JP3446443B2 - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

自動変速機の変速制御装置

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JP3446443B2
JP3446443B2 JP717396A JP717396A JP3446443B2 JP 3446443 B2 JP3446443 B2 JP 3446443B2 JP 717396 A JP717396 A JP 717396A JP 717396 A JP717396 A JP 717396A JP 3446443 B2 JP3446443 B2 JP 3446443B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、自動変速機の変速
制御装置に関し、特にマニュアルモードを備えた変速制
御装置の改良に関するものである。 【0002】 【従来の技術】車両に用いられる自動変速機の変速制御
装置では、車速VSPとスロットル開度TVO(または
アクセル開度)等の運転条件に応じて目標変速比i*を
決定する自動変速モードに加えて、従来のマニュアル式
変速機と同様に、予め設定された所定の変速比を、運転
者の変速操作に応じて選択するマニュアルモードを備え
たものがいくつか知られており、例えば、特開昭60−
26847号公報に開示されるものがある。 【0003】これは、自動変速機として無段変速機を採
用した場合に、マニュアルモードではシフトレバーのシ
フト位置に応じて無段変速機の変速比を設定しており、
車速VSPやスロットル開度TVOに拘わらず、運転者
が所望の変速比を選択可能としたものである。 【0004】また、季刊「MOVE 1995 SPR
ING 01」(平成7年4月28日 山栄書房 発
行)の第123頁、第128頁のように、一つのシフト
レバーで自動変速モードとマニュアルモードを選択的に
切り換えるものも知られている。 【0005】これは、図13に示すように、自動変速機
のマニュアルモードとしてシフトレバー5のセレクタス
イッチ5Aに、UPスイッチ8及びDOWNスイッチ9
をそれぞれ設け、シフトレバー5の操作に応じて相対的
に目標変速比i*を変更するものが従来から知られてお
り、自動変速モード「D」から図中左側へシフトレバー
5を操作すれば、従来のマニュアル式変速機と同様のマ
ニュアルモードとなり、シフトレバー5を図中「+」側
へ押せば、UPスイッチ8がONとなってアップシフト
を指令する一方、同様にシフトレバー5を「−」側へ押
せばDOWNスイッチ9がONとなってダウンシフトを
指令し、現在の変速比(又はシフト位置)に対して相対
的に変速比を変更するもので、このような変速制御を以
下、シーケンシャルシフトとする。なお、図中「P」、
「R」、「N」はそれぞれ、パーキング、後進、ニュー
トラルを示す。 【0006】さらに、変速比を連続的に変更可能な無段
変速機の変速制御装置においても、自動変速モードに加
えて、マニュアルモードとして、上記のようなシーケン
シャルシフトを容易に実現することができ、例えば、図
14に示すように、マニュアルモードの変速段数を6段
とし、各変速段GP=1〜6に応じてそれぞれ変速比i
(1)〜i(6)を予め設定し、上記図13のようなシ
フトレバー5のUPスイッチ8又はDOWNスイッチ9
の操作に応じて、順次相対的に変速比i(n)を切り換
え、マニュアル式変速機と同様な変速操作を行うことが
できる。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】ところで、自動変速機
のマニュアルモードでは、変速速度と変速ショックは相
反する関係にあり、運転者や搭乗者に与える変速ショッ
クが許容範囲内となるように変速速度を設定する必要が
あるが、コーナーの連続する山岳路等では変速ショック
が大きくとも迅速な変速が必要となる場合がある一方、
高速道路等での巡航時では変速ショックを抑制した滑ら
かな変速が要求される場合もあり、運転条件や運転者の
好みに応じて、変速速度は変化する。 【0008】しかしながら、上記のような自動変速機の
変速制御装置では、シフトレバーをマニュアルモードへ
操作してダウンシフト又はアップシフトを行った場合、
変速速度は所定の値に設定されているため、上記のよう
