JP3440227B2 - 積層ストレッチシュリンクフイルム - Google Patents

積層ストレッチシュリンクフイルム

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JP3440227B2
JP3440227B2 JP2000087980A JP2000087980A JP3440227B2 JP 3440227 B2 JP3440227 B2 JP 3440227B2 JP 2000087980 A JP2000087980 A JP 2000087980A JP 2000087980 A JP2000087980 A JP 2000087980A JP 3440227 B2 JP3440227 B2 JP 3440227B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層ストレッチシ
ュリンクフイルムに関するものであり、より詳しくは特
に食品を主体とする、小売商品のプレパッケージに使用
されるストレッチ包装やシュリンク包装用フイルムとし
て、ヒートシール性、耐熱性、低温収縮性に優れ、収縮
仕上がりに優れた積層ストレッチシュリンクフィルムに
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、肉類、魚介類、野菜、果物、惣菜
等の食品包装用ストレッチフイルムの需要は、スーパー
マーケット、コンビニエンスストアーの拡大に伴い更に
増えつつある。従来、上記ストレッチフイルムは、可塑
化ポリ塩化ビニルを素材としたフイルムが、透明性及び
自己粘着性等において優れた性能を有しているため、最
も多用されているが、多量の可塑剤を使用しているため
水蒸気の透過量が多くなり、被包装物の目減りや変質が
起こり易いとか、可塑剤が被包装物に移行して汚染し易
いとか、また、フイルム成型時或いは包装作業中のフイ
ルム溶断時、更には廃棄焼却時に有害な塩化水素ガスが
発生する等の安全衛生、公害の問題を有している。
【0003】このため、可塑化ポリ塩化ビニルに代わる
フイルムの開発がポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル
共重合体等のポリエチレン系樹脂、ポリブタジエン樹
脂、ポリプロピレン樹脂等を使って活発に行われてい
る。しかしながら、前記ポリエチレン系樹脂やポリプロ
ピレン樹脂で得られるフイルムは安全衛生、公害の問題
はないものの、ストレッチフイルムとしてまだ満足すべ
きものでない。
【0004】一方、被包装物の多様化に伴い、漬物、佃
煮等の水分が多いものは自己粘着性のみによるシールで
は水分の付着によりシール部が剥離してしまい、被包装
物の目減りが起こり、更には商品価値が低下してしまう
という問題があり、充分にヒートシール出来るものが望
まれている。また、被包装物によってはストレッチ性の
みではシワ、タルミが残り十分にタイトな包装仕上がり
が得られないという場合があり、熱収縮性を併せ持つも
のが望まれている。
【0005】また、生産性アップ、包装スピードアップ
の観点からハンドラップ包装機に替ってストレッチ自動
包装機、ストレッチシュリンク自動包装機等の普及がコ
ンビニエンスストアー、スーパーマーケットの拡大と相
まって著しく、包装フイルムに対する自動包装機適性向
上の要望も強い。
【0006】本発明者らは、既に、前記のストレッチフ
イルムが有する欠点を解決すべく、透明性、光沢に優
れ、且つ適度のガス透過性を有し、水蒸気透過性は低く
被包装物の目減りが無く、可塑剤の移行や燃焼時の塩化
水素ガス発生の無いポリエチレン系樹脂を用いて、熱収
縮性及びストレッチ性を有し、且つ熱板により十分にヒ
ートシールが出来、収縮包装仕上がりが良いフイルムを
提供することを目的として、特定の線状低密度ポリエチ
レンを主成分とする多層ポリエチレン系ストレッチシュ
リンクフイルムを提案した(特開平8−90737号公
報)。
【0007】しかしながら、上記多層ポリエチレン系ス
トレッチシュリンクフイルムにおいても、自動包装機適
性や包装仕上がりに関しては、耐熱性が不足し、下記の
ような問題があった。 1.上げ底トレーやリブを設けたトレーのように、底部
の形状が異形のトレーでは、熱板シール温度を高くする
と、充分にシールができる前に耐熱温度を越えてフィル
ムが溶融し、フィルムに孔が開いてしまう(以下、この
状態を、”やけど”と呼ぶ)。 2.異形の被包装物で、しわの無い綺麗な収縮仕上がり
を得るために、トンネル熱風温度を高くすると、綺麗に
仕上がる前に、耐熱温度を越えてやけどが発生する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の状況
に鑑みてなされたもので、耐熱温度が高く、熱板シール
温度範囲及び熱収縮トンネル温度範囲が広く、様々な形
状のトレーに対応出来るストレッチシュリンクフィルム
を提供することを課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記スト
レッチシュリンクフィルムの欠点を克服するため鋭意検
