JP3461472B2 - 電線収容装置 - Google Patents

電線収容装置

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JP3461472B2 JP24030799A JP24030799A JP3461472B2 JP 3461472 B2 JP3461472 B2 JP 3461472B2 JP 24030799 A JP24030799 A JP 24030799A JP 24030799 A JP24030799 A JP 24030799A JP 3461472 B2 JP3461472 B2 JP 3461472B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電線収容装置に関
し、特に、車体と可動部材の相対位置変化に応じてこれ
ら車体と可動部材との間に配索された電線を伸縮自在に
収容する電線収容装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば自動車のドアヒンジ部
におけるワイヤハーネスの配索構造などの様に、車体と
ドア(可動部材)との間に配索されるワイヤハーネスの
配索位置によっては、ドアの開閉に伴う過度の引張りあ
るいは弛みによるワイヤハーネス(電線)の損傷及び切
断等のトラブルを発生する虞がある。そこで、例えば特
開平10−16670号公報等に開示されたワイヤハー
ネス配索構造のように、ドアの開閉作動に応じてワイヤ
ハーネスを伸縮させ追従できる構成とする電線収容装置
を設ける必要がある。
【0003】上記ワイヤハーネス配索構造では、図6に
示したように、ドアハーネスWHをドアパネルDPの前
側端面DPaより車体側に延ばして、フロントドアFD
と車体BDとの間のドアヒンジ部に配索している。上記
ドアハーネスWHのドアヒンジ部に配索される前側部
は、フロントドアFDに固定した電線収容装置1のケー
ス2を通した後、車体BD側へと引出し、車体BD側で
はインストルメントパネルIPのドア側側面に穿設した
開口を通して、インストルメントパネルIP内に配索さ
れている。
【0004】前記電線収容装置1のケース2は、図7の
縦断面図から明らかなように、ドアハーネスWHの余長
部を収容する大きさとされたケース2が、方形状の一対
の側板部2a,2aを有しており、該側板部2a,2a
は、その周縁部の所定箇所において連接部6にて連接さ
れることにより、互いに所定の隙間をおいて平行に対向
配置されている。
【0005】前記ケース2の側板部2a,2a間には、
それらの間の隙間を利用して、4つの伸縮体3を上下に
間隔をあけて平行に設置している。これら各伸縮体3は
ハーネス受け5がコイルバネ7の一端に連結され、該コ
イルバネ7の他端はケース2の連接部6に固定されてい
る。前記ハーネス受け5は、上下方向に所定の間隔をお
いて互いに平行に横方向に延設されたハーネス受けガイ
ド手段4によりそれぞれ案内されており、コイルバネ7
の弾性伸縮力を受けて、ケース側板部2a,2aの対向
する方向と直交する面内で、進退動作するようになされ
ている。
【0006】上記ケース2の側板部2a,2a間には、
ドアハーネスWHが、各ハーネス受け5の円弧状受け面
にそれぞれ受けられてU字状に屈曲され、全体としてS
字状に蛇行するように通されており、ケース2の側板部
2a,2a間から外方に延出していく一方の側が、ケー
ス2に突出して設けられた固定片9にテープ8で固定さ
れ、もう一方の側は引出し側としてフリーにされてい
る。即ち、前記電線収容装置1は、これらハーネス受け
5のこの進退動作により、ケース2内を通すドアハーネ
スWHの余長部が引き出されたり、引き戻されたりする
ようにしている。
【0007】そこで、ドア閉鎖状態よりフロントドアF
Dが開かれていくと、引出し側のドアハーネスWHに引
出し力がかかり、この引出し力によってケース2内の蛇
行した部分が真っ直ぐになろうとし、各ハーネス受け5
をコイルバネ7を圧縮させながら後退させるので、ケー
ス2内のドアハーネスWHは引き出されていく。次に、
ドア開放状態からフロントドアFDを閉鎖させていく
と、ドアハーネスWHには、圧縮されたコイルバネ7の
弾性復元力による引き戻し力が作用しているため、この
引き戻し力によって、フロントドアFDの閉じ動作速度