な運転条件や運転者の好みに応じた変速速度が得られな
いという問題があり、マニュアル式変速機のように運転
者の変速操作に応じた変速を行えない場合があった。 【0009】そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなさ
れたもので、順次相対的に変速比を変更する自動変速機
のマニュアルモードで、運転者の変速操作に応じて変速
速度を変更可能な自動変速機の変速制御装置を提供する
ことを目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】第1の発明は、図15に
示すように、自動変速機60の自動変速モードとマニュ
アルモードとを選択的に切り換える変速モード切換手段
61と、前記マニュアルモードを選択したときにアップ
シフト又はダウンシフトを指令する手動変速指令手段6
2と、前記変速モード切換手段61がマニュアルモード
のときには、この手動変速指令手段62からの指令に応
じて変速段GPの設定値を、予め設定した複数の変速段
のうち、隣合う変速段へ相対的に変更するとともに、こ
の変速段GPに応じて前記自動変速機60の変速比iを
変更する変速制御手段63とを備えた自動変速機の変速
制御装置において、前記手動変速指令手段62は、第1
の変速速度Δi1で変速を行う第1の変速指令手段62
Aと、前記第1の変速速度Δi1よりも大きな第2の変
速速度Δi2で変速を行う第2の変速指令手段62B
、前記第2変速指令手段62Bの操作頻度に応じて前
記第1変速速度Δi1を学習補正する学習制御手段65
を備える。 【0011】 【0012】 【0013】 【0014】 【作用】したがって第1の発明は、マニュアルモードで
は、手動変速指令手段によってアップシフトまたはダウ
ンシフトを行って、変速段の設定値を隣合う変速段へ相
対的に変更することができ、手動変速指令手段を第1及
び第2変速指令手段から構成したことにより、第1変速
指令手段の操作によって所定の第1変速速度で任意の変
速段へ変速操作を行う一方、第2変速指令手段を操作し
た場合には、第1変速速度よりも大きな第2変速速度に
よって迅速な変速操作を行うことができ、運転状況や運
転者の好みに応じて変速速度を変更することができる。 【0015】 【0016】 【0017】そして、第2変速指令手段の操作頻度に応
じて第1変速速度Δi1を学習補正するため、第1変速
速度を運転状況や運転者の好みに応じた値に設定するこ
とができ、第2変速指令手段の頻繁な操作を低減でき
る。 【0018】 【実施形態】以下、本発明の実施形態を添付図面に基づ
いて説明する。 【0019】図1は、自動変速モードに加えてマニュア
ルモードを備えた自動変速装置1を無段変速機10で構
成した場合を示し、無段変速機10は、例えば、2つの
パワーローラ18、20の傾転角に応じて変速比を連続
的に変更するトロイダル型で構成される。 【0020】自動変速装置1は、変速制御コントローラ
2からの指令に応じてこの無段変速機10の変速比を制
御する油圧制御装置4を備える。 【0021】無段変速機10は、エンジンとトルクコン
バータ12との間に前後進切換装置40を介装するとと
もに、油圧ポンプ84から供給された油圧を、油圧制御
装置4で制御することで変速比の変更などを行うもので
ある。なお、トルクコンバータ12は発進要素として配
設されたもので、所定の速度以上では図示しないロック
アップ(LU)クラッチが作動して、エンジンと無段変
速機10の入力軸は直結される。 【0022】自動変速装置1の油圧制御装置4は、マイ
クロコンピュータを主体に構成された変速制御コントロ
ーラ2に駆動されるステップモータ61を備える。 【0023】変速制御コントローラ2は、エンジン制御
コントローラ3から入力されたエンジン回転数Ne及び
スロットル開度TVOと、シフトレバー5のセレクタス
イッチ5Aからのセレクタ位置と、無段変速機10に配
設された入力軸回転センサ6及び出力軸回転センサ7か
らの入力軸回転数Nin及び出力軸回転数Nout(=車速
VSP)をそれぞれ読み込んで、車両の運転状態に応じ
た目標変速比i*を演算する。なお、出力軸回転センサ
7は、車速VSPを検出する車速センサとして機能し、
変速制御コントローラ2は出力軸回転数Noutに所定の
定数を乗じて車速VSPを演算する。 【0024】そして、変速制御コントローラ2は、演算
した目標変速比i*に基づいて油圧制御装置4のステッ
