JP3214040B2 - デジタルゲイン可変装置 - Google Patents

デジタルゲイン可変装置

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JP3214040B2 JP05283292A JP5283292A JP3214040B2 JP 3214040 B2 JP3214040 B2 JP 3214040B2 JP 05283292 A JP05283292 A JP 05283292A JP 5283292 A JP5283292 A JP 5283292A JP 3214040 B2 JP3214040 B2 JP 3214040B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1ビット方式のデジタ
ル/アナログ変換器と称されるデジタル・アナログ変換
器に適用されるデジタルゲイン可変装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、デジタルオーディオ信号をアナロ
グオーディオ信号に変換するデジタル/アナログ変換器
の周辺に、出力オーディオ信号のレベル調整を行うゲイ
ン可変装置を構成することが行われている。図3は、そ
の一例を示す図で、図中1はデジタルオーディオ信号出
力端子を示し、この出力端子1に得られるデジタルオー
ディオ信号を、デジタル乗算器2に供給する。そして、
ゲイン設定信号入力端子3に得られるゲイン設定信号
(デジタルデータ)を、このデジタル乗算器2に供給
し、デジタルオーディオ信号のレベルデータとゲイン設
定信号とを乗算する。そして、この乗算出力をデジタル
/アナログ変換器4に供給し、このデジタル・アナログ
変換器4でデジタルオーディオ信号をアナログオーディ
オ信号に変換する処理を行う。そして、デジタル/アナ
ログ変換器4で変換されたアナログオーディオ信号を、
アナログオーディオ信号出力端子5に供給する。
【0003】このようにすることで、デジタルオーディ
オ信号がアナログ信号に変換される前に、ゲイン調整が
行われ、ゲイン設定信号の値を変化させるだけでゲイン
調整が行われ、いわゆる電子ボリュームが構成される。
【0004】また、別の構成として、例えば図4に示す
ように、デジタル/アナログ変換器4が出力するアナロ
グオーディオ信号を、所定の抵抗を介して出力回路を構
成する演算増幅器6の反転側入力端子に供給し、この演
算増幅器6の非反転側入力端子を接地する。そして、こ
の演算増幅器6の反転側入力端子側を、トランジスタ等
よりなる複数の半導体スイッチ7a,7b‥‥7iの一
端に接続する。この場合、複数ビットのゲイン設定信号
の入力端子8a,8b‥‥8iに得られる各ビットのゲ
イン設定信号を、それぞれの半導体スイッチ7a,7b
‥‥7iの制御端子に供給する。そして、この各半導体
スイッチ7a,7b‥‥7iの他端を、それぞれ異なる
抵抗値の抵抗器9a,9b‥‥9iを介して共通に接続
し、この接続点を演算増幅器6の出力端子に接続する。
そして、この演算増幅器6の出力端子を、アナログオー
ディオ信号出力端子5に接続する。
【0005】このようにすることで、入力端子8a,8
b‥‥8iに得られるゲイン設定信号に応じた半導体ス
イッチ7a,7b‥‥7iの接続状態により、演算増幅
器6の反転側入力端子側と出力端子側とを接続する抵抗
器の抵抗値が変化し、出力端子5に得られるアナログオ
ーディオ信号のゲインが変化する。
【0006】ところで、このようなゲイン可変装置を構
成すると、出力されるアナログオーディオ信号が劣化す
る虞れがあった。即ち、図3に示すように、デジタル乗
算器によりデジタル的に減衰させる場合には、デジタル
/アナログ変換器のダイナミックレンジに限界があるの
で、減衰量が大きくなるほど歪率が悪化してしまう。ま
た、図4に示すように、半導体スイッチ等のアナログス
イッチによりゲインを切換える場合には、アナログスイ
ッチの特性の非直線性により歪率が悪化したりして、音
質が悪化してしまう。
【0007】この問題点を解決するために、本出願人は
先に特願平2−274709号において、音質を悪化さ
せることのないこの種のゲイン可変装置を提案した。
【0008】このゲイン可変装置について説明すると、
この例ではデジタル/アナログ変換器として、1ビット
