JP3462113B2 - ラチェット式レバー機構 - Google Patents

ラチェット式レバー機構

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、フロント、リヤ
のリフターリンクによって昇降自在に支持されたシート
を、駆動手段によるリフターリンクの任意の回動操作、
およびブレーキユニットによるリフターリンクの制動に
より昇降可能、かつ任意の高さに保持可能とするシート
リフターの、その駆動手段として適用可能なラチェット
式レバー機構に関する。 【0002】 【従来の技術】たとえば、着座者の体形や好み等に応じ
たシートの高さ、および、運転等に適した視点の高さ等
を任意の調整のもとで確保可能とするシートリフター
が、着座姿勢制御装置として自動車等のシートに装着さ
れている。 【0003】シートリフターは、たとえば、シートを昇
降自在に支持するフロント、リヤのリフターリンクを備
えている。そして、ハンドル、レバー等を駆動部材とし
た駆動手段が、ブレーキユニット、減速ギヤ機構、ある
いは多種ギヤの組み合わせからなる伝達機構等を介して
フロント、リヤのリフターリンクに連動可能に連結さ
れ、駆動手段の操作に伴う各リンクの同期した回動のも
とでシートを昇降可能に、この種のシートリフターは構
成されている。 【0004】しかしながら、シートリフターにおいて
は、着座者の着座したシートが駆動手段による移動対象
であり、かかる負荷が多大であるため、ハンドル、レバ
ーが重く、操作が容易でない。 【0005】そこで、駆動部材を駆動レバーとし、かつ
任意に選択した一方向への駆動レバーの回動による回転
力のみを出力可能とする、いわゆるラチェット式レバー
機構が、シートリフター等に適用可能な駆動手段として
提供されている。この種のラチェット式レバー機構は、
任意の一方向への駆動レバーの回動力のみを、ラチェッ
ト爪からラチェットギヤに伝達可能に構成され、ラチェ
ットギヤの出力端から対応する方向の回転力を出力する
ことによって、シート等の可動体を対応方向に移動可能
としている。 【0006】このようなラチェット式レバー機構によれ
ば、駆動レバーの回動操作であるため、てこの原理によ
り、その操作力は軽くなる。そして、駆動レバーの繰り
返しの往復駆動(往復回動)のもとで、任意の一方向へ
の回転力が出力でき、つまりシートの上昇、下降が、駆
動レバーの往復駆動のもとで得られるため、駆動操作の
簡略化がはかられる。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】ここで、公知のラチェ
ット式レバー機構においては、専用のレバーやボタン等
によるラチェットギヤの回転方向、つまりは出力回転方
向の切り換えが一般的となっており、この出力回転方向
の切り換えのためのレバー、ボタン等は、通常、駆動レ
バーに隣接する位置等に配設される。しかし、自動車等
のシートリフターにおいては、ドア側や壁側の側部のよ
うな、比較的狭いスペースに駆動手段を配設する場合が
多く、切り換えのためのレバー、あるいはボタン等の操
作を、手探り等で行うことが要求されるため、シートリ
フター等の着座姿勢制御装置に設けた公知のラチェット
式レバー機構における操作性の低下は避けられない。 【0008】そして、目視を伴わない手探り等での切り
換え操作となるため、ラチェットギヤの出力回転方向を
誤って選択することも多分に考えられる。この場合、実
際に駆動レバーを駆動操作して初めて気づくことにな
り、気づいた後に、レバー、ボタン等により改めて選択
し直さなければならないため、駆動操作が煩雑化しやす
い。従って、この点においても、駆動手段の操作性の低
下が避けられない。 【0009】更に、この種のラチェット式レバー機構に
おいては、レバーやボタン等による切り換え機構を設け
る必要があるため、構成の複雑化が避けられない。 【0010】また、公知のシートリフターにおいては、
減速ギヤ機構、伝達機構等を介して駆動手段の回転をフ
ロント、リヤのリフターリンクに伝達可能としているた
