JP3456036B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3456036B2
JP3456036B2 JP30727994A JP30727994A JP3456036B2 JP 3456036 B2 JP3456036 B2 JP 3456036B2 JP 30727994 A JP30727994 A JP 30727994A JP 30727994 A JP30727994 A JP 30727994A JP 3456036 B2 JP3456036 B2 JP 3456036B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複写機、レーザプリン
タ、ファクシミリ装置等の画像形成装置に係わり、詳細
には光学像の主走査方向における左右あるいは走査の前
半と後半の倍率のアンバランスに対する補正を行う機構
を備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】オフィスや家庭における印刷物、コンピ
ュータ情報のカラー化に伴って、複写機に代表される画
像形成装置についても次第に多色記録あるいはカラー記
録に対する要求が高まっている。しかしながら、一方で
は単色記録を行う通常の画像形成装置の記録速度や解像
度が飛躍的に向上している現在では、多色記録あるいは
カラー記録(以下単にカラー記録という。)に記録方法
を切り換えると、記録速度の低下や解像度の低下を招来
することになり、これが特にオフィスにおける画像形成
装置のカラー化の進展あるいは普及にブレーキをかける
大きな要因となっている。
【0003】図11は、従来のカラー記録用の画像形成
装置の典型的な構成を表わしたものである。この画像形
成装置では、単一の感光体ドラム11と、これに転接す
る転写ドラム12を備えている。感光体ドラム11の周
囲には、ドラム表面に電荷を一様に付与するためのチャ
ージコロトロン13と、黒(K)、イエロー(Y)、マ
ゼンタ(M)、シアン(C)の順で静電潜像の現像を行
う4つの現像装置14K、14Y、14M、14Cと、
トナー像を順に転写ドラム12上の用紙15に転写する
ためのトランスファコロトロン16と、転写後にドラム
表面に残ったトナーを回収するためのクリーニング装置
17がこの順に配置されている。ここで感光体ドラム1
1はこれらの配置順としての図で時計方向18に定速で
回転するようになっている。また、転写ドラム12に
は、フィードローラ21を介して図示しない給紙トレイ
から用紙15が供給されるようになっており、この用紙
15をカラー画像の転写が終了するまで少なくともその
表面に保持していて、この状態で反時計方向22に感光
体ドラム11と同一の周速で定速回転するようになって
いる。
【0004】このような画像形成装置では、黒(K)、
イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の順で
1色ずつ画像の形成と転写が行われる。まず第1の現像
サイクルでは、チャージコロトロン13によって帯電さ
れたドラム表面のレーザビーム照射位置23に、黒色の
画像の明暗に対応して変調されたレーザビーム24が照
射され、これに対応した静電潜像が形成される。この静
電潜像は、黒色のトナーを収容した黒色用現像装置14
Kによって現像され、黒色のトナー像がドラム表面に作
成される。このトナー像は転写ドラム12上に保持され
ている用紙15にトランスファコロトロン16によって
転写される。クリーニング装置17は感光体ドラム11
の表面を清掃し、チャージコロトロン13が再びその表
面に電荷を付与して第2サイクルに移行する。
【0005】第2サイクルでは、レーザビーム24がイ
エローの画像の形成のために照射される。そして、イエ
ロー色のトナーを収容したイエロー色用現像装置14Y
によって現像が行われ、イエロー色のトナー像がドラム
表面に作成される。このトナー像は転写ドラム12上に
保持されている用紙15に対して色ずれしないように位
置合わせされた状態でトランスファコロトロン16によ
って転写される。この後、クリーニング装置17によっ
てドラム表面が清掃される。以下同様にして、第3サイ
クルではマゼンタ用現像装置14Mによってマゼンタ色
のトナー像が同一の用紙15に転写され、第4サイクル
ではシアン色のトナー像がシアン色用現像装置14Cに
よって同一の用紙15に転写される。このようにして4
色のトナー像が転写されると、用紙15は転写ドラム1
2から剥離され、図示しない定着装置でトナー像の定着
が行われる。そして、カラー画像の定着が終了した用紙
は図示しない排出トレイに排出されることになる。
【0006】このように図11に示した従来の画像形成
装置では、トナー像の形成と転写が4サイクル繰り返さ
れることになるので、黒色1色の記録あるいは単色記録
を行う画像形成装置と比べて画像の作成に何倍もの時間
を必要とするという問題がある。
【0007】図12は、このような問題を解決するため
にカラー画像の記録を単色記録とほぼ等しい時間で行う
ことのできる画像形成装置の要部を表わしたものであ
る。このような装置は、例えば特開平1−142671
号公報で開示されている。
【0008】この画像形成装置は、比較的長尺の無端の
搬送ベルト31を備えている。搬送ベルト31は図で矢
印32方向に定速で搬送されるようになっている。搬送
ベルト31の上側の平面状の部分には、4つの感光体ド
ラム34K、34Y、34M、34Cが所定の間隔を置
いてそれぞれ搬送ベルト31の搬送方向とこれらのドラ
ム軸が直角となる方向に並設されている。それぞれの感
光体ドラム34K、34Y、34M、34Cの周囲に
は、チャージコロトロン35K、35Y、35M、35
Cと、現像装置36K、36Y、36M、36Cと、ト
ランスファコロトロン37K、37Y、37M、37C
と、クリーニング装置38K、38Y、38M、38C
がこれらの順にそれぞれ配置されている。また、チャー
ジコロトロン35Kと黒色用現像装置36Kの間の所定
のドラム表面には、黒色記録用のレーザビーム39Kが
照射されるようになっている。同様にイエロー色記録用
