JP3464631B2 - 揚げ物用バッターミックス - Google Patents

揚げ物用バッターミックス

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食感に優れた揚げ
物を製造するための揚げ物用バッターミックス及び該揚
げ物用バッターミックスを用いた揚げ物用バッターに関
する。
【0002】
【従来の技術】揚げ物は、多量の油を用いて食品を高温
で加熱したものであり、短時間に食品の内部まで火が通
り、ビタミン等の栄養素の損失が比較的少なく、また油
脂の香ばしい風味を有することから、日本人に好まれる
食品の1つである。かかる揚げ物は、一般に素揚げ、か
ら揚げ、パン粉揚げ等に分類される。このうち、から揚
げは、揚げ物用バッターミックスに水等を混合してバッ
ターとし、該バッターに肉や魚等の具を浸漬した後油揚
げすることにより製造される。また、パン粉揚げは、揚
げ物用バッターミックスに、卵、水等を混合してバッタ
ーとし、該バッターに具を浸漬した後、パン粉をまぶし
て油揚げすることにより製造される。水の添加量は、目
的とする衣の物性によって適宜選択することができる。
例えば衣を厚くする場合には水の添加量を少なくすれば
よく、また衣を薄くして揚がりをよくするためには水の
添加量を多くすればよい。このとき、揚げ物用バッター
ミックスには、未処理澱粉、特に未処理馬鈴薯澱粉を用
いることが多い。ここで、未処理澱粉とは、澱粉を生成
する通常の植物を常法に従って加工することにより得ら
れる生澱粉のことであり、植物を交配し、該植物から得
られる特定成分の含有量の多い生澱粉、生澱粉に物理的
又は化学的処理を施した化工澱粉、生澱粉中の特定粒径
の澱粉を除去した分級生澱粉等は含まない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、未処理
澱粉を40重量%以上含有した揚げ物用バッターミック
スに対する水の添加量を少なくした場合、これを用いて
製造された揚げ物は、フライ時の揚がりが悪く、衣内部
に糊状の部分が残り、食感にヌメリがあり、サクミが不
足したものになりやすい。
【0004】したがって、本発明は、未処理澱粉を40
重量%以上含有した揚げ物用バッターミックスに対する
水等の添加量を少なくした場合においても、得られた揚
げ物用バッターを用いて製造した揚げ物が、フライ時の
揚がりが良好で、衣内部に糊状の部分が残ることがな
く、ヌメリがなく、かつサクミを有する等食感に優れた
ものとなるための揚げ物用バッターミックス、及び該揚
げ物用バッターミックスを用いた揚げ物用バッターを提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意研究した結果、未処理澱粉含有量が4
0重量%以上である揚げ物用バッターミックスが、ジア
セチル酒石酸モノグリセリドを含有すれば、加水量が少
ない場合でも、フライの揚がりがよく、衣内部に糊状の
部分が残ることがなく、ヌメリがなく、サクミを有する
等食感に優れるとともに、衣の厚い重量感のある揚げ物
が得られることを見出し、本発明を完成した。
【0006】すなわち、本発明は、未処理澱粉含有量が
60〜70重量%である揚げ物用バッターミックスにお
いて、ジアセチル酒石酸モノグリセリドを含有し、かつ
蛋白粉の含有量が4.4重量%以下であることを特徴と
する揚げ物用バッターミックスを提供することにより、
上記目的を達成したものである。本発明はまた、かかる
揚げ物用バッターミックスを含有する揚げ物用バッター
を提供することにより、上記目的を達成したものであ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明において未処理澱粉とは、
