JP3400860B2 - ラックピニオン式ステアリング装置 - Google Patents

ラックピニオン式ステアリング装置

Info

Publication number
JP3400860B2
JP3400860B2 JP13118194A JP13118194A JP3400860B2 JP 3400860 B2 JP3400860 B2 JP 3400860B2 JP 13118194 A JP13118194 A JP 13118194A JP 13118194 A JP13118194 A JP 13118194A JP 3400860 B2 JP3400860 B2 JP 3400860B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rack
straight
pressing member
pressing
pinion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP13118194A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07315234A (ja
Inventor
靖統 中岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koyo Seiko Co Ltd filed Critical Koyo Seiko Co Ltd
Priority to JP13118194A priority Critical patent/JP3400860B2/ja
Publication of JPH07315234A publication Critical patent/JPH07315234A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3400860B2 publication Critical patent/JP3400860B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の操舵フィーリン
グを向上させる手段を備えるラックピニオン式ステアリ
ング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】操舵により回転するピニオンと、そのピ
ニオンに噛み合うラックとを備え、そのラックの動きに
車輪が連動するラックピニオン式ステアリング装置にお
いては、直進から直進近傍状態においては剛性感のある
安定した操舵フィーリングが要求され、直進近傍状態か
ら左右に操舵された状態では軽快な操舵フィーリングが
要求される。
【0003】従来のラックピニオン式ステアリング装置
として、そのラックの背面を支持する支持部材と、その
支持部材をラックの背面に向かい付勢するバネと、その
支持部材のラックから離反する方向への移動を規制する
ストッパーと、その支持部材に取り付けられたベアリン
グとを備えたものが提案されている。そのラックの背面
に凹部が形成され、直進から直進近傍状態においてはラ
ックの背面の凹部にベアリングが入り込み、直進近傍状
態から左右操舵されることでベアリングはその凹部から
抜け出るものとされる。これにより、直進から直進近傍
状態においては支持部材によりラックの背面を直接に押
し付け、操舵時には支持部材とラックの背面とが滑り接
触する。その直進近傍状態から左右操舵された状態では
支持部材によるラックの背面の支持はベアリングを介す
るものとなり、操舵時にはベアリングとラックの背面と
が転がり接触する。よって、図4において1点鎖線で示
すように、直進から直進近傍状態においては操舵に要す
るトルクが大きくなり、直進近傍状態から左右に操舵さ
れた状態ではその操舵トルクが小さくなる。
【0004】特開昭49‐8922号公報に開示された
ラックピニオン式ステアリング装置は、操舵により回転
するピニオンと、そのピニオンに噛み合うラックと、そ
のラックの背面を支持する支持部材と、その支持部材を
ラックの背面に向かい付勢する弾性力を付与する手段
と、その支持部材のラックの背面に近接する方向への移
動を規制する部材とを備える。そのラックの背面に、直
進から直進近傍状態において支持部材がラックの背面を
押し付けると共に直進近傍状態から左右操舵されること
でその押し付けを解除するように凹凸が形成されてい
る。これにより、直進から直進近傍状態における操舵時
には支持部材とラックの背面との摩擦により操舵に要す
るトルクが大きくなり、直進近傍状態から左右に操舵さ
れた状態ではその摩擦が作用しないため操舵トルクが小
さくなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ベアリングを支持部材
に取り付けた構造では、支持部材をラックの背面に向か
い付勢する弾性力を増加させた場合、支持部材とラック
の背面との間は滑り接触であるため摩擦力が増加する。
そのため、直進から直進近傍状態における操舵トルクを
