JP3436636B2 - 電子・電気楽器の自動伴奏装置 - Google Patents

電子・電気楽器の自動伴奏装置

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JP3436636B2
JP3436636B2 JP13258896A JP13258896A JP3436636B2 JP 3436636 B2 JP3436636 B2 JP 3436636B2 JP 13258896 A JP13258896 A JP 13258896A JP 13258896 A JP13258896 A JP 13258896A JP 3436636 B2 JP3436636 B2 JP 3436636B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばシンセサイ
ザ、電子ピアノ、電子オルガン、MIDI装置等の電子
楽器に用いられる自動伴奏装置に関し、自動伴奏中に一
時的にコード検出を抑制し、演奏者がキー入力したコー
ドを和音として重ね演奏可能とする機能を有する電子・
電気楽器の自動伴奏装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子・電気楽器に備えられる自
動伴奏機能は、コード、ベース、ドラム等といった各パ
ートの楽音を自動的に発生させる機能であり、演奏者
は、発生された伴奏音に乗せて例えばメロディの演奏が
できるようになっている。
【0003】かかる自動伴奏機能は、予め自動伴奏デー
タがメモリ(ROM)に記憶されており、演奏者の指示
やシーケンサからのデータに応じて上記自動伴奏データ
をメモリから読み出して発音することにより実現されて
いる。
【0004】このような自動伴奏機能を有するデジタル
ピアノやシングルキーボード、MIDI楽器に接続され
て自動伴奏を行う自動伴奏装置等、リアルタイムにコー
ドを検出して演奏する自動伴奏装置は、ワンフィンガ
ー、フィンガート、フルキー等のコード検出モードが設
定できるようになっている。
【0005】しかしながら、これらの従来の自動伴奏装
置においては、上記のワンフィンガーやフィンガート等
のコード検出モードの設定はできるが、演奏者が自動演
奏間に一時的にコード検出を抑制して、今まで演奏され
ていた自動伴奏パターンに、演奏者が鍵入力した音を重
ね演奏する時間を任意に設定することはできなかった。
【0006】このため、限られたスプリットポイントよ
り下の音域のキー操作やフルキー検出のとき、鍵を押下
するとコードが検出されてしまい、例えば即興演奏の
際、任意の時間、あるいは、任意の小節間を今まで演奏
されていたコードに演奏者の好みに応じた和音を挿入し
て重ね演奏することができなかった。
【0007】従って、従来の自動伴奏装置の伴奏音は固
定的で変化を与える余地がなく、自動伴奏そのものが機
械的で単調になりやすく、伴奏に表現力を与えることが
出来ないという問題点があり、自動伴奏に演奏者の感覚
を加味した自由な表現力を与えることのできる自動伴奏
装置が求められていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点を解消するためになされたものであり、自動伴奏中
に、任意の時間、あるいは、任意の小節間のコード検出
を抑制して今まで演奏されていた自動伴奏パターンで演
奏するとともに、演奏者がキーの操作により入力した音
を重ね演奏可能にする自動伴奏装置を提供することを課
題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、自動伴奏機能
としての手動コード進行モードを有し、記憶されている
楽音情報を順次読み出して自動伴奏を行う電子・電気楽
器の自動伴奏装置において、 演奏開始前に、エディタ
によりコード検出をオン/オフするテータを入力してコ
ード検出データメモリに記憶し、手動コード進行モード
で自動伴奏中に所定のタイミングになると、該コード検
出データメモリに書き込まれたデータに基づいてコード
検出のオン/オフを指示するコード検出切換手段と、前
記コード検出切換手段の設定に基づいてコード検出のオ
ン/オフを制御するコード検出制御手段と、を有し、前
記コード検出制御手段がコード検出オフの際、コード検
出オフが指示される直前に発音した自動伴奏パターンの
発音を継続するとともに、演奏者が鍵入力した音を重ね
て演奏可能とするように構成される。
【0010】本発明に係る前記コード検出データメモリ
に記憶されたデータは、各小節、拍数、及び/又はクロ
ックロケーションごとに書き込まれることを特徴とす
る。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【作用】本発明の自動伴奏装置は、自動伴奏中の任意の
一定時間、あるいは、任意の小節間は自動伴奏のための
コードの検出を抑制して、コード検出のオフが指示され
る直前に発音した自動伴奏パターンを発音するととも
に、鍵入力された音を重ね演奏可能にすることにより即
興演奏を可能にするものである。
【0017】このため、本発明は、前記コード検出切換
手段3aとしてのコード検出用切換スイッチ3aをパネ
ル上またはペダルに設け、コード検出制御手段21は、
前記コード検出切換スイッチ3aの設定状態を検出し
て、該コード検出用切換スイッチ3aの設定状態に応じ
て、コード検出のオン/オフを制御するものである。
【0018】この際、前記コード検出制御手段21は、
コード検出切換手段3aがオンの場合は通常の自動伴奏
を行うが、コード検出切換手段3aがオフの場合は、該
コード検出切換手段3aがオフされる直前に発音された
自動伴奏パターンを発音するとともに、演奏者がキー入
力した音を重ね演奏可能にするものである。
【0019】これにより、演奏者は自動伴奏間に任意の
時間、あるいは任意の小節間、自由にコード検出のオン
