JP3390540B2 - 感熱記録紙の筆記性改善方法 - Google Patents

感熱記録紙の筆記性改善方法

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JP3390540B2
JP3390540B2 JP21009094A JP21009094A JP3390540B2 JP 3390540 B2 JP3390540 B2 JP 3390540B2 JP 21009094 A JP21009094 A JP 21009094A JP 21009094 A JP21009094 A JP 21009094A JP 3390540 B2 JP3390540 B2 JP 3390540B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱記録される感熱記録
紙の筆記性改善方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】感熱記録紙例えばカラー感熱記録紙は、
支持体の上にシアン感熱発色層,マゼンタ感熱発色層,
イエロー感熱発色層,保護層が順次層設されており、各
感熱発色層に応じた熱エネルギーを与えることで、感熱
発色層を選択的に発色させ、光定着を併用することでフ
ルカラーの画像を直接に熱記録することができる。カラ
ー感熱記録紙は、保護層によって表面が平滑性になって
いる。
【0003】一方、ビデオプリンタのプリント形態とし
て、1コマのビデオ画像を例えばA6サイズの記録紙の
ほぼ全面にプリントするフルサイズモードと、縮小した
ビデオ画像を記録紙の上半分にプリントしてポストカー
ドを作成するポストカードモードがある。このポストカ
ードでは、ビデオ画像が記録されていない下半分を、プ
リント後に挨拶文等を手書きで書き込む筆記エリアとし
て使用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ポスト
カードの筆記エリアや、フルサイズモードで作成された
プリントの余白部分は、平滑性が良いので水性や油性イ
ンクのペン,鉛筆等による筆記性が悪くなっており、書
込みがしにくく、また書き込んだ文字等を指でこすると
滲んだり消えたりしてしまうという問題がある。
【0005】本発明は、筆記エリアや余白部分に対して
筆記性を向上させた感熱記録紙の筆記性改善方法を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、所定レベル以上の熱エネルギーが与えられ
ることにより発色する感熱発色層を有し、表面に保護層
が設けられた感熱記録紙を感熱画像記録エリアと筆記エ
リアに区分し、サーマルプリンタで感熱画像記録エリア
に画像を記録する際に、感熱記録紙が発色しない熱エネ
ルギーを筆記エリアに与え、筆記エリアの表面を荒らし
て筆記性を向上させるようにしたものである。また、感
熱記録紙のほぼ全面を感熱画像記録エリアとし、これに
画像を記録する際に、感熱画像記録エリアの周辺部(余
白部分)に感熱記録紙が発色しない熱エネルギーを与
え、周辺部の表面を荒らして筆記性を向上させるように
したものである。
【0007】
【作用】本発明によれば感熱記録紙の筆記エリアまたは
画像記録エリアの周辺の表面が荒らされているから、書
込みが容易になるとともに、書込み後に擦ってもインク
等が滲んだり、書き込んだ文字等が消えたりしない。
【0008】
【実施例】本実施例に用いられるカラー感熱記録紙を示
す図2において、カラー感熱記録紙1は、支持体2の上
にシアン感熱発色層3と、365nmの紫外線に光定着
性を有するマゼンタ感熱発色層4と、420nmの紫外
線に光定着性を有するイエロー感熱発色層5と、透明な
保護層6とが順次層設されている。これらの各感熱発色
層3〜5は、熱記録される順番に配置されているが、各
色の記録の順番を変えるときには、これに合わせて各感
熱記録層3〜5の順番が変更される。なお、1つの感熱
発色層を設けて、単色画像が記録される感熱記録紙を用
いてもよい。
【0009】図3は、各感熱発色層3〜5の発色特性を
示すものである。このカラー感熱記録紙1は、イエロー
感熱発色層5の発色熱エネルギーが最も低く、シアン感
熱発色層3の発色熱エネルギーが最も高い。イエローの
