JP3424727B2 - 車両用ジャッキ固定装置 - Google Patents

車両用ジャッキ固定装置

Info

Publication number
JP3424727B2
JP3424727B2 JP17731597A JP17731597A JP3424727B2 JP 3424727 B2 JP3424727 B2 JP 3424727B2 JP 17731597 A JP17731597 A JP 17731597A JP 17731597 A JP17731597 A JP 17731597A JP 3424727 B2 JP3424727 B2 JP 3424727B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
jack
bracket
vehicle
side body
outer panel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP17731597A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1120561A (ja
Inventor
剛 池田
真二 清武
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp, Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP17731597A priority Critical patent/JP3424727B2/ja
Publication of JPH1120561A publication Critical patent/JPH1120561A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3424727B2 publication Critical patent/JP3424727B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用ジャッキ固
定装置に係り、詳しくは、ジャッキを車両に搭載してお
くためのジャッキブラケットの構造に関する。
【0002】
【関連する背景技術】車両には、非常時或いは車輪の交
換時等に車両をリフトアップするためのジャッキが搭載
されている。このジャッキは、例えば特開平3−112
740号公報等に開示されるように、スペアタイヤの収
納部等、車両のトランクルーム内のフロア凹部に車体に
固定されるようにして搭載されている。詳しくは、車体
にはコの字形状のジャッキブラケットが突設されてお
り、該ジャッキは、このジャッキブラケットの互いに向
き合う面間に挟持され、これらを突っ張るようにして車
体に固定されている。
【0003】従って、ジャッキは、車両への搭載時、他
の積載物の邪魔になることなく収納されるとともに確実
に車体に固定されることになり、車両の走行中において
もがたつくことなく良好に保持される。ところが、上記
公報等に開示されるように、ジャッキをスペアタイヤの
収納部等のトランクルーム内のフロア凹部に収納するよ
うにすると、トランクルーム内に積載物が有るような場
合には、その積載物を一旦トランクルーム外に出さない
とジャッキを取り出せない場合がありジャッキを使用す
る際に手間が掛かるという問題がある。
【0004】そこで、近年では、ジャッキをフロア凹部
以外の場所、例えばトランクルーム内のサイドボデーア
ウタパネルとサイドボデーインナパネルとの間の空間に
収納することが考えられている。このようにすると、用
途のない無駄な空間を有効に活用できるという利点があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
にジャッキをサイドボデーアウタパネルとサイドボデー
インナパネルとの間に収納するようにすると、ジャッキ
を例えばサイドボデーインナパネルに突設したジャッキ
ブラケットに固定する際、収納の仕方によってはジャッ
キの先端がサイドボデーアウタパネルにぶつかり、サイ
ドボデーアウタパネルを変形させ、車両の美観、外観品
質が損なわれる虞がある。
【0006】また一方、例えば3ドアハッチバック車や
レクリエーションビークル(RV車)のように、トラン
クルームの車両前後方向の寸法が短く設定された車両で
は、ジャッキを車両前後方向で水平に収納することが困
難となっており、ジャッキを車両前後方向で傾斜させて
収納することが考えられている。しかしながら、この場
合、上記公報に開示されるような単なるコの字形状のジ
ャッキブラケットでは、主に収納時においてジャッキブ
ラケット上でジャッキが傾斜下方側に自重で滑りジャッ