め、シートリフターの全体的な構成も、この点から複雑
化しやすい。そして、減速ギヤ機構、伝達機構等は、ギ
ヤ間のクリアランス等に起因するガタツキを招きやすい
ため、シートの安定性の低下を招く可能性が否定できな
い。 【0011】この発明は、操作性の改善、および構成の
簡素化をはかるラチェット式レバー機構の提供を目的と
している。 【0012】 【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この発明によれば、ラチェット式レバー機構が、一
対のインナープレート、アウタープレートからなるユニ
ットベースを基体としたユニットとして形成され、回転
制動される制動軸を備えたブレーキユニットの、セレー
ション軸として形成された制動軸入力端の嵌着、連結可
能な、対応するセレーション軸受としてなる出力用軸受
を同軸上に持つ支軸部が一体に設けられた、回転自在な
外歯車状のラチェットギヤを備えている。そして、この
ラチェットギヤの支軸部回りに、ラチェットベース、お
よび駆動レバーが、所定範囲内を回動可能に個別に配
置、支持され、渦巻きばね状の各リターンばねの偏倚力
のもとで、それぞれのニュートラル位置に偏倚、保持さ
れるとともに、その回動のもとで一対のアップ用爪片、
ダウン用爪片のいずれかをラチェットギヤに選択的に噛
合可能に、ラチェット爪がラチェットベースに枢着さ
れ、このラチェット爪が、連結ピンを介して駆動レバー
に連動可能に連結されることで、ニュートラル位置から
の駆動レバーの回動操作による、ラチェットギヤに対す
るラチェット爪の対応サイドの爪片の選択的な噛合によ
り、ラチェットギヤを伴ったその後の駆動レバーの回動
による、対応量のラチェットギヤの回転を可能としてい
る。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態について詳細に説明する。 【0014】図1に示すように、この発明に係るラチェ
ット式レバー機構18の設けられるシートリフター10にお
いては、シート12が、そのインナーサイド、アウターサ
イドのそれぞれに配設されたフロント、リヤのリフター
リンク14,16によって昇降可能に支持され、任意の回動
力をこのリフターリンクに付与可能に、駆動手段18が構
成、連結されるとともに、ブレーキユニット20の制動力
のもとで、リフターリンクの回動が規制可能となってい
る。 【0015】この発明の実施の形態においては、シート
スライド装置22のランナ(アッパレールとも称する)24
をベースとしてシートリフター10が形成されており、こ
の形態では、フロント、リヤのリフターリンク14,16
が、このランナと、シート側部材、たとえばインナー、
アウター一対のシートマウントブラケット26との間に架
設、枢着されている。そして、フロント、リヤのリフタ
ーリンク14,16のいずれかをブレーキユニット20の制動
軸出力端28aに連動可能に連結するとともに、この制動
軸入力端を駆動手段18の出力端に連結することによっ
て、駆動手段から任意の回動力をリフターリンクに付与
可能に、かつ、ブレーキユニットによる制動力のもとで
リフターリンクの回動を規制可能に、シートリフター10
は構成されている。 【0016】なお、制動軸を備えたこのブレーキユニッ
ト20の構成は公知であり、その構成自体はこの発明の趣
旨でないため、ここでは詳細に説明しない。 【0017】ここで、図1に示すように、ブレーキユニ
ット20の制動軸出力端28aは、通常、一体的なピニオン
ギヤとして形成され(図2参照)、このピニオンギヤに
噛合可能な歯部を持つ対応するギヤを介して、その回転
がフロント、リヤのリフターリンク14,16に伝達、付与
可能となっている。 【0018】そして、この発明の実施の一形態において
は、フロント、リヤのリフターリンク14,16のいずれ
か、たとえばリヤのリフターリンク16が、クランク部30
を一体に持つベルクランク形状に形成されるとともに、
ブレーキユニットのピニオンギヤ(制動軸出力端)28a