討した結果、特定のポリプロピレン系樹脂から成る内部
層を有する少なくとも三層以上の積層フィルムを延伸す
ることにより、フィルムの耐熱性が向上し、充分にヒー
トシールが出来、また様々な形状のトレーにも対応して
収縮仕上がりに優れたフィルムが得られることを発見
し、本発明を完成するに至った。すなわち本発明は、エ
チレン単独重合体及びエチレン系共重合体から選ばれる
一種以上のポリエチレン系樹脂(A)からなる両表面層
と、結晶性プロピレン重合体中にエチレン−プロピレン
ゴムをミクロンオーダーで分散させたポリマーアロイ化
した、ビカット軟化点が60〜75℃の範囲にあり、D
SCで測定される融解ピーク温度が150℃以上である
ポリプロピレン系エラストマー(B)又はこれを含む内
部層を有し、(B)の融点より30℃以上低い温度で、
縦横2倍以上に延伸した、JIS−K7105で測定し
たヘイズが0.9%以下である、少なくとも三層以上か
らなる、積層ストレッチシュリンクフィルムに関するも
のである。
【0010】以下、本発明をさらに詳細に説明する。本
発明において両表面層に用いられるポリエチレン系樹脂
(A)は、自動包装機における熱板でのヒートシール
性、防曇性を付与する作用をなすものであり、長鎖分岐
を有する低密度ポリエチレン、エチレンとプロピレン、
ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、4−メチル
ペンテン−1、オクテン−1、デセン−1を含む炭素数
3〜20個、好ましくは炭素数が4〜8個の1種または
2種以上のα−オレフィンとの共重合体である線状低密
度ポリエチレン及び超低密度ポリエチレン、非晶性或い
は示差走査熱量計(以下、DSCと記す)にて測定され
る融解ピーク温度が50〜100℃である低結晶性のエ
チレンとα−オレフィンの共重合体、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン−脂肪族不飽和カルボン酸共重
合体、エチレン−脂肪族不飽和カルボン酸エステル共重
合体、アイオノマー樹脂から選ばれる少なくとも一種以
上が挙げられる。
【0011】これらの内、低温でのヒートシール性を付
与し易い点からは、比較的密度の低い線状低密度ポリエ
チレンや低密度ポリエチレンが好適に用いられ、また、
過度のブロッキングを抑え低温ヒートシール性を付与し
易い点から、いわゆるメタロセン触媒(シングルサイト
触媒)を用いて製造される比較的分子量分布の狭い線状
低密度ポリエチレン等も用いられる。線状低密度ポリエ
チレン及び低密度ポリエチレンの密度は、0.890〜
0.940g/cm の範囲のものが好ましく、0.
890g/cm 未満では過度のブロッキングが発生
し好ましくなく、0.940g/cm を越えると低
温ヒートシール性が低下し好ましくない。また、メルト
フローレート(以下、MFRと記す、測定温度190
℃、荷重2.16kg)は、0.1〜10g/10分の
範囲のものであり、0.1g/10分未満では加工性が
低下し好ましくなく、10g/10分を越えると過度の
ブロッキングが発生して好ましくない。
【0012】包装条件等によって更に低温ヒートシール
性が必要な場合に、エチレン−α−オレフィン共重合体
を、線状低密度ポリエチレンや低密度ポリエチレンと混
合して用いることができる。用いられるエチレン−α−
オレフィン共重合体としては、例えばエチレンとプロピ
レン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、4−
メチルペンテン−1、オクテン−1、デセン−1或いは
これらの混合物との共重合体が挙げられ、好ましくはブ
テン−1との共重合体が用いられる。エチレン−α−オ
レフィン共重合体の密度は0.800〜0.900g/
cm の範囲のものが用いられ、0.800g/cm
未満では、低温ヒートシール性の効果は大きくなる
が、ブロッキングが発生し好ましくなく、0.900g
/cm を越えると低温ヒートシール性の効果が小さ
く好ましくない。エチレン−α−オレフィン共重合体の
MFRは0.1〜20g/10分の範囲のものが用いら
れ、0.1g/10分未満では加工性が低下し好ましく
なく、20g/10分を越えると過度のブロッキングが
発生し易くなり好ましくない。エチレン−α−オレフィ
ン共重合体の両表面層における割合は、20〜60重量
%が好ましく、20%重量以下であると低温シール性が
不足して好ましくなく、60重量%以上であるとブロッ
キングの発生がひどく好ましくない。
【0013】また、両表面層には、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体を単独で、或いはこれとエチレン−α−オレ
フィン共重合体とを混合して用いることもできる。エチ
レン−酢酸ビニル共重合体は酢酸ビニル含量が3〜28
重量%のものが用いられ、3重量%以下であると低温シ
ール性、粘着性が低下し好ましくなく、28重量%以上
であるとブロッキングの発生がひどく好ましくない。エ
チレン−酢酸ビニル共重合体のMFR(190℃、2.