方式のデジタル/アナログ変換器を使用してゲイン調整
を行うもので、まずこの1ビット方式のデジタル/アナ
ログ変換器について説明する。この1ビット方式のデジ
タル/アナログ変換器は、変換された出力として、数又
は幅が変化するパルス信号が得られるもので、このパル
ス信号の数又は幅が変化する出力を、ローパスフィルタ
に供給して平均化することで、アナログオーディオ信号
が得られる。この場合、デジタル/アナログ変換器が出
力するパルス波形は、レベルがハイレベル又はローレベ
ルの2値の何れかであり、入力デジタルデータに応じて
パルス波形の数が変化するものがパルス数変調(PN
M)と称され、パルス波形の幅が変化するものがパルス
幅変調(PWM)と称される。このような方式のデジタ
ル/アナログ変換器によると、変換時に発生する歪みを
最小限に抑えることができ、歪みのない良好なアナログ
オーディオ信号に変換することができる。
【0009】この1ビット方式のデジタル/アナログ変
換器を使用したものに適用されるゲイン可変装置とした
もので、図5に全体構成を示す。この図5において、1
1はデジタルオーディオ信号入力端子を示し、このデジ
タルオーディオ信号入力端子11に得られるデジタルオ
ーディオ信号を、1ビット方式のデジタル/アナログ変
換器12に供給する。そして、このデジタル・アナログ
変換器12が変換して出力するパルス信号を、複数の論
理ゲート13a,13b‥‥13iに供給する。この論
理ゲートとしては、ANDゲート,トライステートゲー
ト,フリップフロップ等の各種ゲート素子が考えられる
が、以下の説明ではANDゲートとして説明する。
【0010】また、図中14a,14b‥‥14iは、
ゲイン設定信号入力端子を示し、この入力端子14a,
14b‥‥14iに、複数ビットのゲイン設定信号のそ
れぞれのビットデータが供給される。この場合、ゲイン
設定信号は、このデジタル・アナログ変換器が組み込ま
れたオーディオ機器の制御回路(図示せず)から供給さ
れ、設定されるゲインに応じていくつかのビットだけが
ハイレベル信号“1”とされ、他のビットはローレベル
信号“0”とされる。そして、入力端子14a,14b
‥‥14iに得られるそれぞれのビットのゲイン設定信
号を、論理ゲート13a,13b‥‥13iに供給す
る。そして、それぞれの論理ゲート13a,13b‥‥
13iの出力端子を、それぞれ抵抗値が異なる抵抗器2
0a,20b‥‥20iの一端に接続する。そして、こ
のそれぞれの抵抗器20a,20b‥‥20iの他端
を、演算増幅器21の反転側入力端子に共通に接続す
る。そして、演算増幅器21の非反転側入力端子を接地
し、演算増幅器21の反転側入力端子と出力端子とを、
抵抗器22で接続する。
【0011】そして、演算増幅器21の出力端子をロー
パスフィルタ23に接続し、演算増幅器21側から供給
されるパルス信号をローパスフィルタ23で平均化して
アナログオーディオ信号とし、このアナログオーディオ
信号を出力端子24に供給する。
【0012】この図5に示す構成によると、デジタル/
アナログ変換器12でパルス信号に変換されたデジタル
オーディオ信号は、論理ゲート13a,13b‥‥13
iに供給され、ゲイン設定信号としてハイレベル信号
“1”が供給されている論理ゲートだけから、このパル
ス信号化されたオーディオ信号が出力されるようにな
る。即ち、ゲイン設定信号としてローレベル信号“0”
が供給される論理ゲートは、デジタル/アナログ変換器
12側から供給されるパルス信号の状態に係わらず、常
に論理積出力がローレベル信号“0”になる。そして、
ゲイン設定信号としてハイレベル信号“1”が供給され
ている論理ゲートからは、パルス信号がハイレベル信号
“1”であるときハイレベル信号“1”となる論理積出
力が得られ、出力としてパルス信号の信号状態を変化さ
せない。
【0013】従って、ゲイン設定信号としてハイレベル
信号“1”が供給されている論理ゲートに接続された抵
抗器(抵抗器20a,20b‥‥20iの何れか)を介
して、パルス信号化されたオーディオ信号が演算増幅器
21側に供給されるようになり、この接続された抵抗器
の抵抗値に応じてパルス信号のレベル(即ちハイレベル
信号“1”の電位)が調整される。このため、ローパス
フィルタ23で平均化されて得られるオーディオ信号
は、ゲインが接続された抵抗器の抵抗値に応じて変化