に噛合可能なセクタギヤ32が、ピニオンギヤの回転の伝
達、出力されるギヤとしてシートマウントブラケット26
の対応位置に枢支ピン34によって枢着され、このベルク
ランク状リンクのクランク部とセクタギヤとを連結リン
ク36で連動可能に連結することにより、駆動手段からの
操作力をリヤのリフターリンク、更にはフロントのリフ
ターリンクに伝達、付与可能に、この発明のシートリフ
ター10は構成されている。 【0019】更に、この発明のシートリフター10におい
ては、駆動手段18がラチェット式レバー機構として形成
され、このラチェット式レバー機構は、図2、図3に示
すように、たとえば、一対のインナープレート38、アウ
タープレート40からなるユニットベース42を基体として
ユニット化されている。 【0020】このラチェット式レバー機構(駆動手段)
18においては、外歯車状のラチェットギヤ44が、ユニッ
トベース42、つまり一対のインナープレート38、アウタ
ープレート40間での支軸部44aの軸支により、回転自在
に配置、支持されている。このラチェットギヤ44は、そ
の支軸部44aの同軸上に、出力用軸受となる、たとえば
セレーション軸受44bを有して形成され、対応するセレ
ーション軸として形成された制動軸入力端28bの嵌入の
もとで、ラチェットギヤとブレーキユニット20の制動軸
28との間が一体的に回動に連結されている。 【0021】そして、このラチェットギヤの支軸部44a
の回りには、ラチェットベース46と、駆動レバー48の本
体となるレバーベース50とが、所定範囲内を回動可能に
個別に配置、支持されている。 【0022】なお、このレバーベース50は、駆動レバー
48の本体をなすベース部材であり、このレバーベース
に、アウタープレートサイドからのカバー部材52を被
装、固定することによって、ラチェット式レバー機構18
の操作部材となる駆動レバーは形成される。 【0023】ここで、ラチェットベース46、および駆動
レバー48は、ラチェットギヤの支軸部44aの回りに配置
された渦巻きばね状のリターンばね54,56により、図3
に示すニュートラル位置にそれぞれ偏倚、保持されてい
る。 【0024】図2、図3に示すように、ラチェットベー
ス用リターンばね54は、たとえばラチェットギヤ44、ラ
チェットベース46間に配置され、その一対の端末54a
は、たとえば、ラチェットギヤの支軸部44aの軸線に沿
った方向で重ねられたラチェットベース、およびアウタ
ープレート40の一対の係止片46a,40aを一体的に挟持可
能に、この同一方向に折曲、延出されている。 【0025】なお、アウタープレートの係止片40aとし
て、たとえば、ラチェットベース用リターンばねの端末
54aを挿入可能とする一対の挿通孔58間の隔離壁が利用
され、この挿入孔は、アウタープレート40に対するラチ
ェットベース46の回動を保障可能、かつその回動範囲を
規定可能とする長さの円弧状長孔として形成されてい
る。 【0026】また、駆動レバー用リターンばね56は、た
とえばアウタープレート40、カバー部材52間に介在さ
れ、その一対の端末56aは、たとえば、ラチェットギヤ
の支軸部44aの軸線に対する直交方向で重ねられたレバ
ーベース50、およびアウタープレート40の一対の係止片
50a,40bを一体的に挟持可能に、この同一方向に折曲、
延出されている。 【0027】このラチェットベース用リターンばね54、
および駆動レバー用リターンばね56は、いずれも各端末
での挟着方向への偏倚力を発生可能に形成され、リター
ンばねの偏倚力のもとで一対の係止片46a,40a間、およ
び一対の係止片50a,40b間を整列させることによって、
ラチェットベース46、および駆動レバー48がアウタープ
レート40に対するニュートラル位置にそれぞれ偏倚、保
持可能となっている。 【0028】なお、これら一対の係止片46a,40a、なら
びに一対の係止片50a,40bは、それぞれほぼ同一幅であ
ることが好ましい。 【0029】そして、この発明においては、一対のアッ
