JP3414836B2 - 基板搬送装置及び基板搬送方法 - Google Patents

基板搬送装置及び基板搬送方法

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JP3414836B2 JP10832994A JP10832994A JP3414836B2 JP 3414836 B2 JP3414836 B2 JP 3414836B2 JP 10832994 A JP10832994 A JP 10832994A JP 10832994 A JP10832994 A JP 10832994A JP 3414836 B2 JP3414836 B2 JP 3414836B2
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  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Elimination Of Static Electricity (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、液晶表示パネル用ガ
ラス基板、半導体ウエハ、半導体製造用マスク基板等
(以下、単に「基板」という)に加熱、冷却、レジスト
塗布、密着強化剤塗布、洗浄、現像等の諸処理を施す基
板処理装置に組み込まれる基板搬送装置に関し、特に基
板処理装置を構成する各処理部間で基板を交換しつつこ
れらを順次搬送可能な基板搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来の基板処理装置を示した図
である。図5(a)は、基板処理装置を構成する各処理
部(以下、単に「ユニット」という)2a〜2g間を循
環移動する基板搬送装置4によって各ユニット2a〜2
gにある基板を順次循環搬送する機構を示し、図5
(b)は、基板処理装置の隣接する各ユニット12a〜
12g間に固定された専用の基板搬送装置14によって
各ユニット12a〜12gにある基板を隣接ユニット1
2a〜12gに順次搬送する機構を示す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図5のような
基板搬送装置4、14では、各ユニット2a〜2g、1
2a〜12gでの処理を終えて基板を処理部から搬出す
る際の剥離帯電などによって基板が徐々に静電気を帯び
る。
【0004】このような静電気は、処理進行中の基板に
徐々に蓄積されていくため、各ユニット2a〜2g、1
2a〜12g毎における帯電量がスパークする程に大き
なものでない場合であっても、順次搬送する毎に蓄積さ
れ、その総帯電量がある臨界値を超えてしまうと、近接
する金属部材との間でスパークが発生し易くなる。
【0005】図6は、このようなスパークの発生を説明
するための図である。なお、同図において、符号aはユ
ニット2a,12aを示すものであり、また他の符号b
〜gについても同様である。また、後で説明する図2に
おいても同様である。ユニット2a〜2e、12a〜1
2eまでの処理で徐々に総帯電量が増加し、ユニット2
f、12fに至って臨界値Ecを超えるため、溜まった
電荷が近くに配置された金属部材に放電してスパークが
発生する。
【0006】このようなスパークは、基板搬送装置4、
14の制御回路等に作用してその誤動作を発生させる原
因となる。また、このスパークは、基板の表面に高電圧
を印加する結果となり、基板上に形成されている配線パ
ターン等に絶縁破壊を発生させたり、基板上に形成され
た素子の破壊ないし動作不良を発生させたりする原因と
なる。
【0007】そこで、この発明は、基板処理の進行中に
基板表面に帯電する電荷を簡易な構造によって中和する
基板搬送装置及び基板搬送方法を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、この発明の請求項1の基板搬送装置は、基板処理装
置の複数の処理部間で基板を処理部から処理部へと搬送
するために、当該基板を支持して前記基板処理装置の基
板搬送領域を移動可能な基板搬送装置であって、移動可
能な基板搬送装置に備えられて搬送に際して基板が載置
される基板載置手段と、移動可能な基板搬送装置に備え
られて基板載置手段に載置された基板の表面にイオン化
された気体を吐出する気体吐出手段とを備えることを特
徴とする。
【0009】また、請求項4の基板搬送装置は、気体吐
出手段を基板載置手段の上方に固定する固定手段をさら
に備えることを特徴とする。
