JP3458934B2

JP3458934B2 - 自走式根菜収穫機の尻尾切り装置

Info

Publication number: JP3458934B2
Application number: JP23102296A
Authority: JP
Inventors: 弘隆大塚; 陽三郎楢原; 徹阿部
Original assignee: KOBASHI INDUSTRIES CO., LTD.; Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
Current assignee: KOBASHI INDUSTRIES CO., LTD.; Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
Priority date: 1996-08-30
Filing date: 1996-08-30
Publication date: 2003-10-20
Anticipated expiration: 2016-08-30
Also published as: JPH1075618A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、根菜類、特に、人
参を収穫する自走式根菜収穫機の人参の根を効率良く切
断する尻尾切断部の構成に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来から、大根や人参等を収穫する自走
式根菜収穫機は公知となっており、走行装置上部の左右
一側に運転席を配置し、他側に進行方向と平行に引き抜
きコンベアを配置し、この引き抜きコンベアの前部に鍬
状のサブソイラからなる掘起し装置を配置して、この掘
起し装置を土中に挿入して、下方より根菜を土中より掘
り起こし、引き抜きコンベアのベルトにて根菜の葉部分
を両側より挟持して斜め上方に根菜を搬送している。そ
して、前記引き抜きコンベアの下方に根菜の尾部を中央
に案内する案内ガード、ディスクカッター等より構成さ
れる尻尾切り装置を配設しており、尻尾を切断してい
る。尻尾を切断した後の根菜は水平コンベアに受け継が
れ、別のカッターにより根菜の葉の根元部を切断し、根
部を収納容器に収納する技術は公知となっている。

【０００３】また、前記尻尾切り装置の案内ガードは不
要な尻尾部分をカッターに導きその他の部粉は切断され
ないように案内するために、丸棒等の棒状部材や板材
を、前方を両側方へ開き、後部を徐々に狭めた、平面視
略Ｖ字状に構成して、後端に間隙を設けて尻尾のみが通
過するように構成としていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】このような従来の根菜
収穫機で引き抜いた根菜の周りには土が付着しているこ
とが多く、特に湿った土壌ほど多く付着していた。この
根菜を後方に搬送する途中において、尻尾切り装置によ
って尻尾を切断するのであるが、尻尾切り装置の案内ガ
ードに根菜を当接させながら中央へ案内すると、従来の
正面視水平に構成した部材を有する案内ガードでは、
土、茎葉、尻尾等が付着し易く、多量に処理を行うと、
左右の根菜の尾部を案内する水平支持部及び水平案内部
に土等が堆積してしまい、尾部を切断するディスクカッ
ターの切断位置においては、案内姿勢が崩れて、尾部の
仕上げ面の精度が悪くなり、その都度案内ガードに付着
した土を除去する作業を行わなければならず、連続運転
を不可能にして、収穫作業の効率が悪くなっていた。

【０００５】また、従来の構成では根菜の尾部を左右の
ディスクカッターがラップしている中央部へ案内する構
成となっているが、根菜の搬送乱れ等により必ずしも中
央部へ適正な姿勢で案内されるとは限らず、尾部の仕上
げ面の精度が悪くなっていた。その上、従来の案内ガー
ドは縦横に多数の棒状部材が配設された複雑な構造であ
ったため、簡単に製造することが困難であり、コストも
高騰するきらいがあった。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、以上の如き課
題を解決するために、次のような手段を用いるものであ
る。即ち、走行機体の前方に根菜を掘り起こす掘起し装
置Ｆと、後方に搬送する引き抜きコンベア３０を配置
し、該引き抜きコンベア３０の前下方に根菜の尾部を案
内する案内ガードＧと切断部Ｓより成る尻尾切り装置Ｎ
を配置した構成において、案内ガードＧを、丸棒状部材
を側面視略Ｌ字状に構成した複数のガード体１０と、そ
の固設部より構成し、該ガード体１０の垂直部を切断部
Ｓの前部の形状に合わせて平行に配設したものである。

