JP2827819B2 - リニア走査用超音波プローブ - Google Patents

リニア走査用超音波プローブ

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JP2827819B2
JP2827819B2 JP13990593A JP13990593A JP2827819B2 JP 2827819 B2 JP2827819 B2 JP 2827819B2 JP 13990593 A JP13990593 A JP 13990593A JP 13990593 A JP13990593 A JP 13990593A JP 2827819 B2 JP2827819 B2 JP 2827819B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人体の体内等に挿入さ
れて、超音波診断,検査を行うための超音波検査装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】超音波検査装置は、超音波振動子とその
観測装置とを有し、この超音波観測装置は超音波信号の
送信回路及び受信回路と、超音波反射エコー信号の処理
回路及び超音波画像のモニタ装置とから大略構成され
る。そして、超音波振動子によって体内に向けて超音波
を送信してその反射エコーを受信し、この受信信号を超
音波観測装置に伝送して信号処理を行うことにより体内
組織の状態等に関する情報を取得して、モニタ装置に超
音波画像として表示するものであって、医療等の分野に
おいて広く用いられている。
【0003】ここで、超音波検査,診断の精度及び機能
の向上を図るために、近年においては、超音波振動子を
体内に挿入して、検査,診断の対象となる部位の近傍位
置にまで導いて、超音波の送受信を行うようにしたもの
が用いられている。また、内視鏡による検査,診断に加
えて当該の検査対象部位の体腔壁内組織に関する情報を
も取得して、3次元的な検査を行うために、超音波プロ
ーブを体腔内挿入用の細径のカテーテルや、内視鏡の鉗
子その他の処置具を挿通するために設けられている処置
具挿通チャンネルをガイドとして体内に挿入する構成と
したものも開発されている。
【0004】ところで、超音波振動子を走査させて超音
波画像を取得するに当っては、その走査方式として、電
子走査式のものと、機械走査式のものとがあり、また機
械走査式のものにあっては、超音波振動子を直線的に変
位させるようにしたリニア走査式のものと、回転方向に
変位させるラジアル走査式のものが代表的なものであ
る。そして、前述したように、内視鏡をガイドとして挿
入するタイプのものにあっては、超音波振動子の小型化
等の見地から機械走査式で作動させるように構成したも
のが一般に用いられる。
【0005】ここで、機械式でリニア走査を行うものに
あっては、超音波プローブの先端に設けた超音波振動子
を体腔等の腔壁に密着させるか、または水等の超音波伝
播媒体を介在させて、体腔壁に対面させ、超音波プロー
ブを手動若しくはモータ等適宜の駆動手段で押し引き操
作することにより、超音波振動子を直線的に移動させ
る。そして、この直線的移動量をエンコーダ等の位置検
出手段で検出して、その位置信号に基づいて、所定距離
間隔毎に超音波パルスを入射し、その反射エコーを受信
して、この超音波受信信号を超音波観測装置に伝送し、
この超音波受信信号と超音波振動子の位置信号とに基づ
いて、超音波観測装置に超音波画像を表示することがで
きる。また、ラジアル機械走査方式の超音波検査装置
は、超音波プローブをモータ等の回転駆動手段に接続
し、この回転駆動手段により超音波振動子を回転させな
がら超音波の送受信を行うものであって、この方式で
は、超音波振動子の回転角度を検出して、所定の角度毎
に超音波パルスを入射して、超音波受信信号を取得し
て、超音波画像を表示する。
【0006】これら各走査方式のうち、超音波検査を行
うべき部位,検査の態様等によっては、リニア走査を行
う方が便利な場合があり、またラジアル走査方式の方が
有利な場合もある。さらに、リニア走査による縦方向の
断層像とラジアル走査による横方向の断層像とを取得す
ることが、検査,診断を行う上で極めて有利である。し