【0010】また、請求項5の基板搬送装置は、基板載
置手段及び前記気体吐出手段を収容するハウジングをさ
らに備え、気体吐出手段がこのハウジング内の上部に固
定され、基板載置手段が載置した基板をハウジング内外
に搬入及び搬出可能であることを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1の基板搬送装置によれば、基板載置手
段に載置された基板の表面にイオン化された気体を吐出
する気体吐出手段を移動可能な基板搬送装置に備えるの
で、各処理部での基板処理の際に基板に蓄積される電荷
を、基板搬送に際して逐次放電することができ、基板移
送中にも気体吐出手段が基板とともに移動して除電処理
をおこなうことができ、簡易かつ低コストでスパークの
発生を防止することができる。
【0012】また、請求項4の基板搬送装置によれば、
気体吐出手段を基板載置手段の上方に固定する固定手段
をさらに備えるので、搬送中の基板表面に上方から効果
的にイオン化された気体を供給することができ、基板表
面上にパターニング等されている場合においてその表面
でのスパークの発生を効果的に抑制することができる。
【0013】また、請求項5の基板搬送装置によれば、
基板載置手段及び気体吐出手段を収容するハウジングを
さらに備え、気体吐出手段がこのハウジング内の上部に
固定され、基板載置手段が載置した基板をハウジング内
外に搬入及び搬出可能であるので、搬送中の基板表面に
上方から効果的にイオン化された気体を供給することが
でき、基板表面上にパターニング等されている場合にお
いてその表面でのスパークの発生を効果的に抑制するこ
とができる。さらに、ハウジングの存在によって、ハウ
ジング外に気流の乱れが発生した場合にも、搬送中の基
板の表面に影響しにくいので、基板処理の不良等が発生
しにくい。
【0014】
【実施例】図1は、第1実施例の基板搬送装置である搬
送ロボット20の斜視図である。この搬送ロボット20
は、基板処理装置(図示を省略)内の基板搬送領域に配
置され、この搬送領域の周囲に設けられた基板処理用の
各ユニット(図示を省略)相互間で処理すべき角形の基
板を逐次転送する循環搬送を行う。このような循環搬送
を繰返すことにより、処理すべき基板を適当な順序で各
ユニットに移送することができ、この基板に所望の条件
及び手順で処理を施すことができる。なお、前述の各ユ
ニットは、処理すべき基板を収容して、加熱、冷却、レ
ジスト塗布、密着強化剤塗布、洗浄、現像等の諸処理を
施すものである。
【0015】搬送ロボット20の本体21は、図示しな
い機構によって、基板処理装置内の基板搬送領域に形成
されたレールに沿って水平方向に往復移動し、所望の位
置で上下位置が調節され、水平面内で所望の角度に回転
するように構成されており、各ユニットとの間で基板の
受渡しが可能となっている。この本体21の上部21a
には、処理すべき基板が載置される上下一対のハンド2
2、23が水平面内で可動に取り付けられている。これ
ら一対のハンド22、23は、本体21の正面21b側
に延びる進出位置と後方に引っ込んだ後退位置との間を
往復動する。また、これらのハンド22、23は、互い
に平行で離間しており、かつ、上下方向に可動になって
いるので、相互の垂直方向の間隔を適宜調整することが
できる。各ハンドに設けられた4個のタブ22a、23
aは、処理すべき基板の縁を4点支持するためのもので
ある。
【0016】基板載置用の上下一対のハンド22の上方
には、イオン化した気体を下方に吐出する一対の正・負
のエミッタに交互に直流電圧を所定の時間間隔で印加し
て各エミッタから交互にそれぞれ正・負のイオンを発生
させるとともに、この各エミッタの周囲に気体を吹き付
けてイオン化された気体を所定の方向に吹き出すパルス
DCタイプのイオナイザ24が配置され、固定部材25
を介して本体21に対して相対的に固定されている。各
イオナイザ24の下部に形成された一対のノズル24a
からのイオン化した気体の気流は、図面下向き(基板の
表面上)に供給される。すなわち、このイオン化した気
体の気流は、後退位置にあるハンド23上の基板(図示
を省略)の表面上に一様に当たってこの表面上の電荷を
一様に中和する。
【0017】イオナイザ24には、固定部材25に取り
付けられた配管(図示を省略)を介して、純水や不純物
を含まない空気や窒素ガスが加圧状態で供給される。こ
のような空気或いは窒素ガスは、ノズル24aから下方
に噴出される際に、これに取り付けられた電極(図示を
省略)の放電効果によってイオン化される。なお、イオ
