JP3218962B2 - 無段変速機の変速制御装置 - Google Patents

無段変速機の変速制御装置

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JP3218962B2
JP3218962B2 JP1013696A JP1013696A JP3218962B2 JP 3218962 B2 JP3218962 B2 JP 3218962B2 JP 1013696 A JP1013696 A JP 1013696A JP 1013696 A JP1013696 A JP 1013696A JP 3218962 B2 JP3218962 B2 JP 3218962B2
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/66Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings
    • F16H2061/6604Special control features generally applicable to continuously variable gearings
    • F16H2061/6615Imitating a stepped transmissions
    • F16H2061/6616Imitating a stepped transmissions the shifting of the transmission being manually controlled

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  • Friction Gearing (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無段変速機の変速
制御装置に関し、特にマニュアルモードを備えた変速制
御装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両に用いられる無段変速機としては、
従来からベルト式やトロイダル式があり、これら無段変
速機の変速制御装置では、車速VSPとスロットル開度
TVO(またはアクセル開度)に応じて目標変速比i*
を決定する自動変速モードに加えて、従来のマニュアル
変速機と同様に、所定の目標変速比を設定するマニュア
ルモードを備えたものが知られており、例えば、特開昭
60−26847号公報に開示されるものがある。
【0003】これは、シフトレバーのシフト位置に応じ
て無段変速機の目標変速比を設定しており、車速VSP
やスロットル開度TVOに拘わらず、運転者が所望の変
速比を選択可能としたものである。
【0004】また、図8に示すように、自動変速機のマ
ニュアルモードとしては、シフトレバー5のセレクタス
イッチ5Aを「H」型のゲートで構成するとともに、自
動変速モードとマニュアルモードを切り換えるマニュア
ルモード切換スイッチ13と、マニュアルモードのとき
に作動するUPスイッチ8及びDOWNスイッチ9をそ
れぞれ設け、シフトレバー5の操作に応じて相対的に目
標変速比を変更するものが従来から知られており、自動
変速モード「D」から図中左側へシフトレバー5を操作
すれば、マニュアルモード切換スイッチ13がOFFか
らONになって、従来のマニュアル変速機と同様のマニ
ュアルモードとなり、シフトレバー5を図中「+」側へ
ストロークさせれば、UPスイッチ8がONとなってア
ップシフトを指令する一方、同様にシフトレバー5を
「−」側へストロークさせればDOWNスイッチ9がO
Nとなってダウンシフトを指令し、現在の変速比(又は
変速段)に対して相対的に目標変速比を変更するもの
で、このような変速制御を以下、シーケンシャルシフト
とする。なお、図中「P」、「R」、「N」はそれぞ
れ、パーキング、後進、ニュートラルを示す。
【0005】変速比を連続的に変更可能な無段変速機の
変速制御装置においても、自動変速モードに加えて、マ
ニュアルモードとして、上記のようなシーケンシャルシ
フトを容易に実現することができ、例えば、図9に示す
ように、マニュアルモードの変速段GPの数を6速とし
た場合、各変速段GPに応じて目標変速比i(1)〜i
(6)を予め設定し、上記図8のようなシフトレバー5
の「+」又は「−」側への操作に応じて、順次相対的に
目標変速比i(n)を切り換える。マニュアルモードで