プモータ61を駆動して、トロイダル型の無段変速機1
0のパワーローラ18、20の傾転角が目標変速比I*
に一致するように駆動するものである。 【0025】ここで、変速制御コントローラ2は、図2
に示すように、演算処理を行うCPU50を主体として
構成され、記憶手段としてのRAM51、ROM52を
有し、さらにエンジン制御コントローラ3からのスロッ
トル開度TVOを読み込むA/Dコンバータ53、同じ
くエンジン制御コントローラ3からのエンジン回転数N
e、無段変速機10の入出力軸の回転数Nin、Nout
(=VSP)を入力するカウンタ54、シフトレバー5
のセレクタスイッチ5A等の信号を読み込むデジタルI
/O55、そして、油圧制御装置4のステップモータ6
1を駆動するデジタルI/O56から構成される。 【0026】ここで、変速制御コントローラ2のROM
52等の記憶手段には、自動変速モードとマニュアルモ
ードの2つの変速モードに対応した複数の変速マップが
予め格納されており、これらの変速モードに対応するた
め、シフトレバー5のセレクタスイッチ5Aは、図4に
示すように、前記従来例と同様の「H」型のゲートを備
え、自動変速モードである「D」レンジに加えて、自動
変速ないし手動変速の一方を選択する変速モード切換手
段としてのマニュアルモード切換スイッチ13を備えて
おり、マニュアルモードでは、シフトレバー5の前後方
向(図4の上下方向)へのストロークに応じて順次相対
的に変速段を変更する手動変速指令手段としてのUPス
イッチ8とDOWNスイッチ9とを備えている。 【0027】ここで、変速制御コントローラ2にアップ
シフトを指令するUPスイッチ8は、図5に示すよう
に、シフトレバー5の所定のストロークでONになる第
1UPスイッチ8Aと、さらにシフトレバー5をストロ
ークさせたときにONとなる第2UPスイッチ8Bを備
え、これらのスイッチはシフトレバー5側に設けたシュ
ー5B、5Cと摺接することで電気的に導通状態とな
る。 【0028】同様に、変速制御コントローラ2にダウン
シフトを指令するDOWNスイッチ9は、同じく図5に
示すように、シフトレバー5の所定のストロークでON
になる第1DOWNスイッチ9Aと、さらにシフトレバ
ー5をストロークさせたときにONとなる第2DOWN
スイッチ9Bを備え、上記UPスイッチ8と同様に、こ
れらのスイッチはシフトレバー5側に設けたシュー5
B、5Cと摺接することで電気的に導通状態となる。な
お、第1UPスイッチ8A、第1DOWNスイッチ9A
がそれぞれ第1変速指令手段を、第2UPスイッチ8
B、第2DOWNスイッチ9Bがそれぞれ第2変速指令
手段を構成する。 【0029】そして、マニュアルモードへ操作されたシ
フトレバー5は、図示しない弾性部材によって、図5に
示す中立状態へ向けて常時付勢されており、第1UPス
イッチ8Aまたは第1DOWNスイッチ9Aへ向けてシ
フトレバー5をストロークさせると、シフトレバー5に
加わる反力は増大し、さらに、第1UPスイッチ8Aま
たは第1DOWNスイッチ9AがONになってから、さ
らに第2UPスイッチ8Bまたは第2DOWNスイッチ
9Bへ向けてシフトレバー5をストロークさせると、シ
フトレバー5に加わる反力がさらに増大するように設定
され、この反力の増大は、ほぼ段階的に設定されてお
り、運転者はシフトレバー5に加わる反力の大きさに基
づいて第1UPスイッチ8Aから第2UPスイッチ8B
が順次ONになることを認識でき、DOWNスイッチ9
についても同様である。なお、シフトレバー5の変位に
応じて段階的な反力を付与する反力発生手段は、図示し
ないバネ等の弾性体で構成される。 【0030】なお、マニュアルモードの変速段は、図1
4に示した前記従来例と同様に変速制御コントローラ2
に予め設定されるもので、ここでは、前記従来例と同じ
く6段の変速段GPで構成した場合を示し、マニュアル
モードの変速マップは、1速〜6速の各変速段GP=1
〜6に応じて所定の変速比i(1)〜i(6)がそれぞ
れ設定され、これら変速比i(n)は変速段の増大に応
じてHi側、すなわち、変速比が減少するように設定さ
れる。 【0031】一方、シフトレバー5で「D」レンジの自
動変速モードを選択した場合には、従来の自動変速機の
変速制御装置と同様に、車速VSPとスロットル開度T
VO(又はアクセル開度)に応じた図示しない変速マッ
プによって目標変速比i*を決定する自動変速モードと
