JP3510399B2 - 無段変速機の変速速度制御装置 - Google Patents

無段変速機の変速速度制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、Vベルト式無段変
速機やトロイダル型無段変速機に代表される無段変速機
が、走行条件の変化に伴い新たな変速比へ変速を行う場
合において、どの程度の速度で当該新たな変速比に到達
させるかを制御する無段変速機の変速速度制御装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】無段変速機は無段階に変速比を選択する
ことができるが、例えば、1992年1月に本願出願人
である日産自動車(株)が発行した「NISSANマー
チ新型車解説書(K−11)」(C−11)に記載され
たVベルト式無段変速機に見られるように、運転者が希
望する走行形態に応じて選択するレンジ毎に予め設定し
てある変速マップをもとに、走行条件に応じた目標変速
比を求め、この目標変速比となるよう無段階に変速を行
うよう構成する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来の無段変
速機にあっては、現在の変速比から上記の目標変速比に
向けて、どの程度の速度で変速を進行させるかを、つま
り変速速度を積極的に制御するものがなく、図5に破線
で示すように現在の変速比および目標変速比間の変速比
偏差eipに対する単位時間当たりの変速比変化量d
ip(変速比変化速度)の変化割合が一定であった。
【0004】ところで、無段変速機においては変速比を
無段階に変化させることから、走行条件の変化が即、変
速を生起させることとなり、変速速度を制御可能にすれ
ば、この変速速度制御を介して走行条件ごとに車両の運
転フィーリングを、自在にコントロールすることができ
る。
【0005】ここで、走行条件の変化ごとの好適な変速
速度を、図4に示す無段変速機の一般的な変速線図上で
考察する。図4は、スロットル開度TVOごとに車速V
SPに対する変速機目標入力回転数Nt * の線図として
変速パターンを示すものである。矢印は、スロットル
開度TVOを一定に保っての走行中、車速VSPが上昇
したことで生ずるオートアップシフト変速、矢印は、
スロットル開度TVOを一定に保っての走行中、車速V
SPが低下したことで生ずるコーストダウンシフト変速
をそれぞれ示し、また矢印は、アクセルペダルの踏み
込みによりスロットル開度TVOを増大したことで生ず
る踏み込みダウンシフト変速、矢印は、アクセルペダ
ルの戻しによりスロットル開度TVOを減少したことで
生ずる足放しアップシフト変速をそれぞれ示す。更に矢
印は、運転者がエンジンブレーキを希望してマニュア
ルバルブを対応レンジに手動操作したことで生ずるエン
ジンブレーキ線E/B上へのセレクトダウンシフト変速
を示す。
【0006】ところで、車速VSPの変化に伴うオート
アップシフト変速や、コーストダウンシフト変速で
はそれぞれ、図4に示す変速線のトレース性能を向上さ
せる意味合いにおいて、つまり追従性を考慮して、変速
速度が速いと運転者に感じさせる方が良く、逆に、踏み
込みダウンシフト変速や、足放しアップシフト変速
や、セレクトダウンシフト変速ではそれぞれ、車両の
運転性を考慮して、変速速度が緩やかだと運転者に感じ
させる方が良い。
【0007】しかして従来の無段変速機にあっては、図
5に破線で示すように変速比偏差e ipに対する単位時間
当たりの変速比変化量dipの変化割合が一定であること
から、上記した変速を伴う走行条件の種類に関係なく変
速比変化速度を常時同じに感じさせてしまい、上記した
変速速度に関する要求を満足させることができなかっ
た。
【0008】本発明は、図7に示すタイムチャートから
明らかなように変速比偏差eipが、前2者の車速変化に
伴う変速およびに較べて後3者の運転操作変化に伴
う変速〜の時の方がかなり大きくなり、これら両者
の変速を変速比偏差eipから判別することができるとの
事実認識に基づき、変速比偏差eipに応じて変速比偏差
ipに対する単位時間当たりの変速比変化量dipの変化
割合を異ならせるようにし、もって例えば上述の変速速
度に関する要求を実現可能にすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的のため第1発明