し、ゲイン設定信号により接続させる抵抗器を選定する
ことで、ゲイン調整を行うことができる。
【0014】このようにして行われるゲイン調整は、1
ビットデジタル/アナログ変換器12の出力パルスのレ
ベル調整を行うだけであり、抵抗器の切換え自体も論理
ゲートによる論理演算で行われ、ゲインの調整により歪
率が変化することがなく、出力端子24に良好なアナロ
グオーディオ信号が得られる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
ゲイン調整装置では、出力端子24に得られるアナログ
オーディオ信号の直流レベルが、ゲイン調整時に急激に
変動する不都合があった。即ち、論理ゲート13a,1
3b‥‥13iの出力状態により、抵抗器の接続状態を
変化させると、演算増幅器21の出力レベルが変化して
しまう。従って、ゲイン調整が行われることで、アナロ
グオーディオ信号の直流レベルが変動し、このレベル変
動がクリック音などのノイズになってしまう。
【0016】本発明はかかる点に鑑み、この種のゲイン
可変装置において、ゲイン調整時のクリック音などのノ
イズ発生を抑えることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、例えば図1に
示すように、デジタル入力信号に対応して出力パルスの
数又は幅が変化するノイズシェーピング回路32,PW
M波発生回路33の出力ゲインを変化させるデジタルゲ
イン可変装置において、ノイズシェーピング回路32,
PWM波発生回路33の出力を複数の選択手段41a〜
44a,41b〜44b‥‥41i〜44iの一方の入
力部に供給し、デューティ50%のパルスを複数の選択
手段41a〜44a,41b〜44b‥‥41i〜44
iの他方の入力部に供給し、各選択手段41a〜44
a,41b〜44b‥‥41i〜44iの選択出力を、
バッファ45a,45b‥‥45iとそれぞれ定数が異
なる抵抗46a,46b‥‥46iとの直列回路に供給
し、このそれぞれの抵抗46a,46b‥‥46iの出
力を演算増幅器47に供給し、この演算増幅器47の増
幅出力をローパスフィルタ49に供給して、このローパ
スフィルタ49の出力よりアナログ出力信号を得ると共
に、選択手段41a〜44a,41b〜44b‥‥41
i〜44iでの出力の選択により、アナログ出力信号の
ゲイン調整を行うようにしたものである。
【0018】
【作用】このようにしたことで、ゲイン調整量が何れの
状態でも、各選択手段側からバッファと抵抗との直列回
路を介して演算増幅器に供給されるデータが、クロック
に同期したパルスになり、ゲイン調整量の切換えがあっ
ても、アナログ的な平均レベルに急激な変動が生じな
い。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図1及び図2を
参照して説明する。
【0020】図1において、31はデジタルオーディオ
信号入力端子を示し、このデジタルオーディオ信号入力
端子31に得られるデジタルオーディオ信号を、1ビッ
ト方式のデジタル/アナログ変換器を構成するノイズシ
ェーピング回路32に供給し、このノイズシェーピング
回路32でオーバーサンプリングやビット圧縮などの処
理が行われたデジタルオーディオデータをPWM波生成
回路33に供給する。そして、このPWM波生成回路3
3で1ビット系統のPWM波に変換し、このPWM波を
PWM波生成回路33の出力とする。このPWM波生成
回路33には、クロック供給端子34に得られるクロッ
クを供給する。
【0021】また、35はデューティ50%パルス生成
回路を示し、このデューティ50%パルス生成回路35
にも、クロック供給端子34に得られるクロックを供給
する。そして、このデューティ50%パルス生成回路3
5で、デューティ50%のパルスを生成させる。このと
きには、PWM波生成回路33とデューティ50%パル
ス生成回路35とに同じクロックが供給されるので、同
じ周期のパルスが両回路33,35から出力される。
【0022】そして、PWM波生成回路33が出力する
PWM波を、複数のANDゲート41a,41b‥‥4
1i(iは不特定の整数,以下同じ)の一方の入力端に
供給する。また、デューティ50%パルス生成回路35
が出力するデューティ50%のパルスを、複数のAND
ゲート42a,42b‥‥42iの一方の入力端に供給