増加させることができる。しかし、直進近傍状態から左
右操舵された状態では、ベアリングとラックの背面との
間は転がり接触であるため、支持部材をラックの背面に
向かい付勢する弾性力を増加させても、摩擦力の増加は
少ないため操舵トルクの増加は小さい。そのため、直進
から直進近傍状態において剛性感を向上しようとする
と、直進近傍状態から左右に操舵された状態での剛性感
との差が過大になり、操舵全体域としては操舵フィーリ
ングが低下する。そのため、直進から直進近傍状態にお
いて充分に剛性感を向上することができなかった。
【0006】また、直進から直進近傍状態においてのみ
支持部材がラックの背面を押し付ける従来の構造では、
その支持部材がラックの背面から離反する方向へ移動す
るのを規制する部材を備えていない。そのため、製作誤
差によりラックに曲がりがある場合、その支持部材がラ
ックの背面から離反する方向への移動距離が過大にな
り、ラックとピニオンとの噛み合い不良が生じる。ま
た、直進近傍状態から左右に操舵された状態では、ラッ
クの背面は支持部材により支持されないため、ラックと
ピニオンとの噛み合い不良が生じるだけでなくバックラ
ッシュが除去されず、ピニオンの回転をラックに円滑に
伝達することができない。
【0007】また、上記従来の各構造では、操舵の際の
ピニオンの回転によりラックが軸線回りに僅かの量では
あるが回転する。その回転が生じている間は操舵を行な
ってもラックが軸線方向に移動せず、直進から直進近傍
状態での操舵時の剛性感低下の原因になる。
【0008】また、従来の各構造ではラックを押し付け
る力はバネにより付与しているが、ラックを押し付ける
部材やラックが長期の使用により磨耗したような場合、
そのバネ長が変化して押し付け力が低下し、直進から直
進近傍状態での操舵時の剛性感低下の原因になる。
【0009】本発明は、上記課題を解決することのでき
るラックピニオン式ステアリング装置を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本件第1発明によるラッ
クピニオン式ステアリング装置は、操舵により回転する
ピニオンと、そのピニオンに噛み合うラックと、そのラ
ックの背面を支持する支持部材と、その支持部材をラッ
クの背面に向かい付勢する力を付与する手段と、その支
持部材がラックの背面から離反する方向へ移動するのを
規制する部材と、そのラックに対し近接する方向と離反
する方向とに移動可能な押し付け部材と、その押し付け
部材をラックに近接する方向へ付勢する力を付与する手
段と、その押し付け部材のラックに近接する方向への移
動を規制する部材とを備え、そのラックにおける押し付
け部材との対向部に、直進から直進近傍状態において押
し付け部材がラックを押し付けると共に直進近傍状態か
ら左右操舵されることでその押し付けを解除するよう凹
凸が形成され、その凹凸は溝により構成され、その溝の
相対向する側面に押し付け部材が直進から直進近傍状態
において当接することでラックの軸線回りの回転が規制
され、直進近傍状態から左右操舵されることでその相対
向する側面から押し付け部材が離反する
【0011】本件第2発明によるラックピニオン式ステ
アリング装置は、操舵により回転するピニオンと、その
ピニオンに噛み合うラックと、そのラックに対し近接す
る方向と離反する方向とに移動可能な相対向する一対の
押し付け部材と、押し付け部材をラックに近接する方
向へ付勢する力を付与する手段と、押し付け部材のラ
ックに近接する方向への移動を規制する部材とを備え、
そのラックにおける押し付け部材との対向部それぞれ
に、直進から直進近傍状態において押し付け部材がラ
ックを押し付けると共に直進近傍状態から左右操舵され
ることでその押し付けを解除するよう凹凸が形成され、
そのラックにおける押し付け部材との対向部がそれぞ
溝とされ、各溝の相対向する側面に各押し付け部材が
直進から直進近傍状態において当接することでラックの
軸線回りの回転が規制され、直進近傍状態から左右操舵
されることでその相対向する側面から各押し付け部材が
離反する
【0012】本件第3発明によるラックピニオン式ステ
アリング装置は、操舵により回転するピニオンと、その
ピニオンに噛み合うラックと、そのラックに対し近接す
る方向と離反する方向とに移動可能な押し付け部材と、
その押し付け部材をラックに近接する方向へ押す圧油の
供給手段と、その圧油が導入される油室とを備え、その
油室への圧油の導入口は押し付け部材の移動により開閉
可能とされ、そのラックにおける押し付け部材との対向
部は、直進から直進近傍状態において押し付け部材が圧
油導入口を開くと共に直進近傍状態から左右操舵される
ことで圧油導入口を閉鎖するよう凹凸が形成され、その
圧油導入口が開かれることで油室に導入される圧油の油
圧が押し付け部材に作用する
【0013】
【作用】本件第1発明の構成によれば、直進から直進近
傍状態における操舵時には、押し付け部材がラックを押
し付けることによる摩擦により操舵トルクが大きくな