のレーザビーム39Y、マゼンタ色記録用のレーザビー
ム39M、シアン色記録用のレーザビーム39Cがそれ
ぞれ対応する感光体ドラム34Y、34M、34Cの同
様の位置に照射されるようになっている。
【0009】図12に示したこの画像形成装置では、図
示しない給紙トレイからフィードローラ41によって用
紙42が搬送ベルト31の感光体ドラム34K側の端部
に供給されるようになっている。この用紙42は、搬送
ベルト31の移動と共に図で左方向に搬送され、順に感
光体ドラム34Kとトランスファコロトロン37Kの
間、感光体ドラム34Yとトランスファコロトロン37
Yの間、感光体ドラム34Mとトランスファコロトロン
37Mの間、および感光体ドラム34Cとトランスファ
コロトロン37Cの間を通過していく。そして、それぞ
れの場所で黒色トナー像、イエロー色トナー像、マゼン
タ色トナー像、シアン色トナー像を順に転写される。こ
のようにして4色のトナー像が重ねて転写された用紙4
2は、その後の所定位置で搬送ベルト31から剥離さ
れ、図示しない定着装置でトナー像の定着が行われて、
同じく図示しない排出トレイ上に排出されることにな
る。このように図12に示した画像形成装置では、4色
分の画像処理がほぼ時間的に並行して行われる結果とし
て、高速の画像処理が可能になる。
【0010】ところで、一般にカラー画像の記録を行う
画像形成装置では、複数色の画像を用紙の全面で精度よ
く位置合わせを行う必要がある。すでに説明したように
白黒画像に限らずカラー画像でも高精細な画質が求めら
れており、色ずれの防止が極めて高い精度で要求されて
いる。画像形成装置で問題となる色ずれの原因を大別す
ると、(イ)画像の傾き(以下単にスキューという。)
によるもの、(ロ)主走査倍率の違いによるもの、
(ハ)主走査位置の違いによるもの、(ニ)副走査位置
の違いによるもの、および(ホ)像の湾曲によるものに
分けることができる。
【0011】図13は、説明を簡単にするために2つの
色についての色ずれの状態を各原因別に表わしたもので
ある。この図では横軸方向が主走査方向であり、縦軸方
向が副走査方向となっている。同図(イ)はスキューに
よる色ずれの一例を示している。スキューによる色ずれ
は、感光体上における走査線の方向が各色によって微妙
にずれることによるものであり、A色のライン51Aと
これとは異なるB色のライン51Bは副走査方向が異な
るために色ずれを生じている。このような色ずれは、例
えば各色の記録部の光学系のミラーの傾きが微妙に異な
っているような場合発生する。
【0012】同図(ロ)は主走査方向の倍率の違いによ
る色ずれの一例を示している。両者が同一ライン上に位
置決めされていたとしても、A色のライン52Aとこれ
とは異なるB色のライン52Bは主走査方向の倍率が異
なるために1ラインの長さが異なる。したがって、一般
に主走査方向の端の方ほど色ずれがひどくなる。このよ
うな色ずれは、例えば1ラインの走査に際しての光学系
における倍率が2つの記録部で異なっているときに発生
する。
【0013】同図(ハ)は主走査位置の違いによる色ず
れの一例を表わしたものである。A色のライン53Aと
B色のライン53Bはそれぞれのライン長は同じである
が、それぞれの始点がずれている。したがって、例えば
2色を重ね合わせたラインを記録すると、両端にそれぞ
れの色が1色ずつ色ずれとして現われることになる。こ
のような色ずれは、例えば画像の書き出し位置がずれた
ときに発生する。
【0014】同図(ニ)は副走査方向の位置の違いによ
る色ずれの一例を示している。A色のライン54AとB
色のライン54Bは、副走査方向の始点がずれている。
したがって、例えば2色を重ね合わせたラインを記録す
ると、この図のように色ずれとして現われることにな
る。このような色ずれは、例えば2つの感光体ドラムの
位置が微妙に異なる場合に発生する。
【0015】同図(ホ)は像の湾曲による色ずれの一例
を示している。A色のライン55Aは湾曲が発生してい
ないが、B色のライン55Bは湾曲が図で上向きに発生
している。このため、この例では2つのライン55A、
55Bのほぼ中央で色ずれが顕著になる。このような色
ずれは、例えば2つの記録部の光学レンズの少なくとも
一方に湾曲が発生している場合に生じる。
【0016】これらの色ずれは図11に示した画像形成
装置よりも図12に示した画像形成装置の方が遙に発生
しやすい。図11に示した装置では、感光体ドラム11
やレーザビーム24の光学系を共通して使用するのに対
して、図12に示した装置では各色の記録部がそれぞれ
独立しているので、それぞれの感光体ドラム34K、3
4Y、34M、34Cの位置関係が微妙に異なり、ま
た、レーザビーム39K、39Y、39M、39Cのた
めの回転多面鏡、fθレンズ等からなる光学系の特性も
完全に同一となることはあり得ないからである。
【0017】図14は、画像の補正の一般的な手順を表
わしたものである。ここでは説明を簡単にするためにA
色のライン61Aに対してB色のライン61Bを合わせ
る場合を説明する。同図(イ)はなんらの補正も行われ
ていない状態を示している。まず、B色のライン61B
の傾きをA色のライン61Aのそれと等しくなるように
スキューに対する補正を行う。同図(ロ)はこのスキュ
ー補正が終了した状態を示している。次に、A色のライ
ン61Aの長さにB色のライン61Bの長さを合わせ
る。同図(ハ)はこのような主走査倍率の補正が行われ
た状態を示している。
【0018】このままでは、画像の書き出し位置が色に
よって異なるので、次に画像の書き出し位置が一致する
ようにB色のライン61Bを主走査方向にシフトさせ
る。同図(ニ)はこの主走査方向の補正が終了した状態
を示している。次にB色のライン61Bを副走査方向に
シフトさせて副走査の行われる位置をA色のライン61
Aと一致させる。同図(ホ)は副走査位置の補正が行わ
れた状態を示している。以上の補正の他に、図13
(ホ)で示した像の湾曲に対する補正を行っても、依然
として色ずれが発生する場合がある。
【0019】図15は、左右倍率差による色ずれを説明
するためのものである。この図でも説明を簡単にするた
めにA色の画像62AとB色の画像62Bで説明を行
う。これらはそれぞれ主走査方向に等間隔に引かれた1
