JP3198903B2 - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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JP3198903B2
JP3198903B2 JP32789295A JP32789295A JP3198903B2 JP 3198903 B2 JP3198903 B2 JP 3198903B2 JP 32789295 A JP32789295 A JP 32789295A JP 32789295 A JP32789295 A JP 32789295A JP 3198903 B2 JP3198903 B2 JP 3198903B2
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俊積 田中
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、体腔内に挿入し
て、体内組織の断層に関する情報を取得するようにした
超音波診断装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】体内に挿入される超音波診断装置は、操
作部に細径の挿入部が連設されており、この挿入部の先
端に超音波振動子を設ける構成としている。挿入部を患
者の体内に挿入して、その先端部を所定の超音波検査対
象部にまで導いて、超音波振動子を作動させて、所定の
範囲にわたって超音波走査が行われる。ここで、超音波
走査は、直線方向に走査させるリニア走査と、回転方向
に走査させるラジアル走査やセクタ走査等があり、また
超音波振動子を機械的に移動させるメカニカル走査を行
う方式と、多数の超音波振動子を所定の方向に並べて、
これらを順次作動させる電子走査タイプのものもある。
【0003】回転方向にメカニカル走査を行う場合に
は、挿入部の先端部に配置される超音波振動子を回転軸
に装着して、この回転軸を回転駆動するように構成す
る。回転軸はモータ等の回転駆動手段により回転駆動さ
れるが、細径化が必要な挿入部内には回転駆動手段を設
けることができないので、操作部等に回転駆動手段を設
け、この回転駆動手段と回転軸との間には、可撓性を有
する回転伝達手段が介装される。回転伝達手段として
は、例えば金属線材を密着コイル状に巻回する等により
形成されるフレキシブルシャフトが用いられる。また、
超音波走査を行う際には、超音波振動子の回転方向の位
置を検出しなければならず、このためにエンコーダを設
けるが、このエンコーダも操作部等に設けるようにな
し、実際にはフレキシブルシャフトの回転角を検出する
ことによって、超音波振動子の位置が検出される。
【0004】超音波走査を行うには、超音波パルスを送
信するための駆動信号を超音波振動子に供給し、また超
音波振動子で受信した反射エコー信号を取り出すことか
ら、少なくとも2本の信号伝送経路を超音波振動子に接
続する必要がある。この信号伝送経路としては、通常は
同軸ケーブルとしてフレキシブルシャフト内に挿通させ
て操作部等の内部に延在させて、ロータリコネクタやス
リップリング等に接続するように構成する。
【0005】回転方向にメカニカル走査を行う超音波診
断装置にあっては、超音波振動子を回転させる回転軸
は、通常、挿入部の軸線方向に設けられており、従って
その走査面としては、挿入部の軸線に対して直交する平
面となる。
【0006】ところで、超音波診断装置と内視鏡とを組
み合わせた超音波内視鏡があるが、この超音波内視鏡に
あっては、内視鏡観察視野は挿入部の前方に向いてお
り、従って前述したように、超音波振動子の走査面が挿
入部の軸線と直交する方向となっていると、内視鏡観察
視野内の超音波観測を行えないことになる。また、超音
波による診断の結果、患部が発見された場合等には、穿
刺処置具を体内に刺入して、注射液を注入したり、吸引
を行う等の処置が施される。この場合に、穿刺処置具の
体内における位置の確認は超音波観測により行う必要が
ある。しかしながら、超音波振動子の走査面が挿入部の
軸線と直交する方向にあると、穿刺処置具も挿入部の軸
線と直交する方向に導出させなければならない。穿刺処
置具を体内に刺入するには、穿刺処置具の少なくとも先
端部分のある程度の長さ分には剛性を持たせる必要があ
