JP3428909B2 - バッテリー隣接設置型電気接続箱 - Google Patents
バッテリー隣接設置型電気接続箱Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のバッテリ
ーに隣接して設置される電気接続箱に関するものであ
る。 【０００２】 【従来の技術】自動車のバッテリーと電気接続箱の間は
電流容量の大きい太い電線で接続される。しかし太い電
線は剛性が大きくて曲げにくいので、多数の部品が密集
しているエンジンルーム内では配線が困難である。そこ
でバッテリーと電気接続箱を隣接して設置し、バッテリ
ーの電極と電気接続箱のバスバーとを短い導体で接続す
ることにより、エンジンルーム内に太い電線を配線する
のを廃止することが検討されている。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】しかし自動車のバッテ
リーは車種やグレードによってサイズが変わるため、そ
れに伴いバッテリーの電極の間隔や高さが変化する。バ
ッテリーと電気接続箱を隣接して設置する場合には、電
気接続箱のバスバーの端子部はバッテリーの電極と同じ
間隔、同じ高さ（又は一定の高低差）にすることが好ま
しいのであるが、バスバーはプレス金型による打ち抜
き、曲げ加工により製作されるため、バスバーをバッテ
リーの電極間隔や高さにあわせて作るとなると、多種類
の金型を用意する必要があり、設備費が高くなるだけで
なく、電気接続箱の種類も多くなるため、コスト高にな
る。 【０００４】本発明の目的は、上記のような問題点に鑑
み、バスバーを変更することなく、電極間隔や高さの異
なる複数種類のバッテリーに対応できるバッテリー隣接
設置型電気接続箱を提供することにある。 【０００５】 【課題の解決手段】この目的を達成するため本発明は、
バッテリーに隣接して設置され、バッテリーの電極とバ
スバーの端子部とが短い導体で接続されるようになって
いる電気接続箱において、電極間隔の異なる複数種類の
バッテリーの電極が貫通可能な穴を有するターミナルホ
ルダーをバッテリー上に設置し、このターミナルホルダ
ーに電極ターミナルをバッテリーの電極間隔にあわせて
固定するための固定部を設け、この固定部に固定された
電極ターミナルと電気接続箱のバスバーの端子部との間
を柔軟性導体によって接続したことを特徴とするもので
ある。 【０００６】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して詳細に説明する。図１ないし図４は本発明に係
るバッテリー隣接設置型電気接続箱の一実施形態を示
す。図において、11はバッテリー、13はバッテリー11の
電極、15は電気接続箱、17はバッテリー11と電気接続箱
15を収容する一体ケースである。電気接続箱15は従来同
様、下ケース19、上ケース21、バスバー23、絶縁板25、
ヒューズ27、リレー29等から構成されている。 【０００７】また31はバッテリーの電極13に取りつけら
れる電極ターミナル、33は電極ターミナル31をバッテリ
ーの電極13の間隔にあわせて固定するターミナルホルダ
ー、35は電極ターミナル31と電気接続箱15内のバスバー
23の端子部とを接続する短い編組導体（柔軟性導体）で
ある。 【０００８】ターミナルホルダー33は、電極間隔の異な
る複数種類のバッテリーの電極が貫通可能な長穴37を有
しており、この長穴37に電極13を貫通させてバッテリー
11上に設置される（図３参照）。またターミナルホルダ
ー33は、長穴37の電気接続箱15側に電極ターミナル31の
固定部39を有している。固定部39には図２（ｂ）、
（ｃ）に示すようにピアスナット41が組み込まれてい
る。ピアスナット41は電極ターミナル31の間隔を広げた
り狭めたりする方向にスライド可能である。なお43はピ
アスナット41の抜け止め片である。 【０００９】電極ターミナル31は図２（ｄ）、（ｅ）の
ようにしてターミナルホルダー33に固定される。すなわ
ち、前記ピアスナット41上に、電極ターミナル31の端子
部31ａと、編組導体35の一方の端子部35ａと、ワッシャ
45を重ねて、ボルト47を通し、ピアスナット41にねじ込
むことにより固定される。図２（ｄ）はバッテリーの電
極間隔が狭い場合を、（ｅ）は広い場合を示している。
なおこの電極ターミナル31はナット49の締め付けにより