なる。 【0032】ここで、本実施形態における制御の概要
は、図3に示すように変速制御コントローラ2が、出力
軸回転センサ7から信号Noutに基づく車速VSP、エ
ンジン制御コントローラ3のスロットル開度センサ30
からのスロットル開度TVO、セレクタスイッチ5Aの
マニュアルモード切換スイッチ13から検出した変速モ
ード、セレクタスイッチ5AのUPスイッチ8またはD
OWNスイッチ9からの信号(第1UPスイッチ8A、
第1DOWNスイッチ9Aまたは第2UPスイッチ8
B、第2DOWNスイッチ9B)を入力として、自動変
速装置1のステップモータ61へ所定のパルスを出力す
るものである。 【0033】なお、マニュアルモード切換スイッチ13
は、図4に示すように、右側の自動変速モードと、左側
のマニュアルモードを接続する「H」型ゲートの途中に
設けられる。 【0034】次に、変速制御コントローラ2で行われる
制御の一例を図7、図8のフローチャートに示し、これ
らフローチャートを参照しながら詳述する。なお、各フ
ローチャートは所定時間毎、例えば10msec毎にそれぞ
れ実行されるものである。 【0035】図7のステップS1では、各種センサより
データを読み込んで車両の運転状態を検出するもので、
エンジン回転数Ne、スロットル開度TVOをエンジン
制御コントローラ3から読み込むとともに、自動変速装
置1から入力軸回転数Nin、出力軸回転数Nout(車速
VSP)及びシフトレバー5のセレクタスイッチ5A及
びUPスイッチ8、DOWNスイッチ9からの信号を読
み込む。 【0036】そして、ステップS2では、セレクタスイ
ッチ5Aのマニュアルモード切換スイッチ13の信号を
読み込んで、現在のシフト位置がマニュアルモードと自
動変速モードのどちらにあるかを判定し、図4におい
て、シフトレバー5が図中左側に操作されたマニュアル
モードであれば、ステップS3へ進む一方、自動変速モ
ードであればステップS4へ進んで、上記したように車
速VSPとスロットル開度TVOに応じた目標変速比i
*を設定する。 【0037】一方、ステップS3で行われるマニュアル
モードの変速制御は、図8に示すステップS10〜19
のフローチャートに基づいて行われ、以下、このマニュ
アルモードの変速制御について詳述する。 【0038】まず、ステップS10では、シフトレバー
5がアップシフト側へ操作されて第1UPスイッチ8A
がOFFからONに変化したか(信号の立ち上がり)を
判定し、シフトレバー5が所定量以上ストロークして第
1UPスイッチ8AがONであれば、ステップS11の
処理へ進んで、マニュアルモードの変速段GPに1を加
算して目標変速段GPを増大する。 【0039】一方、ステップS12では、シフトレバー
5がダウンシフト側へ操作されて第1DOWNスイッチ
9AがOFFからONに変化したか(信号の立ち上が
り)を判定し、第1DOWNスイッチ9AがONであれ
ばステップS13の処理へ進んで、マニュアルモードの
変速段GPから1を減算して目標変速段GPを減算す
る。 【0040】なお、本実施形態では、図示はしないが、
変速段GPの最小値は1、最大値は6にそれぞれ規制さ
れる。 【0041】そして、ステップS14では、ステップS
11又はS13で設定された変速段GPに応じた目標変
速比i*を決定する。 【0042】こうして目標変速段GPを決定してから、
ステップS15では、シフトレバー5がさらにアップシ
フト側へストロークして第2UPスイッチ8BがONと
なったか否かを判定し、ONであれば運転者が迅速なア
ップシフトを要求したと判定して、ステップS16へ進
む。 【0043】一方、第2UPスイッチ8BがOFFであ
ればステップS17へ進んで、シフトレバー5がさらに
ダウンシフト側へストロークして第2DOWNスイッチ
9BがONとなったか否かを判定し、ONであれば運転
者が迅速なダウンシフトを要求したと判定して、ステッ
プS18へ進む。 【0044】ステップS17、19の判定で、第2のU
Pスイッチ8B及びDOWNスイッチ9Bが共にOFF
であれば、ステップS19へ進んで、目標変速速度Δi
*に通常の変速操作に対応した第1の変速速度Δi1を
設定する。 【0045】この第1変速速度Δi1は、例えば、変速
時のショックを抑制するような所定の変速速度に設定さ
れる。 【0046】一方、ステップS17、19の判定で、第
2のUPスイッチ8B及びDOWNスイッチ9Bのうち
