JP7360628B2 - 車両の前部車体構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の前部車体構造に関し、特に、ボンネットを開閉可能に支持するヒンジと、ボンネットを閉位置から開位置に向けて付勢するダンパ部材とを備えた車両の前部車体構造に関する。
従来より、ボンネットアウタパネル(以下、アウタパネルと略す。)とこのアウタパネルの裏面に取り付けられるボンネットインナパネル(以下、インナパネルと略す。)とを有するボンネットと、車体に形成されたエンジンルーム上方の開口に対してボンネットを開閉可能に支持するヒンジとを備えた前部車体構造は知られている。
大型のボンネットを搭載した車両の場合、ボンネットの開操作は乗員の負担になる。
そこで、ボンネットを閉位置から開位置に向けて常時付勢するダンパ部材を設け、乗員によるボンネットの開操作を支援することが行われている。
特許文献1の車両の前部構造は、アウタパネルとインナパネルとからなるボンネットと、カウルサイドパネルに固定されてボンネットの後端部を水平軸回りに揺動可能に支持するヒンジと、ボンネットを閉位置から開位置に向けて付勢するダンパ部材とを備え、ダンパ部材は、シリンダの基部(後端部)がストラットタワーにブラケットを介して水平軸回りに揺動可能に支持されると共にピストンロッドの先端部(前端部)がインナパネルの取付壁部にブラケットを介して水平軸回りに揺動可能に支持されている。
ボンネットの左右両側端部下方には、車体の側壁部を構成する左右1対のフロントフェンダパネル(以下、フロントフェンダと略す。)が配設されている。そして、ボンネットとフロントフェンダとの間には、前後に延びる境界部、所謂見切り部が形成されている。
この見切り部に位置ずれに起因した隙間が発生した場合、外観性(見栄え)が著しく低下することに加え、隙間からエンジンルーム内に雨水等が侵入する虞がある。
そこで、通常、検査工程にて、ボンネットとフロントフェンダとの間に隙間が大きくならないように見切り調整が行われている。
特開2018-008625号公報
一般に、インナパネルは、車幅方向に延びるフロント骨格部及びリヤ骨格部と、フロント骨格部とリヤ骨格部の車幅方向両端部を夫々連結する1対のサイド骨格部とを有し、これらの骨格部は、アウタパネルと協働して環状の部分的に開放された部分閉断面を形成している。また、ボンネットの剛性を確保することを目的として、サイド骨格部等は、車体正面視の断面形状を外周端部のアウタパネルとのヘミング加工部分から内周側に向けて延びる緩やかな曲面及び平面から形成される略U字断面形状或いは凹状断面形状にすることにより部分閉断面の断面係数(断面積)を大きくしている。
それ故、ボンネット操作性の向上を図るため、ボンネットを閉位置から開位置に向けて付勢するダンパ部材を設けた場合には、車両の外観性が低下する虞がある。
サイド骨格部が上記のような構成に形成されているため、ヒンジを取り付けるためのヒンジ取付部は、取付性を考慮してサイド骨格部の略水平状に形成された下壁部に配置される一方、ダンパ部材を取り付けるためのダンパ取付部は、接続ジョイントの回動性(かじりや干渉等)を考慮してサイド骨格部の略鉛直状に形成された側壁部に配置される。
つまり、車幅方向外側前方に向かうダンパ部材の付勢力がサイド骨格部のダンパ取付部に対して付与されることから、サイド骨格部が車幅方向外側前方に変形した場合、ボンネットとフロントフェンダとの見切り部に想定外の隙間が生じることが懸念される。
ヒンジ取付部とダンパ取付部との車幅方向位置が異なる場合には、隙間の更なる拡大を招く虞がある。
また、ダンパ部材の付勢力に起因したサイド骨格部の変形を防止するため、サイド骨格部にサイド骨格部の剛性を補強するための補強部材を別途設けることが考えられる。
しかし、補強部材を設ける場合、ボンネットとフロントフェンダとの見切り部の寸法精度を確保するためには、少なくともヒンジ取付部とダンパ取付部の間の部分を全域に亙って一様に補強する補強部材が必要であり、車体重量の増加とコストアップを生じる。
即ち、車体重量の増加を招くことなく、車両の外観性とボンネットの操作性とを両立することは容易ではない。
本発明の目的は、車両の外観性とボンネット操作性とを両立可能な車両の前部車体構造等を提供することである。