画素を熱記録する場合には、イエロー用のバイアス熱エ
ネルギーEbyに階調表現熱エネルギーEgyを加えた
熱エネルギーがカラー感熱記録紙1に与えられる。この
バイアス熱エネルギーEbyは、イエロー感熱発色層5
が発色する直前の熱エネルギーであり、1画素の記録開
始時のバイアス加熱期間中にカラー感熱記録紙1に与え
られる。階調表現熱エネルギーEgyは、記録すべき画
素の発色濃度すなわちイエローの階調レベルに応じて決
められるものであり、バイアス加熱期間に続く階調表現
期間中にカラー感熱記録紙1に与えられる。なお、マゼ
ンタとシアンについても同様であるので、記号Ebm,
Egm,Ebc,Egcのみを付してある。
【0010】支持体2としては、不透明な上質紙が用い
られて、保護層6としては、透明な例えばポリビニルア
ルコール(PVA)系のものが用いられている。カラー
感熱記録紙1は、熱記録を行う際に、後述するサーマル
ヘッド25から熱エネルギーが与えられると、保護層6
が熱エネルギーにより僅かに軟化され、その後硬化され
るので、保護層6の表面に荒れが生じて微細な凹凸が発
生する。この微細な凹凸によって、鉛筆やペン等で文字
を確実に書くことができる。なお、この凹凸は、画像の
見栄えには殆ど影響しない。
【0011】この筆記性改善のための加熱は、イエロー
画像の記録時、マゼンタ画像の記録時、シアン画像の記
録時のいずれでもよい。イエロー画像の記録時に、保護
層6の表面を荒らす場合には、イエロー感熱発色層5が
発色しない熱エネルギー例えばイエロー用のバイアス熱
エネルギーEby以下の熱エネルギーが用いられる。発
色直前のイエロー用のバアイス熱エネルギーEbyを用
いると、特別な回路が不要であり、簡便に行うことがで
きる。
【0012】マゼンタ画像の記録時には、マゼンタ用バ
アイス熱エネルギーEbm以下の熱エネルギー簡便には
マゼンタ用のバアイス熱エネルギーEbmを与える。こ
の場合には、イエローの発色を防止するために、イエロ
ー感熱発色層5を光定着した部分に加熱することが必要
である。同様に、シアン画像の記録の時に、表面処理を
してもよい。
【0013】カラー感熱記録紙1は、A6サイズの形状
をしており、フルサイズモードの時には、ほぼ全面にア
スペクト比が3:4のフルサイズのビデオ画像が記録さ
れる。また、ポストカードモードの時には、図1に示す
ように、カラー感熱記録紙1のほぼ半分が画像記録エリ
(感熱画像記録エリア)とされ、残りの半分が筆記エ
リアとされる。画像記録エリアには、フルサイズの約1
/2サイズで、ビデオ画像の向きがフルサイズの向きに
対して90度回転したハーフサイズのビデオ画像が記録
される。筆記エリアには何も記録されずに、プリント後
に挨拶文等の文字等を書き込むためのスペースとして使
用される。
【0014】本発明を実施した感熱記録型のカラービデ
オプリンタの概略を示す図4において、入力端子10に
は、ビデオプレイヤ,ビデオカメラ等で再生されたビデ
オ画像のビデオ信号が入力される。ビデオ信号は、この
入力端子10を介してY/C分離回路11に送られる。
【0015】Y/C分離回路11は、ビデオ信号を輝度
信号(Y)と色信号(C)とに分離してデコーダ12に
送る。デコーダ12は、輝度信号(Y)と色信号(C)
とをイエロー,マゼンタ,シアンの3原色信号に変換し
てA/D変換器13に送る。A/D変換器13は、各色
信号をサンプリングして例えば各色について8ビットの
3色の画像データに変換し、得られた3色の画像データ
を画像メモリ14とスイッチ15とに送る。
【0016】画像メモリ14は、3色の画像データをそ
れぞれ独立に1フレーム分ずつ記憶するイエロー,マゼ
ンタ,シアン用の3つのフレームメモリで構成されてお
り、メモリコントローラ16の制御で各色画像データの
書込み及び読出し動作をする。
【0017】メモリコントローラ16は、画像メモリ1
4に対する画像データの書込み及び読み出しを行う。フ
ルサイズモードが選択されている場合には、プリント時
の読み出しに際して、メモリコントローラ16は、画像
メモリ14上で垂直方向に並んだ画素すなわちビデオ画
像の天地(上下)方向に並ぶ画素を1ラインとして、画
像メモリ14の左側から右側へ1ラインずつプリントす
べき色の画像データを読み出す(以下、これをフルサイ