かしながら、従来技術による機械走査式の超音波検査装
置にあっては、リニア走査方式またはラジアル走査方式
のいずれか一方の走査方式しか取れない構造となってお
り、従って超音波検査の要求に応じて走査方式を選択し
たり、また両走査方式によって体腔の内部組織を立体的
に把握する等といった操作を行うのは全く不可能であっ
た。
【0007】そこで、本出願人は、超音波プローブの操
作を行う操作ユニットに、超音波振動子を直線方向に移
動させてリニア走査を行わせるリニア操作手段と、モー
タ等からなる駆動手段によって回転方向に変位させてラ
ジアル走査を行わせるラジアル操作手段とを装着し、こ
の操作ユニットに走査モード切換手段を設けて、この走
査モード切換手段を操作することによって、超音波振動
子をリニア走査モードによる操作と、ラジアル走査モー
ドによる操作との間に切り換えるように構成したもの
を、特願平4−311056号において提案した。
【0008】この先願のものの構成においては、超音波
プローブが操作ユニットに接続した状態で、ラジアル操
作手段を作動させると、超音波振動子が回転駆動され
て、体腔内の横方向の断層像とを取得できる。また、リ
ニア操作手段を作動させれば、縦方向の断層像が取得で
きる。
【0009】ここで、超音波プローブは、可撓性を有す
るスリーブ内に回転伝達手段を挿通させて設け、この回
転伝達手段の先端に超音波振動子を連結して設ける構成
としている。そして、超音波プローブの基端部には、回
転伝達手段に連結した回転接続部と、スリーブに連結し
た固定接続部とからなる接続コネクタを設けて、操作ユ
ニットの回転体には、接続コネクタの回転接続部が連結
されるようになっている。リニア走査のみを行う場合に
は、超音波プローブは操作ユニットにおいて、そのリニ
ア操作手段に接続する必要があるが、ラジアル操作手段
と接続する必要はない。しかしながら、操作ユニットに
はリニア走査モードとラジアル走査モードとの間の走査
モード切換手段が設けられているから、この走査モード
切換手段を操作することにより、ラジアル操作手段を非
作動状態に保持する。そして、リニア走査を行うに当っ
ても、適宜超音波振動子を回転させることができるよう
になっている方が好ましい。しかも、方向調整を行うた
めのものであるから、手動操作により回転できるように
する必要がある。このために、回転体には手動回転操作
部を連設し、このこの手動回転操作部を手指等で回転操
作することにより、超音波振動子の方向調整を行えるよ
うに構成している。
【0010】ラジアル走査を行う際には、超音波振動子
をかなり高速で回転させるが、この時に当然手動回転操
作部も追従回転する。このために、操作ユニットを把持
して操作を行うに当って、手指がこの手動回転操作部に
触れないようになっていなければならない。そこで、手
動回転操作部を備えた回転体には、それを囲繞し、側面
にそれぞれ所定の幅を有する開口を形成した内側カバー
筒及び外側カバー筒からなるコネクタ受けを設け、これ
ら内側カバー筒と外側カバー筒とを相対回動可能とする
ことによって、両開口が同じ位置となり手動回転操作部
の一部を外部に露出させる手動操作可能状態と、両開口
の位置を所定量ずらすことにより手動回転操作部の全周
を覆う手動操作不能状態との間に変位可能な構成として
いる。しかも、ラジアル操作手段は手動操作不能状態と
なった時に、初めて作動するようになっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、体腔内でラ
ジアル走査を行う際には、超音波振動子が外部に露出し
たまま回転させるのは好ましくはなく、このためにスリ
ーブの先端にキャップを連設して、超音波振動子をこの
キャップの内部で回転させるようにしている。しかしな
がら、キャップ内に超音波振動子を収容させるようにし
た場合には、送受信される超音波の減衰をできるだけ抑
制しなければならない。このために、キャップの材質と
して音響特性に優れたものを用い、またキャップ内に超
音波伝播媒体を封入するが、それでもなお媒質の異なる
部位を通過することになるから、送受信される超音波の
減衰を完全に抑制することはできない。勿論、このよう
にキャップを設けた超音波プローブを用いてリニア走査
