JP3445099B2 - オルガノポリシロキサンエマルジョンの製造方法 - Google Patents

オルガノポリシロキサンエマルジョンの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、オルガノポリシロ
キサンエマルジョンの製造方法に関し、更に詳しくは、
化粧料、繊維処理剤、潤滑剤、離型剤、ガラス繊維処理
剤、艶出剤、消泡剤、紙処理剤などに有効に利用される
オルガノポリシロキサンエマルジョンの製造方法に関す
る。 【0002】 【従来の技術】従来から、オルガノポリシロキサンエマ
ルジョンの製造法としては、乳化重合法が知られている
が(特公昭41−13995号公報、特公昭43−18
800号公報)、この方法では出発物質であるモノマー
のオルガノシロキサンが10%程度未重合のまま残るた
め、香粧品等に利用できないという課題がある。また、
乳化剤を用いて、ホモミキサーなどの高剪断力乳化装置
を用いる方法では、粘度が1万cPを越えるオルガノポ
リシロキサンは乳化できないという課題がある(特開平
5−32788号公報の「従来技術」の欄)。 【0003】更に、低剪断力乳化装置を用いるオルガノ
ポリシロキサンエマルジョンの製造法としては、例え
ば、本願出願人が出願している方法、すなわち、乳化剤
液晶+オルガノポリシロキサンを混合し、該混合物に水
を添加してエマルジョンを得る方法(特開平5−327
89号公報)や、シリコーンと乳化剤と水とを混合し、
該混合物に第2乳化剤や水を添加してエマルジョンを得
る方法(特開平6−184315号公報)等が知られて
いるが、これらはいずれもオルガノポリシロキサンと乳
化剤と必要であれば水相の一部を混合又は混練し、その
混合物を転相または希釈することでエマルジョンを得る
方法である。これらには、全体混合や剪断を与える方法
として、プロペラ・アンカー・リボン翼等が使用されて
おり、また、装置としては、タービュライザー・パドル
ミキサー等の必要な剪断を与える手段等が列挙されてい
る。 【0004】しかしながら、実際に、これら装置を使用
して上記乳化法を行う場合、シリコーンと乳化剤と必要
に応じて用いる水との混合物は高粘度で付着性が高い物
性となることが多く、撹拌翼や乳化槽内のデッドスペー
スに付着蓄積を起こし、混合不良や分散不良を起こし易
いという課題があり、このような事象に対して具体的な
解決手段がなされていないの現状である。 【0005】また、上記製造方法に用いる装置として
は、例えば、図5(a)〜(c)に示すように、容器1
内全体にわたって容器の内容物を低速で回転し得るアン
カー等の全体撹拌羽根2aからなる撹拌手段2と、周縁
に歯状突起3aを有し高速で回転し得る円板型撹拌手段
3及びステーター4aとその内部に配置された高速で回
転し得る軸部を有するタービン翼4bとを備えた撹拌手
段4から選ばれる少なくとも1種の撹拌手段とを備えて
なる筒型の複合乳化装置X(撹拌手段2と円板型撹拌手
段3との装置、撹拌手段2と撹拌手段4との装置、撹拌
手段2と円板型撹拌手段3と撹拌手段4との装置などの
コンビミクサー)が知られている(特開昭63−125
530号公報)。しかしながら、この製造装置Xでは、
ディスパー翼3若しくはホモミキサー4のような高剪断
乳化機が必要であること、及び高粘度物の混合に対して
は高い動力が必要であることから効率的とはいいがた
く、また、アンカー翼2aを用いることで羽根への内容
物の付着についても完全に解決されてはいないという課
題がある。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の課題に鑑み、これを解消しようとするものであり、
乳化重合法や高剪断力乳化装置を用いることなく、か
つ,混合不良や分散不良を起こすことなく効率的に、し
かも、微細で安定性の良好なオルガノポリシロキサンエ