ズ読出しと称する)。また、ポストカードモードが選択
されている場合には、メモリコントローラ16は、画像
メモリ14上で水平方向に並んだ画素を1ラインとし
て、画像メモリ14の上側から下側へ1ラインずつプリ
ントすべき色の画像データを間引きしながら読み出す
(以下、これをポストカード読出しと称する)。
【0018】メモリコントローラ16は、画像メモリ1
4上に並んだ画素の読み出し方向を変えることで、ビデ
オ画像の向きを90度回転する縦横変換を行い、間引き
して読み出すことでビデオ画像を約1/2のサイズに縮
小する。フリーズ後には、メモリコントローラ16は、
プリント時と同じようにして、画像メモリ14から画像
データを読み出す。この時には、画像メモリ14から
は、3色の画像データが読み出される。画像メモリ14
から読み出された画像データは、モニタ時には、スイッ
チ15に送られ、プリント時には第1ラインメモリ17
に送られる。
【0019】スイッチ15は、画像入力時には、A/D
変換器13からの各色画像データをモニタ系のD/A変
換器19に送り、フリーズ後には、画像メモリ14から
の各色画像データをモニタ系のD/A変換器19に送る
ように切り替えられる。モニタ系は、D/A変換器1
9,エンコーダ20からなっており、D/A変換器19
で各色画像データが各色信号に変換され、エンコーダ2
0で各色信号がビデオ信号に変換される。エンコーダ2
0は、ビデオ信号を出力端子21に送る。この出力端子
21には、例えば家庭用TV等のモニタ(図示せず)が
接続され、このモニタによってビデオプリンタに入力中
のビデオ画像またはビデオプリンタに取り込んだビデオ
画像を観察することができる。
【0020】バイアスデータ発生部22は、サーマルヘ
ッド25の各発熱素子25a(図1参照)に各色のバイ
アス熱エネルギーを発生させるためのバイアスデータを
1ライン分発生して、第2ラインメモリ18に送る。
【0021】第1ラインメモリ17は、1ライン分の画
像データが書き込まれ、第2ラインメモリ18には、1
ライン分のバイアスデータが書き込まれる。セレクタ2
3は、画像記録エリアにビデオ画像を1ライン記録する
時には、最初に第2ラインメモリ18をヘッド駆動部2
4に接続し、次に第1ラインメモリ17をヘッド駆動部
24に接続するように切り換える。また、筆記エリアに
サーマルヘッド25が対面している時には、第2ライン
メモリ18をヘッド駆動部24に接続した状態にされ
る。
【0022】ヘッド駆動部24は、画像データあるいは
バイアスデータを基にして、サーマルヘッド25を駆動
する。サーマルヘッド25は、図1に示すように、多数
の発熱素子25aが主走査方向にライン状に配列されて
おり、プラテンドラム26の外周に巻きつけられたカラ
ー感熱記録紙1が、プラテンドラム26の回転によって
副走査方向に1ラインずつ送られることで、カラー感熱
記録紙1に1ラインずつ熱記録を行う。
【0023】ヘッド駆動部24は、ビデオ画像を記録す
る時には、バイアス加熱期間中にバイアスデータに基づ
いて、1個又は一定個数のバイアス加熱用駆動パルスを
各発熱素子25aに送る。その後の階調加熱では発熱素
子25a毎に画像データに応じた個数の階調加熱用駆動
パルスを発熱素子25aに送る。これらの駆動パルスに
よって発生した熱エネルギーは、カラー感熱記録紙1に
与えられて、例えばイエロー感熱発色層5が画像データ
に応じた濃度に発色する。また、イエロー画像を記録す
る際に、サーマルヘッド25が筆記エリアに対面してい
る時には、ヘッド駆動部24は、バイアスデータに基づ
いて、イエロー用のバイアス加熱用駆動パルスを各発熱
素子25aに送り、バイアス熱エネルギーEbyのみを
カラー感熱記録紙1に与える。なお、バイアス加熱用駆
動パルスと、階調加熱用パルスのパルス幅は、プリント
する色によって異なっている。
【0024】図4に示すように、プラテンドラム26
は、ドライバ27で駆動されるモータ28によって、図
中矢印方向に回転される。制御部29には、キーボード
30が接続されており、このキーボード30を操作する
ことによって、フリーズ指示、プリント指示を行うこと
ができる。また、このキーボード30を操作することに
よって、フルサイズモード、ポストカードサイズモード
のいずれか一方のプリントモードを選択することができ