キブラケットから脱落する可能性がある。このようにジ
ャッキが脱落すると、サイドボデーアウタパネルの後端
部とぶつかってこれを変形させることになり、やはり車
両の美観、外観品質を損なわせる虞があり好ましいこと
ではない。
【0007】本発明は、上述した事情に基づきなされた
もので、その目的とするところは、ジャッキをサイドボ
デーアウタパネルとの干渉なくサイドボデーアウタパネ
ルとサイドボデーインナパネルとの間に確実に収納可能
な車両用ジャッキ固定装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、請求項1の発明に係る車両用ジャッキ固定装置で
は、ジャッキを車両の前後方向に傾斜した状態でジャッ
キブラケットに固定、収納する際において、通常は、ジ
ャッキは座部保持部に設けられたストッパによって傾斜
下方側への移動が規制されて固定位置に保持されるが、
ジャッキがストッパを乗り越えてしまった場合であって
も、ジャッキは受け止め部によってその自重による傾斜
下方側への移動が規制されジャッキブラケット内に保持
されることになる。故に、ジャッキの収納部後方に例え
ば外板部材であるサイドボデーアウタパネルがある場合
であっても、ジャッキの衝突によって該サイドボデーア
ウタパネルが変形してしまうことが防止され、該ジャッ
キの衝突によるサイドボデーアウタパネルの変形、即ち
凹凸に起因して車両の美観(外観品質)が損なわれるこ
とがなくなる。
【0009】従って、これに伴い、ジャッキを無造作に
ジャッキブラケットに投入しても、ジャッキが常にジャ
ッキブラケット内に保持されて外板部材であるサイドボ
デーアウタパネルを傷付けることがなくなり、ジャッキ
をジャッキブラケットに固定、収納する際の作業性の向
上が図られる。また、請求項2の発明では、ジャッキブ
ラケットは、傾斜下方側に延びてジャッキのサイドボデ
ーアウタパネル側への移動を規制する規制板を有してい
るので、ジャッキをジャッキブラケットに固定、収納す
る際において、ジャッキを無造作にジャッキブラケット
に投入したとしても、ジャッキの先端が外板部材である
サイドボデーアウタパネルとぶつかることが防止される
ことになり、やはりジャッキの衝突によるサイドボデー
アウタパネルの変形、即ち凹凸に起因して車両の美観
(外観品質)が損なわれることがなくなる。さらに、請
求項3の発明では、ジャッキブラケットの頭部保持部が
ジャッキの頭部を位置決めする斜面を有する凹部として
構成され、この凹部の一方の斜面と連続するように規制
板を設けているので、ジャッキをジャッキブラケットに
固定、収納する際に、ジャッキの頭部をジャッキブラケ
ットの凹部に案内するためのガイドとして規制板が機能
し、頭部が容易に凹部に導かれる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
一実施形態を詳細に説明する。図1を参照すると、本発
明に係る車両用ジャッキ固定装置が適用される車両(例
えば、RV車)1の後方からの斜視図がリヤゲートを開
いた状態で示されている。
【0011】同図に示すように、車両1のトランクルー
ム2内に位置する右サイドボデー部4にはジャッキ収納
部6が設けられており、このジャッキ収納部6にジャッ
キが収納されている。詳しくは、ジャッキ収納部6の室
内側には内装材の一部をなすリッド7が設けられてお
り、該リッド7を開くことで、ジャッキをジャッキ収納
部6に収納或いは該ジャッキ収納部6から取り出し可能
とされている。
【0012】図2を参照すると、図1中の矢視A方向か
ら見たジャッキ収納部6の詳細図がジャッキ90を収納
した状態で示されており、以下同図に基づき車両用ジャ
ッキ固定装置の構成について説明する。なお、図2で
は、右サイドボデー部4は、図1中に示した内装材を取
り外した状態、即ち車体を構成するパネル部品のみの状
態で示されている。
【0013】同図に示すように、右サイドボデー部4
は、サイドボデーインナパネル10、ホイールハウスイ
ンナ12及びリヤゲートインナパネル14が所定位置で
溶接されてなる室内側のインナアッセンブリと、外板部
材であるサイドボデーアウタパネル20とが所定位置で
溶接されて構成されている。そして、同図に示すよう
に、ジャッキブラケット30が、サイドボデーインナパ
ネル10とサイドボデーアウタパネル20との間の空間
に設けられている。詳しくは、ジャッキブラケット30
は、ジャッキ90が車両1の前後方向でその後端が下が
るよう斜めに収納可能に設けられており、所定位置でサ
イドボデーインナパネル10に溶接され固定されてい
る。このように、ジャッキ90を車両1の前後方向で斜