0本の線を表わしている。図14で説明した補正が行わ
れているので、A色の両端部の画像62A1 、62A10
はそれぞれB色の両端部の画像62B1 、62B10と主
走査方向で一致している。副走査方向も本来は一致して
いるが、説明上これらをずらして表示している。このよ
うに主走査方向の両端部における各画像は一致している
が、他の部分、特に主走査方向の中央部では各画像の位
置が食い違っている。これにより、色ずれが発生するこ
とになる。
【0020】このような左右倍率差による画像の歪み
は、例えば感光体の表面と光学系が相対的に傾いて主走
査方向の位置に応じて倍率が次第に増加あるいは減少す
るような原因で発生する。これも、図11に示したよう
な画像形成装置では特に問題とならず、図12に示した
ようにそれぞれの記録色の光学系が独立する場合に色ず
れという現象が発生することで問題が顕著になる。
【0021】そこで特開平4−119754号公報で
は、感光体に対してレーザビームを照射する光学ユニッ
トを所望の角度だけ回転できるようにしている。ここで
光学ユニットとは、レーザビームを射出するための光源
部や、これから射出されたレーザビームの偏向用のポリ
ゴンミラーや、ポリゴンミラーによって反射されたレー
ザビームが感光体上で等速で走査されるように補正する
fθレンズ等からなっている。すなわち、この提案では
このような光学ユニットを感光体に対して所望の角度だ
け傾けることによって、左右倍率差による画像の歪みを
相殺するようにしている。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この提
案の画像形成装置によれば、光学ユニットを可動にして
いるので、左右倍率差による画像の歪みを調整した後に
この光学ユニットをフレーム等に取り付けて固定する必
要がある。この取り付け作業の際に補正のずれが発生す
る危険性が高く、高精度の補正が困難であった。また、
光学ユニットをネジ等で締め付けて固定する際にfθレ
ンズ等の光学部品に歪みを与える可能性があり、光学部
品に悪影響を与えたり、高品位な画像の形成の妨げとな
るといった問題があった。
【0023】そこで本発明の目的は、偏向手段によって
偏向した光ビームを感光体上で走査して画像の記録を行
う際に、左右倍率差による画像の歪みを除去したり軽減
することのできる画像形成装置を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)画像データで変調されたレーザビーム等の光
ビームを順次偏向するポリゴンミラー等の偏向手段と、
(ロ)この偏向手段による偏向後の光ビームによって走
査され画像の形成を行う感光体ドラム等の感光体と、
(ハ)偏向手段と感光体の間に光ビームの走査面と略垂
直に配置されたガラス等からなる透明な平行平板と、
(ニ)この平行平板を光ビームの走査面に対して略90
°の傾きを有し、かつ感光体に対する偏向手段の偏向す
る光ビームの走査域の外に配置された軸を中心としてこ
の走査域をカバーした状態で所定角度回転させること
で、主走査方向の左右倍率差を調整する平行平板回転手
段とを画像形成装置に具備させる。
【0025】すなわち請求項1記載の発明では、ポリゴ
ンミラー等の偏向手段と感光体ドラムあるいは感光体ベ
ルト等の感光体の間にガラス等で作った所定の屈折率の
平行平板を、走査域の外に配置された軸を中心として回
転自在に配置し、これを回転させることで偏向後の光ビ
ームによって感光体上に作成される画像の走査前半部分
と後半部分の長さを相対的に変化させ、左右倍率差によ
る画像の歪みを除去あるいは軽減する。ここで左右倍率
差が走査ラインの位置に正確に対応しているときは画像
の歪みを完全に除去することができるが、これ以外の場
合でもその歪みを大きく軽減することができる。
【0026】請求項2記載の発明では、(イ)レーザビ
ーム等の光ビームを出力する光ビーム出力手段と、
(ロ)この光ビームを画像データで変調するポリゴンミ
ラー等の変調手段と、(ハ)この変調手段で変調された
光ビームを順次偏向する偏向手段と、(ニ)光ビーム出
力手段および偏向手段を少なくとも内部に収容しかつ偏
向手段による偏向後の光ビームをその開口部から射出さ
せる筐体と、(ホ)この筐体から射出される光ビームに
よって走査され画像の形成を行う感光体ドラム等の感光
体と、(へ)筐体の開口部の光ビームが射出される側に
光ビームの走査面と略垂直に配置されたガラス等からな
る透明な平行平板と、(ト)この平行平板を光ビームの
走査面に対して略90°の傾きを有し、かつ感光体に対
する偏向手段の偏向する光ビームの走査域の外に配置さ
れた軸を中心としてこの走査域をカバーした状態で所定
角度回転させることで、主走査方向の左右倍率差を調整
する平行平板回転手段とを画像形成装置に具備させる。
【0027】すなわち請求項2記載の発明では、例えば
半導体レーザやポリゴンミラーあるいはこれにfθレン
ズを加えて光学ユニットと称する筐体に収容する場合
に、これに元々存在する光ビーム射出用のガラス板と兼
用して回転自在に平行平板を配置することにした。この
平行平板は、光ビームの走査面に対して略90°の傾き
を有し、かつ感光体に対する偏向手段の偏向する光ビー
ムの走査域の外に配置された軸を中心としてこの走査域
をカバーした状態で所定角度回転するようになってお
り、これにより、スペースを特にとることなく画像の左
右倍率差の補正を行うことができる。
【0028】請求項3記載の発明では、(イ)レーザビ
ーム等の光ビームを出力する光ビーム出力手段と、
(ロ)この光ビームを画像データで変調する変調手段
と、(ハ)この変調手段で変調された光ビームを順次偏
向するポリゴンミラー等の偏向手段と、(ニ)この偏向
手段による偏向後の光ビームによって走査され画像の形
成を行う感光体ドラム等の感光体と、(ホ)偏向手段と
感光体の間に光ビームの走査面と直交するように配置さ
れたガラス等からなる透明な平行平板と、(ヘ)感光体
上に1ライン分の画像の中央位置と両端部のそれぞれを
示すテストパターンを形成させるテストパターン形成手
段と、(ト)このテストパターン形成手段によって形成
されたテストパターンからこの一端部と中央位置までの