16kg)は、0.3〜10g/10分の範囲のものが
用いられ、0.3g/10分未満では、加工性が低下し
好ましくなく、10g/10分を超えると延伸安定性が
低下して好ましくない。
【0014】一方、溶断シール型包装機のような低温ヒ
ートシール性を必要としない用途に用いられるフィルム
の場合には、密度が0.92〜0.94g/cm
範囲の線状低密度ポリエチレンとエチレン−α−オレフ
ィン共重合体との組み合わせにおいて、エチレン−α−
オレフィン共重合体の表層における割合が3〜60重量
%の範囲のものを用いることが出来る。
【0015】表層原料の組み合わせでは、良好な低温シ
ール性と粘着性と耐ブロッキング性のバランスを達成す
る点で、低密度ポリエチレン、または線状低密度ポリエ
チレンとエチレンとブテン−1の共重合体であるエチレ
ン−α−オレフィン共重合体、或いはエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体が好適に用いられる。
【0016】本発明において内部層に用いられるポリプ
ロピレン系エラストマー(B)は、重合中にポリマーア
ロイ化して、結晶性プロピレン重合体中に、エチレン−
プロピレンゴムをミクロンオーダーで細かく分散させた
ものである。それにより、一般の結晶性プロピレン重合
体と同等の耐熱性を有し、ヒートシールの出来る温度、
及び収縮トンネルの温度を高くすることができる。更に
軟質性に優れた特徴を有する事から、ストレッチ性を付
与し易く、また融点より30℃以上低い温度で均一延伸
が出来るので、優れた低温収縮性を付与する事が可能と
なり、ポリエチレン系樹脂と積層して延伸した後の透明
性も、他の一般的なポリプロピレン系樹脂と比べて、明
らかに良好である。
【0017】ポリプロピレン系エラストマー(B)中の
結晶性プロピレン重合体の含量は25〜65重量%であ
る。25重量%以下であれば耐熱性、弾性率が低下する
ので好ましくなく、65重量%以上であれば引裂強度、
衝撃強度、透明性が低下するので好ましくない。ポリプ
ロピレン系エラストマー(B)のMFR(230℃、
2.16kg)は、0.2〜10g/10分で、更にD
SCにて測定される融解ピーク温度は、150℃以上、
ビカット軟化点は60〜75℃が好ましい。融解ピーク
温度が150℃未満であると、耐熱性が低下し、フィル
ムにやけどが起こりやすくなり好ましくない。ビカット
軟化点が60℃未満であると、フィルムの強度が低下す
るので好ましくなく、75℃を越えると低温延伸が困難
になるので好ましくない。なお、本発明において、DS
Cによる融解ピーク温度の測定は、JIS K7121
記載の方法に従って行った。
【0018】本発明の目的に支障が無い範囲であれば、
一般的なプロピレン系重合体とポリプロピレン系エラス
トマー(B)を混合して用いる事により、ポリプロピレ
ンとエチレン−プロピレンゴムの比率を変え、耐熱性、
弾性率を調整する事も当然可能である。
【0019】また、ポリプロピレン系エラストマー
(B)を含有する内部層にポリエチレン系樹脂(A)を
混入することによって、また、少なくとも1種以上から
なるポリエチレン系樹脂(A)を内部層として用いるこ
とで、透明性、引き裂き強度がコントロールしやすくな
る。この場合、ポリプロピレン系エラストマー(B)を
含有する内部層におけるポリエチレン系樹脂(A)の割
合は、2〜75重量%が好ましく、2重量%以下では耐
引き裂き性を向上させる効果が得られないために好まし
くなく、75重量%以上では透明性、耐熱性が低下する
ので好ましくない。ポリプロピレン系エラストマー
(B)を含有する内部層に混入されるポリエチレン系樹
脂(A)、あるいは内部層として用いられる少なくとも
1種以上からなるポリエチレン系樹脂(A)としては、
長鎖分岐を有する低密度ポリエチレン、エチレンとプロ
ピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、4
−メチルペンテン−1、オクテン−1、デセン−1を含
む炭素数3〜20個、好ましくは炭素数が4〜8個の1
種または2種以上のα−オレフィンとの共重合体である
線状低密度ポリエチレン及び超低密度ポリエチレン、非
晶性或いはDSCにて測定される融解ピーク温度が50
〜100℃である低結晶性のエチレンとα−オレフィン
の共重合体、エチレンー酢酸ビニル共重合体、エチレン
−脂肪族不飽和カルボン酸共重合体、エチレン−脂肪族
不飽和カルボン酸エステル共重合体、アイオノマー樹脂
から選ばれる少なくとも一種以上が挙げられる。これら
の内、透明性、耐引き裂き性を付与し易い点から線状低
密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、エチレンとブ
テン−1の共重合体であるエチレン−α−オレフィン共
重合体が好適に用いられる。
【0020】本発明は、ポリエチレン系樹脂(A)から
なる両表面層Xと、ポリプロピレン系エラストマー
(B)を含む一つの内部層Yからなる三層(X/Y/
X)でも目的を達成する事は出来るが、新たに内部層を
設けて三層以上の構成とする事も出来る。例えば、X/
