JP3409655B2 - 経内視鏡的に挿入される超音波診断装置 - Google Patents

経内視鏡的に挿入される超音波診断装置

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JP3409655B2 JP21271697A JP21271697A JP3409655B2 JP 3409655 B2 JP3409655 B2 JP 3409655B2 JP 21271697 A JP21271697 A JP 21271697A JP 21271697 A JP21271697 A JP 21271697A JP 3409655 B2 JP3409655 B2 JP 3409655B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内視鏡に設けた通
路を介して体腔内等に挿入されて超音波検査を行うよう
にした、経内視鏡的に挿入される超音波診断装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】体内組織に関する情報を得るための超音
波診断装置として、内視鏡に形成されている通路、例え
ば処置具挿通チャンネルを介して体内に挿入されるよう
にしたものは従来から知られている。この種の経内視鏡
的に挿入される超音波診断装置は、超音波プローブと、
超音波操作部と、超音波観測装置とから大略構成される
ものであり、処置具挿通チャンネル内に挿通されるの
は、超音波プローブである。従って、超音波プローブは
細く、しかも可撓性のあるコード状の部材からなり、先
端に超音波振動子が設けられる。また、超音波操作部は
超音波振動子の作動を制御するためのものであり、超音
波観測装置は超音波振動子に駆動信号を供給すると共
に、この超音波振動子で得た反射エコー信号を取り込ん
で、所定の信号処理を行う信号処理機構と、この信号処
理機構で生成した超音波画像に基づいて超音波画像が表
示されるモニタ装置とから構成される。
【0003】この種の超音波診断装置を構成する超音波
プローブは、内視鏡の処置具挿通チャンネルに挿通され
る関係から、この超音波プローブの大きさについての制
約から、超音波振動子としては単板振動子で形成され
る。従って、この超音波振動子による走査方式として
は、メカニカル走査を行う構成とするのが一般的であ
る。ここで、メカニカル走査の代表的なものとしては、
ラジアル走査及びリニア走査がある。メカニカルラジア
ル走査を行う場合には、超音波振動子を回転駆動する必
要があり、またメカニカルリニア走査を行う場合には、
超音波振動子を必ずしも回転させる必要はないが、超音
波振動子の走査時の方向制御等を行うために、やはり回
転機構を設けるのが好ましい。さらに、メカニカル走査
においては、ラジアル走査とリニア走査とでは、超音波
振動子を動かす方向が違うだけであるから、超音波振動
子の回転機構と直進機構とを備えておれば、ラジアル走
査も行えるし、またリニア走査も行える。
【0004】このように、ラジアル走査を行うにしろ、
またリニア走査を行うにしろ、超音波プローブにおける
超音波振動子は回転操作が可能になっていなければなら
ない。しかも、この回転操作は内視鏡の処置具挿通チャ
ンネルの外で行えるようにする必要がある。超音波操作
部はこのために設けられるものであり、この超音波操作
部の構成としては、少なくとも超音波振動子を遠隔操作
で回転させる回転手段を備え、ラジアル走査を行う場合
には、この回転手段に加えて超音波振動子の回転角を検
出する手段を設け、さらにリニア走査も行えるようにす
るには、超音波プローブを処置具挿通チャンネル内で押
し引き操作する手段と、この押し引き操作における超音
波振動子のリニア方向の位置を検出手段とが必要にな
る。また、超音波操作部は、超音波振動子と超音波観測
装置との間の信号の中継手段としての機能も発揮する。
【0005】超音波プローブを用いて超音波診断を行う
に当っては、まず内視鏡の挿入部を体腔内に挿入する。
この挿入部の先端には内視鏡観察機構が設けられている
から、所要の挿入経路に沿って患部等の超音波診断を行
うべき部位にまで容易に導くことができる。内視鏡検査
により患部等が発見されると、内視鏡の本体操作部に設
けた処置具導入部から処置具挿通チャンネル内に超音波
プローブを挿入して、挿入部の先端から所定の長さだけ
突出させる。この状態で、超音波プローブの先端に設け
た超音波振動子から超音波パルスを体内に向けて送信す
ると、体内組織の断層部分から反射エコーが得られ、こ
の反射エコーを超音波振動子により電気信号に変換して
この信号を取り出すが、超音波振動子を移動させながら
一定の間隔毎に超音波パルスの送受信を繰り返すことに
より超音波走査が行われて、所定の範囲にわたって体内
組織に関する情報を取得できる。
【0006】以上のように、内視鏡の処置具挿通チャン
ネルを介して超音波プローブを体腔内に挿入するように
構成すると、体腔内で内視鏡の観察機構による監視下で
この超音波プローブを操作できるから、所望の部位の超
音波走査が可能になる。従って、超音波振動子を正確か
つ容易に患部その他超音波検査を行う必要のある位置に
配置できる。また、超音波パルスの送受信は体腔内壁に
おける患部等の至近位置で行うことができ、特に粘膜直