と同じ速度にてケース2内に引き戻されていく。このよ
うに、前記ドアハーネスWHはスムーズに縮むので、ド
ア閉鎖動作に追従できると共に、ドアと車体との間にハ
ーネスの噛み込みが発生するのを防止できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の電線収容装置1では、ケース2内に複数のコイ
ルバネ7を配置しなければならず、部品点数が多くなる
と共に機構が複雑となって組付け作業が困難な為に、製
造コストの上昇を招くという問題があった。その上、前
記ドアハーネスWHは、ケース2内に蛇行した状態で収
容されるため、大型化するという問題があった。
【0009】又、前記電線収容装置1をスライドシート
等のような長時間固定される部位に設けた場合には、コ
イルバネ7が永久変形を起こし、弾性復元力による充分
な引き戻し力を付与できなくなる可能性がある。更に、
前記ケース2内のドアハーネスWHには、コイルバネ7
の弾性復元力が常時作用しており、特にドア開放状態で
は大きなストレスがかかる。又、ドアハーネスWHが引
き出されたり、引き戻されたりする際には、各ハーネス
受け5に受けられているドアハーネスWHは局部的に摺
接してしごかれる。そこで、コイルバネ7の付勢力を適
正に設定するために多くの時間を掛けて微調整する必要
があり、万が一適正に設定されなかった場合には、ドア
ハーネスWHに過大なストレスがかかり、電気特性或い
は耐久性に悪影響を及ぼす可能性があった。従って、本
発明の目的は上記課題を解消することに係り、電線への
ストレスが少なく、簡単な機構で安価な電線収容装置を
提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、車
体と可動部材との間に配索される電線の一部が、車体又
は可動部材に固定されたレール部材の周りに螺旋状に巻
装されると共に、該レール部材上に摺動自在に配設され
た複数のクランプ部材によって所定間隔で保持されてお
り、各クランプ部材が、前記レール部材に沿って移動自
在とされると共に、該レール部材に対する保持方向が回
転自在な電線保持部を有することにより、前記電線の収
容長さを車体と可動部材の相対位置変化に応じて増減さ
せる電線収容装置により達成される。
【0011】上記構成によれば、可動部材が車体の電線
固定部に対して近接する方向へ移動し、レール部材から
引き出されていた電線がレール部材側に押し込まれる
と、レール部材に沿って摺動自在な各クランプ部材が互
いに接近すると共に、これらクランプ部材に保持されて
レール部材の周りに螺旋状に巻装された状態の電線の巻
付け間隔(ピッチ)が狭まり、電線がレール部材の周り
にスムーズに収容される。
【0012】そして、可動部材が車体の電線固定部に対
して離間する方向へ移動し、レース部材の周りに密に巻
装されていた電線がレール部材から引き出されると、レ
ール部材に沿って摺動自在な各クランプ部材が互いに離
間すると共に、これらクランプ部材に保持された電線の
巻付け間隔が広がり、電線がレール部材からスムーズに
引き出される。
【0013】この際、電線を保持するクランプ部材の電
線保持部は、レール部材に対する保持方向が回転自在で
あり、レール部材の周りに螺旋状に巻装された電線の巻
付け間隔が変わってリード角が変化する際にも、前記電
線の被保持部には無理な力が加わることはない。即ち、
上記電線収容装置は、レール部材への電線の収容長さ
(巻装長さ)を車体と可動部材の相対位置変化に応じて
スムーズに増減させることができる。
【0014】尚、好ましくは前記レール部材に対して伸
縮自在とされる電線の引出し部分には、該電線の引出し
部分を略直線形状に支持可能な支持部材が添設される。
この場合、可動部材が車体の電線固定部に対して接近す
る方向へ移動することにより、レール部材から引き出さ
れていた電線がレール部材側に押し込まれると、電線が
撓み易い場合でも、前記支持部材が添設された該電線
は、座屈することなくレール部材に沿って摺動自在な各
クランプ部材を接近させると共に、これらクランプ部材
に保持されてレール部材の周りに螺旋状に巻装された状
態の電線の巻付け間隔を狭めることができる。従って、
電線が撓み易い場合でも、可動部材が車体の電線固定部
に対して接近する方向へ移動すると、該電線は座屈する