【０００７】また、前記案内ガード固設部６３を前記切
断部Ｓ下方に設け、該案内ガード固設部６３を平面視で
切断部Ｓの外形内に収めたものである。

【０００８】

【発明の実施の形態】本発明の構成の実施例を添付の図
面を用いて説明する。図１は本発明の自走式根菜収穫機
の全体側面図、図２は同じく平面図、図３は尻尾切り装
置と肩揃えガイドを示す側面図、図４は本発明の尻尾切
り装置を示す正面図、図５は同じく平面図、図６は同じ
く底面図、図７は同じく側面図、図８は尻尾切り装置の
支持部を示す側面図、図９は自走式根菜収穫機の茎葉カ
ット部を示す側面図、図１０は同じく後面図である。

【０００９】図１、図２より尻尾切り装置Ｎを搭載する
自走式根菜収穫機、特に人参収穫を主目的とする根菜収
穫機の全体構成について説明する。まず、水平状に配置
したメインフレーム１の下方にクローラ式走行装置２が
配設されており、メインフレーム１の右（進行方向に向
かって右側）前上に運転操作部Ａが配設されている。運
転操作部Ａは前部にフロントコラム４を立設し、その上
部に操向と掘起し装置Ｆの昇降操作を同時に行える操作
レバー５が突設され、側部にアクセルレバーが配設され
ている。このフロントコラム４の側部にサイドコラム３
が立設され、このサイドコラム３上に作業レバーや副変
速レバー等の各操作レバーが突出されている。前記フロ
ントコラム４の後方に運転座席７が配設され、その下後
方にエンジン室が配設されて、このエンジン室内にエン
ジンＥが内蔵されていて、エンジンＥはエンジンカバー
６によって覆われている。該エンジンカバー６の上部に
コンテナ台８が載置されている。

【００１０】そして、走行機体の左側に根菜を掘取り、
後方へ搬送し、葉部分を切除する機構と、その後部に根
部をコンテナ９に収容する機構が配設されている。つま
り、メインフレーム１左側前部より、引起し装置４０、
引き抜きコンベア３０の高さを設定するゲージ輪４３、
根菜の葉部分を引き上げる引上げ装置４１、その下方に
土中の根菜を掘り上げるための掘起し装置Ｆ、引起し装
置４０の後部より、掘り上げた根菜の葉部の両側を挟持
搬送する引き抜きコンベア３０、引き抜きコンベア３０
の後方にカッター４７、その下方に下部コンベア４８と
横送りローラー４９、その側方にコンテナへ搬送する選
別コンベア５０が配置されている。

【００１１】この一連の根菜収穫装置の各装置について
具体的に説明する。まず、掘起し装置Ｆは、前記メイン
フレーム１の前端の上部と下部に回動支点軸２０・２１
が横設されており、この回動支点軸２０・２１に上リン
ク２２と下リンク２３の後部がそれぞれ枢支され、上リ
ンク２２と下リンク２３の前部がブラケット２５と枢結
されている。この上リンク２２と下リンク２３が平行リ
ンクを形成し、このブラケット２５にサブソイラ２４の
上端が固定されている。

【００１２】前記下リンク２３の後端には、アーム２６
を介して油圧シリンダーからなる昇降シリンダー２７と
連結されて、この昇降シリンダー２７を作動させること
によって昇降可能としている。前記上リンク２２の前部
には偏心カムを介してサブソイラ２４の上部が支持さ
れ、該偏心カムを回動させてサブソイラ２４を振動駆動
できるようにし、根菜の下方より土中を振動して、根菜
を浮き上がらせ、引抜きが容易にできるようにしてい
る。

