JP3397007B2 - ブラシレスモータ - Google Patents

ブラシレスモータ

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JP3397007B2
JP3397007B2 JP16506095A JP16506095A JP3397007B2 JP 3397007 B2 JP3397007 B2 JP 3397007B2 JP 16506095 A JP16506095 A JP 16506095A JP 16506095 A JP16506095 A JP 16506095A JP 3397007 B2 JP3397007 B2 JP 3397007B2
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Panasonic Holdings Corp
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    • G11B19/00Driving, starting, stopping record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor; Control thereof; Control of operating function ; Driving both disc and head
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モータの回転に同期し
て正弦波状の駆動電流を供給するブラシレスモータに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ロータの回転位置を検出して駆動
巻線への電流を切り換えて、所定方向への回転駆動を行
うブラシレスモータが多く使用されている。
【0003】図23に従来のブラシレスモータの構成を
示す。ロータ磁石501と同軸上に設けられた光学ロー
タリーエンコーダからなる位置検出器502は、発光ダ
イオード503a,503b,503cとフォトトラン
ジスタ504a,504b,504cによる3組のフォ
トカップラーの間に光学スリット505を設けられ、ロ
ータ磁石501の回転に伴って光学スリット505の位
置が変化し、フォトトランジスタ504a,504b,
504cの出力を変化させる。フォトトランジスタ50
4a,504b,504cの出力電流は抵抗507a,
507b,507cによって3相の検出電圧に変換され
る。コンパレータ510a,510b,510cはそれ
ぞれの検出電圧と基準電圧源508の基準電圧を比較
し、3相のディジタル信号を作り出す。コンパレータ5
10a,510b,510cの出力ディジタル信号は、
それぞれ増幅器511a,511b,511cによって
電力増幅され、3相の駆動巻線520a,520b,5
20cに加えられる。
【0004】ロータ磁石501の回転に伴って光学スリ
ット505の位置が変化し、コンパレータ510a,5
10b,510cの出力ディジタル信号が変化する。そ
の結果、駆動巻線520a,520b,520cに加え
られる駆動電圧が切り替わり、所定方向へのトルクを持
続的に発生する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の構成では、下記のごとき問題があった。
【0006】第1に、従来の構成では、ロータの回転位
置を検出する比較的簡単な位置検出器を用いているため
に、駆動巻線への電力供給が矩形波電圧によってなされ
ている。その結果、巻線インダクタンスによる電流歪み
が生じ、駆動トルクの変動が大きかった。また、ディジ
タル的な電圧切換による電流歪みは、モータ振動や騒音
の原因になり、大きな問題となっていた。
【0007】第2に、位置検出器に使用している光学ロ
ータリーエンコーダは、3組の発光ダイオード・フォト
トランジスタと光学スリットを用いているために、部品
点数及び配線数が多く、製造が著しく煩雑であった。ま
た、ロータ磁石や駆動巻線の近傍に配置される位置検出
用の部品は、温度が高く、塵埃の多い劣悪な環境で用い
られるために、部品数は極力少ないことが好ましい。
【0008】本発明の主たる目的は、上記の従来の第1
の問題点を解決するもので、簡単な回転検出器を用いて
正弦波状の駆動電流を供給するブラシレスモータを提供
することを目的とする。また、本発明の従なる目的は、
上記の第1および第2の問題点を解決するもので、非常
に簡素化された回転検出器を用いて正弦波状の駆動電流
を供給するブラシレスモータを提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の構成のブラシレスモータは、ロータに取り
付けられ、永久磁石の発生磁束を用いてP極(ここに、
Pは2以上の偶数)の界磁磁極を形成した界磁部と、ス
テータに取り付けられ、前記界磁部の磁束に鎖交する
の駆動巻線と、MOS形の3個の上側駆動トランジス
タと、MOS形の3個の下側駆動トランジスタと、各上
側駆動トランジスタに並列に接続された3個の上側ダイ
オードと、各下側駆動トランジスタに並列に接続された
3個の下側ダイオードを含み、3相の前記駆動巻線に電
力を供給する電力供給手段と、前記ロータの回転を検知
して3相の駆動指令信号を作成する駆動指令手段と、
相の前記駆動指令信号に応動して前記電力供給手段の前
記上側駆動トランジスタと前記下側駆動トランジスタ
駆動制御し、正弦波状の3相の駆動電流を3相の前記
動巻線に供給する駆動手段と、を具備したブラシレスモ
ータであって、但し、前記駆動指令手段は、前記界磁部
の磁束を検出する1個の検出素子の出力信号に応動した
パルス信号を作成する回転検出手段と、前記回転検出手
段の前記パルス信号により前記界磁部の回転に同期した
タイミング間隔を計測する時間計測手段と、前記時間計
測手段の前記タイミング間隔よりも短い時間間隔であっ
て、前記時間計測手段の計測結果に応動した前記時間間
隔毎に、前記ロータの回転位置に対応した電気角に所要
の位相シフトを施した推定電気角を推定する電気角推定
手段と、前記推定電気角に対応した3相の前記駆動指令
信号を作成する指令作成手段と、を含んで構成され、前
記駆動手段は、前記推定電気角に対応して作成された3
相の前記駆動指令信号に応動して、前記電力供給手段の
MOS形の前記上側駆動トランジスタやMOS形の前記
下側駆動トランジスタを前記電気角推定手段の前記時間
間隔に関わらず所定の周波数によりパルス幅変調動作さ
せ、前記上側駆動トランジスタ,前記下側駆動トランジ
スタ,前記上側ダイオード,前記下側ダイオード及び前
記駆動巻線によって平滑された正弦波状の3相の駆動電
流を3相の前記駆動巻線に供給する手段を含んで構成し
たものである。
【0010】また、この目的を達成するために、本発明
の別の観点の構成のブラシレスモータは、ロータに取り
付けられ、永久磁石の発生磁束を用いてP極(ここに、
Pは2以上の偶数)の界磁磁極を形成した界磁部と、ス
テータに取り付けられ、前記界磁部の磁束に鎖交する3
相の駆動巻線と、MOS形の3個の上側駆動トランジス
タと、MOS形の3個の下側駆動トランジスタと、各上
側駆動トランジスタに並列に接続された3個の上側ダイ
オードと、各下側駆動トランジスタに並列に接続された
3個の下側ダイオードを含み、3相の前記駆動巻線に電
力を供給する電力供給手段と、2相の電流指令信号を作
成する電流指令手段と、前記駆動巻線への供給電流に対
応した2相の電流帰還信号を得る電流検出手段と、前記
電流指令信号と前記電流帰還信号を入力し、誤差検出動
作を行う変換比較手段と、前記変換比較手段の3相の出
力信号に応動して前記電力供給手段の前記上側駆動トラ
ンジスタと前記下側駆動トランジスタを駆動制御し、正
弦波状の3相の駆動電流を3相の前記駆動巻線に供給す
る駆動手段と、を具備したブラシレスモータであって、
但し、前記駆動指令手段は、前記界磁部の磁束を検出す
る1個の検出素子の出力信号に応動したパルス信号を得
る回転検出手段と、前記回転検出手段の前記パルス信号
により前記界磁部の回転に同期したタイミング間隔を計
測する時間計測手段と、前記時間計測手段の前記タイミ
ング間隔よりも短い時間間隔であって、前記時間計測手
段の計測結果に応動した前記時間間隔毎に、前記ロータ
の回転位置に対応した電気角に所要の位相シフトを施し
た推定電気角を推定する電気角推定手段と、前記推定電
気角を用いて2相の前記電流帰還信号を座標変換した2
相の変換帰還信号を得る変換帰還手段と、2相の前記変
換帰還信号と2相の前記電流指令信号の比較結果に応動
する2相の制御信号を得る制御作成手段と、前記推定電
気角を用いて2相の前記制御信号を座標変換した3相の
変換制御信号を得る変換制御作成手段と、3相の前記変
換制御信号に応動した前記変換比較手段の3相の前記出
力信号を得る出力作成手段と、を含んで構成され、前記
駆動手段は、前記推定電気角に対応して作成された前記
出力作成手段の3相の前記出力信号に応動して、前記電
力供給手段のMOS形の前記上側駆動トランジスタやM
OS形の前記下側駆動トランジスタを前記電気角推定手
段の前記時間間隔に関わらず 所定の周波数によりパルス
幅変調動作させ、前記上側駆動トランジスタ,前記下側
駆動トランジスタ,前記上側ダイオード,前記下側ダイ
オード及び前記駆動巻線によって平滑された正弦波状の
3相の駆動電流を3相の前記駆動巻線に供給する手段
含んで構成したものである。
【0011】
【作用】 この構成によって、回転検出手段のパルス信号
だけを用いて、ロータの回転に同期した時間間隔で逐次
新しい推定電気角を得て、この推定電気角を用いた駆動
指令信号の作成もしくは座標変換を行って、推定電気角
に対応した正弦波状の3相の駆動電流を3相の駆動巻線
に供給している。回転検出手段は、1個の検出素子によ
って界磁部の磁極を検出することにより、パルス信号を
得ている。その結果、駆動巻線の近傍に設けられる部品
数が大幅に少なくなり、簡素な回転検出手段を採用でき
る。また、回転検出手段のパルス信号のタイミング間隔
は、界磁部の回転時間に正確に対応するから、ロータの
回転速度が速い場合であっても、遅い場合であっても、