めに収納するのは、RV車等の車両1では、トランクル
ーム2の前後方向の寸法が比較的短く、故にトランクル
ーム2に対応する右サイドボデー部4も短く、該右サイ
ドボデー部4にジャッキ90を水平に収納することが困
難であることに基づいている。つまり、ジャッキ90を
斜めに収納することで、RV車等の車両1であっても、
サイドボデーインナパネル10とサイドボデーアウタパ
ネル20との間の空間を有効に利用してジャッキ90を
収納することが可能となるのである。
【0014】また、同図に示すように、サイドボデーイ
ンナパネル10には、ジャッキブラケット30にジャッ
キ90を収納すべく該ジャッキ90を挿入するための開
口孔11が開けられている。この開口孔11は、ジャッ
キ90を容易にジャッキブラケット30に収納できるよ
うジャッキ90の縦横寸法を確保した開口寸法とされて
いる。
【0015】なお、図中二点鎖線で示した符号18の部
品はサイドボデー後端に設けられたリヤコンビネーショ
ンランプである。ここで、図3を参照すると、図2中の
矢視B方向から見たジャッキブラケット30の斜視図が
示されており、また、図4を参照すると、図2中のC−
C線に沿う右サイドボデー部4の断面図、即ちジャッキ
ブラケット30及びジャッキ90の断面図が示されてお
り、以下これらの図に基づきジャッキブラケット30の
構造について詳しく説明する。
【0016】図3に示すように、ジャッキブラケット3
0は、アッパブラケット32とロワブラケット34との
2部品から構成されている。詳しくは、アッパブラケッ
ト32の下面フランジ部36とロワブラケット34の上
面部38とが溶接により一体に結合されてジャッキブラ
ケット30が構成されている。これにより、ジャッキブ
ラケット30は、図4に示すように、アッパブラケット
32とロワブラケット34の上面部38とによって断面
コの字形状とされ、該コの字形状をしたジャッキブラケ
ット30のアッパブラケット32の上面フランジ部(頭
部保持部)40とロワブラケット34の上面部(座部保
持部)38間にジャッキ90を収納可能とされている。
【0017】そして、アッパブラケット32について
は、溶接フランジ部42においてサイドボデーインナパ
ネル10と溶接されており、ロワブラケット34につい
ては、各溶接フランジ部44において同様にサイドボデ
ーインナパネル10と溶接されている。図3に示すよう
に、ロワブラケット34の上面部38には切り起こしに
よってストッパ46とガイド48とが形成されている。
これらストッパ46とガイド48はジャッキ90の収納
時にジャッキ90の座部92の前後及び横方向の位置決
めを行うためのものである。
【0018】また、アッパブラケット32の上面フラン
ジ部40には、ジャッキ90の収納される側が窪む一方
で外方向に膨らんでなる凹部50が形成されている。こ
の凹部50はジャッキ90の収納時にジャッキ90の頭
部94の位置決めを行うためのものである。さらに、該
上面フランジ部40には、切り起こしによってガイド5
2がジャッキ90の収納される側に向けて形成されてお
り、このガイド52はジャッキ90の収納時において頭
部94を凹部50に案内するとともに収納後において頭
部94の横ずれを防止する役目を果たすものである。
【0019】また、図3を参照すると、アッパブラケッ
ト32のコの字形状の腹部(規制板)54は、サイドボ
デーアウタパネル20に沿うようにして車両1の後方に
延びており、詳しくは、該腹部54はその上端56が斜
めにして徐々に下面フランジ部36に近づくようにして
車両1の後方に延びている。そして、同図に示すよう
に、車両1の後方に延びた腹部54の略中間位置の上端
56からは、サイドボデーインナパネル10に向けて梁
部(受け止め部)58が延びている。また、腹部54の
後端位置に対応する下面フランジ部36からも上記梁部
58と同様にして梁部60がサイドボデーインナパネル
10に向けて延びている。そして、これら梁部58,6
0の各先端には溶接フランジ部43がそれぞれ形成され
ており、梁部58,60は該溶接フランジ部43におい
てサイドボデーインナパネル10と溶接されている。
【0020】ところで、これら梁部58と梁部60との
距離、即ち梁間距離は、ジャッキ90の寸法に応じて決
定されている。つまり、ジャッキ90をジャッキブラケ
ット30に収納したときには、梁部58と梁部60との
間にジャッキ90の腕部分が位置することになるのであ
るが、この梁間距離は、ジャッキ90が下降限とされた
状態において、ジャッキ90の腕については貫通可能で
ある一方、ジャッキ90全体が貫通してしまわないよう
座部92と頭部94との距離、即ちジャッキ90の最小
