JPH0690385A - 波形等化装置 - Google Patents

波形等化装置

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JPH0690385A
JPH0690385A JP4239671A JP23967192A JPH0690385A JP H0690385 A JPH0690385 A JP H0690385A JP 4239671 A JP4239671 A JP 4239671A JP 23967192 A JP23967192 A JP 23967192A JP H0690385 A JPH0690385 A JP H0690385A
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transmission
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signal
multiplier
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JP4239671A
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Takumi Okamura
巧 岡村
Noboru Kojima
昇 小島
Kazuhiko Kasahara
一彦 笠原
Masako Totsuka
雅子 戸塚
Yuichi Ninomiya
佑一 二宮
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Hitachi Ltd
Japan Broadcasting Corp
Original Assignee
Hitachi Ltd
Nippon Hoso Kyokai NHK
Japan Broadcasting Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 サンプル値のアナログ伝送を行う場合の伝送
路歪を除去する等化装置において、AM伝送時の伝送路
歪によるADC入力でのクリップを避け、常に充分な波
形等化が可能な波形等化装置を提供すること。 【構成】 ADC3の前段に1/α倍する減衰器22
と、ADC3の後段にα倍する乗算器23と、波形等化
後の信号をα倍する乗算器24とを設け、AM伝送の場
合に波形等化制御手段21がADC3において入力信号
にクリップが掛からないようにαの値を制御する。 【効果】 ADCに入力される信号振幅が制御されクリ
ップが掛かることがないので、伝送路歪を検出するため
の基準信号を正確に検出することができ、波形等化を行
なうことが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サンプル値のアナログ
伝送を行う場合の伝送路歪を除去する等化装置に係り、
特に、CATV等のAM伝送時における伝送路歪を効果
的に等化する波形等化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ハイビジョン放送方式の1種として、A
M伝送とFM伝送のどちらにも対応できるMUSE方式
によるシステムが開発されているが、このシステムで
は、伝送時のノイズの性質を考慮し、S/Nを確保する
ために、FM伝送では、ディジタル信号処理によるノン
リニアエンファシス・ノンリニアディエンファシス処理
を用い、AM伝送では、ダイナミックレンジいっぱいの
信号とすることでS/Nを確保している。
【0003】そこで、受信信号をA/D変換器(以下、
ADCと記す)によりディジタル信号に変換して処理す
るMUSE方式の受信機では、FM伝送時にはMUSE
信号の低周波に対してADCの入力レンジの約1/2の
レベルに、AM伝送時は約1のレベルに設定される。こ
の様子を図2に示す。
【0004】図2において、まず、(a)はFM伝送時を
示し、例えばADCの分解能が10bit であれば、入力
信号は9bit 相当の信号振幅になるように入力される。
そして、A/D変換後にノンリニアディエンファシスを
施し、10bit の信号に戻すことでFM伝送特有の三角
ノイズを抑圧する。
【0005】次に、(b)はAM伝送時を示し、入力信号
は10bit の入力レンジいっぱいの信号振幅で入力され
る。そして、これらの信号に対して、図示のような基準
信号(例えば、インパルスレスポンス)から伝送路歪を検
出し、波形等化を行うのである。
【0006】ところで、この波形等化装置としては、従
来から図3に示す装置が知られており、従って、以下、
この従来技術の動作の概略について説明する。図3にお
いて、1は入力端子であり、これから入力されたアナロ
グ信号は、自動利得制御用アンプ(以下、AGCと記す)
2で規定レベルの振幅をもつ信号となるように制御さ
れ、ADC3に入力される。このADC3によりサンプ
リングされた信号は、等化フィルタ4と同期/デ−タ検
出器10の双方に供給される。
【0007】この同期/デ−タ検出器10は、同期信号
その他の制御用デ−タを検出して伝送方式を検出する働
きをし、伝送方式に応じて、FM伝送時には図2(a)に
示すレベルに、AM伝送時には図2(b)に示すレベルに
なるようにAGC2の利得を制御する。
【0008】一方、基準信号検出器8は、等化フィルタ
4から導かれた信号から基準信号を検出し、波形等化制
御手段9へその基準信号を供給する。そこで、この波形
等化制御手段9は供給された基準信号から伝送路歪を抑
圧するためのフィルタタップ係数を求め、等化フィルタ
4にセットすることで波形等化を行う。そして、波形等
化された信号はノンリニアディエンファシス5とセレク
タ6に供給される。
【0009】ノンリニアディエンファシス5はFM伝送
時のノンリニアエンファシスを元に戻し、セレクタ6に
信号を導く。このセレクタ6は同期/デ−タ検出器10
によって制御され、FM伝送時にはノンリニアディエン
ファシス5から導かれた信号を選択し、AM伝送時には
等化フィルタ4から直接導かれた信号を選択して出力端
子7から出力するのである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、AM
伝送時に大きな伝送路歪がある場合についての配慮がさ
れておらず、このときには基準信号の検出が正確に行え
なくなって、波形等化が不能になってしまうという問題
があった。
【0011】例えば、伝送系に、図4(b)に示すような
ゴーストがある場合を例にとると、入力されるアナログ