バッテリーの電極を締め付ける構造である。 【００１０】電極ターミナル31はこのようにして電極タ
ーミナル31に固定されるため、図４に示すように調整幅
Ｗの範囲でその固定位置を調整することが可能となり、
電極間隔の異なる複数種類のバッテリー11に対応するこ
とができる。 【００１１】図３は上記のようにしてターミナルホルダ
ー33に固定した電極ターミナル31をバッテリー11の電極
13に接続すると共に、編組導体35の他方の端子部35ｂを
バスバー23の端子部に接続した状態を示している。図３
（ａ）は電気接続箱15に対してバッテリー11の上面のレ
ベル（電極13の高さ）が低い場合を、（ｃ）は高い場合
を、（ｂ）はそれらの中間の場合を示している。このよ
うに電気接続箱15のバスバー23を変更することなく、バ
ッテリー11の電極13の高さのバラツキにも柔軟に対応で
きる。 【００１２】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、タ
ーミナルホルダーにバッテリーの電極と同じ間隔で電極
ターミナルを固定し、この電極ターミナルとバスバーの
端子部とを柔軟性導体で接続したことにより、電気接続
箱のバスバーを変更することなく、電極の間隔や高さが
異なる複数種類のバッテリーに対応できるので、電気接
続箱の種類を少なくすることができ、経済的である。
ーに隣接して設置される電気接続箱に関するものであ
る。 【０００２】 【従来の技術】自動車のバッテリーと電気接続箱の間は
電流容量の大きい太い電線で接続される。しかし太い電
線は剛性が大きくて曲げにくいので、多数の部品が密集
しているエンジンルーム内では配線が困難である。そこ
でバッテリーと電気接続箱を隣接して設置し、バッテリ
ーの電極と電気接続箱のバスバーとを短い導体で接続す
ることにより、エンジンルーム内に太い電線を配線する
のを廃止することが検討されている。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】しかし自動車のバッテ
リーは車種やグレードによってサイズが変わるため、そ
れに伴いバッテリーの電極の間隔や高さが変化する。バ
ッテリーと電気接続箱を隣接して設置する場合には、電
気接続箱のバスバーの端子部はバッテリーの電極と同じ
間隔、同じ高さ（又は一定の高低差）にすることが好ま
しいのであるが、バスバーはプレス金型による打ち抜
き、曲げ加工により製作されるため、バスバーをバッテ
リーの電極間隔や高さにあわせて作るとなると、多種類
の金型を用意する必要があり、設備費が高くなるだけで
なく、電気接続箱の種類も多くなるため、コスト高にな
る。 【０００４】本発明の目的は、上記のような問題点に鑑
み、バスバーを変更することなく、電極間隔や高さの異
なる複数種類のバッテリーに対応できるバッテリー隣接
設置型電気接続箱を提供することにある。 【０００５】 【課題の解決手段】この目的を達成するため本発明は、
バッテリーに隣接して設置され、バッテリーの電極とバ
スバーの端子部とが短い導体で接続されるようになって
いる電気接続箱において、電極間隔の異なる複数種類の
バッテリーの電極が貫通可能な穴を有するターミナルホ
ルダーをバッテリー上に設置し、このターミナルホルダ
ーに電極ターミナルをバッテリーの電極間隔にあわせて
固定するための固定部を設け、この固定部に固定された
電極ターミナルと電気接続箱のバスバーの端子部との間
を柔軟性導体によって接続したことを特徴とするもので
ある。 【０００６】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して詳細に説明する。図１ないし図４は本発明に係
るバッテリー隣接設置型電気接続箱の一実施形態を示
す。図において、11はバッテリー、13はバッテリー11の
電極、15は電気接続箱、17はバッテリー11と電気接続箱
15を収容する一体ケースである。電気接続箱15は従来同
様、下ケース19、上ケース21、バスバー23、絶縁板25、
ヒューズ27、リレー29等から構成されている。 【０００７】また31はバッテリーの電極13に取りつけら
れる電極ターミナル、33は電極ターミナル31をバッテリ
ーの電極13の間隔にあわせて固定するターミナルホルダ
ー、35は電極ターミナル31と電気接続箱15内のバスバー
23の端子部とを接続する短い編組導体（柔軟性導体）で
ある。 【０００８】ターミナルホルダー33は、電極間隔の異な