請求項1の車両の前部車体構造は、アウタパネルとこのアウタパネルの裏面に取り付けられるインナパネルとを有するボンネットと、車体に形成された上部開口に対して前記ボンネットを開閉可能に支持するヒンジと、前記ボンネットを閉位置から開位置に向けて付勢するダンパ部材とを備えた車両の前部車体構造において、前記インナパネルが、車幅方向に延びるフロント骨格部と、前記フロント骨格部の後方で車幅方向に延びるリヤ骨格部と、前記フロント骨格部とリヤ骨格部の車幅方向両端部を夫々連結すると共に前記ヒンジを取り付けるためのヒンジ取付部と前記ヒンジ取付部の前方において前記ダンパ部材を取り付けるためのダンパ取付部とを備えた1対のサイド骨格部とを有し、前記サイド骨格部は、正面視にて断面形状が外周端部のアウタパネルとのヘミング加工部分から内周側に向けて延びる略U字断面形状構造体或いは凹状断面形状構造体に構成されると共に前記構造体の車幅方向において部分的に下方に突出し且つ前記ヒンジ取付部とダンパ取付部に亙って前後方向に延びる凸状の第1ビード部と、前記第1ビード部の車幅方向外側に前後方向に延びて下方に突出した凸状の第2ビード部とを有し、その後端部から前記ダンパ取付部に亙って車幅方向寸法が小さく形成され、前記第1,第2ビード部の車幅方向間隔が前方程狭くなると共に前記第1,第2ビード部は前端部にて連結されたことを特徴としている。
この車両の前部車体構造では、前記インナパネルが、車幅方向に延びるフロント骨格部と、前記フロント骨格部の後方で車幅方向に延びるリヤ骨格部と、前記フロント骨格部とリヤ骨格部の車幅方向両端部を夫々連結すると共に前記ヒンジを取り付けるためのヒンジ取付部と前記ヒンジ取付部の前方において前記ダンパ部材を取り付けるためのダンパ取付部とを備えた1対のサイド骨格部とを有するため、ボンネットに格子状骨格部を形成しつつ、サイド骨格部ヒンジ取付部とダンパ取付部とを夫々配設することができる。
前記サイド骨格部は、正面視にて断面形状が外周端部のアウタパネルとのヘミング加工部分から内周側に向けて延びる略U字断面形状構造体或いは凹状断面形状構造体に構成されると共に前記構造体の車幅方向において部分的に下方に突出し且つ前記ヒンジ取付部とダンパ取付部に亙って前後方向に延びる凸状の第1ビード部を備えたため、別途補強部材を追加することなく、ヒンジ取付部とダンパ取付部の間の部分をビード効果で補強することができ、ダンパ部材の付勢力に起因したサイド骨格部の変形を抑制することができる。これにより、ダンパ部材の付勢力に拘らずボンネットとフロントフェンダとの見切り部の寸法精度を確保することができる。
また、サイド骨格部は、第1ビード部の車幅方向外側に前後方向に延びて下方に突出した凸状の第2ビード部を有するので、別途補強部材を追加することなく、サイド骨格部の剛性を効率的に補強することができる。その上、サイド骨格部は、その後端部からダンパ取付部に亙って車幅方向寸法が小さく形成され、第1,第2ビード部の車幅方向間隔が前方程狭くなると共に第1,第2ビード部は前端部にて連結されたので、第1,第2ビード部の車幅方向間隔を狭くすることにより、車幅方向寸法が小さい部分の剛性をビード効果を用いて確保することができる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記第1ビード部の前部の車幅方向外側に前記ダンパ取付部を設け、前記ダンパ取付部に前記ダンパ部材を回動可能に取り付けるボールジョイント部が取り付けられたことを特徴としている。この構成によれば、ダンパ部材の回動性能を維持しつつボールジョイント部を取り付けることができる。
請求項の発明は、請求項の発明において、前記ダンパ部材の少なくとも一部が、平面視にて前記第1ビード部と第2ビード部の間に配設されたことを特徴としている。
この構成によれば、ダンパ部材とインナパネルとを離間させることにより衝撃吸収性能を高くすることができ、歩行者保護性能を向上することができる。
請求項の発明は、請求項1~の何れか1項の発明において、前記サイド骨格部は、前記ダンパ取付部の前側において上下寸法が他の部位よりも小さく形成された脆弱部を有することを特徴としている。この構成によれば、脆弱部と後方部分との剛性差を顕著にすることができ、衝突時、脆弱部の山折れ変形により衝撃吸収することができると共にボンネットが本来の形状を保ったまま後方に移動してフロントガラスと接触することを防止できる。
請求項の発明は、請求項1~4の何れか1項の発明において、前記サイド骨格部に、前記ダンパ取付部を補強するための補強部材を設けたことを特徴としている。この構成によれば、ダンパ取付部の補強部材を用いて脆弱部と後方部分との剛性差を一層顕著にすることができる。