信号は、理想状態である無歪の信号(a)と、ゴースト(b)
の合わさった歪有り信号(c)となる。そうすると、この
信号のフレームパルスに対してAGCが施されるので、
AGCから出力される信号は、図4の(d)に示すように
なる。従って、この図4(d)に示すレベルのAGC出力
信号がADCに入力されることとなり、伝送路歪を検出
するための基準信号はADCの入力ダイナミックレンジ
を越え、クリップが掛かってしまう。このため、基準信
号の検出が正確に行えず、波形等化ができなくなってし
まうのである。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1の発明では、AGC
の出力信号(以下、AGC出力と記す)を1/α倍にし
てADCに導く減衰器と、ADCにより変換されたディ
ジタル信号(以下、ADC出力と記す)をα倍にして同期
/デ−タ検出手段に導く第1の乗算器と、等化フィルタ
の出力信号をα倍にしてセレクタに導く第2の乗算器と
を具備し、AM伝送時には前記波形等化制御手段がα≧
1となるように制御するとともに前記セレクタは前記第
2の乗算器の出力信号を選択し、FM伝送時にはα=1
となるように制御するとともに前記セレクタは前記ノン
リニアディエンファシスの出力信号を選択するようにし
たものである。
【0013】第2の発明では、MUSE受信機の性能を
確保するために必要とされるADCの仕様分解能nビッ
トよりも高い分解能mビットのADC(例えば、仕様分
解能nが10bit であれば、mは11bit 以上)を用
い、ADC入力前段に信号振幅を1/kにする減衰器
と、ADC出力信号からhを減算する減算器を設け、こ
れらの係数k、hの値として
【0014】
【数4】
【0015】
【数5】
【0016】を与えるようにしたものである。
【0017】
【作用】第1の発明では、AM伝送時、1/α倍する減
衰器の出力信号がADC入力ダイナミックレンジを越え
ない信号振幅となるようにαが制御される。ADC出力
信号はα倍する第1の乗算器に導かれ、元の信号振幅レ
ベルに戻され、同期/デ−タ検出に導かれる。これによ
り、同期/デ−タ検出手段で同期信号や伝送方式などを
検出することができる。また、等化フィルタには1/α
の信号が導かれるので、基準信号にクリップが掛かるこ
とは無く、正確に検出されるので、正常に波形等化が行
われる。波形等化後の信号は第2の乗算器によってα倍
されることで元の信号振幅に戻され、セレクタを通して
出力される。これによって、AM伝送時に大きな伝送路
歪があってもADCでクリップされること無く基準信号
をディジタル信号に変換できるので、正常に波形等化を
行うことができる。
【0018】第2の発明では、MUSE受信機の性能を
確保するために必要とされるADCの仕様分解能nビッ
トよりも高い分解能mビットのADCを用いており、こ
れに応じて減衰器によりADC入力前段の信号振幅を1
/k倍することでADC入力ダイナミックレンジ内に収
まるようにし、ADC出力信号からhを減算する減算器
はA/D変換したディジタル信号からhを減算する。
【0019】このときのk、hの値は、次の式の通りと
なる。
【0020】
【数6】
【0021】
【数7】
【0022】これにより、AM伝送時にもADCでクリ
ップされることが無く、正確に基準信号をディジタル信
号に変換できるので、正常に波形等化を行うことができ
る。
【0023】
【実施例】以下、本発明による波形等化装置について、
図示の実施例により詳細に説明する。図1は本発明によ
る波形等化装置の一実施例で、図において、11はAG
C後のアナログ信号を1/k倍にする減衰器、12はA
GC出力と減衰器11の出力をセレクトしてADC3に
導く第2のセレクタ、13はADC3から出力されるデ
ィジタル信号をk倍にする第1の乗算器、14はADC
3の出力と第1の乗算器13の出力をセレクトして同期
/デ−タ検出器10に導く第3のセレクタ、16は等化
フィルタ4の出力信号である波形等化後の信号をk倍に
する第2の乗算器、15は基準信号検出器8から導かれ
た基準信号により等化フィルタ4を制御して波形等化を
行うと共に、第2、第3のセレクタ12、14の切り換
え制御を行う波形等化制御手段であり、その他は図3の
従来例と同じである。
【0024】次に、この図1の実施例の動作について説
明する。FM伝送の場合、図示のように、第1のセレク
タ6はノンリニアディエンファシス5の出力を、第2の
セレクタ12はAGC2の出力を、第3のセレクタ14
はADC3の出力を夫々選択する。従って、この場合は
従来例と同じであり、図2の(a)に示した信号振幅で一
連の処理がなされ、従来例と同様の動作をする。
【0025】次にAM伝送の場合について説明する。最
初、FM伝送の場合と同じく、第2のセレクタ12と第
3のセレクタ14は図示した方を選択している。そして
同期/データ検出器10がAM伝送であることを検出す
ると、AM伝送であることを表わす信号を波形等化制御
手段15に供給すると共に、第2の乗算器16の出力を
選択するように、第1のセレクタ6を切り換える。
【0026】そこで、波形等化制御手段15は、AM伝
送であることを受けると、減衰器11を選択するように
第2のセレクタ12を制御し、ついで減衰器11からの
振幅1/kの信号がADC3によりサンプリングされ、
出力されてきた時点で第1の乗算器13を選択するよう
に第3のセレクタ14を制御する。
【0027】さらに波形等化制御手段15は、基準信号
検出器8で検出した振幅1/kの基準信号に基いて伝送
路歪を検出し、これを補正する等化フィルタ特性が与え
られるように等化フィルタ4のフィルタタップ係数を制
御する。波形等化された振幅1/kの信号は第2の乗算
器16によりk倍され、元の振幅に戻され、第1のセレ
クタ6を通して出力端子7から出力される。
【0028】この波形等化制御手段15による各セレク
タの切り換えタイミングの一例を図5に示す。ADC3
にサンプリングクロック501が入力され、ADC3の
出力信号としてADC3出力502が出力される。第2
のセレクタ12はセレクタ12切り換え信号503によ
り、ADC3によって出力n1 がディジタル信号に変換
されると同時に減衰器11の出力を選択する。これによ
り、次のサンプリングクロックでADC3の出力は、1
/k・n2となる。
【0029】第1の乗算器13が、例えばADC3の出
力を直ちにk倍した後出力するとすると、その出力信号
は乗算器13出力504となる。第3のセレクタ14