正確な電気角の推定ができ、界磁部の回転に同期した正
弦波状の駆動電流の供給が容易に実現できる。また、M
OS形の3個の上側駆動トランジスタとMOS形の3個
の下側駆動トランジスタと、各上側駆動トランジスタに
並列に接続された3個の上側ダイオードと各下側駆動ト
ランジスタに並列に接続された3個の下側ダイオードを
含んだ電力供給手段を用いて、推定電気角に対応して作
成された3相の駆動指令信号に応動してMOS形の上側
駆動トランジスタやMOS形の下側駆動トランジスタを
パルス幅変調制御し、正弦波状の3相の駆動電流を3相
の駆動巻線に供給するようにしている。これにより、騒
音・振動を大幅に低減できる。その結果、トルク変動の
少ない均一な駆動トルクを得て、モータは滑らかに回転
駆動され、モータ振動や騒音も大幅に小さくなる。
【0012】なお、本発明に記載の電気角は、界磁部の
2極分が正弦波の1周期である電気角の360度に相当
している。
【0013】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の一実施例について、図面を
参照しながら説明する。
【0014】図1から図7に本発明の第1の実施例のブ
ラシレスモータを示す。図2に第1の実施例のモータ構
造を示す。4極の界磁磁極の磁束を発生するロータ永久
磁石12は、内側磁路を形成する強磁性体の内側ヨーク
11と一緒にロータ回転軸10に固着されている。永久
磁石12は等角度間隔(90度)もしくは略等角度間隔
に4極の磁極(N,S,N,S)を有し、外周面側に強
磁性体の外側ヨーク13が固着されている。外側ヨーク
13は、永久磁石12の磁極面を覆う位置に磁束磁路を
形成するヨークブロック13a,13b,13c,13
dを有し、この4つのヨークブロックの機械的な連結部
分は径方向の厚さが非常に薄く、磁気飽和が生じて磁気
的には分離している。すなわち、ヨークブロックの連結
部分を直接通る磁束は非常に少なく無視できる。回転軸
10と内側ヨーク11と永久磁石12と外側ヨーク13
が一体化されてロータを形成し、ロータの永久磁石12
による発生磁束を用いて4極の界磁磁極を有する界磁部
を形成している。
【0015】ステータ鉄心14は、12個の突極を等角
度間隔(30度)もしくは略等角度間隔に設けられ、3
個の突極を巻回するように各駆動巻線A1,A2,A
3,A4,B1,B2,B3,B4,C1,C2,C
3,C4が位相をずらせて巻装されている。駆動巻線A
1,A2,A3,A4は電流方向が順次逆になるように
直列接続され、第1相の駆動巻線20Aを形成してい
る。同様に、駆動巻線B1,B2,B3,B4は電流方
向が順次逆になるように直列接続され、第2相の駆動巻
線20Bを形成している。さらに、駆動巻線C1,C
2,C3,C4は電流方向が順次逆になるように直列接
続され、第3相の駆動巻線20Cを形成している。
【0016】界磁部の永久磁石12の発生磁束はヨーク
ブロック13a,13b,13c,13dを通ってステ
ータ鉄心14の各突極に流入し、各駆動巻線と鎖交す
る。永久磁石12による鎖交磁束に関して、第1相と第
2相と第3相の駆動巻線間にはそれぞれ電気角で120
度の位相差がある。なお、本実施例では、機械角度18
0度(2極分の機械角度)が電気角の360度に相当す
る。
【0017】ステータ鉄心14の一部には検出素子17
が配置され、ロータに取り付けられた永久磁石12の発
生磁束を検知し、その磁束密度に応じた電気信号を発生
する。検出素子17には、たとえば、ホール素子や磁気
バイアスされた磁気抵抗素子や過飽和リアクトルなどが
使用される。
【0018】図1に第1の実施例のブラシレスモータの
回路構成を示す。図1において、20A,20B,20
Cは前述の3相の駆動巻線、21は駆動指令部、22は
駆動制御器、23は電力供給部、24a,24b,24
cは電流検出器である。電力供給部23は、上側駆動ト
ランジスタ31a,31b,31cと上側ダイオード3
2a,32b,32cと下側駆動トランジスタ33a,
33b,33cと下側ダイオード34a,34b,34
cを含んで構成されている。ここでは、駆動トランジス
タ31a,31b,31c,33a,33b,33cに
MOS形のトランジスタを使用している。また、駆動指
令部21は、回転検出器41と時間計測器42と駆動指
令作成部43(電気角推定器44と指令作成器45)と
必要に応じて制御器46を含んで構成されている。
【0019】駆動指令部21の回転検出器41は、検出
素子17の出力信号を用いて、ロータの回転速度に比例
した周波数のパルス信号gを発生する。図3に回転検出
器41の構成例を示す。検出素子17の出力信号eは、
ローパス形もしくはバンドパス形の増幅回路51により
振幅増幅され、整形回路52によりパルス信号gに波形
整形される。検出素子17は、ロータに取り付けられた
永久磁石12の磁束を検出するようにしているので、パ
ルス信号gはロータの回転に同期して変化し、2極分の
回転によって1パルスが発生する。すなわち、電気角3
60度分の回転によって1パルスが生じている。また、
パルスの変化時点は、検出素子17が永久磁石12の磁
極の切り替わり位置に対向する時点に対応している。
【0020】時間計測器42は、回転検出器41の出力
パルス信号gを入力し、ロータの回転速度に反比例して
変化するパルス信号gの発生タイミング間隔を計測す
る。図4に時間計測器42の構成例を示す。第1微分回
路61はパルス信号gの立ち下がりエッジをトリガとし
て所定時間幅”H”(高電位状態)になる第1微分パル
スを発生し、第2微分回路62は第1微分パルスの立ち
下がりエッジをトリガとして所定時間幅”H”となる第
2微分パルスyを発生する。第1カウンタ回路64は第
2微分パルスyの発生によってリセットされ、その後に
第1クロック回路63のクロックパルスck1をクロック
としてカウントアップする。第1カウンタ回路64のカ
ウント値は、第1微分回路61の第1微分パルスの発生
時点において第1ラッチ回路65にラッチされ、このラ
ッチ値を時間計測器42の出力信号fとして出力する。
これにより、第1ラッチ回路65の出力信号fはパルス
信号gの発生タイミング間隔に対応した時間計測結果に
なっている。
【0021】駆動指令作成部43は電気角推定器44と
指令作成器45によって構成され、時間計測器42の計
測結果信号fを入力してロータ回転位置に対応した電気
角を推定し、推定電気角を用いた3相の正弦波状の駆動
指令信号ja,jb,jcを出力する。また、駆動指令信
号ja,jb,jcの振幅は制御器46の電流指令信号j
q,jdに応動して変化する。図5に電気角推定器44の
構成例を示す。図5の乗算回路71は、時間計測器42
の計測結果信号fと後述する補正係数回路78の補正信
号n(ほぼ1に等しい)を掛け合わせる。第2ラッチ回
路72は、乗算回路71の乗算信号を第2微分パルスy
の発生によってラッチする。第2カウンタ回路74は、
第2クロック回路73のクロックパルスck2をクロック
としてカウントダウンし、そのカウント値が零になった
時点において所定時間幅の内部タイミング信号z(零検
出パルス)を出力し、次のクロックパルスCK2の到来時
点において第2ラッチ回路72のラッチ値を第2カウン
タ回路74にロードし、その後に、カウントダウン動作
を継続する。第2カウンタ回路74は、カウント値が零
になる毎に前述の動作を繰り返し、第2ラッチ回路72
のラッチ値に応じた時間間隔で内部タイミング信号z
(零検出パルス)を出力する。第2クロック回路73の
クロックパルスck2は第1クロック回路63のクロック
パルスck1よりも所要倍速く変化する。本実施例では、
説明のために(ck2のクロック周波数)/(ck1のクロッ
ク周波数)=12にしている(この比率は大きいほど良
く、36以上が好ましい)。その結果、第2カウント回
路74は時間計測器42の検出タイミング間隔(パルス
信号gの発生タイミング間隔)のおよそ1/12の時間
間隔毎に内部タイミング信号zを出力する。第3カウン
タ回路75は、内部タイミング信号zをクロックとして
カウントアップしていく。第3カウンタ回路75のカウ
ント値vが第2設定値v2になると、第2設定値検出回
路77が動作し、次の内部タイミング信号zの発生時点
において第3カウンタ回路75に第1設定値出力回路7
6の第1設定値v1をロードさせる。その後、内部タイ
ミング信号zの発生により順次カウントアップしてい
く。その結果、第3カウンタ回路75は第1設定値v1
から第2設定値v2の間をカウントし、推定電気角に相
当するカウント値vを出力する。本実施例では、説明の
ために、電気角換算でv1=−180度,v2=180度
−(1ステップ分)=150度にしている。
【0022】補正係数回路78は、第3カウンタ回路7
5のカウント値vから補正信号nを求めている。補正信
号nを使用するタイミングは、第2ラッチ回路72を動
作させる第2微分パルスyの発生時点であるから、この
ときの補正信号nについて説明する。補正係数回路78
は、第3カウンタ回路75のカウント値v(電気角換
算)が零に等しいときには補正信号nを1にし、カウン
ト値vが負の時には電気角360度に対する比に応動す
る負値kを補正値として補正信号nを(1+k)にし、
カウント値vが正の時には電気角360度に対する比に
応動する正値kを補正値として補正信号nを(1+k)
にしている。これにより、第2微分パルスyの発生時点
におけるカウント値v(推定電気角)の所定値(零)か
らのズレ量v3を検出し、ズレ量v3に対応した補正信号
nを得て、時間計測器42の計測出力信号fに乗算補正
をかけ、第2ラッチ回路72に格納保存する。第2ラッ
チ回路72のラッチ値は第2カウンタ回路74のサイク
ル時間間隔(内部タイミング信号zの発生時間間隔)を
決めるデータになるので、補正係数回路78の補正信号
nによって内部タイミング信号zの発生時間間隔を補正
している。
【0023】図8に回転検出器41と時間計測器42と
電気角推定器44の主要部分の動作関係を説明する信号
波形を示す(アナログ波形に直して示した)。検出素子
17によるロータ永久磁石12の磁束検出信号(図8
(a))は、回転検出器41において波形整形され、パル
ス信号g(図8(b))として出力される。時間計測器4