Y/X/Y/Xの5層構成では、低温シール性を付与す
る為に、両表面層Xを比較的融点の低いポリエチレン系
樹脂とし、内部層Xには、比較的強度が高い高結晶性の
ポリエチレン系樹脂を用いることによりフィルム強度と
低温シール性を両立できる等の利点がある。
【0021】X1/X2/Y/X2/X1{X1、X2
は互いに性質の異なるポリエチレン系樹脂(A)}の構
成では、両表面層X1に比較的融点の低いポリエチレン
系樹脂を用いることで低温シール性を付与することがで
き、内部層X2に両表面層樹脂よりも融解ピーク温度が
高く、なおかつ内部層Yのポリプロピレン系エラストマ
ー(B)よりも融解ピーク温度が低いポリエチレン系樹
脂を少なくとも1種以上用いることで更に透明性、光沢
が向上し、外観に優れたフィルムを得ることができる。
【0022】本発明では、ポリプロピレン系エラストマ
ー(B)を含む内部層Yに、フィルムの製造工程等で発
生するスクラップを回収して再利用する事が出来る。こ
の場合、内部層Yにおけるポリプロピレン系エラストマ
ー(B)の割合は、フィルムの特性を低下させない限り
特に規定しない。
【0023】本発明において、1層に対する含量比率が
0.1〜4.0重量%となるように非イオン系界面活性
剤を少なくとも1層以上に添加することで防曇性を向上
させることが出来る。該非イオン系界面活性剤は、一般
に市販されているものであれば特に限定しないが、例え
ばグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エ
ステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリエチレングリ
コール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン
脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステ
ル、ショ糖脂肪酸エステル、クエン酸モノ(ジ又はト
リ)ステアリルエステル、ペンタエリスリトール脂肪酸
エステル、トリメチロールプロパン脂肪酸エステル、ポ
リオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリプロ
ピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン
アルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル、ポリオキシプロピレンポリオキシエチレン
ブロックポリマー、ポリエチレングリコール、ポリプロ
ピレングリコール、ポリエチレンオキサイド、アルキル
ジエタノールアミド、ポリオキシエチレンアルキルアミ
ン、ひまし油のエチレンオキサイド付加物、イソプロピ
ルアルコール等の非イオン系界面活性剤の1種または2
種以上が混合して用いられる。少なくとも1層以上に配
合する該非イオン系界面活性剤の添加量は、1層に対し
て0.1〜4.0重量%であり、0.1重量%未満では
防曇性が得られず、4.0重量%を越えても防曇性の向
上が見られず好ましくない。
【0024】更に本発明において、全層に対する含有比
率が5〜30重量%になるように粘着性付与剤(C)を
少なくとも1層以上に添加することによって引張弾性率
が高くなり、熱板シール型包装機を用いた際の折り込み
性を向上させ、より良好な熱板シール仕上がりを得る事
も出来る。該粘着性付与剤(C)は、天然系、合成系を
問わず一般に市販されているものであれば特に限定しな
いが、例えばロジン、ロジン誘導体、テルペン樹脂、テ
ルペンフェノール樹脂、脂肪族系石油樹脂、酸変性C5
石油樹脂、脂環族系石油樹脂、水添脂環族系石油樹脂、
芳香族系石油樹脂、水添芳香族系石油樹脂、C5/C9
共重合系石油樹脂、スチレン系樹脂、アルキルフェノー
ル系樹脂、キシレン樹脂、クマロンインデン樹脂等の粘
着性付与剤の1種または2種以上が混合して用いられ、
好ましくは、テルペン樹脂、水添脂環族系石油樹脂が単
独で、又は混合して用いられる。テルペン樹脂及び、水
添脂環族系石油樹脂は本発明に用いている樹脂と相溶性
が良いために、透明性を向上させる。少なくとも1層以
上に配合する該粘着性付与剤(C)の添加量は、全層に
対して5〜30重量%であり、好ましくは10〜25重
量%である。5重量%以下では引張弾性率の向上が見ら
れないので好ましくなく、30重量%以上では滑り性、
防曇性が低下するので好ましくない。
【0025】本発明のフィルムの厚みは、特に制限はな
いが、要求されるフィルム強度、熱板シール性に応じて
5〜30μ、好ましくは5〜20μの範囲が望ましい。
表層の厚みは、ヒートシールの安定性を考慮して1μm
以上が好ましく、各層の厚み比率は、多層フィルムとし
ての強度、腰、耐熱性を考慮して、表面或いは内部に配
置される層Xの比率は10〜40%、内部に配置される
層Y、Zの比率はそれぞれ10〜80%、20〜35%
の範囲が好ましい。また、被包装物を容易に識別し、商
品価値を低下させない点で、ヘイズは0.9%以下のも
のが好ましい。
【0026】本発明の目的に支障をきたさない範囲であ