マルジョンの製造方法を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記従来
技術の課題について鋭意検討した結果、少なくともオル
ガノポリシロキサンと乳化剤とを混練する工程及びこの
工程で得られた混練物を水相で分散する工程を特定の乳
化装置によって行うことにより、目的のオルガノポリシ
ロキサンエマルジョンの製造方法を得ることに成功し、
本発明を完成するに至ったのである。すなわち、本発明
は、オルガノポリシロキサンエマルジョンの製造工程と
して、(a)少なくともオルガノポリシロキサンと乳化
剤とを混練する工程と、(b)上記(a)で得られた混
練物を水相で分散する工程と、を有する製造方法におい
て、上記製造工程を逆円錐型容器にスクリュー型撹拌翼
を有し、かつ、該スクリュー型撹拌翼が自転すると共に
公転する手段を備えた単一の乳化装置によって行うこと
を特徴とする。 【0008】 【実施の形態】以下に、本発明の実施の形態について図
面等を参照しながら詳しく説明する。本発明は、オルガ
ノポリシロキサンエマルジョンの製造工程として、
(a)少なくともオルガノポリシロキサンと乳化剤とを
混練する工程と、(b)上記(a)で得られた混練物を
水相で分散する工程と、を有する製造方法において、上
記製造工程を逆円錐型容器にスクリュー型撹拌翼部を有
し、かつ、該スクリュー型撹拌翼部が自転すると共に公
転する手段を備えた単一の乳化装置によって行うことを
特徴とするものである。本発明方法に用いる装置として
は、例えば、図1に示すように、逆円錐型容器10にス
クリュー型撹拌翼部20を有し、かつ、該スクリュー型
撹拌翼部20を自転させると共に公転させる手段(駆動
機構部)30を備えた撹拌装置(乳化装置)40が挙げ
られる。 【0009】逆円錐型容器10は、容器底部(円錐頂点
部付近)10aに内容液の抜き出し口部11を有してい
る。なお、容器壁面部10b周面には、必要に応じて、
温度制御用のジャケットを有していてもよい。スクリュ
ー型撹拌翼部20の翼21の長さは、逆円錐型容器10
の底部10a付近まで到達するものが好ましい。本発明
において規定する「自転」とは、図2に示すように、ス
クリュー型撹拌翼部20自身の回転で、内容物を底部に
押し込む回転方向(押し込み)k1と、その逆回転(巻
き上げ)k2との二通りがあり、また、本発明において
規定する「公転」とは、スクリュー型撹拌翼部20を含
む軸全体22が、逆円錐型容器10の壁面に沿って動く
回転運動をいう。そして、この自転及び公転は、手段
(駆動機構部)30により同時に作動できるものであ
る。なお、手段(駆動機構部)30は、スクリュー型撹
拌翼部20を駆動させる駆動部31と、上記スクリュー
型撹拌翼部20を含む軸全体22を逆円錐型容器10の
壁面に沿って回転運動させる駆動部32とにより構成さ
れ、この駆動部31,32を同時に作動させることによ
り、上述の自転及び公転が行われることとなる。 【0010】本発明では、自転スクリュー型撹拌翼部2
0の周速は、5m/sec以下、より好ましくは3m/sec
以下であることが望ましい。自転スクリュー翼部20の
周速が5m/secを越えると、撹拌熱の影響で槽内の温
度制御ができなくなる場合があるからである。また、自
転の回転方向は、高粘度混合物の混練工程では押し込み
がよく、巻き上げでは混合物がスクリューによって巻き
上げられ、混練が困難となることがあるので、好ましく
ない。更に、混合物の分散・希釈工程では押し込み・巻
き上げの両方を交互に組み合わせるのが好ましい。これ
により、混合物の比重が希釈水相よりも軽く混合物が浮
遊してしまう場合でも充分に分散希釈できることとな
る。 【0011】公転の回転方向は、特に限定されるもので
ないが、好ましくは図3(a)及び(b)に示すよう
に、高粘度混合物の混合においてはスクリューの自転回