/オフを容易に指定でき、リアルタイムに該指定を反映
できるので、即興演奏のやりやすい使い勝手のよい自動
伴奏装置を提供できる。
【0020】また、本発明によれば、コード検出切換手
段3aの設定に応じて制御するので、構造が簡単で低価
格の自動伴奏装置が提供できる。さらに、前記コード検
出切換手段3aをペダルに設けると、両手は演奏に集中
できるので、さらに、使いやすい自動伴奏装置となる。
【0021】また、前記コード検出切換手段3aとして
エディタを用い、演奏者は演奏開始前に該エディタによ
りコード検出を抑制する時間あるいは区間を入力する。
【0022】該コード検出切換手段3aにより入力され
たコード検出のオン/オフを示すデータは、RAM13
上に設けられコード検出データメモリ28に記憶され、
所定のタイミングになると、該メモリからデータが読み
出されてコード検出が制御される。
【0023】これにより、演奏間、コード検出制御手段
21は、先ずコード検出データメモリ28に記憶されて
いるデータを読み出し、オンの場合は通常の自動伴奏を
行い、オフの場合はコード検出を抑制するとともに重ね
演奏を可能とするものである。
【0024】このようにして、演奏者は演奏開始前にコ
ード検出のオン/オフを設定できるので、計画的にキメ
細かな設定ができ、しかも、演奏間、演奏者は演奏に集
中できるので使いやすい自動伴奏装置が提供できる。
【0025】なお、本発明は、キーボードを有さない電
子・電気楽器の自動伴奏装置にも適用可能である。
【0026】さらに、本発明はコード検出切換手段3a
として鍵を用い、コード検出の有無の判定は、タッチセ
ンサ2により検出された各鍵のベロシティに応じて行う
ものである。このため、コード検出制御手段21はコー
ド検出のオン/オフを判定する判定基準を記憶してお
り、コード検出のオン/オフは、タッチセンサ2により
検出された各鍵のベロシティを前記判定基準と比較して
判定される。
【0027】そして、判定結果に基づき所定のコード変
換の加えられたデータは、RAM13上の自動伴奏パタ
ーンメモリ27に記憶され、所定のタイミングになると
コード検出制御手段21は、該自動伴奏パターンメモリ
27から自動伴奏データを読み出して自動伴奏を行う。
【0028】これにより、演奏間、コード検出オンの場
合は通常の自動伴奏を行い、オフの場合は重ね演奏を行
うものである。
【0029】これにより、演奏者は鍵を押下する強さに
より自由にコード検出のオン/オフを制御でき、しか
も、設定結果はリアルタイムに反映できるので、即興演
奏のやりやすい使い勝手のよい自動伴奏装置を提供でき
る。
【0030】また、演奏者は複数のキーを続けて早く弾
きすぎたためにコード検出をしてしまうのではないかと
いうような心配をする必要はなくなり、安心して即興演
奏を楽しむことが可能となる。
【0031】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のコード検出抑制
機能を備えた自動伴奏装置の概略構成を示すブロック図
である。以下図面を参照しながら本発明の自動伴奏装置
の全体構成について説明する。
【0032】図において、11はCPUであり、12は
ROM,13はRAMである。また、1は鍵盤、2はタ
ッチセンサ、3は操作パネル、4はパネルスキャン回
路、5は楽音信号発生部、6は波形メモリ、7はD/A
変換器、8は増幅器、9はスピーカである。
【0033】CPU11は、プログラムメモリに記憶さ
れている制御プログラムに従って該自動伴奏装置全体を
制御するものであり、コード検出を制御する他、その他
の各種の制御を行う制御部21、検出されたキーに基づ
いてコードの検出やコード変換を行う伴奏データ変換部
22が設けられている。
【0034】このCPU11には、自動伴奏パターンデ
ータの基本形を記憶するROM12や、コード検出のオ
ン/オフに基づいてコード変換された自動伴奏パターン
データを記憶するRAM13、楽音信号発生部5等が接
続されている。
【0035】CPU11に設けられた制御部21はソフ
トウエアで実現されるものであり、パネルスキャンによ
り検出され、RAM13の所定の領域に設定されている
コード検出のオン/オフを示すフラグまたはデータに基
づいてコード検出を制御する。
【0036】さらに、上記制御部21は、基本パターン
メモリ24から読み出され、自動伴奏データ変換部22
により所要の変換を加えられた基本パターンデータの自
動伴奏パターンメモリ27への書込みや、所定のタイミ
ングになると該自動伴奏パターンメモリ27からのデー
タ読出しの制御を行う。
【0037】自動伴奏データ変換部22もソフトウェア
で実現されるものであり、制御部21の制御のもとにキ
ースキャンにより検出されたキー情報に基づいて、所定
のタイミングに同時に押下されているキーに基づいて、
先ずコード検出テーブル26を参照して入力されたキー
のコードを決定する。
【0038】続いて、決定されたコードに基づいてコー
ド変換テーブル25より自動伴奏のパターンの基本形に
どの様なオフセットをかけて演奏するかを示すデータを
読み取り、該データに基づいて自動伴奏の基本パターン
に所定のオフセットをかけて制御部21に送り、該制御
部21がこのデータを自動伴奏パターンメモリ27に記
憶させる。
【0039】ROM12には、上述したCPU11を動
作させる制御プログラムの他、コード検出テーブル2
6、コード変換テーブル25、自動伴奏用の基本パター
ンデータを記憶する基本パターンメモリ24、その他、
種々の固定データを記憶している。
【0040】自動伴奏の基本パターンメモリ24には、
例えば、ボサノバ、スイング等の音楽ジャンル別の演奏
パターンの基本形が内蔵するパターン数だけ記憶されて
いる。
【0041】また、コード変換テーブル25には、Cマ
イナとかDセブン等、検出されたコードタイプに応じ