下における腫瘍の有無の確認等といった検査を正確に行
えることになり、超音波による検査・診断精度が極めて
良好になる。
【0007】前述したように、超音波振動子を遠隔操作
で回転させるために、超音波プローブの構成としては、
可撓性を有するチューブの先端に音響特性に優れた樹脂
材からなる先端キャップを設け、この先端キャップ内に
超音波振動子を配置することにより超音波走査部とす
る。そして、超音波振動子は密着コイル等からなるフレ
キシブルシャフトの先端に連結して、このフレキシブル
シャフトをチューブ内に挿通させて、フレキシブルシャ
フトをチューブ内で軸回りに回転させることにより、超
音波振動子を回転させるようにしている。従って、超音
波プローブは、フレキシブルシャフトを挿通させたチュ
ーブからなる可撓性コードと、この可撓性コードの先端
に連結された前述の超音波走査部とから構成される。ま
た、超音波プローブは、その可撓性コードの基端部が超
音波操作部に連結されるが、可撓性コードのうち、チュ
ーブは超音波操作部に固定され、フレキシブルシャフト
は超音波操作部の内部に設けた回転駆動手段に連結され
る。さらに、フレキシブルシャフト内には超音波振動子
に接続した信号ケーブルが挿通されており、この信号ケ
ーブルは、超音波操作部内で、超音波観測装置側に着脱
されるコード内の配線とロータリコネクタを介して相対
回動可能に、しかも確実に電気的に導通する状態に接続
される。
【0008】超音波プローブと超音波操作部とは一体的
に設けるように構成することもできるが、超音波プロー
ブは体腔内に挿入される等の関係から、それらを別部材
で構成して、着脱可能に接続するように構成するのが一
般的である。このために、超音波プローブには、超音波
操作部に着脱可能に接続される接続コネクタを設け、超
音波プローブを内視鏡の処置具挿通チャンネル内に挿通
させた後に、この接続コネクタを超音波操作部に接続す
る。このように、接続コネクタは処置具挿通チャンネル
内に挿入する必要がないことから、その外径寸法は処置
具挿通チャンネルにより制約を受けない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、超音
波プローブは経内視鏡的に体腔内に挿入されるものであ
るから、この超音波プローブの太さ、即ち外径寸法は処
置具挿通チャンネルの内径に規制されることになる。従
って、この超音波プローブにおける可撓性コードと超音
波走査部とは処置具挿通チャンネルの内径より細くしな
ければならない。超音波振動子は先端キャップ内に収納
されることから、この超音波振動子のサイズは極めて小
さくなる。超音波振動子のサイズが小さいと、その振動
周波数が高く、かつパワーも小さくなるために、超音波
を体内における十分な深さまで進達させることができ
ず、また反射エコーも弱いものとなって、外乱ノイズの
影響を受け易くなることから、S/N比が低下する等の
問題点がある。
【0010】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、内視鏡の処置具挿通
チャンネル等の通路に挿通される超音波プローブにおい
て、超音波走査部を構成する超音波振動子のサイズを大
きくして、低周波でパワーの大きな超音波パルスを送信
できるようにすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、先端キャップ内に超音波振動子を収
納した超音波走査部と、内部に信号ケーブルを挿通さ
せ、先端に超音波振動子を連結したフレキシブルシャフ
ト及びこのフレキシブルシャフトが挿通され、前記先端
キャップに連結した可撓性のチューブに連結した可撓性
コードと、この可撓性コードの基端部に設けられ、前記
フレキシブルシャフトに連結した回転伝達部及び信号ケ
ーブルに接続した電極とを有する接続コネクタとから構
成した超音波プローブと、この超音波プローブの作動を
制御する超音波操作部と、超音波観測装置とからなり、
前記超音波プローブは内視鏡の通路に挿通されて、超音
波検査を行うものであって、前記チューブの基端部には
保持筒が連結され、また前記接続コネクタはこの保持筒
から所定長さ突出するように挿通されており、前記超音
波走査部の外径を前記通路の内径より大きくする一方、
前記保持筒を含めて前記可撓性コードの外径を前記通路
の内径より小さくし、かつ前記接続コネクタに、この接
続コネクタと前記保持筒との間の抜け止め部を設ける
成としたことをその特徴とするものである。
【0012】ここで、超音波操作部は、少なくとも回転
駆動手段で回転駆動される回転軸と、この回転軸の回転
角を検出する回転角検出手段と、回転側電極と固定側電
極とを備えたロータリコネクタとを内蔵したもので構成
される。接続コネクタの回転伝達部と、信号ケーブルの
電極とは、それぞれ超音波操作部の回転軸とロータリコ
ネクタの回転側電極とにそれぞれ着脱可能に連結できる
ようになし、かつこの超音波操作部にはチューブの基端
部が固定的に連結されるチューブ連結部を設ける構成と
することにより超音波プローブの接続コネクタは超音波
操作部に直接接続できる。また、超音波操作部に接続ア
ダプタを接続し、この接続アダプタに超音波プローブを
着脱可能に連結する構成としても良い。
【0013】また、超音波プローブにおいては、少なく