は、セレクタ14切り換え信号505によって、ADC
3の出力から第1の乗算器13の出力に切り換え、同期
/データ検出器10に導く。これによって、同期/デー
タ検出器10に導かれる信号は506となる。
【0030】また、図示はしてないが、例えば第1の乗
算器13がADC3の出力をラッチしてk倍した後再び
ラッチして出力する場合、2クロックの遅延を生じるこ
とになるが、この場合、ADC3出力を2クロック遅延
して第2のセレクタに導く遅延手段を設け、第2のセレ
クタ14の切り換え信号505を2クロック遅くなるよ
うに制御すれば、同期/データ検出器10に導かれる信
号は506を2クロック遅延したものとなる。従って、
同期/データ検出器10には常に入力信号振幅と同じ振
幅の信号が導かれ、同期/デ−タの検出が正常に行われ
る。
【0031】さらに、第2の乗算器16は、等化フィル
タ4により波形等化され、遅延された信号をk倍し、乗
算器16出力507を出力する。これにより、1/k倍
したn2 以後の信号は波形等化され、k倍されて波形等
化後信号n2’507として第1のセレクタ6から出力
される。
【0032】従って、この実施例によれば、伝送路歪に
よってADCにおいてクリップが掛ってしまう虞れのあ
るAM伝送時の信号を、ADCの前後で1/k、k倍と
することで、ADCの入力ダイナミックレンジ内に収ま
るようにできるので、基準信号を常に正確に検出するこ
とができ、波形等化を確実に行なうことができる。な
お、この一実施例において、上記した係数kの値は、1
以上であればどのような値でもよく、特定の値に限定さ
れるものではない。
【0033】次に、本発明の他の一実施例について、図
6により説明する。この図6の実施例が、図1の実施例
と異なる点は、第2の乗算器16の出力と等化フィルタ
4の出力を選択して第1のセレクタ6に導く第4のセレ
クタ17を設け、この第4のセレクタ17の制御も行な
う波形等化制御手段18を設けたことで、その他は図1
の一実施例と同じである。従って、以下、図1の実施例
と異なる点について説明する。
【0034】同期/データ検出器10がAM伝送である
ことを検出すると、第1のセレクタ6を制御して第4の
セレクタ17の出力を選択する。この時点では第4のセ
レクタ17は図示した方、即ち等化フィルタ4の出力を
選択している。波形等化制御手段18は、基準信号検出
器8が検出した振幅1/kの基準信号から伝送路歪を検
出し、これを等化するのに必要なフィルタ係数を等化フ
ィルタ4に供給することで波形等化を行なう。そして等
化フィルタ4から出力された振幅1/kの信号は第2の
乗算器16でk倍されてから第4のセレクタ17に供給
される。
【0035】次に、このタイミングで、波形等化制御手
段18は第4のセレクタ17を制御し、第2の乗算器1
6からの信号を選択する。これらのセレクタ制御タイミ
ングを図5により説明する。第2、第3のセレクタ1
2、14の制御タイミングは図1の一実施例と同じであ
る。等化フィルタ4により等化された信号は、等化フィ
ルタ4出力信号508となる。例えば、第2の乗算器1
6が入力信号をk倍し、直ちに出力するものとすると、
これは乗算器16出力507となるので、第4のセレク
タ17は、セレクタ17切り換え信号509のタイミン
グで、等化フィルタ4の出力から第2の乗算器16の出
力に切り換える。
【0036】これにより、第4のセレクタ17から出力
される信号の振幅は、入力信号振幅に相当する振幅が常
に出力され、k倍の振幅をもった信号が出力されてしま
うことはない。また、図示はしないが、第2の乗算器1
6が入力信号をk倍した後ラッチして出力する場合、第
2の乗算器16の出力信号は507より1クロック遅延
することになるが、この場合、等化フィルタ4の出力を
1クロック遅延して第4のセレクタ17に導く遅延手段
を設け、第4のセレクタ17の切り換え信号509によ
る切り換えを1クロック遅くすることで前記と同じ効果
を得ることができる。
【0037】従って、この実施例によっても、伝送路歪
によって、ADCにおいてクリップが掛ってしまう虞れ
のあるAM伝送時の信号を、ADCの前後で1/k、k
倍とすることで、ADCの入力ダイナミックレンジ内に
収まるようにできるので、基準信号を正確に検出するこ
とができ、常に確実に波形等化が可能になる。なお、こ
の実施例においても、係数kの値は1以上であればどの
ような値でもよい。
【0038】ところで、この実施例において、例えば、
k=2とすると、S/Nは3dB、k=4とすると、同
じく6dBダウンする。そこで、AM伝送の場合でも、
伝送路歪があまり大きくなく、ADC3の入力レンジを
越える虞れのない場合には、第2、第3、第4のセレク
タ12、14、17は図示した方を選択し、ADC3の
入力レンジを越える場合にのみ図5に示したタイミング
で、これらのセレクタ12、14、17を制御するよう
にしてもよい。
【0039】こうすることにより、AM伝送時でも伝送
路歪が小さい場合には、S/Nを劣化することなく、充
分に波形等化を行うことができる。
【0040】次に、図7は、本発明の更に別の一実施例
で、この実施例が図1の実施例と異なる点は、AGC2
の出力をADC3に供給するようにした点と、第2の乗
算器13の出力信号がオーバーフロー/アンダーフロー
した場合にリミッタをかけるOF/UFリミッタ19を
設け、その出力を第3のセレクタ14に供給するように
した点と、第3のセレクタを制御する波形等化制御手段
20を設けた点で、その他は図1の一実施例と同じであ
る。従って、以下、図1の一実施例と異なる点について
説明する。
【0041】FM伝送時、各セレクタは図示した方を選
択しており、従来例と同様の動作を行う。そして同期/
データ検出器10がAM伝送であることを検出すると、
第1のセレクタ6が第2の乗算器16の出力を選択する
ように制御され、かつ、AM伝送であることを波形等化
制御手段20に知らせる。
【0042】波形等化制御手段20はAM伝送を表わす
信号を受け取ると、第3のセレクタ14を制御し、OF
/UFリミッタ19の出力を選択するようにする。これ
により、第1の乗算器13によってk倍された信号がO
F/UFリミッタ19でリミットされ、同期/データ検
出器10に導かれる。この場合、例えばADC3の分解
能が10bit として、図2の(b)に示す信号振幅を規定
値とする。
【0043】いま、OF/UFリミッタ19でのリミッ
ト値が、例えば0と1023として第1の乗算器13で
k倍した信号にリミッタをかけて同期/データ検出器1