2の第1カウンタ回路64は、パルス信号gの立ち下が
りエッジの発生タイミング間隔をディジタル的に計測し
(図8(c))、その計測結果である第1ラッチ回路65
の出力信号fを得る。電気角推定器44の第2カウンタ
回路74は、時間計測器42の計測結果信号fに応動し
た第2ラッチ回路72のラッチ値をロード値として周期
的にカウントダウンを行い(図8(d))、カウント値が
零になる毎に内部タイミング信号z(零検出パルス)を
作りだす。内部タイミング信号zの発生毎に推定電気角
に相当する第3カウント回路75のカウント値(図8
(e))を変化させ、電気角信号vとして出力する。パル
ス信号gの立ち下がりエッジ発生時点における推定電気
角と所定値(零)とのズレ量v3を検出し、このズレ量
v3に応じた補正信号nを時間計測器42の計測結果信
号fに乗算し、その乗算結果を第2ラッチ回路72にラ
ッチさせている。その結果、第2カウンタ回路74によ
る内部タイミング信号zの発生時間間隔がズレ量v3に
応じて補正される。すなわち、推定電気角が遅れている
場合(v3<0)には内部タイミング信号zの発生時間
間隔を短くなるように補正し、推定電気角が進んでいる
場合(v3>0)には内部タイミング信号zの発生時間
間隔を長くなるように補正している。その結果、次のパ
ルス信号gの立ち下がりエッジ発生時点におけるズレ量
は零もしくは小さくなる。これにより、ロータの回転位
置を示すパルス信号gに同期した第3カウンタ回路75
のカウント信号v(推定電気角に対応)が得られる。
【0024】指令作成器45は、カウント信号vと内部
タイミング信号zおよび電流指令信号jq,jdが入力さ
れ、3相の正弦波状の駆動指令信号ja,jb,jcが出
力される。指令作成器45はマイクロコンピュータによ
って構成され、図6に示したフローチャートの演算処理
を行う。 (1)割り込み開始処理80 内部タイミング信号zの発生によって、下記の割り込み
処理を行う。 (2)入力処理81 カウント信号vと電流指令信号jq,jd(2相の電流
指令信号)を入力する。 (3)2相回転・静止変換処理82 カウント信号vから位相あわせを行った変換用電気角w
を計算する。
【0025】w=k0・(v+v0) ここに、k0は比例係数、v0は位相シフト値である。次
に、下記の(数1)により回転座標系と静止座標系の間
の座標変換を行い、2相の電流指令信号jq,jdに比例
し、電気角wの座標変換をした変換電流指令信号hq,
hdを求める。なお、変換電流指令信号hq,hdは、電
気角で90度の位相差を有する2相信号になっている。
【0026】
【数1】
【0027】(4)2相・3相変換処理83 2相の変換電流指令信号hq,hdから3相の駆動指令信
号ja,jb,jcを下式により求める。
【0028】
【数2】
【0029】ここに、Joは比例定数である。なお、こ
の2相・3相変換処理によって得られる駆動指令信号j
a,jb,jcは、電気角で120度ずつの位相差を有す
る3相信号になっている。 (5)出力処理84 駆動指令信号ja,jb,jcをDA変換して出力する。 (6)終了処理85 割り込み処理を終了する。
【0030】制御器46は、2相の電流指令信号jq,
jdを指令作成器45に与えている。本実施例では、速
度指令信号rと時間計測器42の計測結果信号fを比較
して、その差を零にするように所定の速度制御演算を行
って電流指令信号jq,jdを得ている。前述の図6のフ
ローチャートに示したように、指令作成器45の駆動指
令信号ja,jb,jcの振幅は、電流指令信号jq,jd
に比例して変化する。
【0031】駆動制御器22は、駆動指令信号ja,j
b,jcと電流帰還信号da,db,dcをそれぞれ比較
し、駆動指令信号に対応した駆動電流Ia,Ib,Icを
それぞれ駆動巻線20A,20B,20Cに供給するよ
うに、駆動トランジスタ群をPWM制御(パルス幅変調
制御)する。図7に駆動制御器22の構成および電力供
給部23や駆動巻線20A,20B,20Cとの接続を
示す。駆動制御器22は、差動増幅回路91a,91
b,91cとコンパレータ92a,92b,92cと三
角波発生回路93によって構成されている。差動増幅回
路91aは、駆動指令信号jaと電流検出器24aの電
流帰還信号daとの差信号を増幅出力する。コンパレー
タ92aは、差動増幅回路91aの出力と三角波発生回
路93の所定周波数(20kHz程度)の三角波信号と
を比較し、PWM信号(パルス幅変調信号)を作り出
す。コンパレータ92aのPWM信号は上側駆動トラン
ジスタ31aと下側駆動トランジスタ33aをオン・オ
フ駆動し、上側ダイオード32a,下側ダイオード34
a及び駆動巻線によって平滑化された駆動電流Iaを駆
動巻線20Aに供給する。従って、電流検出器24aと
差動増幅回路91aとコンパレータ92aと駆動トラン
ジスタ31a,33aとダイオード32a,34aと駆
動巻線によってフィードバックループが構成され、駆動
電流Iaは駆動指令信号jaに比例もしくは略比例した正
弦波状の電流になる。同様に、電流検出器24bと差動
増幅回路91bとコンパレータ92bと駆動トランジス
タ31b,33bとダイオード32b,34bと駆動巻
線によってフィードバックループが構成され、駆動電流
Ibは駆動指令信号jbに比例もしくは略比例した正弦波
状の電流になる。さらに、電流検出器24cと差動増幅
回路91cとコンパレータ92cと駆動トランジスタ3
1c,33cとダイオード32c,34cと駆動巻線に
よってフィードバックループが構成され、駆動電流Ic
は駆動指令信号jcに比例もしくは略比例した正弦波状
の電流になる。
【0032】本実施例に示したように、回転検出器と時
間計測器と電気角推定器と指令作成器により推定電気角
を得て、推定電気角に対応した3相の正弦波状の駆動指
令信号ja,jb,jcを作りだし、駆動指令信号ja,j
b,jcに比例した3相の正弦波状の駆動電流Ia,I
b,Icを駆動巻線20A,20B,20Cに供給する
ならば、トルク変動の少ない均一なトルクを得ることが
できる。これについて説明する。発生トルクは各相の駆
動電流Ia,Ib,Icと永久磁石12の磁束との相互
作用によって発生し、通常、永久磁石12の発生磁束密
度も正弦波状に変化する。その結果、発生トルクは Tor=Kr・{sinw・sin(w+w1)+sin(w−120)・sin(w+w1−120) +sin(w−240)・sin(w+w1−240)} =(3/2)・Kr・cosw1 となり、均一な駆動トルクTorを得ることができる(こ
こに、w1は電流と磁束密度の位相ズレに相当してい
る)。従って、モータ振動や騒音は極めて小さくなる。
【0033】また、本実施例に示したように、ロータの
回転に同期して変化するパルス信号の発生タイミング間
隔を計測し、この計測結果に応動した時間間隔毎に推定
電気角を変化させ、推定電気角に対応した正弦波状の駆
動指令信号を発生させるならば、極めて簡素な検出素子
(1個の検出素子)を用いていながら、ロータの回転に
同期して滑らかに変化する正弦波状の駆動指令信号を得
ることができる。
【0034】さらに、本実施例に示したように、パルス
信号のエッジ発生時点における推定電気角と所定値との
ズレ量を検出し、このズレ量に基づいて内部タイミング
信号の発生時間間隔を補正するならば、推定電気角を徐
々に補正して、ロータの回転に同期した値に一致させる
ことができる。その結果、駆動指令信号がロータの回転
と極めて良く同期した正弦波状になり、モータの同期は
ずれ・脱調を防止することができる。また、推定電気角
の変化が所定のステップ角の範囲内で連続的となり、正
弦波状の駆動指令信号に不連続が発生しない。従って、
前述のごとき滑らかな駆動電流を供給でき、均一な駆動
トルクを得ることができ、モータ振動・騒音も少なくな
る。
【0035】さらに、本実施例に示したように、ロータ
界磁部の外側ヨーク13の内側に埋め込まれた永久磁石
12の各磁極の発生する磁束を強磁性体製ヨークブロッ
ク13a,13b,13c,13dによって導き、ステ
ータの駆動巻線が施された突極に流入出させるモータ構
造を採用し、駆動巻線に3相の正弦波状の駆動電流I
a,Ib,Icを供給するようにした場合には、電流指令
信号jq,jdの比率を変えて与えることにより駆動指令
信号ja,jb,jcを適度に位相進みさせ、駆動指令信
号に対応した駆動電流Ia,Ib,Icの電流位相を進み
位相にすることにより、高速回転時の発生トルクの増大
や最高回転速度の増加を図ることができる。これについ
て説明する。高速回転時に生じる永久磁石磁束による逆
起電圧(速度起電力)は駆動電流の流れを阻止するもの
であり、その結果、高速回転時の駆動電流が少なくな
り、発生トルクを小さくする。また、最高回転速度も逆
起電圧によって制限され、低く押さえられてしまう。こ
れに対し、位相進みした駆動電流を流すようにするなら
ば、駆動電流によるインダクタンス電圧が逆起電圧を減
算する方向で発生し、駆動電流を流すための余裕電圧を
大きくする。その結果、高速回転時の駆動電流を大きく
でき、発生トルクの増大や最高回転速度の増加を実現で
きる。特に、本実施例のモータ構造では、駆動巻線から
みたインダクタンスが外側ヨークブロックの存在によっ
てかなり大きくなり、インダクタンス電圧による減算効
果が大きくなり、トルク増大や最高回転速度増加の効果
を大きくできる。また、駆動電流の位相を進めることに
より、外側ヨークブロックによるリラクタンストルクも
利用でき、発生トルクはさらに大きくなる。これらの効
果は、正弦波状の駆動電流を供給することにより得られ
る利点の一つである。また、駆動指令信号や駆動電流の
位相進み量は必要に応じて変化させることが可能であ
り、低速回転時には位相進みを零もしくは小さくし、高
速回転になる程位相進みを大きくしている。また、この
ような駆動指令信号の位相進めは、実際の回転位置に相
当する電気角に対して推定電気角自体を位相進みさせる
ことによっても実現でき、本発明に含まれる。
【0036】なお、本実施例のブラシレスモータの起動
時には、図示しない起動回路によって、所定の周期にて
変化する3相の駆動指令信号を駆動制御器22に加え
て、駆動巻線20A,20B,20Cへの駆動電流を強
制的に切り替えることにより、所定方向への回転を行わ