上記したように、澱粉を生成する通常の植物を常法に従
って加工することにより得られる生澱粉のことであり、
例えば米生澱粉、小麦生澱粉、大麦生澱粉、生コーンス
ターチ、馬鈴薯生澱粉、さつまいも生澱粉、タピオカ生
澱粉等が挙げられ、これらを1種以上用いることができ
る。このうち、馬鈴薯生澱粉が好ましい。かかる未処理
澱粉の、本発明の揚げ物用バッターミックス中の含有量
は、40重量%以上であることが必要であり、40〜9
5重量%であることが好ましく、60〜70重量%であ
ることが特に好ましい。40重量%以上であれば、ジア
セチル酒石酸モノグリセリドを添加することによる揚げ
物の食感等向上効果が著しくなる。
【0008】ジアセチル酒石酸モノグリセリドは、乳化
剤として一般に用いられているものであり、エステル結
合の位置は、1位、2位のいずれでもよい。ジアセチル
酒石酸モノグリセリドの、本発明の揚げ物用バッターミ
ックス中の含有量は、該揚げ物用バッターミックスを用
いて製造した揚げ物の食感等向上の観点から、0.2〜
2重量%が好ましく、0.5〜1.5重量%がより好ま
しく、0.6〜1重量%が特に好ましい。
【0009】本発明においては、さらにハイアミロース
澱粉、化工澱粉、分級生澱粉(これらを、以下「特殊澱
粉」という)及びポリグリセリドの1種以上を配合する
ことができる。これらを配合した揚げ物用バッターミッ
クスを用いれば、揚げ物の食感等向上がより顕著とな
る。ポリグリセリドは、グリセリンの重合度、エステル
化度、エステルを構成するアシル基の炭素数、HLB等
に特に制限はないが、親水性であることが好ましい。ま
た、その形態は、粉末状又はフレーク状であることが好
ましい。ポリグリセリドの、本発明の揚げ物用バッター
ミックス中の含有量は、0.01〜1重量%、特に0.
1〜0.7重量%が好ましい。ハイアミロース澱粉は、
澱粉中のアミロース含量が高くなるように交配させた植
物から得られた生澱粉である。通常の澱粉中にはアミロ
ースは20〜35重量%含有されるが、該ハイアミロー
ス澱粉は、アミロースを35重量%以上、好ましくは3
5〜85重量%、特に好ましくは40〜80重量%含有
する。交配させる植物の種類に特に制限はないが、とう
もろこしが特に好ましい。また交配手段に特に制限はな
い。かかるハイアミロース澱粉の、本発明の揚げ物用バ
ッターミックス中の含有量は、1〜25重量%、特に5
〜20重量%が好ましい。
【0010】化工澱粉には、生澱粉を熱、酸、酵素等を
用いて加水分解して得られるソリュブルスターチ、デキ
ストリン、ブリティッシュガム等;生澱粉をリン酸化、
架橋化、エステル化、エーテル化、酸化等することによ
って得られる修飾澱粉が挙げられ、これらを1種以上用
いることができる。このうち、修飾澱粉がより好まし
く、リン酸架橋澱粉が特に好ましく、エーテル化リン酸
架橋澱粉が最も好ましい。エーテル化リン酸架橋澱粉の
リン酸含量、架橋度、エーテル化度に特に制限はない。
化工澱粉の原料となる生澱粉に特に制限はないが、馬鈴
薯生澱粉が特に好ましい。化工澱粉の、本発明の揚げ物
用バッターミックス中の含有量は、1〜25重量%、特
に5〜20重量%が好ましい。分級生澱粉は、生澱粉中
の特定粒径のものを除去したものであり、このうち粒径
20μm以上の部分が95重量%以上含まれているのが
好ましく、99重量%以上含まれているのが特に好まし
い。生澱粉の分級方法に特に制限はなく、篩やシフター
等を用いて常法にしたがって行うことができる。また分
級生澱粉の原料となる生澱粉に特に制限はないが、馬鈴
薯生澱粉が特に好ましい。分級生澱粉の、本発明の揚げ
物用バッターミックス中の含有量は、1〜25重量%、
特に5〜20重量%が好ましい。