本発明の車両の前部車体構造は、ヒンジ取付部とダンパ取付部に亙って前後方向に延びるビード部を設けることにより、車両の外観性とボンネット操作性とを両立することができる。
実施例1に係る前部車体構造を備えた車両の前側斜視図である。 図1のII-II線断面図である。 アウタパネルを省略したボンネットの上側平面図である。 ボンネットの左側部分の下側平面図である。 図4の要部拡大図である。 左前方から視た第1,第2ビード部周辺領域の斜視図である。 右前方から視た第1,第2ビード部周辺領域の斜視図である。 図5からインナパネルとダンパ部材を省略した図である。 図5のIX-IX線断面図である。 図5のX-X線断面図である。 図5のXI-XI線断面図である。 図5のXII-XII線断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
以下、本発明の実施例1について図1~図12に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施例1に係る車両Vは、乗員が乗り込む車室C前方に形成されたエンジンルームRの上方を開閉自在に覆うボンネット1を備えている。エンジンルームRは、車体前端部に配置されたフロントバンパ2と、このフロントバンパ2の左右両端部から後方に夫々延びる左右1対のフロントフェンダパネル(以下、フロントフェンダと略す)3と、フロントウインドガラス4の下端を支持すると共に車室の前壁を構成するダッシュパネル(図示略)とで区切られた空間によって構成されている。ボンネット1の車幅方向端部とフロントフェンダ3の上端部との境界部分には、前後に延びる見切り部5が形成されている。以下、図において、矢印F方向は前方、矢印L方向は左方、矢印U方向は上方を夫々示すものとして説明する。
ボンネット1は、外観意匠を構成するボンネットアウタパネル(以下、アウタパネルと略す)10と、このアウタパネル10の裏面に取り付けられるボンネットインナパネル(以下、インナパネルと略す)20と、エンジンルームRの上部開口に対してボンネット1を開閉可能に支持する左右1対のヒンジ30と、ボンネット1を閉位置から開位置に向けて付勢する左右1対のダンパ部材40等を備えている。このボンネット1は、左右対称構造であるため、以下、左側の構造について主に説明する。
アウタパネル10について説明する。
アウタパネル10は、例えば、0.65mm程度のスチール製板材を上方に突出した断面略湾曲状にプレス加工して成形される。図2,図12に示すように、アウタパネル10は、インナパネル20に対して対向配置され、その外周縁部がインナパネル20の外周縁部を挟み込むようにヘミング加工を用いてインナパネル20に接合されている。
次に、インナパネル20について説明する。
インナパネル20は、例えば、0.50mm程度のスチール製板材をプレス加工して成形される。図3,図4に示すように、インナパネル20は、アウタパネル10の前端部に対応して左右に延びるフロント骨格部21と、アウタパネル10の後端部に対応して左右に延びるリヤ骨格部22と、フロント骨格部21とリヤ骨格部22の左右両端部を夫々連結して前後に延びる左右1対のサイド骨格部23と、1対のサイド骨格部23の間においてフロント骨格部21とリヤ骨格部22を連結して前後に延びる7本の内骨格部24等を一体的に備えている。フロント骨格部21、リヤ骨格部22、及び1対のサイド骨格部23は、アウタパネル10と協働して環状に連なり部分的に開放された部分閉断面を形成している。
図2に示すように、フロント骨格部21は、下方に膨出するように形成されている。
図3,図4に示すように、フロント骨格部21の車幅方向中央部には、ストライカ29と、スティフナ50とが設けられている。略U字状のストライカ29は、車体側に設けたラッチ(図示略)に係合可能に構成され、フロント骨格部21から下方に突出するように形成されている。スティフナ50は、アウタパネル10の前端部分に張り剛性を与える部材である。
スティフナ50は、例えば、0.50mm程度の略矩形状スチール製板材をプレス加工して成形される。このスティフナ50は、前端部及び後端部から延設された複数の脚部を備え、これら脚部がフロント骨格部21の上面に溶接にて接合されている。