れば、滑剤、アンチブロッキング剤、帯電防止剤等の添
加剤を、それぞれ有効な作用を具備させる目的で適宜使
用することは当然である。
【0027】本発明の積層ストレッチシュリンクフイル
ムは、十分な低温収縮性を付与するために以下の延伸方
法によって製造される。すなわち溶融樹脂を環状ダイス
より押し出し、一旦急冷固化した未延伸原反を再加熱
し、内部層のポリプロピレン系エラストマーの融点より
30℃以上低い温度で延伸する方法で製造される。延伸
倍率は縦、横それぞれ2倍以上、好ましくは2.5倍以
上、更に好ましくは3倍以上延伸配向せしめる。前記の
様にして延伸され、延伸装置から取り出したフイルム
は、必要に応じて、熱固定、エージング等の熱処理を行
うことができる。また、防曇剤を更に速くブリードさせ
る目的で、コロナ放電等の処理を行うこともできる。
【0028】
【実施例】以下実施例により、本発明を更に具体的に説
明するが、本発明は、これらの実施例に限定されるもの
ではない。実施例及び比較例において用いた原料樹脂を
下記に示す。 A1:線状低密度ポリエチレン(マルチサイト触媒、密
度=0.920g/cm 、MFR(測定温度190
℃、荷重2.16kg)=0.5g/10分、融解ピー
ク温度=122℃) A2:線状低密度ポリエチレン(マルチサイト触媒、密
度=0.910g/cm 、MFR(190℃、2.
16kg)=3.6g/10分、融解ピーク温度=11
9℃) A3:線状低密度ポリエチレン(マルチサイト触媒、密
度=0.916g/cm 、MFR(190℃、2.
16kg)=1.2g/10分、融解ピーク温度=12
0℃) A4:エチレン−ブテン−1共重合体(密度=0.88
g/cm 、MFR(190℃、2.16kg)=3.
6g/10分、融解ピーク温度=70℃) A5:エチレン−酢酸ビニル共重合体(日本ユニカー製
NUC−3758、酢酸ビニル含量15重量%、MF
R(190℃、2.16kg)=2.2g/10分、融
解ピーク温度=93℃、密度=0.94g/cm ) B1:ポリプロピレン系エラストマー(モンテルJPO
製 KS−081P、ポリプロピレン含量35重量%、
MFR(230℃、2.16kg)=0.8g/10
分、融解ピーク温度=165℃、密度=0.89g/c
、ビカット軟化点=68℃) B2:ポリプロピレン系エラストマー(モンテルJPO
製 KS−021P、ポリプロピレン含量55重量%、
MFR(230℃、2.16kg)=0.8g/10
分、融解ピーク温度=165℃、密度=0.89g/c
、ビカット軟化点=69℃) B3:プロピレン−エチレン共重合体(MFR(230
℃、2.16kg)=2.6g/10分、融解ピーク温
度=143℃) B4:アイソタクティックポリプロピレン(ホモポリマ
ー、MFR(230℃、2.16kg)=15g/10
分、融解ピーク温度=161℃、密度0.91g/cm
、ビカット軟化点=150℃) C1:テルペン樹脂(軟化点125℃、数平均分子量7
00、ガラス転移温度68℃) C2:水添脂環族系樹脂(軟化点135℃、数平均分子
量480、ガラス転移温度79℃)
【0029】また、本実施例の中で示した各物性測定は
以下の方法により求めた。 (1)ヘイズ:JIS−K7105に準じて測定した。 (2)グロス:JIS−K7105に準じて測定した。 (3)90℃熱収縮率 縦横10cmの正方形に切り取ったフィルムにタルクの
粉末をまぶした後、90℃のオーブン中に15分間放置
し、取り出して急冷後、縦横の長さを測定し、MD、T
Dの収縮率を算出した。 (4)引張弾性率:JIS−K7127に準じて測定し
た。 (5)防曇性 100mlビーカーに60℃の水を50ml入れた後、
フィルムでビーカー上面を皺が入らないように覆い固定
する。次に5℃の冷蔵庫内に1時間放置し、フィルムの
曇り具合を観察し、以下の基準で評価した。 ○:全く曇り無し。 △:水滴が一部ついているがビーカー内部は見える。 ×:全面が曇っていって、ビーカー内部が見えない。 (6)ピロー方式自動包装機適性 1.溶断シール型包装機 幅170mm、長さ220mm、深さ40mmのポリプ
ロピレン製パスタトレー(蓋付き)の中に、スパゲティ
ー200gを入れて、収縮トンネルを備えた溶断シール
型のピロー方式の自動包装機(大森機械 DW−00
1)により包装速度30個/分で30個で包装テストを
行い、包装機での耐熱温度、外観を調べた。耐熱温度
は、フィルムの白化、またはフィルムの強度低下が始ま
る直前の収縮トンネル設定温度とする。耐熱温度はトン
ネル温度を5℃ピッチで上昇させて評価した。 2.熱板シール型包装機 巾120mm、長さ180mm、深さ20mmの発砲ポ
リスチレン製トレーの上に、直径5cmのみかんを2個
載せて、熱板シール、収縮トンネルを備えたピロー方式
ストレッチ自動包装機(大森機械 SP−300)によ
り包装テストを行い、耐熱温度を調べた。耐熱温度は、
熱板設定温度を5℃ピッチで上昇させて、トレー底面の
フィルムに穴が開く温度とした。
【0030】実施例1 表1に示す配合比の原料樹脂に、非イオン系界面活性剤
ポリオキシエチレン(n=20)ソルビタンモノパルミ
テート0.2重量%、ジグリセリン脂肪酸エステル1.