とも超音波走査部を構成する先端キャップ内に超音波伝
達媒体を封入して、空気と完全に置換しなければならな
いが、フレキシブルシャフトの潤滑性等の観点から、実
際には超音波プローブの内部全体を超音波伝達媒体に充
満させるようにする。しかしながら、超音波プローブは
細径の長尺部材であり、チューブ内にフレキシブルシャ
フトが挿通された状態では超音波伝達媒体を隈なく充満
させるのは極めて困難である。超音波走査部と可撓性コ
ードとを比較すると、超音波走査部の方がサイズが大き
いために、フレキシブルシャフトと共に超音波振動子を
チューブから引き抜くようにして分解することはできな
い。
【0014】以上の点を考慮して、超音波伝達媒体を充
満させるに当っては、接続コネクタはチューブより細径
のものとするように構成し、かつ回転伝達部には少なく
ともチューブの内径より径方向に突出する抜け止め部を
着脱可能に設ける。これにより、抜け止め部の非装着状
態では、超音波振動子を連結したフレキシブルシャフト
をチューブから分離でき、チューブ内に挿通させた後に
抜け止め部を装着すると、みだりに逸脱しないように保
持できる。また、先端キャップはチューブとは別部材で
構成し、螺挿等の手段で連結できるように構成する。超
音波伝達媒体を充満させた後には、先端キャップを接着
剤等で固着することもできるが、使用中に超音波伝達媒
体が漏れたり、汚損したりした時に、再充填できるよう
にするには、先端キャップとチューブとは着脱可能に連
結する。ここで、前述した抜け止め部は回転伝達部に、
その軸線と直交する方向に立設した回転伝達ピンで構成
することができる。回転伝達部としては、間に導電部材
からなる回転部を挟んだ前後に電気絶縁部材からなる回
転部を連結することにより構成され、先端側の回転部に
は電極ピンを設け、前記信号ケーブルからの配線をそれ
ぞれ電極ピンと導電部材の回転部とに接続するようにし
た場合には、回転伝達ピンはこの導電部材の回転部に螺
挿する構成とすれば良い。チューブの基端部に各回転部
が摺接回転するリング部材を形成し、かつこのリング部
材の少なくとも一部の外周に回転規制部を設けた場合に
は、回転伝達ピンの突出長はこのリング部材の内周と外
周との間となるように設定する。また、回転伝達ピンを
リング部材に直接当接させると、回転伝達部に回転むら
等が生じる等円滑な回転が損なわれるようであれば、回
転伝達ピンとリング部材との間に回転伝達部に遊嵌さ
れ、外径がこのリング部材より小さい遊嵌リングを介在
させるように構成すれば良い。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態につ
いて、図面を参照して詳細に説明する。まず、図1に超
音波検査装置の全体構成を示す。超音波検査装置は、超
音波プローブ1と、超音波操作部2及び超音波観測装置
3とから構成され、超音波観測装置3にはモニタ4が付
設される。超音波プローブ1は内視鏡5を介して体腔内
に挿入されるものであり、具体的には、内視鏡5の本体
操作部5aに設けられ、鉗子その他の処置具を挿通させ
るための処置具導入部6aから挿入されて、この本体操
作部5aから挿入部5bを貫通するように形成した処置
具挿通チャンネル6を介して体腔内に導かれる。また、
本体操作部5aには図示しない光源装置やプロセッサ等
に接続するためのユニバーサルコード5cが延在されて
いる。ここで、超音波観測装置3及びそのモニタ4はラ
ック7に装架されており、超音波操作部2はこのラック
7に連結した支持アーム8の先端に方向調整可能に取り
付けられている。そして、超音波操作部2からのコード
9が引き出されて、このコード9は超音波観測装置3に
着脱可能に接続される。
【0016】超音波プローブ1は、図2乃至図5に示し
た構成となっている。まず、図2に示したように、超音
波プローブ1は、先端側から、超音波走査部1aと、可
撓性コード1bと、接続コネクタ1cとから構成され
る。超音波走査部1aは、図3及び図4に示したよう
に、先端キャップ10を有し、この先端キャップ10は
連結部材11に螺合されており、内部に超音波振動子1
3が装着されている。この先端キャップ10内で超音波
振動子13を回転させながら、超音波パルスの送受信が
行われる。これら各部の寸法関係としては、超音波走査
部1aの外径が最も太く、可撓性コード1b及び接続コ
ネクタ1cはそれより細くなっており、超音波走査部1
aを構成する先端キャップ10の外径は処置具挿通チャ
ンネル6の内径より大きく、可撓性コード1b及び接続
コネクタ1cの外径寸法は処置具挿通チャンネル6の内
径より小さくなっている。そして、先端キャップ10内
に設けた超音波振動子13は回転部材14に装着され、
回転部材14は先端キャップ10の内面側に設けた軸受
15により回転自在に支持されており、超音波振動子1
3がラジアル走査を行えるようになっている。ここで、
処置具挿通チャンネル6の内径より太径の超音波走査部
において、先端キャップ10のみならず、その内部に設
けた超音波振動子13の寸法もできるだけ大きくするこ
とにより、送受信面の面積を広く取るようにしている。
【0017】可撓性コード1bは、軟性樹脂等から構成
したチューブ16内にフレキシブルシャフト17を挿通
させたものである。そして、チューブ16の先端には先
端キャップ10に螺着した連結部材11と連結されてい