ことなくレール部材の周りに螺旋状に巻装された状態の
電線の巻付け間隔を狭めることができ、レール部材への
電線の収容長さをよりスムーズに増減できる。
【0015】又、好ましくは前記レール部材に対して伸
縮自在とされる電線の引出し部分側のクランプ部材が、
前記レール部材に対して相対変位する可動部材又は車体
と連結支持部材を介して連結される。この場合、可動部
材が車体の電線固定部に対して接近する方向へ移動する
と、前記連結支持部材を介して電線の引出し部分側のク
ランプ部材がレール部材側に直接押し込まれるので、レ
ール部材に沿って摺動自在な各クランプ部材を接近させ
ると共に、これらクランプ部材に保持されてレール部材
の周りに螺旋状に巻装された状態の電線の巻付け間隔を
狭めることができる。
【0016】従って、電線が撓み易い場合でも、可動部
材が車体の電線固定部に対して接近する方向へ移動する
と、前記連結支持部材を介して電線の引出し部分側のク
ランプ部材がレール部材側に直接押し込まれるので、レ
ール部材の周りに螺旋状に巻装された状態の電線の巻付
け間隔を狭めることができ、レール部材への電線の収容
長さをよりスムーズに増減できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の一実施形態に係る電線収容装置を詳細に説明する。図
1は本発明の一実施形態に係る電線収容装置の部分省略
斜視図であり、図2は図1に示した電線収容装置の要部
拡大破断図である。
【0018】本実施形態の電線収容装置10は、図6で
示した従来の電線収容装置1と同様に、電線であるドア
ハーネスWHが車体BDとフロントドアFDとの間のド
アヒンジ部に配索される部位に使用することもできる
が、電線であるシートハーネスSWHが図6に示した車
体BDと移動部材である座席Sとの間のシートレール部
に配索される部位に設けることを前提に説明する。
【0019】図1及び図2に示した本実施形態の電線収
容装置10は、図示しない前記車体BDと移動部材であ
る座席Sとの間のシートレール部に配索されるシートハ
ーネスSWHの一部を長尺状のレール部材11の周りに
螺旋状に巻装された状態で、前記車体BDと前記座席S
のスライド動作に伴う相対位置変化に応じてシートハー
ネスSWHの収容長さ(巻回長さ)を増減させることに
より、座席Sのスライド動作に伴う過度の引張りあるい
は弛みによるシートハーネスSWHの損傷及び切断等の
トラブルを防止するものである。
【0020】前記車体BDと前記座席Sとの間に配索さ
れるシートハーネスSWHの一部は、図1及び図2に示
したように、車体BDに固定されたレール部材11の周
りに螺旋状に巻装されると共に、該レール部材11上に
摺動自在に配設された複数のクランプ部材15によって
所定間隔で保持されている。尚、前記レール部材11
は、両端部のフランジ12をボルト締付けすることによ
り車体BDに固定される。
【0021】前記各クランプ部材15は、図1及び図2
に示したように、前記レール部材11に沿って移動自在
とされるレール係合部17と、前記シートハーネスSW
Hを保持する電線保持部16とを備えている。本実施形
態のクランプ部材15における電線保持部16は、断面
C字状の弾性把持部として構成されており、切欠き部よ
りシートハーネスSWHを圧入することでシートハーネ
スSWHを簡単且つ確実に把持することができる。
【0022】前記レール係合部17は、前記レール部材
11の溝縁部に嵌装されて滑らかに摺接する一対の円形
フランジ部を備えており、該レール部材11の長手方向
に沿って移動自在に係合すると共に中心軸線を中心に回
転自在であり、該レール部材11に対する電線保持部1
6の保持方向が回転自在とされる。尚、前記各クランプ
部材15は、レール係合部17がレール部材11の長手
方向端部における開放端より予め挿入されることによ
り、レール部材11に沿って移動自在とされている。
【0023】そして、前記レール部材11上に摺動自在
に配設された複数のクランプ部材15によって所定間隔
で保持されたシートハーネスSWHは、図1に示したよ
うに、各クランプ部材15に保持される中間部分がそれ
ぞれレール部材11の周りに巻回され、全体として螺旋
状にレール部材11に巻装されることによって伸縮自在
に収容されており、レール部材11からハーネス固定部
(電線固定部)側(図1中右側)に延出していく一方の
