JP3408913B2 - トラクター - Google Patents

トラクター

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JP3408913B2
JP3408913B2 JP04880096A JP4880096A JP3408913B2 JP 3408913 B2 JP3408913 B2 JP 3408913B2 JP 04880096 A JP04880096 A JP 04880096A JP 4880096 A JP4880096 A JP 4880096A JP 3408913 B2 JP3408913 B2 JP 3408913B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平面視コ字形状で
機体後方向きに開口するフレーム支持部を機体側に備
え、転倒保護フレームを起立姿勢と、機体後方側への倒
伏姿勢とに揺動自在に前記フレーム支持部の内側に支持
させるとともに、前記転倒保護フレームを前記起立姿勢
に固定するロック具を作用位置と解除位置とに切り換え
操作自在に前記フレーム支持部に備えてあるトラクター
に関する。
【0002】
【従来の技術】上記トラクターは、転倒保護フレームを
倒伏姿勢にすることにより、果樹園で保護フレームが棚
や樹木に当たらないようにしながら作業するとか、保護
フレームのために機体全体の高さや重心が高くなること
を防止して屋内や運搬車荷台の狭いスペースに安定的に
格納したり、搭載したりすることができるように配慮さ
れたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記トラクターにおい
て、フレーム支持部の周囲を覆うカバーを備えるに当た
り、ロック具用の操作具がカバーを貫通して横側に突出
するようにすると、カバーが複雑になるとか、カバーが
組み付けにくくなるとかの不都合が発生する。また、操
作具もカバー内に位置させてフレーム支持部とともに覆
うようにすると、転倒保護フレームの姿勢切り換えを行
う際に操作具の操作が可能になるようにカバーを取り外
す必要が生じ、手間が掛かるなどの不都合が発生する。
本発明の目的は、ロック具用の操作具が簡単に操作でき
るようにしながら比較的構造簡単なカバーでフレーム支
持部を覆えるようにすることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1による発明の構
成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0005】 〔構成〕平面視コ字形状で機体後方向きに開口するフレーム支持
部(10)を機体側に備え、 転倒保護フレーム(5)を
起立姿勢と、機体後方側への倒伏姿勢とに揺動自在に
フレーム支持部(10)の内側に支持させるととも
に、前記転倒保護フレーム(5)を前記起立姿勢に固定
するロック具(13)を作用位置と解除位置とに切り換
え操作自在に前記フレーム支持部(10)に備えてある
トラクターにおいて、起立姿勢での前記転倒保護フレー
ム(5)が挿通する上向き開口(C1)および倒伏姿勢
での前記転倒保護フレーム(5)が挿通する後向き開口
(C2)を有するとともに前記フレーム支持部(10)
の両横側及び前側を覆うフレームカバー(20)を備
え、前記ロック具(13)を切り換え操作する操作具
(15)を、前記フレーム支持部(10)の機体後方向
き開口、および、前記フレームカバー(20)の前記後
向き開口(C2)を通して前記フレームカバー(20)
の機体後方側に突出させてある。
【0006】〔作用〕ロック具用の操作具がフレームカ
バーの外側に突出してフレームカバーを外さなくとも操
作できるようにしながら、かつ、転倒保護フレームが倒
伏姿勢の際に突出するためのフレームカバーの後向き開
口を操作具突出用に利用する状態でフレーム支持部をフ
レームカバーによって覆ってある。
【0007】〔効果〕フレーム支持部が転倒保護フレー
ムやロック具の支持のために複雑な形状になるなどの場
合でも、その周囲をフレームカバーで覆って見栄えをよ
くするなどが可能になり、その割りには、転倒保護フレ
ームの姿勢切り換えを行う際には、フレームカバーを取
り外す手間を掛けないでロック具を切り換え操作して楽
に能率よく姿勢切り換えができるようになった。しか
も、前記後向き開口を操作具突出用に利用していること
により、フレームカバーを操作具突出用の特別な開口を
備えないものに形成し、経済面や強度面などで有利に得