ナイザ24自体は公知の装置であるのでその詳細な説明
は省略する。
【0018】第1実施例の搬送ロボット20の動作につ
いて説明する。まず、搬送ロボット20を所望のユニッ
トの正面に移動させて、両ハンド22、23を進出させ
てユニット内部の基板処理位置まで挿入する。その後、
両ハンド22、23の間隔を近接または離間させて、い
ずれかのハンド(例えばハンド22)に載置されている
処理すべき基板をこのユニット内の基板保持機構上に乗
せるとともに、他方のハンド(ここではハンド23)に
処理済みの基板を載置する。これによって、このユニッ
トに関して処理済みの基板と未処理の基板とが交換され
る。なお、この基板交換方法は、本願出願人が先に出願
した特願平5−151160号の明細書及び図面に記載
された通りであるので、その詳細を省略する。
【0019】次に、両ハンド22、23をユニット外に
後退させて、処理済み基板をユニット外に取り出す。こ
れと同時に、イオナイザ24を起動して、イオン化した
気体を前述の他方のハンド(ここではハンド23)上の
処理済みの基板の表面に供給し、この基板表面の除電処
理を開始する。
【0020】イオナイザ24を動作させたままで所定時
間以上経過した後、イオナイザ24の動作を停止する。
これによって、このユニットで処理済みの基板につき除
電処理が完了する。
【0021】その後、搬送ロボット20を次のユニット
の正面に移動させて、両ハンド22、23を進出させて
ユニット内部の処理位置まで挿入し、このユニットに関
して処理済みの基板と、前のユニットでは処理済みであ
るがこのユニットでは未処理の基板とが交換される。
【0022】以上のような動作を繰り返し、処理手順に
対応するユニットの順に従って基板を順次移送して基板
搬送装置を基板処理装置内で一巡させ、さらにこのよう
な循環搬送のサイクルを繰返すことにより、基板に所望
の内容の処理を施すことができる。この際、基板の搬送
毎に除電処理が行われるので、各ユニットでの処理の際
に基板に蓄積される電荷を、その後の搬送に際して逐次
放電してスパークの発生を未然に防止することができ
る。したがって、基板の表面に高電圧が印加されて、基
板上に形成されている配線パターン等に絶縁破壊を発生
させたり、基板表面上に形成された素子の破壊ないし動
作不良を発生させたりといった不都合が生じない。
【0023】図2は、この基板搬送装置で循環搬送され
る基板に蓄積される基板の帯電状態を模式的に示すグラ
フである。横軸はユニットの処理順のポジションを示
し、縦軸は処理中の基板の帯電量を示す。図示のよう
に、各ユニットa〜gで発生する電荷が第1実施例の基
板搬送装置によって逐次除電されるので、それらが蓄積
されて臨界値(点線)Ecを超え、スパークが発生する
虞がない。しかも、基板が常にほとんど除電された状態
に保たれるので、搬送中やユニットへの搬入及び搬出時
に、基板表面にパーティクルが付着する確率を減少させ
ることができる。
【0024】図3は、第2実施例の搬送装置である搬送
ロボット220の斜視図である。この搬送ロボット22
0も、第1実施例の場合と同様に、基板処理装置(図示
を省略)内の基板搬送領域に配置されるが、この搬送領
域の周囲の一側方のみに設けられた基板処理用の各ユニ
ット(図示を省略)相互間で処理すべき角形の基板Wを
逐次転送する循環搬送を行う。
【0025】搬送ロボット220の移動基台221は、
基板処理装置内の基板搬送領域に形成されたレールに沿
って水平方向に往復移動する。この移動基台221に垂
直に支持された一対の支柱251上部には、垂直移動ア
ーム機構252が取り付けられている。この垂直移動ア
ーム機構252によって、処理すべき基板を収容するハ
ウジング250が支持されており、図示しない機構によ
ってハウジング250を上下方向にその姿勢を保ったま
まで往復移動させる。ハウジング250は、移動基台2
21の移動方向に垂直な方向の両端が開口した中空の筒
であり、その内部には、ハウジング250下部側に収容
される水平アーム機構260と、ハウジング250の上
部内壁側に固定されイオン化した気流を下方に吐出する
一対のイオナイザ224とが収容されている。
【0026】ハウジング250は、搬送中に基板Wにパ
ーティクルが付着するのを防止する。すなわち、基板処
理装置の上方からダウンフローされているクリーンエア
が上方に巻き返されることによって、パーティクルが再
浮上して基板Wに付着することを防止する。ハウジング
250自体は本願出願人が先に出願した特願平5−25
4819号の明細書及び図面に記載された通りであるの