長さと中央位置から他端部までの長さの違いを測定する
測定手段と、(チ)この測定手段の測定結果に応じてこ
れらの長さが等しくなるように平行平板を光ビームの走
査面と平行に所定角度回転させる平行平板回転手段とを
画像形成装置に具備させる。
【0029】すなわち請求項3記載の発明では、左右倍
率差の測定を行い、これに応じて平行平板の回転を行う
ようにすることで、画像の左右倍率差の補正を自動化す
ることにした。
【0030】請求項4記載の発明では、(イ)それぞれ
レーザビーム等の光ビームの偏向手段を有し偏向後の光
ビームを対応する感光体に順次走査してこれらの色に応
じた画像の形成を行う複数の画像形成部と、(ロ)これ
らの画像形成部のそれぞれ対応する偏向手段と感光体の
間に配置され対応する光ビームの走査面と直交するよう
に配置されたガラス等からなる透明な平行平板と、
(ハ)これらの平行平板を光ビームの走査面と平行にそ
れぞれ独立して回転させる平行平板回転手段と、(ニ)
それぞれの感光体上に1ライン分の画像の中央位置と両
端部のそれぞれを示すテストパターンを形成させるテス
トパターン形成手段と、(ホ)このテストパターン形成
手段によって形成されたそれぞれのテストパターンから
これらの一端部と中央位置までの長さと中央位置から他
端部までの長さの違いを画像形成部ごとに測定する測定
手段と、(ヘ)この測定手段の測定結果に応じてこれら
の長さがそれぞれ等しくなるようにそれぞれ対応する平
行平板を光ビームの走査面と平行に所定角度回転させる
平行平板回転手段と、(ト)この平行平板回転手段によ
って対応するそれぞれの平行平板が回転した後に、各感
光体ドラム上に形成される1ライン分の画像の書き出し
位置が各画像形成部で一致するように画像の書き出しタ
イミングをそれぞれ調整する書き出し位置調整手段とを
画像形成装置に具備させる。
【0031】すなわち請求項4記載の発明では、それぞ
れ異なった色を用いる複数の画像形成部を有する画像形
成装置で発生する色ずれの解消を図っており、各画像形
成部ごとに左右倍率差の測定を行い、これに応じて対応
する平行平板を回転させることで、各色の左右倍率の違
いをまず補正する。次に、これら各色の画像の書き出し
タイミングをそれぞれ調整して画像の書き出し位置を主
走査方向に一致させることで、書き出し位置の違いによ
る色ずれの発生も防止している。
【0032】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0033】画像形成装置の全体的な構成
【0034】図1は本発明の一実施例における画像形成
装置の要部を示したものである。この画像形成装置は、
3本のローラ101、102、103にかけわたされた
透明な無端の転写ベルト104を備えている。転写ベル
ト104は、図示しない駆動モータによって図で矢印1
05方向に定速で搬送されるようになっている。転写ベ
ルト104の上側の面には、その搬送方向と直交する方
向にドラム軸を有する4つの感光体ドラム106K、1
06Y、106M、106Cがこれらの順に所定間隔で
配置されている。ここで、感光体ドラム106Kは黒色
記録用のドラムであり、感光体ドラム106Yはイエロ
ー色記録用のドラムであり、感光体ドラム106Mはマ
ゼンタ色記録用のドラムであり、感光体ドラム106C
はシアン色記録用のドラムである。それぞれの感光体ド
ラム106K、106Y、106M、106Cの上方に
は、対応する色の記録を行うためのポリゴンミラー10
7K、107Y、107M、107Cと、これらから反
射されたレーザビームを対応する感光体ドラム106
K、106Y、106M、106Cにそれぞれ照射する
ための反射ミラー108K、108Y、108M、10
8Cが配置されている。
【0035】転写ベルト104の上面の図で左端近傍に
は、ベルト面を挟むようにして2組の透過式の光学セン
サ1111 、1112 、1121 、1122 が配置され
ている。このうちの受光側の光学センサ1111 、11
1 はそれぞれCCD等の1次元イメージセンサによっ
て構成されている。これらの光学センサ1111 、11
1 は、画像の検査時のみに限って転写ベルト104上
に転写された各感光体ドラム106K、106Y、10
6M、106Cの色ずれ検査用パターン113を検出し
て、前記したような各種の色ずれを検出するようになっ
ている。
【0036】なお、このような画像の検査時以外の場合
には、図示しない供給トレイから送られてきた図示しな
い用紙は、図12で説明したように第3のローラ103
の近傍から転写ベルト104の上面に送り込まれ、各感
光体ドラム106K、106Y、106M、106Cの
下を順に通過して、このときそれぞれの色のトナー像が
転写されることになる。各色のトナー像の転写が行われ
た用紙は、第1のローラ101の近傍で転写ベルト10
4の表面から剥離され、図示しない定着装置で定着され
た後、同じく図示しない排紙トレイ上に排出されること
になる。各感光体ドラム106K、106Y、106
M、106Cによる画像の形成される原理は、すでに図
12で説明した各感光体ドラム34K、34Y、34
M、34Cの場合と同様であるので、ここではその説明
を省略する。
【0037】図2は、この画像形成装置の1つの光学系
としてイエロー色記録用の光学系についてその構成の概
要を表わしたものである。他の光学系の構成も同一であ
るのでそれらの説明は省略する。イエロー色記録用のポ
リゴンミラー107Yは、図示しないポリゴンミラー回
転モータによって高速で回転するようになっている。半
導体レーザ121Yから射出されたレーザビーム123
Yは、光学レンズ124Yによって集束され、ポリゴン
ミラー107Yの1つの面に入射する。この面の反射光
は、fθレンズ125Yおよび左右倍率差補正装置12
6Yを経て感光体ドラム106Yに到達し、その表面を
繰り返し主走査方向に走査することになる。感光体ドラ
ム106Yの走査開始位置のわずか手前のレーザビーム
の通過する経路上には、走査開始位置検知センサ127
Yが配置されている。このような構成の画像形成装置
は、走査開始位置検知センサ127Yがレーザビームの
検出を行ってからクロック信号のカウントを行い、所定
