等、自動車の車体前,後部の開口部に配設
される開閉体に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】エンジンフードやトラ
ンクリッド等の開閉体はアウタパネルと、アウタパネル
の周縁部に巻締め結合されて該アウタパネルの下側に離
間配置されたインナパネルとを備えていて、ヒンジ部材
を介して車体前,後部の開口部に上下方向に開閉自在に
配設してある。
【0003】このヒンジ部材はインナパネルの下面に締
結部材としてのボルト・ナットによって締結固定してあ
り、このボルト・ナットの端部はアウタパネルとインナ
パネルとの間の空隙に突出しているため、アウタパネル
が上方から外力を受けて下方に撓んだ際に該ボルト・ナ
ットの端部に突き当って局部的に変形する可能性があ
る。
【0004】そこで、本発明はアウタパネルが外力を受
けて下方に撓んだ際に、この変形過程で緩衝作用が得ら
れると共に、締結部材の端部に直接突き当るのを回避す
ることができる自動車の開閉体を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1にあっては、ア
ウタパネルと、アウタパネルの周縁部に結合されて該ア
ウタパネルの下側に離間配置されたインナパネルとを備
え、該インナパネルの下面に締結部材により固定したヒ
ンジ部材を介して車体前,後部の開口部に上下方向に開
閉自在に配設される開閉体において、前記アウタパネル
とインナパネルとの間の空隙に、インナパネルから該空
隙に突出した締結部材の端部を覆って緩衝部材を配設
、この緩衝部材を、インナパネルのヒンジ部材配設部
の上面に設けられるレインフォースに接合したパネル材
で形成し、該パネル材はレインフォースとの接合部分か
ら立上がり形成されて、空隙に突出した締結部材の端部
と、アウタパネルとの中間部分で該締結部材の端部を覆
う庇部を備えていることを特徴としている。
【0006】
【0007】 請求項にあっては、請求項に記載の
パネル材を、アウタパネルよりも板厚を大きくしたこと
を特徴としている。
【0008】
【発明の効果】請求項1によれば、開閉体のヒンジ部材
配設部の直上部分に手をついて体重が加わったような場
合、アウタパネルは板厚が比較的に薄いために下方に撓
むが、該アウタパネルとインナパネルとの間の空隙に突
出した締結部材の端部を覆って緩衝部材を配設してある
ため、アウタパネルはその撓み変形する過程で緩衝部材
に当接して撓みが抑制されて締結部材の端部に直接突き
当るのが回避されるため、該アウタパネルが局部的に変
形するのを回避することができると共に、アウタパネル
が締結部材の端部に突き当ることによる剛体感が生じる
のを回避できて品質感を一段と向上することができる。
【0009】 また、人体が開閉体のヒンジ部材配設部
の直上部分に激突してアウタパネルが下方に撓み変形し
た場合、緩衝部材によって衝突エネルギーを吸収できる
と共に、締結部材の端部による局部的な打撃を回避でき
て安全性を一段と高めることができる。
【0010】 しかも、緩衝部材をレインフォースに接
合したパネル材で形成してあるため、該パネル材の板厚
や締結部材の端部を覆う庇部の立上がり角度、およびア
ウタパネルと締結部材端部との間における庇部の配設高
さによって、衝突エネルギー吸収量を容易に調整するこ
とができる。
【0011】また、緩衝部材としてのパネル材をレイン
フォースに接合してサブアッセンブリできるため、緩衝
部材の配設を容易に行えると共に、レインフォースが部
分的に多重パネル化するためヒンジ部材の取付剛性を高
めることができる。
【0012】 請求項によれば、請求項の効果に加
えて、緩衝部材としてのパネル材をアウタパネルよりも
板厚を大きくしてあるため、アウタパネルの上方から作
用する外力が比較的小さい場合は、このパネル材でアウ
タパネルの下方への撓み変形を庇部の配設高さ位置に規
制し、該アウタパネルのベコツキ感および塑性変形をな
くすことができて品質感をより一層高めることができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を開閉体
としてエンジンフードを例に採って図面と共に詳述す
る。
【0014】図1〜3において、1は開閉体としてのエ
ンジンフードを示し、アウタパネル2と、該アウタパネ
ル2の周縁部に巻締め結合されてアウタパネル2の下側
に適宜の間隔をおいて離間配置されたインナパネル3と
で構成してある。
【0015】アウタパネル2およびインナパネル3は、
何れもモノコックボディの機能を些かも損なうことがな
いように、例えば0.6mm程度の比較的板厚の薄い鋼
板材が用いられている。
【0016】インナパネル3の後端部両側の下面にはヒ
ンジ部材としてのフードヒンジ4を前後一対のボルト5
およびナット6によって締結固定してあり、開閉体1は
このフードヒンジ4を介して図外の車体前部開口部であ
るエンジンルームの開口部両側縁部上に上下方向に開閉
自在に配設するようにしてある。
【0017】インナパネル3のフードヒンジ取付部分の
内面(上面)にはレインフォース7をスポット溶接によ
り接合配置して補強してあり、本実施形態ではこのレイ
ンフォース7上に前述のナット6を接合配置して、イン
ナパネル3の下面側からボルト5をこのナット6に螺合
してフードヒンジ4を締結固定するようにしてある。
【0018】そして、前記アウタパネル2とインナパネ
ル3との間の空隙に、インナパネル3から該空隙に突出