を行うことも可能ではあるが、より精密な超音波検査を
行うには、リニア走査を行う場合には、超音波振動子を
外部に露出させたリニア走査用の超音波プローブを用い
る方が好ましい。しかも、既に説明したように、リニア
走査用超音波プローブにあっても、超音波振動子の送受
信面を正確に走査ラインに向けるように方向調整するた
めに、回転力を超音波振動子に伝達する機構を備える構
成としておく必要がある。
【0012】以上のように、リニア走査用超音波プロー
ブでも超音波振動子を回転駆動できるようになっている
と、それを操作ユニットに接続した状態で、内側カバー
筒と外側カバー筒とを相対回動させて手動操作不能状態
に変位させると、超音波振動子が回転駆動されてしまう
という不都合が生じることになる。そこで、本発明はこ
の問題点を解決するためになされたものであり、リニア
操作手段とラジアル操作手段とを備えた操作ユニットに
接続した時に、誤って超音波振動子が回転することがな
いようにしたリニア走査用超音波プローブを提供するこ
とをその目的としたものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに、本発明は、リニア操作手段及びラジアル操作手段
を有し、可撓性を有するスリーブ内に回転伝達手段を挿
通させ、この回転伝達手段の先端に超音波振動子を設け
たラジアル走査が可能な超音波プローブの接続部が着脱
可能に接続される回転体と、この回転体を囲繞するよう
に設けられ、スリーブに連結した回転止め用の突起が挿
通される開口を側面部に形成した内側カバー筒と、この
開口を開閉するために、側面に開口が形成されて、内側
カバー筒に対して回動操作可能な外側カバー筒とを備
え、ラジアル走査用超音波プローブが接続されて、外側
カバー筒を内側カバー筒の開口が閉鎖する状態に変位さ
せた時に、前記ラジアル走査手段により超音波振動子を
回転駆動できるように構成した操作ユニットに接続され
るリニア走査用超音波プローブであって、超音波振動子
と、この超音波振動子の送受信面の方向を調整するため
の回転方向調整手段と、この回転方向調整手段が挿通さ
れた可撓性を有するスリーブとを有し、前記回転方向調
整手段には、前記操作ユニットの回転体に着脱可能に接
続される接続部を設けると共に、前記スリーブには、前
記外側カバー筒の開口に係合し、この外側カバー筒が内
側カバー筒の開口を閉鎖する方向に変位するのを阻止す
るストッパ部を設ける構成としたことをその特徴とする
ものである。
【0014】
【作用】ラジアル走査が可能な超音波プローブを操作ユ
ニットに接続して、外側カバー筒を操作して内側カバー
筒の開口を閉鎖させると、ラジアル操作手段が作動し
て、超音波振動子が回転駆動される。一方、リニア走査
用超音波プローブを操作ユニットに接続すると、ストッ
パ部が外側カバー筒の開口に係合して、この外側カバー
筒を回動できなくなる。従って、外側カバー筒により内
側カバー筒を閉鎖できなくなって、ラジアル操作手段が
作動せず、超音波振動子が回転してしまうおそれはな
い。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。なお、以下においては、超音波プローブを
備えた超音波検査装置を内視鏡Sの鉗子その他の処置具
を挿通させるために設けられる処置具挿通チャンネルC
を介して体内に導くように構成したものとして説明する
が、この超音波プローブを直接体内に挿入するように構
成することも可能である。
【0016】そこで、図1に超音波検査装置の全体構成
を示す。図中において、10は操作ユニットを示し、こ
の操作ユニット10には超音波プローブPが着脱可能に
接続できるようになっている。超音波プローブPは、後
述するように、超音波振動子を回転させるようにして走
査を行うことができるようにしたラジアル走査用超音波
プローブ40と、直線方向に移動させながら走査するの
に適したリニア走査用超音波プローブ50とを接続でき
るようになっている。
【0017】操作ユニット10は、図2に示したよう
に、その本体ケーシング11に超音波振動子をリニア方
向に変位させるためのリニア操作手段と、超音波振動子
を回転させて、ラジアル方向の超音波情報を取得するた
めのラジアル操作手段とを備えている。この操作ユニッ
