JP3501056B2 - 電気接続箱 - Google Patents

電気接続箱

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JP3501056B2
JP3501056B2 JP35420999A JP35420999A JP3501056B2 JP 3501056 B2 JP3501056 B2 JP 3501056B2 JP 35420999 A JP35420999 A JP 35420999A JP 35420999 A JP35420999 A JP 35420999A JP 3501056 B2 JP3501056 B2 JP 3501056B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車のワイヤハー
ネスに接続するジャンクションボックス等の電気接続箱
に関し、電気接続箱に高密度に収容する回路の汎用性お
よび自由度を高めながら、かつ、簡単な構成とするもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車に搭載されるジャンクショ
ンボックス内には高密度に回路が収容されているが、自
動車に搭載される電装品の急増に伴い、更に複雑化およ
び大型化すると共に重量が増大し、かつ、車種の増加に
よる回路変更に伴うコストアップも問題となっている。
【0003】この種のジャンクションボックス内には、
図12に概略的に示すように、電源と接続した電源側回
路1A、1B、1Cにヒューズ2A、2B、2C、リレ
ー2’を介して負荷側の幹線回路3A、3B、3C、3
Dを接続し、該幹線回路3A〜3Dを多数の分岐回路4
A〜4Kに分岐し、これら分岐回路4A〜4Kを図示の
ように、インパネハーネス、フロアハーネス、ルーフハ
ーネス、ドアハーネス等の外部回路の電線と接続してい
る。なお、説明上で回路数を少数で示しているが、実際
では非常に多数の回路を備えている。
【0004】上記ジャンクションボックスの電源側回路
1A…、負荷側の幹線回路3A…、分岐回路4A…は全
て導電性金属板を打抜加工したバスバーで形成している
場合が多いが、ヒューズ、リレー下流側の負荷側の回路
は単芯線に圧接端子を圧接接続して構成している場合も
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ジャンクションボック
ス内の全ての回路をバスバーで形成すると、回路の変更
の都度にバスバー形成用の金型を作成する必要があり、
非常にコスト高になる。特に、近時は高級車、中級車、
低級車(一般車)と各車格毎にさらに多数の車種があ
り、1つの車種でもグレードの相異があるため、ジャン
クションボックス内に収容する回路構成は非常に多種類
となっている。よって、この多種類の回路をバスバーで
形成すると上記のように非常にコスト高になると共に、
製造日数も長くかかり、簡単に回路変更に対応できない
問題がある。
【0006】これに対してヒューズ、リレー下流側に回
路を単芯線と圧接端子とで構成すると、バスバーと比較
して金型作成が不要となると共に、回路変更の自由度が
ある程度高くなる。しかしながら、単芯線と圧接端子と
で回路を構成する場合も、回路構成に応じてボックス内
に単芯線を布線する必要があるため、単芯線の配線溝を
設けた絶縁板を成形する必要があると共に、布線作業自
体複雑で手数がかかり、この場合も製造日数の短縮化が
困難であると共に、大幅なコストダウンを図ることがで
きない。
【0007】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、ジャンクションボックス等の電気接続箱の内部回路
を改良し、できるだけ回路の汎用化が図れると共に回路
変更が簡単かつ安価にできるようにすることを課題とし
ている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、ヒューズ上流の電源側回路は回路形状に