ることから、挿入部の先端近傍で急激に曲げるようにす
るのは極めて困難である。
【0007】以上の点を考慮して、超音波振動子を回転
方向に走査させるに当って、回転軸を挿入部の軸線と略
直交する方向に設けて、この回転軸を回転駆動すること
によって、超音波振動子の走査面をほぼ挿入部の軸線方
向となるようにしたものは、例えば実公平7−3001
0号公報に示されている。この公知の超音波診断装置に
あっては、超音波振動子を支持している回転軸の一端に
フレキシブルシャフトを連結して、このフレキシブルシ
ャフトを略90°曲げることにより挿入部の軸線方向と
なるように方向転換させるようにしている。フレキシブ
ルシャフトとして、密着コイルを用いると、90°曲が
っていたとしても、回転の伝達を行うことは可能であ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、フレキシブ
ルシャフト内には、駆動信号を伝送する経路と超音波受
信信号を伝送する経路とからなる同軸ケーブルを設ける
ようにするが、挿入部内において、他の挿通部材と共に
挿通されているフレキシブルシャフト内に同軸ケーブル
を挿通させる関係から、この同軸ケーブルにおける芯線
の直径は、例えば0.1mm以下というように、極めて細
いものとなってしまう。
【0009】フレキシブルシャフトを90°曲げた状態
で、軸回りに回転させると、この曲がった部分が激しく
振動することになり、同軸ケーブル、特に極細の芯線に
繰り返し曲げ荷重が作用することから、容易に断線して
しまうことになる。このために、前述した従来技術のも
のにあっては、その解決策として、フレキシブルシャフ
トの曲がった部分を硬質のパイプ内に挿通するようにガ
イドさせて、その回転方向以外の動きを規制することに
よって、フレキシブルシャフトの振動を最小限に抑制す
る構成としている。
【0010】しかしながら、フレキシブルシャフトを硬
質パイプ内で回転させると、フレキシブルシャフトは硬
質パイプの内面と頻繁に接離する等、複雑な動きが生じ
ることになり、フレキシブルシャフトは回転軸の一方側
にしか接続されていないことからも、回転の円滑な伝達
性が損なわれて、フレキシブルシャフトの回転に対する
大きな抵抗となると共に、回転むらが生じるおそれがあ
る。特に、超音波走査を行うには、超音波振動子の回転
方向の位置を正確に検出する必要があるが、超音波振動
子の位置を検出するエンコーダは超音波振動子からフレ
キシブルシャフトの硬質パイプへの挿通部を経た操作部
内に設けられており、フレキシブルシャフトにより円滑
に回転力が伝達されないと、エンコーダにより超音波振
動子の位置を正確に検出できなくなる等の問題がある。
【0011】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、フレキシブルシャフ
トにより円滑に、かつ正確に回転力を超音波振動子にま
で伝達でき、しかもフレキシブルシャフトの振動により
信号ケーブルが断線するのを防止できるようにすること
にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、挿入部の先端に、この挿入部の軸線
と略直交する方向に延在させた回転軸を設けて、この回
転軸に回転方向に走査する超音波振動子を装着して、回
転軸の両端部にフレキシブルシャフトを連結し、この両
フレキシブルシャフトを挿入部の軸線と略直交する方向
からその軸線方向に方向転換させて、挿入部外に取り出
し、これら両フレキシブルシャフトの基端部を回転駆動
手段に連結する構成としたことをその特徴とするもので
ある。
【0013】
【発明の実施の形態】超音波振動子を回転方向に走査さ
せ、かつその走査面を挿入部の軸線方向に向けるため
に、超音波振動子と連結した回転軸は挿入部の軸線と略
直交する方向に向けて配置する。回転軸は、超音波振動
子の両側に延在させ、その両端にフレキシブルシャフト
を連結する。これら両フレキシブルシャフトは回転軸へ
の連結部から略90°方向転換させて、挿入部の軸線方
向に延在させ、この挿入部の外に取り出す。そして、こ
れら2本のフレキシブルシャフトは挿入部の外に引き出
され、例えば挿入部に連設した操作部に回転駆動手段を
設けて、この回転駆動手段に接続するか、さらにこの操
作部から引き出したケーブル内に挿通させて、超音波観