る。なお、先端キャップ10を連結部材11に連結した
状態では、内部がシールされるようになっている。フレ
キシブルシャフト17は、例えば密着コイル等から構成
されるが、回転伝達をより正確かつ確実に行うために、
2重の密着コイルから構成するのが好ましい。フレキシ
ブルシャフト17の先端は回転部材14に連結して設け
た回転筒体18に固着される。さらに、超音波振動子1
3には一対からなる電極19a,19bが設けられ、こ
れら両電極19a,19bには信号線20a,20bが
接続されており、これら信号線20a,20bは回転筒
体18内で同軸ケーブル20となり、同軸ケーブル20
はフレキシブルシャフト17の内部に挿通されて、接続
コネクタ1c内にまで延在されている。
【0018】図5に可撓性コード1bと接続コネクタ1
cとの接続部を拡大して示す。チューブ16の基端部は
金属材からなるリング部材としての保持筒21に嵌合固
定されている。また、フレキシブルシャフト17の基端
部は回転伝達部22に連結されている。ここで、回転伝
達部22は、軸線方向に4つの回転部23〜26を順次
ねじ結合することにより構成される。フレキシブルシャ
フト17に直接連結される第1の回転部23は保形性を
持たせるために金属で形成されており、この第1の回転
部23は、同様に剛性の高い金属材からなる保持筒21
内に位置し、この保持筒21に対して摺動回転するよう
になっており、その間はシール部材27により気液密に
保持されている。第1の回転部23に連結した第2の回
転部24はプラスチック等の電気絶縁部材からなり、第
2の回転部24に連結した第3の回転部25は金属等の
導電部材で形成され、さらに第3の回転部25に連結し
た第4の回転部26は電気絶縁部材で構成される。
【0019】ここで、第1の回転部23を金属で形成し
ているのは、シール部材27によるシール性を確保する
ためのものであり、同様に金属で形成した保持筒21と
の間でシール部材27を所定量撓めるようにしてその間
のシールを完全に行う。また、第3の回転部25が導電
部材で形成されているのは、電極として機能させるため
のものである。従って、この第3の回転部25の前後の
位置に電気絶縁部材からなる第2,第4の回転部24,
26が配置されている。同軸ケーブル20は、回転伝達
部22内に挿通されており、その芯線20cは絶縁部材
からなる第4の回転部24に挿通させた電極ピン28に
接続されており、シールド線20dは第3の回転部25
に接続されている。
【0020】さらに、第3の回転部25には回転伝達ピ
ン29が設けられている。この回転伝達ピン29は、後
述するように、回転伝達部22に回転を伝達するための
ものであり、第3の回転部25の周胴部に螺挿されて、
所定の長さ突出している。そして、回転伝達部22にお
ける回転伝達ピン29の位置と保持筒21が嵌合してい
る部位との間には、遊嵌リングを構成するスペーサリン
グ30が遊嵌されている。このスペーサリング30の端
面は回転伝達ピン29の側部と保持筒21の端面とに当
接可能となっており、これにより回転伝達部22及びこ
の回転伝達部22に連結したフレキシブルシャフト17
と、可撓性コード1bの可撓チューブ16及び保持筒2
1とが分離されないように保持される。また、このスペ
ーサリング30はプラスチック等の絶縁部材から構成さ
れ、これによって共に金属材で形成した第3の回転部2
5及び回転伝達ピン29と、保持筒21との間を絶縁し
ている。
【0021】ここで、超音波プローブ1の超音波走査部
1aを構成する先端キャップ10内に流動パラフィン等
の超音波伝達媒体が封入されており、しかもこの超音波
伝達媒体は、先端キャップ10内において、完全に空気
と置換されるようになっている。また、必ずしもチュー
ブ16内には超音波伝達媒体を入れる必要はないが、フ
レキシブルシャフト17の回転時における動きの円滑性
を確保する潤滑剤等の機能を発揮させるために、このフ
レキシブルシャフト17の内部にも超音波伝達媒体を供
給する。従って、この先端キャップ10からチューブ1
6におけるシール部材27に至る内部全体に超音波伝達
媒体を充満させるようにしている。
【0022】次に、超音波操作部2は、図6に示したよ
うに、プラスチック等の絶縁部材から構成されるケーシ
ング31を有し、このケーシング31内には、回転軸3
2が設けられており、この回転軸32は軸受33により
ケーシング31に回転自在に支承して設けられて、この
ケーシング31に設けた開口部31aに臨んでいる。ま
た、回転軸32には一対からなるギア34,35が取り
付けられている。一方のギア34には、電動モータ36
の出力軸に設けた駆動ギア37が噛合して設けられてい
る。また、他方のギア35はエンコーダ38の入力軸に
設けた従動ギア39と噛合している。そして、この回転
軸32の内部には電極部材40が配置されている。この
電極部材40は内筒41と外筒42とを有し、これら内
筒41と外筒42は導電性部材で形成され、かつこれら
内筒41,外筒42間には絶縁筒43が介装されてい
る。さらに、外筒42は絶縁リング44に挿嵌されてお
り、この絶縁リング44が回転軸32に挿嵌・固着され
ている。従って、同軸ケーブル20は、後述する接続ア
ダプタ50を介して、その芯線20cが内筒41に、ま
たシールド線20dが外筒42にそれぞれ電気的に接続