て、自動伴奏の基本パターンにどのようなオフセットを
かけて演奏するかを示すデータがコードパターンの数だ
け記憶されている。
【0042】また、コード検出テーブル26には、同時
に押下されているキーに応じて、現在外部入力により指
示されているコードが何であるかを決定するためのデー
タが記憶されており、自動伴奏データ変換部22により
読み取られる。
【0043】RAM13には、装置のステータス情報を
記憶する領域やCPU11の作業用領域が設けられてい
る他、当該電子楽器を制御するための各種レジスタ、カ
ウンタ、フラグ等が定義されている。また、ROM12
に記憶されているデータのうち必要なデータが転送され
て一時的に格納されるデータエリアを有している。
【0044】なお、RAM13には、本発明に直接関係
する自動伴奏パターンメモリ27、コード検出データメ
モリ28、スイッチフラグ29、ベロシティフラグ30
が設けられている。
【0045】自動伴奏パターンメモリ27は次に発音さ
れる自動伴奏のパターンデータを記憶するものであり、
該自動伴奏パターンメモリ27には制御部21及び自動
伴奏データ変換部22により検出され所定の変換の加え
られた自動伴奏パターンデータが記憶されている。
【0046】なお、上記自動伴奏パターンデータメモリ
27に記憶されるのは、鍵情報(キーナンバ)、小節情
報、ENDマーク、ステップタイムSTEP、ゲートタ
イムGATE及びベロシティを1つの演奏データ単位と
した複数の演奏データである。
【0047】ここで、キーナンバKEYは、音高を指定
するものであり、鍵盤1の各鍵に対応して付された番号
である。小節情報は、小節の終りを示す情報である。E
NDマークは演奏データの終りを示す情報である。
【0048】また、ステップタイムSTEPは、小節内
における発音時刻を指定する情報である。ゲートタイム
GATEは、発音すべき時間を指定する情報である。ベ
ロシティVELOは、発音する音の強さを指定する情報
である。
【0049】コード検出データメモリ28はエディタに
よりコード検出を制御する際に使用されるメモリであ
り、演奏開始前にエディタにより入力されたコード検出
のオン/オフを示すデータを記憶するメモリである。
【0050】該メモリ28には演奏を中止または再開す
るタイミングをアドレスや小節ナンバ、拍数、あるいは
クロックロケーシション等で記憶する。
【0051】コード検出用スイッチフラグ29は、コー
ド検出用切換スイッチ3aのオン/オフを記憶するフラ
グであり、コード検出用切換スイッチ3aを使用してコ
ード検出のオン/オフを制御する際に使用される。
【0052】コード検出用ベロシティフラグ30は押鍵
されたキーのベロシティが所定の強さを越えコード検出
のオフが指示されたキーを記憶するフラグであり、ベロ
シティによりコード検出を制御する際に使用される。
【0053】この他、該RAM13には、現在演奏が行
われている位置を示すアドレスを記憶する領域、現在押
下されている鍵盤1のキーナンバやベロシティデータを
記憶する領域、検出されたコードを記憶する領域、コー
ド検出の基準となるベロシティ値を記憶する領域、所定
の強さ以上のベロシティで押下された鍵盤1のキーナン
バを記憶する領域等が設けられている。
【0054】鍵盤1は押鍵情報としての鍵番号をCPU
11に送るものであり、複数のキーと、これらのキーの
押鍵・離鍵動作に連動して開閉するキースイッチとで構
成され、演奏者の押鍵・離鍵動作は図示しないキースキ
ャン回路によって検出され、CPU11の制御のもとに
検出された信号は楽音信号発生部5に供給される。
【0055】タッチセンサ2は、鍵盤1に対してスキャ
ン信号を送出し、鍵盤1からの信号に応じてキータッチ
の強弱(速さ)を検出するものであり、鍵盤1の押下の
状態を示すデータ及びキータッチの強弱を示すタッチデ
ータは、鍵盤1から受けたキースイッチの開閉状態を示
す信号から形成する。
【0056】このタッチセンサ2の形成する信号は、押
鍵又は離鍵されたキーの鍵番号及び押鍵又は離鍵の速度
を示すタッチデータに基づいて形成され、得られたベロ
シティデータはCPU11の制御部21によりコード検
出のオン/オフ信号に変換されRAM13のベロシティ
フラグ30に記憶される。
【0057】なお、タッチセンサ2からCPU11への
データ転送は、該タッチセンサ2がCPU11に対し、
キーボードのイベントがあった旨の割り込みをかけるこ
とにより行われる。
【0058】操作パネル3は、音色の選択情報、エディ
ットパラメータの選択情報、エディットデータのライト
リクエスト情報の設定等を行なうものであり、該操作パ
ネル3には、電源スイッチの他、音色選択スイッチ、メ
ロディ選択スイッチ、リズム選択スイッチ、自動伴奏の
スタート/ストップの制御に使用される自動伴奏スイッ
チ等、各種のスイッチや表示器が設けられている。
【0059】なお、本発明に直接関係するコード検出用
切換スイッチ3aは、該操作パネル3上に設けられてお
り、該コード検出用切換スイッチ3aにより設定されて
いるモードはパネルスキャンにより検出され、RAM1
3のコード検出スイッチフラグ29に設定される。
【0060】また、上記コード検出用切換スイッチ3a
は独立したスイッチとして、あるいは、例えば、ロータ
リースイッチの一部として、例えば、ワンフィンガー、
フィンガート、フルキー等と組み合わせたシステムスイ
ッチの一部として組み込むように構成してもよい。
【0061】なお、該コード検出用切換スイッチ3aを
ペダル部に設けると両手は常に演奏に集中できるので、
さらに使いやすい自動伴奏装置となる。
【0062】操作パネル3の各スイッチのセット/リセ
ット状態は内部に含まれるパネルスキャン回路4によっ
て検出されるようになっており、このパネルスキャン回
路4で検出したスイッチのセット状態に関するデータは
制御部21の制御のもとRAM13上の所定の領域に記