測装置にまで延在させるようになし、この超音波観測装
置に回転駆動手段を設けて、それに接続することも可能
である。
【0014】超音波振動子を2本のフレキシブルシャフ
トで回転駆動することにより、大きな摺動抵抗等があっ
ても回転力をより確実に伝達できる。しかも、両フレキ
シブルシャフトの内部を信号伝送用の経路を設けるスペ
ースとして利用でき、従って駆動信号用の信号経路と超
音波受信信号伝送用の信号経路とをそれぞれ別個の経路
で引き回すことが可能となる。この結果、同軸ケーブル
を用いる必要がなく、被覆ケーブルで構成できるから、
その信号ケーブルの線径を大きくしたり、撚り線で形成
したりでき、その強度が向上する。これによって、たと
え回転時にフレキシブルシャフトの方向転換部分が振動
したとしても、信号線の断線する等の不都合が防止され
るから、硬質パイプ等によりフレキシブルシャフトの規
制を行う必要がなくなる。この結果、両フレキシブルシ
ャフトを介して回転力を円滑に、しかもむらなく正確に
超音波振動子にまで伝達できる。
【0015】フレキシブルシャフトとしては、金属線材
を巻回した密着コイルから構成するのが好ましい。そし
て、超音波受信信号は微弱なものであり、かつ信号のひ
ずみやノイズ等を防止するために、必須要件ではない
が、この超音波受信信号伝送用経路はフレキシブルシャ
フト内に信号ケーブルを挿通させるようにするのが好ま
しい。このフレキシブルシャフトの内径を大きくして、
信号ケーブルの線径をできるだけ太くする。駆動信号を
供給する経路も信号ケーブルで形成できるが、必ずしも
独立の信号ケーブルを用いなくても良い。ここで、フレ
キシブルシャフトは金属線材を巻回したものからなり、
またフレキシブルシャフトは可撓性チューブ内に挿通さ
れることから、この可撓性チューブを絶縁部材で形成し
て、その全体または少なくとも方向転換部の部位を信号
伝送経路として用いることができる。従って、両フレキ
シブルシャフト内に信号ケーブルを挿通させる場合に
は、その線径及び内径を同じものを用いるが、一方のフ
レキシブルシャフトを信号伝送経路とする場合には、そ
のフレキシブルシャフトを細くすることができる。
【0016】2本のフレキシブルシャフトは共に軸回り
に回転するが、両フレキシブルシャフトを同期させる関
係から単一のモータで両フレキシブルシャフトを回転駆
動する構成とするのが好ましい。そして、モータからの
回転を回転伝達機構を介して両フレキシブルシャフトに
伝達する。このために、モータには駆動ギアを、一方の
フレキシブルシャフトは第1の従動ギアを、他方のフレ
キシブルシャフトには第2の従動ギアをそれぞれ連結す
る。そして、駆動ギアを第1の従動ギアと噛合させ、ま
た第1の従動ギアを第2の従動ギアに噛合させる。モー
タを駆動すると、両フレキシブルシャフトを同期して回
転させることができる。この時には、両フレキシブルシ
ャフトは反対方向に回転するから、フレキシブルシャフ
トを密着コイルで形成する場合には、コイルの巻回方向
を反対向きにする必要がある。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。なお、以下の説明では、超音波内視鏡とし
て構成したものを示すが、本発明の超音波診断装置は、
これに限定されるものではなく、内視鏡観察機構を備え
ていないものであっても良い。
【0018】まず、図1に超音波内視鏡の全体構成を示
す。図中において、1は超音波内視鏡本体、2は内視鏡
観察装置ユニット、3は超音波観測装置ユニットをそれ
ぞれ示す。超音波内視鏡1は、体腔内に挿入される挿入
部10と、この挿入部10の基端部に連設した本体操作
部11と、本体操作部11から引き出されたユニバーサ
ルコード12とから構成される。挿入部10は、本体操
作部11への連設部側から大半の長さ分が挿入経路に追
従して任意の方向に曲がるようになった軟性部10aで
あり、この軟性部10aの先端には、アングル10b
が、またアングル部10bの先端には先端部本体10c
が順次連設されている。先端部本体10cには、後述す
る内視鏡観察機構と超音波観測機構とが設けられてお
り、アングル部10bは、この先端部本体10cを任意
の方向に向けるために、アングル操作が可能な構成にな
っている。
【0019】ユニバーサルコード12は、その先端部が
3本に分岐しており、そのうちの1本は内視鏡観察装置