【0011】本発明の揚げ物用バッターミックスには、
上記各成分以外に、必要に応じて揚げ物用バッターミッ
クスに一般に用いられる、小麦粉、米粉等の穀粉;砂糖
等の糖類;食塩;グルタミン酸Na等の調味料;香辛
料;ベーキングパウダー;卵白粉、卵黄粉等の蛋白粉等
を配合することができる。なお、蛋白粉を配合する場
合、揚げ物用バッターミックス中の含有量を4.4重量
%以下とすることが好ましい。
【0012】本発明の揚げ物用バッターミックスは、未
処理澱粉、ジアセチル酒石酸モノグリセリド及びその他
の原料を混合、撹拌することにより製造することができ
る。本発明の揚げ物用バッターミックスは、から揚げ、
パン粉揚げのいずれにも用いることができる。
【0013】本発明の揚げ物用バッターは、上記揚げ物
用バッターミックスに卵、水等の液状物を添加したもの
である。これらの添加量は、水分として、衣を厚く重量
感のあるものにしたり、ボリューム感のある外観にする
場合は、揚げ物用バッターミックスに対して60〜10
0重量%、特に75〜85重量%が好ましい。この場合
バッターの粘度は比較的高くなるが、揚がりがよく、衣
内部に糊状の部分が残ることがなく、食感にヌメリがな
く、かつサクミが不足することがない。
【0014】
【実施例】次に実施例を示して本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものでは
ない。
【0015】実施例1〜6及び比較例1 未処理馬鈴薯澱粉、ジアセチル酒石酸モノグリセリドを
含有した揚げ物用バッターミックスを用いて、から揚げ
を製造した。未処理馬鈴薯澱粉(士幌町農業協同組合製
「馬鈴薯精製澱粉」、以下同じ)70重量部、薄力小麦
粉(日清製粉(株)製「フラワー」、以下同じ)20重
量部、ジアセチル酒石酸モノグリセリド(理研ビタミン
(株)製「ポエムW−90P」、以下同じ)0.5重量
部、食塩3重量部、粉末醤油5重量部、香辛料1.5重
量部及び砂糖0.5重量部を混合、撹拌して揚げ物用バ
ッターミックスを調製した。これに水80重量部を添加
し、ホイッパーで撹拌して均一なバッターを得た。該バ
ッターに鶏胸肉20gを入れ、よく絡ませ、室温で5分
間放置した後、170℃の油で4分間揚げてから揚げを
製造した(実施例1)。実施例2〜4は、実施例1にお
いて、ジアセチル酒石酸モノグリセリドを表1に示す量
とした以外は、実施例1と同様にしてから揚げを製造し
た。実施例5及び6は、実施例2において、さらにポリ
グリセリドを表1に示す量配合した以外は、実施例2と
同様にしてから揚げを製造した。比較例1は、実施例1
において、ジアセチル酒石酸モノグリセリドを配合せ
ず、他は実施例1と同様にしてから揚げを製造した。実
施例1〜6及び比較例1の配合を表1に示す。各実施例
及び比較例で製造されたから揚げは、衣が厚く、重量感
があった。
【0016】
【表1】
【0017】試験例1 から揚げの食感評価 上記で得られた各から揚げについて、内部のヌメリ、衣
のサクミ等の食感を、以下の評価基準で評価した。結果
を表1に示す。 ◎評価基準 5:ヌメリが全くなく、またサクミが非常にあり、極め
て優れている。 4:ヌメリがほとんどなく、またサクミがあり、優れて
いる。 3:ヌメリ、サクミとも普通である。 2:ヌメリがややあり、またサクミもあまりなく、やや
劣っている。 1:ヌメリが非常にあり、またサクミが全くなく、極め
て劣っている。
【0018】表1より、ジアセチル酒石酸モノグリセリ
ド含有揚げ物用バッターミックスを用いた実施例1〜6
のから揚げは、ジアセチル酒石酸モノグリセリドを含有
しない揚げ物用バッターミックスを用いた比較例1のか
ら揚げより食感が優れていることが明らかとなった。こ
のうち、ジアセチル酒石酸モノグリセリド含有量が0.