図2,図3に示すように、スティフナ50の上面には、円柱形状の複数のシーラ51が配設されている。シーラ51は、熱硬化性エポキシ系合成樹脂接着剤、例えば、マスチックシーラからなり、アウタパネル10とスティフナ30との合わせ面に充填されている。アウタパネル10に下向き荷重を受けたとき、荷重は、複数のシーラ51とスティフナ50を介してフロント骨格部21(インナパネル20)に伝達される。
リヤ骨格部22は、下方に膨出するように形成されている。リヤ骨格部22の車幅方向中間部には、フロント骨格部21に連結する7本の内骨格部24が設けられている。これら内骨格部24は、前後方向に向けて直線状に延設され、断面略ハット状に夫々形成されている。内骨格部24とアウタパネル10との合わせ面には、複数のシーラ51が充填されている。
図3~図7,図9~図11に示すように、サイド骨格部23は、アウタパネル10とのヘミング加工部分から内周側に向けて延びる下方に膨出する、具体的には、正面視にて断面略U字状に構成されると共にフロント骨格部21の左端部(車幅方向端部)からリヤ骨格部22の左端部に亙って後方に向けて延設されている。サイド骨格部23は、前後に延びる断面湾曲凸状の第1ビード部23aと、この第1ビード部23aの左方(車幅方向外側)にて前後に延びる断面湾曲凸状の第2ビード部23bと、サイド骨格部23の前後方向中間部に形成された脆弱部23c等を備えている。
図4~図7に示すように、第1,第2ビード部23a,23bは、サイド骨格部23の後半部において車幅方向内側端部分と車幅方向外側端部分とに夫々配設されている。
第1ビード部23aは、リヤ骨格部22とサイド骨格部23の連結近傍位置から脆弱部23cの後側近傍位置に亙って下方に凹入形成されている。
第2ビード部23bは、第1ビード部23aと同様に、リヤ骨格部22とサイド骨格部23の連結近傍位置から脆弱部23cの後側近傍位置に亙って下方に凹入形成されている。
この第2ビード部23bは、前端部分が第1ビード部23aの前端部分に合流して合流部23dを構成すると共に、後側程第1ビード部23aとの車幅方向距離が拡大するように配置されている。つまり、リヤ骨格部22の後半部は、前側程車幅方向寸法が小さく形成され且つ断面が曲面形状に形成されている。
脆弱部23cは、車両前突時、衝撃荷重を吸収するため、脆弱部23cの前後の領域に比べて剛性が低くなるように形成されている。具体的には、図6,図7に示すように、サイド骨格部23に脆弱部23cとして左右に延びる楔状の凹入部が形成され、アウタパネル10とサイド骨格部23とが形成する閉断面の高さ方向において、脆弱部23c部分の上下寸法が前後の領域部分の上下寸法よりも小さくなるように設定されている。
また、図3~図7に示すように、脆弱部23cの後側近傍部分には、第1,第2ビード部23a,23bの前端部が合流する合流部23dが形成されている。
そして、図3,図8,図11に示すように、この合流部23dの上面側には、合流部23dの形状に沿った板状の第1補強部材27が配設されている。それ故、車両前突時、脆弱部23cが起点になり、ボンネット1が山折れ変形して衝撃荷重を吸収し、車室側に伝達される荷重を減少していると共にボンネット1が本来の形状を保ったまま後方に移動してフロントガラス4と接触することを防止している。本実施形態では、各々の内骨格部24についても、脆弱部23cに対応した前後方向位置に楔状の脆弱部が夫々設けられている。
次に、ヒンジ30について説明する。
ヒンジ30は、サイド骨格部23の後端部分に配設されている。図5~図7に示すように、断面略L字状のヒンジ30は、サイド骨格部23の第1,第2ビード部23a,23bの間に形成された平坦状のヒンジ取付部25に前後1対のボルトb1によって固定されている。図9に示すように、ヒンジ取付部25の上面側には、前後に延びる板状の第2補強部材28が配設されている。第2補強部材28の上面には、ボルトb1が締結可能なナットn1が予め接合されている。
金属製ヒンジブラケット31は、車体側部材、例えば、サスペンションタワー(図示略)の上端部に前後1対のボルトb2を介して締結固定されている。
図7に示すように、ヒンジ30は、ヒンジブラケット31の車幅方向内側に配置され、ヒンジブラケット31に支持された車幅方向に延びる軸33回りに回動自在に軸支されている。
次に、ダンパ部材40について説明する。
ダンパ部材40は、平面視にて、ヒンジ30よりも前側で且つ車幅方向外側に配設され、前端部分を除いて第1,第2ビード部23a,23bの間に配置されている。