られるようになった。
【0008】請求項2による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。 〔構成〕請求項1による発明の構成において、運転座席
の後方を覆う後カバーを前記フレームカバーとは別部品
に形成して備えるとともに、前記フレームカバーの横端
部と、前記後カバーの横端部とを連結してある。
【0009】〔作用〕フレームカバーと後カバーとが互
いに連結して見栄えのよい状態になるとともに強度面で
優れた状態になる。
【0010】〔効果〕フレームカバーを後カバーで支持
される強固なものにできるとか、フレーム支持部を見栄
えのよい状態でカバーした商品価値の高いものにでき
る。
【0011】請求項3による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。 〔構成〕請求項1または2による発明の構成において、
後輪フェンダーの天板部の上方を覆うフェンダーカバー
を前記フレームカバーとは別部品に形成して備えてある
とともに、前記フェンダーカバーの後端縁と、前記フレ
ームカバーの前記前カバー部分の前端縁とが前後方向に
並んでいる。
【0012】〔作用〕フレームカバーの前端縁とフェン
ダーカバーの後端縁とを後輪フェンダーの天板部の上方
で前後に並び、両者が上下に重なって両者間に隙間がで
きないとか、重ならなくても接近して隙間が少ないと
か、見栄えのよい状態で配置できる。
【0013】〔効果〕フレーム支持部および後輪フェン
ダーを見栄えのよい状態でカバーした商品価値の高いも
のにできる。
【0014】請求項4による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。 〔構成〕請求項1、2または3による発明の構成におい
て、前記フレームカバーの後向き面部分に反射器を取付
けてある。
【0015】〔作用〕フレームカバーを取付け部材に利
用して反射器を装備できる。
【0016】〔効果〕反射器取付け用の特別のブラケッ
トを設けるに比し、簡素で見栄えのよい状態に安価に反
射器を装備できる。
【0017】請求項5による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。 〔構成〕請求項1、2、3または4による発明の構成に
おいて、前記フレームカバーに方向指示器を取付けてあ
る。
【0018】〔作用〕フレームカバーを取付け部材に利
用して方向指示器を装備できる。
【0019】〔効果〕方向指示器取付け用の特別のブラ
ケットを設けるに比し、簡素で見栄えのよい状態に安価
に方向指示器を装備できる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1に示すように、前車輪1およ
び後車輪2を駆動可能に備え、前車輪1を操向操作する
ステアリングハンドル3、運転座席4などを有する運転
部、運転座席4の後側に位置する転倒保護フレーム5を
備えたトラクターの後部に、リフトシリンダ(図示せ
ず)によって上下に揺動操作するように構成したリンク
機構6を介して昇降操作するようにロータリ耕耘装置7
を連結するとともに、トラクターから回転軸8によって
ロータリ耕耘装置7に動力伝達するように構成して、乗
用型耕耘機を構成してある。
【0021】図2に示すように、前記転倒保護フレーム
5は、左右一対のメインフーム部分5a,5aと、両メ
インフレーム部分5a,5aの先端側どうしを連結して
いる横フレーム部分5bとを備えるように門形に曲げ成
形した角パイプ材で作成してあり、図4および図6に示
す如く、左右のメインフレーム部分5a,5aそれぞれ
の基端側に軽量化用凹部Aが備えられた鋳造部材を連結
して連結部5cを形成してある。図2,図4および図5
に示すように、フレーム支持部10を有する左右一対の
板金製フレーム11a,11a、両板金製フレーム11
a,11aを連結している連結フレーム11bを有する
転倒保護フレーム支持体を、トラクターの機体後部を形
成しているミッションケース9に連結することにより、
機体後部の両横側の後輪フェンダー30の上方に平面視
コ字形状で機体後方向きに開口するフレーム支持部10
を形成してある。左右一対のフレーム支持部10,10
の一方の内側に、前記一対のメインフーム部分5a,5
aの一方の連結部5cを機体横方向の連結軸12によっ
て枢着し、他方のフレーム支持部10の内側に、他方の
メインフーム部分5aの連結部5cを前記連結軸12と
同芯状に位置する機体横方向の連結軸12によって枢着