打抜加工したバスバーで形成する一方、ヒューズ下流の
負荷側回路は、絶縁板を介して上下に積層される導体
を、同一層ではそれぞれ平行配線させると共に上記絶縁
板を介して直交方向に配線し、該上下層の導体は導体の
みからなる単芯線同士、あるいは単芯線と短冊形状のバ
スバーとからなり、所要の交差点で絶縁板に設けた開口
を通して上下の導体を溶接接続し、これらマトリクス状
に配置した導体から所要形状の回路を形成し、かつ、上
記ヒューズとの接続は、上記単芯線に圧接接続させた圧
接端子の端子圧入溝あるいは上記バスバーに形成した端
子圧入溝に上記ヒューズの端子を挿入して接続し、か
つ、上記負荷側回路と外部回路との接続は、上記単芯線
に圧接接続させた圧接端子に設けたタブあるいは上記バ
スバーのタブを電気接続箱のハウジング外面に形成した
コネクタ収容部に突出させていることを特徴とする電気
接続箱を提供している。即ち、ヒューズ下流の負荷側回
路では、絶縁板を介して上面にX方向に導体を配置し、
下面にY方向に導体を配置し、所要の交差点で絶縁板の
開口を通して溶接して、回路を形成している。
【0009】
【0010】上記のように、上記ヒューズ上流側の電源
回路は、同一の車格、即ち、高級車、中級車、低級車の
グループ毎に共用する回路は金型で形成して専用の形状
としており、汎用性を持たせている。このヒューズ上流
側の電源回路では同一の車格では共用回路が大半である
ため、バスバーを車種に応じて変更する場合は少ない。
なお、回路変更がある場合は、上記共用のバスバーに回
路に対応したバスバーを溶接する等して変更に対応させ
ている。
【0011】一方、ヒューズ下流の負荷側の回路は車種
に応じて変更される場合が多く、かつ、同一車種でもグ
レードに応じて変更される場合もあるため、単芯線を上
下マトリクス状に配線し、所要の交差点で接続すること
により回路を形成している。この方法によると接続する
交差点に位置を変えるだけで回路を簡単に変更すること
ができる。
【0012】 具体的には、例えば、上記X方向および
Y方向に配線する導体は導体のみからなる単芯線からな
り、絶縁板の表裏両面にそれぞれ形成したX方向および
Y方向の配線溝に挿入して配線し、該配線溝の底面に穿
設した上記開口を通して、上下単芯線を溶接して接続
し、かつ、上記単芯線の所要箇所に圧接端子を圧接接続
させ、一部の圧接端子は他端に設けたタブを電気接続箱
のハウジング外面に形成したコネクタ収容部に突出さ
せ、他の圧接端子は他端に設けた端子圧入溝にヒューズ
端子を挿入して接続している。
【0013】上記のように単芯線に圧接端子を圧接接続
することにより、所要の位置から外部回路の接続を図る
事ができ、かつ、ヒューズとの接続も圧接端子を用いて
簡単に行うことができる。
【0014】 なお、ヒューズ下流の負荷側回路は、導
体のみからなる単芯線と短冊状のバスバーとで構成し、
絶縁板に平行に設けた配線溝に上記単芯線を挿入して配
線すると共に、該絶縁板の上面に上記バスバーを単芯線
と直交方向する方向に平行配置して、上記単芯線とバス
バーとをマトリクス状に配置し、上記バスバーの所要箇
所に、下方に屈曲させた突出部を設け、該突出部を単芯
線との交差点で抵抗溶接して接続し、あるいは上記バス
バーの所要箇所の側面には、圧接スロットを設けた屈折
部を下向きに設け、該圧接スロットを上記単芯線に圧接
接続してもよい。即ち、ヒューズ下流の負荷側回路は、
絶縁板の同一面側に、溝に単芯線を挿入してX方向に配
線し、該溝の上方の絶縁板の表面にバスバーをY方向に
配線して、交差点で溶接あるいは圧接接続して回路を形
成している。
【0015】即ち、単芯線同士をマトリクス状に配置す
るのにかえて、単芯線とバスバーとからマトリクスを形
成し、所要の交差点で接続して回路を形成している。こ
の場合、上記単芯線同士の場合と同様に、接続する交差
点の位置を変えるだけで、簡単に回路変更を行うことが