は、手動で決定される目標変速比i(n)に応じて、従
来のマニュアル変速機の変速段と同様に操作することが
できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような無段変速機の変速制御装置では、図8に示したよ
うに、自動変速モードの「D」レンジからシフトレバー
5をマニュアルモードへ操作したときに、マニュアルモ
ード切換スイッチ13がOFFからONとなってマニュ
アルモードに移行するが、この時点で、アクセル開度T
VOと車速VSPに応じて連続的に変化する自動変速モ
ードの変速比iが、マニュアルモードの変速段GPと一
致せず、図9のA点にあるような場合、マニュアルモー
ドの2速(GP=2)又は3速(GP=3)のいずれか
へ、ダウンシフトまたはアップシフトすることになる
が、この変速の方向は運転状態によって一義的に決まら
ないため、運転者の習熟が困難であり、モード切り換え
時に違和感を与えてしまうという問題があり、また、自
動変速モードからマニュアルモードへの切り換え時にダ
ウンシフトとなる場合には、急激なエンジンブレーキと
なることもあり、意図しない減速により運転者へ不快感
を与えてしまうという問題があった。
【0007】そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなさ
れたもので、運転者に違和感や不快感を与えることなく
自動変速モードからマニュアルモードへの切り換えを円
滑に行うとともに、このモード切り換え時の変速特性を
容易に習熟可能な無段変速機の変速制御装置を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、図10に
示すように、車速とエンジンの負荷に応じて無段変速機
60の目標変速比i*を設定する自動変速制御手段61
と、運転者によって操作される手動変速指令手段63か
らの信号に基づいて、無段変速機60の目標変速比を予
め設定した複数の変速段GPのうちのひとつに設定する
手動変速制御手段62と、前記自動変速制御手段61と
手動変速制御手段62とを選択的に切り換える変速モー
ド切換手段64とを備えた無段変速機の変速制御装置に
おいて、前記変速モード切換手段64が目標変速比を自
動変速制御手段61から手動変速制御手段62へ切り換
えたときに、手動変速制御手段62で設定される変速段
GPを、自動変速制御手段61で設定された変速比iR
に最も近く、かつHi側の変速段に設定する切換初期化
手段65とを備える。
【0009】また、第2の発明は、図10に示すよう
に、車速とエンジンの負荷に応じて無段変速機60の目
標変速比i*を設定する自動変速制御手段61と、運転
者によって操作される手動変速指令手段63からの信号
に基づいて、無段変速機60の目標変速比を予め設定し
た複数の変速段GPのうちのひとつに設定する手動変速
制御手段62と、前記自動変速制御手段61と手動変速
制御手段62とを選択的に切り換える変速モード切換手
段64とを備えた無段変速機の変速制御装置において、
前記変速モード切換手段64が目標変速比を自動変速制
御手段61から手動変速制御手段62へ切り換えたとき
に、手動変速制御手段62で設定される変速段GPを、
自動変速制御手段61で設定された変速比iRに最も近
く、かつLow側の変速段に設定する切換初期化手段6
5とを備えたことを特徴とする無段変速機の変速制御装
置。
【0010】
【作用】したがって第1の発明は、変速モード切換手段
によって、無段変速機の目標変速比i*を自動変速制御
手段と手動変速制御手段を切り換えることができ、自動
変速制御手段を選択した自動変速モードでは、車速とエ
ンジンの負荷に応じて無段変速機の目標変速比i*がほ
ぼ連続的に設定される一方、手動変速制御手段を選択し
たマニュアルモードでは、運転者が操作する手動変速指
令手段からの信号に基づいて、無段変速機の目標変速比
を予め設定した複数の変速段GPのうちのひとつに設定
される。そして、変速モード切換手段が自動変速制御手
段から手動変速制御手段へ切り換えたときには、手動変
速制御手段で設定される変速段GPを、自動変速制御手
段によって設定された変速比に最も近く、かつHi側の
変速段に設定するため、自動変速モードからマニュアル
モードへの切換操作時には常時アップシフトとなり、運
転者は容易に変速モード切換時の変速特性を習熟するこ
とができる。
【0011】また、第2の発明は、変速モード切換手段