このダンパ部材40は、有底円筒状のシリンダ41と、シリンダ41内に一部が挿入されて軸線方向に進退可能なピストンロッド42とを主な構成要素としている。
ダンパ部材40は、シリンダ41に封入されたガスの反力を利用して、常時、ピストンロッド42を伸長方向、所謂ボンネット1の開操作方向に付勢するガススプリング式ダンパである。
シリンダ41の基端である後端部は、ダンパブラケット44を介して車体に支持されている。図12に示すように、金属製ダンパブラケット44は、前後に延びる閉断面を構成するエプロン部材(エプロンレイン)6の上端部に前後1対のボルトb3を介して締結固定されている。シリンダ41の後端部は、ダンパブラケット44に支持された車幅方向に延びる軸(図示略)回りに回動自在に軸支されている。
図11に示すように、ピストンロッド42の前端部は、ボールジョイント部43を介してサイド骨格部23に回動自在に連結されている。ボールジョイント部43は、第1,第2ビード部23a,23bの前端部が合流する合流部23dの左側壁部(車幅方向外側壁部)に形成されたダンパ取付部26に、上下方向に対して略45°の傾斜角度で締結固定されている。ダンパ取付部26は、合流部23dに設置された第1補強部材27の上面には、ボールジョイント部43のボルト部43aが締結可能なナットn2が予め接合されている。
次に、車両Vの前部車体構造の作用、効果について説明する。
この前部車体構造によれば、インナパネル20が、車幅方向に延びるフロント骨格部21と、フロント骨格部21の後方で車幅方向に延びるリヤ骨格部22と、フロント骨格部21とリヤ骨格部22の車幅方向両端部を夫々連結すると共にヒンジ30を取り付けるためのヒンジ取付部25とヒンジ取付部25の前方においてダンパ部材40を取り付けるためのダンパ取付部26とを備えた1対のサイド骨格部23とを有するため、ボンネット1に格子状骨格部を形成しつつ、サイド骨格部23にヒンジ取付部25とダンパ取付部26とを夫々配設することができる。サイド骨格部23は、正面視にて断面形状が外周端部のアウタパネル10とのヘミング加工部分から内周側に向けて延びる略U字断面形状構造体に構成されると共に前記構造体の車幅方向において部分的に下方に突出し且つヒンジ取付部25とダンパ取付部26の間が部分的に曲面形状に形成されると共にヒンジ取付部25とダンパ取付部26に亙って前後方向に延びる凸状の第1ビード部23aを備えたため、別途補強部材を追加することなく、ヒンジ取付部25とダンパ取付部26の間の部分をビード効果で補強することができ、ダンパ部材40の付勢力に起因したサイド骨格部23の変形を抑制することができる。これにより、ダンパ部材40の付勢力に拘らずボンネット1とフロントフェンダ3との見切り部5の寸法精度を確保することができる。
第1ビード部23aの前部(合流部23d)の車幅方向外側にダンパ取付部26を設け、ダンパ取付部26にダンパ部材40を回動可能に取り付けるボールジョイント部43が取り付けられたため、ダンパ部材40の回動性能を維持しつつボールジョイント部43を取り付けることができる。
サイド骨格部43は、第1ビード部23aの車幅方向外側に前後方向に延びて下方に突出した凸状の第2ビード部23bを有するため、別途補強部材を追加することなく、サイド骨格部23の剛性を効率的に補強することができる。
ダンパ部材40の少なくとも一部が、平面視にて第1ビード部23aと第2ビード部23bの間に配設されたため、ダンパ部材40とインナパネル20とを離間させることにより衝撃吸収性能を高くすることができ、歩行者保護性能を向上することができる。
サイド骨格部23は、その後端部からダンパ取付部26に亙って車幅方向寸法が小さく形成され、第1,第2ビード部23a,23bの車幅方向間隔が前方程狭くなると共に第1,第2ビード部23a,23bは前端部にて連結されている。第1,第2ビード部23a,23bの車幅方向間隔を狭くすることにより、車幅方向寸法が小さい部分の剛性をビード効果を用いて確保することができる。
サイド骨格部23は、ダンパ取付部26の前側において上下寸法が他の部位よりも小さく形成された脆弱部23cを有するため、脆弱部23cと後方部分との剛性差を顕著にすることができ、衝突時、脆弱部23cの山折れ変形により衝撃吸収することができると共にボンネット1が本来の形状を保ったまま後方に移動してフロントガラス4と接触することを防止できる。
サイド骨格部23に、ダンパ取付部26を補強するための第1補強部材27を設けたため、ダンパ取付部26の補強部材を用いて脆弱部23cと後方部分との剛性差を一層顕著にすることができる。