される。
【0023】回転軸32の一端は、前述したように、ケ
ーシング31の開口部31aに臨んでいるが、その他端
はケーシング31内に設けたロータリコネクタ45の回
転側部材45aに連結されている。また、このロータリ
コネクタ45の固定側部材45bにはコード9内のケー
ブル9aが接続されている。さらに、ロータリコネクタ
45の固定側部材45bは回転規制部材46に嵌合され
ており、これによってこの固定側部材45bが共回りす
るのを規制し、かつ振れを防止するように構成してい
る。そして、この開口部31aの周囲には連結筒部47
が立設されており、この連結筒部47は回転軸32を囲
繞している。
【0024】超音波プローブ1の接続コネクタ1cは以
上の構成を有する超音波操作部2に接続される。この接
続は、接続コネクタ1cを直接超音波操作部2に接続す
ることもできるが、本実施の形態では、接続アダプタ5
0を介して接続するように構成している。このために、
接続アダプタ50は、その一方側に接続コネクタ1cへ
の接続機構が、また他方側には超音波操作部2への接続
機構が設けられている。接続アダプタ50は、図7に示
したように、最外周側に略円筒状に形成したハウジング
51と、このハウジング51の先端側に螺挿された保持
筒52とから構成した固定体を有し、この固定体は超音
波操作部2に固定的に保持される。このために、ハウジ
ング51の一端側は超音波操作部2のケーシング31に
設けた連結筒部47に着脱可能に連結され、かつ連結し
た状態で相対回動しないように、連結筒部47の係合突
起47aに係合する係合溝51aが設けられている。ま
た、保持筒52には、超音波プローブ1の接続コネクタ
1cにおける保持筒21が挿通できる挿通孔52aが形
成されている。そして、保持筒52にはその端部側の外
周面から挿通孔52aに臨む貫通孔52bが複数箇所穿
設され、これら貫通孔52bには固定用ビス53が出没
可能に挿通されており、この固定用ビス53とばね受け
54との間には、固定用ビス53が突出する方向に付勢
するばね55が弾装されている。固定用ビス53は先端
が尖った係止部53aとなっており、接続コネクタ1c
の保持筒21の外周面には、回転規制部として機能する
軸線方向に向けてのローレット状の係止溝(図示せず)
が形成されて、接続コネクタ1cを保持筒21が挿通孔
52a内にまで挿入されると、固定用ビス53の係止部
53aが保持筒21の係止溝に係合して、フレキシブル
シャフト17を回転させて行う超音波振動子13による
ラジアル超音波走査時に、保持筒21及びこの保持筒2
1に連結したチューブ16の回り止め機能を発揮するチ
ューブ連結部として機能する。
【0025】接続アダプタ50におけるハウジング51
及び保持筒52からなる固定体の内部には回転体を構成
する部材が設けられており、回転側部材は回転筒部材5
6と中空回転体57とから構成される。中空回転体57
には超音波プローブ1の接続コネクタ1cが挿入される
ソケット58が螺挿されており、またこの中空回転体5
7は保持リング59に螺挿されている。保持リング59
は袋ナット60で回転筒部材56に連結保持されてい
る。中空回転体57は絶縁部材から構成され、その内部
には第1の筒状電極61が螺挿されており、この第1の
筒状電極61の内側に絶縁部材62が螺挿されている。
さらに、絶縁筒62の内部に第2の筒状電極63を装着
する構成としたものである。ここで、これら第1,第2
の筒状電極61,63はそれぞれ軸線方向に割りの入っ
たばね性を有するものである。さらに、中空回転体57
の周胴部には駆動ピン64が設けられており、この駆動
ピン64は超音波プローブ1の接続コネクタ1cが接続
された時に、その回転伝達ピン29と当接することにな
る。そして、これら駆動ピン64と回転伝達ピン29間
が係合することによって、接続アダプタ50の回転体か
らの回転力が接続コネクタ1cの回転伝達部22に伝達
される。
【0026】一方、回転筒部材56の先端側の部位に
は、超音波操作部3における回転軸32の太径化された
部位の内面に形成した円環状凹部32aに係合して、接
続アダプタ50が超音波操作部3から逸脱しないように
保持するためのCリング65が嵌合されている。また、
このCリング65の嵌合部より先端側の部位にはスプラ
インを形成し、回転軸32の内面に形成したスプライン
部32bと係合する連結リング66が螺合されている。
回転筒部材56の内部にはコネクタ部材67が固定的に
設けられている。コネクタ部材67は、それぞれ導電部
材からなる外套管68と電極棒69と、これら外套管6
8,電極棒69間には絶縁リング70が介装されてい
る。そして、第1の筒状電極61との間は配線71によ
り、また第2の筒状電極63と電極棒69との間は配線
72によりそれぞれ接続されている。また、外套管68
及び電極棒69はそれぞれ割りが入ったものから構成さ
れる。ここで、固定側部材と回転側部材とは、軸受を介
して連結するように構成することもできるが、ハウジン
グ51と回転筒部材56とを僅かな隙間を持たせて遊嵌
させるように構成している。
【0027】一方、超音波プローブ1を直接超音波操作
部2に接続する場合には、この超音波操作部2の接続部
を接続アダプタ50における超音波プローブ1の接続側
と実質的に同じ構成とすれば良い。
【0028】以上のように構成することによって、超音