【００１３】そして、前記引き抜きコンベア３０の後部
がコンベア支持フレーム３１に支持され、該コンベア支
持フレーム３１がメインフレーム１・１より上方へ突出
した支持体３２に支持されている。該支持体３２は、左
右回動軸３２ａと上下回動筒３２ｂより構成される一体
構成部材である。前記引き抜きコンベア３０は掘起し装
置Ｆの昇降を利用して、上下回動筒３２ｂを中心にして
上下に回動して、引抜き高さを変更したり、持ち上げた
りできるようにしている。また、図２の二点鎖線（３
０’）で示すように、前記左右回動軸３２ａを中心に回
動して、動力伝達機構Ｂを開放することができる。

【００１４】前記引き抜きコンベア３０は、搬送フレー
ム３０Ｌ・３０Ｒを前後方向平行に、前低後高に傾斜し
て配置し、搬送フレーム３０Ｌ・３０Ｒの後部下面が前
記コンベア支持フレーム３１によって支持され、この搬
送フレーム３０Ｌ・３０Ｒの前後両端にプーリー３３・
３３を配置し、その中途部にガイドプーリー３４・３４
・・・を配し、これらプーリーに搬送ベルト３０ａ・３
０ａを巻回し、引き抜きコンベア３０の中途部から後部
の下面には、左右一対の搬送ベルトを巻回した補助搬送
コンベア３６が設けられ、葉部の根菜側を保持してい
る。また、引き抜きコンベア３０前端上部にスターホイ
ル３７・３７が配設されて、根菜の葉部を掻き込んでい
る。

【００１５】そして、引き抜きコンベア３０の前端部よ
りアームを前方に突出して、引起し装置４０を上下高さ
調整可能に固設している。この引起し装置４０はタイン
４０ａ・４０ａ・・・を突出したベルトを上下方向に対
向して巻回し、根菜の葉部を中央上方へ引き上げるよう
にしている。そして、前記引起し装置４０より前方に連
結体を前方に突出して引上げ装置４１を固設している。
該引上げ装置４１は引起し装置４０と同様にタイン４１
ａ・４１ａ・・・を突出したベルトを前後面で上下方向
に左右に配置して、収穫条の左右両側から葉部を引き上
げるようにしている。

【００１６】そして、前記引起し装置４０より前側方に
ゲージ輪４３が配置されている。このゲージ輪４３は、
前記引起し装置４０の側方に突出する支持アーム４２の
先端に回転自在に支持され、該ゲージ輪４３を支持アー
ム４２に上下高さ調整可能にすることで、引起し装置４
０及び引上げ装置４１からなる前処理装置と、引き抜き
コンベア３０の高さを調節することができ、根菜の葉部
の挟持位置が調節できる。

【００１７】そして、前記引き抜きコンベア３０、補助
搬送コンベア３６の後部には葉部排出コンベア４４を前
後方向水平に後方へ延設されている。前記補助搬送コン
ベア３６の途中部には、水平コンベア４５を前後方向水
平に後方に延出されており、該水平コンベア４５の下方
には根菜を案内するガイド４６を配設しており、該ガイ
ド４６と水平コンベア４５の間において、カッター４７
を配置している。補助搬送コンベア３６により搬送され
た根菜の葉部は、前記水平コンベア４５に引き継がれ、
根菜の根部上端が位置決めされながら後方へ搬送され、
葉部が所定の位置でカッター４７によって切断され、根
部はその下方に配設された衝撃吸収板７０へ一旦落下
し、その後に該衝撃吸収板７０の下方に配設された下部
コンベア４８上に滑り落とされ、葉部は前記葉部排出コ
ンベア４４に搬送されて後方から圃場面に落下される。