のいずれか一方がONとなる場合では、迅速なアップシ
フトまたはダウンシフトを行うべく、ステップS16、
18で目標変速速度Δi*に第2の変速速度Δi2が設
定される。 【0047】この第2変速速度Δi2は、上記第1変速
速度Δi1より大きな所定値に設定されるもので、例え
ば、変速ショックに拘わらず迅速な変速が可能な所定値
に設定される。 【0048】こうして、自動無段変速装置1のマニュア
ルモードでは、シフトレバー5の操作に応じて目標変速
比i*及び目標変速速度Δi*を設定し、図7のメインル
ーチンへ復帰する。 【0049】そして、図7のステップS5では、無段変
速機10の実際の変速比が目標変速比i*に一致するよ
う、目標変速速度Δi*でステップモータ61等のアク
チュエータを駆動する。 【0050】以上のように、自動変速装置1のマニュア
ルモードにおいて変速比(変速段)を順次相対的に変更
するシフトレバー5のUPスイッチ8及びDOWNスイ
ッチ9を、それぞれ第1のスイッチ(第1UPスイッチ
8A及び第1DOWNスイッチ9A。以下、単に第1の
スイッチとする。)と第2のスイッチ(第2UPスイッ
チ8B、第2DOWNスイッチ9B。以下、単に第2の
スイッチとする。)から構成し、第1のスイッチのみが
ONとなるときには、通常の変速速度である第1変速速
度Δi1によって、変速段を切り替える際の変速ショッ
クを抑制しながら滑らかに変速を行う一方、第1のスイ
ッチに加えて第2のスイッチもONとなると、第1の変
速速度Δi1より大きな第2の変速速度Δi2によって
迅速に変速段の切り替えを行うことが可能となり、運転
条件や運転者の好みに応じて変速速度Δiを変更するこ
とができ、前記従来例に比してマニュアルモードを備え
た自動変速機の運転性を向上させることができるのであ
る。 【0051】そして、シフトレバー5は、ストロークの
大きさに応じて第1のスイッチと第2のスイッチが順次
ONとなるよう構成されるとともに、シフトレバー5を
図5に示す中立位置へ付勢する反力を、第2のスイッチ
をONにするときの反力を、第1のスイッチをONにす
るときの反力より大きく設定したため、運転者はシフト
レバー5に加わる反力から、容易に第1または第2のス
イッチの動作状態(=変速速度)を認識することがで
き、マニュアルモードを備えた自動変速機の運転性をさ
らに向上させることができるのである。 【0052】また、マニュアルモードでの変速指令を行
うUPスイッチ8とDOWNスイッチ9にそれぞれ第1
及び第2のスイッチを設けたため、万一、一方のスイッ
チが故障した場合にも第1又は第2のスイッチのうちの
一方で変速を行うことができ、自動変速機のマニュアル
モードの信頼性を向上させることができる。 【0053】図9〜図12は第2の実施形態を示し、上
記第1実施形態のマニュアルモード制御に学習制御を加
えたもので、その他の構成は上記第1実施形態と同様で
ある。 【0054】前記第1実施形態では、第1UPスイッチ
8A又は第1DOWNスイッチ9AのみがONとなると
きの第1変速速度Δi1を、アップシフト及びダウンシ
フト側を同一の変速速度Δi1に設定したのに対し、本
実施形態では、図9のステップS20、S21のよう
に、アップシフト側の第1変速速度をΔi1u、ダウン
シフト側の第1変速速度をΔi1dとしてそれぞれ設定
する。 【0055】これら第1の変速速度Δi1u、Δi1d
は、図10〜図12のフローチャートに示すように、第
2UPスイッチ8Bと第2DOWNスイッチ9Bの操作
頻度に基づく学習補正値として演算されるものである。 【0056】まず、第2UPスイッチ8Bと第2DOW
Nスイッチ9Bの操作頻度は、図10のフローチャート
に基づいて行われる。 【0057】ステップS30で、第2UPスイッチ8B
がOFFからONに変化したと判定されると、ステップ
S31で現在のタイマのカウントTimerと、前回O
NとなったときのタイマのカウントTMold1との差
を変数Tdata1として求める。 【0058】Tdata1=Timer−TMold1 ただし、タイマのカウントTimerは、図12に示す
ように、所定時間毎にインクリメントされるものであ
る。 【0059】そして、ステップS32で、現在のタイマ
のカウントTimerをアップシフト側の前回値TMo
ld1に代入してから、ステップS36で第2UPスイ