る。なお、制御部29は、各部を制御する。
【0025】プラテンドラム26の外周には、イエロー
用紫外線ランプと、マゼンタ用紫外線ランプとが配置さ
れているが、図4では省略してある。イエロ用紫外線ラ
ンプは、発光ピークが420nmの紫外線を照射してイ
エロー感熱発色層5を光定着する。マゼンタ用紫外線ラ
ンプは、発光ピークが365nmの紫外線を照射してマ
ゼンタ感熱発色層4を光定着する。
【0026】次に、上記構成の作用について説明する。
例えばビデオプレイヤを入力端子10に接続し、出力端
子21にはモニタを接続する。ビデオプレイヤを再生状
態にすると、再生されたビデオ画像のビデオ信号が入力
端子10からY/C分離回路11に入力され、Y/C分
離回路11で輝度信号(Y)と色信号(C)とに分離さ
れる。これらの輝度信号(Y)と色信号(C)とはデコ
ーダ12によりイエロー,マゼンタ,シアンの3原色信
号に変換され、この3原色信号はA/D変換器13によ
ってサンプリングされ、3色の画像データに変換され
る。得られた各色画像データは、スイッチ15と画像メ
モリ14とに送られる。この時点では、画像メモリ14
に画像データは書き込まれない。
【0027】各色画像データは、スイッチ15を介して
モニタ系に送られ、ビデオ信号に変換される。このビデ
オ信号は、出力端子21を介してモニタに送られて、現
在入力中のビデオ画像が表示される。このビデオ画像を
観察しながら、プリントしたいシーンが表示された時
に、キーボード30を操作してフリーズ指示をする。フ
リーズ指示がされたビデオ画像は、その3色の画像デー
タが画像メモリ14に書き込まれる。また、このフリー
ズ指示で、ビデオプリンタがモニタ状態となり、スイッ
チ15は、画像メモリ14からの3色の画像データをモ
ニタ系に送るように切り替えられる。
【0028】1フレーム分の3色の画像データを画像メ
モリ14に書き込むと、メモリコントローラ16は、画
像メモリ14を上側から下側へ1ラインずつ読み出す。
読み出された3色の画像データは、スイッチ15を介し
てモニタ系に送られ、ビデオ信号に変換されてから、出
力端子21を介してモニタに送られる。モニタには、ビ
デオプリンタに取り込まれたフレームのビデオ画像が表
示される。このモニタに表示されたビデオ画像を観察し
て、所望とするビデオ画像かどうかを確認する。
【0029】取り込んだビデオ画像をプリントする場合
には、キーボード30でプリントモードを選択してか
ら、プリントの指示を行う。例えばポストカードモード
を選択してからプリントの指示をすると、メモリコント
ローラ16は、ポストカード読出しを開始し、プリント
すべき色の画像データを画像メモリ14から読み出す。
この読出しでは、各色画像データは、水平方向に1行ず
つ読み出されるとともに、サイズ縮小するため間引きさ
れながら読み出される。
【0030】また、カラー感熱記録紙1は、プリントの
指示で例えば給紙用カセットから搬送され、プラテンド
ラム26の外周に巻き付けられる。そして、カラー感熱
記録紙1の記録開始端が、サーマルヘッド25に対面す
るようにセットされる。
【0031】まず、画像メモリ14から第1ライン目の
イエロー画像データが取り出されて、1ライン分の画像
データが第1ラインメモリ17に書き込まれる。また、
バアスデータ発生部22は1ライン分のバイアスデータ
を発生して、このバイアスデータを第2ラインメモリ1
8に書き込む。さらに、セレクタ23が切り換えられ
て、第2ラインメモリ18とヘッド駆動部24とが接続
される。
【0032】ヘッド駆動部24は、第2ラインメモリ1
8のバイアスデータを取り出して、このバイアスデータ
を基にして、バイアス加熱用駆動パルスを発生する。こ
のバイアス加熱用駆動パルスによって、サーマルヘッド
25の各発熱素子25aが駆動され、イエロー用のバイ
アス熱エネルギーEbyを発生させてバアイス加熱を行
う。このバイアス加熱が終了すると、セレクタ23が第
1ラインメモリ17とヘッド駆動部24とを接続するよ
うに切り換えられる。ヘッド駆動部24は、第1ライン
メモリ17から、第1ライン目のイエロー画像データを
取り出して、階調加熱用駆動パルスを発生する。各発熱
素子25aは、この階調加熱用駆動パルスで駆動されて