ト10は、図1に示されているように、内視鏡Sの処置
具挿通チャンネルCにおける導入部CEに着脱可能に装
着させるようになっている。このために、操作ユニット
10の本体ケーシング11には、導入部CEに着脱可能
に装着される取付マウント部12が連設されている。ま
た、本体ケーシング11にはコネクタ受け13が設けら
れており、このコネクタ受け13に超音波プローブPの
基端部が接続されるようになっている。コネクタ受け1
3は、回転体14を備え、この回転体14は本体ケーシ
ング11に内蔵したロータリコネクタ15に連設されて
いる。ロータリコネクタ15は、回転部15aと固定部
15bとからなり、回転体14は回転部15aに連結さ
れるか、またはそれと一体的に構成されている。回転体
14の一端は本体ケーシング11から所定の長さ分だけ
外部に導出されている。また、超音波プローブPの超音
波振動子の方向を調整できるようにするために、回転体
14には、その本体ケーシング11の外部に位置する先
端部近傍の部位を太径化させて、外周部に一文字ローレ
ット加工を施した手動回転操作部14aを設けている。
【0018】操作ユニット10には、超音波プローブP
を直線方向に走査させるためのリニア操作手段と回転方
向に走査を行わせるラジアル操作手段とが設けられる。
まず、リニア操作手段としては、本体ケーシング11に
操作杆20をその軸線方向にスライド可能に装着するこ
とにより構成され、操作杆20の本体ケーシング11か
ら導出された先端部には指掛け部21が連設されてい
る。また、操作杆20にはプローブ把持部材22が連設
されており、超音波プローブPはこのプローブ把持部材
22への連結位置から所定の長さ分だけループを描くよ
うに湾曲せしめられて、その先端部が操作ユニット10
に着脱可能に連結されている。従って、超音波プローブ
Pをプローブ把持部材22に連結した状態で、指掛け部
21に手指を掛けて操作杆20をその軸線方向に押し引
き操作すると、プローブ把持部材22と共に超音波プロ
ーブPが押し引き動作せしめられて、その先端部に設け
た超音波振動子が直線的に変位してリニア走査が行われ
る。
【0019】超音波振動子を作動させて、その受信信号
を超音波観測装置Tに伝送して信号処理を行って超音波
画像用のモニタ装置Mに超音波画像を表示するに当って
は、超音波振動子の反射エコー信号だけでなく、該超音
波振動子の位置に関する信号をも取得しなければならな
い。このために、操作杆20の本体ケーシング11内の
部分にはラック23が形成されており、ラック23には
ピニオン24が噛合し、このピニオン24の回転軸24
aはエンコーダ25に連結されている。これによって、
エンコーダ25からの出力信号により操作杆20の位置
が検出され。このエンコーダ25からの位置信号は超音
波観測装置Tに伝送されるようになっている。
【0020】操作杆20は、復帰ばね26によって常時
本体ケーシング11から突出した位置に付勢されてお
り、この復帰ばね26の付勢力に抗して本体ケーシング
11内に押し込んだ後、それを引き出す方向に操作する
ことによって、超音波プローブPは直線方向に移動し
て、この範囲分だけ走査することになる。また、本体ケ
ーシング11内には、操作杆20の押動ストローク端位
置を検出する光学センサ27が設けられると共に、操作
杆20の先端部には遮光板20aが連設されており、こ
の遮光板20aが光学センサ27により検出された位置
が超音波観測装置Tにおけるモニタ装置Mに表示される
超音波画像の表示端となる基準位置とされる。この光学
センサ27による基準位置信号は、エンコーダ25から
の信号と共に超音波観測装置Tに伝送される。
【0021】次に、ラジアル操作手段は、超音波プロー
ブPが接続される回転体14を回転駆動するためのもの
であって、このために、回転体14の本体ケーシング1
1内の位置にはギヤ30が取り付けられており、このギ
ヤ30には、回転駆動用のモータ31の出力軸31aに
連結した駆動ギヤ32が噛合している。従って、モータ
31を作動させると、その回転力が回転体14に伝達さ
れる。このために、回転体14の本体ケーシング11内
の位置にはギヤ30が取り付けられており、このギヤ3
0には、回転駆動用のモータ31の出力軸31aに連結