プ用爪片60-u、ダウン用爪片60-dを有する二股形状のラ
チェット爪60が、不噛合位置からの回動のもとでいずれ
かの爪片をラチェットギヤ44に噛合可能に、枢支ピン62
により、その周側位置でラチェットベース46に回動自在
に枢支されるとともに、このラチェット爪の連結端60a
が、レバーベース50に突設された連結ピン64を介して駆
動レバー48に連動可能に連結されている。 【0030】図1に示すシートリフター10に、このラチ
ェット式レバー機構18を設けた場合においては、図1に
加えて図3を見るとわかるように、図中反時計方向が駆
動レバー48によるシート12のアップ方向、時計方向がそ
のダウン方向となり、それぞれ対応する方向への駆動レ
バーの回動に伴うラチェットギヤ44の回転のもとで、シ
ートの昇降が確保可能となっている。 【0031】図3に示す、リターンばね56の偏倚力のも
とで偏倚、保持された駆動レバー48のニュートラル位置
においては、ラチェットベース46が、リターンばね54
の偏倚力のもとで同様のニュートラル位置に保持される
とともに、ラチェット爪60が、ラチェットギヤ44にアッ
プ用爪片60-u、ダウン用爪片60-dのいずれも噛合しない
不噛合位置に維持されている。 【0032】このような状態から、駆動レバー48を、リ
ターンばね56の偏倚力に抗して、たとえばアップ方向、
つまり反時計方向に回動させると、駆動レバーの回動に
伴い、先ず、ラチェット爪60がラチェットベース46に先
行して回動し、図4に示すように、ラチェット爪のアッ
プ用爪片60-uが、ラチェットギヤ44の対応箇所に噛合さ
れる。この、ラチェットギヤ44へのアップ用爪片60-uの
噛合状態においては、ラチェットベース46に対するアッ
プ方向(反時計方向)へのこれ以降のラチェット爪60、
および駆動レバー48の回動が阻止されるため、駆動レバ
ーをアップ方向に継続して回動させると、このアップ用
爪片の噛合状態を維持したまま、ラチェットベース、お
よびラチェットギヤが、対応量だけ、駆動レバーとの同
一方向、つまりはアップ方向に一体的に回動される(図
5参照)。 【0033】このように、駆動レバー48の回動操作のも
とでラチェットギヤ44を対応方向に回転させれば、それ
に対応する回転量が、ラチェットギヤからブレーキユニ
ットの制動軸28、ひいてはピニオンギヤ28aに出力さ
れ、このピニオンギヤを介して、セクタギヤ32に伝達さ
れる(図1参照)。そして、セクタギヤ32の回動に伴っ
たリヤのリフターリンク16の回動、およびそれに伴った
フロントのリフターリンク14の回動もとで、対応量だ
け、シート12が上昇する。 【0034】その後、図5に示すように、駆動レバー48
が回動規定位置、たとえばレバーベース50の切欠き端66
とアウタープレート40の対応脚68との係合位置に到達し
たときに駆動レバーの操作力を解除すれば、駆動レバー
がリターンばね56の偏倚力のもとで、またラチェットベ
ース46がリターンばね54の偏倚力のもとで、図3に示す
ニュートラル位置にそれぞれ偏倚、保持される。なお、
このニュートラル位置への駆動レバー48、ラチェットベ
ース46の戻り時においては、これらの回動に伴って、ラ
チェット爪60が図中時計方向、つまりラチェットギヤ44
からのアップ用爪片60-uの離反方向に回動するため、こ
のニュートラル位置への戻りの際におけるラチェットギ
ヤの回転は生じない。 【0035】そして、図3に示すニュートラル位置から
駆動レバー48を再度アップ方向に回動操作すれば、上記
と同様に、ラチェットギヤ44が対応量だけ同一方向に回
転し、これに伴う、フロント、リヤのリフターリンク1
4,16 の回動のもとでシート12が上昇するため、この動
作を繰り返すことで、操作者はシートを所望の高さまで
上昇させることができる。 【0036】なお、下降方向に作用するフロント、リヤ
のリフターリンク14,16の回動力は、ブレーキユニット
の制動軸28の回転制動のもとで阻止されるため、駆動レ
バー48の非操作時におけるシート12の下降は確実に防止