0に供給するようにすると、この同期/データ検出器1
0は、フレームパルスの振幅が64以下と956以上で
あれば振幅を小さくするようにAGC2のゲインを制御
する。そこで、同期/データ検出器10は、最終的に
は、k倍後にフレームパルスの振幅が64と956にな
るまでAGC2のゲインを下げる。
【0044】これにより、ADC3の入力信号振幅は、
図1の実施例と同様に1/kとなるので、ADC3の入
力レンジ内に収まり、クリップが掛ってしまうことは無
い。なお、等化フィルタ4以後の動作は図1の実施例と
同じなので、説明は省略する。
【0045】従って、この実施例によれば、伝送路歪に
よってADCにおいてクリップの掛かる虞れのあるAM
伝送時の信号をADCの前後で1/k、k倍とすること
で、ADCの入力ダイナミックレンジ内に収まるように
できるので、基準信号を正確に検出することができ、常
に確実に波形等化を行なうことができる。
【0046】そして、この実施例によれば、ADC前段
の減衰器とセレクタを省くことができ、この結果、AD
Cのサンプリングクロックに合わせてセレクタを切り換
え制御する必要が無いので、構成と制御を簡略化でき
る。更に、図示はしてないが、この実施例においても、
図6の実施例と同様に、等化フィルタ4の出力と第2の
乗算器16の出力を選択して第1のセレクタに導く第4
のセレクタ17を設け、AM伝送の場合でも、伝送路歪
が小さくてADCの入力レンジを越える虞れのない場合
には、第3のセレクタはADC3の出力を、第4のセレ
クタは等化フィルタ4の出力を選択するようにすること
でS/Nを劣化させること無く、充分な波形等化を行う
ことができる。
【0047】図8は、本発明の他の一実施例を示したも
ので、この実施例が、上記した実施例と異なる点は、A
GC2の出力を1/α倍してADC3に供給する減衰器
22と、ADC3の出力をα倍する第3の乗算器23
と、等化フィルタ4の出力をα倍する第4の乗算器24
と、基準信号検出器8から導かれた基準信号から伝送路
歪を検出して、これを補正するフィルタ係数を等化フィ
ルタ4に導き波形等化を行ない、且つ、前記減衰器2
2、第3、4の乗算器23、24を制御する波形等化制
御手段21を設けたことにあり、その他は上記の実施例
と同じである。
【0048】以下、他の実施例と異なる点について説明
すると、初期状態はα=1であり、この場合には従来例
と同じものとなる。減衰器22はAGC2から導かれる
信号を1/α倍することでADCの入力レンジ内に収ま
るようにする。第3の乗算器23はADC出力信号をα
倍して元の信号振幅に戻し、同期/データ検出器10に
導く。また、第4の乗算器24は等化フィルタ4によっ
て等化された振幅1/αの信号をα倍し、第1のセレク
タ6に導く。
【0049】ここで、波形等化制御手段21がαの値を
制御するタイミングは、図6に示した実施例の波形等化
制御手段18が第2、3、4のセレクタ12、14、1
7を制御するタイミングと同じであり、減衰器22によ
って1/α倍された信号がADC3によってサンプリン
グされて第3の乗算器23に入力されるタイミングでα
が制御され、且つ、等化フィルタ4により波形等化され
た振幅1/αの信号が第4の乗算器24に入力されるタ
イミングでαが制御される。
【0050】この係数αの値は波形等化制御手段21が
決定するのであるが、その方法として、例えば1、2、
4などの簡単な整数でも良いが、或いは、基準信号検出
器8から導かれる信号の値から基準信号が、0<基準信
号の値<1023 となるように制御(例えば、ADC
3の分解能を10bit とした場合、基準信号に0または
1023という値があれば、ADC3においてクリップ
が掛かっていると考えて良い)しても良い。なお、この
ことから明らかなように、係数αの値は1以上であれば
特に限定するものではない。
【0051】従って、この実施例によれば、伝送路歪に
よりADCにおいてクリップの掛かる虞れのあるAM伝
送時の信号をADCの前後で1/α、α倍とすること
で、ADCの入力ダイナミックレンジ内に収まるように
できるので、基準信号を正確に検出することができ、充
分な波形等化が可能となる。
【0052】また、この実施例によれば、伝送路歪の大
きさに応じてαの値を適応的に制御できるので、伝送路
歪が小さくてαをあまり大きくする必要が無い場合には
S/Nの劣化が少なくてすむ。
【0053】図9は、本発明の他の一実施例を示したも
ので、この一実施例が、図8の実施例と異なる点は、A
DC3の仕様分解能がnビットの場合に、nビットのデ
ィジタル信号に波形等化処理を行なう等化フィルタ4、
基準信号検出器8、波形等化制御手段15の代わりに、
第3の乗算器23によってα倍(α≧1)されたmビッ
ト(m≧n)のディジタル信号に波形等化処理を施す等化
フィルタ25、基準信号検出器27、波形等化制御手段
26を用い、第3の乗算器23の出力信号を等化フィル
タ25に導くとともに、等化フィルタ25の出力信号の
下位ビットをノンリニアディエンファシス処理5と第1
のセレクタ6とに導く下位ビット通過手段28を設け、
第4の乗算器24を省いた点にあり、その他は図8の実
施例と同じである。従って、以下、図8の実施例と異な
る点について説明する。
【0054】まず、初期状態はα=1であり、この場合
は図8の実施例と同じである。同期/データ検出器10
がAM伝送であることを検出すると、第1のセレクタ6
が制御されて下位ビット通過手段28の出力を選択する
とともに、波形等化制御手段26にAM伝送であること
を知らせる。そこで、この波形等化制御手段26は、A
M伝送であることを受けると、1/α減衰器22、第3
の乗算器23のαを制御し、ADC3の入力ダイナミッ
クレンジでクリップが掛からないようにする。ここで第
3の乗算器23の出力信号は、ADC3の仕様分解能を
nビットとすると、α倍(α≧1)することでmビット
(m≧n)となる。
【0055】等化フィルタ25、基準信号検出27、波
形等化制御手段26はmビットのディジタル信号を波形
等化する波形等化手段であり、これにより波形等化を行
ない下位ビット通過手段28へ出力する。下位ビット通
過手段28は導かれたmビットの信号のうち下位nビッ
トだけを通過させる。
【0056】従って、この実施例によれば、伝送路歪に
よりADCにおいてクリップの掛かる虞れのあるAM伝
送時の信号をADCの前後で1/α、α倍とすること
で、ADCの入力ダイナミックレンジ内に収まるように
できるので、基準信号を正確に検出することができ、確