することにより、転倒保護フレーム5を前記一対のフレ
ーム支持部10,10に連結軸12の機体横方向の軸芯
まわり揺動するように連結してある。これにより、転倒
保護フレーム5を連結軸12の軸芯まわりで揺動操作す
ることにより、転倒保護フレーム5は、図1に実線で示
す如くフレーム支持部10から機体上方に延出して横フ
レーム部分5aが運転座席4の上方に位置する起立姿勢
と、フレーム支持部10から機体後方側に延出して横フ
レーム部分5aが耕耘装置7の上方に位置する倒伏姿勢
とに切り換わる。
【0022】転倒保護フレーム5に対する図6の如きロ
ック具13およびストッパー14、これらロック具13
やストッパー14を操作するための1本の操作レバー1
5などを有し、転倒保護フレーム5を起立姿勢や上下2
段の倒伏姿勢に固定する装置を、左右一対のフーム支持
部10,10それぞれに備えてある。左右の転倒保護フ
レーム固定装置は、図4〜図6に示す如く構成してあ
る。
【0023】ロック具13およびストッパー14は、機
体前後方向の1本の丸棒材で成る支持部材16に固着し
て支持させてある。この支持部材16は、フレーム支持
部10の前板部分10aに回動および前後摺動自在に取
付けるとともに、前記前板部分10aから機体前方側に
突出している部分に取付けたロックスプリング17によ
って機体前方側に摺動付勢してある。支持部材16のロ
ック具13およびストッパー14を支持している部分に
対して約90度屈曲するように折り曲げ成形した機体後
方側の一端部によって前記操作レバー15を形成し、こ
の操作レバー15によって支持部材16を回動および摺
動操作することにより、ロック具13およびストッパー
14が作用位置と解除位置とに切換わるようにしてあ
る。
【0024】すなわち、転倒保護フレーム5を図1に実
線で示す起立姿勢に揺動操作すると、図4および図5に
示すように、ロック具13がロックスプリング17によ
る機体前方側への移動付勢のため、フレーム支持部10
の内側の開口側に設けてある左右一対のブロック体1
8,19の上面側と、連結部5cの対ロック具当接部S
1との間に入り込む。すると、ロック具13は作用位置
になって転倒保護フレーム5を後方側に倒伏しないよう
に受止め支持し、フレーム支持部10の前板部分10a
が転倒保護フレーム5を前方側に倒伏しないように受止
め支持する。これにより、転倒保護フレーム5は起立姿
勢に固定される。この時、ロック具13の前記対ロック
具当接部S1に受止め作用するロック面が楔面になって
いることから、ロック具13はロックスプリング17に
よる付勢力によって連結部5cを前板部分10aに押付
け操作する。これにより、転倒保護フレーム5はガタ付
かないように強固に固定する。
【0025】図8および図9に示すように、ロック具1
3が作用位置にある状態から操作レバー15をロックス
プリング17に抗して機体後方側に引き操作して支持部
材16を摺動移動させ、ストッパー14がブロック体1
9の内側端面でなるストッパー部19aに当接すると、
操作レバー15を支持部材16の軸芯まわりで機体内側
に約90度倒伏するように揺動操作する。すると、ロッ
ク具13はフレーム支持部10の後外側で支持部材16
と共に回動し、ロック具13の前側面がブロック体18
の外側端面でなるストッパー部18aに当接する作用解
除位置になって連結部5aの対ロック具当接部S1を形
成している突起部5eがフレーム支持部10の奥側に移
動することを可能にする。これとともに、ストッパー1
4がフレーム支持部10の内部で支持部材16と共に回
動してブロック体18の上で横倒れになった作用位置に
なる。そして、ストッパー部18aはロック具13の前
側面に当接して受止め作用することにより、ロック具1
3を作用解除位置に、ストッパー14を作用位置にそれ
ぞれロックスプリング17の付勢力に抗して保持する。
これにより、転倒保護フレーム5を起立姿勢から機体後
方側に倒伏操作できるようになる。そして、転倒保護フ
レーム5が倒伏するに伴って連結部5cの対ストッパー
当接部S2がストッパー14に当接すると、ストッパー
14は転倒保護フレーム5をこれ以上下降しないように
下降ロックする。これにより、転倒保護フレーム5は図
1に点線で示す上段側の倒伏姿勢になる。すなわち、果
樹園で棚下作業を行うなど、障害物の下方を移動したり
作業したりする場合、耕耘装置7を上昇操作しても転倒
保護フレーム5に当たらないようにしながら、転倒保護
フレーム5を棚などの障害物に当たらないように倒伏さ