高さ寸法よりも小に設定されている。なお、この座部9
2と頭部94との距離はジャッキ90の収納に支障をき
たさない範囲で可能な限り小さくされるのがよい。
【0021】以下、上記のように構成された車両用ジャ
ッキ固定装置の作用について説明する。ジャッキ90を
ジャッキブラケット30に収納する際には、図2中に白
抜き矢印Xで示したように、先ずジャッキ90を車両1
の前方から横斜め後方に開口孔11に挿入した後、該ジ
ャッキ90をロワブラケット34の上面部38に沿い上
下斜め後方にスライドさせるようにする。
【0022】図5を参照すると、図3のD−D線に沿う
ジャッキブラケット30の断面が示されており、同図に
は収納完了前の下降限の状態にあるジャッキ90を二点
鎖線で、また正常に収納完了した状態でのジャッキ90
を実線で併せて示してあるが、上記のようにジャッキ9
0をスライドさせると、このように、ジャッキ90の座
部92の端部92aがストッパ46と当接することにな
る。これにより、ジャッキ90が自重でさらに上面部3
8に沿ってスライドしてしまうことが防止され、ジャッ
キ90が良好に位置決めされる。
【0023】そして、この状態でジャッキ90の高さ調
節部96を矢印のように操作すると、該ジャッキ90の
構造は公知であり説明を略すが、頭部94が上昇して上
面フランジ部40の凹部50と当接し、つまり二点鎖線
で示す状態から実線で示す状態になり、ジャッキ90の
突っ張り作用によってジャッキ90がジャッキブラケッ
ト30に確実に固定されることになる。このとき、ジャ
ッキ90の頭部94は、図4に示したように、その一対
の角部が凹部50の一対の斜面51,51とそれぞれ当
接することになり、これにより、頭部94の位置が一義
に決定される。故に、上面部38上のストッパ46、ガ
イド48の作用と合わせて、車両1の前後方向のみなら
ず横方向でのジャッキ90のがたつきが防止される。
【0024】ところで、上記ストッパ46はジャッキ9
0の構造上の理由によりストッパ46とジャッキ90の
腕91とが干渉しないようにする必要があることから、
高さが低く制限されている。従って、ジャッキ90を収
納する際、その投入の仕方によっては座部92がストッ
パ46を乗り越えてしまうことがある。しかしながら、
本発明のジャッキ固定装置では、上述したように、梁間
距離が所定距離とされた梁部58と梁部60とが設けら
れている。従って、図6に示すように、ジャッキ90が
下降限の状態のままに、図中白抜き矢印Yのように移動
してしまった場合であっても、ジャッキ90は、その頭
部94が梁部58と座部92が梁部60と当接すること
になり、ジャッキブラケット30内に保持されることに
なる。
【0025】これにより、ジャッキ90がジャッキブラ
ケット30から脱落することがなくなり、ジャッキ90
がサイドボデーアウタパネル20、特にサイドボデーア
ウタパネル20の後端部とぶつかることが防止される。
故に、サイドボデーアウタパネル20の表面にジャッキ
90の衝突に起因して凹凸が発生することがなくなり、
車両1の見栄え(美観、外観品質)が不用意に悪化して
しまうようなことが確実に防止される。通常、サイドボ
デーアウタパネル20の後端部は板金修正が困難な部位
であるため、当該部位のパネル表面に凹凸を作らないよ
うにすることは極めて大きな意味を持つ。
【0026】また、上述したように、アッパブラケット
32のコの字形状の腹部54はサイドボデーインナパネ
ル10に沿って車両1の後方に延びている。従って、図
5に示すように、ジャッキ90をジャッキブラケット3
0に収納する際において、ジャッキ90の腕91の先端
がサイドボデーアウタパネル20に一切接触することな
く良好に案内されることになる。従って、腹部54が車
両1の後方に延びていることによっても、サイドボデー
アウタパネル20の表面の凹凸の発生が確実に防止され
る。
【0027】また、アッパブラケット32の腹部54
は、図4に示すように、上面フランジ部40近傍におい
てサイドボデーインナパネル10側に傾斜しており、こ
の傾斜は上記凹部50の一方の斜面51と連続してい
る。従って、該腹部54は、ジャッキ90をジャッキブ
ラケット30に収納する際に頭部94を凹部50に案内
するためのガイドとしての機能をも有していることにな
る。故に、高さ調節部96を操作し頭部94を上昇させ
る際において、頭部94は容易にして凹部50に導かれ
ることになる。
【0028】ところで、図7を参照すると、車両用ジャ
ッキ固定装置の他の実施形態に係るジャッキブラケット
130の概略図が示されており、以下、他の実施形態に
係るジャッキブラケット130について説明する。図7
に示すように、当該他の実施形態に係るジャッキブラケ