階調表現熱エネルギーEgyを発生させる。これらのバ
イアス熱エネルギーEbyと階調表現熱エネルギーEg
yは、カラー感熱記録紙1に与えられ、イエロー感熱発
色層5が発色し、イエロー画像の第1ラインがカラー感
熱記録紙1に熱記録される。
【0033】第1ラインのイエロー画像を記録後に、プ
ラテンドラム26が回転して、カラー感熱記録紙1が1
ライン分送られる。また、セレクタ23が切り換えられ
て、第2ラインメモリ18とヘッド駆動部24とが接続
される。この切り換え後、ヘッド駆動部24は、第2ラ
インメモリ18のバイアスデータを取り込んで、各発熱
素子25aにバイアス熱エネルギーEbyを発生させ
る。一方、第1ラインの記録終了後からのバイアス加熱
の終了までに、画像メモリ14からは、第2ライン目の
1ライン分のイエロー画像データが読み出されて、第1
ラインメモリ17に書き込まれる。第1ライン目の熱記
録時と同様に、バイアス加熱終了後にセレクタ23が切
り換えられて、第1ラインメモリ17とヘッド駆動部2
4とが接続される。この第2ライン目のイエロー画像デ
ータを基にして、ヘッド駆動部24は、各発熱素子25
aに画像データに応じた階調表現熱エネルギーEgyを
発生させる。これらの熱エネルギーがカラー感熱記録紙
1に与えられ、イエロー画像の第2ラインが熱記録され
る。
【0034】第3ライン以降も、同様にして1ラインず
つカラー感熱記録紙1に熱記録される。このようにし
て、イエロー画像がカラー感熱記録紙1の画像記録エリ
アに熱記録される。
【0035】イエロー画像の熱記録が終了すると、サー
マルヘッド25がカラー感熱記録紙1の筆記エリアに対
面する。これは、カラー感熱記録紙1の記録開始からの
送り量から知ることができる。サーマルヘッド25が筆
記エリアに対面した状態になると、セレクタ23を第2
ラインメモリ18だけを選択するように制御する。これ
により、セレクタ23は、第2ラインメモリ18とヘッ
ド駆動部24とを接続した状態となる。
【0036】セレクタ23が切り換えられた後に、ヘッ
ド駆動部24は、第2ラインメモリ18のバイアスデー
タを取り込んで、このバイアスデータに基づいてサーマ
ルヘッド25を駆動する。ヘッド駆動部24は、イエロ
ー用のバイアス熱エネルギーEbyを各発熱素子25a
に発生させる。このバイアス熱エネルギーEbyがカラ
ー感熱記録紙1の筆記エリアの第1ラインに与えられ
る。筆記エリアの第1ラインに、バイアス熱エネルギー
が与えられた後に、プラテンドラム26が回転し、カラ
ー感熱記録紙1が1ライン分送られる。筆記エリアの第
1ラインは、バイアス熱エネルギーEbyのみが与えら
れることになり、各感熱発色層3〜5は発色しないが、
保護層6はいったん軟化し、その後に硬化することによ
って、その表面が荒らされて微細な凹凸が形成される。
【0037】ヘッド駆動部24は、再び第2ラインメモ
リ18からバイアスデータを取り出して、各発熱素子2
5aにバイアス熱エネルギーEbyを発生させ、このバ
イアス熱エネルギーEbyを筆記エリアの第2ラインに
与える。以降同様にして、筆記エリアの全面に対して、
1ラインずつバイアス熱エネルギーEbyが与えられ
る。このようにして、カラー感熱記録紙1の筆記エリア
全面には、バイアス熱エネルギーEbyが与えられ、表
面が荒らされて微細な凹凸が形成される。筆記エリアの
最終ラインの位置に対して、バイアス熱エネルギーEb
yを与えた時点で、イエロー画像の熱記録が終了され
る。
【0038】イエロー画像の熱記録後に、カラー感熱記
録紙1には、420nmの紫外線が照射され、イエロー
感熱発色層5が光定着される。
【0039】イエロー感熱発色層5を光定着した後に、
プラテンドラム26が連続回転されて、再びカラー感熱
記録紙1の記録開始端がサーマルヘッド25に対面する
位置にセットされる。この後に、マゼンタ画像の熱記録
が開始される。このマゼンタ画像の熱記録でも、画像メ
モリ14からマゼンタ画像データが1ラインずつ読み出
され、第1ラインメモリ17に書き込まれる。セレクタ
23が、第2ラインメモリ18と第1ラインメモリ17
とを交互に選択して、ヘッド駆動部24と接続する。ヘ
ッド駆動部24は、1ライン毎に、バイアスデータ,マ
ゼンタ画像データを取り込んで、サーマルヘッド25を