が自動変速制御手段から手動変速制御手段へ切り換えた
ときには、手動変速制御手段で設定される変速段GP
を、自動変速制御手段によって設定された変速比に最も
近く、かつLow側の変速段に設定するため、自動変速
モードからマニュアルモードへの切換操作時には常時ダ
ウンシフトとなり、運転者は容易に変速モード切換時の
変速特性を習熟することができる。
【0012】
【実施形態】以下、本発明の実施形態を添付図面に基づ
いて説明する。
【0013】図1は、無段変速装置1を2つのパワーロ
ーラ18、20の傾転角に応じて変速比を連続的に変更
するトロイダル型の無段変速機10で構成した場合を示
し、無段変速装置1は、変速制御コントローラ2からの
指令に応じて無段変速機10の変速比を制御する油圧制
御装置4を備える。
【0014】無段変速機10は、エンジンとトルクコン
バータ12との間に前後進切換装置40を介装するとと
もに、油圧ポンプ84から油圧を供給された油圧制御装
置4によって変速比iの変更などを行うものである。な
お、トルクコンバータ12は発進要素として配設された
もので、所定の速度以上では図示しないロックアップ
(LU)クラッチが作動して、エンジンと無段変速機1
0の入力軸は直結される。
【0015】無段変速装置1の油圧制御装置4は、マイ
クロコンピュータを主体に構成された変速制御コントロ
ーラ2に駆動されるステップモータ61を備える。
【0016】変速制御コントローラ2は、エンジン制御
コントローラ3から入力されたエンジン回転数Ne及び
スロットル開度TVOと、シフトレバー5のセレクタス
イッチ5Aからのセレクタ位置と、無段変速機10に配
設された入力軸回転センサ6及び出力軸回転センサ7か
らの入力軸回転数Nin及び出力軸回転数Nout(=車速
VSP)をそれぞれ読み込んで、車両の運転状態に応じ
た目標変速比i*を演算する。なお、出力軸回転センサ
7は、車速VSPを検出する車速センサとして機能し、
変速制御コントローラ2は出力軸回転数Noutに所定の
定数を乗じて車速VSPを演算する。
【0017】そして、変速制御コントローラ2は、演算
した目標変速比i*に基づいて油圧制御装置4のステッ
プモータ61を駆動して、トロイダル型無段変速機10
のパワーローラ18、20の傾転角が目標変速比i*に
一致するように駆動するものであり、無段変速機10の
実変速比iRに応じてフィードバック制御などが行われ
る。
【0018】ここで、変速制御コントローラ2は、図2
に示すように、演算処理を行うCPU50を主体とし
て、記憶手段としてのRAM51、ROM52を有し、
さらにエンジン制御コントローラ3からのスロットル開
度TVOを読み込むA/Dコンバータ53、同じくエン
ジン制御コントローラ3からのエンジン回転数Ne、無
段変速機10の入出力軸の回転数Nin、Nout(=VS
P)を入力するカウンタ54、シフトレバー5のセレク
タスイッチ5A等の信号を読み込むデジタルI/O5
5、そして、油圧制御装置4のステップモータ61を駆
動するデジタルI/O56から構成される。
【0019】ここで、変速制御コントローラ2のROM
52等の記憶手段には、自動変速モードとマニュアルモ
ードの2つの変速モードに対応した複数の変速マップが
予め格納されており、これらの変速モードに対応するた
め、シフトレバー5は前記従来例の図8と同様に、
「H」型のゲートを備え、自動変速モードである「D」
レンジに加えて、自動変速ないしマニュアルモードの一
方を選択する変速モード切換手段としてのマニュアルモ
ード切換スイッチ13を備える。
【0020】そして、セレクタスイッチ5Aのマニュア
ルモードには、シフトレバー5の前後方向(図中上下方
向)の操作に応じて順次相対的に変速段GPを変更する
UPスイッチ8とDOWNスイッチ9とを備えている。
【0021】なお、マニュアルモードの変速段は前記従
来例と同様に変速制御コントローラ2で予め設定されも
ので、ここでは、前記従来例と同じく6速の変速段GP
で構成した場合を示し、マニュアルモードの変速マップ
は、図9と同様にして、1速〜6速の各変速段GP=1
〜6に応じて所定の目標変速比i(1)〜i(6)がそ
れぞれ設定され、これら目標変速比i(n)は変速段の
増大に応じてHi側、すなわち、変速比が減少するよう
に設定される。
【0022】一方、シフトレバー5で「D」レンジの自
動変速モードを選択した場合には、従来の無段変速機の
変速制御装置と同様に、エンジン負荷を示すスロットル