ット130は、アッパブラケット132とロワブラケッ
ト34とが上記同様に溶接により一体とされて構成され
ている。なお、ここでは、ロワブラケット34について
は上述した通りであるため説明を省略し、アッパブラケ
ット132の主として上記アッパブラケット32と異な
る部分についてのみ説明する。
【0029】同図に示すように、アッパブラケット13
2では、コの字形状の腹部154はサイドボデーインナ
パネル10に沿って車両1の後方に大きく延びている。
また、該アッパブラケット132では、上記腹部154
と同様に、上面フランジ部140及び上記梁部60に対
応し下面フランジ部136と連続する面137も車両1
の後方に大きく延びており、上面フランジ部140の先
端の下方に折れ曲がった折れ部141がその先端部にお
いて面137に溶接されている。そして、該アッパブラ
ケット132は、溶接フランジ部142,143におい
てサイドボデーインナパネル10と溶接されている。つ
まり、当該他の実施形態に係るアッパブラケット132
では、腹部154の延長部分においてもコの字形状が維
持されており、該コの字形状の部分とサイドボデーイン
ナパネル10及び折れ部141とから箱形状が形成され
ている。
【0030】このように、該腹部154の延長部分が箱
形状とされていると、図示しないが、ジャッキ90の収
納時においてジャッキ90の腕91が一切サイドボデー
アウタパネル20と接触することが一切なくなり、ジャ
ッキ90がストッパ46を乗り越えた場合であっても、
ジャッキ90はさらに確実にアッパブラケット132上
に保持されることになる。故に、ジャッキ90の接触に
起因するサイドボデーアウタパネル20表面の凹凸の発
生がより一層確実に防止される。
【0031】但し、材料コストを考慮すれば、上記実施
形態(図3参照)の場合の方がコストパフォーマンスは
高い。以上、説明したように、本発明に係る車両用ジャ
ッキ固定装置では、トランクルーム2の前後方向の寸法
が短い車両1であっても、サイドボデーインナパネル1
0とサイドボデーアウタパネル20との間の空間を有効
に活用してジャッキ90を車両1の前後方向でその後端
が下がるように斜めに収納可能にジャッキブラケット3
0,130を設けるようにしており、さらには、ジャッ
キブラケット30,130を、ジャッキ90が該ジャッ
キブラケット30,130から脱落せず、ジャッキ90
がサイドボデーアウタパネル20と接触することのない
ような構造としている。
【0032】従って、ジャッキ90をジャッキブラケッ
ト30,130に収納する際、ジャッキ90をそれほど
丁寧に扱わず無造作に投入しても、ジャッキ90がサイ
ドボデーアウタパネル20に凹凸を発生させ不用意に車
両1の美観(外観品質)を損なうようなことが確実に防
止されることになり、故に、ジャッキ90の収納作業性
が向上する。特に、車両1の製造行程にあっては、作業
者がサイドボデーアウタパネル20の凹凸を気にするこ
となく作業できることになるため、ジャッキ90の車両
1への装着作業効率が極めて向上する。
【0033】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、請求項1
の車両用ジャッキ固定装置によれば、ジャッキをジャッ
キブラケットに固定、収納する際において、通常は、ジ
ャッキは座部保持部に設けられたストッパによって傾斜
下方側への移動が規制されて固定位置に保持される一
方、ジャッキがストッパを乗り越えてしまった場合であ
っても、ジャッキは受け止め部によってその自重による
傾斜下方側への移動が規制されることになる。故に、ジ
ャッキの収納部後方に例えば外板部材であるサイドボデ
ーアウタパネルがある場合であっても、ジャッキの衝突
による該サイドボデーアウタパネルの変形を防止するこ
とができ、不用意に車両の美観(外観品質)を損なわな
いようにできる。
【0034】これにより、ジャッキを無造作にジャッキ
ブラケットに投入したとしても、ジャッキの衝突によっ
て外板部材であるサイドボデーアウタパネルに傷を付け
てしまわないようにでき、ジャッキをジャッキブラケッ
トに固定、収納する際の作業性の向上を図ることができ
る。また、請求項2の車両用ジャッキ固定装置によれ
ば、ジャッキをジャッキブラケットに固定、収納する際
において、ジャッキを無造作にジャッキブラケットに投
入したとしても、ジャッキの先端をサイドボデーアウタ
パネルと接触させないようにでき、やはり外板部材であ
るサイドボデーアウタパネルの変形を防止して車両の美
観(外観品質)を損なわないようにできる。さらに、請
求項3の車両用ジャッキ固定装置によれば、ジャッキを
ジャッキブラケットに固定、収納する際に、ジャッキの