で、詳細な説明は省略する。
【0027】ハウジング250内の水平アーム機構26
0の一端は、ハウジング250下部内壁側に固定され、
その他端の先端側には、処理すべき基板を載置する上下
一対のハンド222、223が連結されている。これら
一対のハンド222、223は、水平アーム機構260
によって、その姿勢を保ったままで、ハウジング250
外に延びる進出位置とハウジング250内に引っ込んだ
後退位置との間を往復動する。一対のハンド222、2
23の垂直方向の間隔は、その後方のハンド間駆動ユニ
ット270によって適宜調節される。一対のハンド22
2、223を垂直方向に離間または近接させる一動作に
よって、各ユニットにおける基板交換が可能になること
は第1実施例の場合と同様である。
【0028】ハウジング250内に収容されている一対
のイオナイザ224は、第1実施例と同様のものである
のでその説明を省略する。
【0029】第2実施例の搬送ロボット220の動作は
本願出願人が先に出願した特願平5−151160号の
明細書及び図面に記載された通りであるので、以下に簡
単に説明する。まず、搬送ロボット220のハウジング
250を所望のユニットの正面に移動させて、両ハンド
222、223を進出させてユニット内部の基板処理位
置まで挿入する。その後、両ハンド222、223の間
隔を近接または離間させて、このユニットに関して処理
済みの基板と未処理の基板とを交換する。
【0030】次に、両ハンド222、223をユニット
外に後退させて、処理後の基板Wをユニット外に取り出
す。これと同時に、イオナイザ224を所定時間動作さ
せ、イオン化した気体をハンド222、223上の処理
済みの基板Wの表面に所定時間供給して、この基板Wの
表面の除電処理を行う。
【0031】その後、搬送ロボット220のハウジング
250を次のユニットの正面に移動させて、両ハンド2
2、23を進出させてユニット内部の基板処理位置まで
挿入し、このユニットに関して処理済みの基板Wと、こ
のユニットで未処理の基板Wとを交換する。
【0032】以上のような動作を繰り返し、処理手順に
対応するユニットの順に従って基板を順次移送して搬送
装置を基板処理装置内で一巡させ、さらにこのような循
環搬送のサイクルを繰返すことにより、基板に所望の処
理を施すことができる。この際、基板の搬送毎に除電処
理が行われるので、各ユニットでの処理の際に基板に蓄
積される電荷を、その後の搬送に際して逐次放電してス
パークの発生を未然に防止することができる。したがっ
て、基板の表面に高電圧が印加されて、基板表面上に形
成されている配線パターンや素子の破壊ないし動作不良
を発生させるといった不都合が生じない。
【0033】図4は、第3実施例の基板搬送装置である
搬送ロボット320の斜視図である。この搬送ロボット
320は、第1及び第2実施例の場合と異なり、基板処
理装置(図示を省略)内に直列に配置された各ユニット
の隣接ユニット間の側方にそれぞれ固定的に配置され
る。(図5(b)の基板搬送装置14参照。)それぞれ
の搬送ロボット320は、各ユニットの配列順に、処理
すべき角形の基板Wを逐次転送する。
【0034】搬送ロボット320の基台321は、基板
処理装置内に直列に配置されたユニット列の短手方向の
一方側にあって、隣接するユニットの継目部分に固定さ
れる。この基台321上には、クランク等を備える回転
機構380とボールネジ等を備える上下機構352とを
介して、ヘッド390が支持されている。回転機構38
0は、ヘッド390を水平面内で回転させ、ヘッド39
0から延びる基板載置機構322を、隣接する一対のユ
ニットの一対の上方位置間で往復動させる。上下機構3
52は、ヘッド390を垂直方向に上下動させ、ヘッド
390から延びる基板載置機構322を、各ユニットの
上方位置で上下に往復動させる。
【0035】基板載置機構322を構成する一対の長い
ハンド部材322a、322bは、水平面内で同期して
変位し相互に開閉動作する。また、基板載置機構322
を構成する他の一対の短いハンド部材322c、322
dも、水平面内で同期して変位し相互に開閉動作する。
各ハンド部材322a〜322dは、その先端部から下
方に延びるアーム322fと、このアーム322fの下
端に取り付けられる基板保持部材322hとをそれぞれ
備える。なお、長いハンド部材322a、322bの先
端に近い部分とヘッド390側との間には、支持ロッド
322kがそれぞれわたされ、各ハンド部材322a、
322bの安定な動作を保つ。また、各基板保持部材3