8重量%を添加した表層用組成物と芯層用組成物を、3
台の押出機で、それぞれを170℃〜240℃にて溶融
混練し、延伸後の厚みが13μm、各層の厚み比が表面
層:内部層:表面層=1:5:1になるように各押出機
の押出量を調節して、240℃に保った3層環状ダイス
のスリットより下向きに押し出した。環状ダイスのスリ
ットの直径は75mmでスリットのギャップは0.8m
mであった。押し出された3層構成溶融チューブ状フイ
ルムを、ダイス直下に取付た外径76mmで内部に20
℃の冷却水を循環している円筒形マンドレルの外表面を
摺動させながら、外側は水槽を通すことにより水冷して
室温まで冷却して引取り、直径約75mm、厚さ190
μmのチューブ状未延伸フイルムを得た。このチューブ
状未延伸フイルムを、図1に示したチューブラー二軸延
伸装置に導き、膨張延伸を行った。この時、予熱器4の
環状赤外線ヒーターの電圧、電流を調節し、予熱器出口
のフイルム温度を調節した。主熱器5の8本の環状赤外
線ヒーターを4区分して各々の電圧、電流を調節してフ
イルムを加熱し、主熱器下方よりバブルに沿って流れる
空気を供給する中で、低速ニップロール2、高速ニップ
ロール3の間の管状フイルムに加圧空気を送り込んで該
空気と低速、高速ニップロールの周速比によって縦4.
0倍、横3.5倍(面積延伸倍率14倍)にバブル延伸
し、その後熱処理を行い約13μmの延伸フイルムを得
た。延伸性は良好であり、延伸点の上下動や延伸バブル
の揺動もなく、また、ネッキングなどの不均一延伸状態
も観察されなかった。得られたフイルムは、表1に示す
ように、透明性、光沢、防曇性が良好で90℃熱収縮率
も高かった。ピロー方式のストレッチ自動包装機(溶断
シール型)にてパスタトレーを用いて、包装テストを行
ったところ、耐熱性が良好でトンネル温度を高くするこ
とが可能なので、収縮仕上がりも綺麗であり実用上十分
であった。
【0031】比較例1 表1に示すように表面層に2種の線状低密度ポリエチレ
ン混合物、内部層にプロピレン−エチレン共重合体を用
いた以外は実施例1と同様にして、積層ストレッチシュ
リンクフイルムを製造した。延伸性はいずれも良好であ
り、延伸点の上下動や延伸バブルの揺動もなく、また、
ネッキングなどの不均一延伸状態も観察されなかった。
しかし、得られたフイルムは白っぽく、表1に示すよう
に90℃熱収縮率は高く、防曇性も良好であったが、透
明性、光沢性は良くなかった。ピロー方式のストレッチ
自動包装機(溶断シール型)にてパスタトレーを用いて
包装テストを行ったところ、耐熱温度が低いために、綺
麗に仕上がる前に耐熱温度を越えてフィルムの強度低
下、白化が起こり実用上満足できる収縮仕上がりにはな
らなかった。
【0032】比較例2 表1に示すように、表面層、内部層に線状低密度ポリエ
チレンを用いること以外は実施例1と同様にして、積層
ストレッチシュリンクフイルムを製造した。延伸性はあ
まり良くなく、ネッキングなどの不均一延伸状態は観察
されなかったが、延伸点の上下動や延伸バブルの揺動が
発生した。得られたフイルムは、表1に示すように、透
明性、光沢性、防曇性は良好であり、90℃熱収縮率も
高かった。ピロー方式のストレッチ自動包装機(溶断シ
ール型)にてパスタトレーを用いて包装テストを行った
ところ、耐熱温度が低いために、綺麗に仕上がる前に耐
熱温度を越えてフィルムの強度低下、白化が起こり、実
用上満足できる収縮仕上がりにはならなかった。
【0033】実施例2 表2に示す原料構成で、表面層原料、内部層原料を、5
台の押し出し機で溶融混練して、各層の厚み比が表面
層:内部層(中間層):内部層(芯層):内部層(中間
層):表面層=1:3:2:3:1となるように、押し
出し量を調整して、五層環状ダイスのスリットから押し
出した以外は実施例1と同じ方法で厚み13μmの延伸
フィルムを得た。延伸性は良好であり、延伸点の上下動
や延伸バブルの揺動もなく、またネッキングなどの不均
一延伸状態は観察されなかった。得られたフィルムは表
2に示すように、透明性、光沢性、防曇性は良好であ
り、90℃熱収縮率も高かった。ピロー方式のストレッ
チ自動包装機(熱板シール型)で、みかんを載せたトレ
ーを用いて包装テストしたところ、耐熱温度が高いため
に熱板の温度を高くできるので充分にシールすることが
できた。
【0034】実施例3 内部層(中間層及び芯層)の原料を表2に示すように変
更した以外は、実施例2と同じ方法で厚み13μmの延
伸フィルムを得た。延伸性は良好であり、延伸点の上下