ッチ8Bの操作頻度Hindo1を次式により求める。 【0060】Hindo1=1/Tdata1 一方、第2DOWNスイッチ9BがOFFからONに変
化したと判定されると、ステップS34で現在のタイマ
のカウントTimerと、前回第2DOWNスイッチ9
BがONとなったときのタイマのカウントTMold2
との差を変数Tdata2として求める。 【0061】Tdata2=Timer−TMold2 そして、上記と同様にステップS35で、現在のタイマ
のカウントTimerをダウンシフト側の前回値TMo
ld2に代入してから、ステップS36で第2DOWN
スイッチ9Bの操作頻度Hindo2を次式により求め
る。 【0062】Hindo2=1/Tdata2 図11のフローチャートでは、図10のフローチャート
により求めた第2UPまたはDOWNスイッチ8B、9
Bの操作頻度Hindo1、2に基づいて、第1の変速
速度Δi1u、Δi1dの学習補正を行う。 【0063】ステップS40では、操作頻度Hindo
1よりアップシフト側の第1変速速度Δi1uを次式に
より求める。 【0064】 Δi1u=Δi10+K×Hindo1 ただし、Δi10は第1変速速度の所定の基準値、Kは
所定の定数である。 【0065】そして、ステップS41ではこのアップシ
フト側第1変速速度Δi1uが所定の最大値Δi1u
maxを超えていないかを判定して、超えていればステッ
プS42でこの最大値Δi1umaxを第1変速速度Δi
1uとして設定する。 【0066】したがって、アップシフト側の第1変速速
度Δi1uは、第2UPスイッチ8Bの操作頻度が大き
くなるにつれて増大し、所定の最大値Δi1umax以内
となるよう設定される。 【0067】一方、ステップS43〜S45では、ダウ
ンシフト側の第1変速速度Δi1dについて上記と同様
の学習補正が行われ、図10のフローチャートで求めた
操作頻度Hindo2に基づいて、ダウンシフト側の第
1変速速度Δi1dは、第2DOWNスイッチ9Bの操
作頻度が大きくなるにつれて増大し、所定の最大値Δi
1dmax以内となるよう設定される。 【0068】こうして、第2スイッチの操作頻度に応じ
てアップシフト及びダウンシフト側の第1変速速度Δi
1u、Δi1dをそれぞれ学習補正することで、運転状
況に応じて第1変速速度Δi1u、Δi1dを変更で
き、アップシフト側とダウンシフト側で第1変速速度を
独立させたため、運転状況や運転者の好みに応じた変速
速度をより細かく設定することができるのである。 【0069】すなわち、運転者がシフトレバー5を操作
して、第1スイッチをONにしただけでは変速速度が遅
いと感じた場合には、シフトレバー5をさらにストロー
クさせて第2スイッチをONにするが、この第2スイッ
チの操作頻度が大きくなるにつれて、第1変速速度Δi
1d、Δi1uが学習補正によってそれぞれ増大するた
め、シフトレバー5を操作して第1スイッチをONにす
るだけで運転者が望む変速速度に設定でき、頻繁に第2
スイッチまでシフトレバー5をストロークすることがな
くなって、短い変速ストロークによって、より迅速な変
速操作を行うことが可能となり、マニュアルモードを備
えた自動変速機の操作性をさらに向上させることができ
る。 【0070】なお、上記実施形態において、マニュアル
切換スイッチ13、UPスイッチ8、DOWNスイッチ
9をシフトレバー5の変位に応じて操作する例を示した
が、図示はしないが、これらのスイッチをハンドルやス
テアリングコラム、あるいはインストゥルメントパネル
等に配置することもできる。 【0071】また、上記実施形態では自動変速装置1を
無段変速機10で構成した場合を示したが、従来からの
遊星歯車式で構成された自動変速機で構成しても同様の
作用、効果を得ることができる。 【0072】 【発明の効果】以上説明したように第1の発明は、マニ
ュアルモードでは、手動変速指令手段によってアップシ
フトまたはダウンシフトを行って、変速段の設定値を隣
合う変速段へ相対的に変更することができ、手動変速指
令手段を第1及び第2変速指令手段から構成したことに
より、第1変速指令手段の操作によって所定の第1変速
速度で任意の変速段へ変速操作を行う一方、第2変速指
令手段を操作した場合には、第1変速速度よりも大きな
第2変速速度によって迅速な変速操作を行うことがで
き、運転状況や運転者の好みに応じて変速速度を変更す
ることが可能となって、マニュアルモードを備えた自動