による変速速度制御装置は、走行条件に応じて無段階に
設定された目標変速比に向け実変速比を変更される無段
変速機において、前記目標変速比および実変速比間にお
ける偏差を演算する変速比偏差演算手段と、該手段によ
り演算した変速比偏差に応じ、該変速比偏差の絶対値が
車速変化に伴う変速であることを表す設定値未満の小さ
な値である時、該変速比偏差の絶対値が運転操作変化に
伴う変速であることを表す該設定値以上の大きな値であ
る時よりも、該変速比偏差の変化量に対する変速比変化
速度の変化割合を高くする変速比変化速度変更手段とを
具備した構成に特徴づけられる。
【0010】かかる第1発明の構成において無段変速機
は、走行条件に応じ無段階に設定された目標変速比に向
けて無段変速される。
【0011】ここで変速比変化速度変更手段は、変速比
偏差演算手段が演算した上記目標変速比および実変速比
間における変速比偏差に応じ、該変速比偏差の絶対値が
車速変化に伴う変速であることを表す設定値未満の小さ
な値である時は、該変速比偏差の絶対値が運転操作変化
に伴う変速であることを表す該設定値以上の大きな値で
ある時よりも、変速比偏差の変化量に対する変速比変化
速度の変化割合を高くする。
【0012】かかる第1発明の構成によれば、変速比偏
差の絶対値が上記設定値未満の小さな時、つまり車速変
化に伴うオートアップシフト変速や、コーストダウンシ
フト変速ではそれぞれ、変速比偏差の変化量に対する変
速比変化速度の変化割合を相対的に高くすることとな
り、かかる変速時は前記したように、変速線の追従性を
考慮して、変速速度が速いと運転者に感じさせる方が良
い、という要求に符合する。また逆に、変速比偏差の絶
対値が上記設定値以上の大きい時、つまり運転操作変化
に伴う踏み込みダウンシフト変速や、足放しアップシフ
ト変速や、セレクトダウンシフト変速ではそれぞれ、変
速比偏差の変化量に対する変速比変化速度の変化割合を
相対的に低くすることとなり、かかる変速時は前記した
ように、車両の運転性を考慮して、変速速度が緩やかだ
と運転者に感じさせる方が良い、という要求に符合す
る。
【0013】よって第1発明によれば、車速変化に伴う
変速と、運転操作変化に伴う変速とでそれぞれ、前記し
た変速速度に関する要求を共に実現させることができ
る。
【0014】また第2発明においては、上記変速比偏差
演算手段が実変速比として、変速制御周期毎の指令変速
比の前回値を用いる構成とする。
【0015】かかる第2発明の構成によれば、実変速比
を入出力回転数の検出値から演算するような必要がなく
なり、入出力回転数を検出するセンサが不要になること
とも相俟って、コスト的に大いに有利である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。図1乃至図3は、本発明一実
施の形態になる変速速度制御装置をVベルト式無段変速
機に適用した例を示す。
【0017】図1は、同Vベルト式無段変速機の伝動系
を示し、この伝動系は、原動機であるエンジン1からの
回転を流体伝動手段であるトルクコンバータ2を経て入
力される入力軸3と、前後進切換え機構4と、Vベルト
伝動機構5と、ディファレンシャルギヤ装置6とで構成
する。トルクコンバータ2はロックアップクラッチ2a
を有し、該クラッチの締結時、流体伝動状態(コンバー
タ状態)から入出力要素間を直結された直結伝動状態
(ロックアップ状態)に切り換わるものとする。また前
後進切換え機構4は、ダブルピニオン型遊星歯車組7を
具え、前進クラッチ8の締結により入力軸3の回転をそ
のままVベルト伝動機構5に伝達することができ、後退
ブレーキ9の締結により入力軸3の回転を逆転してVベ
ルト伝動機構5に伝達することができるものとする。
【0018】Vベルト伝動機構5は、前後進切換え機構
4からの回転を入力される駆動側のプライマリプーリ1
0と、従動側のセカンダリプーリ11と、これらプーリ
10,11間に掛け渡したVベルト12とで構成する。
ここでプライマリプーリ10およびセカンダリプーリ1
1はそれぞれ、一方のフランジ10a,11aを他方の
フランジと共に回転するが、軸線方向へ変位可能な可動
フランジとし、これら可動フランジ10a,11aの位
置をシリンダ室10b,11b内の圧力により制御可能
とする。