せる。ロータの回転に伴って回転検出器41のパルス信
号gが発生し、時間計測器42が動作することによって
定常的な正弦波状の駆動指令信号ja,jb,jcを作り
だし、前述の定常的な駆動動作に移行させる(このと
き、起動回路は停止させる)。
【0037】(実施例2)以下、本発明の第2の実施例
について、図面を参照しながら説明する。
【0038】図9から図12に本発明のブラシレスモー
タの第2の実施例を示す。図9に第2の実施例の回路構
成を示す(前述の第1の実施例と同じものは同一の番号
を付けた)。本実施例では、駆動指令部21の駆動指令
作成部43をマイクロコンピュータ器101とタイマー
器102によって構成し、後述するように機能の強化を
図った。また、電流検出器を2個に削減し、他の1相の
電流検出は加算器103と反転増幅器104によって行
った。その他の部分の構成および動作は、前述の実施例
と同様であり、説明を省略する。また、本実施例のモー
タ構造は、図2と同様である。
【0039】まず、電流検出について説明する。3相の
駆動電流Ia,Ib,Icの合成値は零であるから、電流
帰還信号da,db,dcの合成値も零である。そのた
め、1相分の信号は他の2相分の信号から下式によって
得ることができる。
【0040】dc=−(da+db) 従って、加算器103によって2相分の電流帰還信号d
a,dbを加算し、反転増幅器104によって加算結果の
符号を反転すれば、残りの相の電流帰還信号dcを得る
ことができる。
【0041】次に、駆動指令作成部43のマイクロコン
ピュータ器101とタイマー器102の動作について説
明する。マイクロコンピュータ器101は、時間計測器
42の計測結果信号fと第2微分パルスyと電流指令信
号jq,jdを入力し、所定の演算処理を行って駆動指令
信号ja,jb,jcを出力する。図10と図11にマイ
クロコンピュータ器101のフローチャートを示す。
【0042】まず、図10に示した第2微分パルスyに
よる割り込み処理について説明する。この処理は、時間
計測器42が新しい計測結果を得る毎に実行される。 (1)割り込み処理110 第2微分パルスyの発生により下記の割り込み処理を行
う。 (2)入力処理111 時間計測器42の計測結果信号fを入力し、その値をF
とする。 (3)基本タイマー値設定処理112 計測結果値Fをタイマー器102用のタイマー値Ttに
設定する。すなわち、 Tt=F (4)ズレ量検出処理113 この時点における後述の内部カウンタのカウント値V
(推定電気角に相当)をV3に入れる。すなわち、 V3=V とし、内部カウント値の所定値(零)からのズレ量を得
る。内部カウント値の位相が遅れている場合にはV3は
負であり、位相が進んでいる場合にはV3は正である。 (5)ズレ補正処理114 検出ズレ量V3に応じてタイマー値Ttを補正する。すな
わち、 Tt=Tt+k1・V3 ここに、k1は比例係数である。内部カウント値の位相
が遅れている場合にはV3<0でありTtは小さくなるよ
うに補正され、内部カウント値の位相が進んでいる場合
にはV3>0でありTtは大きくなるように補正される。 (6)加減速検出処理115 新しい計測結果値Fと1回古い計測結果値F1から加速
・減速状態を表す加減速値Acを算出し、その後に、次
回の処理のためにF1にFを代入する。
【0043】Ac=F−F1 F1=F 加減速値Acは、加速時にはF<F1であるから負値にな
り、減速時にはF>F1であるから正値になる。 (7)加減速補正処理116 加減速値Acに応じてタイマー値Ttを補正する。すなわ
ち、 Tt=Tt+k2・Ac ここに、k2は比例係数である。加速時にはAc<0であ
りTtは小さくなるように補正され、減速時にはAc>0
でありTtは大きくなるように補正される。 (8)タイマー器への出力処理117 タイマー値Ttをタイマー器102に出力して保存させ
る。タイマー器102は、次回のタイマー計数からこの
Ttをロード値としてダウンカウントし、零になる毎に
内部タイミング信号zをマイクロコンピュータ器101
に出力し、その後に、Ttをロードしてダウンカウント
を継続する。従って、タイマー値Ttに応じた内部タイ
ミング時間間隔毎に、内部タイミング信号zを得ること
ができる。 (9)割り込み終了処理118 割り込み処理を終了する。
【0044】次に、図11に示した内部タイミング信号
zによる割り込み処理について説明する。この処理は、
タイマー器102が内部タイミング信号zを発生する毎
に実行される。 (1)割り込み処理120 内部タイミング信号zの発生により下記の割り込み処理
を行う。 (2)入力処理121 電流指令信号jq,jdを入力する。 (3)内部カウント処理122 推定電気角に対応する内部カウント値Vをインクリメン
トする。すなわち、 V=V+1 にする。Vが第2設定値V2に等しくなった(もしくは
大きくなった)場合に、Vを第1設定値V1にリセット
する。ここに、第1設定値V1は電気角換算で−180
度に相当する負値であり、第2設定値V2は180度−
(1カウント分)に相当する正値である。従って、内部
カウント値Vは、内部タイミング信号zの到来毎にカウ
ントアップし、第1設定値V1から第2設定値V2の間で
繰り返し計数する。 (4)2相回転・静止変換処理123 内部カウント値Vから位相あわせを行った変換用電気角
wを計算する。
【0045】w=k0・(V+V0) ここに、k0は比例係数、V0は位相シフト値である。次
に、回転座標系と静止座標系の間の座標変換を行い、座
標変換された変換電流指令信号hq,hdを求める(具体
的な式は、前述の(数1)である)。 (5)2相・3相変換処理124 2相の変換電流指令信号hq,hdから3相の駆動指令信
号ja,jb,jcを算出する(具体的な式は、前述の
(数2)である)。 (6)出力処理125 駆動指令信号ja,jb,jcをDA変換して出力する。 (7)終了処理127 割り込み処理を終了する。
【0046】本実施例のモータ構造や回転検出器41や
時間計測器42や制御器43や駆動制御器22や電力供
給部23の構成及び動作は、前述の第1の実施例と同じ
であり、説明を省略する。本実施例の駆動電流Ia,I
b,Icも駆動指令信号ja,jb,jcに比例した3相の
正弦波状の電流になる。
【0047】本実施例では、パルス信号のエッジ発生時
点における推定電気角のズレ量を検出し、このズレ量に
基づいて内部タイミング信号の発生時間間隔を補正し、
推定電気角を徐々にロータの回転に同期した値に一致さ
せている。同時に、ロータの加速・減速状態を検出した
加減速値Acに基づいて内部タイミング信号の発生時間
間隔を補正し、加速時には時間間隔を短くし、減速時に
は時間間隔を長くしている。これにより、加減速状態に
おける推定電気角もロータの回転位置と非常に良く一致
し、変動の少ない均一なトルクを得ることができる。
【0048】なお、これらの補正は適時なくすことも可
能である。たとえば、図10のズレ補正処理114をな
くすならば、加減速補正だけを行うようになる。また、
加減速補正処理116をなくすならば、ズレ補正処理だ
けを行うようになる。さらに、ズレ補正処理114と加
減速補正処理116の両方をなくすならば、補正処理を
全く行わないようになる。
【0049】さらに、ズレ補正処理を簡単化して、パル
ス信号gの発生タイミングにおいて推定電気角を所定値
に直接補正することも可能である。図12にその具体的
なフローチャートを示す(図10のフローチャートと置
き換える)。 (1)割り込み処理130 第2微分パルスyの発生により下記の割り込み処理を行
う。 (2)入力処理131 時間計測器42の計測結果信号fを入力し、その値をF
とする。 (3)タイマー値設定処理132 計測結果値Fをタイマー値Ttに設定する。すなわち、 Tt=F (4)ズレ補正処理133 内部カウント値Vを所定値Vr(たとえば、零)にす
る。すなわち、 V=Vr にする。 (5)タイマー器への出力処理134 タイマー値Ttをタイマー器102に出力して保存さ
せ、タイマー値Ttに応じた内部タイミング時間間隔毎
に、内部タイミング信号zを出力させる。 (6)割り込み終了処理135 割り込み処理を終了する。
【0050】この方法は、推定電気角に比較的な大きな
不連続が生じ易く、駆動指令信号の滑らかさに欠けると
いう欠点はあるが、瞬時に推定電気角をロータ回転に同
期させることができるという利点がある。従って、定常
定速回転状態のようなズレ量の少ない場合に有効な方法
である。
【0051】なお、本実施例のブラシレスモータの起動
時には、マイクロコンピュータ器101の図示しない起
動処理プログラムによって、所定の周期にて変化する3
相の駆動指令信号を駆動制御器22に加えて、駆動巻線
20A,20B,20Cへの駆動電流を強制的に切り替
えることにより、所定方向への回転を行わせる。ロータ
の回転に伴って回転検出器41のパルス信号gが発生
し、時間計測器42が動作することによって定常的な正
弦波状の駆動指令信号ja,jb,jcを作りだし、前述
の定常的な駆動動作に移行させる(このとき、起動処理
プログラムは停止させる)。
【0052】さらに、本実施例では、永久磁石の界磁磁
束を検出する検出素子を用いて回転検出器41を構成し
たが、本発明はそのような場合に限らず、1相の駆動巻
線に発生する逆起電圧(速度起電力)に応動した信号を
検出してパルス信号を得る回転検出器を用いても良く、
本発明に含まれる。駆動巻線に生じる逆起電圧からパル
ス信号を得るようにするならば、特別な検出素子が不要
になり、モータ構造は簡素になる。
【0053】さらに、本実施例では、3相の駆動指令信
号ja,jb,jcと3相の電流帰還信号da,db,dcを
それぞれ比較した結果によって駆動トランジスタを駆動
制御したが、本発明はそのような場合に限らず、たとえ
ば、2相分の駆動指令信号ja,jbと2相分の電流帰還
信号da,dbをそれぞれ比較して2相分の比較誤差信号
を作り、これらの2相分の比較誤差信号を加算して符号
反転することによって残りの1相分の比較誤差信号を作
り、このようにして求めた3相分の比較誤差信号によっ
て駆動トランジスタを駆動制御しても良く、本発明に含
まれる。
【0054】また、本実施例では、3相の駆動指令信号