る複数種類のバッテリーの電極が貫通可能な長穴37を有
しており、この長穴37に電極13を貫通させてバッテリー
11上に設置される（図３参照）。またターミナルホルダ
ー33は、長穴37の電気接続箱15側に電極ターミナル31の
固定部39を有している。固定部39には図２（ｂ）、
（ｃ）に示すようにピアスナット41が組み込まれてい
る。ピアスナット41は電極ターミナル31の間隔を広げた
り狭めたりする方向にスライド可能である。なお43はピ
アスナット41の抜け止め片である。 【０００９】電極ターミナル31は図２（ｄ）、（ｅ）の
ようにしてターミナルホルダー33に固定される。すなわ
ち、前記ピアスナット41上に、電極ターミナル31の端子
部31ａと、編組導体35の一方の端子部35ａと、ワッシャ
45を重ねて、ボルト47を通し、ピアスナット41にねじ込
むことにより固定される。図２（ｄ）はバッテリーの電
極間隔が狭い場合を、（ｅ）は広い場合を示している。
なおこの電極ターミナル31はナット49の締め付けにより
バッテリーの電極を締め付ける構造である。 【００１０】電極ターミナル31はこのようにして電極タ
ーミナル31に固定されるため、図４に示すように調整幅
Ｗの範囲でその固定位置を調整することが可能となり、
電極間隔の異なる複数種類のバッテリー11に対応するこ
とができる。 【００１１】図３は上記のようにしてターミナルホルダ
ー33に固定した電極ターミナル31をバッテリー11の電極
13に接続すると共に、編組導体35の他方の端子部35ｂを
バスバー23の端子部に接続した状態を示している。図３
（ａ）は電気接続箱15に対してバッテリー11の上面のレ
ベル（電極13の高さ）が低い場合を、（ｃ）は高い場合
を、（ｂ）はそれらの中間の場合を示している。このよ
うに電気接続箱15のバスバー23を変更することなく、バ
ッテリー11の電極13の高さのバラツキにも柔軟に対応で
きる。 【００１２】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、タ
ーミナルホルダーにバッテリーの電極と同じ間隔で電極
ターミナルを固定し、この電極ターミナルとバスバーの
端子部とを柔軟性導体で接続したことにより、電気接続
箱のバスバーを変更することなく、電極の間隔や高さが
異なる複数種類のバッテリーに対応できるので、電気接
続箱の種類を少なくすることができ、経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明に係るバッテリー隣接設置型電気接続
箱の一実施形態を示す分解斜視図。 【図２】 （ａ）は図１のバッテリー隣接設置型電気接
続箱に用いたターミナルホルダーの斜視図、（ｂ）、
（ｃ）は同ターミナルホルダーの固定部を示す斜視図、
（ｄ）、（ｅ）は同固定部に電極ターミナルを固定する
状態を示す斜視図。 【図３】 図１のバッテリー隣接設置型電気接続箱の組
立状態における、（ａ）はバッテリー上面のレベルが低
い場合、（ｂ）は中間の場合、（ｃ）は高い場合を示す
断面図。 【図４】 図１のバッテリー隣接設置型電気接続箱にお
けるターミナルホルダー上での電極ターミナルの調整範
囲を示す平面図。 【符号の説明】 11：バッテリー 13：バッテリーの電極 15：電気接続箱 17：一体ケース 19：下ケース 21：上ケース 23：バスバー 25：絶縁板 31：電極ターミナル 33：ターミナルホルダー 35：編組導体 37：長穴 39：固定部 41：ピアスナット 47：ボルト
箱の一実施形態を示す分解斜視図。 【図２】 （ａ）は図１のバッテリー隣接設置型電気接
続箱に用いたターミナルホルダーの斜視図、（ｂ）、
（ｃ）は同ターミナルホルダーの固定部を示す斜視図、
（ｄ）、（ｅ）は同固定部に電極ターミナルを固定する
状態を示す斜視図。 【図３】 図１のバッテリー隣接設置型電気接続箱の組
立状態における、（ａ）はバッテリー上面のレベルが低
い場合、（ｂ）は中間の場合、（ｃ）は高い場合を示す
断面図。 【図４】 図１のバッテリー隣接設置型電気接続箱にお
けるターミナルホルダー上での電極ターミナルの調整範
囲を示す平面図。 【符号の説明】 11：バッテリー 13：バッテリーの電極 15：電気接続箱 17：一体ケース 19：下ケース 21：上ケース 23：バスバー 25：絶縁板 31：電極ターミナル 33：ターミナルホルダー 35：編組導体 37：長穴 39：固定部 41：ピアスナット 47：ボルト