した駆動ギヤ32が噛合している。従って、モータ31
を作動させると、その回転力が回転体14に伝達される
ことになる。また、この回転体14には、その回転角度
位置を検出するエンコーダ33が設けられている。
【0022】操作ユニット10は以上のように構成され
るものであって、この操作ユニット10には、図3に示
したラジアル走査用超音波プローブ40と、図4に示し
たリニア走査用超音波プローブ50とが接続できるよう
になっている。
【0023】まず、ラジアル走査用超音波プローブ40
は、挿入部材41と先端硬質部42とを備え、挿入部4
1は内視鏡Sの処置具挿通チャンネルCを介して挿通さ
れる関係から、この処置具挿通チャンネルC内に挿通可
能な細径のものであり、フッ素樹脂等のように滑りの良
い軟性チューブ材からなる可撓性のスリーブ41a内
に、金属細線を多条乃至多重、または多条かつ多重の密
巻きコイル状に巻回してなる回転伝達シャフト41bを
挿通したコントロールケーブルとなっている。そして、
このスリーブ41aの基端側の部分はより腰のある第2
スリーブ41cが連設されている。先端硬質部42は超
音波振動子43を装着した回転ブロック44を有し、こ
の回転ブロック44は回転伝達シャフト41bに連結さ
れている。スリーブ41aの先端には、音響特性に優れ
た部材からなるキャップ45が連結されており、回転ブ
ロック44はこのキャップ45内に収容され、このキャ
ップ45内には、超音波伝播媒体が充填されている。さ
らに、挿入部材41の回転伝達シャフト41b内には、
同軸ケーブルからなる超音波信号の送受信線46が挿通
されている。
【0024】ラジアル走査用超音波プローブ40の基端
部は、操作ユニット10に着脱可能に接続される接続コ
ネクタ47となっている。接続コネクタ47は、回転接
続部48と固定接続部49とから構成される。回転接続
部48は、送受信線46の配線46aに接続した電極ピ
ン48aと、この電極ピン48aを囲繞するように設け
られ、送受信線46の配線46bが接続される連結筒体
48bとを有し、電極ピン48aと連結筒体48bとの
間には絶縁部材48cが介装されている。そして、この
回転接続部48は、挿入部材41の回転伝達シャフト4
1bが連結されており、また固定接続部49にはスリー
ブ41aが連結されている。
【0025】一方、リニア走査用超音波プローブ50
は、挿入部材51と先端硬質部52とを備え、挿入部5
1はフッ素樹脂等のように滑りの良い軟性チューブ材か
らなる可撓性のスリーブ51a内に、回転伝達シャフト
41bと同様に、金属細線を多条乃至多重、または多条
かつ多重の密巻きコイル状に巻回した回転方向調整用の
可撓シャフト51bが挿通され、またスリーブ51aの
基端側の部分にはより腰のある第2スリーブ51cが連
設されている。先端硬質部52は硬質の部材から構成さ
れており、この先端硬質部52に凹部52aを形成し
て、この凹部52aに超音波振動子53を装着してい
る。また、挿入部材51の可撓シャフト51b内には、
同軸ケーブルからなる超音波信号の送受信線54が挿通
されている。以上の点はラジアル走査用超音波プローブ
40とほぼ同じ構成となっているが、超音波振動子53
はキャップ内に収容されてはおらず、外部に露出した状
態となっている。
【0026】このリニア走査用超音波プローブ50の基
端部においても、操作ユニット10に着脱可能に接続さ
れる接続コネクタ55となっている。接続コネクタ55
は、回転接続部56と固定接続部57とから構成され
る。回転接続部56は、送受信線54の配線54aが接
続されている電極ピン56aと、この電極ピン56aを
囲繞するように設けられ、送受信線54の配線54bが
接続されている連結筒体56bとから構成され、電極ピ
ン56aと連結筒体56bとの間には絶縁部材56cが
介装されている。そして、この回転接続部56は、挿入
部材51の可撓シャフト51bが連結されており、また
固定接続部57にはスリーブ51aが連結されている。
【0027】ラジアル走査用超音波プローブ40を操作
ユニット10に接続した時には、モータ31を作動させ
ることによって、超音波振動子43を装着した回転ブロ
ック44を回転させて、ラジアル走査を行うことができ
る。ここで、円滑かつ確実に回転伝達シャフト41bか