する。
【0023】また、37a,37b‥‥37iはゲイン
設定データ入力端子を示し、このオーディオ機器の中央
制御装置(図示せず)からiビット系列のゲイン設定デ
ータが供給される端子で、このゲイン設定データ入力端
子37a,37b‥‥37iに得られるゲイン設定デー
タを、Dフリップフロップ36に供給する。このDフリ
ップフロップ36には、クロック供給端子34からクロ
ックが供給される。従って、ゲイン設定データは、Dフ
リップフロップ36でクロックに同期して変化するデー
タとされる。
【0024】そして、このDフリップフロップ36が出
力するiビット系列のゲイン設定データを、各ビット系
列毎にそれぞれ別のANDゲート41a,41b‥‥4
1i,42a,42b‥‥42iに供給する。例えば、
端子37aに得られるビット系列のゲイン設定データ
を、ANDゲート41a及び42aの他方の入力端に供
給し、端子37bに得られるビット系列のゲイン設定デ
ータを、ANDゲート41b及び42bの他方の入力端
に供給する。この場合、各ANDゲート42a,42b
‥‥42iには、ゲイン設定データを反転させて供給す
る。そして、各ANDゲート41a,41b‥‥41i
の論理積出力と、各ANDゲート42a,42b‥‥4
2iの論理積出力とを、それぞれ別のORゲート43
a,43b‥‥43iの一方及び他方の入力端に供給す
る。
【0025】このようにANDゲート41a,41b‥
‥41i,42a,42b‥‥42iとORゲート43
a,43b‥‥43iとが接続されていることで、各O
Rゲート43a,43b‥‥43iの2入力端の何れか
一方にだけ、データが供給される選択手段が構成され
る。この場合、Dフリップフロップ36側から供給され
るゲイン設定データの状態により、供給されるデータが
選択される。即ち、ゲイン設定データに応じて、PWM
波生成回路33が出力するPWM波と、デューティ50
%パルス生成回路35が出力するデューティ50%のパ
ルスとの、何れか一方が各ORゲート43a,43b‥
‥43iに供給され、この供給されるパルスをそのまま
出力する。
【0026】そして、各ORゲート43a,43b‥‥
43iの論理和出力を、それぞれ別のDフリップフロッ
プ44a,44b‥‥44iに供給する。この各Dフリ
ップフロップ44a,44b‥‥44iには、端子38
からマスタークロックが供給され、このマスタークロッ
クに同期したパルスに波形整形される。
【0027】そして、各Dフリップフロップ44a,4
4b‥‥44iの出力を、それぞれ別のバッファ回路4
5a,45b‥‥45iと抵抗器46a,46b‥‥4
6iとの直列回路に供給する。この場合、各直列回路を
構成するバッファ回路45a,45b‥‥45iと抵抗
器46a,46b‥‥46iとの定数は、変えておく。
そして、抵抗器46a,46b‥‥46iの出力を、演
算増幅器47の反転側入力端子−に供給し、この演算増
幅器47の非反転側入力端子+を接地する。さらに、演
算増幅器47の反転側入力端子−と出力端子とを、抵抗
器48により接続する。このようにして演算増幅器47
を臨む回路が構成されることで、電流加算が行われる。
【0028】そして、演算増幅器47で電流加算された
出力を、ローパスフィルタ49に供給して平均化し、平
均化された出力をアナログオーディオ信号出力端子50
に供給する。
【0029】次に、このように構成される回路の動作
を、図2のタイミング図を参照して説明する。ここで
は、説明を簡単にするために、バッファ回路45a,4
5b‥‥45iと抵抗器46a,46b‥‥46iとの
直列回路を3系統だけ用意し、この3系統の回路のゲイ
ン調整データによる選択でゲイン調整が行われるとす
る。従って、ここでは図1に実際に示す回路(バッファ
回路45a,45b,45i,抵抗器46a,46b,
46iなど)だけが用意され、バッファ回路45aと抵
抗器46aによる回路を第1の回路系とし、バッファ回
路45bと抵抗器46bによる回路を第2の回路系と
し、バッファ回路45iと抵抗器46iによる回路を第
3の回路系とする。そして、この3系統の回路の選択に
より、アッティネート量として1/7,2/7,3/
7,4/7,5/7,6/7,7/7の7段階のゲイン
調整ができるとする。即ち、第1の回路系で4/7のア
ッティネートを行うようにバッファ回路45aと抵抗器