開度TVO(又はアクセル開度)と車速VSPに応じた
図示しない変速マップによって目標変速比i*を決定す
る。
【0023】ここで、本実施形態における制御の概要
は、図3に示すように変速制御コントローラ2が、入力
軸回転数センサ6の信号Ninまたはエンジン制御コント
ローラ3からのエンジン回転数Ne、出力軸回転センサ
7から信号Noutに基づく車速VSP、エンジン制御コ
ントローラ3のスロットル開度センサ30からのスロッ
トル開度TVO、セレクタスイッチ5Aのマニュアルモ
ード切換スイッチ13から検出した変速モード、セレク
タスイッチ5AのUPスイッチ8またはDOWNスイッ
チ9からの信号を入力として、無段変速装置1のステッ
プモータ61へ所定のパルスを出力するものである。
【0024】次に、変速制御コントローラ2で行われる
制御の一例を図4、図5のフローチャートに示し、これ
らフローチャートを参照しながら詳述する。なお、各フ
ローチャートは所定時間毎、例えば10msec毎にそれぞ
れ実行されるものである。
【0025】図4のステップS1では、各種センサより
データを読み込んで車両の運転状態を検出するもので、
エンジン回転数Ne、スロットル開度TVOをエンジン
制御コントローラ3から読み込むとともに、無段変速装
置1から入力軸回転数Nin、出力軸回転数Nout(車速
VSP)及びシフトレバー5のセレクタスイッチ5Aか
らの信号を読み込む。
【0026】そして、ステップS2では、セレクタスイ
ッチ5Aのマニュアルモード切換スイッチ13の信号を
読み込んで、現在のシフト位置がマニュアルモード又は
自動変速モード「D」のどちらにあるかを判定し、図8
において、シフトレバー5が図中左側に操作されたマニ
ュアルモードであればステップS3へ進む一方、自動変
速モードであればステップS4へ進んで、上記したよう
に車速VSPとスロットル開度TVOに応じた目標変速
比i*を設定する。
【0027】ステップS3で行われるマニュアルモード
の変速制御は、図5に示すステップS10〜S16のフ
ローチャートに基づいて行われ、以下、このマニュアル
モードの変速制御について詳述する。
【0028】まず、ステップS10では、シフトレバー
5が操作されてマニュアルモード切換スイッチ13から
の信号がOFFからONに変化したかを判定し、この信
号がONに変化したマニュアルモードへの切り換え時で
あれば、ステップS11へ進んで、自動変速モードから
マニュアルモードへの切り換え時の初期化処理を後述す
るように行う。
【0029】そして、ステップS12でUPスイッチ8
がOFFからONに変化したか(信号の立ち上がり)を
判定し、UPスイッチ8がONに変化していればステッ
プS13の処理へ進んで、現在の変速段GPに1を加算
して1段アップシフトする。
【0030】一方、ステップS14では、シフトレバー
5が操作されてDOWNスイッチ9がOFFからONに
変化したか(信号の立ち上がり)を判定し、DOWNス
イッチ9がONに変化していればステップS15の処理
へ進んで、現在の変速段GPから1を減算して1段ダウ
ンシフトする。
【0031】なお、図示はしないが、変速段GPの最小
値は1、最大値は6にそれぞれ規制される。
【0032】変速段GPが決定されると、ステップS1
6では、目標変速比i*を変速段GPに応じた値に設定
してから図4のメインルーチンへ復帰し、図4のステッ
プS5では、無段変速機10の実変速比iRが目標変速
比i*に一致するようステップモータ61等のアクチュ
エータを駆動する。
【0033】次に、ステップS11で行われるモード切
り換え時の初期化処理について、図6のフローチャート
を参照しながら詳述する。
【0034】まず、ステップS20では、変速段GPを
制御する変数nを0にリセットしてから、ステップS2
1で変数nに1を加算する。
【0035】そして、ステップS22では、変数nに応
じた目標変速比i(n)が現在の実変速比iR以下であ
るかを判定する。
【0036】変数nに応じた目標変速比i(n)が、実
変速比iR以下の場合にはステップS24へ進んで、変
速段GPを現在の変数nにセットする。ここで、実変速
比iRは、入力軸回転数Ninと出力軸回転数Noutの比
であり、常時モニタされているものである。
【0037】一方、そうでない場合には、ステップS2
3へ進んで変数nが変速段GPの最大値6であるか否か
を判定して、変数nが最大値6であればステップS24
へ進み、変数nが最大値6未満であれば再びステップS