転方向と逆回転にすることが好ましい。その理由は、図
3(a)及び(b)に示すように混合物をスクリューと
壁面との間に巻き込みやすくなるため混合率が上がるた
めである。 【0012】高粘度混合物の混合時の、自転と公転の回
転数の比は、自転回転数/公転回転数が5〜50、好ま
しくは10〜40であることが望ましい。回転数の比が
5より小さすぎると、スクリューの自転により混合物を
削り取る力が弱くなるため公転にかかる負荷が大きくな
り効率的でない。また、回転数の比が50を越えると自
転のスクリューが空回りし、やはり効率的でない。 【0013】このように構成される撹拌装置40におい
て、撹拌容器の形状を逆円錐型容器10とすることで、
乳化法で得られるオルガノポリシロキサンと乳化剤の高
粘度混合物を、底部の狭い空間に集めることができるた
め、効率的に剪断をかけることができ、かつデッドスペ
ースもできなくなるので、デッドスペースに内容物が付
着蓄積を起こすことがなくなることとなる。また、混合
物の混合時に、必要に応じてジャッケット等で温度調節
を行う場合は、内容物の体積当たりの伝熱面積が大きい
ため効果的に温度調節ができるという利点もある。更
に、スクリュー型撹拌翼部20を押し込み方向の回転
(自転)で用いることにより、内容物の飛散等もなく効
率的に混合でき、また、そのスクリュー翼型撹拌翼部2
0を容器壁面に沿って運動(公転)させることによっ
て、壁面に付着した内容物を効率的に掻き落とすことに
よりデッドスペースを持たない効率的な全体混合が実現
できることとなる。 【0014】更にまた、スクリュー型撹拌翼部20の回
転パターン(自転・公転)を組み合わせることによっ
て、転相・分散・希釈を行えるため、単一の装置で製造
を行うことができるので効率よくオルガノポリシロキサ
ンエマルジョンが製造されることとなる。このような構
成となる機種の具体例としては、例えば、ナウターミキ
サー(ホソカワミクロン社製)等が挙げられる。 【0015】本発明に用いることができるオルガノポリ
シロキサンとしては、例えば、動粘度100〜1000
000cPのオルガノポリシロキサンの1種又は2種以
上(単品または混合物)が挙げられる。粘度が100c
Pでは、液の逃げが大きいため剪断がかかりづらくな
り、また、粘度が1000000cPを越える粘度で
は、動力・機械強度の問題から製造が困難となり、好ま
しくない。 【0016】本発明に用いることができる乳化剤として
は、乳化剤のイオン性など特に限定されず、例えば、ノ
ニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、カチオン
系界面活性剤、両性界面活性剤などが挙げられる。これ
らの界面活性剤中から選ばれる少なくとも1種を用いる
ことができる。乳化剤の配合量は、使用するオルガノポ
リシロキサン100重量部に対し、1〜100重量部、
好ましくは、3〜60重量部である。 【0017】また、水相としては、水、必要に応じて、
水溶性高分子などの分散安定剤、ノニオン界面活性剤、
低級アルコール、多価アルコールなどの低温安定化剤、
抗菌剤などを加えることができる。水等の配合量は、エ
マルジョンを生成する範囲内で行うことができる。 【0018】製造ステップとしては、少なくともオルガ
ノポリシロキサンと乳化剤とを混練する工程と、この工
程で得られた混練物を水相で分散する工程とを少なくと
も含む工程を上記製造装置40により行うものであれ
ば、特に限定されるものではなく、例えば、本願出願人
が出願している特開平5−32788号公報、特開平5
−32789号公報に準じて行うことができる。すなわ
ち、上記単一の製造装置40により、 まず乳化剤と水相の一部とを混合することにより液
晶を形成する工程、この液晶にオルガノポリシロキサン
を混合・分散(混練)し、分散相がオルガノポリシロキ
サン、連続相が液晶となる混合物を形成する工程、次い