実に波形等化が可能となる。
【0057】また、この図9の実施例によれば、図8の
実施例と同様に、伝送路歪の大きさに応じてαの値を適
応的に制御できるので、伝送路歪が小さくてαをあまり
大きくする必要が無い場合には、S/Nの劣化が少なく
てすむ。更に、この実施例によれば、FM伝送の場合に
も伝送路歪が大きくて基準信号にクリップが掛かる場合
には、波形等化制御手段26がαを制御することが可能
になるので、FM伝送の場合にもAM伝送の場合と同様
の効果が得られる。
【0058】なお、図示はしてないが、1/α減衰器2
2、α倍する第3の乗算器23は、図1、図6、図7の
一実施例と同様に、1/k減衰器、k倍する第1の乗算
器、第2、第3のセレクタなどで構成しても良い。更
に、これも図示はしてないが、第3の乗算器23を、α
倍する第4、第5の2個の乗算器に分割し、第4の乗算
器はADC3の出力をα倍して等化フィルタ25に、第
5の乗算器はADC3の出力をα倍して同期/データ検
出器10に導くようにしても良い。
【0059】図10も、本発明の他の一実施例で、この
実施例が他の実施例と異なるのは、AGC2の出力を1
/k倍する減衰器11と、この減衰器11の出力信号を
A/D変換するADCとして仕様分解能よりも高い分解
能を持つADC29と、ADC29の出力信号からhを
減算する減算器30と、減算値hを発生する手段31と
を設けたことで、その他は図3の従来例と同じである。
【0060】この図10の実施例の動作を、図11を用
いて説明する。AM伝送の場合、AGC出力信号はAD
C入力ダイナミックレンジに対して図11の(a)に示す
レベルに制御され、減衰器11に導かれる。減衰器11
に導かれたAGC出力信号は1/k倍され、ADC29
に導かれる。ここで、この係数kの値は、ADCの仕様
分解能をnビット、ADC29の分解能をmビットとし
た場合、次の式で与えられる。
【0061】
【数8】
【0062】従って、例えばADCの仕様分解能nが1
0bit であった場合、ADC29の分解能mが11bit
のときはk=2となり、12bit のときはk=4とな
る。
【0063】1/k倍された信号はADC29によりデ
ィジタル信号に変換されるが、ここでADC29の分解
能が、例えば11bit であれば、ディジタル信号に変換
後の値は図11の(b)に示す値となる。ADC29の出
力信号は減算器30に導かれ、減算値発生手段31から
導かれる減算値hが引かれる。hの値は次の式で与えら
れる。
【0064】
【数9】
【0065】これにより、例えばADCの仕様分解能n
を10bit とすると、ADC29の分解能mが11bit
であればh=512であり、12bit であればh=15
36となる。前記の例を引継ぎ、ADC29の分解能が
11bit の場合を考えると、h=512となるから、減
算器30の出力信号振幅は64〜956となり、図2に
示した規定レベルの信号値となる。これにより、フレー
ムパルスのレベルが規定レベルの信号振幅値で同期/デ
ータ検出器10に供給されるので、同期/データ検出器
10は、AGC2を、図11(a)に示すレベルになるよ
うに制御する。
【0066】従って、この実施例でも、伝送路歪によっ
てADCにおいてクリップの掛かる虞れのあるAM伝送
時の信号をADCの前段で1/k倍とすることで、AD
Cの入力ダイナミックレンジ内に収まるようにできるの
で、基準信号を正確に検出することができ、常に確実に
波形等化を行なうことができる。また、この図10の実
施例によれば、A/D変換されるbit 精度は従来例と変
わらないので、S/Nが劣化する虞れは全く無い。
【0067】図12も、本発明の一実施例で、この実施
例が、図10の一実施例と異なるのは、減算器30と減
算値発生手段31に代えて下位ビット通過手段28を用
い、ADC29の出力信号を下位ビット通過手段28に
導き、その出力を等化フィルタ4と同期/データ検出器
10に導くようにした点で、その他は図10の実施例と
同じであるから、以下、図10の実施例と異なる点につ
いて、ADCの仕様分解能nを10bit 、ADC29の
分解能mを11bit とした例について、同じく図11を
用い、下位ビット通過手段28の動作を説明する。
【0068】この実施例では、AGC2から出力される
信号振幅は図11の(a)に示すようになり、これば減衰
器11によって1/k倍され、ADC29に導かれる。
これにより、ADC29の出力信号は図11の(b)のよ
うになる。
【0069】ここで、下位ビット通過手段28は、11
bit の信号のうち下位10bit (=n)の信号のみを等
化フィルタ4と同期/データ検出器10に導く。この結
果、11bit で576、1468の値は、下位10ビッ
トで64、956となり、これば等化フィルタ4と同期
/データ検出器10に供給されることになる。 従っ
て、フレームパルスのレベルは規定レベルの信号振幅値
で同期/データ検出器10に供給されることになり、同
期/データ検出器10はAGC2を図11の(a)に示す
レベルになるように制御する。一方、係数kは、図10
の実施例と同様に、次の式で与えられる。
【0070】
【数10】
【0071】従って、この実施例によれば、伝送路歪に
よってADCにおいてクリップの掛かる虞れのあるAM
伝送時の信号をADCの前段で1/k倍とすることで、
ADCの入力ダイナミックレンジ内に収まるようにでき
るので、基準信号を正確に検出することができ、確実に
波形等化を行なうことができる。また、この実施例によ
れば、A/D変換されるbit 精度は従来例と変わらない
のでS/Nが劣化しない。更に、この実施例によれば減
算器等を必要とせず、ディジタル信号の下位ビットを導
くだけでよいので、回路構成が簡単になる。
【0072】
【発明の効果】本発明によれば、AM伝送の場合に大き
な伝送路歪が生じるとADCの入力ダイナミックレンジ
を越えてクリップが掛かってしまう場合に、ADC入力
ダイナミックレンジ内に収まるようにADC入力信号の
振幅を制御しクリップが掛からないようにすることがで
きるので、伝送路歪を検出するための基準信号を正確に
検出することができ、FM伝送の場合だけでなくAM伝
送の場合でも良好に波形等化を行なうことが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による波形等化装置の第1の実施例を示
すブロック図である。
【図2】動作説明用の波形図である。
【図3】波形等化装置の従来例を示すブロック図であ
る。
【図4】動作説明用の波形図である。