22hは、ネジ機構によってその上下位置を微調整する
ことができるとともに、基板Wを載置する回転可能なロ
ーラによって基板Wからのパーティクルの発生を防止す
る。
【0036】ヘッド390には、基板載置機構322に
挟まれるように、棒状の固定部材325を介してイオナ
イザ324が取り付けられている。イオナイザ324
は、その下方位置で基板載置機構322に載置されてい
る基板Wの上面に、イオン化された気体を吐出する。イ
オナイザ324自体は、第1及び第2実施例と同様のも
のであるのでその説明を省略する。
【0037】第3実施例の搬送ロボット320の動作に
ついて説明する。まず、搬送ロボット320のヘッド3
90を回転させて、基板載置機構322を上流側のユニ
ットの上方位置に移動させる。ここで、基板載置機構3
22の各ハンド部材322a〜322dを外側に変位さ
せて開状態としておく。
【0038】次に、基板載置機構322をヘッド390
とともに下降させ、基板保持部材322hをユニット内
の基板処理位置にある処理済みの基板Wの高さと一致さ
せる。そして、各ハンド部材322a〜322dを内側
に変位させて閉状態とし、ユニット内の処理済みの基板
Wの四隅を基板保持部材322hで保持する。
【0039】その後、ヘッド390を上昇させることに
よって、処理済みの基板Wとともに基板載置機構322
を上昇させる。
【0040】その後、イオナイザ324を所定時間動作
させ、イオン化した気体を処理済みの基板Wの表面に所
定時間供給して、この基板Wの表面の除電処理を行う。
【0041】その後、ヘッド390を回転させることに
よって、上流側のユニットで処理済みの基板Wととも
に、基板載置機構322を下流側のユニットの上方位置
に移動させる。
【0042】その後、基板載置機構322を下降させ、
このユニットに関しては未処理の基板Wをこのユニット
内の基板処理位置にセットし、各ハンド部材322a〜
322dを外側に変位させて開状態とする。そして、ヘ
ッド390を上昇させることによって、基板Wを載置し
ていない基板載置機構322を上昇させる。
【0043】以上のような動作を、直列に配置されたユ
ニットに沿って配置されている搬送ロボット320の下
流側から実行することにより、各ユニット内の基板をそ
の下流側のユニットに転送させることができる。さら
に、このような、転送のサイクルを繰返すことにより、
基板に所望の処理を施すことができる。この際、基板の
搬送毎に除電処理が行われるので、各ユニットでの処理
の際に基板に蓄積される電荷を、その後の搬送に際して
逐次放電してスパークの発生を未然に防止することがで
きる。したがって、基板の表面に高電圧が印加されて、
基板上に形成されている配線パターンや素子の破壊ない
し動作不良を発生させるといった不都合が生じない。
【0044】以上、実施例に即してこの発明を説明した
が、この発明は上記実施例の限定されるものではない。
例えば、上記実施例では、パルスDCタイプのイオナイ
ザを用いたが、向かい合った1組のバーを有するととも
に各バーに多数のエミッタが埋め込まれており、各バー
のエミッタにそれぞれ正,負の直流電圧を印加して各バ
ーのエミッタから正イオン及び負イオンをそれぞれ発生
させるDCタイプのイオナイザや、接地されたグリッド
の中央にエミッタが配置されそのエミッタに交流電圧を
印加してグリッドとエミッタとの間の空気をイオン化す
るACタイプのイオナイザも使用可能である。なお、D
CタイプやパルスDCタイプのイオナイザを用いた場
合、イオナイザから除電処理を行うべき基板までの距離
を十分に大きくとって、正負のイオン化された気体が均
等に拡散させられて基板表面上において均等に分散する
ようにする。これにより、基板上の均一な除電が可能に
なる。
【0045】また、イオナイザの位置は、搬送中の除電
処理すべき基板の下方及び側方のいずれかであってもよ
い。側方からイオン化された気体を吐出する場合、基板
の上面または下面に向けてイオン化された気体の気流を
偏向する手段を設けることで、除電の効果を高めること
ができる。
【0046】また、イオナイザの個数及び容量も基板の
面積及び材料等に応じて適宜設定することができる。例
えば、サイズの大きな基板に対しては、3個以上イオナ
イザを搬送すべき基板の載置位置の上方に適宜配置し、
固定することができる。
【0047】さらに、上記実施例では、除電処理を基板
の移送直前に行っているが、基板の移送中に除電処理を
行ってもよい。
【0048】
【発明の効果】この発明の請求項1の基板搬送装置によ
れば、基板載置手段に載置された基板の表面にイオン化