のカウント値のカウントが行われた段階で、感光体ドラ
ム106Y上におけるそのラインの画像の記録の開始を
行うようになっている。
【0038】左右倍率差補正装置の説明
【0039】本実施例で左右倍率差補正装置126Yは
1枚の平行平板131Yを有している。この平行平板1
31Yの一端近傍の上端部には回転軸132Yが垂設さ
れており、下端部のこれと対応する位置には回転軸13
3Yが同じく垂設されている。これら回転軸132Y、
133Yは平行平板131Yと一体的に形成されてい
る。これら回転軸132Y、133Yを中心として平行
平板131Yの他端は時計方向(CW)あるいは反時計
方向(CCW)に微小に回転できるようになっており、
これによって感光体ドラム106上での走査ラインの中
央位置に対する前半部分と後半部分の長さa、bの比を
調整できるようになっている。
【0040】図3は、イエロー色記録用の光学系に使用
されている左右倍率差補正装置の回転機構とこれを用い
た左右倍率差の補正作業を説明するためのものである。
他の光学系の構成も同一であるのでそれらの説明は省略
する。平行平板131Yの一端には、回転軸132Y
(133Y)が取り付けられており、図示しない軸受け
に軸支されている。平行平板131Yは感光体ドラム1
06のドラム軸とほぼ平行に配置されており、回転軸1
32Y(133Y)の取り付けられた他端近傍は、フレ
ーム等の不動部材141に取り付けられたコ字状金具1
42の両側壁142A、142Bに囲まれた空間内に配
置されている。
【0041】一方の側壁142Aの内面と平行平板13
1Yのレーザビーム123Yが射出する側の面との間に
は、スプリング144が介在しており、この平行平板1
31Yを反時計方向に回転させる力を与えている。他方
の側壁142Bには、その外面から調整ネジ145がね
じ込まれており、その先端は平行平板131Yのレーザ
ビーム123Yが入射する側の面に接触している。した
がって、この調整ネジ145を締め付ける方向に回転さ
せれば、平行平板131Yは時計方向に微小回転する。
また、緩める方向に回転すれば平行平板131Yは反時
計方向に微小回転することになる。
【0042】ところで、左右倍率差の補正作業を行う前
の状態でレーザビーム123Yの走査が行われたとき、
走査ラインの中央位置よりも前半部分の長さがa1 で後
半分の長さがb1 であったとする。調整ネジ145を所
定量だけ回転させて、平行平板131Yを微少角度回転
させたとする。図3では破線でこの回転の一例を示して
いる。このときの走査ラインの中央位置よりも前半部分
の長さがa2 で後半分の長さがb2 であるとすると、補
正前の前半部分と後半部分の長さの差(a1 −b1 )と
補正後の同様の差(a2 −b2 )は回転角度によって異
なってくる。図3の例に示すように、補正作業を行う前
は感光体ドラム106Yと平行平板131Yがほぼ平行
であり、補正作業により破線で示すように平行平板13
1Yが反時計方向に微少に回転したとすると、補正前の
長さの差(a1 −b1 )よりも補正後の長さの差(a2
−b2 )の方が大きくなる。
【0043】図4は、平行平板を回転させたときの左右
倍率差を表わしたものである。平行平板131Yは屈折
率が1.5で、10mmの厚さをもったものを使用して
いる。この図で横軸は平行平板131Yを時計方向に回
転させたときの回転角度を表わしており、縦軸は回転角
度が零のときを基準として、走査ラインの中央からそれ
ぞれ146mmの場所における像の長さの差(a−b)
を表わしている。例えば、15度だけ反時計方向に回転
させたとすると、−15度となるので、像の長さの差
(a−b)は0.4mmとなる。すなわち、補正前に比
べて走査ラインの前半部分を後半部分よりも0.4mm
長くすることができる。
【0044】このように平行平板131Yを微少に回転
させることで左右倍率差を補正することができる。調整
作業者は治具を用いて左右倍率差を求めておき、調整ネ
ジ145の回転量と平行平板131Yの回転角度との関
係から予め求めた回転量だけ調整ネジ145を所望の方
向に回転させることで、補正作業を終了させることがで
きる。以上、イエロー色の光学系における左右倍率差の
補正について説明したが、他の色の光学系についても同
様に左右倍率差を補正することで、カラー記録の際の色
ずれを防止することができる。
【0045】第1の変形例
【0046】図5は、本発明の第1の変形例における画
像形成装置の要部を表わしたものである。先の実施例と
同一部分には同一の符号を付しており、これらの説明を
適宜省略する。また、先の実施例と同様にイエロー色記
録用の光学系のみを示すが、他の記録色の光学系の構成
も同様である。
【0047】半導体レーザ121Yからfθレンズ12
5Yに至る光学系ならびに反射ミラー201Yとこれに
よってピックアップされたレーザビームを検出する走査
開始位置検出センサ202Yは、光学ユニット204Y
として構成され、密封された筐体205Yに収容されて
いる。これは、外部のほこりや、トナー粒子が光学系に
悪影響を与えないようにするためである。fθレンズ1
25Yを経たレーザビーム123Yは、筐体205Yの
開口部の前面に設けられた左右倍率差補正装置207Y
を経て感光体ドラム106に到達するようになってい
る。従来では、筐体205Yの開口部にガラス板が固定
されていたが、本実施例の画像形成装置ではこの防塵用
のガラス板を左右倍率差補正装置207Yと兼用してい
る。
【0048】図6は、この第1の変形例の左右倍率差補
正装置を具体的に表わしたものである。左右倍率差補正
装置207Yは、この変形例で平行平板211は長方形
をした金属製のプレート212に設けられた開口部を覆
うように接着されており、更にその上には所定の厚さの
スポンジゴムで作られた枠213が接着されている。ま
た、プレート212の一端部には、回転軸215を上下
両端面から突出させた直方体状の軸受216のプレート
212と対向する面が固定されており、他端部にはスプ
リング214の一端部が固定されている。スプリング2
14の他端部におけるプレート212と固定された面と
反対側の面は、筐体205Yの対応する前壁部分に押圧
されており、軸215は、筐体205Yに図示しない保