46aの定数を選定し、第2の回路系で2/7のアッテ
ィネートを行うようにバッファ回路45bと抵抗器46
bの定数を選定し、第3の回路系で1/7のアッティネ
ートを行うようにバッファ回路45iと抵抗器46iの
定数を選定する。
【0030】このように各回路系の定数を選択すること
で、全ての回路系を選択したとき、(4/7)+(2/
7)+(1/7)=7/7=1となり、また何れか1組
又は2組の回路系の選択により1/7〜6/7のアッテ
ィネート量が選択できる。さらに、何れの回路系も選択
しない場合、出力状態が無信号0となる。
【0031】次に、このようなゲイン調整データによる
回路系の選択に応じた出力データの変化を、図2を参照
して説明すると、まず端子34に得られるPWM変調用
のクロックとして、図2のAに示すパルスが得られたと
する。そして、PWM波生成回路33の出力として、図
2のBに示すパルスデータが得られたとする。このPW
M変調波は、デューティ50%を基準0にして、デュー
ティの変化で−3,−2,−1,0,+1,+2,+3
の7段階に変化する1ビットデータである。また、デュ
ーティ50%パルス生成回路35の出力として、このP
WM変調波が基準0レベルの場合と同じデューティ50
%のパルスが図2のCに示すように得られる。
【0032】そして、上述したように、ここでは3系統
の回路の選択によりゲイン調整が行われるので、入力端
子37a〜37iに得られるゲイン設定データとして、
3ビットのデータとされ、それぞれのビット系列のデー
タで第1〜第3の回路系の選択が行われる。ここで、入
力端子37aに得られるゲイン設定データをアッティネ
ートデータ1(図2のDに示すATT1)、入力端子3
7bに得られるゲイン設定データをアッティネートデー
タ2(図2のEに示すATT2)、入力端子37iに得
られるゲイン設定データをアッティネートデータ3(図
2のFに示すATT3)とする。
【0033】このとき、このそれぞれのアッティネート
データ1,2,3は、Dフリップフロップ36でPWM
変調用のクロックに同期して変化するデータとされ、図
2のG,H,Iに示すデータ1,2,3となる。
【0034】そして、最初にアッティネート量(ATT
量)として5/7を選択すると、この5/7のアッティ
ネート量は、第1の回路系による4/7のアッティネー
ト量と、第3の回路系による1/7のアッティネート量
との加算(即ち〔4/7〕+〔1/7〕)により得られ
る。従って、アッティネートデータ1,2,3により、
第1の回路系と第3の回路系とが選択される。即ち、ア
ッティネートデータ1とアッティネートデータ3とがハ
イレベル信号“1”になり、アッティネートデータ2が
ローレベル信号“0”になる。この信号状態により、第
1の回路系のANDゲート41aと第3の回路系のAN
Dゲート41iとの他方の入力端に、ハイレベル信号
“1”が供給されるようになり、この各ANDゲート4
1a,41iの一方の入力端に供給されるPWM波がそ
のまま出力されるようになる。また、第2の回路系のA
NDゲート42bの他方の入力端に、ローレベル信号
“0”が反転されたハイレベル信号“1”が供給され、
デューティ50%パルス生成回路35からANDゲート
42bの一方の入力端に供給されるデューティ50%の
パルスが、そのまま出力されるようになる。
【0035】従って、第1の回路系を構成するバッファ
回路45a,抵抗器46aと、第3の回路系を構成する
バッファ回路45i,抵抗器46iとには、図2のJ及
びLに示すように、PWM波生成回路33が出力するP
WM波がそのまま供給される。また、第2の回路系を構
成するバッファ回路45b,抵抗器46bには、図2の
Kに示すように、デューティ50%パルス生成回路35
が出力するデューティ50%のパルスが供給される。
【0036】この状態では、演算増幅器47の増幅出力
として、第1の回路系を通過したPWM波と、第2の回
路系を通過したデューティ50%のパルスと、第3の回
路系を通過したPWM波とが加算されて電流増幅された
信号が得られる。従って、アッティネート量5/7のP
WM波が演算増幅器47から出力され、ローパスフィル
タ49での平滑化により、出力端子50に5/7にアッ
ティネートされたアナログオーディオ信号が得られる。
この場合、第2の回路系を通過したデータはデューティ