【図5】動作説明用のタイミング図である。
【図6】本発明による波形等化装置の第2の実施例を示
すブロック図である。
【図7】本発明による波形等化装置の第3の実施例を示
すブロック図である。
【図8】本発明による波形等化装置の第4の実施例を示
すブロック図である。
【図9】本発明による波形等化装置の第5の実施例を示
すブロック図である。
【図10】本発明による波形等化装置の第6の実施例を
示すブロック図である。
【図11】動作説明用の波形図である。
【図12】本発明による波形等化装置の第7の実施例を
示すブロック図である。
【符号の説明】
1 アナログ信号入力端子 2 自動利得制御アンプ(AGC) 3 A/D変換器(ADC) 4 等化フィルタ 5 ノンリニアディエンファシス処理手段 6 セレクタ 7 波形等化後のディジタル信号出力端子 8 基準信号検出器 9 波形等化制御手段 10 同期/デ−タ検出器 11 1/k減衰器 12 第2のセレクタ 13 第1の乗算器 14 第3のセレクタ 15 波形等化制御手段 16 第2の乗算器 17 第4のセレクタ 18 波形等化制御手段 19 オーバーフロー/アンダーフローリミッタ 20 波形等化制御手段 21 波形等化制御手段 22 1/α減衰器 23 第3のα倍乗算器 24 第4のα倍乗算器 25 等化フィルタ 26 波形等化制御手段 27 基準信号検出器 28 下位ビット通過手段 29 A/D変換器(ADC) 30 減算器 31 減算値発生手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笠原 一彦 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所AV機器事業部内 (72)発明者 戸塚 雅子 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所AV機器事業部内 (72)発明者 二宮 佑一 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会放送技術研究所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 AM伝送とFM伝送を切換えて伝送され
    るアナログ信号を受信し、FM伝送の場合にディエンフ
    ァシス処理をA/D変換器の後段でディジタル処理する
    方式の受信機の伝送路歪を等化する波形等化装置におい
    て、受信したアナログ信号を1/α倍する減衰器と、該
    1/α減衰器の出力信号をサンプリングするA/D変換
    器と、該A/D変換器の出力信号をα倍する第1の乗算
    器と、該第1の乗算器の出力信号から同期信号や伝送方
    式のデ−タなどを検出する同期/デ−タ検出手段と、上
    記A/D変換器の出力信号の伝送路歪を補正するアダプ
    ティブフィルタと、該アダプティブフィルタにより波形
    等化された信号にノンリニアディエンファシス処理を施
    すノンリニアディエンファシス処理手段と、上記アダプ
    ティブフィルタにより波形等化された信号をα倍する第
    2の乗算器と、上記ノンリニアディエンファシス処理手
    段の出力信号と上記第2の乗算器の出力信号とを選択し
    出力する第1のセレクタとを設けると共に、上記アダプ
    ティブフィルタを、等化フィルタと、伝送路歪を検出す
    るための基準信号から求めた波形歪の補正に必要なフィ
    ルタ係数を該等化フィルタに供給する波形等化制御手段
    とで構成し、この波形等化制御手段により、AM伝送の
    場合には上記第1のセレクタが上記第2の乗算器出力を
    選択し、FM伝送の場合には上記第1のセレクタが上記
    ノンリニアディエンファシス出力を選択するように制御
    すると共に、上記1/α減衰器と上記第1及び第2の乗
    算器のαの値をAM伝送の場合にはα≧1に制御し、F
    M伝送の場合にはα=1に制御するように構成したこと
    を特徴とする波形等化装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の発明において、上記1/α減
    衰器を1/k減衰器と第2のセレクタで構成し、該1/
    k減衰器は受信したアナログ信号を1/k倍すると共に
    該第2のセレクタは上記1/k減衰器の入力と出力とを
    選択して上記A/D変換器に供給するように接続され、
    上記第1の乗算器を第3のk乗算器と第3のセレクタで
    構成し、該第3のk乗算器は上記A/D変換器の出力を
    k倍すると共に該第3のセレクタは上記第3のk乗算器
    の出力と上記A/D変換器の出力とを選択して上記同期
    /デ−タ検出手段に供給するように接続され、上記第2
    の乗算器を第4のk乗算器で構成し、FM伝送の場合、
    上記第1のセレクタは上記ノンリニアディエンファシス
    の出力を、上記第2のセレクタは上記1/k減衰器の入
    力を、そして上記第3のセレクタは上記A/D変換器の
    出力を夫々選択するように制御され、AM伝送の場合に
    は、上記第1のセレクタは上記第4の乗算器の出力を、
    上記第2のセレクタは上記1/k減衰器の出力を、そし
    て上記第3のセレクタは上記第3のk乗算器の出力を夫
    々選択するように制御され、上記kの値がk≧1となる
    ように構成したことを特徴とする波形等化装置。
  3. 【請求項3】 請求項1の発明において、上記1/α減
    衰器を1/k減衰器と第2のセレクタで構成し、該1/
    k減衰器は受信したアナログ信号を1/k倍すると共に
    該第2のセレクタは該1/k減衰器の入力と出力とを選
    択して該A/D変換器に供給するように接続され、上記
    第1の乗算器を第3のk乗算器と第3のセレクタで構成
    し、該第3のk乗算器は上記A/D変換器の出力をk倍
    すると共に該第3のセレクタは上記第3のk乗算器の出
    力と上記A/D変換器の出力とを選択して上記同期/デ
    −タ検出手段に供給するように接続され、上記第2の乗
    算器を第4のk乗算器と第4のセレクタで構成し、該第
    4のk乗算器は上記アダプティブフィルタの出力をk倍
    すると共に該第4のセレクタは上記第4のk乗算器の出
    力と該アダプティブフィルタの出力とを選択して上記第
    1のセレクタに供給するように接続され、FM伝送の場