できる。また、バスバーとして短冊形状の定形のものを
用いているため、金型で専用形状に打抜加工して形成す
るバスバーと比較して大幅なコストダウンを図ることが
できると共に、作成日数の短縮化を図ることができる。
【0016】
【0017】
【0018】なお、負荷側回路を、短冊形状に定形化さ
せてバスバーを絶縁板を介在させてX方向とY方向にマ
トリクス配線して、交点位置で絶縁板に穿設した開口を
通して互いに溶接しても良いことは言うまでもない。
【0019】上記ハウジングの外面に形成したコネクタ
収容部には、ジョイントコネクタ機能を有するコネクタ
を嵌合させ、該コネクタで分岐回路を構成している。
【0020】具体的には、上記コネクタ収容部に嵌合す
るコネクタは、分割コネクタを積層して一体化させた構
成とし、これら各分割コネクタは横一列の端子収容室を
備え、ワイヤハーネスの電線端末と接続する端子を上記
端子収容室に挿入し、該端子に、上記ハウジング内の負
荷側回路と嵌合接続する端子部と、上下積層する分割コ
ネクタ内の端子同士を接続するオス・メス端子部とを備
えている。
【0021】さらに、上記横一列の端子収容室内に挿入
する端子の少なくとも一部は連鎖状の端子とし、所要個
数の端子を連続板部を介して連続させていることが好ま
しい。
【0022】上記のように、電気接続箱に接続するコネ
クタにジョイントコネクタの機能を持たせて、分岐回路
を該コネクタで形成する構成とすると、電気接続箱の内
部に取り込んで設けていた分岐回路をコネクタ側に設け
ることができる。よって、電気接続箱の内部回路を減少
することができ、よって、所要の回路数が従来と同一で
あれば内部回路の高密度化を抑制できる一方、電気接続
箱の内部回路の減少分だけ新たな回路を設けることが可
能となる。
【0023】上記コネクタ収容部に嵌合するコネクタ
は、夫々インパネハーネス、フロアハーネス、ルーフハ
ーネス等のワイヤハーネス毎に取り付けている。また、
ワイヤハーネス毎にコネクタを接続する場合には、これ
らワイヤハーネスに接続する回路をマトリクス状の回路
を介して各ヒューズと接続している。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1乃至図9は第1実施形態を示
す。図1はジャンクションボックスJ/Bの回路構成を
一部を概略的に示し、前記図12と同様な構成で、電源
と接続した電源側回路1A、1B、1Cにヒューズ2
A、2B、2Cを介して負荷側の幹線回路3A、3B、
3Cを接続している構成は前記図12と同様である。
【0025】さらに、ヒューズ上流側には電源側回路1
Dを設け、該電源側回路1Dに電子デバイス(本実施形
態ではIPS=インテリジェントパワースイッチ)6の
電源入力部を接続している。これらヒューズ上流側の電
源側回路1A〜1Dは、ある車格(本実施形態では中級
車)の自動車において共用して用いる回路であり、これ
ら回路1A〜1Dは、図2に示すように、導電性金属板
を回路形状に対応して打抜加工したバスバー5を用いて
形成している。また、電源側回路に追加変更があった場
合には、バスバーで形成した付設回路5aを上記共用化
したバスバー5に溶接接続しており、回路の削除があっ
た場合にはバスバーの切除あるいはバスバーはそのまま
で通電しない回路構成として用いている。即ち、ヒュー
ズ上流側回路で且つ共用回路は専用形状としたバスバー
を用い、回路変更はバスバーの溶接、切除等で対応して
いる。
【0026】図3に示すように、上記電子デバイス6は
電源側回路と接続した電源入力部の回路をリード線7を
介して、ジャンクションボックス5内に搭載したプリン
ト基板8に半田接続している。上記電子デバイス6はバ
スバー5上に搭載して、その電源入力部(図示せず)を
バスバー5と直接接触させており、かつ、該電子デバイ
ス6に近接した位置のバスバー5を切り起こして放熱板
5aを形成している。
【0027】ヒューズ下流側の負荷側の幹線回路3A…