ユニット2を構成する光源・プロセッサ部2aの光源部
に着脱可能に接続される光源コネクタ12aとなってい
る。また、他の1本は、光源・プロセッサ部2aのプロ
セッサ部に着脱可能に接続される電気コネクタ部12b
となっており、さらにもう1本は超音波観測装置ユニッ
ト3の信号処理部3aに着脱可能に接続される超音波コ
ネクタ12cとなっている。そして、内視鏡観察装置ユ
ニット2及び超音波観測装置ユニット3には、さらに内
視鏡画像,超音波画像を表示するモニタ2b,3bを備
えている。
【0020】図2及び図3に先端部本体10cの先端面
とその断面を示す。図2から明らかなように、先端部本
体10cにおける先端面には、その上部側に内視鏡観察
機構20が、下部側に超音波観測機構30が設けられて
いる。
【0021】内視鏡観察機構20は体内に向けて照明光
を照射する照明窓21と、この照明下で体内の観察を行
う観察窓22とが設けられており、照明窓21には照明
用レンズが装着されて、この照明用レンズにはライトガ
イドが臨んでいる。また、観察窓22には対物レンズが
装着されて、この対物レンズの結像位置には固体撮像素
子乃至イメージガイドの入射端が臨んでいる。さらに、
これら照明窓21,観察窓22に加えて、処置具を導出
するための処置具導出部23が設けられ、さらにまた観
察窓22に向けて洗浄用流体の供給を行う噴射ノズル2
4が設けられている。
【0022】超音波観測機構30は、先端部本体10c
から前方に向けてハウジング31を突設し、このハウジ
ング31内に超音波振動子32を設けてなるものであっ
て、図3に示したように、この超音波振動子32は回転
部材33に支持されている。回転部材33は、その両端
に回転軸33a,33bを有し、これら回転軸33a,
33bは挿入部10の軸線と略直交する方向に延在され
て、ハウジング31内を3つのチャンバ31a〜31c
に区画形成する隔壁部34a,34bに軸受35を介し
て回転自在に装着されている。隔壁34a,34b間の
チャンバ31bに超音波振動子32が配置されており、
このチャンバ31bが密閉した超音波振動子収納室とな
る。そして、少なくともチャンバ31b内には超音波振
動子32による超音波信号の送受信をロスなく行わせる
ために、例えば流動パラフィン等のような超音波伝達媒
体が充填されている。従って、ハウジング31のうち、
チャンバ31bの部位は超音波窓36として機能する。
【0023】ハウジング31内の両側のチャンバ31
a,31c内に延在されている回転軸33a,33bに
は、回転伝達手段を構成するフレキシブルシャフト37
a,37bの先端部がそれぞれ接続されている。フレキ
シブルシャフト37a,37bは、それぞれチャンバ3
1a,31c内で略90°方向転換されて、挿入部10
の軸線方向に向けられる。そして、先端部本体10cに
は、挿通路38a,38bが穿設されており、フレキシ
ブルシャフト37a,37bは、これら挿通路38a,
38b内に挿通されている。フレキシブルシャフト37
a,37bは挿入部10における先端部本体10cか
ら、それに連設したアングル部10b及び軟性部10a
を通って本体操作部11内にまで延在されるが、これら
アングル部10b及び軟性部10a内においては、可撓
性スリーブ39a,39b内に挿通されている。なお、
40a,40bは、挿通路38a,38bに可撓性スリ
ーブ39a,39bを接続するための接続パイプであ
る。
【0024】フレキシブルシャフト37a,37bは、
金属線材を密着コイル状に巻回してなるものであり、一
方向にのみ回転する場合には1重の密着コイルで形成し
ても良いが、両方向に回転させるには、相互に巻回方向
を反対にして多重に設けたり、複数本の金属線材を同時
に巻回した多条に形成したり、さらには多重で多条のも
のとすることもできる。ここで、フレキシブルシャフト
37a,37bは回転方向に走査するものであり、その
回転方向を変える必要がないことから、フレキシブルシ
ャフト37a,37bの細径化,内径の拡大を図るため
に、1重の密着コイルで形成するのが好ましい。
【0025】超音波振動子32には、信号の授受を行う
ための駆動信号の信号経路と超音波受信信号を伝送する
信号経路との2つの信号経路が接続されるが、これらの
信号経路は超音波観測装置ユニット2の信号処理部2a
にまで引き回される。フレキシブルシャフト37a,3