された気体を吐出する気体吐出手段を移動可能な基板搬
送装置に備えるので、各処理部での基板処理の際に基板
に蓄積される電荷を、基板搬送に際して逐次放電するこ
とができ、基板移送中にも気体吐出手段が基板とともに
移動して除電処理をおこなうことができるとともに、各
ユニットにそれぞれイオナイザを設ける構成に比べて簡
易かつ低コストで基板に蓄積される電荷を中和すること
ができる。
【0049】また、請求項4の基板搬送装置によれば、
気体吐出手段を基板載置手段の上方に固定する固定手段
をさらに備えるので、搬送中の基板表面に上方から効果
的にイオン化された気体を供給することができ、スパー
クの発生を効果的に抑制することができる。
【0050】また、請求項5の基板搬送装置によれば、
基板載置手段及び気体吐出手段を収容するハウジングを
さらに備え、気体吐出手段がこのハウジング内の上部に
固定され、基板載置手段が載置した基板をハウジング内
外に搬入及び搬出可能であるので、搬送中の基板表面に
上方から効果的にイオン化された気体を供給することが
でき、スパークの発生を効果的に抑制することができ
る。さらに、ハウジングの存在によって、ハウジング外
に気流の乱れが発生した場合にも、基板の表面に影響し
にくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の基板搬送装置の斜視図である。
【図2】第1実施例の基板搬送装置の動作を説明するグ
ラフである。
【図3】第2実施例の基板搬送装置の斜視図である。
【図4】第3実施例の基板搬送装置の斜視図である。
【図5】従来の基板処理装置及び基板搬送装置を模式的
に示す図である。
【図6】従来の装置でスパークが発生することを説明す
るグラフである。
【符号の説明】
20、220、320 搬送ロボット 22、23、222、223 ハンド 322 基板載置機構 24、224、324 イオナイザ 25、325 固定部材 250 ハウジング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−32342(JP,A) 特開 平7−45689(JP,A) 特開 平7−142382(JP,A) 特開 平7−112802(JP,A) 特開 平7−73991(JP,A) 実開 平4−42113(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/68 B65G 49/06 - 49/07 H05F 3/04 H01L 21/027

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板処理装置の複数の処理部間で基板を
    処理部から処理部へと搬送するために、当該基板を支持
    して前記基板処理装置の基板搬送領域を移動可能な基板
    搬送装置であって、 前記移動可能な基板搬送装置に備えられて搬送に際して
    基板が載置される基板載置手段と、 前記移動可能な基板搬送装置に備えられて前記基板載置
    手段に載置された基板の表面にイオン化された気体を吐
    出する気体吐出手段と、を備えることを特徴とする基板
    搬送装置。
  2. 【請求項2】 基板処理装置の複数の処理部間で基板を
    処理部から処理部へと搬送する基板搬送装置であって、搬送すべき基板を支持して前記基板処理装置の基板搬送
    領域を 移動可能な本体と、 前記移動可能な本体に取り付けられて搬送に際して基板
    が載置される基板載置手段と、 前記移動可能な本体に固定されて前記基板載置手段に載
    置された基板の表面にイオン化された気体を吐出する気
    体吐出手段と、を備えることを特徴とする基板搬送装
    置。
  3. 【請求項3】 基板処理装置の複数の処理部間で基板を
    処理部から処理部へと搬送する基板搬送装置であって、 回転可能なヘッドと、 前記回転可能なヘッドから延びて搬送に際して基板が載
    置される基板載置手段と、 前記回転可能なヘッドに備えられて前記基板載置手段に
    載置された基板の表面にイオン化された気体を吐出する
    気体吐出手段と、を備えることを特徴とする基板搬送装
    置。
  4. 【請求項4】 前記気体吐出手段を前記基板載置手段の
    上方に固定する固定手段をさらに備えることを特徴とす
    る請求項1ないし3のいずれかに記載の基板搬送装置。
  5. 【請求項5】 前記基板載置手段及び前記気体吐出手段
    を収容するハウジングをさらに備え、前記気体吐出手段