および分岐回路4A…は、図4乃至図7に示す構成と
し、マトリクス状に配線した単芯線10、11と圧接端
子12とで構成している。即ち、絶縁板14の裏面(下
面)にY方向に配線溝14aを多数平行に形成し、これ
ら配線溝14aに導体のみからなる単芯線10を挿入し
て布線している。一方、絶縁板14の表面(上面)にX
方向の配線溝14bを多数平行に形成し、これら配線溝
14bに導体のみからなる単芯線11を挿入して布線し
ている。
【0028】回路構成に対応して、上記絶縁板14に設
けた配線溝14a、14bの交差位置の底面に開口14
cを設け、上下に配線するY方向の単芯線10とX方向
の単芯線11の交差点を開口14cを通して溶接して接
続している。このように、回路構成に対応して、絶縁板
の配線溝底面に開口を設けて、上下にX,Y方向に配線
する単芯線の交差点を溶接するだけであるため、簡単に
回路変更に対応することができる。
【0029】上記のように単芯線10、11から形成し
た分岐回路4A…と外部回路との接続は、単芯線10、
11に圧接端子12を介して行っている。該圧接端子1
2は一端に単芯線10と圧接接続する圧接スロット12
aを備えると共に他端にタブ12bを備え、該タブ12
bをジャンクションボックスのハウジングに形成するこ
コネクタ収容部18に突出させている。単芯線10、1
1からなる負荷側の幹線回路3A…をヒューズ2A…と
接続する場合には、一端に圧接スロット19aを有する
と共に他端にヒューズ端子を圧入する圧入溝19bを設
けたメス端子19cを備えた圧接端子19と接続してい
る。
【0030】上記分岐回路4A…に接続した圧接端子1
2のタブ12bを突出させるコネクタ収容部18(18
A、18B、18C)には、ジョイントコネクタ機能を
備えたコネクタ20(20A、20B、20B)を嵌合
して外部回路と接続する構成としている。即ち、従来、
ジャンクションボックス内で行っていた分岐接続の一部
をコネクタ20側で行うようにして、ジャンクションボ
ックス5内に収容する回路を減少させている。
【0031】上記コネクタ20Aは、図8に示すよう
に、インパネハーネスW/H−1に接続するようにして
おり、該インパネハーネスW/H−1を構成する電線群
W1、W2にそれぞれ接続した分割コネクタ200、2
10からなり、これら分割コネクタ200と210とを
上下に積層した状態でコネクタ収容部18Aに嵌合して
いる。これら分割コネクタ200、210は端子収容室
21を横一列に設けた形状であり、よってコネクタ収容
部18Aには上下2段の端子穴18aを設けて圧接端子
12のタブ12bを突出させて分割コネクタ200、2
10に挿入するようにしている。
【0032】電線wと接続した分割コネクタ200(2
10)の端子収容室を挿入係止する端子25は図9
(A)(B)に示すように、電線wの端末に圧着するバ
レル部25aを一端に設けていると共に他端に上記タブ
12bが内嵌するボックス状メス端子部25bを備え、
且つ、該メス端子部25bの上壁部より上下接続用タブ
25cを突設すると共に、下壁部よりタブ圧入溝25d
を備えた上下接続用メス端子部25eを備えている。さ
らに、上記端子25は多数個を連結した連鎖状とし、バ
レル部25aの先端を連結板部26で連結している。端
子25は、互いに接続する電線端末に圧着する端子25
は連結板部26で連結した状態のままとしておき、接続
しない場合には連結板部26を削除している。
【0033】連鎖した端子25あるいは単独の端子25
を夫々電線wの端末と圧接接続した後、これら端子25
を分割コネクタ200、210の各端子収容室22に挿
入係止している。この状態で、分割コネクタ200、2
10を上下に積層することにより、下段の分割コネクタ
200側の端子25の上下接続用メス端子部25eに上
段の分割コネクタ210側の端子25の上下接続用タブ
25cを接続している。このように、分割コネクタ20
0、210を一体化した状態でジャンクションボックス