る。直進近傍状態から左右に操舵された状態では、その
押し付けは解除されるため操舵トルクが小さくなる。直
進から直進近傍状態だけでなく直進近傍状態から左右に
操舵された状態でも、ラックの背面は支持部材により支
持されるため、その支持部材がラックを押し付けること
による摩擦により操舵トルクが付与され、各状態での剛
性感の差が過大になるのが防止され、また、ラックとピ
ニオンとの噛み合いの円滑化を図れる。
【0014】本件第2発明の構成によれば、直進から直
進近傍状態における操舵時には、押し付け部材がラック
を押し付けることによる摩擦により操舵トルクが大きく
なる。直進近傍状態から左右に操舵された状態ではその
押し付けは解除されるため操舵トルクが小さくなるが、
支持部材によるラックの支持を解除する必要はない。そ
のラックにおける押し付け部材との対向部の溝に嵌合さ
れた押し付け部材により、直進から直進近傍状態におい
てラックの軸線回りの回転を規制するので、操舵の際の
ピニオンの回転によりラックが軸線回りに回転するのを
規制できる。これにより、直進から直進近傍状態におい
て剛性感を向上することができる。
【0015】本件第3発明の構成によれば、直進から直
進近傍状態においては、押し付け部材をラックに近接す
る方向へ押す圧油の油室への導入口は開かれるので、操
舵時には押し付け部材がラックを押し付けることによる
摩擦により操舵トルクが大きくなる。直進近傍状態から
左右に操舵された状態では、その圧油導入口は閉鎖さ
れ、その押し付けは解除されるため操舵トルクは小さく
なるが、支持部材によるラックの支持を解除する必要は
ない。その圧油が押し付け部材をラックに押し付ける油
圧は押し付け部材やラックが磨耗しても変化しないの
で、直進から直進近傍状態において剛性感を長期に亘り
向上することができる。
【0016】
【実施例】図1〜図4を参照して本発明の第1実施例を
説明する。図1に示すラックピニオン式油圧パワーステ
アリング装置1は、操舵用ハンドル(図示省略)に連結
される入力軸2と、この入力軸2にトーションバー3を
介し連結される出力軸4とを備えている。そのトーショ
ンバー3はピン5を介し入力軸2に連結され、セレーシ
ョン6を介し出力軸4に連結されている。その出力軸4
にピニオン7が形成され、このピニオン7に噛み合うラ
ック8が操舵用車輪(図示省略)に連結されている。そ
の入力軸2はベアリング9を介しバルブハウジング10
aに支持され、また、ベアリング11を介し出力軸4に
支持されている。その出力軸4はベアリング12、13
を介しラックハウジング10bに支持されている。これ
により、操舵による入力軸2の回転がトーションバー3
を介しピニオン7に伝達されてラック8が車両幅方向に
移動し、このラック8の移動により車輪が操舵される。
なお、その入出力軸2、4とバルブハウジング10aと
の間にオイルシール14、15が設けられている。
【0017】操舵補助力を付与する油圧アクチュエータ
として油圧シリンダ20が設けられている。この油圧シ
リンダ20は、ラックハウジング10bにより構成され
るシリンダチューブと、ラック8に一体化されるピスト
ン21を備えている。そのピストン21により仕切られ
る油室22、23に、操舵方向と操舵抵抗に応じて圧油
を供給する油圧コントロールバルブ30が設けられてい
る。そのコントロールバルブ30は、前記バルブハウジ
ング10aの内部に相対回転可能に挿入されると共に、
入力軸2の外周に相対回転可能に嵌合される筒状の弁部
材31を備えている。また、その弁部材31は出力軸4
の外周にピン32を介して同行回転するよう嵌合されて
いる。そのバルブハウジング10aに、ポンプ33に接
続される入口ポート34と、タンク35に接続される出
口ポート36と、前記油圧シリンダ20の一方の油室2
2に接続される第1ポート37と、他方の油室23に接
続される第2ポート38とが設けられている。各ポート
34、36、37、38は、入力軸2と弁部材31との
間の油路を介し連通し、その油路に形成された絞り部
が、トーションバー3のねじれに伴う入力軸2と弁部材
31との相対回転により開度が調節される。
【0018】図2に示すように、弁部材31の内周に軸
方向に沿う第1凹部50が周方向等間隔に8ケ所形成さ
れている。その第1凹部50の周方向間に対向するよう
に入力軸2の外周に第2凹部51が周方向等間隔に8ケ
所形成されている。その第1凹部50は、弁部材31に
形成された流路53を介し前記第1ポート37に連通す
るものと、弁部材31に形成された流路54を介し第2
ポート38に連通するものとが、周方向に交互に並列す
る。その第2凹部51は、前記入口ポート34に通じる
ものと出口ポート36に通じるものとが周方向に交互に
並列する。その第2凹部51と入口ポート34とは、弁
部材31に形成された流路55を介し連通する。その第
2凹部51と出口ポート36とは、入力軸2に形成され
た流路52aから、トーションバー3と入力軸2との内
外周間の流路52c及び入力軸2と出力軸4とに形成さ
れた流路(図示省略)を介し連通する。その第1凹部5