【0019】Vベルト伝動機構5は、プライマリプーリ
10への回転をVベルト12を介してセカンダリプーリ
11および出力軸13に順次伝達する。そして、この伝
動中詳しくは図2につき後述するが、セカンダリプーリ
シリンダ室11bに、変速機入力トルクに応じたライン
圧を供給し、プライマリプーリシリンダ室10bに、こ
のライン圧を元圧として変速制御弁が決定した変速制御
圧(プライマリプーリ圧)を供給し、セカンダリプーリ
シリンダ室11bにおけるライン圧に対するプライマリ
プーリシリンダ室10bにおけるプライマリプーリ圧の
比により、可動フランジ10a,11aの位置を決定し
て、両プーリ10,11に対するVベルト12の巻掛け
円弧径、つまり、プーリ間伝動比(変速比)を決定す
る。
【0020】よってVベルト伝動機構5は、プライマリ
プーリ圧を上昇させることで、変速比を最低速変速比か
ら連続的に高速側変速比に向けて無段階に変化させる変
速を行うことができ、プライマリプーリ圧を低下させる
ことで、変速比を逆に連続的に最低速変速比へ向けて無
段階に変化させる変速を行うことができる。
【0021】Vベルト伝動機構5から出力軸13への回
転は、平行軸歯車組14を介してディファレンシャルギ
ヤ装置6に入力され、このディファレンシャルギヤ装置
6は図示せざる車両の左右駆動輪を差動下に駆動するも
のとする。
【0022】図2は、プライマリプーリシリンダ室10
bおよびセカンダリプーリシリンダ室11bへの圧力を
決定して、上記の無段変速制御を行うための変速制御シ
ステムを示す。この変速制御システムは、変速制御弁2
1と、これをストローク制御する変速アクチュエータと
してのステップモータ22と、プライマリプーリ可動フ
ランジ10aの軸線方向位置、つまり実変速比を変速制
御弁21にフィードバックするための変速比フィードバ
ック部材23とを具える。
【0023】変速制御弁21は、回路24からのライン
圧PL をセカンダリプーリシリンダ室11bへ、セカン
ダリプーリ圧(出力プーリ圧)Psec として供給し続け
る一方、スプール21aのストロークにより、プライマ
リプーリシリンダ室10bに通じた回路26をライン圧
回路24またはドレンポート27に連通させて、プライ
マリプーリシリンダ室10bへのプライマリプーリ圧
(入力プーリ圧)Ppri、つまり変速制御圧を決定する
ものとする。
【0024】ここで変速制御弁スプール21aは、変速
リンク28の中央にピン29で連節し、該変速リンクの
一端をピン30でラック31に、また他端を変速比フィ
ードバック部材23にピン32で連節する。ラック31
には上記のステップモータ22の出力軸上におけるピニ
オン22aを噛合させ、ステップモータ22によりラッ
ク31のストローク位置を決定するものとする。ラック
31のストロークは、変速リンク28をピン32の周り
で対応方向へ回動させ、変速制御弁スプール21aをし
てラック31と同方向にストロークさせる。
【0025】ラック31がステップモータ22により高
速側変速比方向(Hi方向)に変位されたのに呼応して
変速制御弁スプール21aが図中左行するとき、変速制
御弁21はプライマリプーリ圧回路26をライン圧回路
24に通じてプライマリプーリシリンダ室10bへのプ
ライマリプーリ圧(変速制御圧)Ppri を上昇させる。
この時、図1におけるプライマリプーリ可動フランジ1
0aが固定フランジに向け接近し、変速比をプライマリ
プーリ圧Ppri の上昇分だけ、高速側に無段変速させ
る。
【0026】プライマリプーリ可動フランジ10aが固
定フランジに向かう移動量は、変速比フィードバック部
材23に矢印Hiで示す方向へフィードバックされ、変
速制御弁スプール21aを戻し方向へストロークさせ、
ラック31のHi方向変位に対応した変速比が達成され
たところで、変速制御弁スプール21aは図示の原位置
に復帰して変速を終了する。
【0027】ラック31がステップモータ22により低
速側変速比方向(Lo方向)に変位されたのに呼応して
変速制御弁スプール21aが図中右行するとき、変速制
御弁21はプライマリプーリ圧回路26をドレンポート
27に通じてプライマリプーリシリンダ室10bへのプ
ライマリプーリ圧(変速制御圧)Ppri を低下させる。
この時、図1におけるプライマリプーリ可動フランジ1
0aが固定フランジから遠ざかり、変速比をプライマリ