側が固定把持部13によってレール部材11に固定され
ている。
【0024】即ち、シートハーネスSWHの座席S側端
(図1中左側端)が、レール部材11から引き出されて
図1中矢印D方向へ変位すると、レール部材11に沿っ
て摺動自在な各クランプ部材15が互いに離間すると共
に、これらクランプ部材15に保持されてレール部材1
1の周りに螺旋状に巻装された状態のシートハーネスS
WHの巻付け間隔Pが広がって疎に巻装された状態とな
り、シートハーネスSWHがレール部材11から延び出
す。
【0025】又、シートハーネスSWHの座席S側端
が、レール部材11側に押し込まれて図1中矢印C方向
へ変位すると、レール部材11に沿って摺動自在な各ク
ランプ部材15が互いに接近すると共に、これらクラン
プ部材15に保持されてレール部材11の周りに螺旋状
に巻装された状態のシートハーネスSWHの巻付け間隔
Pが狭まって密に巻装された状態となり、シートハーネ
スSWHがレール部材11のハーネス固定部側に収容さ
れる。
【0026】そこで、例えば座席Sを車体BDの前方
(図1中左方)へスライドさせていくと、座席Sが車体
BDのハーネス固定部に対して離間する方向へ移動し、
レール部材11のハーネス固定部側に密に巻装されて収
容されていたシートハーネスSWHが車体BDの前方に
引き出されると、レール部材11に沿って摺動自在な各
クランプ部材15が互いに離間すると共に、これらクラ
ンプ部材15に保持されたシートハーネスSWHの巻付
け間隔Pが広がり、シートハーネスSWHがレール部材
11からスムーズに矢印D方向へ引き出される。
【0027】次に、座席Sを車体BDの後方(図1中右
方)へスライドさせていくと、座席Sが車体BDのハー
ネス固定部に対して接近する方向へ移動し、レール部材
11のハーネス固定部側に疎に巻装されて収容されてい
たシートハーネスSWHが車体BDの後方に押し込まれ
ると、レール部材11に沿って摺動自在な各クランプ部
材15が互いに接近すると共に、これらクランプ部材1
5に保持されたシートハーネスSWHの巻付け間隔Pが
狭まり、レール部材11のハーネス固定部側に密に巻装
されてスムーズに矢印C方向へ収容される。
【0028】この際、シートハーネスSWHを保持する
クランプ部材15の電線保持部16は、レール部材11
に対する保持方向が回転自在であり、レール部材11の
周りに螺旋状に巻装されたシートハーネスSWHの巻付
け間隔Pが変わってリード角が変化する際にも、前記シ
ートハーネスSWHの被保持部には無理な力が加わるこ
とはない。即ち、上記電線収容装置10は、レール部材
11へのシートハーネスSWHの収容長さ(巻装長さ)
を車体BDと座席Sの相対位置変化に応じてスムーズに
増減させることができる。
【0029】従って、上記電線収容装置10によれば、
図7に示した従来の電線収容装置1のように複数のコイ
ルバネ7やハーネス受け5を配置する必要がなく、部品
点数の増加を防止できると共に機構が簡単となり、組付
け作業が容易となるので、製造コストの上昇を抑えるこ
とができる。また、上記電線収容装置10は、前記シー
トハーネスSWHが長尺状のレール部材11の周りに螺
旋状に巻装されているので、図7に示した従来の電線収
容装置1に較べてコンパクトにできる。
【0030】更に、上記電線収容装置10のシートハー
ネスSWHには、従来の電線収容装置1のようにコイル
バネ7の弾性復元力が常時作用することがなく、ストレ
スがかからない。又、前記座席Sのスライドに合わせて
レール部材11に巻装されたシートハーネスSWHが伸
縮する際にも、該シートハーネスSWHが局部的に摺接
してしごかれることはない。
【0031】そこで、上記電線収容装置10は、従来の
電線収容装置1のようにコイルバネ7の付勢力を適正に
設定するために多くの時間を掛けて微調整する必要がな
く、前記付勢力が適正に設定されなかった為にシートハ
ーネスSWHに過大なストレスがかかってしまって電気
特性或いは耐久性に悪影響を及ぼすということもない。
【0032】尚、本発明の電線収容装置は、上記実施形
態の構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基
づいて種々の形態を採りうることは言うまでもない。例
えば、図3に示した電線収容装置20のように、レール