憶される。
【0063】また、該操作パネル3には図示しない表示
器が設けられており、例えば1個のLEDで構成されて
おり、エディタによりコード検出のオン/オフを入力す
る際に使用される。
【0064】また、この操作パネル3には、各種スイッ
チのオン/オフを検出するパネルスキャン回路4を含ん
でおり、該操作パネル3で検出されたスイッチのオン/
オフ状態を示す信号は、パネルインタフェースを介して
CPU11に送られ、RAM13の所定領域に記憶され
る。
【0065】5は楽音信号発生部であり、CPU11か
ら出力される信号に対応する楽音波形データ及びエンベ
ロープデータを波形メモリ6から読み出し、読み出した
楽音波形データにエンベロープを付加して楽音信号とし
て出力するものである。なお、楽音信号発生部5には波
形データやエンベロープデータを記憶する波形メモリ6
が接続されている。
【0066】6は楽音波形メモリであり、各種音色や音
域に応じた楽音波形データ及びエンベロープデータが記
憶される。この楽音波形メモリ6は楽音信号発生部5に
より、システムバスを介してアクセスされる。
【0067】7はD/A変換器であり、入力されたデジ
タル楽音信号をアナログ楽音信号に変換するものであ
る。このD/A変換器7で変換されたアナログ楽音信号
は、増幅器8に供給されるようになっている。
【0068】増幅器8は、楽音信号発生部5から供給さ
れる楽音信号を所定の利得で増幅し、スピーカ9に供給
するものである。
【0069】スピーカ9は、入力された電気信号として
のアナログ楽音信号を音響信号に変換するものである。
つまり、発生された楽音信号に応じて楽音を放音するも
のである。このスピーカ9により、鍵盤1の鍵の押下に
対応した楽音が放音され、また、指定された要領で伴奏
が放音される。
【0070】かかる構成において、例えば、演奏者が自
動伴奏中にコード検出用切換スイッチ3aをオン/オフ
にすると、該操作はパネルスキャン回路4により検出さ
れ、検出結果は制御部21の制御のもとRAM13のコ
ード検出スイッチフラグ29に設定される。
【0071】従って演奏間、制御部21は、所定のタイ
ミングになるとコード検出スイッチフラグ29より読み
出したコード検出のオン/オフに基づいて自動伴奏デー
タ変換部22を制御して、例えばコード検出がオンの場
合は、先ず、同時に押下されているキーに対応するコー
ドをコード検出テーブル26より読み出す。
【0072】続いて、前記自動伴奏データ変換部22
は、検出されたコードに基づいたコードタイプにより、
自動伴奏パターンの基本形にどのようなオフセットをか
けて演奏するかを示すデータをコード変換テーブル25
より読み出す。
【0073】制御部21は、この読み出されたデータに
基づき自動伴奏の基本パターンに所要の変換を加え、こ
れをRAM13の自動伴奏パターンメモリ27に上書き
する。これにより所定の発音のタイミングになると、制
御部21は該自動伴奏パターンメモリ27のデータを順
次読み出して発音させる。
【0074】一方、読み取られたコード検出スイッチフ
ラグ29がオフの場合は、コード検出用切換スイッチ3
aがオフされる直前に発音されていた自動伴奏のパター
ンデータはすでに自動伴奏のパターンメモリ27に記憶
されており、本発明においてはそのまま発音すればよい
ので、制御部21によるデータの更新は行われない。
【0075】従って、制御部21は、所定のタイミング
になるとコード検出用切換スイッチ3aがオフされる直
前に発音された自動伴奏のパターンデータを自動伴奏デ
ータメモリ27よりそのまま読み出して発音させるとと
もに、演奏者がキー入力したキーに応じた音を発音させ
て重ね演奏を可能にする制御を行う。
【0076】
【0077】
【0078】
【0079】
【0080】
【0081】次に、上記の構成における本発明の実施例
の動作について説明する。図3は本発明の電子楽器の動
作を示すメインルーチンのフローチャートである。
【0082】電源が投入されると、先ず初期化処理を行
う(ステップS1)。この初期化処理は、楽音信号発生
部5の内部状態を初期状態に設定して電源投入時に不要
な音が発生されるのを防止したり、RAM13の作業用
領域をクリアしたり、レジスタ、フラグ、音量、音色等
のデータを初期設定する処理である。
【0083】次いで、鍵盤スキャン処理を行う(ステッ
プS2)。この鍵盤スキャン処理は、鍵盤1のキーの押
鍵/離鍵に伴なうデータを取り込みRAM13の所定の
領域に記憶させる。この記憶されたデータは、後に行う
発音処理に用いられる。
【0084】次いで、パネルスキャン処理を行う(ステ
ップS3)。これは、パネルスイッチの設定にしたがっ
て、例えばピアノからギターに音色を切り換えたり、ボ
リュームを切り換える等の処理であり、本発明のコード
検出用切換スイッチ3aの設定は該パネルスキャン処理
で検出される。
【0085】次いで、その他の処理を行う(ステップS
4)。即ち、上記ステップS2の鍵盤スキャン処理で得
られた鍵のオン/オフ情報、並びに、ステップS3のパ
ネルスキャン処理で得られたオン/オフ情報がRAM1
3に記憶されており、その他の処理では該オン/オフ情
報に基づいた発音処理や消音処理が行われる。なお、M
IDI装置の接続に伴う処理等は該「その他の処理」で
行われる。
【0086】次いで、演奏終了か否かが調べられる(ス
テップSS5)。該演奏終了のチェックは、制御部21
がコード進行データの曲の終了を示すエンドマークを検
出する、あるいは図示しない自動伴奏開始スイッチのオ
フを検出することにより行われる。
【0087】該ステップS5で、未だ演奏終了ではない
場合はステップS2に戻り、上記の説明で記述した処理
が繰り返される。
【0088】このように、メインルーチンの各ステップ
を繰り返して実行することにより、鍵盤1の操作、並び
に操作パネル3の操作に応じて、当該電子楽器で所望の
演奏が行われることになる。
【0089】次に、コード検出用切換スイッチ3aによ
りコード検出のオン/オフを制御する本発明の第1の実
施例のパネル処理の動作について、図4のフローチャー
トを参照しながら説明する。なお、本実施例ではコード
検出用切換スイッチ3aがオフの場合はコード検出をし
ないものとする。
【0090】パネルスキャン処理においては、パネルス
キャンが行われる(ステップS11)。このパネルスキ
ャンでは、先ず、操作パネル3のパネルスキャン回路4
で検出された各スイッチのオン/オフ状態を示す信号
が、パネルインタフェースを介してCPU11に取り込
まれ、RAM13の所定の領域に記憶される。
【0091】そして、前回操作パネル3から取り込んだ
各スイッチのオン/オフ状態(RAM13の他の領域に
既に記憶されている)と、今回操作パネル3から取り込
んだ各スイッチのオン/オフ状態とを比較し、新たにオ
ンになったスイッチに対応するビットのみがセットされ
たイベントマップがRAM13上に作成される。
【0092】次いで自動伴奏中であるか否かが調べられ
る(ステップS12)。これは、制御部21が自動伴奏
中を示すモードフラグを調べることにより行われる。な
お、該モードフラグは自動伴奏開始スイッチのオン/オ
フに基づいて設定されるものである。
【0093】モードフラグがオフ、即ち自動伴奏中でな
い場合は、続いて、自動伴奏スイッチがオンされたか否
かが調べられる(ステップS13)。自動伴奏スイッチ
がオンでない場合は、未だ自動伴奏は行われていないの
でステップS11に戻り、以下同様の処理を繰り返す。
【0094】一方、上記ステップS13で自動伴奏スイ
ッチがオンの場合は、自動伴奏スイッチが新たにオンさ
れ演奏開始が指示されたので、自動伴奏中であることを
示すモードフラグをオンにし、演奏開始位置を示すアド
レスにフラグを立てて(ステップS14)、ステップS
16に進む。
【0095】一方、上記ステップS12でモードフラグ
がオンで、既に自動伴奏中であることを示している場合
は、現発音位置から次の発音位置にフラグを進める(ス
テップS15)。
【0096】次いで、押鍵されているキーに変更があっ
たか否かが調べられる(ステップS16)。これは、メ
インルーチンのステップS2で行われたの鍵盤スキャン
処理で取り込まれたキーデータをサーチしてキーイベン
トに変更があったか否かを調べることにより行われる。
【0097】その結果、押鍵されているキーに変更がな
かった場合は、演奏中のコード変更はないので、前回の
コードパターンで演奏を続ければよいので、そのままメ
インルーチンに戻る。
【0098】一方、押鍵されているキーに変更のあった
場合、即ち発音する自動伴奏コードに変更があった場合
はステップS17に進み、コード検出用切換スイッチ3
aがオフであるか否かが調べられる(ステップS1
7)。
【0099】これはパネルスキャンで取り込まれたコー
ド検出用切換スイッチ3aの設定状態を示すコード検出
フラグを調べることにより判定される。ここで、コード
検出用切換スイッチ3aがオフであればコード検出抑制
モードである。
【0100】従って、コード検出用切換スイッチ3aが
オフされる直前に演奏されており、既に自動伴奏パター
ンメモリ27に記憶されている自動伴奏パターンととも
に、例えば即興演奏のため新たにキー入力されたキーに
応じた音を発音する必要がある。
【0101】このため、キー入力されたキーに応じた演
奏データを読み出し、RAM13の図示しない所定の領
域に展開し(ステップS18)、メインルーチンに戻
る。
【0102】これにより、楽音信号発生部5は、メイン
ルーチンのステップS4のその他の処理で、所定の発音
のタイミングになると、自動伴奏パターンメモリ27に
記憶されている自動伴奏パターンデータを順次読み出す
とともに、キー入力されRAM13の所定の領域に展開
されている楽音データを読み出すことにより重ね演奏を
可能にする。
【0103】一方、上記ステップS17でコード検出用
切換スイッチ3aがオンの場合は従来の自動伴奏モード
であるので、先ず、検出されたキーのノートナンバ等の
データをRAM13の図示しない所定の領域に記憶させ
る(ステップS19)。
【0104】次いで、自動伴奏データ変換部22は、上
記ステップS19で書き換えられたキーのノートナンバ
に基づいてコード検出テーブル26を参照して同時に押
下されていたキーに基づくコードを決定する(ステップ
S20)。
【0105】さらに、決定されたコードに基づいてコー
ド変換テーブル25を参照して、自動伴奏の基本パター
ンにどのようなオフセットをかけるかを決定し、基本パ
ターンメモリ24に記憶されている基本パターンに所定
の変換を加え、これを、RAM13の自動伴奏パターン
メモリ27に記憶させ(ステップS21)、メインルー
チンに戻る。
【0106】これにより、楽音信号発生部5は、メイン
ルーチンのステップS4のその他の処理で、所定の発音
のタイミングになると、自動伴奏パターンメモリ27に
記憶されている自動伴奏パターンデータを順次読み出し
て発音させる。
【0107】このように、本実施例によればコード検出
用切換スイッチ3aを操作する簡単な動作で随意コード
検出の中止や再開ができるので即興演奏に適し、しかも
構造が簡単で扱いやすく低価格で、初心者にも使いやす
い電子・電気楽器の自動伴奏装置が提供できる。
【0108】なお、上記コード検出用切換スイッチ3a
をペダルまたはフットスイッチに設けることにより、演
奏者は両手をメロディ演奏のために集中することが可能
となり、さらに扱いやすい自動伴奏装置となる。
【0109】次に、演奏開始前にエディタによりコード
検出をオン/オフするデータを入力し、演奏間は該入力
されたデータに基づいて自動的にコード検出のオン/オ
フを制御する第2の実施例のパネル処理の動作につい