50%のパルスであるので、0データに相当するパルス
であり、演算増幅器47の出力に影響を及ぼさない。
【0037】そして次に、図2のタイミング図のほぼ中
央部に示すように、アッティネート量として1/7を選
択したとすると、この1/7のアッティネート量は、第
3の回路系による1/7のアッティネート量だけで得ら
れる。従って、アッティネート量5/7からアッティネ
ート量1/7への変化は、アッティネートデータ1のハ
イレベル信号“1”からローレベル信号“0”への変化
で得られる。このような変化で、第3の回路系のAND
ゲート41iの他方の入力端だけに、ハイレベル信号
“1”が供給されるようになり、この各ANDゲート4
1iの一方の入力端に供給されるPWM波がそのまま出
力されるようになる。また、第1及び第2の回路系のA
NDゲート42a,42bの他方の入力端に、ローレベ
ル信号“0”が反転されたハイレベル信号“1”が供給
され、デューティ50%パルス生成回路35からAND
ゲート42a,42bの一方の入力端に供給されるデュ
ーティ50%のパルスが、そのまま出力されるようにな
る。
【0038】この状態では、演算増幅器47の増幅出力
として、第1及び第2の回路系を通過したデューティ5
0%のパルスと、第3の回路系を通過したPWM波とが
加算されて電流増幅された信号が得られる。従って、ア
ッティネート量1/7のPWM波が演算増幅器47から
出力され、ローパスフィルタ49での平滑化により、出
力端子50に1/7にアッティネートされたアナログオ
ーディオ信号が得られる。この場合にも、第1及び第2
の回路系を通過したデータはデューティ50%のパルス
であるので、0データに相当するパルスであり、演算増
幅器47の出力に影響を及ぼさない。
【0039】さらに、図2のタイミング図の右側に示す
ように、アッティネート量として6/7を選択したとす
ると、この6/7のアッティネート量は、第1の回路系
による4/7のアッティネート量と、第2の回路系によ
る2/7のアッティネート量との加算で得られる。従っ
て、アッティネート量1/7からアッティネート量6/
7への変化は、アッティネートデータ1及び2のローレ
ベル信号“0”からハイレベル信号“1”への変化と、
アッティネートデータ3のハイレベル信号“1”からロ
ーレベル信号“0”への変化で得られる。このような変
化で、第1及び第2の回路系のANDゲート41a,4
1bの他方の入力端に、ハイレベル信号“1”が供給さ
れるようになり、この各ANDゲート41a,41bの
一方の入力端に供給されるPWM波がそのまま出力され
るようになる。また、第3の回路系のANDゲート42
iの他方の入力端に、ローレベル信号“0”が反転され
たハイレベル信号“1”が供給され、デューティ50%
パルス生成回路35からANDゲート42iの一方の入
力端に供給されるデューティ50%のパルスが、そのま
ま出力されるようになる。
【0040】この状態では、演算増幅器47の増幅出力
として、第1及び第2の回路系を通過したPWM波と、
第3の回路系を通過したデューティ50%のパルスとが
加算されて電流増幅された信号が得られる。従って、ア
ッティネート量6/7のPWM波が演算増幅器47から
出力され、ローパスフィルタ49での平滑化により、出
力端子50に6/7にアッティネートされたアナログオ
ーディオ信号が得られる。この場合にも、第3の回路系
を通過したデータはデューティ50%のパルスであるの
で、0データに相当するパルスであり、演算増幅器47
の出力に影響を及ぼさない。
【0041】このように本例の回路によると、アッティ
ネートデータ1,2,3の状態により、1/7〜7/7
のアッティネート量を自由に選択することが出来る。ま
た、アッティネートデータ1,2,3として、全てロー
レベル信号“0”として、全ての回路系でデューティ5
0%のパルスを通過させることで、0データに相当する
パルスを演算増幅器47から出力させて無音状態とする
こともできる。このようなアッティネート量の調整は、
デジタルオーディオデータであるPWM波の精度を落と
さずに処理されるので、デジタルオーディオデータのダ
イナミックレンジが損なわれることがない。
【0042】そして、アッティネート量の調整(即ちゲ
イン調整)を行う場合に、PWM波を通過させる必要の
ない回路系に、0データに相当するデューティ50%の
