JP3464017B2 - 回転伝達装置 - Google Patents

回転伝達装置

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JP3464017B2 JP13767493A JP13767493A JP3464017B2 JP 3464017 B2 JP3464017 B2 JP 3464017B2 JP 13767493 A JP13767493 A JP 13767493A JP 13767493 A JP13767493 A JP 13767493A JP 3464017 B2 JP3464017 B2 JP 3464017B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、車両の駆動経路にお
いて車輪に対する駆動力の伝達と遮断の切り換えに用い
る回転伝達装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、自動車の使われ方としては、前
進することを主目的とし、後退はごく限られた時にしか
使用されない。従来、このような用途に合せて、自動車
の前輪と後輪に対する駆動力の伝達を機械式クラッチに
よって切り換えるようにした装置を、本出願人は特願平
4−173064号により提案している。 【0003】この装置は、図2乃至図4に示すように、
従動側となる外輪1と、駆動側となる内方部材2とを内
外に回転可能に嵌合させ、その外輪1と内方部材2の間
に、大径保持器3と小径保持器4を設け、この両保持器
3、4に設けたポケットに、外輪1と内方部材2を係合
させる係合子としてのスプラグ5を組込んでいる。 【0004】また、大径保持器3を、ピン6と角孔17
を介して内方部材2に回転方向すき間Xをもって連結
し、大径保持器3と小径保持器4の間にC形のリング形
状をしたスイッチバネ7を取付け、このスイッチバネ7
のバネ力により大径保持器3に一方向の回転抵抗を与え
ている。 【0005】さらに、大径保持器3の他端に、入力リン
グ10を介して一方向クラッチ8が圧入され、その入力
リング10に、上記スイッチバネ7とは逆方向の回転抵
抗を生じる回転抵抗付与手段9を連結し、内方部材2の
回転方向が変化すると一方向クラッチ8が作動して、大
径保持器3に対する回転抵抗の作用方向を切換えるよう
にしている。 【0006】上記提案の回転伝達装置Aは、図9に示す
ような後輪を主駆動輪とする4輪駆動車の駆動経路にお
いて、内方部材2をトランスファーCから分岐する前輪
推進軸Bに連結し、外輪1をフロントデフDに連結して
装着される。 【0007】この装着した構造では、車両の前進方向の
ときは、スイッチバネ7が図4のように縮められた状態
でセットされており、片端を大径保持器3に、他端を小
径保持器4に押し付けて矢印方向の力を発生し、その力
によって両保持器3、4の位相とスプラグ5の作動状態
を前進方向にスタンバイさせている(図6)。 【0008】一方、後退する場合は、入力リング10は
一方向クラッチ8と噛み合ってプロペラシャフトEと同
一回転をするが、そのとき入力リング10と、固定部材
であるハウジング11とは、止め輪12によって固定さ
れた皿バネ13により互いに押圧されているため、その
すべりによる回転抵抗により大径保持器3が小径保持器
4に対して遅れるようなブレーキトルクが発生する。 【0009】すなわち後退時において、内方部材2と小
径保持器4が回転した場合、大径保持器3はブレーキト
ルクによって拘束され、そのブレーキトルクがスイッチ
バネ7を後退側まで縮めるトルク(以下後進切り換えト
ルクとする)よりも大きければ、大径保持器3と小径保
持器4の位相は後進方向にセットされる。 【0010】ここでは、ブレーキトルク>後退切り換え
トルクの関係になる様に設定することにより、図5に示
すように、大径保持器3が後進スタンバイ位置になるま
でスイッチバネ7は更に縮められる。その後、入力リン
グ10はハウジング11との間で滑りながらプロペラシ
ャフトEと同一回転をする。 【0011】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の駆動
経路において、トランスファー側で駆動力伝達を切り離
して走行した場合(すなわち2駆状態で走行する場
合)、タイヤからの回転動力が前輪のホイールハブ(ロ