波プローブ1は、その先端の超音波走査部1aを構成す
る超音波振動子13を装着した先端キャップ10が内視
鏡5に設けた処置具挿通チャンネル6の内径より大径に
形成することができるから、超音波振動子13の送受信
面を大きくして、低い周波数で、パワーの大きな大型の
ものを用いることができる。これによって、体内への進
達度が深くなり、反射エコー信号の感度も良好になっ
て、S/N比が向上する。ただし、この超音波プローブ
1は超音波走査部1aの外径が処置具挿通チャンネル6
の内径より大きいために、処置具導入部6a側から挿入
することはできない。しかしながら、接続コネクタ1c
及び可撓性コード1bは処置具挿通チャンネル6より細
くしているので、挿入部5bの先端側から挿入すること
はできる。
【0029】そこで、内視鏡5の挿入部5bを体腔内に
挿入する前の段階で、予め超音波プローブ1の接続コネ
クタ1cを挿入部5bの先端側から処置具挿通チャンネ
ル6内に挿通させて、その接続コネクタ1cを本体操作
部5aに設けた処置具導入部6aから導出させる。ここ
で、接続コネクタ1cは直接超音波操作部2に接続され
るのではなく、接続アダプタ50を介して超音波操作部
2に接続されることから、接続コネクタ1cを処置具導
入部6aから導出させた後に、まず接続コネクタ1cを
接続アダプタ50に接続する。この接続は、電極ピン2
8を保持筒52の挿通孔52aに挿嵌させることにより
行える。これによって、電極ピン28が接続アダプタ5
0のソケット58における第2の筒状電極63内に挿入
され、回転伝達ピン29が接続アダプタ50側の駆動ピ
ン64に接合される状態になると、保持筒21の外周に
設けた溝に固定用ビス53が係合することになる。この
結果、接続アダプタ50の回転側部材を回転させると、
回転伝達ピン29,64間の係合により回転の伝達が行
われ、かつ保持筒52に超音波プローブ1の保持筒21
とが係合して、回転方向に固定される。
【0030】以上の操作は、接続アダプタ50は自由状
態となっているから、片方の手で接続アダプタ50を把
持した状態で、容易に行うことができ、かつ接続時に細
い接続コネクタ1cに無理な力が作用して損傷させる等
のおそれはない。また、脆弱な接続コネクタ1cを、強
度の高い接続アダプタ50で覆うことによって、細くて
脆弱な部材である接続コネクタ1cの保護が図られる。
【0031】超音波検査を行う際には、接続アダプタ5
0を超音波操作部2に接続することによって、図8に示
した状態にする。ここで、超音波操作部2は支持アーム
8に取り付けられており、この支持アーム8は可動であ
るにしろ、接続時には様々な方向に力が加わることにな
る。しかしながら、脆弱な接続コネクタ1cは予め接続
アダプタ50に接続されており、直接超音波操作部2に
接続されるのはこの接続アダプタ50であり、この接続
アダプタ50の回転筒部材56を超音波操作部2のケー
シング31に設けた回転軸32に連結し、またハウジン
グ51を連結筒部47に連結すると、コネクタ部材67
が超音波操作部2の電極部材40に接続される。これに
よって、回転軸32の回転が接続アダプタ50の回転筒
部材56及び中空回転体57を介して超音波プローブ1
の回転伝達部22に伝達され、さらにこの回転伝達部2
2に連結したフレキシブルシャフト17に回転を伝達す
ることができる。また、超音波振動子13に接続した信
号線20a,20bからなる同軸ケーブル20は、電極
ピン28,回転伝達ピン29を介して接続アダプタ50
のソケット58における第1,第2の筒状電極61,6
3から配線71,72を介し、コネクタ部材67の内筒
管69及び外套管68から超音波操作部2の内筒41,
外筒42からなる電極部材40と通じ、さらにこの電極
部材40からロータリコネクタ45を経てコード9を介
して超音波観測装置3と電気的に接続される。
【0032】従って、電動モータ36を作動させると、
この回転力がフレキシブルシャフト17を介して超音波
プローブ1の先端において、超音波振動子13を装着し
た回転部材14にまで伝達されて、この回転部材14が
回転駆動される。そして、超音波観測装置3にエンコー
ダ38からの信号を取り込んで、所定角度毎に駆動パル
スを超音波振動子13に印加することによって、超音波
振動子13から体内に向けて超音波パルスが送信され
て、その反射エコーが受信される。この受信信号を超音
波観測装置3に伝送して、所定の信号処理を行うことに
よって、超音波画像信号を生成できる。この超音波画像
はラジアル超音波画像であって、このラジアル超音波画
像はモニタ4に表示されることになる。ここで、送受信
面の面積が大きい大型の超音波振動子13を用いている
から、超音波の出力パワーが大きくなり、S/N比の向
上が図られる。この結果、モニタ4に表示されるラジア
ル超音波画像が鮮明になり、その画質が良好になる。
【0033】ところで、超音波振動子13と体腔内壁と
の間に空気が介在していると、超音波の減衰が激しくな
る。従って、先端キャップ10と体腔内壁との間には超
音波伝達媒体としての脱気水等を介在させる。この脱気
水等は直接体腔内に注入するか、バルーンを用いて、こ
のバルーン内に脱気水等を供給して膨張させるようにす
る。一方、先端キャップ10の内部にも超音波伝達媒体
を充満させる。超音波伝達媒体として流動パラフィンを