21へ戻り、マニュアルモードの変速段GPの目標変速
比i(n)と実変速比iRを1速から順次比較する。
【0038】こうして、マニュアルモードへ切り換えれ
らた時点では、実変速比iRを最Low側の変速段(1
速)からHi側の変速段(6速)へ向けて順次比較し、
自動変速モードで設定された変速比i(=実変速比i
R)に最も近いHi側(変速比が小さい)の変速段GP
へアップシフトするのである。
【0039】したがって、いま、図9のA点の変速比i
で自動変速モードにより走行しているときに、シフトレ
バー5を図8の左側へ操作して、マニュアルモード切換
スイッチ13がOFFからONに変化すると、自動変速
モードの変速比iから最も近いマニュアルモードの変速
段GPへ向けて常時アップシフトされるため、前記従来
例のように変速モードの切り換え時に変速方向が不定と
なるようなことはなく、運転者はこのモード切り換え時
の変速特性を容易に習熟することができ、さらに、自動
変速モードからマニュアルモードへ切り換えたときに
は、常時アップシフトとなるため、運転者の意図しない
エンジンブレーキを防いで円滑なモード切り換えを行う
ことが可能となり、運転者に違和感や不快感を与えるこ
とがなくなって、マニュアルモードを備えた無段変速機
の操作性を大幅に向上させることが可能となるのであ
る。
【0040】図7は第2の実施形態を示し、上記第1実
施形態の変速モード切り換え時の初期化処理を、ダウン
シフト側へ行うようにしたもので、その他の構成は上記
第1実施形態と同様である。
【0041】図7は、上記第1実施形態の図6に示した
フローチャートのステップS11で行われる切換初期化
処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【0042】ステップS30〜S34では、前記第1実
施形態とは逆に、自動変速モードで設定された実変速比
iRを変速段GPの最Hi側の変速段(6速)からLo
w側の変速段へ向けて順次比較して、自動変速モードか
らマニュアルモードへの切り換え時に、自動変速モード
の変速比iに最も近いLow側(変速比が大きい)の変
速段GPにダウンシフトするものである。
【0043】この場合にも、前記第1実施形態と同様
に、マニュアルモードのへ切り換えたときには常時ダウ
ンシフトとなるため、運転者はこの切り換え時の変速特
性を容易に習熟することが可能となり、変速モードの切
り換え時のダウンシフトを習熟すれば、自動変速モード
からマニュアルモードへの切り換えをエンジンブレーキ
として利用することができ、前記従来例に比して、マニ
ュアルモードを備えた無段変速機の操作性を向上させる
ことが可能となるのである。
【0044】なお、上記実施形態において、マニュアル
モード切換スイッチ13、UPスイッチ8、DOWNス
イッチ9をシフトレバー5の変位に応じて操作する例を
示したが、図示はしないが、これらのスイッチをハンド
ルや、インストゥルメントパネル等に配置しても良い。
【0045】また、無段変速機10をトロイダル型で構
成した一例を示したが、図示はしないが、ベルト式等で
構成してもよく、また、変速段GPも上記のような6速
に限定されることはなく、任意の変速段数に設定するこ
とができる。
【0046】また、上記切換初期化処理(ステップS2
3、S33)において、実変速比iRと各変速段の変速
比を比較したが、自動変速モードで設定された目標変速
比i*と比較しても同様である。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように第1の発明は、変速
モード切換手段が自動変速制御手段から手動変速制御手
段へ切り換えたときには、手動変速制御手段で設定され
る変速段GPを、自動変速制御手段によって設定された
変速比に最も近く、かつHi側の変速段に設定するた
め、自動変速モードからマニュアルモードへの切換操作
時には常時アップシフトとなり、前記従来例のように変
速モードの切り換え時に変速方向が不定となるようなこ
とはなく、運転者は変速モード切り換え時の変速特性を
容易に習熟することができ、さらに、自動変速モードか
らマニュアルモードへの切り換えは常時アップシフトと
なるため、運転者の意図しないエンジンブレーキを防い
で円滑なモード切り換えを行うことが可能となり、運転
者に違和感や不快感を与えることがなくなって、マニュ
アルモードを備えた無段変速機の操作性を大幅に向上さ
せることが可能となるのである。