持部材により支持されている。
【0049】また、筐体205Yにおけるスプリング2
14が固定された部分のすぐ隣りには、調整ネジ保持部
材218の基部218Aが筐体205Yに固定されてい
る。調整ネジ保持部材218の先端部分は基部218A
と反対側に折り曲げられており、その面には先の実施例
と同様に調整ネジ221が取り付けられている。調整ネ
ジ221の先端はプレート212の端部近傍と接触して
いる。枠213を構成するスポンジゴムは弾性部材なの
で、調整ネジ221の回転によりプレート212が多少
回転してもその端部は筐体205Yの開口部の周囲の前
壁に密着した状態を保つようになっている。
【0050】第1の変形例の画像形成装置はこのような
構成となっているので、先の実施例と同様に工場組立時
等に左右倍率差を測定し、この値に応じて調整ネジ22
1を回転させるようにすればよい。この変形例の画像形
成装置では、調整ネジ221が筐体205Yの外部に配
置されているので、光学ユニット204Yを分解するこ
となく左右倍率差の補正を行うことができる。
【0051】第2の変形例
【0052】図7は、本発明の第2の変形例の画像形成
装置の要部を表わしたものである。この変形例で第1の
変形例と同一部分には同一の符号を付しており、これら
の説明を適宜省略する。この第2の変形例の左右倍率差
補正装置301は、第1の変形例のプレート212より
も多少長いプレート212Aを備えており、スプリング
214の取り付けられた部分よりも図で更に右側までプ
レートが延びている。この延びた部分でスプリング21
4の取り付けられた面と反対側の面にはプレートナット
302が固着されており、その雌ねじが刻まれた穴の部
分には、これよりも多少径の大きな穴303が開けられ
ている。また、一端部305Aを図5で示した筐体20
5Yの前壁に固定した断面コ字状のステッピングモータ
保持部材305の他端部にはステッピングモータ306
が固定されている。
【0053】ステッピングモータ306の回転軸304
は、その先端が一端部305Aの図示しない軸受に回動
自在に支持されている。また、この回転軸304の中央
部分には所定幅にわたってネジが刻まれており、これが
プレートナット302と螺合している。ステッピングモ
ータ306は、ステッピングモータ駆動回路308に接
続されており、これによってその回転が制御されるよう
になっている。
【0054】図8は、ステッピングモータの制御のため
の回路構成を表わしたものである。画像形成装置に搭載
されているCPU(中央処理装置)311は、データバ
ス等のバスを介して装置内の各部と接続されており、画
像の色ずれの調整等の各種制御を行うようになってい
る。このうちROM313は、各種制御を行うためのプ
ログラムを格納したリード・オンリ・メモリである。R
AM314はこれらの制御を行う上で一時的に必要とさ
れるデータを格納するランダム・アクセス・メモリであ
る。センサ入力回路315は各種センサからの検知信号
を入力する回路である。左右倍率差の補正のためには図
1に示した2組の透過式の光学センサ1111 、111
2 、1121 、1122 に更に1組の光学センサ316
1 、316 2 を加える必要がある。受光側の光学センサ
1111 、1121 、3161 の検知信号は、このセン
サ入力回路315に入力されることになる。
【0055】図9は、転写ベルトとの関係で各光学セン
サの配置を表わしたものである。2つの光学センサ11
1 、1121 は、矢印105で示した転写ベルト10
4の搬送方向と直交する方向(主走査方向)における1
本の直線上に配置されており、残りの光学センサ316
1 は、この直線上でかつ両光学センサ1111 、112
1 のちょうど中間の位置に配置されている。なお、発光
側の光学センサ316 2 は、転写ベルト104を挟んで
受光側の光学センサ3161 とほぼ対称の位置に配置さ
れている。
【0056】図8に戻って説明を続ける。ステッピング
モータ駆動回路308はステッピングモータ306の駆
動を制御する駆動パルスを出力する回路である。光学ユ
ニット制御回路318は、各色ごとに用意された光学ユ
ニット204K、204Y、204M、204Cの制御
を行う回路である。メインモータ駆動回路319は図1
に示した感光体ドラム106K、106Y、106M、
106Cや転写ベルト104等の駆動を行うためのメイ
ンモータ321の制御を行うようになっている。
【0057】さて、左右倍率差の補正は各記録色ごとに
行われるので、ここではイエロー色の場合を説明する。
調整作業の最初の段階で、図1に示した感光体ドラム1
06Yに最大用紙幅に対応する検査パターンの静電潜像
が形成される。この検査パターンは、走査ラインの両端
と中央の画素を印字状態とし、他の画素を非印字状態と
するようなパターンである。この静電潜像は現像され、
トナー像が作成される。このトナー像は、転写ベルト1
04に転写される。図9に示す3つのトナー像331、
332、333はこのようにして作成されたものであ
る。これらのトナー像331、332、333は対応す
る光学センサ1111 、3161 、112 1 で検出され
ることになる。センサ入力回路315は、これらの検出
結果を入力し、CPU311はこれらトナー像331、
332、333の検出位置から左右倍率差を演算する。
【0058】この左右倍率差が演算されたら、これを基
にして先の実施例の図4で説明したように平行平板21
1の回転方向と回転角度が求められる。CPU311は
これを基にしてステッピングモータ駆動回路308を制
御してステッピングモータ306の回転を行わせ、左右
倍率差の補正を行うことになる。なお、左右倍率差と回
転方向および回転角度の対応関係をテーブル化してお
き、これを基にしてステッピングモータ306の回転制
御を直接行うようにしてもよいことは当然である。
【0059】なお、以上説明した実施例および変形例で
は左右倍率差の補正作業についてのみ説明したが、この
作業を行うと主走査方向の画像の書き出し位置が狂う場
合があり、通常はこの補正を行う必要がある。
【0060】図10はこの補正作業の内容を説明するた
めのものである。同図(イ)は右から順に黒(K)、イ
エロー(Y)、マゼンタ(M)およびシアン(C)の走