動や延伸バブルの揺動もなく、またネッキングなどの不
均一延伸状態は観察されなかった。得られたフィルムは
表2に示すように、透明性、光沢性、防曇性は良好であ
り、90℃熱収縮率も高かった。ピロー方式のストレッ
チ自動包装機(熱板シール型)で、みかんを載せたトレ
ーを用いて包装テストしたところ、耐熱温度が高いため
に熱板の温度を高くできるので充分にシールすることが
できた。
【0035】実施例4 表面層及び内部層(中間層及び芯層)原料を表2に示す
ように、また各層の厚み比が表面層:内部層(中間
層):内部層(芯層):内部層(中間層):表面層=
1:3.5:1:3.5:1となるように変更した以外
は、実施例2と同じ方法で厚み13μmの延伸フィルム
を得た。延伸性は良好であり、延伸点の上下動や延伸バ
ブルの揺動もなく、またネッキングなどの不均一延伸状
態は観察されなかった。得られたフィルムは表2に示す
ように、透明性、光沢性、防曇性は良好であり、90℃
熱収縮率も高かった。ピロー方式のストレッチ自動包装
機(熱板シール型)で、みかんを載せたトレーを用いて
包装テストしたところ、耐熱温度が高いために熱板の温
度を高くできるので充分にシールすることができた。
【0036】実施例5 内部層(中間層)の原料を表2に示すように変更した以
外は、実施例4と同じ方法で厚み13μmの延伸フィル
ムを得た。延伸性は良好であり、延伸点の上下動や延伸
バブルの揺動もなく、またネッキングなどの不均一延伸
状態は観察されなかった。得られたフィルムは表2に示
すように、透明性、光沢性、防曇性は良好であり、90
℃熱収縮率も高かった。ピロー方式のストレッチ自動包
装機(熱板シール型)で、みかんを載せたトレーを用い
て包装テストしたところ、耐熱温度が高いために熱板の
温度を高くできるので充分にシールすることができた。
また引張弾性率が高いために折り込み性が特に良好で、
優れた熱板シール仕上がりが得られた。
【0037】実施例6 表面層及び内部層(中間層及び芯層)原料を表3に示す
ように、また各層の厚み比が表面層:内部層(中間
層):内部層(芯層):内部層(中間層):表面層=
1:1:4:1.:1となるように変更した以外は、実
施例2と同じ方法で 厚み13μmの延伸フィルムを得
た。延伸性は良好であり、延伸点の上下動や延伸バブル
の揺動もなく、またネッキングなどの不均一延伸状態は
観察されなかった。得られたフィルムは表3に示すよう
に、透明性、光沢性が特に優れ、防曇性も良好で、また
90℃熱収縮率も高かった。ピロー方式のストレッチ自
動包装機(熱板シール型)でみかんを載せたトレーを用
いて包装テストしたところ、耐熱温度が高いために熱板
の温度を高くできるので充分にシールすることができ
た。
【0038】比較例3 非イオン系界面活性剤を添加せず、内部層(中間層及び
芯層)の原料を表3に示すように変更した以外は、実施
例2と同じ方法で厚み13μmの延伸フィルムを得た。
延伸性は良好であり、延伸点の上下動や延伸バブルの揺
動もなく、また、ネッキングなどの不均一延伸状態は観
察されなかった。しかし、得られたフィルムは白っぽ
く、表3に示すように、90℃熱収縮率は高く、防曇性
も良好であったが、透明性、光沢性は良くなかった。ピ
ロー方式のストレッチ自動包装機(熱板シール型)でみ
かんを載せたトレーを用いて包装したところ、耐熱温度
が低いために充分にシールができる前に耐熱温度を越え
てフィルムの穴開きが発生した。
【0039】比較例4 非イオン系界面活性剤を添加せず、内部層(中間層及び
芯層)の原料を表3に示すように変更した以外は、実施
例2と同じ方法で厚み13μmの延伸フィルムを得た。
延伸性は良好であり、延伸点の上下動や延伸バブルの揺
動もなく、また、ネッキングなどの不均一延伸状態は観
察されなかった。しかし、得られたフィルムは白っぽ
く、表3に示すように、90℃熱収縮率は高く、防曇性
も良好であったが、透明性、光沢性は良くなかった。ピ
ロー方式のストレッチ自動包装機(熱板シール型)でみ
かんを載せたトレーを用いて包装したところ、耐熱温度
が低いために充分にシールができる前に耐熱温度を越え
てフィルムの穴あきが発生した。
【0040】
【表1】 耐熱温度:トンネル温度
【0041】
【表2】 耐熱温度=熱板シール上限温度
【0042】
【表3】 耐熱温度=熱板シール上限温度
【0043】
【発明の効果】以上に述べた通り、本発明によれば、特
に食品を主体とする、小売商品のプレパッケージに使用