    は、前記ハウジング内の上部に固定され、前記基板載置
    手段は、載置された基板を前記ハウジング内外に搬入及
    び搬出可能であることを特徴とする請求項1または2に
    記載の基板搬送装置。
  6. 【請求項6】 基板処理装置の複数の処理部間で基板を
    処理部から処理部へと搬送するために、当該基板を支持
    して前記基板処理装置の基板搬送領域を移動可能な基板
    搬送装置であって、 前記移動可能な基板搬送装置に備えられて搬送に際して
    基板が載置される基板載置手段と、 前記移動可能な基板搬送装置に備えられて前記基板載置
    手段に載置された基板の表面にイオン化された気体を吐
    出して当該基板を除電処理するイオナイザと、を備える
    ことを特徴とする基板搬送装置。
  7. 【請求項7】 基板処理装置の複数の処理部間で基板を
    処理部から処理部へと搬送する基板搬送装置であって、搬送すべき基板を支持して前記基板処理装置の基板搬送
    領域を 移動可能な本体と、 前記移動可能な本体に備えられて搬送に際して基板が載
    置される基板載置手段と、 前記移動可能な本体に備えられて前記基板載置手段に載
    置された基板の表面にイオン化された気体を吐出して当
    該基板を除電処理するイオナイザと、を備えることを特
    徴とする基板搬送装置。
  8. 【請求項8】 基板処理装置の複数の処理部間で基板を
    処理部から処理部へと搬送する基板搬送装置であって、 回転可能なヘッドと、 前記回転可能なヘッドから延びて搬送に際して基板が載
    置される基板載置手段と、 前記回転可能なヘッドに備えられて前記基板載置手段に
    載置された基板の表面にイオン化された気体を吐出して
    当該基板を除電処理するイオナイザと、を備えることを
    特徴とする基板搬送装置。
  9. 【請求項9】 前記イオナイザは、パルスDCタイプ、
    DCタイプ、ACタイプのいずれかであることを特徴と
    する請求項6ないし8のいずれかに記載の基板搬送装
    置。
  10. 【請求項10】 基板処理装置の複数の処理部間で基板
    を処理部から処理部へと搬送するために、当該基板を支
    持して前記基板処理装置の基板搬送領域を移動可能な基
    板搬送装置を用いて基板を搬送する基板搬送方法であっ
    て、前記 基板搬送装置に備えられた基板載置手段に基板を載
    置し、 当該基板搬送装置を移動させて基板を移送するととも
    に、当該移送中に、基板搬送装置に備えられたイオナイ
    ザを当該基板及び基板搬送装置と共に移動させながら、
    当該イオナイザにより前記基板載置手段に載置された基
    板の表面にイオン化された気体を吐出して当該基板を除
    電処理することを特徴とする基板搬送方法。
  11. 【請求項11】 基板処理装置の複数の処理部間で基板
    を処理部から処理部へと搬送する基板搬送方法であっ
    て、 回転可能な基板搬送装置に備えられた基板載置手段に基
    板を載置し、 当該基板搬送装置を回転させて基板を移送するととも
    に、当該移送中に、基板搬送装置に備えられたイオナイ
    ザを当該基板及び基板搬送装置と共に回転させながら、
    当該イオナイザにより前記基板載置手段に載置された基
    板の表面にイオン化された気体を吐出して当該基板を除
    電処理することを特徴とする基板搬送方法。
  12. 【請求項12】 基板処理装置の複数の処理部間で基板
    を処理部から処理部へと搬送するために、当該基板を支
    持して前記基板処理装置の基板搬送領域を移動可能な搬
    送ロボットを用いて基板を搬送する基板搬送方法であっ
    て、前記 搬送ロボットを所望の処理部に移動させ、 前記所望の処理部内の基板を前記搬送ロボットに備えら
    れた基板載置手段に載置し、当該搬送ロボットを次の処
    理部に移動させて基板を移送するとともに、当該移送中
    に、搬送ロボットに備えられたイオナイザを当該基板及
    搬送ロボットと共に移動させながら、当該イオナイザ
    により前記基板載置手段に載置された基板の表面にイオ
    ン化された気体を吐出して当該基板を除電処理し、前記
    搬送ロボットの基板載置手段に載置している除電処理後
    の基板を前記次の処理部内に入れることを特徴とする基
    板搬送方法。
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