7bは中空の部材であるから、駆動信号用の信号ケーブ
ル41a及び超音波受信信号伝送用の信号ケーブル41
bは、それぞれフレキシブルシャフト37a,37b内
に挿通されている。そして、フレキシブルシャフト37
a,37bは、内部に信号ケーブル41a,41bを挿
通させ、外側には可撓性スリーブ39a,39bを被装
させた状態で、本体操作部11内に延在される。
【0026】本体操作部11内には、図4及び図5に示
したように、取付板42が設けられており、フレキシブ
ルシャフト37a,37bは可撓性スリーブ39a,3
9b内に挿通させた状態で、この取付板42の位置まで
導かれる。そして、可撓性スリーブ39a,39bは、
この取付板42に取り付けた連結パイプ43a,43b
に固定されており、またフレキシブルシャフト37a,
37bはこの取付板42を回転自在に貫通させて設けた
駆動軸44a,44bに連結されている。
【0027】本体操作部11内には、回転駆動手段とし
て、モータ45が設けられており、このモータ45には
駆動ギア46が連結されている。また、駆動軸44a,
44bには、それぞれ第1,第2の従動ギア47a,4
7bが連結されている。そして、駆動ギア46は第1の
従動ギア47aに噛合しており、また第1の従動ギア4
7aは第2の従動ギア47bと噛合している。モータ4
5により駆動ギア46を矢印方向に回転させると、第
1,第2の従動ギア47a,47bは矢印で示したよう
に、反対方向に回転することになる。ここで、フレキシ
ブルシャフト37a,37bはこれらの方向に回転した
時にコイルが密着する方向に巻回させるようにする。従
って、フレキシブルシャフト37aと37bとでは巻回
方向が反対になる。さらに、第1の従動ギア47aは、
駆動ギア46及び第2の従動ギア47bと共にエンコー
ダ48の入力ギア48aにも噛合している。
【0028】信号ケーブル41a,41bは、フレキシ
ブルシャフト37a,37bを貫通して延び、駆動軸4
4a,44b内に挿通した電極49a,49bに接続さ
れている。このために、駆動軸44a,44bは電気絶
縁部材で形成するか、または第1,第2の駆動ギア47
a,47bを電気絶縁部材で形成する。そして、電極4
9a,49bにはケーブル50a,50bに連結したブ
ラシ電極51a,51bと接触している。これによっ
て、駆動軸44a,44bと共に回転する電極49a,
49bとケーブル50a,50bとが電気的に接続され
る。
【0029】本実施例は以上のように構成されるもので
あって、次にこの超音波内視鏡1によって、患者の体内
における内視鏡及び超音波を用いた各種の検査を行う場
合について、その作用を説明する。
【0030】まず、超音波内視鏡1の挿入部10を患者
の体腔内に挿入して、所定の検査対象部にまで導く。こ
こで、挿入部10の先端における先端部本体10cには
アングル部10bが連設されており、このアングル部1
0bは、アングル操作によって、所望の方向に湾曲させ
ることができるので、挿入部10の先端を所望の方向に
向けることができ、先端部本体10cに設けた内視鏡観
察機構20による体腔内の像を内視鏡観察装置ユニット
2のモニタ2bに映し出し、このモニタ2bにより確認
しながら挿入部10を挿入させて行くことによって、容
易かつ確実に検査対象部にまで導くことができる。勿
論、体腔内における挿入経路は様々な方向に曲がってい
るが、軟性部10aはこの挿入経路に追従して任意の方
向に曲がることになる。
【0031】先端部本体10cが検査対象部にまで導か
れると、内視鏡観察機構20を介して体内の状態を検査
する。内視鏡観察機構20により検査できるのは、体腔
壁の表面の状態等であるから、体内組織に関する情報が
必要な場合には、超音波観測機構30を作動させる。こ
こで、超音波観測機構30による超音波観測視野は、挿
入部10の前方にあるから、この挿入部10の先端部本
体10cを任意の方向に向けることによって、種々の視
野範囲が得られることになり、胃の内部から膵胆管を超
音波観測視野に入れる等、狭所の奥部その他の部位をも
超音波観測視野範囲に入れることができる。
【0032】内視鏡観察機構20による観察に基づい
て、例えば病変部の疑いのある部位が発見されると、そ
の部位に対して超音波の送受信を行うことによって、体
内組織断層に関する超音波画像が超音波観測装置ユニッ
ト3のモニタ3bに映し出される。ここで、超音波走査