変速機の操作性を向上させ、また、第1または第2の変
速指令手段が故障した場合であっても、残りの一方で変
速操作を行うことができるため、マニュアルモードを備
えた自動変速機の信頼性を向上させることも可能とな
る。 【0073】 【0074】 【0075】そして、第2変速指令手段の操作頻度に応
じて第1変速速度Δi1を学習補正するため、第1変速
速度を運転状況や運転者の好みに応じた値に設定するこ
とができ、第2変速指令手段の頻繁な操作を低減して迅
速な変速操作を実現できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施形態を示す自動変速装置のブロ
ック図。 【図2】変速制御コントローラの詳細を示すブロック
図。 【図3】マニュアルモードの変速制御の概念図。 【図4】シフトレバー及びセレクトスイッチの平面図で
ある。 【図5】同じくシフトレバーとUPスイッチ、DOWN
スイッチの側面図である。 【図6】シフトレバーのストロークと第1及び第2のU
PまたはDOWNスイッチの作動状態の関係と、反力の
関係を示すグラフである。 【図7】変速制御コントローラで行われる制御の一例を
示すフローチャートで、メインルーチンを示す。 【図8】同じくマニュアルモード制御のサブルーチンを
示すフローチャート。 【図9】第2の実施形態を示し、マニュアルモード制御
のサブルーチンを示すフローチャート。 【図10】同じく、第2のUP又はDOWNスイッチの
操作頻度の学習処理を示すフローチャート。 【図11】第1変速速度の学習補正処理を示すフローチ
ャート。 【図12】タイマー処理を示すフローチャート。 【図13】従来の自動変速機のシフトレバー及びセレク
トスイッチの平面図。 【図14】無段変速機のマニュアルモードを示す変速マ
ップで、目標入力軸回転数と車速との関係を示す。 【図15】第1ないし第4の発明のいずれかひとつに対
応するクレーム対応図である。 【符号の説明】 2 変速制御コントローラ 3 エンジン制御コントローラ 4 油圧制御装置 5 シフトレバー 8 UPスイッチ 8A 第1UPスイッチ 8B 第2UPスイッチ 9 DOWNスイッチ 9A 第1DOWNスイッチ 9B 第2DOWNスイッチ 10 無段変速機 13 マニュアル切換スイッチ 50 CPU 51 RAM 52 ROM 53 A/D 54 カウンタ 55、56 デジタルIO 60 自動変速機 61 変速モード切換手段 62 手動変速指令手段 62A 第1変速指令手段 62B 第2変速指令手段 63 変速制御手段 64 反力発生手段 65 学習制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−322022(JP,A) 特開 平7−301321(JP,A) 特開 平6−257665(JP,A) 特開 平7−127718(JP,A) 特開 平6−323420(JP,A) 特開 平9−137860(JP,A) 実開 平6−6813(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 59/00 - 63/48

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】自動変速機の自動変速モードとマニュアル
    モードとを選択的に切り換える変速モード切換手段と、 前記マニュアルモードを選択したときにアップシフト又
    はダウンシフトを指令する手動変速指令手段と、 前記変速モード切換手段がマニュアルモードのときに
    は、この手動変速指令手段からの指令に応じて変速段の
    設定値を、予め設定した複数の変速段のうち、隣合う変
    速段へ相対的に変更するとともに、この変速段に応じて
    前記自動変速機の変速比を変更する変速制御手段とを備
    えた自動変速機の変速制御装置において、 前記手動変速指令手段は、 第1の変速速度で変速を行う第1の変速指令手段と、 前記第1の変速速度よりも大きな第2の変速速度で変速
    を行う第2の変速指令手段と 前記第2変速指令手段の操作頻度に応じて前記第1変速
    速度を学習補正する学習制御手段と、 を備えたことを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
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