【００１８】前記衝撃吸収板７０は図９、図１０の如
く、弾性を有する部材、例えばバネ鋼や合成樹脂板等の
部材から成る板状の支持板７０ａの一端を衝撃吸収板固
定部７０ｃにボルト等で固設し、前記支持板７０ａの上
面には弾性を有する部材、例えばスポンジやゴムや発泡
樹脂等から成る板状の弾性体７０ｂを固着して構成して
いる。前記弾性体７０の上面は、後面視において左から
右へ向かって下降していく傾斜面となっている。上記の
様に構成された衝撃吸収板７０へ葉部が切断された後の
根菜が落下した際、落下時の衝撃は支持板７０ａ及び弾
性体７０ｂの双方が有する２重の弾性効果により吸収さ
れて、根菜の割れや欠け等の損傷を防止できるようにし
ている。また、前記弾性効果や弾性体７０ｃに設けられ
た傾斜面により、連続的に落下してきた根菜が停滞する
ことなくスムースに下部コンベア４８へ移送して、根菜
同士の干渉による損傷を防止できるようにしている。

【００１９】そして、下部コンベア４８は幅広のベルト
コンベアからなり、補助搬送コンベア３６の後部下方か
ら後方に水平方向に配置されて、この下部コンベア４８
の中途部上に斜め方向に横送りローラー４９が配設され
ている。横送りローラー４９の回転と下部コンベア４８
の搬送駆動によって、根菜が側部の選別コンベア５０上
に落下するようにしている。該選別コンベア５０は、本
機後部で左右方向に配設されて幅広のローラーコンベア
よりなり、側方へ送りながら根菜に付着した土を落とす
ようにしている。この選別コンベア５０の終端下方には
コンテナ載置台５４が配置され、このコンテナ載置台５
４はコンテナ９を載置している。

【００２０】また、この自走式根菜収穫機の前記引き抜
きコンベア３０の前端部下方には、図３に示す様に、肩
揃えガイド５１と根菜の根部を切断する尻尾切り装置Ｎ
を配設している。前記肩揃えガイド５１は、引き抜きコ
ンベア３０の傾斜角度より緩く前低後高に配設して、前
記引き抜きコンベア３０によって搬送される根菜の根部
上部の高さを揃えるものである。前記尻尾切り装置Ｎ
は、肩揃えガイド５１の後方下方に配設し、根菜の尾部
を案内する案内ガードＧと尻尾を切断する切断部Ｓ及
び、切断部Ｓを支持する支持杆１４により構成されてい
る。前記切断部Ｓは、駆動ケース１７と該駆動ケース１
７に回動自在に枢支される左右一対のディスクカッター
１３・１３により構成されている。

【００２１】前記切断部Ｓの前方には案内ガードＧを配
設している。該案内ガードＧは、図５に示す如く、丸棒
状の部材が鉛直方向に複数本、平面視で左右のディスク
カッター１３・１３の同心円上に立設している。これに
より、引き抜きコンベア３０により葉部が挟持されて搬
送される根菜の尾部を、左右のディスクカッター１３・
１３がラップした中央部のみならず、前面のほぼ全域に
案内することができる。また、切断部Ｓの下方には、上
面の開口する箱体５７を載置している。該箱体は栽培の
不揃いによって生じる挟持に失敗した根菜や極小の根菜
等を受ける様にしている。

【００２２】また、切断部Ｓにおける駆動ケース１７の
一端に取付部６０を固設しており、図６、図７、図８に
示す如く、カットした根菜の根や土等が堆積しにくい
様、該取付部６０を用いて切断部Ｓを支持杆１４に片側
支持として取付けている。前記支持杆１４の上先端部に
は支持板７３が固着され、該支持板７３は支持ブラケッ
ト７４・７４を介して根菜収穫機本体に固設されてい
る。

【００２３】また、前記切断部Ｓの前記支持杆１４への
取付けは、取付け部６０に設けられたボルト７２を支持
杆１４の垂直方向に複数穿設した固定孔７１・７１・・
・のいずれか１つの孔に挿入することにより行われるの
で、根菜の大きさに応じた高さに切断部Ｓ及び案内ガー
ドＧを同時に調整することができる。また、前記支持ブ
ラッケト７４の前記支持板７３との締結孔は長孔７４ａ
となっているので切断部Ｓ及び案内ガードＧの位置を前
後及び上下に同時に微調整することが、可能となってい
る。