ja,jb,jcと3相の電流帰還信号da,db,dcをそ
れぞれアナログ信号として比較したが、本発明はそのよ
うな場合に限らず、たとえば、電流帰還信号da,db,
dcをAD変換してディジタル信号としてマイクロコン
ピュータ器に入力し、駆動指令信号と電流帰還信号をデ
ィジタル的に比較するようにしても良く、本発明に含ま
れる。なお、本発明で述べている正弦波状の駆動指令信
号や駆動電流は、電流指令信号jq,jdを一定とした場
合に、推定電気角の変化に対して駆動指令信号や駆動電
流が正弦波状に変化することを意味している。
【0055】(実施例3)以下、本発明の第3の実施例
について、図面を参照しながら説明する。
【0056】図13から図17に本発明のブラシレスモ
ータの第3の実施例を示す。図13に第3の実施例の回
路構成を示し、図14にモータ構造を示す。本実施例で
は、検出素子の個数を増やし、回転検出器201とマイ
クロコンピュータ器101の処理を改良し、位置検出信
号を使用した起動動作も行えるようにしている。その他
の構成及び動作について、前述の実施例と同様な部分に
ついては同じ番号を付した。
【0057】まず、図14のモータ構造について説明す
る。ロータ回転軸10に取り付けられた強磁性体製の内
側ヨーク11と外側ヨーク13は、軸対称の4カ所(9
0度対称)において細い連結部分を有している。これに
より、機械的な連結を保つようにしているが、磁気飽和
が生じて磁気的には分離されている。内側ヨーク11と
外側ヨーク13の4カ所の隙間には、半径方向に磁化さ
れた永久磁石12a,12b,12c,12dがそれぞ
れ極性を交互に変えながら埋め込まれている。また、各
磁極の外周側には、外側ヨーク13のヨークブロック1
3a,13b,13c,13dが配置されている。その
結果、永久磁石12a,12b,12c,12dと外側
ヨーク13からなる界磁部は、円周上に順次N,S,
N,Sの4極の界磁磁極を等角度間隔(90度)もしく
は略等角度間隔に形成している。
【0058】ステータ鉄心14には、3相の駆動巻線
(A1,A2,A3,A4),(B1,B2,B3,B
4),(C1,C2,C3,C4)が所定の位相差を設
けて巻装され、(A1,A2,A3,A4)は第1相の
駆動巻線20Aを形成し、(B1,B2,B3,B4)
は第2相の駆動巻線20Bを形成し、(C1,C2,C
3,C4)は第3相の駆動巻線20Cを形成している。
また、界磁部の発生磁束を検出する検出素子211a,
211b,211cが、3相の駆動巻線20A,20
B,20Cに対応して配置されている。
【0059】回転検出器201は、3個の検出素子21
1a,211b,211cの検出出力から得られるロー
タの回転位置に対応した3相の位置信号ga,gb,gc
と、これらの位置信号を合成したパルス信号gを出力す
る。図15に回転検出器201の具体的な構成を示す。
検出素子211a,211bの出力は増幅回路222
a,222bによって所要倍の増幅をされた後に、整形
回路223a,223bによって波形整形され、位置信
号ga,gbを得る。また、検出素子211cの出力は反
転増幅回路221によって反対符号に反転増幅された後
に、増幅回路222cによって所要倍の増幅をされ、さ
らに、整形回路223cによって波形整形され、位置信
号gcを得る。これにより、位置信号ga,gb,gcは電
気的に120度の位相差を有する3相のディジタル信号
になる。位置信号ga,gb,gcは、アンド回路22
4,225,226とオア回路227によって論理合成
され、パルス信号gを出力する。パルス信号gは、2個
の位置信号が”H”(高電位状態)の時に”H”にな
り、2個の位置信号が”L”(低電位状態)の時に”
L”となる。図18(a)〜(d)に位置信号ga,g
b,gcとパルス信号gの波形関係を示す。
【0060】回転検出器201のパルス信号gは時間計
測器42に入力され、パルス信号gの立ち下がりエッジ
の発生タイミング間隔を計測し、計測結果信号fと第2
微分パルスyを得る。時間計測器42は図4に示した構
成と同様である。
【0061】マイクロコンピュータ器101は、計測結
果信号fと第2微分パルスyと電流指令信号jq,jdと
位置信号ga,gb,gcを入力し、所定の処理をして駆
動指令信号ja,jb,jcを出力する。
【0062】定常的な回転状態においては、マイクロコ
ンピュータ器101は図16および前述の図11のフロ
ーチャートに示した処理を実行する。図16に示した第
2微分パルスyによる割り込み処理について説明する。
この処理は、時間計測器42が新しい計測結果を得る毎
に実行される。 (1)割り込み処理230 第2微分パルスyの発生により下記の割り込み処理を行
う。 (2)入力処理231 時間計測器42の計測結果信号fを入力し、その値をF
とする。 (3)基本タイマー値設定処理232 計測結果値Fをタイマー値Ttに設定する。すなわち、 Tt=F (4)入力処理233 位置信号ga,gb,gcを入力する。 (5)ズレ量検出処理234 この時点における内部カウント値V(推定電気角に相当
し、図11のフローチャートの内部カウント処理122
において得られるカウント値)の期待値Vpを、位置信
号ga,gb,gcの状態に応じて選択する。パルス信号
gの立ち下がりエッジの発生タイミングは、位置信号g
a,gb,gcの状態に関して3状態があるので、推定電
気角として120度ずつ離れた3個の期待値の中から対
応した期待値を選択する。次に、この時点における内部
カウント値Vと選択された期待値Vpのズレ量V3を検出
する(V3=V−Vp)。従って、内部カウント値の位相
が遅れている場合にはV3は負であり、位相が進んでい
る場合にはV3は正である。 (6)ズレ補正処理235 検出ズレ量V3に応じてタイマー値Ttを補正する。すな
わち、 Tt=Tt+k1・V3 ここに、k1は比例係数である。内部カウント値の位相
が遅れている場合にはV3<0でありTtは小さくなるよ
うに補正され、内部カウント値の位相が進んでいる場合
にはV3>0でありTtは大きくなるように補正される。 (7)タイマー器への出力処理236 タイマー値Ttをタイマー器102に出力して保存させ
る。タイマー器102は、次回のタイマー計数からこの
Ttをロード値としてダウンカウントし、零になる毎に
内部タイミング信号zをマイクロコンピュータ器101
に出力し、その後に、Ttをロードしてダウンカウント
を継続する。従って、タイマー値Ttに応じた内部タイ
ミング時間間隔毎に、内部タイミング信号zを得ること
ができる。 (8)割り込み終了処理237 割り込み処理を終了する。
【0063】このようにして、内部タイミング信号zを
発生させるタイマー器102へのタイマー値設定を行っ
ている。
【0064】タイマー器102の内部タイミング信号z
による割り込み処理は、前述の図11のフローチャート
に示したものであり、タイマー値Ttに応動した時間間
隔毎に内部タイミング信号zが発生し、内部タイミング
信号zの発生により内部カウンタのカウント値Vを更新
して新しい推定電気角を得て、この推定電気角を用いて
電流指令信号jq,jdの回転・静止座標変換を行い、さ
らに、2相・3相変換を行って3相の正弦波状の駆動指
令信号ja,jb,jcを出力する(図11のフローチャ
ートの説明と同様であり、詳細な説明を省略する)。な
お、内部カウント値Vが電気角360度相当変化する間
に、パルス信号gの立ち下がりエッジは3回到来する
が、各到来時点においてズレ量の検出を行い、次の到来
時点までにズレ量が少なくするように内部タイミング信
号zの発生時間隔(タイマー値Tt)が補正されてい
る。
【0065】駆動制御器22や電力供給部23等の構成
及び動作は、前述の実施例と同様であり、駆動指令信号
ja,jb,jcに比例した正弦波状の駆動電流Ia,I
b,Icを駆動巻線20A,20B,20Cに供給する。
これにより、変動の少ない均一なトルクを得て、モータ
は滑らかに回転を持続する。
【0066】次に、起動時の動作について説明する。図
17に起動時の処理を含んだマイクロコンピュータ器1
01のフローチャートを示す。 (1)開始処理240 電源投入時よりこの処理が開始される。 (2)判断処理241 定常処理中であるかどうか判断する。モータが回転して
いて時間計測器42の計測結果信号fを用いて駆動指令
信号を作る定常回転状態の場合には、処理245に分岐
する。起動状態の場合には、処理242に分岐し、起動
用の駆動指令信号の作成を行う。なお、定常回転状態の
判断は、たとえば、時間計測器42の第2微分パルスy
が所定時間間隔内で繰り返し到来していることにより判
断する。また、起動状態と判断した場合には、内部タイ
ミング信号zの割り込み処理を行わない。 (3)入力処理242 位置信号ga,gb,gcを入力する。 (4)駆動指令作成処理243 位置信号ga,gb,gcから駆動指令信号ja,jb,jc
を下式により作成する。
【0067】ja=Jm・(ga−gb) jb=Jm・(gb−gc) jc=Jm・(gc−ga) ここに、ga,gb,gcは”H”の時に1、”L”の時
に0とする。従って、ja,jb,jcはJm,0,−Jm
の3状態で変化する。図18(e),(f),(g)に
起動時の駆動指令信号ja,jb,jcの波形を示す。 (5)出力処理244 起動用の駆動指令信号ja,jb,jcをDA変換して出
力する。 (6)メインルーチン処理245 所要のメイン処理を行い、判断処理241に分岐する。
なお、メイン処理の処理量は少なくし、起動時の駆動指
令信号の作成に影響しないようにしている(必要なら
ば、メイン処理はなくしても良い)。
【0068】本実施例では、3相の位置信号ga,gb,
gcを位置検出し(位置検出機構)、位置信号ga,g
b,gcを用いてステップ的に変化する矩形波状の駆動指
令信号ja,jb,jcを起動用駆動指令信号として作成
し(起動用駆動指令作成機構)、起動用駆動指令信号に
よって確実な回転駆動を行わせ、かつ、回転時には推定
電気角を用いた正弦波状の駆動指令信号ja,jb,jc
によって滑らかな回転駆動を行っている。その結果、安
定で確実なモータ起動動作が行われると共に、回転時に
は変動の少ない均一な駆動トルクが得られ、モータ振動
・騒音が著しく小さくなる。