ら超音波振動子43が設けられている回転ブロック44
に伝達させるためには、この回転伝達シャフト41bに
嵌合されているスリーブ41a及び第2スリーブ41c
は回転方向に固定されている必要がある。また、回転伝
達シャフト41bは、その回転中に激しく振動すること
から、この振動等の影響で接続コネクタ47の回転接続
部48がコネクタ受け13の回転体14から分離しない
ように安定した連結状態に保持されなければならない。
さらに、回転体14には手動回転操作部14aが設けら
れているが、この手動回転操作部14aは、ラジアル走
査時に回転体14が回転すると、それに追従して回転す
るので、安全確保のために、この手動回転操作部14a
を手指で操作する必要のないラジアル走査を行う際に
は、少なくともその外周部をカバーしなければならな
い。
【0028】以上のことから、操作ユニット10の本体
ケーシング11には、回転体14の突出部分を囲繞する
ように内側カバー筒16及び外側カバー筒17が設けら
れている。これら両カバー筒16,17は円筒形の部材
からなり、180°位相をずらせた位置にそれぞれ一対
の開口16a,16a及び17a,17aが形成されて
いる。これら各開口16a,17aは共に90°より僅
かに狭い角度範囲で、カバー筒16,17の高さ方向の
ほぼ全長に及んでいる。従って、両カバー筒16,17
における回転体14の手動回転操作部14aと対面する
部位は、それぞれ略90°毎に壁面と開口とが交互に形
成され、壁面の方が開口より僅かに広くなっている。ま
た、外側カバー筒17は内側カバー筒16より丈高とな
っており、その上端部には内方に向けて係止壁17bが
連設されている。
【0029】内側カバー筒16は本体ケーシング11に
固定的に設けられているが、外側カバー筒17は、この
内側カバー筒16の回りを回動させることができるよう
になっている。外側カバー筒17の回動操作を操作ユニ
ット10を把持する手の指で行うことができるようにす
るために、レバー18が外側カバー筒17と一体的に連
設されている。従って、レバー18を回動操作すると、
外側カバー筒17の開口17aは内側カバー筒16の開
口16aと一致する状態と、開口16aの位置に外側カ
バー筒17の壁部が臨む位置との間に変位可能となって
いる。そして、外側カバー筒17をこれら2位置に位置
決め保持できるようにするために、外側カバー筒17の
内面と内側カバー筒16の外面との間にクリック機構
(図示せず)が設けられている。
【0030】ラジアル走査用超音波プローブ40におけ
る接続コネクタ47の固定接続部49及びリニア走査用
超音波プローブ50の接続コネクタ55における固定接
続部57外径は内側カバー筒16の内径より小さくなっ
ている。また、固定接続部49には、その側面に側方に
突出する一対の回転止め用の突起49aが形成されてい
る。この突起49aは、カバー筒16,17の開口16
a,17aの幅より僅かに狭い幅寸法で、突出長さは内
側カバー筒16の開口16a内に臨み、外側カバー筒1
7には非接触状態に保持される寸法となっている。一
方、リニア走査用超音波プローブ50には、その固定接
続部57に、ストッパ用突起57aが設けられており、
このストッパ用突起57aは内側カバー筒16の開口1
6aより外方に突出して、外側カバー筒17の開口17
a内にまで臨んでいる。
【0031】而して、ラジアル走査用超音波プローブ4
0を操作ユニット10に接続する際においては、図5に
示したように、内側カバー筒16と外側カバー筒17と
の開口16a,17aを一致させて、当該の部位に固定
接続部49の突起49aを通過させて、接続コネクタ4
7をコネクタ受け13に接続する。そして、この接続コ
ネクタ47の回転接続部48をコネクタ受け13の回転
体14に嵌合させることによって、図6に示したよう
に、ラジアル走査用超音波プローブ40と操作ユニット
10とが連結される。また、この図6の状態からレバー
18を操作して、外側カバー筒17を回動させると、図
7に示したように、この外側カバー筒17の壁部が内側
カバー筒16の開口16aの外側に位置する。
【0032】60はレバー18の内部に設けた磁石、6
1はモータ31のON,OFF制御を行うためのスイッ