せる姿勢になる。この時、ストッパー14は転倒保護フ
レーム5の下降ロックのみを行う状態で対ストッパー当
接部S2に当接するものであるため、図10に示すよう
に、転倒保護フレーム5に上昇操作力が作用すると、対
ストッパー当接部S2がストッパー14から浮き上が
り、転倒保護フレーム5は自由に上昇揺動する。
【0026】図11に二点鎖線で示すように、ストッパ
ー14が作用位置にある状態から操作レバー15をロッ
クスプリング17に抗して機体後方側に引き操作し、支
持部材16を摺動移動させる。すると、ストッパー14
は対ストッパー当接部S2から後方側に離れた作用解除
位置になり、突起部5eがフレーム支持部10のさらに
奥側に移動することを可能にする。これにより、操作レ
バー15の引っ張り操作を維持してストッパー14を作
用解除位置に保持することにより、転倒保護フレーム5
を上段側の倒伏姿勢からさらに下降操作できるようにな
る。そして、図11に示すように、転倒保護フレーム5
が下降するに伴って連結部5cの対前板部分当接部S3
が前板部分10aの内面側に当接すると、この前板部分
10aは転倒保護フレーム5をそれ以上下降しないよう
に下降ロックする。これにより、転倒保護フレーム5は
図1に二点鎖線で示す下段側の倒伏姿勢になる。すなわ
ち、機体を格納するとか運搬車に搭載するとかの際、転
倒保護フレーム5の取付け姿勢を最も低くするものであ
る。
【0027】転倒保護フレーム5が下段側の倒伏姿勢に
なった後は、操作レバー15の引っ張り操作を解除して
操作レバー15がロックスプリング17のために機体前
方側に戻っても、ストッパー14が連結部5cの突起部
5eに当接するだけで、転倒保護フレーム5の倒伏姿勢
に維持することには無関係である。そして、この時、転
倒保護フレーム5に上昇操作力が作用すると、図12に
示す如く転倒保護フレーム5は突起部5eによってスト
ッパー14をブロック体18の上で後方側に押し移動さ
せながら自ずと上昇揺動する。
【0028】図1〜図3に示すように、左右のフレーム
支持部10,10それぞれをフレームカバー20によっ
て覆ってある。左右用のいずれものフレームカバー20
は樹脂製カバーであり、左側用のフレームカバー20
は、図7に示す如く成型してある。
【0029】横板部分21、この横板部分21の前端側
に連続する前板部分22、この前板部分22の下端側に
連続しているとともに下向きコ字形状の屈曲板部分2
3、前記前板部分22および前記横板部分21の上端側
に連続している天板部分24、この天板部分24および
前記横板部分21の後端側に連続している後板部分25
を備え、天板部分24の横一端側に第1切欠きC1を備
え、後板部分25の横一端側に前記第1切欠きC1に連
通する第2切欠きC2を備え、前記屈曲板部分23に外
面側に膨出する膨出部23aを備えてある。そして、図
2、図3および図5に示すように、運転座席4の後方を
覆うように左右の後輪フェンダー30,30の間にフレ
ームカバー20とは別部品に形成して配置されている後
カバー40の上端側の横端部と、左後輪フェンダー30
の上方とにわたって装着するように構成してある。
【0030】すなわち、第1切欠きC1の下方にフレー
ム支持部10が入り込み、横板部分21がフレーム支持
部10の横外方側に位置し、前板部分22のうちの前記
湾曲部分23の上方に位置する横端側部分22aと、前
記湾曲部分23とがフレーム支持部10の前方側に位置
し、湾曲部分23が後輪フェンダー30の天板部上に位
置し、前記膨出部23aの内側に支持部材16のフレー
ム支持部10から前方に突出している部分が入り込み、
天板部分24のうちの第1切欠きC1に対して横板部分
21とは反対側に位置する天板部24aと、前記後板部
分25のうちの第2切欠きC2に対して横板部分21と
は反対側に位置する後板部25aとがフレーム支持部1
0の横内方側に位置し、前板部分22の横端部22c
と、天板部分24の横端部24bと、後板部分25の横
端部25bのそれぞれが前記後カバー40の横一端部の
内側に入り込み、第2切欠きC2から操作レバー15が
後方に突出する状態に配置し、前板部分22の横端部分
22c、後板部分25の横端部25bのそれぞれを後カ
バー40に取付けねじによって固定するように構成して
ある。
【0031】つまり、横板部分21がフレーム支持部1
0の横外側を覆い、前板部分22がフレーム支持部10
の前側を覆い、主として天板部分24のうちの前記天板
部24aがフレーム支持部10の横内側を覆うように形
成してある。天板部24の第1切欠きC1により、起立