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フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
H02G 3/16
B60R 16/02
B60R 16/04
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】バッテリーに隣接して設置され、バッテリ
ーの電極とバスバーの端子部とが短い導体で接続される
ようになっている電気接続箱において、電極間隔の異な
る複数種類のバッテリーの電極が貫通可能な穴を有する
ターミナルホルダーをバッテリー上に設置し、このター
ミナルホルダーに電極ターミナルをバッテリーの電極間
隔にあわせて固定するための固定部を設け、この固定部
に固定された電極ターミナルと電気接続箱のバスバーの
端子部との間を柔軟性導体によって接続したことを特徴
とするバッテリー隣接設置型電気接続箱。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25628498A JP3428909B2 (ja) | 1998-09-10 | 1998-09-10 | バッテリー隣接設置型電気接続箱 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25628498A JP3428909B2 (ja) | 1998-09-10 | 1998-09-10 | バッテリー隣接設置型電気接続箱 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000092663A JP2000092663A (ja) | 2000-03-31 |
| JP3428909B2 true JP3428909B2 (ja) | 2003-07-22 |
Family
ID=17290521
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25628498A Expired - Fee Related JP3428909B2 (ja) | 1998-09-10 | 1998-09-10 | バッテリー隣接設置型電気接続箱 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3428909B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006344447A (ja) * | 2005-06-08 | 2006-12-21 | Kokusan Denki Co Ltd | 車載用バッテリ・電気ユニット組合せ構造体 |
Family Cites Families (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3198975B2 (ja) * | 1997-05-19 | 2001-08-13 | 住友電装株式会社 | 自動車のエンジンルーム内に搭載する電気接続箱 |
| JPH10336842A (ja) * | 1997-05-28 | 1998-12-18 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | バッテリーと電気接続箱との接続構造 |
| JP3409239B2 (ja) * | 1997-06-30 | 2003-05-26 | 住友電装株式会社 | バッテリーと電気接続箱との接続構造 |
| JP3141819B2 (ja) * | 1997-07-15 | 2001-03-07 | 住友電装株式会社 | バッテリー搭載用電気接続箱 |
| JPH11162445A (ja) * | 1997-11-28 | 1999-06-18 | Yazaki Corp | バッテリと電気接続箱の接続構造 |
-
1998
- 1998-09-10 JP JP25628498A patent/JP3428909B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2000092663A (ja) | 2000-03-31 |
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