面は挿入部10の前方に向いており、かつその観測視野
の中心は、内視鏡観察視野の中心に対して殆ど差がない
ことから、この内視鏡観察視野の中心に超音波観測を行
おうとする部位を位置させれば、ほぼ正確に必要な個所
の超音波観測を行うことができる。また、超音波観測に
よる診断の結果、患部等が発見されると、処置具導出部
23から穿刺処置具を体内に刺入するが、この処置具導
出部23を超音波走査面を通る位置に配置しておくこと
によって、処置具導出部23から導出し、体内に穿刺処
置具を刺入していく上で、この穿刺処置具の先端の位置
を超音波観測視野内に収めることができ、円滑かつ確実
に処置を施すべき位置にまで穿刺処置具を導くことがで
きる。
【0033】超音波観測を実行するには、モータ45に
より駆動ギア46を回転駆動する。この回転により、第
1,第2の従動ギア47a,47bが回転して、この回
転がそれぞれ駆動軸44a,44bに伝達される。駆動
軸44a,44bにそれぞれ連結したフレキシブルシャ
フト37a,37bが軸回りに回転することになり、こ
の回転は先端部本体10c内において、略90°方向転
換させた上で、回転軸33a,33bに伝達されて、超
音波振動子32を装着した回転体33が回転する。ここ
で、フレキシブルシャフト37a,37bの回転軸33
a,33bへの連結部分は、このように略90°方向転
換させることにより、かなり無理な姿勢となっているも
のの、回転体33は両側駆動となっており、しかもこの
方向転換部分を規制せず、ほぼ完全な自由状態としてい
るから、駆動力を効率的に伝達でき、可撓性スリーブ3
9a,39bと摺動する等により回転力の伝達経路にか
なりの抵抗があっても、超音波振動子32を設けた回転
体33を円滑に回転駆動させることができ、回転力の伝
達効率が向上する。
【0034】この超音波振動子32の回転は、エンコー
ダ48により検出されるから、このエンコーダ48の検
出信号に基づいて、所定の回転角毎に信号ケーブル41
aから駆動信号が超音波振動子32に供給されて、この
超音波振動子32から超音波パルスが体内に向けて送信
され、体内からの反射エコーが超音波振動子32により
受信される。そして、この超音波受信信号は信号ケーブ
ル41bを介して取り出されて、ブラシ電極51b,ケ
ーブル50bから超音波観測装置3の信号処理部3aに
伝送され、この信号処理部3aにより信号処理が行われ
て、モニタ3bに超音波画像が表示される。ここで、エ
ンコーダ48は、フレキシブルシャフト37aの基端部
の回転角を検出するものであるが、この部位と回転部材
33との間の回転力の伝達経路での回転力の伝達効率が
良好であるから、回転むらが抑制され、かつ回転遅れを
最小限に抑制できるようになり、エンコーダ48による
超音波振動子32の位置の検出精度も向上する。
【0035】フレキシブルシャフト37a,37bの方
向転換部で規制を行わないことから、その回転時に振動
が生じるが、信号ケーブル41a,41bは、それぞれ
別個のフレキシブルシャフト37a,37bに挿通され
て、信号ケーブルの挿通スペースを広くすることができ
るから、これら信号ケーブル41a,41bの線径を太
くして、それを絶縁被覆するように構成したものを用い
ることができる。この結果、信号ケーブル41a、41
bの強度が著しく向上し、フレキシブルシャフト37
a,37bの振動によっても、容易には断線しない。
【0036】ここで、2本設けられる信号ケーブルは、
駆動信号伝送経路と超音波受信信号伝送経路とのもので
あり、微弱な信号を伝送するための超音波受信信号経路
はともかく、駆動信号はフレキシブルシャフト自体をそ
の伝達経路として用いることができる。即ち、フレキシ
ブルシャフト37a,37bは金属線材からなるもので
あるから、導電性を有する部材で形成できる。また、可
撓性スリーブ39a,39bは絶縁性のある樹脂材で形
成できる。そこで、図6に示したように、超音波振動子
60を装着した回転体61の両側に延在される回転軸の
うちの一方の回転軸62を導電体で形成し、この回転軸
62にフレキシブルシャフト63を電気的に導通する状
態に連結する。そして、そのままフレキシブルシャフト
63を信号伝送経路とすることもできるが、このフレキ
シブルシャフト63の方向転換部を経た後は振動するこ
とがないので、途中で信号ケーブル64を接続するよう