プーリ圧Ppri の低下分だけ、低速側に無段変速させ
る。
【0028】プライマリプーリ可動フランジ10aが固
定フランジから遠去かる移動量は、変速比フィードバッ
ク部材23に矢印Loで示す方向へフィードバックさ
れ、変速制御弁スプール21aを戻し方向へストローク
させ、ラック31のLo方向変位に対応した変速比が達
成されたところで、変速制御弁スプール21aは図示の
原位置に復帰して変速を終了する。
【0029】ステップモータ22への変速比指令は、最
低速変速比が達成されるラック31のストローク位置に
対応したステップモータ22の回転位置(初期位置)を
基準とし、これからのステップ数(ステップモータ操作
量)Stepとして与える。ここでステップモータ操作
量Stepはコントローラ41によりこれを決定するこ
ととする。これがためコントローラ41には、車速VS
Pを検出する車速センサ42からの信号、およびエンジ
ンスロットル開度TVOを検出するスロットル開度セン
サ43からの信号、およびエンジン1(図1参照)のイ
グニッションスイッチ44からの信号を入力する。
【0030】ここで、コントローラ41が行う変速速度
制御を含む変速制御を説明するに、このコントローラ4
1は、イグニッションスイッチ44がONである間、一
定の演算周期ごとに継続的に、図3の機能ブロック図で
示す処理により、または対応するプログラムの実行によ
り、変速速度制御および変速制御を行うものとする。
【0031】目標入力回転数演算部51は、図4に例示
する予定の変速マップをもとに、センサ42,43で検
出した車速VSPおよびスロットル開度TVOから、走
行条件に適した変速機目標入力回転数Nt * (目標エン
ジン回転数でもよい)を求める。そして出力回転数演算
部52では、車速VSPに定数kを掛けて変速機出力回
転数No を算出し、目標変速比演算部53では、上記の
ようにして求めた目標入力回転数Nt * を変速機出力回
転数No で除算し、目標変速比ip0=Nt * /No を演
算する。
【0032】変速比偏差演算部54は、本発明における
変速比偏差演算手段に相当し、目標変速比ip0と実変速
比との間における変速比偏差eipを求めるもので、本実
施の形態においては実変速比として、指令変速比記憶部
55に記憶しておいた前回の指令変速比ip (OLD)
を用いる。ここで前回の指令変速比ip (OLD)は、
1周期前の変速制御で既に達成されており、実変速比と
見做すことができる。従って、本実施の形態において変
速比偏差eipは、eip=ip0−ip (OLD)で表され
る。
【0033】変速比変化速度決定部56は、本発明にお
ける変速比変化速度変更手段に相当し、図5に実線で例
示するように予め定めた特性マップをもとに、上記の変
速比偏差eipから、1演算周期(変速制御周期)当たり
の変速比変化量dip(変速比変化速度)を決定するもの
である。図5に実線で示す1演算周期当たりの変速比変
化量dipの変化特性は、変速比偏差eipが設定値±eS
の範囲内にある小さい時の方が、当該範囲から外れた大
きい時よりも、変速比偏差eipの変化量に対する1演算
周期当たりの変速比変化量dipの変化割合を高くしたも
のである。
【0034】ここで設定値eS は、車速変化に伴うオー
トアップシフト変速、およびコーストダウンシフト変
速と、運転操作変化に伴う踏み込みダウンシフト変速
、足放しアップシフト変速、およびセレクトダウン
シフト変速とを判別可能な値とする。
【0035】指令変速比演算部57では、記憶部55に
おける1周期前の指令変速比ip (OLD)を基準に
し、これに上記1演算周期当たりの変速比変化量dip
加算して、指令変速比ip =ip (OLD)+dipを算
出する。この時点で指令変速比記憶部55は、今回の指
令変速比ip をip (OLD)として記憶し、次の演算
周期において演算部54,57での処理に供する。ステ
ップモータ操作量演算部58では、演算部57からの指
令変速比ip を達成するためのステップモータ操作量S
repを求め、これを図2におけるステップモータ22
に出力する。
【0036】ステップモータ22は、変速制御弁21を
当該操作量Srepに対応した位置に駆動することで、
前記の変速制御動作により指令変速比ip を達成するこ
とができる。
【0037】ここで、指令変速比ip の時系列変化を、