【００２４】次に図４、図５、図６、図７を用いて前記
切断部Ｓについて説明する。該切断部Ｓの駆動ケース１
７には、軸芯を左右方向に有する伝導軸１９を軸支する
伝動筒１７ａ、軸芯を上下方向に配する駆動軸１８・１
８を枢支する駆動支持軸１７ｂ・１７ｂを形設してい
る。各々の駆動軸１８・１８の上部にデスクカッター１
３・１３を配設している。左右のディスクカッター１３
・１３は、上下高さを若干ずらして、左右のディスクカ
ッター１３・１３を平面視中央においてラップさせてい
る。

【００２５】一方、前記駆動ケース１７の左側内部にフ
レキシブルワイヤー６７を挿入し止めボルトにより固定
し、該フレキシブルワイヤー６７の一端に伝動軸１９の
右端を嵌合し、フレキシブルワイヤー６７の他端を図３
に示す如く支持体３２に枢支する回動軸３９の左端部に
嵌合している。従って、前記回動軸３９をエンジンＥの
駆動によって回動すると、フレキシブルワイヤー６７を
介して伝動軸１９を回動し、図示せぬベベルギアを介し
てディスクカッター１３・１３を駆動している。

【００２６】そして、本発明の案内ガードＧは、丸棒等
の棒状体を屈曲したり、溶接したりして形成したガード
体１０を複数本配設して形成している。前記ガード体１
０は支持部１０ｃと、水平部１０ａと、垂直部１０ｂか
ら構成しているが、支持部１０ｃは水平に配設した水平
支持部と該水平支持部の側面視前端から下方に突出した
垂直支持部から成っている。前記支持部１０ｃの垂直支
持部下端から側面視前方に水平部１０ａが突出し、該水
平部１０ａは前端で屈曲して上方に垂直に立ち上がって
垂直部１０ｂが立設されている。また、前記水平部１０
ａと垂直部１０ｂとが接続している角部は円弧状に形成
し、根菜の根や土等が引っ掛かって付着、堆積しにくい
形状に構成している。

【００２７】前記ガード体１０は、支持部１０ｃの水平
支持部が駆動ケース１７の下面に設けた固設プレート６
３の下面に、垂直部１７ｂが端部を上にして切断部Ｓの
前方に配置される様固設されている。この時、垂直部１
０ｂの上端はディスクカッター１３・１３の高さと略同
じ高さとしている。前記固設プレート６３は板状で、駆
動ケース１７の下面に設けた固設部１７ｃ・１７ｃにボ
ルトによって固設されている。また該固設プレートは平
面視ディスクカッター１３・１３の外形内に収め、支持
部１０ｃ・１０ｃ・・・は平行に設けて連結しない構成
とし、土や根菜の根等が付着、堆積しにくい様にして、
製作も容易にできるようにしている。

【００２８】前記の様に固設プレート６３に固設された
前記ガード体１０は、ディスクカッター１３・１３の幅
内において正面視平行、且つ、等間隔に複数本配置され
ている。平行且つ等間隔に配置した複数の該ガード体１
０・１０・・・同士の間隔は根菜の尻尾が通過する程度
の長さとしている。また前記ガード体１０の垂直部１０
ｂは、平面視においてディスクカッター１３・１３の同
心円上に、該ディスクカッター１３・１３と若干の間隙
を設けて配置している。

【００２９】従って、引き抜きコンベア３０によって葉
部を挟持されて搬送される根菜は、下根部がガード体１
０・１０・・・によって、ディスクカッター１３・１３
がラップした中央部に案内されて、その根部の尻尾が、
ガード体１０・１０・・・の間隙に入り、ディスクカッ
ター１３・１３によって切断される。しかし、根菜が挟
持される状態は必ずしも一定でなく、形状も一定でなく
曲がったものもあるため、尻尾がズレるときある。この
ような場合には尻尾はディスクカッター１３・１３がラ
ップした中央部に案内されないが、等間隔に並んだガー
ド体１０・１０・・・の間のいずれの位置においても尻
尾は通り抜けて切断されるのである。