チをそれぞれ示し、スイッチ61はレバー18を回動操
作した時の磁石60の移動軌跡において、両カバー筒1
6,17の開口16a,17aが一致する状態となった
時に対面する位置に配設されている。このスイッチ61
は磁石60が近接・離間することによってON,OFF
するマグネットスイッチであり、外側カバー筒17の開
口17aが内側カバー筒16の開口16aと一致する位
置にレバー19が配置されていると、OFFの状態とな
り、モータ31は停止状態に保持される。そして、レバ
ー18を回動させて、外側カバー筒17の壁部が内側カ
バー筒16の開口16aに対面する位置に変位すると、
スイッチ61がONして、モータ31が作動するように
なる。従って、この磁石60とスイッチ61とによって
走査モード切換手段が構成される。
【0033】一方、リニア走査用超音波プローブ50を
操作ユニット10に接続した時に、モータ31が作動す
ると、可撓シャフト51bが強制的に回転駆動されて、
超音波振動子53を設けた先端硬質部52が回転してし
まうことになる。しかしながら、固定接続部57には外
側カバー筒17の開口17a内にまで臨むストッパ用突
起57aが設けられているから、接続コネクタ47をコ
ネクタ受け13に接続した時には、外側カバー筒17は
回動させることができなくなる。従って、前述した走査
モード切換手段を構成するスイッチ61はOFFの状態
に保持されることになる。
【0034】以上の構成において、ラジアル超音波プロ
ーブ40を操作ユニット10に接続するには、図6のよ
うに、両カバー筒16,17の開口16a,17aを一
致させた状態で、接続コネクタ47をコネクタ受け13
に連結する。これによって、接続コネクタ47の回転接
続部48が回転体14に連結され、また固定接続部49
に設けた突起49aが内側カバー筒16の開口16a内
に挿入される。この状態で、図7に示したように、外側
カバー筒17を回動させると、手動回転操作部14aが
この外側カバー筒17と内側カバー筒16とによってそ
の全周を完全に覆うようになり、手動操作不能状態とな
る。そして、レバー18の回動変位によって、スイッチ
61がONすることになり、モータ31が作動して、超
音波振動子4が回転駆動されてラジアル走査が行われ
る。
【0035】而して、この接続コネクタ47をコネクタ
受け13に接続した状態において、固定接続部49を非
回転状態に保持しなければならないが、この固定接続部
49に設けた突起49aが内側カバー筒16の開口16
a内に位置し、この開口16aの壁面に規制されるの
で、この固定接続部49は確実に非回転状態に保持され
る。しかも、固定接続部49の係止突部49aが外側カ
バー部17の係止壁17bにより規制されているから、
接続コネクタ47が回転体14から分離するおそれはな
い。
【0036】また、このラジアル走査用超音波プローブ
40は、超音波振動子43がキャップ45内に収容され
ているが、超音波の送受信に支障を来すことはないの
で、外側カバー筒17の開口17aを内側カバー筒16
の開口16aと一致させた状態に保持し、スイッチ61
をOFFの状態として、リニア操作手段の操作杆20を
押し引き操作すれば、リニア走査を行うことができる。
【0037】次に、リニア走査用超音波プローブ50を
操作ユニット10に接続するには、やはり両カバー筒1
6,17の開口16a,17aを一致させた状態にし
て、その接続コネクタ55をコネクタ受け13に連結す
る。これによって、図8に示したように、接続コネクタ
55の回転接続部56が回転体14に連結され、また固
定接続部57に設けたストッパ用突起57aが開口16
a,17aに挿入される。そして、手動回転操作部14
aを手指で回転させることにより超音波振動子53の方
向を調整し、操作ユニット10の操作杆20を押し引き
操作すると、リニア走査が行われる。
【0038】而して、リニア走査用超音波プローブ50
にあっても、モータ31を作動させて回転体14を回転
させると、超音波振動子53を装着した先端硬質部52
が回転する。ただし、先端硬質部52は外部に露出して
いるから、体腔壁に密着させた状態で誤ってモータ31
が作動すると、回転体14が回転して、この回転力が可
撓シャフト51bを介して先端硬質部52に伝達され