した前記ボルト5の端部を覆って緩衝部材8を配設して
ある。
【0019】この緩衝部材8として本実施形態ではアウ
タパネル2よりも板厚の大きなパネル材、例えば板厚が
1.6mmの帯状の鋼板パネル材が用いられており、該
パネル材8はその中間部分を前,後のナット6,6間で
レインフォース7上にスポット溶接によって接合してあ
り、この接合部分の前後部から立上がり形成されてアウ
タパネル2およびインナパネル3と略平行に前後方向に
延びる庇部9,9が、前記ボルト5,5の端部とアウタ
パネル2との間で、これらボルト5,5の端部を覆うよ
うにしてある。
【0020】以上の実施形態の構造によれば、エンジン
フード1のフードヒンジ4を配設した部分の直上部分に
手をついて体重が加わったような場合、アウタパネル2
は板厚が比較的に薄いために下方に撓むが、該アウタパ
ネル2とインナパネル3との間の空隙に突出したボルト
5の端部を覆って緩衝部材としてのパネル材8の庇部9
を配設してあるため、アウタパネル2はその下方へ撓み
変形する過程でこの庇部9に当接して撓みが抑制されて
ボルト5の端部に直接突き当るのが回避されるため、該
アウタパネル2がボルト5の端部に突き当って局部的に
変形するのを回避することができると共に、アウタパネ
ル2がボルト5の端部に突き当ることによる剛体感が生
じるのを回避できて品質感を一段と向上することができ
る。
【0021】また、人体がエンジンフード1のフードヒ
ンジ4を配設した部分の直上部分に激突してアウタパネ
ル2が下方に撓み変形した場合、庇部9が折れ曲がり変
形することによって衝突エネルギーを吸収できると共
に、該庇部9がボルト5の端部を覆っているため該ボル
ト5の端部による局部的な打撃を回避できて安全性を一
段と高めることができる。
【0022】特に、本実施形態のように緩衝部材8とし
てパネル材を用いることによって、該パネル材8の板厚
や庇部9の立上がり角度、およびアウタパネル2とボル
ト5の端部との間における庇部9の配設高さ等によっ
て、衝突エネルギー吸収量を容易に調整することができ
る。
【0023】しかも、この緩衝部材としてのパネル材8
はアウタパネル2よりも板厚を大きくしてあるから、ア
ウタパネル2の上方から作用する外力が比較的小さい場
合は、該パネル材8でアウタパネル2の下方への撓み変
形を庇部9の配設高さ位置に規制し、該アウタパネル2
のベコツキ感および塑性変形をなくすことができて品質
感をより一層高めることができる。
【0024】更に、このような緩衝効果とは別に、緩衝
部材としてのパネル材8はレインフォース7に接合して
サブアッセンブリできるため、緩衝部材8の配設を容易
に行えると共に、レインフォース7が部分的に多重パネ
ル化するため、フードヒンジ4の取付剛性を高めること
ができる。
【0025】前記実施形態ではレインフォース7の上面
にナット6を接合配置して、ボルト5の端部がアウタパ
ネル2とインナパネル3との間の空隙に突出するように
しているが、これとは逆に図4に示すようにレインフォ
ース7の上面にボルト5の頭部5aを溶接固定して、イ
ンナパネル3を貫通して下面に突出したボルト5の端部
にナット6を螺合してフードヒンジ4を締結固定するよ
うにすれば、前記空隙にはボルト頭部5aのみが突出す
るだけで、該ボルト頭部5aと庇部9との間隔を拡大で
きて、該庇部9の変形ストロークを大きくできるため、
衝突エネルギー吸収量を拡大することができる。
【0026】なお、前記実施形態では開閉体としてエン
ジンフードを示したが、トランクリッドに適用して前述
と同様の効果を得ることができる。
【0027】また、緩衝部材8としては前述のパネル材
の他、ゴム、合成樹脂等の弾性材のブロック体を用いる
こともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す図3のA−A線に沿
う断面図。
【図2】図3のB−B線に沿う断面図。
【図3】同実施形態の要部を示す平面図。
【図4】本発明の第2実施形態を示す図1と同様の断面
図。
【符号の説明】
1 開閉体 2 アウタパネル 3 インナパネル 4 ヒンジ部材 5 ボルト(締結部材) 6 ナット(締結部材) 7 レインフォース 8 緩衝部材 9 庇部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アウタパネルと、アウタパネルの周縁部
    に結合されて該アウタパネルの下側に離間配置されたイ
    ンナパネルとを備え、該インナパネルの下面に締結部材
    により固定したヒンジ部材を介して車体前,後部の開口
    部に上下方向に開閉自在に配設される開閉体において、
    前記アウタパネルとインナパネルとの間の空隙に、イン
    ナパネルから該空隙に突出した締結部材の端部を覆って
    緩衝部材を配設し、この緩衝部材を、インナパネルのヒ
    ンジ部材配設部の上面に設けられるレインフォースに接
    合したパネル材で形成し、該パネル材はレインフォース
    との接合部分から立上がり形成されて、空隙に突出した
    締結部材の端部と、アウタパネルとの中間部分で該締結
    部材の端部を覆う庇部を備えていることを特徴とする自
    動車の開閉体。
  2. 【請求項2】 パネル材を、アウタパネルよりも板厚を
    大きくしたことを特徴とする請求項記載の自動車の開
    閉体。
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