5のコネクタ収容部18Aに挿入し、所要の端子25の
メス端子部25bに回路4A…の圧接端子12のタブ1
2bを挿入して接続している。
【0034】上記タブ12bと接続した分割コネクタ2
00の端子25は、同一コネクタ内の端子25と連鎖さ
せていると、該同一の分割コネクタ200に接続する電
線に分岐接続できると共に上下に積層する分割コネクタ
210の端子25にタブ25cとメス端子部25eを介
して接続すると、他の分割コネクタ210に接続した電
線wとも分岐接続を図ることができる。
【0035】コネクタ20Bはフロアハーネスに接続す
る分割コネクタ200、210からなると共に、コネク
タ20Cはルーフハーネスに接続する分割コネクタ20
0、210からなり、それぞれコネクタ収容部18B、
18Cに嵌合することにより、上記と同様にジャンクシ
ョンボックスの内部回路を接続してコネクタ20B、2
0C内で分岐接続している。また、ドアハーネス、フロ
ントハーネス等に接続するコネクタも同様な構成として
ジャンクションボックスに接続している。
【0036】上記のように、ジャンクションボックス5
に接続するコネクタ20(20A〜20C)にジョイン
トコネクタの機能を持たせることにより、コネクタ20
側で回路の分岐接続を形成することができる。このよう
に、ジャンクションボックス内に取り込んでいた分岐回
路をコネクタ側に持たせることにより、ジャンクション
ボックス5内に収容する回路数を減少でき、その結果、
ジャンクションボックス内の高密度化を抑制できると共
に小型軽量化が図れ、かつ、コネクタとジャンクション
ボックスとの結合本数が少なくなるためコネクタ挿入力
を低減でき、組み立て作業性の向上を図ることもでき
る。
【0037】さらに、本実施形態のジャンクションボッ
クスでは、ヒューズ2A、2B、2Cに夫々圧接端子1
9を介して接続したY方向の単芯線10は、X方向の単
芯線11と交差位置で溶接接続し、さらに、Y方向の他
の単芯線11’と交差位置で溶接接続することにより、
全コネクタ収容室18A〜18Cにヒューズ2A〜2C
と接続されるタブ12bを突出させ、各ワイヤハーネス
(インパネハーネス、フロントハーネス、ルーフハーネ
ス等)と接続させるようにしている。
【0038】上記構成からなるジャンクションボックス
では、ヒューズ上流側の電源側回路では車種が相異して
も共用する回路は専用形状に加工したバスバーで形成
し、相異する回路のみバスバーを溶接あるいは切除して
形成しているため、金型で形成するバスバーの種類を削
減できる。また、ヒューズ下流の負荷側回路ではX,Y
方向のマトリクス状に配線する単芯線10、11を所要
の交差位置で溶接接続して形成しているため、回路構成
が相異すると溶接位置を変えるだけでよいため、回路変
更がコストアップにならずに容易に行える。しかも、ジ
ャンクションボックスに接続して内部回路と接続するコ
ネクタ20(20A〜20C)にはジョイントコネクタ
の機能を持たせて、この外部コネクタ20で回路を分岐
接続しているため、ジャンクションボックス内に収容す
る回路数を減少させることができる。
【0039】図10は第2実施形態を示し、負荷側のマ
トリクス回路を単芯線30と短冊形状と定形化したバス
バー31とで構成している。単芯線30は絶縁板32に
Y方向に形成した複数の配線溝32a内に挿入して、Y
方向に平行配線する一方、その上面に短冊形状の複数本
のバスバー31をX方向に平行配置している。
【0040】上下X,Y方向に配置するバスバー31と
単芯線30との交差位置のうち、接続する必要がある箇
所では、バスバー31に下方へ湾曲させた突出部31a
を設け、単芯線30に抵抗溶接している。上記ヒューズ
2A…はバスバー31と接続させるようにし、バスバー
31の一端に上向きの折り曲げ部31bを設け、先端に
溝31cを形成し、ヒューズ2A…の端子を溝31cに
圧入させて接続するようにしている。また、バスバー3
1の先端にタブ31dを形成し、該タブ31dをジャン
クションボックスに設けたコネクタ収容部に挿入するよ
うにしている。その際、タブ31を屈折させると上下に
設けるコネクタ収容部に突出させることとなり、水平状
態のままで先端にタブ31dを設けるとジャンクション
ボックスの側面に形成するコネクタ収容部に突出させる
こととなる。他の構成は第1実施形態と同様であるた
め、説明を省略する。
【0041】上記のように短冊状のバスバー31と単芯
線とをマトリクス配置した構成としても、回路構成に応
じて抵抗溶接する交差点を変えるだけでよく、車種、さ
らにグレードに応じて回路構成が相異しても簡単に対応
することができる。
【0042】図11は第2実施形態の変形例を示し、短
冊状のバスバー33には一定間隔をあけて圧接スロット
33aを設けた屈折部33bを側面に突出させて形成し
ている。該屈折部33bは、下側に配線する単芯線35
と接続させる必要がある部分で下向きに屈折させて単芯
線35と圧接接続させている。接続不要の部分では、下
向きに屈折させず、単芯線35と接触しないようにして
いる。
【0043】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
の電気接続箱によれば、回路変更の多いヒューズ下流側
の負荷側回路を、マトリクス状に配置する単芯線同士、
あるいは単芯線と短冊形状のバスバーとを、所要の交差
点で接続して構成するため、金型で専用形状にバスバー
を打ち抜いて形成する場合、あるいは、単芯線を回路形
状に対応して布線する場合と比較して、簡単かつ安価に
形成することができ、金型経費、設備経費の大幅な低減
を図ることができる。さらに、回路変更があれば、接続
する交差点の位置を変えるだけでよく、回路変更にも簡
単に対応することができ、非常に汎用性が高い。
【0044】また、電気接続箱のハウジング外面に設け
るコネクタ収容部に嵌合するコネクタにジョイントコネ
クタの機能を持たせると、電気接続箱の内部に取り込ん
でいた分岐回路数の低減を図ることができ、その分、電
気接続箱の内部回路を簡単にでき、電気接続箱の小型軽
量化を図ることができると共に、内部回路と外部回路と
を接続するコネクタの極数を減少でき、その結果、コネ
クタの挿入力を低減して電気接続箱の組み立て作業性も
改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる電気接続箱の概略図である。
【図2】 ヒューズ上流側のバスバーの概略図である。
【図3】 (A)はバスバーと電子デバイスとの接続状
態を示す斜視図、(B)は電子デバイスとプリンター基
板との接続状態を示す断面図である。
【図4】 ヒューズ下流側の回路を構成する単芯線を示
す概略図である。
【図5】 (A)は上記単芯線を絶縁板に組みつけた状
態を示す概略斜視図、(B)は概略平面図である。
【図6】 単芯線と圧接端子との圧接接続状態を示す斜
視図である。
【図7】 (A)はヒューズ下流側回路を組み立てた状
態を示す斜視図、(B)は要部拡大断面図である。
【図8】 上記電気接続箱のコネクタ収容部に嵌合する
コネクタの断面図である。
【図9】 上記コネクタに挿入する端子を示し,(A)
は斜視図、(B)は側面図である。
【図10】 第2実施形態の要部概略斜視図である。
【図11】 第2実施形態の変形例の要部概略斜視図で
ある。
【図12】 従来の電気接続箱の概略回路図である。
【符号の説明】
J/B ジャンクションボックス 5 バスバー 10、11 単芯線 12、19 圧接端子 14、 15 絶縁板 14a、15a 配線溝 18(18A、18B、18C) コネクタ収容部 20(20A、20B、20C) コネクタ 25 端子
フロントページの続き (56)参考文献 特開2001−61217(JP,A) 特開2001−103638(JP,A) 特開2001−16745(JP,A) 特開 平9−29445(JP,A) 特開 平11−215650(JP,A) 実開 平2−10724(JP,U) 実開 平1−157524(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02G 3/16