される。 【0037】また、シート12を下降させる場合において
は、上記操作と逆の操作、つまり、駆動レバー48をダウ
ン方向(時計方向)に回動させる操作を行い、ラチェッ
ト爪のダウン用爪片60-dをラチェットギヤ44に噛合させ
た後に駆動レバーを更に同一のダウン方向に回動させれ
ば、この駆動レバーと一体的なラチェットギヤの回転の
もとで、シートの下降が確保できる。 【0038】上記のように、この発明のラチェット式レ
バー機構18は、ラチェットギヤ44の回転方向を駆動レバ
ー48の回動操作により選択し、駆動レバーの連続した回
動操作のもとで、同一方向にラチェットギヤを回転させ
る構成であるため、単一の駆動レバーの回動操作のもと
で、出力の回転方向の選択、およびその回転出力が連続
して得られる。 【0039】つまり、この発明によれば、駆動レバー48
をシート12の昇降、下降に一致した方向に回動させるこ
とでその駆動が得られるため、公知のような、専用のレ
バー、ボタン等による回転出力方向の切り換え操作が不
要となる。従って、ラチェット式レバー機構18の駆動操
作が簡単化されて、その操作性が向上する。 【0040】また、専用のレバー、ボタン等による回転
出力方向の切り換え操作が不要となることに加え、駆動
レバー48の操作方向がシート12の所望する移動方向に一
致するため、この点においても、駆動レバー、つまりは
ラチェット式レバー機構18の操作性の向上がはかられ
る。 【0041】そして、専用のレバー、ボタン等による切
り換え機構が省略できるため、ラチェット式レバー機構
18の構成が十分に簡素化される。 【0042】更に、この発明のラチェット式レバー機構
18は、一対のインナープレート38、アウタープレート40
からなるユニットベース42を基体としたユニットとして
形成されるため、シート12、つまりシートマウントブラ
ケット26へのその取り付けは容易に行える。そして、ユ
ニットとして形成されることに加え、ラチェットギヤ44
の回転をその出力用軸受となるセレーション軸受44bか
ら取り出すことで、可動体の移動力として利用できるた
め、シートリフター10に限定されず、他の着座姿勢制御
装置、たとえば、リクライニング装置やシートスライド
装置等のための駆動手段として、この発明のラチェット
式レバー機構は利用できる。 【0043】なお、この発明の実施の形態においては、
駆動レバー48がレバーベース50とカバー部材52との組み
合わせとして具体化されているが、これに限定されず、
たとえば、レバーベースを駆動レバーそのものとし、ユ
ニットベース42部分を対応するカバー部材で被覆、装飾
する構成としてもよい。 【0044】上述した発明の実施の形態は、この発明を
説明するためのものであり、この発明を何等限定するも
のでなく、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施さ
れたものも全てこの発明に包含されることはいうまでも
ない。 【0045】 【発明の効果】上記のように、この発明のラチェット式
レバー機構によれば、駆動レバーをシートの昇降、下降
に一致した方向に回動させることでその駆動を得る構成
であるため、駆動レバー操作以外による回転出力方向の
切り換え操作は不要となる。従って、駆動レバー、ひい
ては駆動手段の駆動操作が簡単化されて、その操作性が
向上する。 【0046】また、回転出力方向の切り換え操作が不要
となることに加え、駆動レバーの操作方向がシートの所
望する移動方向に一致するため、この点においても駆動
手段の操作性の向上がはかられる。 【0047】そして、ラチェット式レバー機構における
切り換え機構が省略できるため、その構成が十分に簡素
化される。 【0048】更に、この発明のラチェット式レバー機構
は、ユニットベースを基体としたユニットとして形成さ
れるため、シートへのその取り付けは容易に行える。そ
して、ユニットとして形成されることに加え、ラチェッ
トギヤの回転をその出力用軸受となるセレーション軸受
から取り出すことで、可動体の移動力として利用できる