パルスを通過させるようにしたので、アッティネート量
が変化しても、演算増幅器47に供給される信号の平均
レベルに急激な変動が発生しない。従って、ゲイン調整
時の、直流レベルの急激な変動によるクリック音の発生
が阻止される。また、本例のアッティネート処理は、ア
ナログ的に特性を劣化させることがなく、出力端子50
から出力されるアナログオーディオ信号が劣化すること
がない。
【0043】なお、図2に示した例では第1〜第2の回
路系の設定により、7段階にアッティネート量を調整す
る場合について説明したが、回路系の系統数を増やすこ
とで、より細かくゲイン調整が可能になる。
【0044】また、上述実施例ではパルス幅変調(PW
M)が行われる1ビット方式のデジタル/アナログ変換
器に適用したが、他の変調方式(パルス数変調など)の
1ビット方式のデジタル/アナログ変換器にも適用でき
る。
【0045】
【発明の効果】本発明のゲイン可変装置によると、ゲイ
ン調整量が何れの状態でも、各選択手段側からバッファ
と抵抗との直列回路を介して演算増幅器に供給されるデ
ータが、クロックに同期したパルスになり、ゲイン調整
量の切換えがあっても、アナログ的な平均レベルに急激
な変動が生じず、ゲイン調整時のクリック音の発生が阻
止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】一実施例の説明に供するタイミング図である。
【図3】従来のゲイン可変装置の一例を示す構成図であ
る。
【図4】従来のゲイン可変装置の一例を示す構成図であ
る。
【図5】従来のゲイン可変装置の一例を示す構成図であ
る。
【符号の説明】
31 デジタルオーディオ信号入力端子 32 ノイズシェーピング回路 33 PWM波生成回路 34 クロック入力端子 35 デューティ50%パルス生成回路 37a,37b‥‥37i ゲイン設定データ入力端子 41a,41b‥‥41i ANDゲート 42a,42b‥‥42i ANDゲート 43a,43b‥‥43i ORゲート 44a,44b‥‥44i Dフリップフロップ 45a,45b‥‥45i バッファ回路 46a,46b‥‥46i 抵抗器 47 演算増幅器 49 ローパスフィルタ 50 アナログオーディオ信号出力端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03M 1/00 - 1/88 H03G 1/00 - 3/34

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の選択手段と、 入力されたデジタル信号を1ビット方式のパルス信号に
    変換して出力するとともに、上記複数の選択手段を構成
    する各選択手段のそれぞれの一方の入力端子に上記変換
    された1ビット方式のパルス信号を供給するパルス信号
    変換手段と、 上記1ビット方式のパルス信号におけるゼロデータを意
    味するパルス信号を発生するとともに、上記複数の選択
    手段を構成する各選択手段のそれぞれの他方の入力端子
    に上記ゼロデータを意味するパルス信号を供給するパル
    ス信号発生手段と、 上記複数の選択手段の各選択出力が供給される複数のバ
    ッファ手段と、 上記複数のバッファ手段からの出力が供給され、それぞ
    れ異なる定数を有する複数の減衰手段と、 上記複数の減衰手段からの出力がすべて供給され、上記
    それぞれ異なる定数に応じて増幅率が可変される演算増
    幅器と、 上記演算増幅器からの出力が供給され、アナログ信号を
    出力するローパスフィルタと、 上記演算増幅器における増幅率を可変するために上記複
    数の選択手段の各選択出力を制御する制御手段とからな
    るデジタルゲイン可変装置。
  2. 【請求項2】 上記パルス信号発生手段の出力するパル
    ス信号は、デューティ50%であることを特徴とする請
    求項1記載のデジタルゲイン可変装置。
  3. 【請求項3】 上記複数の選択手段には、すべて共通の
    クロックが供給され、 上記複数の選択手段は、各選択出力を上記クロックに基
    づいて切り換えることを特徴とする請求項1記載のデジ
    タルゲイン可変装置。
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