されるストレッチ包装やシュリンク包装用フイルムとし
て、「ヒートシール性、耐熱性、低温収縮性に優れ、透
明性が良好であり、収縮仕上がりに優れた」、ポリエチ
レン系樹脂から成る両表面層と、ポリプロピレン系エラ
ストマーを含む内部層を有する少なくとも三層以上から
なる積層ストレッチシュリンクフィルムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例及び比較例で用いたチューブラー二軸延
伸装置の概略断面図である。
【符号の説明】
1.未延伸原反 2.低速ニップロール 3.高速ニップロール 4.予熱器 5.主熱器 6.冷却エアーリング 7.折り畳みロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−254338(JP,A) 特開 平10−272747(JP,A) 特開 平9−154479(JP,A) 特開 平6−256539(JP,A) 特開2000−280407(JP,A) 特開2000−62113(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン単独重合体及びエチレン系共重
    合体から選ばれる一種以上のポリエチレン系樹脂(A)
    からなる両表面層と、ビカット軟化点が60〜75℃の
    範囲にあり、DSCで測定される融解ピーク温度が15
    0℃以上である、結晶性プロピレン重合体中にエチレン
    −プロピレンゴムをミクロンオーダーで分散させたポリ
    マーアロイ化したポリプロピレン系エラストマー(B)
    又はこれを含む内部層を有し、(B)の融点より30℃
    以上低い温度で、縦横2倍以上に延伸した、JIS−K
    7105で測定したヘイズが0.9%以下である、少な
    くとも三層以上からなる、積層ストレッチシュリンクフ
    ィルム。
  2. 【請求項2】 内部層が、ポリプロピレン系エラストマ
    ー(B)98〜25重量%とポリエチレン系樹脂(A)
    2〜75重量%の混合物である請求項1記載の積層スト
    レッチシュリンクフィルム。
  3. 【請求項3】 両表面層を構成するポリエチレン系樹脂
    (A)が、0.920〜0.940g/cmの密度で
    ある低密度ポリエチレン40〜97重量%と、0.80
    0〜0.900g/cmの密度であるエチレン−α−
    オレフィン共重合体60〜3重量%の混合物からなる、
    請求項1又は2記載の積層ストレッチシュリンクフィル
    ム。
  4. 【請求項4】 両表面層を構成するポリエチレン系樹脂
    (A)が、酢酸ビニル含量3〜28重量%であるエチレ
    ン−酢酸ビニル共重合体からなる、請求項1又は2記載
    の積層ストレッチシュリンクフィルム。
  5. 【請求項5】 内部層が、ポリエチレン系樹脂(A)か
    らなる層をポリプロピレン系エラストマー(B)又はこ
    れを含む層で挟持した3層以上の層からなる、請求項1
    乃至4のいずれか1項記載の積層ストレッチシュリンク
    フィルム。
  6. 【請求項6】 内部層が、ポリプロピレン系エラストマ
    ー(B)からなる層をポリエチレン系樹脂(A)とポリ
    プロピレン系エラストマー(B)の混合物を含む層で挟
    持した3層以上の層からなる、請求項1乃至4のいずれ
    か1項記載の積層ストレッチシュリンクフィルム。
  7. 【請求項7】 内部層が、ポリエチレン系樹脂(A)と
    ポリプロピレン系エラストマー(B)の混合物を含む層
    を、両表面層成分とは異なるポリエチレン系樹脂(A)
    からなる層で挟持した3層以上の層である、請求項1乃
    至4のいずれか1項記載の積層ストレッチシュリンクフ
    ィルム。
  8. 【請求項8】 1層に対する含有比率が0.1〜4重量
    %となるように非イオン系界面活性剤を少なくとも1層
    以上に配合した、請求項1乃至7のいずれか1項記載の
    積層ストレッチシュリンクフィルム。
  9. 【請求項9】 全層に対する含有比率が5〜30重量%
    となるように粘着性付与剤(C)を少なくとも1層以上
    に配合した、請求項1乃至8のいずれか1項記載の積層
    ストレッチシュリンクフィルム。
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