で、この混合物に水相を混合して目的のエマルジョン
(液晶相消失)を得る工程や、 乳化剤と水相の一部とを混合することにより液晶を
形成する工程、この液晶にオルガノポリシロキサンの一
部を均一に混合・分散(混練)する工程、これにより得
られた均一混合物とオルガノポリシロキサンの残部とを
更に均一に混合・分散(混練)する工程、次いで、この
工程で得られた均一混合物と水相とを混合して目的のエ
マルジョンを得る工程により、製造することができる。
この液晶を形成する工程を含む製造ステップの方が微細
で安定な乳化物が得られるので好ましい。なお、通常ど
おり、液晶を形成することなく、乳化剤とオルガノポリ
シロキサンとを均一に混合・分散(混練)させた後、こ
の均一混合物を水に乳化分散させてオルガノポリシロキ
サンエマルジョンを得てもよい。 【0019】 【実施例】以下に、本発明を実施例及び比較例により詳
細に説明するが、本発明はこれらの実施例等に限定され
るものではない。 【0020】(実施例1〜3及び比較例1〜4)特開平
5−32789号公報に準じ、下記組成成分を下記製造
方法、並びに下記説明の製造装置及び下記表1に記載さ
れる製造工程等の内容によりオルガノポリシロキサンエ
マルジョンを製造した。 (組成成分) ジメチルシリコーン(100000cs) 40% 2000g POE(9.5)ノニルフェニルエーテルリン酸 4% 200g 精製水 56% 2800g 【0021】(製造方法)POE(9.5)ノニルフェ
ニルエーテルリン酸200gと精製水100gを混合し
液晶を形成させ、次に、この液晶中にジメチルシリコー
ンを1000g添加・混練し、この均一混合物に更に残
部のジメチルシリコーン1000gを添加混合すること
で、高粘度混合物を得た。次に、この混合物中に精製水
2800gを添加し希釈分散することでエマルジョンを
得た。 【0022】(実施例1〜3の製造装置)上記製造方法
を10Lナウターミキサー(ホソカワミクロン製)を使
用して、下記表1に示す液晶形成工程、混練工程、分散
工程等の内容で行い、高粘度混合物の混練状態、及び分
散希釈後の羽根・槽壁面への高粘度分散物の付着状態、
並びに、乳化物の経日安定性を下記評価基準等により評
価した。これらの結果を下記表1に示す。なお、表1中
のD及びdは、図2に示すように、槽径をD、羽根径を
dとするものである。 【0023】(比較例1〜4の製造装置)上記製造方法
を10L筒型槽内に下記表1及び図4(a)〜(d)に
示す撹拌翼を付した乳化装置を各々使用して、下記表1
に示す液晶形成工程、混練工程、分散工程等の内容で行
い、上記実施例と同様に混練状態及び付着状態、並び
に、乳化物の経日安定性を下記評価基準等により評価し
た。これらの結果を下記表1に示す。 【0024】(混練状態の評価基準) ○…ムラ無く全体混合が行われる。 △…部分的に混合できない箇所ができる。 ×…全体混合が不可能となった。 【0025】(付着状態の評価基準) ○…付着なし。 △…撹拌翼または壁に混合物の一部に付着残存した。 ×…撹拌翼または壁に混合物の全部に付着残存した。 【0026】(乳化物の経日安定性の評価及びその基
準)乳化物の経日安定性は、乳化物を静置1日後、乳化
物上面への油浮き(シリコーン浮き)の状態を下記基準
により評価した。 ○…油浮きなし。 △…わずかに油膜ができる。 ×…未乳化のシリコーンがダマ化して浮遊。 【0027】 【表1】【0028】(表1の考察)上記表1の結果から明らか
なように、本発明の範囲となる実施例1〜3は、本発明
の範囲外となる比較例1〜4に較べ、高粘度混合物の混
練状態がムラなく均一に混合されると共に、分散希釈後
の羽根・槽壁面への高粘度分散物の付着もなく、効率的
に、しかも、微細で安定性の良好なオルガノポリシロキ
サンエマルジョンが得られることが判明した。個別的に
みると、実施例1〜3は、D/dが0.25、回転方向