駆動して画像記録エリアにマゼンタ画像を1ラインずつ
熱記録する。この時にヘッド駆動部24は、各発熱素子
25aに対してバイアス加熱期間にはバイアスデータを
基にしてマゼンタ用のバイアス熱エネルギーEbmを発
生させ、階調表現加熱期間にはマゼンタ画像データに応
じた階調表現熱エネルギーEgmを発生させる。
【0040】このようにして、マゼンタ用のバイアス熱
エネルギーEbmと階調表現熱エネルギーEgmをカラ
ー感熱記録紙1に与え、マゼンタ感熱発色層4を発色さ
せてマゼンタ画像を1ラインずつ記録する。このマゼン
タ画像の熱記録では、サーマルヘッド25が筆記エリア
に対面すると、筆記エリアに熱エネルギーを与えること
なく、カラー感熱記録紙1が連続的に送られる。マゼン
タ画像の熱記録後に、カラー感熱記録紙1には、365
nmの紫外線が照射され、マゼンタ感熱発色層4が光定
着される。
【0041】マゼンタ感熱発色層4を光定着した後に、
プラテンドラム26が連続回転されて、カラー感熱記録
紙1の記録開始端がサーマルヘッド25に対面すると、
シアン画像の熱記録が開始され、シアン用のバイアス熱
エネルギーEbc,階調表現熱エネルギーEgcとが画
像記録エリアに与えられて、シアン感熱発色層3に1ラ
インずつシアン画像が熱記録される。この時にも、筆記
エリアには、熱エネルギーが与えられない。また、この
シアン感熱発色層3に対しては光定着が行われない。シ
アンについての熱記録が終了すると、プラテンドラム2
6が連続回転され、カラー感熱記録紙1がビデオプリン
タから排出される。
【0042】ポストカードモードで作成されたプリント
は、図1に示すように、カラー感熱記録紙1の画像記録
エリアにビデオ画像が記録されており、図中ハッチング
で示す筆記エリアには何も記録されていない状態になっ
ている。そして、この筆記エリアの表面は、バイアス熱
エネルギーEbyで加熱されて荒らされて微細な凹凸が
形成されているので、水性インクや油性インク,あるい
は鉛筆等で容易に書込みをすることができ、書き込まれ
た文字等は、指等で擦っても滲みにくく、また消えたり
することがない。
【0043】上記実施例では、筆記エリアには何もプリ
ントされないが、図5に示すように、例えばビデオプリ
ンタのタイトル合成機能を用いて、筆記エリアにタイト
ル画像を熱記録してもよい。この場合に、筆記エリア内
のタイトル画像を記録しない部分に対して、各感熱発色
層3〜5が発色しない熱エネルギーを与えて、この表面
を荒らす。
【0044】上記実施例では、カラー感熱記録紙1を縦
長にして見た時に、上側半分にビデオ画像を記録し、何
も画像が記録されない下側半分を、筆記エリアとしたポ
ストカードモードの場合について説明しているが、フル
サイズモードでビデオ画像を記録する場合に、余白部分
の筆記性を良くする例について説明する。なお、上記実
施例と同一のものには同じ符号を付してある。
【0045】図6に示す実施例は、ビデオ画像の一部を
トリミングでカットし、この部分の筆記性を高めたもの
である。ビデオ画像は、その下側をカットした状態にし
て、プリントすべき色の画像データが画像メモリ14か
ら読み出され、この画像データが第1ラインメモリ17
に書き込まれる。また、ビデオ画像がカットされた部分
に対しては、発色濃度(階調レベル)「0」を示す画像
データが第1ラインメモリ17に書き込まれる。
【0046】例えば、イエロー画像を熱記録する際に
は、ヘッド駆動部24は、第2ラインメモリ18のバイ
アスデータに基づいて、各発熱素子25aにバイアス熱
エネルギーEbyを発生させ、第1ラインメモリ17の
イエロー画像データに基づいた階調表現熱エネルギーE
gyを各発熱素子25aに発生させる。これらの熱エネ
ルギーは、カラー感熱記録紙1に与えられる。しかしな
がら、トリミングでカットされたビデオ画像の部分に対
応する発熱素子25aは、画像データが階調レベル
「0」を示しているので、階調表現熱エネルギーEgy
を発生しない。すなわち、トリミングでカットされた部
分に対応するカラー感熱記録紙1の部分(余白部分)
は、イエロー感熱発色層5が発色せずに、表面が荒らさ
れて微細の凹凸が形成される。
【0047】前述したように、マゼンタ画像,シアン画
像を1ラインずつ記録する。この実施例では、各色を熱
記録する毎に、余白部分に各色のバイアス熱エネルギー