姿勢の転倒保護フレーム5を挿通させるための上向き開
口C1を形成し、後板部分25の第2切欠きC2によ
り、倒伏姿勢の転倒保護フレーム5を挿通させるための
後向き開口C2を形成してある。前板部分22の端部2
2cと、天板部分24の端部24bと、後板部分25の
端部25bとによってフレームカバー20の機体内側の
横端部を形成し、この横端部を前記後カバー40の横端
部に連結して、フレームカバー20と後カバー40との
一体化を図り、かつ、フレームカバー20を後カバー4
0に支持させるようにしてある。後向き開口C2を操作
レバー15をフレームカバー20から外部に突出させる
開口に兼用してある。
【0032】運転座席4の左横側に、走行速度変更の走
行主変速レバーおよび走行副変速レバー、耕耘装置7の
駆動速度を変更する作業変速レバーを設け、前記走行主
変速レバー、走行副変速レバーおよび作業変速レバーの
ガイド溝を形成するレバーガイドに兼用のフェンダーカ
バー37を、フレームカバー20とは別部品に形成して
左側の後輪フェンダー30の天板部31の上面側にこの
天板部31の上方を覆うように設けてある。図4に示す
ように、フェンダーカバー37の後端縁37aと、フレ
ームカバー20の前記湾曲部分23の前端縁23bで成
る前端縁23bとが前後方向に並ぶように、フェンダー
カバー37とフレームカバー20とを配置してある。す
なわち、フェンダーカバー37の後端部と、フレームカ
バー20の前端部とを上下に重ねて両者間に隙間ができ
ないようにしてある。また、フェンダーカバー37とフ
レームカバー20の端部どうしを重ねなくても、フェン
ダーカバー37の後端縁37aと、フレームカバー20
の前端縁23bとを接近させることを可能にしてある。
【0033】図2、図3に示すように、フレームカバー
20の後板部分25の外側面でなる後向き面部分に反射
器38を取付け、フレームカバー20の横板部分21の
外面側に方向指示器39を取付けてある。すなわち、フ
レームカバー20を反射器38および方向指示器39の
取付け部材に利用して反射器38および方向指示器39
を装備してある。
【0034】右側用のフレームカバー20は、左側用の
フレームカバー20とは左右向きが異なるだけで、それ
以外は同様に形成してある。右側の後輪フェンダー30
の天板上には、耕耘装置7を昇降操作する昇降レバーの
レバーガイドに兼用のフェンダーカバーを設け、このフ
ェンダーカバーとフレームカバーとの配置関係を、左側
のフレームカバー20と後輪フェンダー30との配置関
係と同様に設定してある。
【0035】後輪フェンダー30は、図13〜図17に
示す製作方法によって作成してある。すなわち、図13
(イ),(ロ)に示すように、1枚の板金素材Pにプレ
ス型を加圧方向Aに作用させることにより、後輪フェン
ダー30の天板部31、側板部32、天板部31の上面
側に位置する変速レバー入り込み凹部31a、側板部3
2の内面側に変速レバー入り込み凹部32aおよび補強
用段部32bを一挙にプレス成型する。次に、図14
(イ),(ロ)に示すように、板金素材Pのうちの天板
部31の周辺に残っている不要素材部分Paを切断して
除去する。この後、側板部分32に対する孔明け加工
と、側板部分32周辺に残っている不要素材部分Pbに
対する切断加工を行い、図15(イ),(ロ)に示す如
くフェンダー30を機体に組付けるためのボルト孔32
cを形成するとともに不要素材部分Pbの切断除去を行
う。つぎに、天板部31に折曲げおよび孔明け加工を行
い、図16(イ),(ロ)に示す如くフェンダー30を
機体に組付るためのボルト孔31b、天板部31の外側
縁の天板部長手方向での中央部に位置する折曲げ部31
cを形成する。この後、天板部31に折曲げ加工を行
い、図17(イ),(ロ)に示す如く天板部31の外側
縁の天板部長手方向での両端側に位置する折曲げ部31
dを形成する。
【0036】〔別実施形態〕転倒保護フレーム5を上下
2段の倒伏姿勢に切り換えできるように構成する他、1
段の倒伏姿勢にしか切り換えできないように構成すると
か、上下3段の倒伏姿勢に切り換えできるように構成す
るなど、切り換え可能な倒伏姿勢を2段以外に構成する
場合にも、本発明は適用できる。
【0037】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用型耕耘機全体の側面図
【図2】トラクターの転倒保護フレーム配設部の後面図
【図3】トラクターの転倒保護フレーム配設部の平面図
【図4】転倒保護フレーム固定装置およびフレームカバ
ーの断面図
【図5】フレームカバーの断面図
【図6】転倒保護フレーム固定装置の分解状態での斜視
【図7】フレームカバー全体の斜視図
【図8】転倒保護フレームの起立姿勢での固定状態を示
す説明図
【図9】転倒保護フレームの上段側倒伏姿勢での支持状
態を示す説明図
【図10】転倒保護フレームの上段側倒伏姿勢からの上
昇揺動の説明図
【図11】転倒保護フレームの下段側倒伏姿勢での支持
状態を示す説明図
【図12】転倒保護フレームの下段側倒伏姿勢からの上
昇揺動の説明図
【図13】13(イ)は、後輪フェンダーの作成要領の
斜視図、13(ロ)は、13(イ)のローロ断面矢視図
【図14】14(イ)は、後輪フェンダーの作成要領の
斜視図、14(ロ)は、14(イ)のローロ断面矢視図
【図15】15(イ)は、後輪フェンダーの作成要領の
斜視図、15(ロ)は、15(イ)のローロ断面矢視図
【図16】16(イ)は、後輪フェンダーの作成要領の
斜視図、16(ロ)は、16(イ)のローロ断面矢視図
【図17】17(イ)は、後輪フェンダーの作成要領の
斜視図、17(ロ)は、17(イ)のローロ断面矢視図
【符号の説明】
4 運転座席 5 転倒保護フレーム 10 フレーム支持部 13 ロック具 15 操作レバー 20 フレームカバー 30 後輪フェンダー 31 天板部40 後カバー 37 フェンダーカバー 23b 前端縁 37a 後端縁 38 反射器 39 方向指示器 C1 上向き開口 C2 後向き開口
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−8860(JP,A) 特開 平6−40299(JP,A) 特開 平7−329663(JP,A) 実開 平5−89111(JP,U) 実開 平1−87970(JP,U) 実開 平5−58070(JP,U) 実開 平2−40655(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 21/11 - 21/13 B62D 25/04 B62D 49/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面視コ字形状で機体後方向きに開口す
    るフレーム支持部(10)を機体側に備え、転倒保護フ
    レーム(5)を起立姿勢と、機体後方側への倒伏姿勢と
    に揺動自在に前記フレーム支持部(10)の内側に支持
    させるとともに、前記転倒保護フレーム(5)を前記起
    立姿勢に固定するロック具(13)を作用位置と解除位
    置とに切り換え操作自在に前記フレーム支持部(10)
    に備えてあるトラクターであって、起立姿勢での 前記転倒保護フレーム(5)が挿通する上
    向き開口(C1)および倒伏姿勢での前記転倒保護フレ
    ーム(5)が挿通する後向き開口(C2)を有するとと
    もに前記フレーム支持部(10)の両横側及び前側を覆
    うフレームカバー(20)を備え、 前記ロック具(13)を切り換え操作する操作具(1
    5)を、前記フレーム支持部(10)の機体後方向き開
    口、および、前記フレームカバー(20)の前記後向き
    開口(C2)を通して前記フレームカバー(20)の機
    体後方側に突出させてあるトラクター。
  2. 【請求項2】 運転座席(4)の後方を覆う後カバー
    40)を前記フレームカバー(20)とは別部品に形
    成して備えるとともに、前記フレームカバー(20)の
    横端部と、前記後カバー(40)の横端部とを連結して
    ある請求項1記載のトラクター。
  3. 【請求項3】 後輪フェンダー(30)の天板部(3
    1)の上方を覆うフェンダーカバー(37)を前記フレ
    ームカバー(20)とは別部品に形成して備えてあると
    ともに、前記フェンダーカバー(37)の後端縁(37
    a)と、前記フレームカバー(20)の前端縁(23
    b)とが前後方向に並んでいる請求項1または2記載の
    トラクター。
  4. 【請求項4】 前記フレームカバー(20)の後向き面
    部分に反射器(38)を取り付けてある請求項1、2ま
    たは3記載のトラクター。
  5. 【請求項5】 前記フレームカバー(20)に方向指示
    器(39)を取付けてある請求項1、2、3または4記
    載のトラクター。
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