用いると、潤滑機能も発揮するから、先端キャップ10
内だけでなく、チューブ16内にも流動パラフィンを供
給して、チューブ16内でのフレキシブルシャフト17
の回転を円滑化させる。従って、超音波プローブ1を組
み付ける際等には、先端キャップ10からチューブ16
内全体を流動パラフィンで充満させる必要がある。チュ
ーブ16内にフレキシブルシャフト17を挿通させた状
態では、内部を完全に流動パラフィンと置換するのは極
めて困難になる。そこで、超音波プローブ1を分解し、
超音波伝達媒体を貯留した槽内に浸漬させた上で、槽内
を真空状態にして、先端キャップ10及びチューブ16
の内部はもとより、フレキシブルシャフト17及びこの
フレキシブルシャフト17と回転筒体18や回転伝達部
22への接続部分の内部に隈なく超音波伝達媒体を浸透
させる。
【0034】まず、超音波プローブ1を分解するには、
図9に示したように、先端キャップ10を連結部材11
から分離した状態に保持する。この状態で、超音波伝達
媒体の槽内に分解した超音波プローブ1を浸漬させて、
真空状態にすることによって、これら超音波プローブ1
を構成する全ての部材の内部にまで超音波伝達媒体を浸
透させる。そして、槽を開放状態にして、超音波伝達媒
体に浸漬させたままで超音波プローブ1を組み立てる。
この組立作業は、接続コネクタ1cを構成する回転伝達
部22を連結部材11側からチューブ16内に挿入し
て、保持筒21側から回転伝達部22を所定長さ突出さ
せる。さらに、スペーサリング30を嵌合させた後に、
第3の回転部25に回転伝達ピン29を螺挿すると共
に、連結部材11には先端キャップ10を螺合する。こ
の結果、超音波プローブ1が組み立てられて、その内部
からは空気が完全に排出されて、内部空間の全てに超音
波伝達媒体を充満させることができる。また、回転伝達
ピン29を装着することによって、フレキシブルシャフ
ト17がみだりに軸線方向に動かないようにする抜け止
め機能を発揮する。従って、フレキシブルシャフト17
にある程度の張力が作用する状態にして装着でき、可撓
性コード1bが挿入経路に沿って曲がっても、超音波振
動子13が先端キャップ10内でみだりに動くことはな
い。
【0035】超音波プローブ1の組み付け状態では、先
端キャップ10は連結部材11に螺合させているが、こ
の螺合部を接着剤で固着すれば、先端キャップ10は連
結部材11からの脱落を防止できる。ただし、内部の超
音波伝達媒体が汚損されたり、漏れ出したりした場合に
は、再充填を行うことができるようにするのが好まし
い。このためには、先端キャップ10を連結部材11に
着脱可能としておく。これにより、先端キャップ10を
螺回して分離した後に、回転伝達部22を構成する第3
の回転部25から回転伝達ピン29を取り外す。ここ
で、回転伝達ピン29は第3の回転部25に螺挿されて
いるから、この回転伝達ピン29の取り外しも容易に行
える。回転伝達ピン29が取り外されると、フレキシブ
ルシャフト17及び回転伝達部22は、超音波振動子1
3を装着した回転部材14側から引き出すことによっ
て、チューブ16から分離できる。この状態で、超音波
伝達媒体の槽に浸漬することにより超音波伝達媒体の再
充填が可能になる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、超音波
走査部の外径を内視鏡の通路の内径より大きくする一
方、可撓性コード及び接続コネクタの外径を通路の内径
より小さくすることにより、超音波プローブを内視鏡の
通路に挿入部の先端側から挿入することができるように
しているので、先端キャップ内に設けられる超音波振動
子の送受信面のサイズを大きくして、低周波でパワーの
大きな超音波パルスを送信できる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す超音波診断装置の
全体構成図である。
【図2】超音波プローブと接続アダプタとを示す外観図
である。
【図3】超音波プローブの先端部分の断面図である。
【図4】図3のX−X断面図である。
【図5】超音波プローブの基端側の部分の断面図であ
る。
【図6】超音波操作部の断面図である。
【図7】接続アダプタの断面図である。
【図8】超音波操作部に接続アダプタ及び超音波プロー
ブを接続した状態の接続部分の断面図である。
【図9】超音波プローブを分解した状態を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 超音波プローブ 1a 超音波走
査部 1b 可撓性コード 1c 接続コネ
クタ 2 超音波操作部 3 超音波観測
装置 5 内視鏡 6 処置具挿通
チャンネル 6a 処置具導入部 10 先端キャ
ップ 13 超音波振動子 16 可撓性チ
ューブ 17 フレキシブルシャフト 22 回転部材 23〜26 回転部 28 電極ピン 29 回転伝達ピン 30 スペーサ
リング 31 ケーシング 32 回転軸 36 電動モータ 38 エンコー
ダ 40 電極部材 41 内筒 42 外筒 50 接続アダ
プタ 51 ハウジング 52 保持筒 53 固定用ビス 56 回転筒部