に構成するのが好ましい。
【0037】このように構成すれば、超音波振動子60
を回転させるために、フレキシブルシャフト63を軸回
りに回転させる際に、その方向転換部が振動するにも拘
らず、この部位には信号ケーブル64は通っていないこ
とから、信号ケーブル64が断線するおそれはない。な
お、フレキシブルシャフトの方向転換部は極めて短い長
さしかないので、その間だけであれば、超音波受信信号
伝送用の経路として利用することも可能である。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、超音波
振動子が装着され、挿入部の軸線と略直交する回転軸を
有する回転体の両側から回転軸を延在させて、両回転軸
にフレキシブルシャフトを連結して、これら両フレキシ
ブルシャフトを共に回転駆動手段により回転駆動する構
成としたので、回転体に設けた超音波振動子を円滑かつ
確実に回転させることができ、しかもむら等なく正確に
回転力を伝達できる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す超音波診断装置として
の超音波内視鏡の全体構成図である。
【図2】挿入部の先端面の外観斜視図である。
【図3】図2のX−X断面図である。
【図4】超音波振動子の回転駆動機構の構成説明図であ
る。
【図5】図4のY−Yの位置での断面図である。
【図6】フレキシブルシャフトを信号経路の一部として
用いるように構成したものを示す説明図である。
【符号の説明】
1 超音波内視鏡 10 挿入部 10c 先端部本体 20 内視鏡観察機構 22 観察窓 23 処置具導出部 30 超音波観測機構 31 ハウジング 32,60 超音波振動子 33,61 回転部材 33a,33b,62 回転軸 37a,37b,63 フレキシブルシャフト 39a,39b 可撓性スリーブ 41a,41b,64 信号ケーブル 45 モータ 46 駆動ギア 47a,47b 従動ギア 48 エンコーダ

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 挿入部の先端に、この挿入部の軸線と略
    直交する方向に延在させた回転軸を設けて、この回転軸
    に回転方向に走査する超音波振動子を装着して、回転軸
    の両端部にフレキシブルシャフトを連結し、この両フレ
    キシブルシャフトを挿入部の軸線と略直交する方向から
    その軸線方向に方向転換させて、挿入部外に取り出し、
    これら両フレキシブルシャフトの基端部を回転駆動手段
    に連結する構成としたことを特徴とする超音波診断装
    置。
  2. 【請求項2】 前記両フレキシブルシャフトに、それぞ
    れ信号ケーブルを挿通させる構成としたことを特徴とす
    る請求項1記載の超音波診断装置。
  3. 【請求項3】 前記両フレキシブルシャフトを密着コイ
    ルばねから構成し、少なくともこのフレキシブルシャフ
    トのいずれか一方の、少なくとも方向転換部を信号の伝
    達経路としたことを特徴とする請求項1記載の超音波診
    断装置。
  4. 【請求項4】 前記両フレキシブルシャフトを密着コイ
    ルばねから構成し、このフレキシブルシャフトの一方の
    方向転換部を信号の伝達経路として、この方向転換部以
    外の部位には信号ケーブルにより信号の伝送経路とな
    し、また他方のフレキシブルシャフトには、信号ケーブ
    ルを挿通させる構成としたことを特徴とする請求項1記
    載の超音波診断装置。
  5. 【請求項5】 前記回転駆動手段は、駆動モータと歯車
    伝達機構とからなり、歯車伝達機構は、駆動モータに連
    結した駆動歯車と、この駆動歯車に噛合し、一側のフレ
    キシブルシャフトを回転駆動する第1の従動歯車と、こ
    の第1の従動歯車に噛合し、他側のフレキシブルシャフ
    トを回転駆動する第2の従動歯車とから構成し、前記両
    フレキシブルシャフトを相互に反対方向に巻回した密着
    コイルで形成し、両フレキシブルシャフトを同期して回
    転駆動する構成としたことを特徴とする請求項1記載の
    超音波診断装置。
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