部材11に対して伸縮自在とされるシートハーネスSW
Hの引出し部分側(図3中、左方側)のクランプ部材2
1が、前記レール部材11に対して相対変位する座席S
と連結支持部材19を介して連結される。
【0033】前記クランプ部材21は、前記レール部材
11に沿って移動自在とされるレール係合部23と、前
記シートハーネスSWHを保持する電線保持部22と、
前記連結支持部材19の一端部18と接続される連結部
24とを備えており、連結部24以外の部分は、上記ク
ランプ部材15と同様である。又、該クランプ部材21
より車体BDの電線固定部側に位置する他のクランプ部
材は、上記クランプ部材15と同様である。前記連結支
持部材19は、一端部18がクランプ部材21と接続さ
れると共に、図示しない他端部が座席Sと接続される棒
状部材であり、シートハーネスSWHの引出し部分がバ
ンド25によって添設されている。
【0034】そこで、座席Sが図示しない車体BDの電
線固定部に対して接近する方向(図3中、矢印C方向)
へ移動すると、前記連結支持部材19を介して前記クラ
ンプ部材21がレール部材11側に直接押し込まれるの
で、レール部材11に沿って摺動自在な各クランプ部材
21,15を接近させると共に、これらクランプ部材2
1,15に保持されてレール部材11の周りに螺旋状に
巻装された状態のシートハーネスSWHの巻付け間隔P
を狭めることができる。
【0035】従って、シートハーネスSWHが撓み易い
場合でも、座席Sが車体BDの電線固定部に対して接近
する方向へ移動すると、前記連結支持部材19を介して
シートハーネスSWHの引出し部分側のクランプ部材2
1がレール部材11側に直接押し込まれるので、レール
部材11の周りに螺旋状に巻装された状態のシートハー
ネスSWHの巻付け間隔Pを狭めることができ、レール
部材11へのシートハーネスSWHの収容長さをよりス
ムーズに増減できる。
【0036】更に、例えばレール部材11に対して伸縮
自在とされるシートハーネスSWHの引出し部分に、該
シートハーネスSWHの引出し部分を略直線形状に支持
可能な支持部材(巻装される硬質樹脂シート、付設され
る樹脂部材等)を添設することもできる。そこで、座席
Sが図示しない車体BDの電線固定部に対して接近する
方向へ移動することにより、レール部材11から引き出
されていたシートハーネスSWHがレール部材11側に
押し込まれると、シートハーネスSWHが撓み易い場合
でも、前記支持部材が添設された該シートハーネスSW
Hは、座屈することなくレール部材11に沿って摺動自
在な各クランプ部材15を接近させると共に、これらク
ランプ部材15に保持されてレール部材11の周りに螺
旋状に巻装された状態のシートハーネスSWHの巻付け
間隔Pを狭めることができる。
【0037】従って、シートハーネスSWHが撓み易い
場合でも、座席Sが車体BDの電線固定部に対して接近
する方向へ移動すると、該シートハーネスSWHは座屈
することなくレール部材11の周りに螺旋状に巻装され
た状態のシートハーネスSWHの巻付け間隔Pを狭める
ことができ、レール部材11へのシートハーネスSWH
の収容長さをよりスムーズに増減できる。
【0038】更に、上記実施形態におけるクランプ部材
15に代えて、図4に示したクランプ部材30を用いる
こともできる。前記クランプ部材30は、前記レール部
材11に沿って移動自在とされるレール係合部32と、
前記シートハーネスSWHを保持する電線保持部31と
を備えている。該クランプ部材30における電線保持部
31は、公知のバンドクリップとして構成されており、
ドアハーネスWHを簡単且つ確実に保持することができ
る。
【0039】又、図5に示したクランプ部材35は、前
記レール部材11に沿って移動自在とされるレール係合
部37と、前記シートハーネスSWHを保持する電線保
持部36とを備えている。前記電線保持部36は、断面
C字状の弾性把持部として構成されており、切欠き部よ
りシートハーネスSWHを圧入することでシートハーネ
スSWHを簡単且つ確実に把持することができる。前記
レール係合部37は、一対の可撓係止片を備えたアンカ
ー形状に形成されており、レール部材11の溝縁部に容
易に嵌装することができる。
【0040】更に、上記実施形態においては、電線であ
るシートハーネスSWHが車体BDと座席Sとの間に配