【0048】また、第2の発明は、変速モード切換手段
が自動変速制御手段から手動変速制御手段へ切り換えた
ときには、手動変速制御手段で設定される変速段GP
を、自動変速制御手段によって設定された変速比に最も
近く、かつLow側の変速段に設定するため、自動変速
モードからマニュアルモードへの切換操作時には常時ダ
ウンシフトとなり、運転者は容易に変速モード切換時の
変速特性を習熟することができ、この変速モードの切り
換え時のダウンシフトを習熟すれば、自動変速モードか
らマニュアルモードへの切り換えをエンジンブレーキと
して利用することができ、前記従来例に比して、マニュ
アルモードを備えた無段変速機の操作性を向上させるこ
とが可能となるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す無段変速装置のブロ
ック図。
【図2】変速制御コントローラの詳細を示すブロック
図。
【図3】マニュアルモードの変速制御の概念図。
【図4】変速制御コントローラで行われる制御の一例を
示すメインルーチンのフローチャート。
【図5】同じくマニュアルモード制御の一例を示すサブ
ルーチンのフローチャート。
【図6】同じく切換初期化処理の一例を示すサブルーチ
ンのフローチャート。
【図7】第2の実施形態を示し、切換初期化処理の一例
を示すサブルーチンのフローチャート。
【図8】マニュアルモードを備えた無段変速機のシフト
レバーの平面図。
【図9】無段変速機のマニュアルモードの変速マップ
で、車速VSPと目標入力軸回転数との関係を示す。
【図10】第1または第2の発明に対応するクレーム対
応図である。
【符号の説明】
2 変速制御コントローラ 3 エンジン制御コントローラ 4 油圧制御装置 5 シフトレバー 6 入力軸回転センサ 7 出力軸回転センサ 8 UPスイッチ 9 DOWNスイッチ 10 無段変速機 12 トルクコンバータ 13 マニュアルモード切換スイッチ 18、20 パワーローラ 40 前後進切換装置 61 ステップモータ 84 油圧ポンプ 50 CPU 51 RAM 52 ROM 53 A/D 54 カウンタ 55、56 デジタルIO 60 無段変速機 61 自動変速制御手段 62 手動変速制御手段 63 手動変速指令手段 64 変速モード切換手段 65 切換初期化手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/24 F16H 63/40 - 63/48

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車速とエンジンの負荷に応じて無段変速
    機の目標変速比を設定する自動変速制御手段と、 運転者によって操作される手動変速指令手段からの信号
    に基づいて、無段変速機の目標変速比を予め設定した複
    数の変速段のうちのひとつに設定する手動変速制御手段
    と、 前記自動変速制御手段と手動変速制御手段とを選択的に
    切り換える変速モード切換手段とを備えた無段変速機の
    変速制御装置において、 前記変速モード切換手段が目標変速比を自動変速制御手
    段から手動変速制御手段へ切り換えたときに、手動変速
    制御手段で設定される変速段を、自動変速制御手段で設
    定された変速比に最も近く、かつHi側の変速段に設定
    する切換初期化手段とを備えたことを特徴とする無段変
    速機の変速制御装置。
  2. 【請求項2】 車速とエンジンの負荷に応じて無段変速
    機の目標変速比を設定する自動変速制御手段と、 運転者によって操作される手動変速指令手段からの信号
    に基づいて、無段変速機の目標変速比を予め設定した複
    数の変速段のうちのひとつに設定する手動変速制御手段
    と、 前記自動変速制御手段と手動変速制御手段とを選択的に
    切り換える変速モード切換手段とを備えた無段変速機の
    変速制御装置において、 前記変速モード切換手段が目標変速比を自動変速制御手
    段から手動変速制御手段へ切り換えたときに、手動変速
    制御手段で設定される変速段を、自動変速制御手段で設
    定された変速比に最も近く、かつLow側の変速段に設
    定する切換初期化手段とを備えたことを特徴とする無段
    変速機の変速制御装置。
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