図6のごとくスロットル開度TVOが瞬時t1 にステッ
プ状に増大し、瞬時t2 に元に戻るアクセルペダル操作
の結果、目標変速比ip0が破線で示すようにステップ状
に変化した場合につき説明するに、指令変速比ip は、
図3の変速比変化速度演算部56により決定されたd ip
に対応する速度で、つまり図6に実線で示す応答をもっ
て発生する。ところで、当該アクセルペダル操作に伴う
踏み込みダウンシフト変速時、および足放しアップシフ
ト変速時における1演算周期当たりの変速比変化量dip
が、図5に実線で示すごとく変速比偏差eipに対して比
較的緩やかに変化するよう定められていることから、運
転者は当該変速時の変速速度が緩やかであると感じるこ
とになり、当該変速時の変速速度に関する前記の要求を
実現させることができる。
【0038】一方、動作タイムチャートとしては図示し
なかったが、車速変化に伴うオートアップシフト変速
時、およびコーストダウンシフト変速時は、1演算周期
当たりの変速比変化量dipが、図5に実線で示すごとく
変速比偏差eipに対して比較的急峻に変化するよう定め
られていることから、運転者は当該変速時の変速速度が
急速であると感じることになり、かかる変速時も変速速
度に関する前記の要求を実現させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施の形態になる変速速度制御装置を
具えたVベルト式無段変速機の伝動系を示す略線図であ
る。
【図2】同Vベルト式無段変速機の変速制御装置を示す
システム図である。
【図3】同変速制御装置におけるコントローラが実行す
る変速速度制御および変速制御のプログラムを示すフロ
ーチャートである。
【図4】Vベルト式無段変速機の変速マップ図である。
【図5】1演算周期当たりの変速比変化量の制御特性を
示す線図である。
【図6】同例における変速速度制御の動作タイムチャー
トである。
【図7】車速変化に伴う変速時と、運転操作変化に伴う
変速時で、目標変速比および実変速比間における変速比
偏差の現れ方の違いを示す説明図である。
【符号の説明】
1 エンジン 2 トルクコンバータ 3 入力軸 4 前後進切換え機構 5 Vベルト伝動機構 6 ディファレンシャルギヤ装置 10 プライマリプーリ 10a 可動フランジ 10b プライマリプーリシリンダ室 11 セカンダリプーリ 11a 可動フランジ 11b セカンダリプーリシリンダ室 12 Vベルト 13 出力軸 21 変速制御弁 22 ステップモータ 23 変速比フィードバック部材 28 変速リンク 31 ラック 41 コントローラ 42 車速センサ 43 スロットル開度センサ 44 イグニッションスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−280628(JP,A) 特開 昭63−53129(JP,A) 特開 平1−275944(JP,A) 特開 平8−74958(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 61/00 - 61/24

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行条件に応じて無段階に設定された目
    標変速比に向け実変速比を変更される無段変速機におい
    て、 前記目標変速比および実変速比間における偏差を演算す
    る変速比偏差演算手段と、 該手段により演算した変速比偏差に応じ、該変速比偏差
    の絶対値が車速変化に伴う変速であることを表す設定値
    未満の小さな値である時、該変速比偏差の絶対値が運転
    操作変化に伴う変速であることを表す該設定値以上の大
    きな値である時よりも、該変速比偏差の変化量に対する
    変速比変化速度の変化割合を高くする変速比変化速度変
    更手段とを具備することを特徴とする無段変速機の変速
    速度制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記変速比偏差演算
    手段は前記実変速比として、変速制御周期毎の指令変速
    比の前回値を用いることを特徴とする無段変速機の変速
    速度制御装置。
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