査ライン401K、401Y、401M、401Cが記
録された様子を示している。それぞれには説明の便宜
上、画像の中央位置を示すマーク402が記されてい
る。同図(ロ)は、平行平板131Y等の平行平板の回
転によってそれぞれの走査ライン401K、401Y、
401M、401Cの左右倍率差が補正された状態を示
している。このように左右倍率の補正が行われた状態で
は、主走査方向の画像の書き出し位置がまちまちとな
る。
【0061】同図(ハ)は、4色の走査ライン401
K、401Y、401M、401Cの書き出し位置を補
正した状態を表わしたものである。このような補正は、
図2に示した走査開始位置検知センサ127Yのように
各記録色ごとに用意された走査開始位置検知センサ12
7K、127Y、127M、127Cを使用して行う。
すなわち、これらの走査開始位置検知センサ127K、
127Y、127M、127Cがレーザビームをそれぞ
れ検出してから画像の書き出しを開始するまでの時間を
独立して調整することで、4色の走査ライン401K、
401Y、401M、401Cの書き出し位置を一致さ
せることになる。それぞれの調整は、画像の主走査方向
の書き出し位置の調整として一般に行われているところ
なので、これらの詳細な説明は省略する。
【0062】また、実施例および変形例では4色の記録
色を使用したカラー記録について説明したが、2色以上
の記録色を使用する画像形成装置における色ずれの防止
にも本発明を適用することができる。また、1色の画像
形成であってもその精度が要求されるものについては、
本発明を同様に適用することが可能である。
【0063】更に実施例および変形例では平行平板をそ
の一端あるいは更にその延長線上を回転中心に選んで回
転を行うようにしたが、例えば平行平板の中央を回転中
心に選んで回転を行うようにしてもよい。また、実施例
ではガラス板を平行平板として使用したが、これ以外の
プラスチック等の透明な材質のものを同様に使用可能で
あることは当然である。
【0064】また、変形例ではステッピングモータの回
転軸を平行平板の回転に直接使用することにしたが、他
の種類のモータを使用してもよいし、変速機構を介して
平行平板の回転を行うようにしてもよい。更に実施例お
よび変形例ではポリゴンミラーを偏向手段として使用し
たが、他の偏向手段を使用することもできることは当然
である。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、ポリゴンミラー等の偏向手段と感光体ドラム
あるいは感光体ベルト等の感光体の間にガラス等で作っ
た所定の屈折率の平行平板を配置し、この平行平板を、
感光体に対する偏向手段の偏向する光ビームの走査域の
外に配置された軸を中心としてこの走査域をカバーした
状態で所定角度回転できるようにしたので、これを回転
させることで偏向後の光ビームによって感光体上に作成
される画像の走査前半部分と後半部分の長さを相対的に
変化させることにしたので、簡単な手法で画像の左右倍
率差による歪みを高精度に補正することができる。
【0066】また請求項2記載の発明によれば、筐体内
に光学部品の主要なものを収容することができるので、
防塵対策をとることができる。また、このような筐体の
開口部の防塵用のガラス板を平行平板として感光体に
対する偏向手段の偏向する光ビームの走査域の外に配置
された軸を中心としてこの走査域をカバーした状態で所
定角度回転できるようにしたので、筐体の外部に別に平
行平板を配置する場合と比べてスペースをとることがな
く、しかも部品の兼用によるコストダウンを図ることが
できる。また、ガラス板等の平行平板を2枚使用する場
合と比べて反射面における光ビームのロスが少なくなる
という長所もある。
【0067】更に請求項3記載の発明によれば、画像の
左右倍率の違いを自動的に測定すると共に、左右倍率の
調整も自動化したので、工場出荷時の調整が減速として
不要となり、工数の低減に寄与する。また、画像形成装
置の解像度が向上するにつれて色ずれに対する要求も厳
しくなっているが、本発明によれば画像形成装置に電源
が投入されたときや、装置に外部から振動が加わったと
き等の所定の場合に診断を行い色ずれの調整をその都度
行うことができるので、常に装置を最良の状態に保持し
ておくことができるという利点がある。
【0068】また請求項4記載の発明によれば、それぞ
れ異なった色を用いる複数の画像形成部を有する画像形
成装置で発生する左右倍率の差による色ずれを解消する
ことができる。また、この補正を行った後に更に主走査
方向の書き出し位置の補正を行うことにしたので、一方
の調整によって生じた色ずれの原因を更に補正すること
で完全に色ずれを解消することができ、高品位の画像を
確保することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例における画像形成装置の要
部を示した斜視図である。
【図2】 この画像形成装置のイエロー色記録用の光学
系の概要を表わした斜視図である。
【図3】 イエロー色記録用の光学系に使用されている
左右倍率差補正装置の回転機構とこれを用いた左右倍率
差の補正作業を示した装置要部の概略構成図である。
【図4】 本実施例の平行平板を回転させたときの左右
倍率差を表わした特性図である。
【図5】 本発明の第1の変形例における画像形成装置
の要部を表わした平面図である。
【図6】 第1の変形例の左右倍率差補正装置を具体的
に表わした斜視図である。
【図7】 本発明の第2の変形例の画像形成装置の要部
を表わした斜視図である。
【図8】 第2の変形例におけるステッピングモータの
制御のための回路構成の要部を表わしたブロック図であ
る。
【図9】 第2の変形例における転写ベルトとの関係で
各光学センサの配置を表わした平面図である。
【図10】 本発明で左右倍率の調整を行った後の主走
査方向の書き出し位置の調整作業の様子を示した説明図
である。
【図11】 従来のカラー記録用の画像形成装置の要部
を示した側面図である。
【図12】 カラー画像の記録を高速で行うことのでき
る従来の画像形成装置の要部を示す側面図である。
【図13】 2つの色についての色ずれの状態を各原因