ため、シートリフターに限定されず、他の着座姿勢制御
装置のための駆動手段としても利用可能となる。従っ
て、汎用性に優れたラチェット式レバー機構が提供でき
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】縦断面で見た、シートリフターの一部破断の概
略側面図である。 【図2】この発明に係るラチェット式レバー機構の概略
分解斜視図である。 【図3】ニュートラル位置での状態を示す、ラチェット
式レバー機構の、インナーサイドから見た概略正面図で
ある。 【図4】アップサイド選択時における、ラチェット式レ
バー機構の、図3に類似する概略正面図である。 【図5】アップサイド回動限度位置における、ラチェッ
ト式レバー機構の、図3に類似する概略正面図である。 【図6】実施の別形態を示す、図1に類似したシートリ
フターの一部破断の概略側面図である。 【符号の説明】 10 シートリフター 12 シート 14,16 フロント、リヤのリフターリンク 18 ラチェット式レバー機構(駆動手段) 20 ブレーキユニット 32 セクターギヤ 42 ユニットベース 44 ラチェットギヤ 46 ラチェットベース 48 駆動レバー 54,56 ラチェットベース用、および駆動レバー用のリタ
ーンばね 60 ラチェット爪 60-u,60-d アップ用爪片、ダウン用爪片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−6238(JP,A) 特開 平9−11784(JP,A) 特開 平8−67182(JP,A) 特開 昭62−142508(JP,A) 特公 昭57−15015(JP,B2) 実公 昭62−31315(JP,Y2) 国際公開98/057819(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60N 2/00 - 2/72 A47C 3/20 F16D 41/12

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 一対のインナープレート、アウタープレ
    ートからなるユニットベースと; 回転制動される制動軸を備えたブレーキユニットの、セ
    レーション軸として形成された制動軸入力端の嵌着、連
    結可能な、対応するセレーション軸受としてなる出力用
    軸受を同軸上に持つ支軸部が一体に設けられた、回転自
    在な外歯車状のラチェットギヤと; 所定範囲内を回動可能に、ラチェットギヤの支軸部回り
    に個別に配置、支持されたラチェットベース、および駆
    動レバーと; 特定方向で重ねられたラチェットベース、ユニットベー
    スの一対の係止片をその各端末で一体的に挟持して、ラ
    チェットベースをそのニュートラル位置に偏倚、保持可
    能とする渦巻きばね状のラチェットベース用リターンば
    ねと; 特定方向で重ねられた駆動レバー、ユニットベースの一
    対の係止片をその各端末で一体的に挟持して、駆動レバ
    ーをそのニュートラル位置に偏倚、保持可能とする渦巻
    きばね状の駆動レバー用リターンばねと; 一対のアップ用爪片、ダウン用爪片を有する二股形状に
    形成され、いずれかの爪片をその回動のもとでラチェッ
    トギヤに選択的に噛合可能に、ラチェットベースに枢着
    されるとともに、連結ピンを介して、駆動レバーに連動
    可能に連結されたラチェット爪と; を具備して、ユニットベースを基体としたユニットとし
    て形成され、リターンばねの偏倚力のもとで偏倚、保持
    されたニュートラル位置からの駆動レバーの回動操作に
    より、ラチェット爪の対応サイドの爪片をラチェットギ
    ヤに選択的に噛合させ、ラチェットギヤを伴ったその後
    の駆動レバーの回動により、ラチェットギヤを対応量だ
    け回転可能としたラチェット式レバー機構。
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