0の軸方向に沿う縁と第2凹部51の軸方向に沿う縁と
の周方向間が絞り部A、B、C、Dとされている。図2
は操舵が行なわれておらず操舵抵抗が作用していない中
立状態を示し、各絞り部A、B、C、Dの周方向間隔は
互いに等しくされている。この中立状態で入口ポート3
4と出口ポート36とは連通し、ポンプ33からコント
ロールバルブ30に流入する油はタンク35に還流し、
出口ポート36に背圧は発生するが操舵補助力は発生し
ない。左右一方へ操舵することによって生じる操舵抵抗
によりトーションバー3がねじれ、弁部材31と入力軸
2とが相対回転すると、第1凹部50と第2凹部51と
の周方向相対位置が変化し、入口ポート34と第1ポー
ト37との間の絞り部Aの開度が大きくなり、第1ポー
ト37と出口ポート36との間の絞り部Bの開度が小さ
くなり、入口ポート34と第2ポート38との間の絞り
部Cの開度が小さくなり、第2ポート38と出口ポート
36との間の絞り部Dの開度が大きくなる。これによ
り、油圧シリンダ20の一方の油室22に操舵方向と操
舵抵抗に応じた圧力の圧油が供給され、また、他方の油
室23からタンク35に油が還流し、車両の左右一方へ
の操舵補助力がピストン21からラック16に作用す
る。左右他方へ操舵すると、弁部材31と入力軸2とが
左右一方へ操舵した場合と逆方向に相対回転し、絞り部
Aの開度が小さくなり、絞り部Bの開度が大きくなり、
絞り部Cの開度が大きくなり、絞り部Dの開度が小さく
なり、車両の左右他方への操舵補助力がピストン21か
らラック16に作用する。
【0019】前記ラックハウジング10bに通孔60が
形成され、この通孔60にラック8の軸線方向とピニオ
ン7の軸線方向とに対し直角な方向(図1において左右
方向)に沿って移動可能にサポートヨーク(支持部材)
61が挿入され、このサポートヨーク61は合成樹脂製
のシート62を介しラック8の背面8aを支持する。そ
のサポートヨーク61は正面視円形の筒状で、一端面が
シート62の背面に沿う曲率を有する支持面とされ、両
端に開口する通孔61bを有する。そのシート62はラ
ック8の背面8aに沿う曲率を有すると共にサポートヨ
ーク61に連結される。そのサポートヨーク61の通孔
61bの底部に圧縮コイルバネ63の一端が当接され、
その圧縮コイルバネ63の他端はラックハウジング10
bの通孔60にねじ込まれたストッパー64に当接す
る。そのバネ63の弾性力によりサポートヨーク61は
ラック8の背面8aに向かい付勢される。そのサポート
ヨーク61とストッパー64との間には隙間tが設けら
れている。これにより、サポートヨーク61は操舵時に
ラック8の軸線に直角な方向に往復移動可能とされ、そ
の往復移動によりラック8の曲がりや歯切り時の加工公
差等が吸収され、ラック8とピニオン7との噛み合いの
円滑化が図られている。また、そのストッパー64によ
りサポートヨーク61がラック8の背面8aから離反す
る方向へ移動するのが規制されるので、その移動距離が
過大になることはなく、ラック8とピニオン7との噛み
合い不良が生じるのが防止される。なお、その隙間tは
ラックハウジング10bの通孔60へのストッパー64
のねじ込み量に応じ調節可能とされ、そのストッパー6
4にはロックナット65がねじ合わされる。
【0020】そのサポートヨーク61とシート62の各
中心に沿い通孔70、71が形成され、各通孔70、7
1に円柱状の押し付け部材72が挿入されている。その
押し付け部材72は、ラック8の軸線方向とピニオン7
の軸線方向とに対し直角な方向に沿って、ラック8に対
し近接する方向と離反する方向とに往復移動可能とされ
ている。その押し付け部材72の一端はラックハウジン
グ10bの内部に突出する。その押し付け部材72の外
周にフランジ72aが形成されている。そのフランジ7
2aに圧縮コイルバネ73の一端が当接され、そのバネ
73の他端はストッパー64に形成された凹部64aの
底部に当接する。そのバネ73の弾性力により付勢され
ることで押し付け部材72はラック8の背面8aに近接
する。なお、押し付け部材72を付勢するバネ73の弾
性力はサポートヨーク61を付勢するバネ63の弾性力
よりも小さくされている。その押し付け部材72のラッ
ク8の背面8aに近接する方向(図1において左方)へ
の移動は、そのフランジ72aがサポートヨーク61の
通孔61bの底部に当接することで規制される。
【0021】図3の(1)、(2)に示すように、その
ラック8の背面における押し付け部材72との対向部に
凹凸が形成され、この凹凸はラック8の軸線方向に沿う
溝75により構成されている。すなわち、その溝75の
深さは中央部で最も浅くされ、中央部から各端に向かう
中央部近傍で次第に深くされ、中央部近傍から各端の間
では一定の深さとされている。これにより押し付け部材
72は、図3の(1)に示すように直進から直進近傍状
態では溝75を介しラック8を押し付けると共に、図3
の(2)に示すように直進近傍状態から左右操舵された
状態ではラック8の背面から離反してその押し付けを解