て、図5のフローチャートを参照しながら説明する。
【0110】パネルスキャン処理においては、先ずパネ
ルスキャンが行われる(ステップS31)。このパネル
スキャンでは、先ず、操作パネル3のパネルスキャン回
路4で検出された各スイッチのオン/オフ状態を示す信
号が、パネルインタフェースを介してCPU11に取り
込まれ、RAM13の所定の領域に記憶される。
【0111】そして、前回操作パネル3から取り込んだ
各スイッチのオン/オフ状態(RAM13の他の領域に
既に記憶されている)と、今回操作パネル3から取り込
んだ各スイッチのオン/オフ状態とを比較し、新たにオ
ンになったスイッチに対応するビットのみがセットされ
たイベントマップがRAM13上に作成される。
【0112】次いで、エディットモードであるか否かが
調べられる(ステップS32)。これは、イベントマッ
プを調べることにより図示しないエディタのスイッチが
オンされているか否かを調べるものである。エディット
モードでない場合は、そのままステップS35に分岐す
る。
【0113】一方、上記ステップS32でエディットモ
ードの場合は、エディタによりコード検出中止アドレス
とコード検出再開アドレスを入力し、これをRAM13
のコード検出データメモリ28に記憶させる(ステップ
S33、ステップS34)。なお、該コード検出の中止
や再開位置は、小節、拍数、またはクロックデータで入
力するように構成してもよい。
【0114】次いで自動伴奏中であるか否かが調べられ
る(ステップS35)。これは、制御部21が次に発音
されるアドレスが、コード検出中止のアドレスとコード
検出再開のアドレスの間にあるかを調べることにより行
われる。
【0115】その結果、自動伴奏中ではない場合は、続
いて、自動伴奏スイッチがオンされたか否かが調べられ
る(ステップS36)。自動伴奏スイッチがオンでない
場合は、未だ自動伴奏は行われていないのでステップS
31に戻り、以下同様の処理を繰り返えしながら新たな
入力を待つ。
【0116】一方、上記ステップS36で自動伴奏スイ
ッチがオンの場合は、今回、新たに自動伴奏スイッチの
オンイベントがあり演奏開始が指示されたので、自動伴
奏中であることを示すモードフラグをオンにし、演奏開
始位置を示すアドレスを設定して(ステップS37)、
ステップS39に進む。
【0117】一方、上記ステップS35でモードフラグ
がオンで、既に自動伴奏中であることを示している場合
は、現在の発音位置から次の発音位置にアドレスを1つ
進める(ステップS38)。
【0118】続いて、押鍵されているキーに変更があっ
たか否かが調べられる(ステップS39)。これは、メ
インルーチンのステップS2で行われたの鍵盤スキャン
処理で取り込まれたキーデータをサーチしてキーイベン
トに変更があったかを調べることにより行われる。
【0119】その結果、押下されているキーに変更がな
ければ自動伴奏のコードに変更はないので、今まで演奏
していた自動伴奏パターンで演奏を続ければよく、自動
伴奏パターンメモリ27のデータを更新することなく、
そのままメインルーチンに戻る。
【0120】一方、上記ステップS39で同時に押下さ
れているキーに変化のあった場合は、次に発音するデー
タの位置はコード検出中止の位置に該当するか否かが調
べられる(ステップS40)。
【0121】これは制御部21が、次に発音されるデー
タの位置が、エディタにより入力されて既にコード検出
データメモリ28に記憶されているコード検出中止位置
とコード検出再開位置の間にあるか否かを調べることに
より行われる。
【0122】その結果、コード検出オフの場合、本発明
においてはコード検出がオフされる直前に演奏されてお
り、既に自動伴奏パターンメモリ27に記憶されている
自動伴奏パターンで発音するとともに、新たにキー入力
されたキーに応じた音を重ね演奏する必要がある。
【0123】従って、新たにキー入力されたキーに応じ
た演奏データを読み出し、RAM13の図示しない所定
の領域に展開して(ステップS41)、重ね演奏のため
の準備をしてメインルーチンに戻る。
【0124】これにより、楽音信号発生部5は、メイン
ルーチンのステップS4のその他の処理で、所定の発音
のタイミングになると、自動伴奏パターンメモリ27に
記憶されている自動伴奏パターンデータを順次読み出す
とともに、キー入力されRAM13の所定の領域に展開
されている楽音データを読み出すことにより重ね演奏を
可能にする。
【0125】一方、上記ステップS40でコード検出オ
ンの場合は通常の自動伴奏モードであるので、キースキ
ャンにより検出されたキーのノートナンバ等のデータを
RAM13の図示しない所定の領域に記憶させる(ステ
ップS42)。
【0126】次いで、自動伴奏データ変換部22は、上
記ステップS42で書き換えられたキーのノートナンバ
に基づいてコード検出テーブル26を参照して同時に押
下されているキーに基づくコードを決定する(ステップ
S43)。
【0127】続いて、決定されたコードに基づいてコー
ド変換テーブル25を参照して、自動伴奏の基本パター
ンにどの様なオフセットをかけるかを決定し、基本パタ
ーンメモリ24に記憶されている基本パターンに所定の
変換を加え、これを、RAM13の自動伴奏パターンメ
モリ27に記憶させ(ステップS44)、メインルーチ
ンに戻る。
【0128】これにより、楽音信号発生部5は、メイン
ルーチンのステップS4のその他の処理で、所定の発音
のタイミングになると、自動伴奏パターンメモリ27に
記憶されている自動伴奏パターンデータを順次読み出し
て発音させる。
【0129】このように、本実施例によれば、演奏者が
演奏開始前にエディタを操作してコード検出を抑制する
タイミングを設定することにより、楽曲の進行に伴った
キメ細かなコード検出の抑制が設定でき、しかも演奏間
にコード検出の要否を指示する必要はないので使いやす
い自動伴奏装置が提供できる。