頭部が規制板によりジャッキブラケットの凹部に容易に
導かれるため、ジャッキをジャッキブラケットに固定、
収納する際の作業性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用ジャッキ固定装置が適用さ
れる車両(例えば、RV車)をリヤゲートを開いた状態
で後方から見た斜視図である。
【図2】図1中の矢視A方向から見たジャッキ収納部の
詳細図である。
【図3】図2中の矢視B方向から見たジャッキブラケッ
トの斜視図である。
【図4】図2中のC−C線に沿う右サイドボデー部の断
面図であり、ジャッキブラケットの断面を示す図であ
る。
【図5】図3のD−D線に沿うジャッキブラケットの断
面図である。
【図6】ジャッキの座部がストッパを乗り越えたときの
ジャッキブラケットの断面図であって、本発明の作用を
説明する図である。
【図7】他の実施形態に係るジャッキブラケットの斜視
図である。
【符号の説明】
1 車両 2 トランクルーム 4 右サイドボデー部 6 ジャッキ収納部 10 サイドボデーインナパネル 11 開口孔 12 ホイールハウスインナ 14 リヤゲートインナパネル 20 サイドボデーアウタパネル 30,130 ジャッキブラケット 32,132 アッパブラケット 34 ロワブラケット 38 上面部(座部保持部) 40,140 上面フランジ部(頭部保持部) 46 ストッパ 48 ガイド 50 凹部 51 斜面 52 ガイド 54,154 腹部(規制板) 58 梁部(受け止め部) 60 梁部 90 ジャッキ 91 腕 92 座部 94 頭部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−50885(JP,A) 特開 平2−220939(JP,A) 実開 昭60−178253(JP,U) 実開 昭61−36463(JP,U) 実開 昭56−30139(JP,U) 実開 平2−17469(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 11/06 B66F 3/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジャッキの頭部を保持する頭部保持部及
    び該ジャッキの座部を保持する座部保持部を有し、前記
    ジャッキを車両の前後方向に傾斜した状態でサイドボデ
    ーアウタパネルとサイドボデーインナパネルとの間に位
    置させて車体に固定するジャッキブラケットと、 前記サイドボデーインナパネルの前記ジャッキブラケッ
    ト近傍に前記ジャッキの出し入れを行うべく設けられた
    開口孔とを備え、 前記ジャッキブラケットは、前記座部保持部に前記ジャ
    ッキの座部の端部と当接するよう設けられて前記ジャッ
    キの固定位置から傾斜下方側への移動を規制するストッ
    パと、該ストッパによる規制がなされないとき前記ジャ
    ッキの傾斜下方側への移動を規制する受け止め部とを有
    していることを特徴とする車両用ジャッキ固定装置。
  2. 【請求項2】 前記ジャッキブラケットは、前記傾斜下
    方側に延びて前記ジャッキの前記サイドボデーアウタパ
    ネル側への移動を規制する規制板を有していることを特
    徴とする、請求項1記載の車両用ジャッキ固定装置。
  3. 【請求項3】 前記ジャッキブラケットの頭部保持部
    は、前記ジャッキの頭部を位置決めする斜面を有する凹
    部であり、前記規制板は前記凹部の一方の斜面と連続し
    ていることを特徴とする、請求項2記載の車両用ジャッ
    キ固定装置。
JP17731597A 1997-07-02 1997-07-02 車両用ジャッキ固定装置 Expired - Fee Related JP3424727B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17731597A JP3424727B2 (ja) 1997-07-02 1997-07-02 車両用ジャッキ固定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17731597A JP3424727B2 (ja) 1997-07-02 1997-07-02 車両用ジャッキ固定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1120561A JPH1120561A (ja) 1999-01-26
JP3424727B2 true JP3424727B2 (ja) 2003-07-07