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒューズ上流の電源側回路は回路形状に
    打抜加工したバスバーで形成する一方、 ヒューズ下流の負荷側回路は、絶縁板を介して上下に積
    層される導体を、同一層ではそれぞれ平行配線させると
    共に上記絶縁板を介して直交方向に配線し、該上下層の
    導体は導体のみからなる単芯線同士、あるいは単芯線と
    短冊形状のバスバーとからなり、所要の交差点で絶縁板
    に設けた開口を通して上下の導体を溶接接続し、これら
    マトリクス状に配置した導体から所要形状の回路を形成
    し、かつ、 上記ヒューズとの接続は、上記単芯線に圧接接続させた
    圧接端子の端子圧入溝あるいは上記バスバーに形成した
    端子圧入溝に上記ヒューズの端子を挿入して接続し、か
    つ、 上記負荷側回路と外部回路との接続は、上記単芯線に圧
    接接続させた圧接端子に設けたタブあるいは上記バスバ
    ーのタブを電気接続箱のハウジング外面に形成したコネ
    クタ収容部に突出させて いることを特徴とする電気接続
    箱。
  2. 【請求項2】 上記導体は導体のみからなる単芯線から
    なり、絶縁板の表裏両面にそれぞれ形成した配線溝に挿
    入して配線し、該配線溝の底面に穿設した上記開口を通
    して、上下単芯線を溶接して接続している請求項1に記
    載の電気接続箱。
  3. 【請求項3】 ヒューズ下流の負荷側回路は、導体のみ
    からなる単芯線と短冊状のバスバーとで構成し、絶縁板
    に平行に設けた配線溝に上記単芯線を挿入して配線する
    と共に、該絶縁板の上面に上記バスバーを単芯線と直交
    方向する方向に平行配置して、上記単芯線とバスバーと
    をマトリクス状に配置し、 上記バスバーの所要箇所に、下方に屈曲させた突出部を
    設け、該突出部を単芯線との交差点で抵抗溶接して接続
    し、あるいは上記バスバーの所要箇所の側面に、圧接ス
    ロットを設けた屈折部を下向きに設け、該圧接スロット
    を上記単芯線に圧接接続している請求項1 に記載の電気
    接続箱。
  4. 【請求項4】 上記ハウジングの外面に形成したコネク
    タ収容部には、ジョイントコネクタ機能を有するコネク
    タを嵌合させ、該コネクタで分岐回路を構成している請
    求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の電気接続
    箱。
  5. 【請求項5】 上記コネクタ収容部に嵌合するコネクタ
    は、分割コネクタを積層して一体化させた構成とし、こ
    れら各分割コネクタは横一列の端子収容室を備え、ワイ
    ヤハーネスの電線端末と接続する端子を上記端子収容室
    に挿入し、該端子に、上記ハウジング内の負荷側回路と
    嵌合接続する端子部と、上下積層する分割コネクタ内の
    端子同士を接続するオス・メス端子部とを備えている請
    求項4に記載の電気接続箱。
  6. 【請求項6】 上記横一列の端子収容室内に挿入する端
    子の少なくとも一部は連鎖状の端子とし、所要個数の端
    子を連続板部を介して連続させている請求項5に記載の
    電気接続箱。
  7. 【請求項7】 上記コネクタ収容部に嵌合するコネクタ
    は、夫々インパネハーネス、フロアハーネス、ルーフハ
    ーネス等のワイヤハーネス毎に取り付けている請求項4
    乃至請求項6のいずれか1項に記載の電気接続箱。
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