を押込とし、液晶形成工程3分、混練工程40分、分散
工程60分で行ったものであり、混練工程での回転数、
自転/公転、羽根先端の周速を各々変動させたものであ
る。実施例1は、混練工程での回転数を自転310rp
m、公転11rpm、自転/公転を28、羽根先端の周
速を1.1m/secとしたものであり、実施例2は、混練
工程での回転数を自転120rpm、公転25rpm、
自転/公転を5、羽根先端の周速を0.4m/secとした
ものであり、実施例3は、混練工程での回転数を自転5
20rpm、公転11rpm、自転/公転を45、羽根
先端の周速を1.8m/secとしたものであり、これらの
場合は、混合不良や分散不良を起こすことなく効率的
に、しかも、微細で安定性の良好なエマルジョンが得ら
れることが判った。これに対して、比較例1は、筒型槽
内にパドル形状の撹拌翼で、D/dが0.5、比較例2
は、筒型槽内にヘリカルリボン形状の撹拌翼で、D/d
が0.95、比較例3は、筒型槽内にアンカー形状の撹
拌翼で、D/dが0.95、比較例4は、筒型槽内にパ
ドル形状とアンカー形状の組み合わせの撹拌翼で、パド
ルのD/dが0.5、アンカーのD/dが0.95を使
用し、回転方向を押込等とし、実施例1〜3と同様に液
晶形成工程3分、混練工程40分、分散工程60分で行
ったものである。これらの場合は、部分的に混合できな
い箇所ができたりして、混練状態にムラがあり、また、
撹拌翼または壁に混合物の一部が付着したりすることが
判った。更に、乳化物の経日安定性も油膜ができたり、
未乳化のシリコーンがダマ化し浮遊したりすることが判
った。 【0029】 【発明の効果】本発明によれば、乳化重合法や高剪断力
乳化装置を用いることなく、かつ,混合不良や分散不良
を起こすことなく効率的に、しかも、微細で安定性の良
好なオルガノポリシロキサンエマルジョンの製造方法が
提供される。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明方法で用いる装置の一例を示す一部部分
断面態様の斜視図である。 【図2】本発明方法で用いる装置の概略説明図である。 【図3】(a)及び(b)は、本発明方法で用いる装置
におけるスクリュー型撹拌翼部の自転及び公転を説明す
るための説明図である。 【図4】(a)〜(d)は、比較例1〜4で使用した製
造装置の概略説明図である。 【図5】(a)〜(c)は、従来のオルガノポリシロキ
サンエマルジョンの製造装置を説明するための説明図で
ある。 【符号の説明】 10 逆円錐型容器 20 スクリュー型撹拌翼部 30 スクリュー型撹拌翼部を自転、公転させる手段
(駆動機構部) 40 製造装置(乳化装置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−32788(JP,A) 特開 平5−32789(JP,A) 特開 平9−87320(JP,A) 特開 平6−1849(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08J 3/03

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 オルガノポリシロキサンエマルジョンの
    製造工程として、(a)少なくともオルガノポリシロキ
    サンと乳化剤とを混練する工程と、(b)上記(a)で
    得られた混練物を水相で分散する工程と、を有する製造
    方法において、 上記製造工程を逆円錐型容器にスクリュー型撹拌翼部を
    有し、かつ、該スクリュー型撹拌翼部が自転すると共に
    公転する手段を備えた単一の乳化装置によって行うこと
    を特徴とするオルガノポリシロキサンエマルジョンの製
    造方法。
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