6〜1重量%の範囲の揚げ物用バッターミックスを用い
た実施例2、3のから揚げ及びポリグリセリドを配合し
た揚げ物用バッターミックスを用いた実施例5、6のか
ら揚げがより優れており、実施例5のから揚げが特に優
れていた。
【0019】実施例7〜9及び比較例2 未処理馬鈴薯澱粉量を変化させてから揚げを製造した。
馬鈴薯澱粉60重量部、薄力小麦粉30重量部、ジアセ
チル酒石酸モノグリセリド0.75重量部、食塩3重量
部、粉末醤油5重量部、香辛料1.5重量部及び砂糖
0.5重量部を混合、撹拌して揚げ物用バッターミック
スを調製した。これに水80重量部を添加し、ホイッパ
ーで撹拌して均一なバッターを得た。該バッターに鶏胸
肉20gを入れ、よく絡ませ、室温で5分間放置した
後、170℃の油で4分間揚げてから揚げを製造した
(実施例7)。実施例8、9及び比較例2は、実施例7
において、馬鈴薯澱粉及び薄力小麦粉を表1に示す量と
した以外は、実施例7と同様にしてから揚げを製造し
た。実施例7〜9及び比較例2の配合を表2に示す。な
お、実施例2を再掲した。各実施例及び比較例で製造さ
れたから揚げは、衣が厚く、重量感があった。
【0020】
【表2】
【0021】試験例2 から揚げの食感評価 上記で得られた各から揚げについて、試験例1と同様に
その食感を評価した。結果を表2に示す。
【0022】表2より、揚げ物用バッターミックスが未
処理澱粉を40重量%以上含有する場合には、ジアセチ
ル酒石酸モノグリセリドの添加により、これを用いて食
感に優れた揚げ物を製造できることが確認された。この
うち、未処理澱粉含有量が60重量%以上の場合に、そ
の効果が特に顕著であった。これに対し、揚げ物用バッ
ターミックス中の未処理澱粉含量が40重量%未満の場
合は、ジアセチル酒石酸モノグリセリド添加の効果がな
いことが確認された。
【0023】実施例10〜16 特殊澱粉を配合してから揚げを製造した。未処理馬鈴薯
澱粉60重量部、薄力小麦粉20重量部、ジアセチル酒
石酸モノグリセリド0.75重量部、ハイアミロースコ
ーンスターチ10重量部、食塩3重量部、粉末醤油5重
量部、香辛料1.5重量部及び砂糖0.5重量部を混
合、撹拌して揚げ物用バッターミックスを調製した。こ
れに水80重量部を添加し、ホイッパーで撹拌して均一
なバッターを得た。該バッターに鶏胸肉20gを入れ、
よく絡ませ、室温で5分間放置した後、170℃の油で
4分間揚げてから揚げを製造した(実施例10)。実施
例11は、実施例10において、未処理馬鈴薯澱粉を5
0重量部、ハイアミロースコーンスターチを20重量部
とした以外は、実施例10と同様にしてから揚げを製造
した。実施例12、13は、実施例10において、ハイ
アミロースコーンスターチの代わりにエーテル化リン酸
架橋馬鈴薯澱粉を表3に示す量配合し、未処理馬鈴薯澱
粉を表3に示す量とした以外は、実施例10と同様にし
てから揚げを製造した。実施例14〜16は、実施例1
0において、ハイアミロースコーンスターチの代わり
に、粒径20μm以上の粒子含有量100%の分級生馬
鈴薯澱粉を表3に示す量配合し、未処理馬鈴薯澱粉を表
3に示す量とした以外は、実施例10と同様にしてから
揚げを製造した。また、実施例17は、実施例10にお
いて、さらにポリグリセリドを0.25重量部配合した
以外は、実施例10と同様にしてから揚げを製造した。
実施例10〜17の配合を表3に示す。なお、実施例
2、比較例1を再掲した。各実施例で製造されたから揚
げは、衣が厚く、重量感があった。
【0024】
【表3】
【0025】試験例3 から揚げの食感評価 上記で得られた各から揚げについて、試験例1と同様に
その食感を評価した。結果を表3に示す。
【0026】表3より、未処理澱粉の含有量が40重量
%以上であり、かつ未処理澱粉と特殊澱粉の合計の含有