がカラー感熱記録紙1に与えられる。例えばマゼンタ画
像の熱記録時に、イエローを発色させるための熱エネル
ギー(Eby+Egy)よりも高いマゼンタ用のバイア
ス熱エネルギーEbmがカラー感熱記録紙1に与えられ
るが、イエロー感熱発色層5が光定着されているので、
余白部分のイエロー感熱発色層5が発色されることはな
い。したがって、余白部分の表面を荒らして微細な凹凸
を形成することができる。なお、マゼンタ,シアンの画
像を熱記録する際に、トリミングされる部分に対して
は、バイアス熱エネルギーが「0」となるバイアスデー
タを第2ラインメモリ18に書き込み、マゼンタ用,シ
アン用のバアイス熱エネルギーを与えないようにしても
よい。
【0048】このようにして作成されたプリントは、図
6に示されるように、トリミングさたビデオ画像が記録
されており、このビデオ画像の下側の余白部分(図中ハ
ッチングの部分)は、筆記性が良くなる。なお、トリミ
ングでカットする部分はビデオ画像の下側に限らず、左
側,右側.上側の部分であってもかまわない。
【0049】図7に示す実施例は、ビデオ画像をトリミ
ングすることなく、筆記性の良い余白部分を作成するよ
うにしたものである。この実施例で用いられるサーマル
ヘッド50は、長さが長く発熱素子50aの個数が多
い。サーマルヘッド50の中央部は、バイアスデータ及
び画像データに基づいて駆動されて、ビデオ画像を記録
する。また、サーマルヘッド50の両端部は、バイアス
加熱だけが行われ、ハッチングで示す余白部分の表面が
あらされ、筆記性が良好にされる。
【0050】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の感
熱記録紙の筆記性改善方法によれば、筆記エリアあるい
は画像の周辺に対して、感熱発色層が発色しない熱エネ
ルギーを与えて表面を荒らすから、インク,鉛筆等によ
る書込みが容易になるとともに、書き込んだ文字等が滲
んだり消えたりしなくなり、筆記性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ポストカードモードによって作成されたポスト
カードを示す説明図である。
【図2】カラー感熱記録紙の層構造を示す説明図であ
る。
【図3】各感熱発色層の発色特性を示すグラフである。
【図4】本発明を実施したビデオプリンタの概略図であ
る。
【図5】タイトル画像を筆記エリアに熱記録したポスト
カードを示す説明図である。
【図6】フルサイズ画像をトリミングして筆記性の良い
余白部分を作成したカラー感熱記録紙を示す説明図であ
る。
【図7】フルサイズのビデオ画像の上下に筆記性の良い
余白部分を作成したカラー感熱記録紙を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 カラー感熱記録紙 2 支持体 3〜5 感熱発色層 6 保護層 14 画像メモリ 17,18 ラインメモリ 22 バイアスデータ発生部 23 セレクタ 24 ヘッド駆動部 25,50 サーマルヘッド 25a,50a 発熱素子

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定レベル以上の熱エネルギーが与えら
    れることにより発色する感熱発色層を有し、表面に保護
    層が設けられた感熱記録紙を感熱画像記録エリアと筆記
    エリアに区分し、サーマルプリンタで感熱画像記録エリ
    アに画像を記録する際に、感熱記録紙が発色しない熱エ
    ネルギーを筆記エリアに与え、筆記エリアの表面を荒ら
    して筆記性を向上させることを特徴とする感熱記録紙の
    筆記性改善方法。
  2. 【請求項2】 所定レベル以上の熱エネルギーが与えら
    れることにより発色する感熱発色層を有し、表面に保護
    層が設けられた感熱記録紙の感熱画像記録エリアにサー
    マルプリンタで画像を記録する際に、感熱画像記録エリ
    アの周辺部に感熱記録紙が発色しない熱エネルギーを与
    え、周辺部の表面を荒らして筆記性を向上させることを
    特徴とする感熱記録紙の筆記性改善方法。
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