別に表わした説明図である。
【図14】 各種色ずれの原因に対する画像の補正の一
般的な手順を表わした説明図である。
【図15】 左右倍率差による色ずれの一例を示した説
明図である。
【符号の説明】
104…無端ベルト、106K、106Y、106M、
106C…感光体ドラム、107、107K、107
Y、107M、107C…ポリゴンミラー、108K、
108Y、108M、108C…反射ミラー、111、
112、316…光学センサ、113…色ずれ検査用パ
ターン、121Y…半導体レーザ、123Y…レーザビ
ーム、124Y…光学レンズ、125Y…fθレンズ、
126Y…左右倍率差補正装置、131Y、211…平
行平板、132Y、133Y、215…回転軸、204
Y…光学ユニット、205Y…筐体、207Y、301
…左右倍率差補正装置、214…スプリング、221…
調整ネジ、302…プレートナット、304…回転軸、
306…ステッピングモータ、311…CPU、313
…ROM、315…センサ入力回路、331〜333…
トナー像、401K、401Y、401M、401C…
(4色の)走査ライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04N 1/29 H04N 1/04 104A 1/46 1/46 Z (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/525 B41J 2/44 G02B 26/10 G03G 15/01 H04N 1/113 H04N 1/29 H04N 1/46

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データで変調された光ビームを順次
    偏向する偏向手段と、 この偏向手段による偏向後の光ビームによって走査され
    画像の形成を行う感光体と、 前記偏向手段と感光体の間に前記光ビームの走査面と
    垂直に配置された透明な平行平板と、 この平行平板を光ビームの走査面に対して略90°の傾
    きを有し、かつ前記感光体に対する前記偏向手段の偏向
    する光ビームの走査域の外に配置された軸を中心として
    この走査域をカバーした状態で所定角度回転させること
    で、主走査方向の左右倍率差を調整する平行平板回転手
    段とを具備することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 光ビームを出力する光ビーム出力手段
    と、 この光ビームを画像データで変調する変調手段と、 この変調手段で変調された光ビームを順次偏向する偏向
    手段と、 前記光ビーム出力手段および偏向手段を少なくとも内部
    に収容しかつ偏向手段による偏向後の光ビームをその開
    口部から射出させる筐体と、 この筐体から射出される光ビームによって走査され画像
    の形成を行う感光体と、 前記筐体の開口部の光ビームが射出される側に前記光ビ
    ームの走査面と略垂直に配置された透明な平行平板と、 この平行平板を光ビームの走査面に対して略90°の傾
    きを有し、かつ前記感光体に対する前記偏向手段の偏向
    する光ビームの走査域の外に配置された軸を中心として
    この走査域をカバーした状態で所定角度回転させること
    で、主走査方向の左右倍率差を調整する平行平板回転手
    段とを具備することを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 光ビームを出力する光ビーム出力手段
    と、 この光ビームを画像データで変調する変調手段と、 この変調手段で変調された光ビームを順次偏向する偏向
    手段と、 この偏向手段による偏向後の光ビームによって走査され
    画像の形成を行う感光体と、 前記偏向手段と感光体の間に前記光ビームの走査面と直
    交するように配置された透明な平行平板と、 前記感光体上に1ライン分の画像の中央位置と両端部の
    それぞれを示すテストパターンを形成させるテストパタ
    ーン形成手段と、 このテストパターン形成手段によって形成されたテスト
    パターンからこの一端部と中央位置までの長さと中央位
    置から他端部までの長さの違いを測定する測定手段と、 この測定手段の測定結果に応じてこれらの長さが等しく
    なるように前記平行平板を光ビームの走査面と平行に所
    定角度回転させる平行平板回転手段とを具備することを
    特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 それぞれ光ビームの偏向手段を有し偏向
    後の光ビームを対応する感光体に順次走査してこれらの
    色に応じた画像の形成を行う複数の画像形成部と、 これらの画像形成部のそれぞれ対応する偏向手段と感光
    体の間に配置され対応する光ビームの走査面と直交する
    ように配置された透明な平行平板と、 これらの平行平板を光ビームの走査面と平行にそれぞれ
    独立して回転させる平行平板回転手段と、 それぞれの前記感光体上に1ライン分の画像の中央位置
    と両端部のそれぞれを示すテストパターンを形成させる
    テストパターン形成手段と、 このテストパターン形成手段によって形成されたそれぞ
    れのテストパターンからこれらの一端部と中央位置まで
    の長さと中央位置から他端部までの長さの違いを画像形
    成部ごとに測定する測定手段と、 この測定手段の測定結果に応じてこれらの長さがそれぞ
    れ等しくなるようにそれぞれ対応する平行平板を光ビー
    ムの走査面と平行に所定角度回転させる平行平板回転手
    段と、 この平行平板回転手段によって対応するそれぞれの平行
    平板が回転した後に、各感光体ドラム上に形成される1
    ライン分の画像の書き出し位置が各画像形成部で一致す
    るように画像の書き出しタイミングをそれぞれ調整する
    書き出し位置調整手段とを具備することを特徴とする画
    像形成装置。
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