【0069】本実施例では、3相の位置信号ga,gb,
gcを合成したパルス信号gの発生タイミング間隔を時
間計測しているので、電気角360度当たりの計測回数
が3倍に多くなり、より正確な電気角推定が行われる。
また、ズレ量の検出・補正動作も3倍に多くなり、ズレ
量は大幅に小さくなる。また、本実施例の図16のフロ
ーチャートの処理235と処理236の間に図10に示
した加減速検出処理115及び加減速補正処理116を
挿入して、加減速検出・補正動作を行わせるようにして
も良く、本発明に含まれる。
【0070】さらに、本実施例では、永久磁石の界磁磁
束を検出する3個の検出素子を用いて回転検出器201
を構成したが、本発明はそのような場合に限らず、定常
回転時に3相の駆動巻線に発生する逆起電圧に応動する
信号をパルス整形することにより、位置信号とパルス信
号を得る回転検出器を用いても良い(このとき、モータ
の起動動作は、前述の第1の実施例で説明したように、
適当な周期で駆動電流を切り替えるようにすれば良
い)。駆動巻線に生じる逆起電圧を検出するようにする
ならば、特別な検出素子が不要になり、モータ構造は簡
素になる。
【0071】(実施例4)以下、本発明の第4の実施例
について、図面を参照しながら説明する。
【0072】図19から図22に本発明のブラシレスモ
ータの第4の実施例を示す。図19に第4の実施例の回
路構成を示す(前述の第2の実施例と同じものは同一の
番号を付けた)。本実施例では、変換比較部301の演
算部311をマイクロコンピュータ器312とタイマー
器313によって構成し、後述するように、電流指令部
302の電流指令信号jq,jdと電流検出器24a,2
4bの電流帰還信号da,dbを入力して、推定電気角を
用いて所定の変換・比較演算を行い、誤差検出動作や制
御演算動作を行っている。また、PWM器303は、変
換比較部301の出力信号ma,mb,mcからPWM信
号(パルス幅変調信号)を作成し、駆動トランジスタ3
1a,31b,31c,33a,33b,33cをオン
・オフ制御する。その他の構成および動作は、前述の実
施例と同様であり、詳細な説明は省略する。また、本実
施例のモータ構造は、図2と同様である。
【0073】変換比較部301の回転検出器41は、検
出素子17の出力信号を用いて、ロータの回転速度に比
例した周波数のパルス信号gを発生する。回転検出器4
1は、図3に示した構成例を用いている。時間計測器4
2は、回転検出器41の出力パルス信号gの発生タイミ
ング間隔を計測し、計測結果信号fと第2微分パルスy
を出力する。時間計測器42は、図4に示した構成例を
用いている。
【0074】変換比較部301の演算部311は、マイ
クロコンピュータ器312とタイマー器313によって
構成され、時間計測器42の計測結果信号fと第2微分
パルスyと電流指令部302の電流指令信号jq,jdと
電流検出器24a,24bの電流帰還信号da,dbを入
力し、所定の演算処理を行って出力信号ma,mb,mc
を出力する。図20と図21にマイクロコンピュータ器
312のフローチャートを示す。
【0075】まず、図20に示した第2微分パルスyに
よる割り込み処理について説明する(図10のフローチ
ャートに示した内容と同様である)。この処理は、時間
計測器42が新しい計測結果を得る毎に実行される。 (1)割り込み処理320 第2微分パルスyの発生により下記の割り込み処理を行
う。 (2)入力処理321 時間計測器42の計測結果信号fを入力し、その値をF
とする。 (3)基本タイマー値設定処理322 計測結果値Fをタイマー器313用のタイマー値Ttに
設定する。すなわち、 Tt=F (4)ズレ量検出処理323 この時点における後述の内部カウンタのカウント値V
(推定電気角に相当)をV3に入れる。すなわち、 V3=V とし、内部カウント値の所定値(零)からのズレ量を得
る。内部カウント値の位相が遅れている場合にはV3は
負であり、位相が進んでいる場合にはV3は正である。 (5)ズレ補正処理324 検出ズレ量V3に応じてタイマー値Ttを補正する。すな
わち、 Tt=Tt+k1・V3 ここに、k1は比例係数である。内部カウント値の位相
が遅れている場合にはV3<0でありTtは小さくなるよ
うに補正され、内部カウント値の位相が進んでいる場合
にはV3>0でありTtは大きくなるように補正される。 (6)加減速検出処理325 新しい計測結果値Fと1回古い計測結果値F1から加速
・減速状態を表す加減速値Acを算出し、その後に、次
回の処理のためにF1にFを代入する。
【0076】Ac=F−F1 F1=F 加減速値Acは、加速時にはF<F1であるから負値にな
り、減速時にはF>F1であるから正値になる。 (7)加減速補正処理326 加減速値Acに応じてタイマー値Ttを補正する。すなわ
ち、 Tt=Tt+k2・Ac ここに、k2は比例係数である。加速時にはAc<0であ
りTtは小さくなるように補正され、減速時にはAc>0
でありTtは大きくなるように補正される。 (8)タイマー器への出力処理327 タイマー値Ttをタイマー器313に出力して保存させ
る。タイマー器313は、次回のタイマー計数からこの
Ttをロード値としてダウンカウントし、零になる毎に
内部タイミング信号zをマイクロコンピュータ器312
に出力し、その後に、Ttをロードしてダウンカウント
を継続する。従って、タイマー値Ttに応じた内部タイ
ミング時間間隔毎に、内部タイミング信号zを得ること
ができる。 (9)割り込み終了処理328 割り込み処理を終了する。
【0077】次に、図21に示した内部タイミング信号
zによる割り込み処理について説明する。この処理は、
タイマー器313の内部タイミング信号zの発生毎に実
行される。 (1)割り込み処理340 内部タイミング信号zの発生により下記の割り込み処理
を行う。 (2)内部カウント(電気角推定)処理341 推定電気角に対応する内部カウント値Vをインクリメン
トする。すなわち、 V=V+1 にする。Vが第2設定値V2に等しくなった(もしくは
大きくなった)場合に、Vを第1設定値V1にリセット
する。ここに、第1設定値V1は電気角換算で−180
度に相当する負値であり、第2設定値V2は180度−
(1カウント分)に相当する正値である。従って、内部
カウント値Vは、内部タイミング信号zの到来毎にカウ
ントアップし、第1設定値V1から第2設定値V2の間で
繰り返し計数する。
【0078】内部カウント値Vから位相あわせを行った
変換用電気角w(推定電気角相当値Vを用いて得られた
座標変換に用いる電気角)を計算する。
【0079】w=k0・(V+V0) ここに、k0は比例係数、V0は位相シフト値である。 (3)入力処理342 電流帰還信号da,dbをAD変換して、ディジタル入力
する。 (4)変換帰還信号作成処理343電気角 wを用いて、電流帰還信号da,dbに対して静止
座標系と回転座標系の間の座標変換を行い、座標変換さ
れた変換帰還信号gd,gqを下式により求める。
【0080】
【数3】
【0081】上式では、2相の電流帰還信号da,dbか
ら直接的に変換帰還信号gd,gqを求めた。これは、2
相の電流帰還信号da,dbから残りの1相分の電流帰還
信号dcを求めて、da,db,dcを3相・2相変換し、
さらに、電気角wによる座標変換を行ったものと等価に
なる。 (5)入力処理344 電流指令信号jq,jdを入力する。 (6)制御信号作成処理345 下式により、電流指令信号jd,jqと変換帰還信号g
d,gqを比較し、誤差信号ed,eqを得る。
【0082】
【数4】
【0083】ここに、JoやGoは所定の定数である。誤
差信号ed,eqに下式の制御演算を行い、制御信号n
d,nqを得る。
【0084】
【数5】
【0085】ここに、Noは所定の定数である((数
5)の制御演算では比例制御を行うようにしたが、比例
・積分制御演算や比例・積分・微分制御演算を行うよう
にしても良い。)。 (7)変換制御信号作成処理346電気角 wを用いて、制御信号nd,nqに対して回転座標
系と静止座標系の間の座標変換を行い、座標変換された
変換制御信号pa,pb,pcを下式により求める。
【0086】
【数6】
【0087】上式は、制御信号nd,nqを電気角wによ
る座標変換した後に、2相・3相変換したものに対応し
ている。 (8)出力信号作成処理347 下式により、変換制御信号pa,pb,pcに応動する出
力信号ma,mb,mcを得る。
【0088】
【数7】
【0089】ここに、Moは所定の定数である。 (9)出力処理348 出力信号ma,mb,mcをDA変換して出力する。 (7)終了処理349 割り込み処理を終了する。
【0090】電流指令部302は制御器46によって構
成され、2相の電流指令信号jq,jdを変換比較部30
1の演算部311に与えている。本実施例では、速度指
令信号rと時間計測器42の計測結果信号fを比較し
て、その差を零にするように所定の速度制御演算を行っ
て電流指令信号jq,jdを得ている。
【0091】変換比較部301の出力信号ma,mb,m
cは、PWM器303に入力され、駆動トランジスタを
駆動制御する。図22にPWM器303の構成および電
力供給部23や駆動巻線20A,20B,20Cとの接
続を示す。PWM器303は、コンパレータ360a,
360b,360cと三角波発生回路361によって構
成されている。コンパレータ360aは、変換比較部3
01の出力信号maと三角波発生回路361の所定周波
数(20kHz程度)の三角波信号とを比較し、PWM
信号(パルス幅変調信号)を作り出す。コンパレータ3
60aのPWM信号は上側駆動トランジスタ31aと下
側駆動トランジスタ33aをオン・オフ駆動し、上側ダ
イオード32a,下側ダイオード34a及び駆動巻線に
よって平滑化された駆動電流Iaを駆動巻線20Aに供
給する。同様に、コンパレータ360bは、変換比較部
301の出力信号mbと三角波発生回路361の三角波
信号とを比較してPWM信号を作り出し、上側駆動トラ
ンジスタ31bと下側駆動トランジスタ33bをオン・
オフ駆動し、上側ダイオード32b,下側ダイオード3
4b及び駆動巻線によって平滑化された駆動電流Ibを
駆動巻線20Bに供給する。同様に、コンパレータ36