    合、上記第1のセレクタは上記ノンリニアディエンファ
    シスの出力を、上記第2のセレクタは上記1/k減衰器
    の入力を、そして上記第3のセレクタは上記A/D変換
    器の出力を夫々選択するように制御され、AM伝送の場
    合は、上記第1のセレクタが上記第4のセレクタの出力
    を選択し、更に上記第2のセレクタが上記1/k減衰器
    の出力を選択した場合には、上記第3のセレクタが上記
    第3のk乗算器の出力を選択し、上記第2のセレクタが
    上記1/k減衰器の入力を選択した場合には、上記第3
    のセレクタが上記A/D変換器の出力を選択するように
    夫々制御され、上記kの値をk≧1とするように構成し
    たことを特徴とする波形等化装置。
  4. 【請求項4】 AM伝送とFM伝送を切換えて伝送され
    るアナログ信号を受信し、FM伝送の場合にディエンフ
    ァシス処理をA/D変換器の後段でディジタル処理する
    方式の受信機の伝送路歪を等化する波形等化装置におい
    て、受信したアナログ信号を1/α倍する減衰器と、該
    1/α減衰器の出力信号をサンプリングするA/D変換
    器と、該A/D変換器の出力信号をα倍する第1の乗算
    器と、該第1の乗算器の出力信号から同期信号や伝送方
    式のデ−タなどを検出する同期/デ−タ検出手段と、上
    記A/D変換器の出力信号の伝送路歪を補正するアダプ
    ティブフィルタと、該アダプティブフィルタにより波形
    等化された信号にノンリニアディエンファシス処理を施
    すノンリニアディエンファシス処理手段と、該ノンリニ
    アディエンファシス処理手段の出力信号と上記アダプテ
    ィブフィルタの出力信号とを選択し出力する第1のセレ
    クタを設けると共に、上記アダプティブフィルタを、等
    化フィルタと、伝送路歪を検出するための基準信号から
    求めた波形歪の補正に必要なフィルタ係数を該等化フィ
    ルタに供給する波形等化制御手段とで構成し、この波形
    等化制御手段により、AM伝送の場合には上記第1のセ
    レクタが上記アダプティブフィルタの出力を選択し、F
    M伝送の場合には上記第1のセレクタが上記ノンリニア
    ディエンファシス出力を選択するように制御すると共
    に、上記1/α減衰器と上記第1及び第2の乗算器のα
    の値をAM伝送の場合にはα≧1に制御し、FM伝送の
    場合にはα=1に制御するように構成したことを特徴と
    する波形等化装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、上記1/α減衰器を
    振幅を1/k減衰器と第2のセレクタで構成し、該1/
    k減衰器は受信したアナログ信号を1/k倍すると共に
    該第2のセレクタは該1/k減衰器の入力と出力とを選
    択して上記A/D変換器に供給するように接続され、上
    記第1の乗算器を第3のk乗算器と第3のセレクタで構
    成し、該第3のk乗算器は該A/D変換器の出力をk倍
    にすると共に該第3のセレクタは該第3のk乗算器の出
    力と該A/D変換器の出力とを選択して上記同期/デ−
    タ検出手段と上記アダプティブフィルタに供給するよう
    に接続され、FM伝送の場合、上記第1のセレクタは上
    記ノンリニアディエンファシスの出力を、上記第2のセ
    レクタは上記1/k減衰器の入力を、そして上記第3の
    セレクタは上記A/D変換器の出力を夫々選択するよう
    に制御され、AM伝送の場合には、上記第1のセレクタ
    は上記アダプティブフィルタの出力を、上記第2のセレ
    クタは上記1/k減衰器の出力を、上記第3のセレクタ
    は上記第3のk乗算器の出力を夫々選択するように制御
    され、上記kの値がk≧1となるように構成したことを
    特徴とする波形等化装置。
  6. 【請求項6】 AM伝送とFM伝送を切換えて伝送され
    るアナログ信号を受信し、FM伝送の場合にディエンフ
    ァシス処理をA/D変換器の後段でディジタル処理する
    方式の受信機の伝送路歪を等化する波形等化装置におい
    て、受信したアナログ信号の振幅を制御する自動利得制
    御アンプと、該自動利得制御アンプから出力される信号
    をサンプリングするA/D変換器と、該A/D変換器の
    出力信号をα倍する第1の乗算器と、該第1の乗算器の
    出力信号から同期信号や伝送方式のデ−タなどを検出す
    ると同時に該自動利得制御アンプを制御する同期/デ−
    タ検出手段と、該A/D変換器の出力信号の伝送路歪を
    補正するアダプティブフィルタと、該アダプティブフィ
    ルタにより波形等化された信号にノンリニアディエンフ
    ァシス処理を施すノンリニアディエンファシス処理手段
    と、該アダプティブフィルタにより波形等化された信号
    をα倍する第2の乗算器と、該ノンリニアディエンファ
    シス処理手段の出力信号と該第2の乗算器の出力信号と
    を選択し出力する第1のセレクタとを設けると共に、上
    記アダプティブフィルタを、等化フィルタと、伝送路歪
    を検出するための基準信号から求めた波形歪の補正に必
    要なフィルタ係数を該等化フィルタに供給する波形等化
    制御手段とで構成し、この波形等化制御手段により、A
    M伝送の場合には上記第1のセレクタが上記第2の乗算
    器出力を選択し、FM伝送の場合には上記第1のセレク
    タが上記ノンリニアディエンファシス出力を選択するよ
    うに制御すると共に、上記1/α減衰器と上記第1及び
    第2の乗算器のαの値をAM伝送の場合にはα≧1に制
    御し、FM伝送の場合にはα=1に制御するように構成
    したことを特徴とする波形等化装置。
  7. 【請求項7】 請求項6の発明において、上記第1の乗
    算器を第3のk乗算器と該第3のk乗算器の出力信号に
    オーバーフロー/アンダーフローのリミッタをかけるO
    F/UFリミッタと第2のセレクタとで構成し、該第3
    のk乗算器は上記A/D変換器の出力をk倍すると共
    に、該OF/UFリミッタは該第3のk乗算器の出力信
    号にオーバーフロー/アンダーフローのリミッタをか
    け、さらに該第2のセレクタは該OF/UFリミッタの