材 57 中空回転体 58 ソケット 64 駆動ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉原 正敏 埼玉県大宮市植竹町1丁目324番地 富 士写真光機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−57534(JP,A) 特開 平5−15538(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 8/00 - 8/15 A60B 1/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端キャップ内に超音波振動子を収納し
    た超音波走査部と、内部に信号ケーブルを挿通させ、先
    端に超音波振動子を連結したフレキシブルシャフト及び
    このフレキシブルシャフトが挿通され、前記先端キャッ
    プに連結した可撓性のチューブを含む可撓性コードと、
    この可撓性コードの基端部に設けられ、前記フレキシブ
    ルシャフトに連結した回転伝達部及び信号ケーブルに接
    続した電極とを有する接続コネクタとから構成した超音
    波プローブと、この超音波プローブの作動を制御する超
    音波操作部と、超音波観測装置とからなり、前記超音波
    プローブは内視鏡の通路に挿通されて、超音波検査を行
    うものにおいて、前記チューブの基端部には保持筒が連結され、また前記
    接続コネクタはこの保持筒から所定長さ突出するように
    挿通されており、 前記超音波走査部の外径を前記通路の内径より大きくす
    る一方、前記保持筒を含めて前記可撓性コードの外径を
    前記通路の内径より小さくし、 かつ前記接続コネクタに、この接続コネクタと前記保持
    筒との間の抜け止め部を設ける 構成としたことを特徴と
    する経内視鏡的に挿入される超音波診断装置。
  2. 【請求項2】 前記超音波操作部は、少なくとも回転駆
    動手段で回転駆動される回転軸と、この回転軸の回転角
    を検出する回転角検出手段と、回転側電極と固定側電極
    とを備えたロータリコネクタとを内蔵したものからな
    り、前記接続コネクタの回転伝達部と、信号ケーブルの
    電極とは、それぞれ超音波操作部の回転軸とロータリコ
    ネクタの回転側電極とにそれぞれ着脱可能に連結され、
    かつこの超音波操作部には前記チューブの基端部が固定
    的に連結されるチューブ連結部を設ける構成としたこと
    を特徴とする請求項1記載の経内視鏡的に挿入される超
    音波診断装置。
  3. 【請求項3】前記超音波操作部は、少なくとも回転駆動
    手段で回転駆動される回転軸と、この回転軸の回転角を
    検出する回転角検出手段と、回転側電極と固定側電極と
    を備えたロータリコネクタとを内蔵したものからなり、
    この超音波操作部には接続アダプタを着脱可能に連結す
    ると共に、この接続アダプタに前記接続コネクタを着脱
    可能に接続されるようになし、前記接続コネクタの回転
    伝達部と、信号ケーブルの電極とは、それぞれ超音波操
    作部の回転軸とロータリコネクタの回転側電極とが前記
    接続アダプタを介して接続され、さらに前記チューブの
    基端部を固定的に連結するチューブ連結部を前記アダプ
    タに設ける構成としたことを特徴とする請求項1記載の
    経内視鏡的に挿入される超音波診断装置。
  4. 【請求項4】 前記先端キャップは前記チューブに対し
    て着脱可能であり、また前記接続コネクタに設けた前記
    抜け止め部は着脱可能とする構成としたことを特徴とす
    る請求項1記載の経内視鏡的に挿入される超音波診断装
    置。
  5. 【請求項5】 前記抜け止め部は前記回転伝達部に、そ
    の軸線と直交する方向に立設した回転伝達ピンで構成し
    たことを特徴とする請求項4記載の経内視鏡的に挿入さ
    れる超音波診断装置。
  6. 【請求項6】 前記回転伝達部は、間に導電部材からな
    る回転部を挟んだ前後に電気絶縁部材からなる回転部を
    連結することにより構成され、先端側の回転部には電極
    ピンを設け、前記信号ケーブルからの配線をそれぞれ電
    極ピンと導電部材の回転部とに接続し、かつ前記回転伝
    達ピンはこの導電部材の回転部に螺挿する構成としたこ
    とを特徴とする請求項5記載の経内視鏡的に挿入される
    超音波診断装置。
  7. 【請求項7】 前記チューブの基端部には、前記回転伝
    達部が摺接回転するリング部材を形成し、かつこのリン
    グ部材の少なくとも一部の外周に回転規制部を設ける構
    成とし、前記回転伝達ピンの前記導電部材からなる回転
    部からの突出部分の長さはこのリング部材の内周と外周
    との間であることを特徴とする請求項6記載の経内視鏡
    的に挿入される超音波診断装置。
  8. 【請求項8】 前記回転伝達ピンと前記リング部材との
    間に、前記回転伝達部に遊嵌され、外径がこのリング部
    材より小さい遊嵌リングを設ける構成としたことを特徴
    とする請求項7記載の経内視鏡的に挿入される超音波診
    断装置。
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