ック状態)→ドライブシャフト→フロントデフと伝わっ
て回転伝達装置Aの外輪1から入力されることがある。 【0012】この状態で前進方向に走行する場合は、上
記の図6の状態でスプラグ5が前進スタンバイの状態で
あるため、外輪1は内方部材2に対して空転するだけで
ある。 【0013】ところが後退方向に走行する場合において
は、前進スタンバイ状態により外輪1はスプラグ5を介
して内方部材2を回そうとする。しかし、大径保持器3
は一方向クラッチ8と結合しており、後退方向に回転す
る場合においては、一方向クラッチ8の噛み込みによっ
て上記回転抵抗付与手段9により発生する回転抵抗(ブ
レーキトルク)を受けることになる。 【0014】従って外輪からスプラグを介して入力軸を
回そうとする場合、大径保持器3を除いた部材が一体と
なって、スプラグ5が図7に示すように大径保持器3に
干渉するまで回転するが、この図のような位置関係にな
ると、スプラグが大径保持器3の端面によって上記の回
転抵抗で押されることになり、内方部材−スプラグ−外
輪の係合状態が図8のように一旦解放される。 【0015】この場合、内方部材2には後退方向の駆動
力(抵抗)が与えられないため、縮められていたスイッ
チバネ7が係合状態が切れた瞬間に両保持器3、4を前
進方向にスタンバイさせようと広がる現象が生じる。す
なわち、一旦解放された係合がすぐに元の前進係合状態
に戻ろうとし、この係合と解放が瞬時に連続して行われ
ることにより、異常音が発生する。 【0016】この発明は、上記の問題を解決し、異常音
の発生のない回転伝達装置を提供することを目的として
いる。 【0017】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明は、駆動部材と従動部材とを内外に回転可
能に嵌合させ、その駆動部材と従動部材の対向面間に保
持器を設け、この保持器に形成したポケットに、保持器
と駆動部材が正逆方向に相対回転したときに上記駆動部
材と従動部材を係合させる係合子を組込み、上記保持器
に、互いに逆方向の回転抵抗を付与する2つの抵抗発生
手段と、その回転抵抗の作用方向を切換える一方向クラ
ッチを連結し、その保持器を駆動部材に正逆の回転方向
に対してそれぞれ遅れて共回りするように連結した回転
伝達装置において、上記駆動部材と従動部材との間に、
回転抵抗を与える弾性部材を設け、この弾性部材の抵抗
を、上記抵抗発生手段の一方の回転抵抗よりも大きく設
定したのである。 【0018】 【作用】上記のように駆動部材と従動部材の間に弾性部
材を組込むと、従動部材側から後退方向の回転力が入力
された場合、弾性部材の抵抗が駆動部材及び保持器に加
わることによって、保持器の駆動部材に対する位相を後
進側に切り換えることができる。したがって、係合子
は、常に駆動部材の回転方向に係合作動状態となるよう
に準備され、上述したような係合子の係合と解放が瞬時
に行われることがなくなり、異常音の発生が防止され
る。 【0019】 【実施例】図1は、実施例の回転伝達装置を示してい
る。なお、この実施例の基本的構造は、従来技術の項で
述べた装置と同じであり、同一部品には同一の符号を付
して説明を省略し、ここでは実施例の特徴部分について
説明する。 【0020】図に示すように、この実施例においては、
従動部材である外輪1の端壁1aと、駆動部材である内
方部材2の端壁2aとの間に、皿バネから成る弾性部材
14を組込んでいる。 【0021】この弾性部材14は、圧縮して撓められた
状態で外輪1と内方部材2の間に挿入されており、その
バネ力により外輪1と内方部材2を引き離すように押圧
し、外輪1と内方部材2とを共回りさせるような抵抗を
与えている。 【0022】この場合、弾性部材14の押圧抵抗P
1 は、スイッチバネ7により大径保持器3に作用する後
退切り換えトルクP2 よりも大きく(P1 >P2 )なる
ように設定されている。 【0023】上記のような構造で成る実施例の回転伝達
装置においては、弾性部材14の押圧による抵抗によっ
て、外輪1が回転すると内方部材2及び小径保持器4が
共回りするような状態におかれる。また、大径保持器3
は、回転抵抗付与手段9のブレーキトルクにより動きが
拘束され、上記弾性部材14の押圧抵抗がスイッチバネ
7の後退切り換えトルクよりも大きく設定されているた
め、外輪1からスプラグ5を介して内方部材2を回そう