次に、前記実施形態を部分的に変更した変形例について説明する。
1〕前記実施形態においては、サイド骨格部23に第1,第2ビード部23a,23bを形成した例を説明したが、少なくとも、ヒンジ取付部25とダンパ取付部26に亙って前後方向に延びる第1ビード部23aを設けることで、本発明の効果を奏することができる。
それ故、脆弱部23cを省略する場合、サイド骨格部23の後半部だけでなく、前半部まで第1ビード部23aを延設しても良い。
2〕前記実施形態においては、ボンネット1が左右対称構造で、ダンパ部材40が左右1対設置された例を説明したが、ダンパ部材40の付勢力がボンネット1の開操作に当り十分な場合、サイド骨格部23の一方のみに設置しても良い。
3〕前記実施形態においては、ガス圧を用いたガススプリング式ダンパ部材40の例を説明したが、少なくともボンネット1の開操作をアシストするために開操作方向の付勢力を発生するものであれば良く、コイルスプリングや油圧等のダンパであっても適用可能であり、ダンパ部材の種類は任意である。
4〕前記実施形態においては、正面視にて断面略U字状に構成されたサイド骨格部23の例を説明したが、少なくともボンネット剛性を確保できれば良く、正面視にて凹状断面形状構造体に構成しても良い。
5〕その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施形態に種々の変更を付加した形態や各実施形態を組み合わせた形態で実施可能であり、本発明はそのような変更形態も包含するものである。
1 ボンネット
10 アウタパネル
20 インナパネル
21 フロント骨格部
22 リヤ骨格部
23 サイド骨格部
23a 第1ビード部
23b 第2ビード部
23c 脆弱部
23d 合流部
25 ヒンジ取付部
26 ダンパ取付部
27 第1補強部材
30 ヒンジ
40 ダンパ部材
43 ボールジョイント部
V 車両

Claims (5)

  1. 車体前部に形成され上部に開口を有するルームと、アウタパネルとこのアウタパネルの裏面に取り付けられるインナパネルとを有するボンネットと、車体に形成された上部開口に対して前記ボンネットを開閉可能に支持するヒンジと、前記ボンネットを閉位置から開位置に向けて付勢するダンパ部材とを備えた車両の前部車体構造において、
    前記インナパネルが、車幅方向に延びるフロント骨格部と、前記フロント骨格部の後方で車幅方向に延びるリヤ骨格部と、前記フロント骨格部とリヤ骨格部の車幅方向両端部を夫々連結すると共に前記ヒンジを取り付けるためのヒンジ取付部と前記ヒンジ取付部の前方において前記ダンパ部材を取り付けるためのダンパ取付部とを備えた1対のサイド骨格部とを有し、
    前記サイド骨格部は、正面視にて断面形状が外周端部のアウタパネルとのヘミング加工部分から内周側に向けて延びる略U字断面形状構造体或いは凹状断面形状構造体に構成されると共に前記構造体の車幅方向において部分的に下方に突出し且つ前記ヒンジ取付部とダンパ取付部に亙って前後方向に延びる凸状の第1ビード部と、前記第1ビード部の車幅方向外側に前後方向に延びて下方に突出した凸状の第2ビード部とを有し、その後端部から前記ダンパ取付部に亙って車幅方向寸法が小さく形成され、前記第1,第2ビード部の車幅方向間隔が前方程狭くなると共に前記第1,第2ビード部は前端部にて連結されたことを特徴とする車両の前部車体構造。
  2. 前記第1ビード部の前部の車幅方向外側に前記ダンパ取付部を設け、前記ダンパ取付部に前記ダンパ部材を回動可能に取り付けるボールジョイント部が取り付けられたことを特徴とする請求項1に記載の車両の前部車体構造。
  3. 前記ダンパ部材の少なくとも一部が、平面視にて前記第1ビード部と第2ビード部の間に配設されたことを特徴とする請求項1に記載の車両の前部車体構造。
  4. 前記サイド骨格部は、前記ダンパ取付部の前側において上下寸法が他の部位よりも小さく形成された脆弱部を有することを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載の車両の前部車体構造。
  5. 前記サイド骨格部に、前記ダンパ取付部を補強するための補強部材を設けたことを特徴とする請求項1~4の何れか1項に記載の車両の前部車体構造。
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