0cは、変換比較部301の出力信号mcと三角波発生
回路361の三角波信号とを比較してPWM信号を作り
出し、上側駆動トランジスタ31cと下側駆動トランジ
スタ33cをオン・オフ駆動し、上側ダイオード32
c,下側ダイオード34c及び駆動巻線によって平滑化
された駆動電流Icを駆動巻線20Cに供給する。
【0092】従って、変換比較部301の演算部311
のマイクロコンピュータ器312とPWM器303と電
力供給部23と駆動巻線20A,20B,20Cと電流
検出器24a,24bによってフィードバックループが
構成され、電流指令信号jq,jdに対応した振幅を有す
る正弦波状の3相の駆動電流Ia,Ib,Icが各駆動巻
線20A,20B,20Cに供給される(ここに、本発
明の正弦波状の駆動電流とは、電流指令信号jq,jdを
一定とするときに、推定電気角の変化に対して駆動電流
が正弦波状に変化することを意味している)。
【0093】本実施例では、パルス信号のエッジ発生時
点における推定電気角のズレ量を検出し、このズレ量に
基づいて内部タイミング信号の発生時間間隔を補正し、
推定電気角を徐々にロータの回転に同期した値に一致さ
せている。同時に、ロータの加速・減速状態を検出した
加減速値Acに基づいて内部タイミング信号の発生時間
間隔を補正し、加速時には時間間隔を短くし、減速時に
は時間間隔を長くしている。これにより、加減速状態に
おける推定電気角もロータの回転位置と非常に良く一致
し、変動の少ない均一なトルクを得ることができる。
【0094】また、これらの補正は適時なくすことも可
能である。たとえば、図20のズレ補正処理324をな
くすならば、加減速補正だけを行うようになる。また、
加減速補正処理326をなくすならば、ズレ補正処理だ
けを行うようになる。さらに、ズレ補正処理324と加
減速補正処理326の両方をなくすならば、補正処理を
全く行わないようになる。さらに、ズレ補正処理を簡単
化して、パルス信号gの発生タイミングにおいて推定電
気角を所定値に直接補正することも可能である(前述の
図12のフローチャートを図20のフローチャートと置
き換える)。
【0095】また、本実施例のブラシレスモータの起動
時には、変換比較部301のマイクロコンピュータ器3
12の図示しない起動処理プログラムによって、所定の
周期にて変化する3相の出力信号ma,mb,mcをPW
M器303に加えて、駆動巻線20A,20B,20C
への駆動電流を強制的に切り替えることにより、所定方
向への回転を行わせる。ロータの回転に伴って回転検出
器41のパルス信号gが発生し、時間計測器42が動作
することによって定常的な正弦波状の駆動電流を供給す
る動作に移行させる(このとき、起動処理プログラムは
停止させる)。また、本実施例においても、前述の第3
の実施例に示したように、位置検出素子の個数を増やし
てロータの回転位置に対応した回転位置信号ga,gb,
gcを得て、起動時に回転位置信号ga,gb,gcに応動
して変換比較部301の3相の出力信号ma,mb,mc
を変化させ(たとえば、図17のフローチャートにおい
てja,jb,jcをma,mb,mcに置き換えた起動時処
理を行わせる)、駆動巻線20A,20B,20Cへの
駆動電流を強制的に切り替えるようにしても良く、本発
明に含まれる(なお、定常回転時には前述の動作により
正弦波状の駆動電流を供給する)。
【0096】また、本実施例の図21のフローチャート
に示した演算処理には、種々の変形が可能であり、たと
えば、制御信号作成処理345の電流制御演算を比例・
積分形にしたり、制御信号作成処理345もしくは出力
信号作成処理347において逆起電力(速度起電力)の
影響を打ち消すような補償信号を入れても良く、本発明
に含まれる。
【0097】また、本実施例では、永久磁石の界磁磁束
を検出する検出素子を用いて回転検出器41を構成した
が、本発明はそのような場合に限らず、1相の駆動巻線
に発生する逆起電圧(速度起電力)に応動した信号を検
出してパルス信号を得る回転検出器を用いても良く、本
発明に含まれる。
【0098】前述の実施例では、3相の駆動巻線を有す
るブラシレスモータについて説明したが、本発明はその
ような場合に限られるものではなく、一般に、K相(K
は2以上の整数)の駆動巻線を有するブラシレスモータ
が構成可能である。たとえば、2相の駆動巻線を有する
モータ構造であって、前述のhq,hdを駆動指令信号と
して、このhq,hdに比例した駆動電流を供給するよう
にしても良い。また、時間計測器は、パルス信号の立ち
下がりエッジだけでなく、立ち下がりと立ち上がりの両
エッジの発生タイミング間隔を計測するようにしても良
い。また、時間計測器による計測結果を単純平均処理,
加重平均処理もしくはフィルタ処理した後に、タイマー
器の設定値にしても良い。また、電力供給部は、PWM
駆動でなく、アナログ的に駆動電圧を変えるようにして
も良い。また、駆動トランジスタには、MOS形のトラ
ンジスタでなく、バイポーラトランジスタやIGBT等
を用いても良い。また、モータ構造は、永久磁石を強磁
性体ヨークに埋め込んだ前述の構造に限定されるもので
はなく、永久磁石を表面に出してステータ鉄心に対向す
るようにしても良い。また、ステータの駆動巻線は、1
個の突極に1個の巻線を巻装しても良く、前述の実施例
に限定されるものではない。また、検出素子は、トルク
発生用の永久磁石の磁束を検知するのではなく、別の構
造体として回転検出用の部品を配置するようにしても良
い。同時に、検出素子としては、磁電変換素子に限定さ
れるものではなく、他の原理の検出素子を用いても良
い。また、駆動巻線に発生する1相もしくは3相の逆起
電圧(速度起電力)に応動する信号を検出してパルス信
号を得る回転検出器を使用するならば、特別な検出素子
をなくすことができる。また、制御器は、速度制御に限
定されるものではなく、たとえば、トルク制御や位置制
御を行って電流指令信号を出力しても良い(電流指令信
号があれば、必ずしも、制御器は必要ではない)。ま
た、電流指令信号の与え方も2信号である必要はなく、
たとえば、単一の信号であっても良い。また、駆動指令
信号や駆動電流を得る演算式も前述の構成に限定される
ものではなく、たとえば、推定電気角に応動して滑らか
に変化する台形波(たとえば、片側の正傾斜部や平坦部
や負傾斜部が電気角で60度程度)や三角波(たとえ
ば、片側の正傾斜部や負傾斜部が電気角で90度程度)
等も、本発明で述べた正弦波状の駆動指令信号や駆動電
流の範囲に含まれる。また、推定電気角のステップ数は
前述の構成に限定されるものではない(電気角で10度
以下の分解能が好ましいので、360度/10度=36
ステップ以上が好ましい)。また、加減速検出は、時間
計測器の計測結果を用いるのではなく、たとえば、速度
指令信号rの変化を用いたり、直接に加速度指令を作っ
て使用するようにしても良い。また、前述の実施例で
は、3相の駆動指令信号と3相の電流帰還信号をそれぞ
れ比較した結果によって駆動トランジスタを駆動制御し
たが、本発明はそのような場合に限らず、たとえば、2
相分の駆動指令信号と2相分の電流帰還信号をそれぞれ
比較して2相分の誤差信号を得て、誤差信号に対して所
定の電流制御演算を行った2相分の制御信号を求め、こ
の2相分の制御信号を加算して符号反転することによっ
て残りの1相分の制御信号を作り、このようにして求め
た3相分の制御信号に応動して駆動トランジスタを駆動
制御しても良い。また、電流制御の精度を改善するため
に、電流制御演算を比例・積分形にしたり、逆起電力
(速度起電力)の影響を打ち消すような補償電圧を加え
るようにしても良い。また、推定電気角を用いた演算
は、前述の実施例に限定されるものではなく、各種の変
形が可能である。その他、本発明の主旨を変えずして種
々の変形が可能であり、本発明に含まれることはいうま
でもない。
【0099】
【発明の効果】以上のように、本発明のブラシレスモー
タは、ロータの回転に同期したパルス信号のタイミング
時間間隔を計測し、計測結果に応動した時間間隔毎に推
定電気角を変化させ、推定電気角に対応した正弦波状の
駆動電流を駆動巻線に供給しているので、巻線インダク
タンスによる電流歪みの影響が著しく少なくなり、変動
の少ない均一な駆動トルクを得て、モータは滑らかに回
転駆動され、モータ振動や騒音は大幅に少なくなる。ま
た、回転検出用のパルス信号も少なくする事が可能であ
り、部品点数の少ない簡素な回転検出器を採用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における回路構成図
【図2】第1の実施例におけるモータ構造図
【図3】第1の実施例における回転検出器41の回路構
成図
【図4】第1の実施例における時間計測器42の回路構
成図
【図5】第1の実施例における電気角推定器44の回路
構成図
【図6】第1の実施例における指令作成器45のフロー
チャート
【図7】第1の実施例における駆動制御器22及び電力
供給部23の回路構成図
【図8】第1の実施例における動作説明用の波形図
【図9】本発明の第2の実施例における回路構成図
【図10】第2の実施例におけるマイクロコンピュータ
101の第1のフローチャート
【図11】第2の実施例におけるマイクロコンピュータ
101の第2のフローチャート
【図12】第2の実施例におけるマイクロコンピュータ
101の第1のフローチャート(図10)の代わりに
用いられる第3のフローチャート
【図13】本発明の第3の実施例における回路構成図
【図14】第3の実施例におけるモータ構造図
【図15】第3の実施例における回転検出器201の回
路構成図
【図16】第3の実施例におけるマイクロコンピュータ
101の第1のフローチャート
【図17】第3の実施例におけるマイクロコンピュータ
101の第2のフローチャート
【図18】第3の実施例における動作説明用の波形図
【図19】本発明の第4の実施例における回路構成図
【図20】第4の実施例におけるマイクロコンピュータ
器312の第1のフローチャート
【図21】第4の実施例におけるマイクロコンピュータ
器312の第2のフローチャート
【図22】第4の実施例におけるPWM器303及び電
力供給部23の回路構成図
【図23】従来のブラシレスモータの構成図