とする力が作用した場合、上記押圧抵抗により内方部材
2と小径保持器4が回されて両保持器3、4の位相とス
プラグ5が後退方向にスタンバイされる。このため、さ
らに外輪1が後退方向に回転を続けると、その間外輪1
は入力側(内方部材2)に対してオーバランニング状態
となるため、スプラグ5は係合と解放を繰り返すことが
無く、異常音の発生が無くなる。 【0024】また、弾性部材14によって外輪1と内方
部材2間に抵抗が生じることにより、前輪のホイールハ
ブをロックして2輪駆動状態で走行する場合において
は、前進方向で外輪1から内方部材2を連れ回らせるこ
とができ、両部材は同一回転する。したがって、両部材
に挾まれたスプラグ5に滑りが生じないため、スプラグ
5の摩耗を抑制できる利点がある。 【0025】加えて、弾性部材14を組込むことによ
り、外輪1と内方部材2に軸方向の反発力が作用する
が、この反発力は外輪1を支持する軸受15、16に軸
方向予圧を加えるように作用し、各軸受15、16のラ
ジアルすきまが殺される。このため、軸受15、16の
回転バランスが向上し、それに伴って振動の軽減が図れ
る効果がある。 【0026】なお、上記実施例の構造において、外輪1
と内方部材2の間に一方向の回転でのみ係合可能なスプ
ラグを交互対称にして組込むようにしてもよい。 【0027】また、係合子を、スプラグに代えてローラ
とし、外輪と内方部材の対向面にローラと係合する係合
面を設けるようにしてもよい。 【0028】 【効果】以上のように、この発明は、駆動部材と従動部
材の間に抵抗を与える弾性部材を設け、従動部材から駆
動部材を回転させる力が作用した場合、弾性部材の抵抗
によって係合子の係合作動状態を切換えるようにしたの
で、係合子が係合と解放を瞬時に繰り返すことがなくな
り、異常音の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】実施例を示す縦断正面図 【図2】従来例を示す縦断正面図 【図3】図2のIII −III 線の断面図 【図4】図2のIV−IV線の断面図 【図5】スイッチバネの作動状態を示す断面図 【図6】スプラグの作動状態を示す断面図 【図7】同上の他の作動状態の断面図 【図8】同上の他の作動状態の断面図 【図9】車両の駆動経路を示す模式図 【符号の説明】 1 外輪 2 内方部材 3 大径保持器 4 小径保持器 5 スプラグ 7 スイッチバネ 8 一方向クラッチ 9 回転抵抗付与手段 10 入力リング 14 弾性部材 A 回転伝達装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16D 41/00 - 47/06 B60K 23/00 - 23/08

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 駆動部材と従動部材とを内外に回転可能
    に嵌合させ、その駆動部材と従動部材の対向面間に保持
    器を設け、この保持器に形成したポケットに、保持器と
    駆動部材が正逆方向に相対回転したときに上記駆動部材
    と従動部材を係合させる係合子を組込み、上記保持器
    に、互いに逆方向の回転抵抗を付与する2つの抵抗発生
    手段と、その回転抵抗の作用方向を切換える一方向クラ
    ッチを連結し、その保持器を駆動部材に正逆の回転方向
    に対してそれぞれ遅れて共回りするように連結した回転
    伝達装置において、上記駆動部材と従動部材との間に、
    回転抵抗を与える弾性部材を設け、この弾性部材の抵抗
    を、上記抵抗発生手段の一方の回転抵抗よりも大きく設
    定したことを特徴とする回転伝達装置。
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US08/255,762 US5477951A (en) 1993-06-08 1994-06-07 Rotation transmission device
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GB9411544A GB2278898B (en) 1993-06-08 1994-06-08 Rotation transmission device
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