除する。その溝75の幅は、図1に示すように直進から
直進近傍状態においては、押し付け部材72が溝75の
相対向する側面に当接することでラック8の軸線回りの
回転を規制し、その直進近傍状態から左右操舵された状
態では、図3の(3)に示すように、その相対向する側
面から離反することでその回転規制を解除するよう設定
されている。
【0022】上記構成によれば、直進から直進近傍状態
における操舵時には、押し付け部材72がラック8を押
し付けることによる摩擦により操舵トルクが大きくな
り、直進近傍状態から左右に操舵された状態ではその押
し付けは解除されるため操舵トルクが小さくなる。直進
から直進近傍状態だけでなく直進近傍状態から左右に操
舵された状態でも、ラック8の背面8aはサポートヨー
ク61により支持されるため、そのサポートヨーク61
がラック8を押し付けることにより操舵トルクが付与さ
れ、各状態での剛性感の差が過大になるのが防止され
る。これにより、図4において実線で示すように、図4
において1点鎖線で示す従来例に比べ直進から直進近傍
状態においては操舵に要するトルクを充分に大きくして
剛性感を向上し、且つ、直進近傍状態から左右に操舵さ
れた状態でも従来例に比べ操舵トルクを大きくして剛性
感が小さくなり過ぎるのを防止し、操舵域全体として良
好な操舵フィーリングを付与できる。しかも、直進近傍
状態から左右に操舵された状態でもラック8の背面をサ
ポートヨーク61により支持することで、ラック8とピ
ニオン7との噛み合い不良の防止やバックラッシュの除
去ができる。また、その押し付け部材72により直進か
ら直進近傍状態においてラック8の軸線回りの回転を規
制するので、操舵の際のピニオン7の回転によりラック
8が軸線回りに回転するのを規制でき、これによって
も、直進から直進近傍状態において剛性感を向上するこ
とができる。
【0023】図5〜図7は本発明の第2実施例を示す。
第1実施例との相違は、押し付け部材72′をサポート
ヨーク61の内部ではなく、そのラックハウジング10
bにおけるピニオン7を覆う部分から左方に突出する筒
状部分(図5においてVIL‐VIL線の通る部分)も
しくは右方に突出する筒状部分(図5においてVIR‐
VIR線の通る部分)に配置した点にある。
【0024】すなわち、図6、図7(1)、図7(2)
に示すように、そのラックハウジング10bの筒状部分
に、ラック8の軸線方向とサポートヨーク61の移動方
向とに対し直角な方向に沿い、一対の通孔80が相対向
するように形成され、各通孔80にそれぞれ円柱状の押
し付け部材72′が挿入されている。各押し付け部材7
2′は、ラック8の軸線方向とサポートヨーク61の移
動方向とに対し直角な方向に沿って、ラック8に対し近
接する方向と離反する方向とに往復移動可能とされてい
る。各押し付け部材72′の一端はラックハウジング1
0bの内部に突出する。各押し付け部材72′の外周に
フランジ72a′が形成されている。各フランジ72
a′に圧縮コイルバネ73′の一端が当接され、各バネ
73′の他端はラックハウジング10bにねじ込まれた
キャップ82に形成された凹部84a′の底部に当接す
る。そのバネ73′の弾性力により付勢されることで各
押し付け部材72′はラック8の側面8cに近接する。
【0025】その各押し付け部材72′のラック8の側
面8cに近接する方向への移動は、各フランジ72a′
がラックハウジング10bに形成された通孔80の底部
80bに当接することで規制される。図7の(1)、
(2)に示すように、そのラック8の各側面8cにおけ
る押し付け部材72′との対向部に凹凸が形成され、各
凹凸はラック8の軸線方向に沿う溝75′により構成さ
れている。すなわち、その溝75′の深さは、中央部で
最も浅くされ、中央部から各端に向かう中央部近傍で次
第に深くされ、中央部近傍から各端の間では一定の深さ
とされている。これにより、図7の(1)に示すように
直進から直進近傍状態では各押し付け部材72′が溝7
5′を介しラック8を押し付けると共に、図7の(2)
に示すように直進近傍状態から左右操舵された状態では
ラック8から離反してその押し付けを解除する。その溝
75′の幅は、直進から直進近傍状態においては、各押
し付け部材72′が溝75′の相対向する側面に当接す
ることでラック8の軸線回りの回転を規制し、その直進
近傍状態から左右操舵された状態では、その相対向する
側面から離反することでその回転規制を解除するよう設
定されている。
【0026】第2実施例において他は第1実施例と同一
構成で同一部分は同一符号で示す。この第2実施例によ
れば第1実施例の上記作用効果を奏することができる。
【0027】図8および図9は本発明の第3実施例を示
す。第1実施例との相違は、押し付け部材72″をバネ
73の弾性力ではなく油圧によりラック8に押し付ける
点にある。
【0028】すなわち、ラックハウジング10bの通孔
60に挿入されたサポートヨーク61は、第1実施例に
おける通孔61bに代えて一端側が開口する凹部61