【0130】なお、上記第1、第2の実施例に係わる自
動伴奏装置は、特に鍵盤を持たない電気楽器にも適用可
能である。
【0131】次に、演奏中に押下されたキーのベロシテ
ィによりコード検出のオン/オフを制御する第3の実施
例のパネル処理の動作について、図6のフローチャート
を参照しながら説明する。
【0132】本実施例におけるパネルスキャン処理にお
いては、先ずパネルスキャンが行われる(ステップS6
1)。このパネルスキャンでは、先ず、操作パネル3の
パネルスキャン回路4で検出された各スイッチのオン/
オフ状態を示す信号が、パネルインタフェースを介して
CPU11に取り込まれ、RAM13の所定の領域に記
憶される。
【0133】そして、前回操作パネル3から取り込んだ
各スイッチのオン/オフ状態(RAM13の他の領域に
既に記憶されている)と、今回操作パネル3から取り込
んだ各スイッチのオン/オフ状態とを比較し、新たにオ
ンになったスイッチに対応するビットのみがセットされ
たイベントマップがRAM13上に作成される。
【0134】次いで、ベロシティの基準値入力モードで
あるか否かが調べられる(ステップS62)。これは、
イベントマップを調べることにより図示しない基準値入
力のスイッチがオンされているか否かを調べるものであ
る。基準値入力モードでない場合は、そのままステップ
S64に分岐する。
【0135】一方、上記ステップS62で基準値入力モ
ードの場合は、エディタによりコード検出のオン/オフ
を制御する基準となるベロシティを入力し、これをRA
M13の所定の領域に記憶させる(ステップS63)。
【0136】次いで自動伴奏中であるか否かが調べられ
る(ステップS64)。これは、制御部21が現在自動
伴奏中であることを示すモードフラグがオンになってい
るかを調べることにより行われる。
【0137】その結果、自動伴奏中ではない場合は、続
いて、自動伴奏スイッチがオンされたか否かが調べられ
る(ステップS65)。自動伴奏スイッチがオンでない
場合は、未だ自動伴奏は行われていないのでステップS
61に戻り、以下同様の処理を繰り返えし新たな入力を
待つ。
【0138】一方、上記ステップS65で自動伴奏スイ
ッチがオンの場合は、今回、新たに自動伴奏スイッチの
オンイベントがあり演奏開始であるので、自動伴奏中で
あることを示すモードフラグをオンにし、演奏開始位置
を示すフラグを設定して(ステップS66)、ステップ
S68に進む。
【0139】一方、上記ステップS64でモードフラグ
がオンで、既に自動伴奏中であることを示している場合
は、現在の発音位置から次の発音位置にフラグを1つ進
める(ステップS67)。
【0140】続いて、押鍵されているキーに変更があっ
たか否かが調べられる(ステップS68)。これは、メ
インルーチンのステップS2で行われた鍵盤スキャン処
理で取り込まれたキーデータをサーチしてキーイベント
に変更があったかを調べることにより行われる。
【0141】その結果、押下されているキーに変更がな
い場合は自動伴奏のためのコードに変更はなく、そのま
ま演奏を続ければよいのでメインルーチンに戻る。
【0142】一方、上記ステップS68で押下されてい
るキーに変更のあった場合は、次に発音するデータを示
すためキー入力されたノートナンバにコード検出オンを
指示する基準値を越えたベロシティのキー入力があった
か否かが調べられる(ステップS69)。
【0143】これは制御部21が、新たにキー入力され
タッチセンサ2が検出したベロシティにベロシティの基
準値を越えたものがあるか否かを調べることにより行わ
れる。
【0144】なお、コード検出のオン/オフを判定する
要領としては、同時に押下されているキーのいづれか1
つでも基準値を越えた場合はコード検出オンと判定す
る、あるいは、同時に押下されていたキーの全てが基準
値を越えた場合にコード検出オンと判定する等の方法が
あり、いづれの方法によってもよい。
【0145】その結果、コード検出オフの場合、即ち、
新たにキー入力されたキーのベロシティが基準値に達し
ていなかった場合はコード検出がオフであり、直前に演
奏されており、既に自動伴奏パターンメモリ27に記憶
されている自動伴奏パターンを演奏するとともに、新た
にキー入力されたキーに応じた音を発音する必要があ
る。
【0146】このため、新たにキー入力されたキーに応
じた演奏データを読み出し、RAM13の図示しない所
定の領域に展開して(ステップS70)、メインルーチ
ンに戻る。
【0147】これにより、楽音信号発生部5は、メイン
ルーチンのステップS4のその他の処理で、所定の発音
のタイミングになると、自動伴奏パターンメモリ27に
記憶されている自動伴奏パターンデータを順次読み出す
とともに、キー入力されRAM13の所定の領域に展開
されている楽音データを読み出すことにより重ね演奏を
可能にする。
【0148】一方、上記ステップS69でコード検出オ
ンの場合は通常の自動伴奏モードであるので、同時に押
下されており基準のベロシティを越えてキー入力された
ノートナンバ等のデータをRAM13の図示しない所定
の領域に記憶させる(ステップS71)。
【0149】次いで、自動伴奏データ変換部22は、上
記ステップS71で更新されたキーのノートナンバに基
づいてコード検出テーブル26を参照して同時に押下さ
れているキーに基づくコードを決定する(ステップS7
2)。
【0150】続いて、決定されたコードに基づいてコー
ド変換テーブル25を参照して、基本パターンメモリ2
4に記憶されている自動伴奏の基本パターンにどのよう
なオフセットをかけるかを決定し、該基本パターンに所
定の変換を加え、これを、RAM13の自動伴奏パター
ンメモリ27に記憶させ(ステップS73)、メインル
ーチンに戻る。
【0151】これにより、楽音信号発生部5は、メイン
ルーチンのステップS4のその他の処理で、所定の発音