    出力と上記A/D変換器の出力とを選択して上記同期/
    デ−タ検出手段に供給するように夫々接続され、上記第
    2の乗算器を第4のk乗算器で構成し、AM伝送の場合
    には、上記第2のセレクタは上記OF/UFリミッタの
    出力を選択するように制御され、FM伝送の場合、上記
    第2のセレクタは上記A/D変換器の出力を選択するよ
    うに制御され、上記kの値がk≧1となるように構成し
    たことを特徴とする波形等化装置。
  8. 【請求項8】 AM伝送とFM伝送を切換えて伝送され
    るアナログ信号を受信し、FM伝送の場合にディエンフ
    ァシス処理をA/D変換器の後段でディジタル処理する
    方式の受信機の伝送路歪を等化する波形等化装置におい
    て、受信したアナログ信号の振幅を制御する自動利得制
    御アンプと、該自動利得制御アンプから出力される信号
    をサンプリングするA/D変換器と、該A/D変換器の
    出力信号をα倍する第1の乗算器と、該第1の乗算器の
    出力信号から同期信号や伝送方式のデ−タなどを検出す
    ると同時に該自動利得制御アンプを制御する同期/デ−
    タ検出手段と、該A/D変換器の出力信号の伝送路歪を
    補正するアダプティブフィルタと、該アダプティブフィ
    ルタにより波形等化された信号にノンリニアディエンフ
    ァシス処理を施すノンリニアディエンファシス処理手段
    と、該ノンリニアディエンファシス処理手段の出力信号
    と該アダプティブフィルタの出力信号とを選択し出力す
    る第1のセレクタとを設けると共に、該アダプティブフ
    ィルタを、等化フィルタと、伝送路歪を検出するための
    基準信号から求めた波形歪の補正に必要なフィルタ係数
    を該等化フィルタに供給する波形等化制御手段とで構成
    し、この波形等化制御手段により、AM伝送の場合に
    は、上記第1のセレクタは上記アダプティブフィルタの
    出力を選択するように制御され、FM伝送の場合には、
    上記第1のセレクタは上記ノンリニアディエンファシス
    出力を選択するように制御され、上記第1及び第2の乗
    算器のαの値を、AM伝送の場合にはα≧1となるよう
    にし、FM伝送の場合にはα=1となるように構成した
    ことを特徴とする波形等化装置。
  9. 【請求項9】 AM伝送とFM伝送を切換えて伝送され
    るアナログ信号を受信し、FM伝送の場合にディエンフ
    ァシス処理をA/D変換器の後段でディジタル処理する
    方式の受信機の伝送路歪を等化する波形等化装置におい
    て、受信したアナログ信号を1/k倍する減衰器と、該
    1/k減衰器の出力信号をサンプリングするA/D変換
    器と、該A/D変換器から出力されるディジタル信号か
    らディジタル値hを減算する減算手段と、該減算手段の
    出力信号から同期信号や伝送方式のデ−タなどを検出す
    る同期/デ−タ検出手段と、該減算手段の出力信号の伝
    送路歪を補正するアダプティブフィルタと、該アダプテ
    ィブフィルタにより波形等化された信号にノンリニアデ
    ィエンファシス処理を施すノンリニアディエンファシス
    処理手段と、該ノンリニアディエンファシス処理手段の
    出力信号と該アダプティブフィルタの出力信号とを選択
    し出力する第1のセレクタとを設けると共に、該アダプ
    ティブフィルタを、等化フィルタと、伝送路歪を検出す
    るための基準信号から求めた波形歪の補正に必要なフィ
    ルタ係数を該等化フィルタに供給する波形等化制御手段
    とで構成し、AM伝送の場合には、上記A/D変換器の
    仕様分解能nビットに対して分解能mビット(n<m)
    のA/D変換器を用い、上記k、hの値を 【数1】 【数2】 となるように構成したことを特徴とする波形等化装置。
  10. 【請求項10】 AM伝送とFM伝送を切換えて伝送さ
    れるアナログ信号を受信し、FM伝送の場合にディエン
    ファシス処理をA/D変換器の後段でディジタル処理す
    る方式の受信機の伝送路歪を等化する波形等化装置にお
    いて、受信したアナログ信号を1/k倍する減衰器と、
    該1/k減衰器の出力信号をサンプリングするA/D変
    換器と、該A/D変換器の出力信号から同期信号や伝送
    方式のデ−タなどを検出する同期/デ−タ検出手段と、
    該A/D変換器の出力信号の伝送路歪を補正するアダプ
    ティブフィルタと、該アダプティブフィルタにより波形
    等化された信号にノンリニアディエンファシス処理を施
    すノンリニアディエンファシス処理手段と、該ノンリニ
    アディエンファシス処理手段の出力信号と該アダプティ
    ブフィルタの出力信号とを選択し出力する第1のセレク
    タとを設けると共に、該アダプティブフィルタを、等化
    フィルタと、伝送路歪を検出するための基準信号から求
    めた波形歪の補正に必要なフィルタ係数を該等化フィル
    タに供給する波形等化制御手段とで構成し、AM伝送の
    場合には、上記A/D変換器の仕様分解能nビットに対
    して分解能mビット(n<m)のA/D変換器を用い、
    上記kの値を 【数3】 となるように構成すると共に、該A/D変換器により変
    換されたmビットのディジタル信号の下位nビットを上
    記アダプティブフィルタと上記同期/デ−タ検出手段に
    供給するように構成したことを特徴とする波形等化装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100929137B1 (ko) * 2002-11-20 2009-12-01 엘지전자 주식회사 영상표시기기의 신호처리장치 및 방법
JP2010278911A (ja) * 2009-05-29 2010-12-09 Sony Corp 信号処理装置、信号処理方法、および受信システム

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KR100929137B1 (ko) * 2002-11-20 2009-12-01 엘지전자 주식회사 영상표시기기의 신호처리장치 및 방법
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