b″を有し、サポートヨーク61をラック8の背面8a
に向かい付勢するバネ63の一端はサポートヨーク61
の他端に当接される。その凹部61b″に押し付け部材
72″が、ラック8の軸線方向とピニオン7の軸線方向
とに対し直角な方向に沿って、ラック8に対し近接する
方向と離反する方向とに往復移動可能に挿入され、その
一端はラックハウジング10bの内部に突出する。その
押し付け部材72″のラック8の背面8aに近接する方
向への移動は、押し付け部材72″がラック8に当接す
るまで規制されない。
【0029】その凹部61b″の底部と押し付け部材7
2″との間が油室90とされ、その押し付け部材72″
の外周と凹部61b″の内周との間にシールリング97
が配置されている。また、その油室90に圧縮コイルバ
ネ98が挿入され、そのバネ98の弾性力により付勢さ
れることで押し付け部材72″はラック8の背面8aに
近接するが、そのバネ98の弾性力は第1実施例におい
て押し付け部材72を押すバネ73の弾性力より小さ
く、押し付け部材72″がラック8から離反して変位す
ることがないようにする程度の大きさとされている。
【0030】その油室90に通じる複数の油路91がサ
ポートヨーク61に形成され、各油路91の一端が油室
90への圧油導入口92とされ、各油路91の他端はサ
ポートヨーク61の外周に形成された周溝93に通じ
る。その圧油導入口92は押し付け部材72″の往復移
動により開閉される。その周溝93を挟む一対のシール
リング94がサポートヨーク61の外周とラックハウジ
ング10bの通孔60の内周との間に配置されている。
その周溝93は、各ハウジング10a、10bに形成さ
れた油路95を介し出口ポート36に通じる。その出口
ポート36とタンク35とを接続する配管途中に可変絞
り弁96が設けられ、その可変絞り弁96は車速センサ
ーを有する制御装置99に接続され、車速に応じ可変絞
り弁96の開度は変更可能とされている。これにより、
油圧コントロールバルブ30の背圧に相当する油圧を押
し付け部材72″に作用させることが可能とされ、その
油圧は車速に応じ可変とされている。
【0031】図9の(1)、(2)に示すように、その
ラック8の背面8aにおける押し付け部材72″との対
向部に凹凸が形成され、この凹凸はラック8の軸線方向
に沿う溝75″により構成されている。すなわち、その
溝75″の深さは、中央部近傍で最も深くされ、中央部
近傍から各端に向かうに従い次第に浅くされた後に一定
の深さとされている。これにより、図9の(1)に示す
ように直進近傍状態では、溝75″を介し押し付け部材
72″がラック8を押し付けることで前記圧油導入口9
2は開かれ、出口ポート36から圧油が油室90に導入
され、押し付け部材72″に油圧が作用する。図9の
(2)に示すように直進近傍状態から左右操舵された状
態では、溝75″を介し押し付け部材72″がラック8
を押し付けることで前記圧油導入口92は押し付け部材
72″の外周により閉鎖され、油室90に圧油が導入さ
れることはない。これにより、直進から直進近傍状態に
おける操舵時には押し付け部材72″がラック8を押し
付けることによる摩擦により操舵トルクが大きくなり、
直進近傍状態から左右に操舵された状態ではその押し付
けは解除されるため操舵トルクが小さくなる。なお、押
し付け部材72″を押し付ける油圧は、サポートヨーク
61を押し付けるバネ63の弾性力よりも小さくされ
る。また、その油圧は車速が大きくなる程に大きくさ
れ、高速での安定性能と低速での旋回性能の向上が図ら
れている。
【0032】その溝75″の幅は、直進から直進近傍状
態においては、押し付け部材72″が溝75″の相対向
する側面に当接することでラック8の軸線回りの回転を
規制し、その直進近傍状態から左右操舵された状態で
は、その相対向する側面から離反することでその回転規
制を解除するよう設定されている。
【0033】第3実施例において他は第1実施例と同一
構成で同一部分は同一符号で示す。この第3実施例によ
れば第1実施例の上記作用効果を奏することができ、さ
らに、押し付け部材72″をラック8に押し付ける油圧
は押し付け部材72″やラック8が磨耗しても変化しな
いので、直進から直進近傍状態において剛性感を長期に
亘り向上することができる。
【0034】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではない。例えば、マニュアルタイプのラックピニオ
ン式ステアリング装置にも本発明は適用できる。
【0035】
【発明の効果】本件各発明によれば、直進から直進近傍
状態において剛性感を向上し、且つ、直進近傍状態から
左右に操舵された状態での剛性感との差が過大になるの
を防止して操舵域全体として操舵フィーリングが低下す
るのを防止できる。しかも、直進近傍状態から左右に操
舵された状態でもラックの背面を支持部材により支持す
ることで、ラックとピニオンとの噛み合い不良の防止や
バックラッシュの除去ができる。さらに、本件第2発明
によれば、直進から直進近傍状態においてラックの軸線