量が70重量%である揚げ物用バッターミックスを用い
れば、食感等に優れたから揚げを製造することができる
ことが確認された。このうち、同一の特殊澱粉を用いた
場合は、特殊澱粉量が少ない方がから揚げの食感がより
優れたものとなる傾向にあった。また特殊澱粉を2種類
用いた実施例17のから揚げは、食感が非常に優れてい
た。
【0027】実施例18〜20 実施例18は、実施例17において、さらにベーキング
パウダーを0.5重量部配合した以外は、実施例17と
同様にしてから揚げを製造した。実施例19は、実施例
18において、さらに卵白粉を1重量部配合した以外
は、実施例18と同様にしてから揚げを製造した。実施
例20は、実施例19において、さらに卵黄粉を1重量
部配合した以外は、実施例19と同様にしてから揚げを
製造した。実施例18〜20で得られたから揚げは、い
ずれも食感が非常に優れていた。また、衣は厚く、重量
感があった。
【0028】実施例2 未処理馬鈴薯澱粉及びジアセチル酒石酸モノグリセリド
を含有した揚げ物用バッターミックスを用いてカツを製
造した。未処理馬鈴薯澱粉70重量部、薄力小麦粉30
重量部、ジアセチル酒石酸モノグリセリド0.75重量
部を混合、撹拌して揚げ物用バッターミックスを調製し
た。これに水80重量部を添加し、ホイッパーで撹拌し
て均一なバッターを得た。該バッターに豚ロース肉(厚
さ1.0cm)を入れ、よく絡ませた後、さらにパン粉
を付着させ、170℃の油で4分間揚げてカツを製造し
た。得られたカツは、食感が非常に優れていた。また、
衣は厚く、重量感があった。
【0029】
【発明の効果】本発明の揚げ物用バッターミックスを用
いて製造した揚げ物は、揚がりがよく、衣内部に糊状の
部分が残ることがなく、食感にヌメリがなく、サクミが
不足することもない。本発明の揚げ物用バッターミック
スは、厚く、重量感のある衣を有する揚げ物を製造する
場合に特に効果が高い。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−206014(JP,A) 特開 平10−94375(JP,A) 特開 平10−327775(JP,A) 特開 平10−113141(JP,A) 特開 平9−206016(JP,A) 特開 平11−125(JP,A) 特開 平10−4903(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23L 1/164 - 1/195

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未処理澱粉含有量が60〜70重量%で
    ある揚げ物用バッターミックスにおいて、ジアセチル酒
    石酸モノグリセリドを含有し、かつ蛋白粉の含有量が
    4.4重量%以下であることを特徴とする揚げ物用バッ
    ターミックス。
  2. 【請求項2】 未処理澱粉が未処理馬鈴薯澱粉である請
    求項1記載の揚げ物用バッターミックス。
  3. 【請求項3】 ジアセチル酒石酸モノグリセリドの含有
    量が、0.2〜2重量%である請求項1又は2記載の揚
    げ物用バッターミックス。
  4. 【請求項4】 さらに、ポリグリセリド、ハイアミロー
    ス生澱粉、化工澱粉、分級生澱粉からなる群より選ばれ
    る1種以上を含有することを特徴とする請求項1〜3の
    いずれか1項記載の揚げ物用バッターミックス。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項記載の揚げ
    物用バッターミックスを含有することを特徴とする揚げ
    物用バッター。
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