のタイミングになると、自動伴奏パターンメモリ27に
記憶されている自動伴奏パターンデータを順次読み出し
て発音させる。
【0152】以上説明したように、本発明によれば、自
動伴奏中にキー入力されたキーのベロシティが所定の基
準値に達しなかった場合は検出を抑制して、コード検出
が抑制される直前に演奏されていた自動伴奏パターンで
演奏を行うとともに、キー入力されたキーのノートナン
バに基づく音によりそのまま重ね演奏を可能にするの
で、即興演奏の可能な自動伴奏装置を提供できる。
【0153】さらに、キーの押下されるベロシティに応
じてコード検出のオン/オフが自動的に制御されるの
で、演奏者は特にコード検出のための操作を必要とせ
ず、演奏に集中可能となる。しかもコード検出のための
基準値は自由に設定できる。
【0154】なお、上記ステップS71では、基準値を
越えて入力されたキーのデータのみの書換えを行い、ス
テップS72では基準値を越えたキーに基づくコード検
出を行っているが、該ステップS71では、同時に押下
されているキーの1鍵でも基準値を越えた場合はコード
検出をオンとし、この際、同時に押下されているキー全
てを書き換えるように構成してもよい。
【0155】さらに、本実施例ではベロシティが基準値
に達しなかった場合はコード検出をオフ、基準値を越え
た場合はコード検出をオンとする場合を例に説明した
が、逆に、ベロシティが基準値に達しなかった場合はコ
ード検出をオン、基準値を越えた場合はコード検出をオ
フとしてもよい。
【0156】また、上記各実施例は、コード検出をスイ
ッチにより制御する場合、エディタにより予め設定して
制御する場合、ベロシティにより制御する場合の3つの
実施例について、それぞれ単独で制御する場合を例に説
明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0157】上記実施例のいづれか2つ以上を組み合わ
せた構成とすればさらに柔軟性に富みバラエティに富ん
だ機能を有する自動伴奏装置となる。
【0158】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
演奏者が自動伴奏中に一時的にコード検出をせずに、直
前に演奏されていた自動伴奏パターンで演奏するととも
に、演奏者のキー入力した音を重ね演奏可能にするモー
ドを設定できるので、表現力の豊かな即興演奏が可能と
なる。
【0159】しかも、コード検出抑制開始やコード検出
再開のタイミングを自由に設定できるので使いやすく演
奏者の感覚を表現しやすい電子・電気楽器の自動伴奏装
置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動伴奏装置の全体的な構成を示
す概略ブロック図である。
【図2】コード進行データの構成を説明する図である。
【図3】本発明の自動伴奏装置の全般動作を説明するメ
インフローチャートである。
【図4】第1の実施例のパネル処理の動作を説明するフ
ローチャートである。
【図5】第2の実施例のパネル処理の動作を説明するフ
ローチャートである。
【図6】第3の実施例のパネル処理の動作を説明するフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1 鍵盤 2 タッチセンサ 3 操作パネル 3a コード検出用切換スイッチ(コード検出切換手
段) 4 パネルスキャン回路 5 楽音信号発生部 6 波形メモリ 7 D/A変換器 8 増幅器 9 スピーカ 11 CPU 12 ROM 13 RAM 21 制御部(コード検出制御手段) 22 自動伴奏データ変換部 24 基本パターンメモリ 25 コード変換テーブルメモリ 26 コード検出テーブルメモリ 27 自動伴奏パターンメモリ 28 コード検出用データメモリ 29 コード検出用スイッチフラグ 30 コード検出用ベロシティフラグ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−46394(JP,A) 特開 平5−94178(JP,A) 特開 昭54−4116(JP,A) 特開 平9−6359(JP,A) 特開 平7−64560(JP,A) 特開 平7−64557(JP,A) 特開 昭52−72215(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10H 1/00 - 7/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動伴奏機能としての手動コード進行モ
    ードを有し、記憶されている楽音情報を順次読み出して
    自動伴奏を行う電子・電気楽器の自動伴奏装置におい
    て、 演奏開始前に、エディタによりコード検出をオン/オフ
    するテータを入力してコード検出データメモリに記憶
    し、手動コード進行モードで自動伴奏中に所定のタイミ
    ングになると、該コード検出データメモリに書き込まれ
    たデータに基づいてコード検出のオン/オフを指示する
    コード検出切換手段と、 前記コード検出切換手段の設定に基づいてコード検出の
    オン/オフを制御するコード検出制御手段と、を有し、 前記コード検出制御手段がコード検出オフの際、コード
    検出オフが指示される直前に発音した自動伴奏パターン
    の発音を継続するとともに、演奏者が鍵入力した音を重
    ねて演奏可能とすることを特徴とする電子・電気楽器の
    自動伴奏装置。
  2. 【請求項2】 前記コード検出データメモリに記憶され
    たデータは、各小節、拍数、及び/又はクロックロケー
    ションごとに書き込まれることを特徴とする請求項1記
    載の電子・電気楽器の自動伴奏装置。
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