回りの回転を規制して剛性感を向上でき、本件第3発明
によれば、長期に亘り剛性感を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の油圧パワーステアリング
装置の縦断面図
【図2】第1実施例の油圧コントロールバルブの横断面
【図3】第1実施例の要部の(1)は直進状態での横断
面図、(2)は直進近傍状態から左右に操舵した状態で
の横断面図、(3)は直進近傍状態から左右に操舵した
状態での縦断面図
【図4】本発明の実施例と従来例における入力軸回転角
と操舵トルクとの関係を示す図
【図5】本発明の第2実施例の油圧パワーステアリング
装置の正面図
【図6】図5のVIL‐VIL線またはVIR‐VIR
線における断面図
【図7】第2実施例の要部の(1)は直進状態での正断
面図、(2)は直進近傍状態から左右に操舵した状態で
の正断面図
【図8】本発明の第3実施例の油圧パワーステアリング
装置の縦断面図
【図9】第3実施例の要部の(1)は直進状態での横断
面図、(2)は直進近傍状態から左右に操舵した状態で
の横断面図
【符号の説明】
7 ピニオン 8 ラック 10b ラックハウジング 33 ポンプ 61 サポートヨーク 63 バネ 64 ストッパー 72、72′、72″ 押し付け部材 73、73′ バネ 75、75′、75″ 溝 90 油室 92 圧油導入口
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−110372(JP,A) 特開 昭60−174364(JP,A) 実開 昭62−176076(JP,U) 実開 昭60−130177(JP,U) 実開 昭61−153677(JP,U) 実開 平1−117977(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 3/12 B62D 6/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】操舵により回転するピニオンと、 そのピニオンに噛み合うラックと、 そのラックの背面を支持する支持部材と、 その支持部材をラックの背面に向かい付勢する力を付与
    する手段と、 その支持部材がラックの背面から離反する方向へ移動す
    るのを規制する部材と、そのラックに対し近接する方向
    と離反する方向とに移動可能な押し付け部材と、その押
    し付け部材をラックに近接する方向へ付勢する力を付与
    する手段と、 その押し付け部材のラックに近接する方向への移動を規
    制する部材とを備え、 そのラックにおける押し付け部材との対向部に、直進か
    ら直進近傍状態において押し付け部材がラックを押し付
    けると共に直進近傍状態から左右操舵されることでその
    押し付けを解除するよう凹凸が形成され その凹凸は溝により構成され、 その溝の相対向する側面に押し付け部材が直進から直進
    近傍状態において当接することでラックの軸線回りの回
    転が規制され、直進近傍状態から左右操舵されることで
    その相対向する側面から押し付け部材が離反する ラック
    ピニオン式ステアリング装置。
  2. 【請求項2】操舵により回転するピニオンと、 そのピニオンに噛み合うラックと、 そのラックに対し近接する方向と離反する方向とに移動
    可能な相対向する一対の押し付け部材と、 押し付け部材をラックに近接する方向へ付勢する力を
    付与する手段と、 押し付け部材のラックに近接する方向への移動を規制
    する部材とを備え、 そのラックにおける押し付け部材との対向部それぞれ
    に、直進から直進近傍状態において押し付け部材がラ
    ックを押し付けると共に直進近傍状態から左右操舵され
    ることでその押し付けを解除するよう凹凸が形成され、 そのラックにおける押し付け部材との対向部がそれぞ
    溝とされ、各溝の相対向する側面に各押し付け部材が直進から直進
    近傍状態において当接することでラックの軸線回りの回
    転が規制され、直進近傍状態から左右操舵される ことで
    その相対向する側面から各押し付け部材が離反する ラッ
    クピニオン式ステアリング装置。
  3. 【請求項3】操舵により回転するピニオンと、 そのピニオンに噛み合うラックと、 そのラックに対し近接する方向と離反する方向とに移動
    可能な押し付け部材と、その押し付け部材をラックに近
    接する方向へ押す圧油の供給手段と、 その圧油が導入される油室とを備え、 その油室への圧油の導入口は押し付け部材の移動により
    開閉可能とされ、 そのラックにおける押し付け部材との対向部は、直進か
    ら直進近傍状態において押し付け部材が圧油導入口を開
    くと共に直進近傍状態から左右操舵されることで圧油導
    入口を閉鎖するよう凹凸が形成され その圧油導入口が開かれることで油室に導入される圧油
    の油圧が押し付け部材に作用する ラックピニオン式ステ