【００３０】また、根菜の根部に付着した土等はガード
体１０・１０で擦り落とされるが、該ガード体１０・１
０・・・は丸棒等で側面視略Ｌ字状に形成し、左右方向
にお互いを連結する水平部材もない簡単な構成としてい
るので、土等が付着することは殆どなく、仮に付着した
としても落下し易いので、大きな固まりとなったり堆積
することはない。

【００３１】

【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
次のような効果を奏するものである。即ち、側面視略Ｌ
字状に構成したガード体１０をディスクカッター１３・
１３の前部の形状に合わせて複数本平行且つ等間隔に設
けたので、搬送されてきた根菜が搬送乱れや根部の曲が
った形状等でディスクカッター１３・１３がラップした
中央部に案内されなかった場合でも、根菜の尻尾はガー
ド体１０・１０の間を通り抜けてディスクカッター１３
・１３によって切断されるようになり、ディスクカッタ
ー１３・１３に接触できる面積が増え根切り精度が向上
する。

【００３２】また、丸棒等で形成した側面視略Ｌ字状の
ガード体１０を、複数平行に配設した簡単な構成とした
ので、ディスクカッター１３・１３の切断位置近傍では
水平部がなく、根菜の茎葉や根等に付着した土は堆積す
ることが殆どなくなり、連続作業性が向上し、その結果
作業効率が向上できた。その上、簡単な構成としたこと
で案内ガードの製造が容易に出来る様になり、コスト的
にも安価な案内ガードが提供できることとなった。

【図面の簡単な説明】

【図１】自走式根菜収穫機の全体側面図である。

【図２】同じく平面図である。

【図３】尻尾切り装置と肩揃えガイドを示す側面図であ
る。

【図４】本発明の尻尾切り装置を示す正面図である。

【図５】同じく平面図である。

【図６】同じく底面図である。

【図７】同じく側面図である。

【図８】尻尾切り装置の支持部を示す側面図である。

【図９】自走式根菜収穫機の茎葉カット部を示す側面図
である。

【図１０】同じく後面図である。

【符号の説明】

Ａ運転装置Ｆ掘起し装置Ｇ案内ガードＮ尻尾切り装置Ｓ切断部１０ガード体１０ａ水平部１０ｂ垂直部１０ｃ支持部１３ディスクカッター１４支持杆３０引き抜きコンベア６３固設部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者阿部徹岡山県岡山市中畦684番地小橋工業株式会社内 (56)参考文献特開平９−224443（ＪＰ，Ａ) 特開平８−242642（ＪＰ，Ａ) 特開平７−203739（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) A01D 13/00 - 33/14

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】走行機体の前方に根菜を掘り起こす掘起
し装置Ｆと、後方に搬送する引き抜きコンベア３０を配
置し、該引き抜きコンベア３０の前下方に根菜の尾部を
案内する案内ガードＧと切断部Ｓより成る尻尾切り装置
Ｎを配置した構成において、案内ガードＧを、丸棒状部
材を側面視略Ｌ字状に構成した複数のガード体１０と、
その固設部より構成し、該ガード体１０の垂直部を切断
部Ｓの前部の形状に合わせて平行に配設したことを特徴
とする自走式根菜収穫機の尻尾切り装置。
【請求項２】請求項１記載の尻尾切り装置Ｎにおい
て、前記案内ガード固設部６３を前記切断部Ｓ下方に設
け、該案内ガード固設部６３を平面視で切断部Ｓの外形
内に収めたことを特徴とする自走式根菜収穫機の尻尾切
り装置。