Family

ID=16028844

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17731597A Expired - Fee Related JP3424727B2 (ja) 1997-07-02 1997-07-02 車両用ジャッキ固定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3424727B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100379633B1 (ko) * 2000-12-29 2003-04-10 현대자동차주식회사 잭의 보관구조
KR100942115B1 (ko) 2008-07-02 2010-02-12 현대자동차주식회사 잭 업 기구 고정장치
DE102015016630B4 (de) 2014-12-24 2019-05-29 Mazda Motor Corporation Struktur eines hinteren Abschnitts einer Fahrzeugkarosserie für ein Kraftfahrzeug
JP6156352B2 (ja) * 2014-12-24 2017-07-05 マツダ株式会社 自動車の後部車体構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1120561A (ja) 1999-01-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4380565B2 (ja) 側突荷重伝達構造
US7472948B2 (en) Vehicle body structure
JP3424727B2 (ja) 車両用ジャッキ固定装置
CN115075680B (zh) 滑动门构造
JP2006193046A (ja) 車両の後部車体構造
JPH0241984A (ja) オープンカーの後部車体構造
JP4645226B2 (ja) 車両のジャッキ配設構造
JP2006226042A (ja) スライドドアのストッパ構造
JPH10316050A (ja) 自動車のリヤフロア構造
JP3349782B2 (ja) 自動車のシート取付構造
JP4010234B2 (ja) 自動車のボンネット支持構造
JP2003146248A (ja) 車体構造
JP2000001185A (ja) 自動車の後部車体構造
KR102597796B1 (ko) 트럭 적재함용 게이트 서포트 구조
JP6656765B2 (ja) ヒンジ構造
JPH10278845A (ja) キャブの衝突安全装置
JP2002029367A (ja) 車両用フード装置
JP2000127880A (ja) 自動車のドア構造
JP2000006845A (ja) フード取付構造
JP7414864B2 (ja) 車体前部構造
US11884326B2 (en) Vehicle body rear structure
JP3517581B2 (ja) 荷受台昇降装置付車両におけるリヤバンパ装置
JP2022053928A (ja) スライドボード装置
KR20240079155A (ko) 차량 측부 구조
JP2023049351A (ja) 車両下部構造

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030402

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080502

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090502

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100502

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100502

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110502

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110502

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120502

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130502

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140502

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees