JP3458921B2 - 自走式根菜収穫機の引起し装置 - Google Patents

自走式根菜収穫機の引起し装置

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JP3458921B2
JP3458921B2 JP20250695A JP20250695A JP3458921B2 JP 3458921 B2 JP3458921 B2 JP 3458921B2 JP 20250695 A JP20250695 A JP 20250695A JP 20250695 A JP20250695 A JP 20250695A JP 3458921 B2 JP3458921 B2 JP 3458921B2
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  • Harvesting Machines For Root Crops (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人参を機械的に収
穫する自走式根菜収穫機の引抜きコンベアに根菜の葉部
を挟持させて根菜を引き抜く為に、圃場に横倒しになっ
ている根菜の葉部を効率良く引き起こして前記引抜きコ
ンベアに案内する構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から大根や人参等を収穫する自走式
根菜収穫機は公知となっており、走行装置上部の左右一
側に運転席を配置し、他側に進行方向と平行に引抜きコ
ンベアを配置し、該引抜きコンベアの前部において複数
の突起を具備するベルトを回動させるコンベアを前方に
向けた引上げ装置と、左右両側より中央方向に向けた引
起し装置を配設して葉部を中央上方に掻き集める前処理
装置を配設し、前記引抜きコンベアの前部に鍬状のサブ
ソイラからなる掘起し装置を配置して、この掘起し装置
を土中に挿入して、根菜を土中より掘り起こし、引抜き
コンベアのベルトにて根菜の葉部分を両側より挟持して
斜め上方に根菜を搬送しながら引抜き、搬送部後端に配
置したカッターにより切断し、根菜を収納容器に収納す
る技術は公知となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の根菜収穫機にお
いて、前記引起し装置及び引上げ装置から構成される前
処理装置は、引抜きコンベアの前部より突設するアーム
に固設し、ゲージ輪によって高さを一体的に調整するも
のであった。従って、この前処理装置の下部は引抜きコ
ンベアの下部との高さ位置関係は一定であった。その為
に、サブソイラによる根菜の掘起しが、圃場によって通
常よりも良くなる場合があり、このとき根菜は地表面よ
り高く浮き上がり、その根菜の葉部を挟持するように引
抜きコンベアの高さを上げると前処理装置も同時に上昇
するので地表面に横倒れしている葉部を引き起さないの
で、上手く引抜きコンベアに葉部を受け継ぐことができ
ない場合があった。
【0004】また、横倒れしている葉部を引き起す方法
として、前処理装置の下部より前方に向かって分草稈を
突出する技術が用いられるが、前記分草稈は地表面の直
ぐ上方を進行させることになるので、分草稈先端で根菜
を突き刺したり、側面が擦れて傷つけたりすることがあ
った。その為、根菜を傷つけることなく効率良く横倒れ
している葉部を引き上げ、引抜きコンベアに確実に葉部
を受け継ぐことのできる構成のものが望まれてきた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の如き課
題を解決するために、次のような手段を用いるものであ
る。請求項1においては、走行機体の前方に、ゴム等の
弾性体で構成されるベルトの外周に複数の突起を突出
し、根菜の葉部の引き起しを行うと共に、引抜きコンベ
アと一体的に固定された左右の引起し装置と、該引起し
装置より前方に突出した連結板により固定され、上下方
向に配置するゴム等の弾性体で構成されるベルトの外周
に、前後面で回転する複数の突起を突出し、前記左右の
引起し装置の前方に配置される引上げ装置と、前記引起
し装置の後部で、根菜の根部を掘り起こす掘起し装置
と、葉部を挟持して、該掘起し装置より後方に搬送する
引抜きコンベアとを備えた自走式根菜収穫機において、
前記引抜きコンベアは、掘起し装置の昇降を利用して上
下回動され、前記引起し装置と引上げ装置は、引抜きコ
ンベアの始端部に対して、上下高さ位置を調節可能に取
り付けたものである。請求項2においては、請求項1記
載の自走式根菜収穫機の引起し装置において、引起し装
置及び引上げ装置の、ゴム等の弾性体で構成した複数の
突起先端の回動軌跡の下端を、地表面より下方に設定可
能としたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の構成の実施例を添付の図
面を用いて説明する。図1は本発明の自走式根菜収穫機
の全体側面図、図2は同じく平面図、図3は本発明の前
処理装置の支持構造を示す側面図、図4は引起し装置の
正面図、図5は引起し装置の部分側面図、図6はテンシ
ョンプーリーの側面図、図7は突起の形状を示す正面図
である。
【0007】図1、図2より自走式根菜収穫機、特に人
参収穫を主目的とする根菜収穫機の全体構成について説
明する。まず、水平状に配置したメインフレーム1の下
方にクローラ式走行装置2が配設されており、メインフ
レーム1の右(進行方向に向かって右側)前上に運転操
作部Aが配設されている。運転操作部Aは前部にフロン
トコラム4を立設し、その上部に操向と掘起し装置Fの
昇降操作を同時に行える操作レバー5が突設され、側部
にアクセルレバー15が配設されている。このフロント
コラム4の側部にサイドコラム3が立設され、このサイ
ドコラム3上に主変速レバー12と副変速レバー13と
作業クラッチレバー14が突出されている。前記フロン
トコラム4後方に運転座席7が配設され、その下後方に
エンジン室が配設されて、このエンジン室内にエンジン
Eが内蔵されていて、該エンジンEはエンジンカバー6
によって覆われている。該エンジンカバー6の上部にコ
ンテナ台8が載置されている。
【0008】そして、前記メインフレーム1の左側に根
菜を掘取り、後方へ搬送し、葉部分を切除する機構と、
その後部に根部をコンテナ10に収容する機構が配設さ
れている。つまり、メインフレーム1左側前部より、葉
部の掻き込みをする前処理装置C、引抜きコンベアの高
さを設定するゲージ輪43、根菜の葉部分を引き上げる
引起し装置40、その下方に土中の根菜を掘り上げるた
めの掘起し装置F、前処理装置Cの後部より、掘り上げ
た根菜の葉部分を挟持して搬送する引抜きコンベア3
0、引抜きコンベア30の後方に切断部47、側方のコ
ンテナへ搬送する選別コンベア50からなる。
【0009】この一連の根菜収穫装置の各装置について
具体的に説明する。まず、掘起し装置Fは、前記メイン
フレーム1の前端の上部と下部に回動支点軸20・21
が横設されており、この回動支点軸20・21に上リン
ク22と下リンク23の後部がそれぞれ枢支され、上リ
ンク22と下リンク23の前部がブラケット25と枢結
されている。この上リンク22と下リンク23が平行リ
ンクを形成し、このブラケット25にサブソイラ24の
上端が固定されている。
【0010】前記下リンク23の後端には、アーム26
を介して油圧シリンダーからなる昇降シリンダー27と
連結されて、この昇降シリンダー27を作動させること
によって昇降可能としている。前記上リンク22の後部
と回動支点軸20の間には偏心カムが介装され、回動支
点軸20はクラッチ、ベルトを介してエンジンの出力プ
ーリー29から駆動できるようにして、その回動によっ
てサブソイラ24を振動駆動できるようにし、根菜の下
方より土中を振動して、根菜を浮き上がらせ、引抜きが
容易にできるようにしている。
【0011】そして、引抜きコンベア30の後部がコン
ベア支持フレーム31に支持され、該コンベア支持フレ
ーム31がメインフレーム1より上方へ突出した支持体
32に支持されている。引抜きコンベア30は前記掘起
し装置Fの昇降を利用して、上下回動して、引抜き高さ
を変更したり、持ち上げたりできるようにしている。ま
た、図2の二点鎖線(30’)で示すように回動して、
動力伝達機構Bを開放することができる。
【0012】前記引抜きコンベア30は搬送フレーム3
0L・30Rを前後方向平行に、前低後高に傾斜して配
置し、搬送フレーム30L・30Rの後部下面が前記コ
ンベア支持フレーム31によって支持され、この搬送フ
レーム30L・30Rの前後両端にプーリー33・33
を配置し、その中途部にガイドプーリー34・34・・
・を配し、これらプーリーに搬送ベルト30a・30a
を巻回し、引抜きコンベア30の中途部から後部の下面
には左右一対の搬送ベルトを巻回した補助搬送コンベア
36が設けられ、葉部の根菜側を保持している。また、
引抜きコンベア30前端上部にスターホイル37・37
が配設されて、根菜の葉部を掻き込む。
【0013】そして、前記引抜きコンベア30、補助搬
送コンベア36の後部には葉部排出コンベア44を前後
方向水平に後方へ延設されている。前記補助搬送コンベ
ア36の途中部には、水平コンベア45を前後方向水平
に後方に延出されており、該水平コンベア45の下方に
は根菜を案内する上部ガイド体46を配設しており、該
上部ガイド体46の後端部において、切断部47を配置
している。こうして、補助搬送コンベア36により搬送
された根菜の葉部は前記水平コンベア45に引き継が
れ、根菜の根部上端が位置決めされながら後方へ搬送さ
れ、前記切断部47によって切断され、根部はその下方
に配設された下部コンベア48上に落とされ、葉部は前
記葉部排出コンベア44に搬送され圃場面に落下され
る。
【0014】そして、前記下部コンベア48は幅広のベ
ルトコンベアからなり、水平コンベア45の下方から後
方に水平に配置されて、この下部コンベア48の中途部
上に斜め方向に横送りローラー49が配設されている。
この下部コンベア48により根菜を後方へ送るように駆
動し、横送りローラー49をその送りに合わせて回転さ
せて、この横送りローラー49の前部に根菜が落下する
ように配置することで、横送りローラー49の回転と下
部コンベア48の搬送駆動によって、根菜が側部の選別
コンベア50上に落下するようにしている。該選別コン
ベア50は本機後部で左右方向に配設されて幅広のロー
ラーコンベアよりなり、側方へ送りながら根菜に付着し
た土を落とすようにしている。該選別コンベア50の終
端下方にはコンテナ載置台54が配置され、このコンテ
ナ載置台54にはコンテナ10を載置している。
【0015】そして、前記引抜きコンベア30の前部に
は引上げ装置41と引起し装置40にて構成される葉部
の掻き込みの行われる前処理装置Cを構成している。前
記引起し装置40は、図3、図4に示すように、前記引
抜きコンベア30より前方に突出する連結アーム55の
先端に、底部ケース65・65が前低後高に傾斜して固
定されている。該底部ケース65の上部に駆動軸66を
軸支して駆動プーリー67を固設し、上下方向略中央部
にはガイドプーリー69を配設し、下部にテンションプ
ーリー68を配設している。これらのプーリー67・6
8・69にベルト70を巻回している。該ベルト70は
ゴム等の弾性体で構成されており、外周には複数の突起
70a・70a・・・を突出している。該ベルト70及
び各プーリー67・68・69はカバー71により被装
されている。この引起し装置40は突起70a・70a
・・・を突出したベルト70を左右対向して上下方向に
巻回し、根菜の葉部を中央上方へ引き上げるようにして
いる。
【0016】また、前記左右の引起し装置40・40よ
り突出している突起70a・70a・・・先端の回動軌
跡は、図4に示す如く、正面視において、対向部分の下
側のラップする区間Lを形設し、このラップ区間Lによ
って左右の突起70aと突起70aの間が抜けることな
く確実に葉部を引き上げるようにしている。そして、そ
の上方の対向部分はラップしないように構成して、葉部
が突起70aと突起70aの間から後方へ抜けて前記駆
動プーリー67に巻き込まれないようにしている。ま
た、前記ガイドプーリー69を上下方向に配設位置を変
えることで、前記ラップする区間Lの長さを調整するこ
とができる。
【0017】そして、前記引起し装置40より前方に連
結板56を前方に突出して引上げ装置41を固設してい
る。該引上げ装置41は引起し装置40と同様の装置構
成であり、突起70a・70a・・・を突出した上下方
向に配するベルトを前後面で巻回し、左右の引起し装置
40・40前方に配置して、収穫条の左右両側から葉部
を引き上げるようにしている。
【0018】そして、機体の側面には、前後方向にチェ
ーンを収納した動力伝達ケース59を配設している。該
動力伝達ケース59の後部は前記支持体32の側部を枢
支しており、該支持体32内部の回転支点軸60より動
力を前方に伝えるものである。前記動力伝達ケース59
の前部においては、引起し装置40及び引上げ装置41
の上部に位置させて、前記引起し装置40の上部に軸支
する掻込一軸58からベベルギアを介して前記駆動軸6
6、駆動プーリー67を駆動し、掻込二軸57上のスプ
ロケットを介して引上げ装置41に動力を伝達してい
る。即ち、前処理装置Cである引起し装置40と引上げ
装置41は、下部を前述した引抜きコンベア30に固設
し、上部を前記動力伝達ケース59に支持されており、
該動力伝達ケース59の後端部は引抜きコンベア30の
回動支点である支持体32に枢支され、前処理装置Cは
該支持体32を中心に上下方向に回動することができ
る。
【0019】そして、前記引起し装置40より前側方に
ゲージ輪43が配置されている。このゲージ輪43は、
前記引起し装置40の側方に突出する支持アーム42の
先端に回転自在に支持されている。該ゲージ輪43は前
記支持アーム42に上下高さ調整可能に構成されてお
り、クローラーとゲージ輪43の高さが異なる時など、
前処理装置Cと、引抜コンベア30の高さを調節するこ
とができ、根菜の葉部の挟持位置が調節できる。
【0020】次に、前記テンションプーリー68の支持
構造を図5を用いて説明する。該テンションプーリー6
8は支持軸72に回転自在に枢支されている。該テンシ
ョンプーリー68には、その前後面及び上部を被装する
側面視コ字状のガイド体73に被装されている。該ガイ
ド体73は前記底部ケース65とカバー71との間に介
装し、該底部ケース65とカバー71には上下方向に長
い長孔65a・71aを開口しており、前記支持軸72
を長孔65a・71aに沿って上下方向に摺動可能に遊
嵌している。更に、前記ガイド体73の上面より摺動軸
74を上方に突出し、該摺動軸74の上端部を前記底部
ケース65に固設する上部支持体75に嵌挿している。
該上部支持体75の下面にはバネ受け76aを固設し、
前記摺動軸74の途中部に形設したバネ受け76bとの
間に圧縮バネ77を介装している。
【0021】そして、該圧縮バネ77の付勢力によりバ
ネ受け76bを下方に付勢して摺動軸74と共に前記テ
ンションプーリー68を下方に付勢している。従って、
前記ベルト70が伸びて緩みを生じた場合に、ガイド体
73にガイドされてテンションプーリー68を図5の二
点鎖線の68’の如く下方に移動させるので、ベルト7
0に一定の張力を与え続けることができる。その為に、
ベルト70の張力の調節作業がなく効率的である。ま
た、下方に付勢された前記テンションプーリー68は、
前記カバー71の下部よりテンションプーリー68の一
部のみをはみ出すものであり、圃場に植わっている根菜
に当たることはない。更に、前記ガイド体73の前面に
よりテンションプーリー68の前面68aを被装してい
るので、該テンションプーリー68に根菜の葉部が巻き
付くことはない。
【0022】また、図6に示す様に、前記テンションプ
ーリー68は前面68a・68aの外径を大きく形設し
て、側面視において溝を深く形設している。この溝には
前記ベルト70を保持する保持部68bと、該保持部6
8bの外周より半径方向に突出するガイド溝68cを形
設しており、該ガイド溝68cにより突起70aを弾性
体で構成した場合において、横方向に折れ曲がることを
防いでいる。
【0023】また、本実施例において、図7に示す如く
該突起70aの端部を移動方向に向かって先端部を屈曲
させた保持部70bを形設している。その為に、前述す
る左右の引起し装置40・40よるラップする区間にお
いては、前記保持部70bを互いにラップさせているの
で、葉部の擦り下がりをなくし、引起し性能を上げてい
る。また、該突起70aはベルト70と同じ部材を変形
させたものであり、構成が簡単となり、故障の少ないも
のとなる。
【0024】次に、本発明の引起し装置40の支持構造
について図3、図4を用いて説明する。前記引抜きコン
ベア30より前方に突出する連結アーム55の先端部に
は固定板18を固設し、該固定板18には上下位置に図
示せぬ締結孔を開口している。一方、前記引起し装置4
0の底部ケース65後面に、上下方向に延出する締結プ
レート19を固設し、該締結プレート19には前記締結
孔に対応する位置決め孔19a・19a・・・を締結プ
レート19の上下方向に一定間隔をあけ開口している。
そして、前記固定板18に設けた締結孔と位置決め孔1
9a・19a・・・を選択してボルト、ナット17・1
7を用いて螺合して固定する。この位置決め孔19a・
19a・・・を上下方向にずらせて選択することで、前
処理装置Cの引抜きコンベア30の始端部に相対する上
下高さの位置を切り換え可能となる。
【0025】つまり、サブソイラ24により掘り取る時
の高さはゲージ輪43で設定され、引抜きコンベア30
も同時に昇降される。そして、引起し装置40は引抜き
コンベア30に固定されているので、引起し装置40も
同時に昇降される。ところが、サブソイラ24による掘
り上げが良い場合には、根菜が浮くためコンベアで根部
を挟持してしまうので、引抜きコンベア30の先端を上
げると引起し装置40も上がり分草・引き起し性能が低
下する。このとき前記前処理装置Cの高さを調節するよ
うにしている。
【0026】そして、左右の前記引起し装置40・40
より突設する突起70aは弾性体により構成して折れ曲
がることができるようにしており、該突起70aの先端
の回動軌跡の下端は、クローラ式走行装置2の下面の延
長上よりも下側に設定できるようにしている。言い換え
れば、図3、図4に示すように、該突起70aが下方に
回動されたときに、その先端は圃場の地表面よりも下方
に回動でき、実際は、地表面に当たり、突起70aは地
表面に沿って折れ曲がり回動され、突起70aと地表面
との間で作用しない部分となる略三角形状の非作用範囲
Pができるだけ小さくなるようにして、葉部の引き起し
漏れがないようにしている。また、引上げ装置41の突
起70a先端の回動軌跡の下端も、図3に示すように、
前記同様に地表面よりも下方に位置するように配置し
て、前後方向の作用長さL1が長くなるようにして、突
起70aと突起70aの間の引き起し漏れがないように
している。
【0027】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
次のような効果を奏するものである。請求項1の如く
引抜きコンベアに対して前処理装置の相対位置を調整可
能にしたことにより、収穫する根菜の状態に合わせるこ
とや、前処理装置のベルト等の伸びによる相対位置のず
れを補正することができ、根菜の葉部を適格に分草し
て、引き起こすことができるようになったのである。
求項2の如く、突起の先端の回動軌跡の下端が、地表面
よりも下方に位置させたので、突起の非作用範囲を小さ
くすることができて、葉部の引き上げ効率を向上でき、
引抜きコンベアへの葉部の受け継ぎを十分に行うことが
でき、根菜の回収効率を向上できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自走式根菜収穫機の全体側面図であ
る。
【図2】同じく平面図である。
【図3】本発明の前処理装置の支持構造を示す側面図で
ある。
【図4】引起し装置の正面図である。
【図5】引起し装置の部分側面図である。
【図6】テンションプーリーの側面図である。
【図7】突起の形状を示す正面図である。
【符号の説明】
18 固定板 19 締結板 30 引抜きコンベア 40 引起し装置 41 引上げ装置 55 連結アーム 70 ベルト 70a 突起 P 非作用範囲
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 明人 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤン マー農機株式会社内 (72)発明者 西村 英毅 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤン マー農機株式会社内 (72)発明者 佐藤 豊典 岡山県岡山市中畦684番地 小橋工業株 式会社内 (72)発明者 阿部 徹 岡山県岡山市中畦684番地 小橋工業株 式会社内 (72)発明者 宝蔵 伸行 岡山県岡山市中畦684番地 小橋工業株 式会社内 (56)参考文献 特開 平6−12(JP,A) 特開 平2−113816(JP,A) 特開 平8−168309(JP,A) 実開 平3−126436(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01D 13/00 - 33/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行機体の前方に、ゴム等の弾性体で構
    成されるベルトの外周に複数の突起を突出し、根菜の葉
    部の引き起しを行うと共に、引抜きコンベアと一体的に
    固定された左右の引起し装置と、 該引起し装置より前方に突出した連結板により固定さ
    れ、上下方向に配置するゴム等の弾性体で構成されるベ
    ルトの外周に、前後面で回転する複数の突起を突出し、
    前記左右の引起し装置の前方に配置される引上げ装置
    と、 前記引起し装置の後部で、根菜の根部を掘り起こす掘起
    し装置と、 葉部を挟持して、該掘起し装置より後方に搬送する引抜
    きコンベアとを備えた自走式根菜収穫機において、 前記引抜きコンベアは、掘起し装置の昇降を利用して上
    下回動され、前記引起し装置と引上げ装置は、引抜きコ
    ンベアの始端部に対して、上下高さ位置を調節可能に取
    り付けた ことを特徴とする自走式根菜収穫機の引起し装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自走式根菜収穫機の引起
    し装置において、引起し装置及び引上げ装置の、ゴム等
    の弾性体で構成した複数の突起先端の回動軌跡の下端
    を、地表面より下方に設定可能としたことを特徴とする
    自走式根菜収穫機の引起し装置。
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