て、この先端硬質部52が高速で回転して、それに体腔
壁を巻き込むおそれがある等の不都合を生じる。然る
に、モータ31の作動を制御するスイッチ61は、外側
カバー筒17を回動させて、内側カバー筒16の開口1
6aが閉鎖された時に初めてONするものであり、しか
も固定接続部57にはストッパ用突起57aが設けられ
て、このストッパ用突起57aにより外側カバー筒17
が回動不能な状態に保持される。従って、リニア走査用
超音波プローブ50を操作ユニット10に接続した時に
は、モータ31が作動して、超音波振動子53を装着し
た先端硬質部52がみだりに回転駆動されることはな
い。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、リニア
操作手段及びラジアル操作手段を備えた操作ユニット
に、回転方向調整手段を備えたリニア走査用超音波プロ
ーブを連結した時に、操作ユニットのラジアル操作手段
を確実に非作動状態に保持できるようになっているの
で、超音波振動子がみだりに回転して、体腔壁を巻き込
む等の不都合を確実に防止できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】超音波検査装置の全体構成図である。
【図2】操作ユニットの断面図である。
【図3】ラジアル超音波プローブの断面図である。
【図4】リニア超音波プローブの断面図である。
【図5】ラジアル超音波プローブと操作ユニットとの連
結部を示す外観図である。
【図6】図5の他の作動状態を示す外観図である。
【図7】図5のさらに他の作動状態を示す外観図であ
る。
【図8】リニア超音波プローブと操作ユニットとの連結
部を示す外観図である。
【符号の説明】 10 操作ユニット 11 本体ケーシング 13 コネクタ受け 14 回転体 15 ロータリコネクタ 16 内側カバー筒 16a 開口 17 外側カバー筒 17a 開口 17b 係止壁 18 レバー 20 操作杆 31 モータ 40 ラジアル超音波プローブ 41 挿入部材 41a スリーブ 41b 回転伝達シャフト 42 先端硬質部 43 超音波振動子 44 回転ブロック 45 キャップ 47 接続コネクタ 48 回転接続部 49 固定接続部 49a 突起 50 リニア超音波プローブ 51 挿入部材 51a スリーブ 51b 可撓シャフト 52 先端硬質部 53 超音波振動子 55 接続コネクタ 56 回転接続部 57 固定接続部 57a 突起 60 磁石 61 スイッチ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リニア操作手段及びラジアル操作手段を
    有し、可撓性を有するスリーブ内に回転伝達手段を挿通
    させ、この回転伝達手段の先端に超音波振動子を設けた
    ラジアル走査が可能な超音波プローブの接続部が着脱可
    能に接続される回転体と、この回転体を囲繞するように
    設けられ、スリーブに連結した回転止め用の突起が挿通
    される開口を側面部に形成した内側カバー筒と、この開
    口を開閉するために、側面に開口が形成されて、内側カ
    バー筒に対して回動操作可能な外側カバー筒とを備え、
    ラジアル走査用超音波プローブが接続されて、外側カバ
    ー筒を内側カバー筒の開口が閉鎖する状態に変位させた
    時に、前記ラジアル走査手段により超音波振動子を回転
    駆動できるように構成した操作ユニットに接続されるリ
    ニア走査用超音波プローブであって、超音波振動子と、
    この超音波振動子の送受信面の方向を調整するための回
    転方向調整手段と、この回転方向調整手段が挿通された
    可撓性を有するスリーブとを有し、前記回転方向調整手
    段には、前記操作ユニットの回転体に着脱可能に接続さ
    れる接続部を設けると共に、前記スリーブには、前記外
    側カバー筒の開口に係合し、この外側カバー筒が内側カ
    バー筒の開口を閉鎖する方向に変位するのを阻止するス
    トッパ部を設ける構成としたことを特徴とするリニア走
    査用超音波プローブ。
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