索される場合について説明したが、本発明の電線収容装
置はこれに限らず、車体と他の可動部材(トランクフー
ドやドア等)との間に電線の一部が配索される場合にも
応用できることは言うまでもない。
【0041】
【発明の効果】上述したように本発明の電線収容装置に
よれば、可動部材が車体の電線固定部に対して近接する
方向へ移動し、レール部材から引き出されていた電線が
レール部材側に押し込まれると、レール部材に沿って摺
動自在な各クランプ部材が互いに接近すると共に、これ
らクランプ部材に保持されてレール部材の周りに螺旋状
に巻装された状態の電線の巻付け間隔が狭まり、電線が
レール部材の周りにスムーズに収容される。
【0042】そして、可動部材が車体の電線固定部に対
して離間する方向へ移動し、レース部材の周りに密に巻
装されていた電線がレール部材から引き出されると、レ
ール部材に沿って摺動自在な各クランプ部材が互いに離
間すると共に、これらクランプ部材に保持された電線の
巻付け間隔が広がり、電線がレール部材からスムーズに
引き出される。
【0043】この際、電線を保持するクランプ部材の電
線保持部は、レール部材に対する保持方向が回転自在で
あり、レール部材の周りに螺旋状に巻装された電線の巻
付け間隔が変わってリード角が変化する際にも、前記電
線の被保持部には無理な力が加わることはない。即ち、
上記電線収容装置は、レール部材への電線の収容長さを
車体と可動部材の相対位置変化に応じてスムーズに増減
させることができる。従って、電線へのストレスが少な
く、簡単な機構で安価な電線収容装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る電線収容装置の部分
省略斜視図である。
【図2】図1に示した電線収容装置の要部拡大破断図で
ある。
【図3】本発明の他の実施形態に係る電線収容装置の要
部拡大破断図である。
【図4】クランプ部材の変形例を示す全体斜視図であ
る。
【図5】クランプ部材の他の変形例を示す横断面図であ
る。
【図6】従来の電線収容装置の適用状態を示す概略斜視
図である。
【図7】図6に示した電線収容装置の縦断面図である。
【符号の説明】
10 電線収容装置 11 レール部材 15 クランプ部材 16 電線保持部 BD 車体 S 座席 SWH シートハーネス
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−48146(JP,A) 特開 平8−114285(JP,A) 特開 平9−294322(JP,A) 特開 平10−109574(JP,A) 特開 平10−138802(JP,A) 特開 平10−164744(JP,A) 特開 平11−164454(JP,A) 実開 昭55−167722(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02G 11/00 B60R 16/02 H02G 3/26

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体と可動部材との間に配索される電線
    の一部が、車体又は可動部材に固定されたレール部材の
    周りに螺旋状に巻装されると共に、該レール部材上に摺
    動自在に配設された複数のクランプ部材によって所定間
    隔で保持されており、 各クランプ部材が、前記レール部材に沿って移動自在と
    されると共に、該レール部材に対する保持方向が回転自
    在な電線保持部を有することにより、 前記電線の収容長さを車体と可動部材の相対位置変化に
    応じて増減させる電線収容装置。
  2. 【請求項2】 前記レール部材に対して伸縮自在とされ
    る電線の引出し部分には、該電線の引出し部分を略直線
    形状に支持可能な支持部材が添設されることを特徴とす
    る請求項1に記載の電線収容装置。
  3. 【請求項3】 前記レール部材に対して伸縮自在とされ
    る電線の引出し部分側のクランプ部材が、前記レール部
    材に対して相対変位する可動部材又は車体と連結支持部
    材を介して連結されることを特徴とする請求項1に記載
    の電線収容装置。
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