【符号の説明】
10 ロータ回転軸 12,12a,12b,12c,12d 永久磁石 13 外側ヨーク 14 ステータ鉄心 A1〜A4,B1〜B4,C1〜C4,20A〜20C
駆動巻線 17,211a〜211c 検出素子 21 駆動指令部 22 駆動制御器 23 電力供給部 24a,24b,24c 電流検出器 31a,31b,31c 上側駆動トランジスタ 33a,33b,33c 下側駆動トランジスタ 41,201 回転検出器 42 時間計測器 43 駆動指令作成部 44 電気角推定器 45 指令作成器 101,312 マイクロコンピュータ器 102,313 タイマー器 301 変換比較部 302 電流指令部 303 PWM器 311 演算部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−250492(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 6/16

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータに取り付けられ、永久磁石の発生
    磁束を用いてP極(ここに、Pは2以上の偶数)の界磁
    磁極を形成した界磁部と、 ステータに取り付けられ、前記界磁部の磁束に鎖交する
    3相の駆動巻線と、MOS形の3個の上側駆動トランジスタと、MOS形の
    3個の下側駆動トランジスタと、各上側駆動トランジス
    タに並列に接続された3個の上側ダイオードと、各下側
    駆動トランジスタに並列に接続された3個の下側ダイオ
    ードを含み、3相の前記駆動巻線に電力を供給する電力
    供給手段と、 前記ロータの回転を検知して3相の駆動指令信号を作成
    する駆動指令手段と、3相の 前記駆動指令信号に応動して前記電力供給手段の
    前記上側駆動トランジスタと前記下側駆動トランジスタ
    を駆動制御し、正弦波状の3相の駆動電流を3相の前記
    駆動巻線に供給する駆動手段と、を具備したブラシレス
    モータであって、 但し、 前記駆動指令手段は、前記界磁部の磁束を検出す
    る1個の検出素子の出力信号に応動したパルス信号を作
    成する回転検出手段と、前記回転検出手段の 前記パルス信号により前記界磁部の
    回転に同期したタイミング間隔を計測する時間計測手段
    と、前記時間計測手段の 前記タイミング間隔よりも短い時間
    間隔であって、前記時間計測手段の計測結果に応動した
    前記時間間隔毎に、前記ロータの回転位置に対応した電
    気角に所要の位相シフトを施した推定電気角を推定する
    電気角推定手段と、 前記推定電気角に対応した3相の前記駆動指令信号を作
    成する指令作成手段と、を含んで構成され、 前記駆動手段は、前記推定電気角に対応して作成された
    3相の前記駆動指令信号に応動して、前記電力供給手段
    のMOS形の前記上側駆動トランジスタやMOS形の前
    記下側駆動トランジスタを前記電気角推定手段の前記時
    間間隔に関わらず所定の周波数によりパルス幅変調動作
    させ、前記上側駆動トランジスタ,前記下側駆動トラン
    ジスタ,前記上側ダイオード,前記下側ダイオード及び
    前記駆動 巻線によって平滑された正弦波状の3相の駆動
    電流を3相の前記駆動巻線に供給する手段を含んで構成
    された、 ブラシレスモータ。
  2. 【請求項2】 前記駆動指令手段は、さらに、前記回転
    検出手段の前記パルス信号の発生タイミングにおいて、
    前記ロータの回転位置に対応した所定の電気角に対する
    前記電気角推定手段の前記推定電気角のズレ量を検出す
    るズレ量検出手段と、前記ズレ量に応じて前記電気角推
    定手段の前記時間間隔を補正するズレ補正手段と、を含
    んで構成された、請求項1に記載のブラシレスモータ。
  3. 【請求項3】 前記駆動指令手段は、さらに、前記回転
    検出手段の前記パルス信号の発生タイミングにおいて前
    記電気角推定手段の前記推定電気角を所定値に補正する
    ズレ補正手段と、を含んで構成された、請求項1に記載
    のブラシレスモータ。
  4. 【請求項4】 ロータに取り付けられ、永久磁石の発生
    磁束を用いてP極(ここに、Pは2以上の偶数)の界磁
    磁極を形成した界磁部と、 ステータに取り付けられ、前記界磁部の磁束に鎖交する
    3相の駆動巻線と、 MOS形の3個の上側駆動トランジスタと、MOS形の
    3個の下側駆動トランジスタと、各上側駆動トランジス
    タに並列に接続された3個の上側ダイオードと、各下側
    駆動トランジスタに並列に接続された3個の下側ダイオ
    ードを含み、3相の前記駆動巻線に電力を供給する電力
    供給手段と、 前記ロータの回転を検知して3相の駆動指令信号を作成
    する駆動指令手段と、 3相の前記駆動指令信号に応動して前記電力供給手段の
    前記上側駆動トランジスタと前記下側駆動トランジスタ
    を駆動制御し、正弦波状の3相の駆動電流を3相の前記
    駆動巻線に供給する駆動手段と、を具備したブラシレス
    モータであって、 但し、前記駆動指令手段は、前記界磁部の磁束を検出す
    る1個の検出素子の出力信号に応動したパルス信号を得
    る回転検出手段と、 前記回転検出手段の前記パルス信号により電気角で36
    0度に相当する前記界磁部の2極分の回転に同期したタ
    イミング間隔を計測する時間計測手段と、 前記時間計測手段の前記タイミング間隔よりも短い時間
    間隔であって、前記時間計測手段の計測結果に応動した
    前記時間間隔毎に、前記ロータの回転位置に対応した電
    気角に所要の位相シフトを施した推定電気角を推定する
    電気角推定手段と、 前記回転検出手段の前記パルス信号の発生タイミングに
    おいて前記電気角推定手段の前記推定電気角を所定値に
    補正するズレ補正手段と、 前記推定電気角に対応した3相の前記駆動指令信号を作
    成する指令作成手段と、を含んで構成され、 前記駆動手段は、前記推定電気角に対応して作成された
    3相の前記駆動指令信号に応動して、前記電力供給手段
    のMOS形の前記上側駆動トランジスタやMOS形の前
    記下側駆動トランジスタをパルス幅変調制御し、前記電
    気角推定手段の前記時間間隔に関わらず所定の周波数に
    よりパルス幅変調動作させ、前記上側駆動トランジス
    タ,前記下側駆動トランジスタ,前記上側ダイオード,
    前記下側ダイオード及び前記駆動巻線によって平滑され
    た正弦波状の3相の駆動電流を3相の前記駆動巻線に供
    給する手段を含んで構成された、ブラシレスモータ。
  5. 【請求項5】 ロータに取り付けられ、永久磁石の発生
    磁束を用いてP極(ここに、Pは2以上の偶数)の界磁
    磁極を形成した界磁部と、 ステータに取り付けられ、前記界磁部の磁束に鎖交する
    3相の駆動巻線と、 MOS形の3個の上側駆動トランジスタと、MOS形の
    3個の下側駆動トランジスタと、各上側駆動トランジス
    タに並列に接続された3個の上側ダイオードと、各下側
    駆動トランジスタに並列に接続された3個の下側ダイオ
    ードを含み、3相の前記駆動巻線に電力を供給する電力
    供給手段と、 2相の電流指令信号を作成する電流指令手段と、 前記駆動巻線への供給電流に対応した2相の電流帰還信
    号を得る電流検出手段と、 前記電流指令信号と前記電流帰還信号を入力し、誤差検
    出動作を行う変換比較手段と、 前記変換比較手段の3相の出力信号に応動して前記電力
    供給手段の前記上側駆動トランジスタと前記下側駆動ト
    ランジスタを駆動制御し、正弦波状の3相の駆動電流を
    3相の前記駆動巻線に供給する駆動手段と、を具備した
    ブラシレスモータであって、 但し、前記駆動指令手段は、前記界磁部の磁束を検出す
    る1個の検出素子の出力信号に応動したパルス信号を得
    る回転検出手段と、 前記回転検出手段の前記パルス信号により前記界磁部の
    回転に同期したタイミング間隔を計測する時間計測手段
    と、 前記時間計測手段の前記タイミング間隔よりも短い時間
    間隔であって、前記時間計測手段の計測結果に応動した
    前記時間間隔毎に、前記ロータの回転位置に対応した電
    気角に所要の位相シフトを施した推定電気角を推定する
    電気角推定手段と、 前記推定電気角を用いて2相の前記電流帰還信号を座標
    変換した2相の変換帰還信号を得る変換帰還手段と、 2相の前記変換帰還信号と2相の前記電流指令信号の比
    較結果に応動する2相の制御信号を得る制御作成手段
    と、 前記推定電気角を用いて2相の前記制御信号を座標変換
    した3相の変換制御信号を得る変換制御作成手段と、 3相の前記変換制御信号に応動した前記変換比較手段の
    3相の前記出力信号を得る出力作成手段と、を含んで構
    成され、 前記駆動手段は、前記推定電気角に対応して作成された
    前記出力作成手段の3相の前記出力信号に応動して、前
    記電力供給手段のMOS形の前記上側駆動トランジスタ
    やMOS形の前記下側駆動トランジスタを前記電気角推
    定手段の前記時間間隔に関わらず所定の周波数によりパ
    ルス幅変調動作させ、前記上側駆動トランジスタ,前記
    下側駆動トランジスタ,前記上側ダイオード,前記下側
    ダイオード及び前記駆動巻線によって平滑された正弦波
    状の3相の駆動電流を3相の前記駆動巻線に供給する手
    段を含んで構成された、ブラシレスモータ。
  6. 【請求項6】 前記界磁手段は、複数個の永久磁石を有
    する界磁磁極手段と、前記永久磁石を埋め込んで保持す
    る強磁性体製のヨーク手段を含んで構成された、請求項
    1から請求項5のいずれかに記載のブラシレスモータ。
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