    アリング装置。
JP13118194A 1994-05-20 1994-05-20 ラックピニオン式ステアリング装置 Expired - Fee Related JP3400860B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13118194A JP3400860B2 (ja) 1994-05-20 1994-05-20 ラックピニオン式ステアリング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13118194A JP3400860B2 (ja) 1994-05-20 1994-05-20 ラックピニオン式ステアリング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07315234A JPH07315234A (ja) 1995-12-05
JP3400860B2 true JP3400860B2 (ja) 2003-04-28

Family

ID=15051913

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13118194A Expired - Fee Related JP3400860B2 (ja) 1994-05-20 1994-05-20 ラックピニオン式ステアリング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3400860B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2842834A1 (en) 2013-08-28 2015-03-04 Jtekt Corporation Rack shaft supporting structure

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10344726B4 (de) * 2003-09-26 2016-03-10 Audi Ag Zahnstangenlenkung für ein Kraftfahrzeug

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2842834A1 (en) 2013-08-28 2015-03-04 Jtekt Corporation Rack shaft supporting structure

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07315234A (ja) 1995-12-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3400860B2 (ja) ラックピニオン式ステアリング装置
US4285266A (en) Servo steering gear
US4458580A (en) Power steering apparatus
US4488475A (en) Power steering apparatus
JP3027783B2 (ja) 操舵装置
JP3238672B2 (ja) 液圧流体制御弁装置
US6240961B1 (en) Hydraulic power steering control valve
JP3084263B2 (ja) パワーステアリング制御弁
JP3182309B2 (ja) 油圧パワーステアリング装置用制御弁およびその製造方法
JP3384024B2 (ja) サーボバルブ
EP0529485A2 (en) Steering apparatus
JP3634014B2 (ja) 油圧パワーステアリング装置
JPH09142322A (ja) 動力舵取装置
JP2978349B2 (ja) 操舵装置
JP2850148B2 (ja) 動力舵取装置
JPH07156811A (ja) 油圧制御弁
JP2000247248A (ja) 油圧式パワーステアリング装置の反力機構
JPH0625409Y2 (ja) 動力舵取装置
JPH068841A (ja) 油圧パワーステアリング装置用ロータリー式制御バルブ
JP3532964B2 (ja) バルブ装置および油圧パワーステアリング装置
JP2607460Y2 (ja) ボールスクリュー型油圧パワーステアリング装置
JP3678555B2 (ja) 油圧パワーステアリング装置
JPS628863A (ja) 動力舵取装置
JPH08104246A (ja) 動力舵取装置
JPH06239254A (ja) 油圧パワーステアリング装置

Legal Events

Date Code Title Description
S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090221

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees