JP3378118B2 - 出窓枠 - Google Patents

出窓枠

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JP3378118B2
JP3378118B2 JP09458995A JP9458995A JP3378118B2 JP 3378118 B2 JP3378118 B2 JP 3378118B2 JP 09458995 A JP09458995 A JP 09458995A JP 9458995 A JP9458995 A JP 9458995A JP 3378118 B2 JP3378118 B2 JP 3378118B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、家屋に取付けるため
の出窓枠に関し、合成樹脂からなるサッシの内側にアル
ミニウム等の金属からなる補強フレームを設けることに
より、上記サッシの断熱性を損なうことなく、その強度
不足を改善し、しかも木材で補強する場合に比して大幅
に軽量化したものである。
【0002】
【従来の技術】窓枠にはアルミニウム製のものが多く使
用されているが、アルミニウムは木材に比して熱伝導性
が大であるため、寒冷地ではアルミニウム製窓枠の室内
側表面に結露するという問題があった。この結露を防ぐ
ため、窓枠を塩化ビニル樹脂等の合成樹脂で製造するこ
とが試みられたが、この場合は強度が不足するため、そ
の強度を補うため、表面部分のみを合成樹脂で製造し、
得られたサッシの内側に木材製の補強フレームを設ける
必要があった。
【0003】しかしながら、窓枠の内側には、その性質
上、筋かいを設けることができないため、上記補強フレ
ームの隅部では直交する2本または3本の角材を単に連
結するだけになって変形し易くなり、そのため建物の壁
面から突出する部分が自重で下降し、更に突出部の左右
を接続する枠材の中央が撓み易い。これを防ぐために補
強用木材を太くした場合は、その表面の被覆面積が増大
し、それだけ合成樹脂製サッシも大型になって重くな
り、出窓枠の組立体を家屋の軸組に取付ける際の作業が
極めて困難になり、例えば幅が3m程度の出窓枠になる
と、クレーンが必要になり、しかも外観が低下するとい
う問題があった。そして、上記の補強フレーム、サッシ
以外の必要部品、例えば出窓の上部化粧カバー、下部化
粧カバー、軸組に連結するための腕木等、現場施工部分
が多くなって手間がかかり、工期が長くなる等の不都合
があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、木製の補
強フレームに代えてアルミニウム等の金属からなる補強
フレームを使用することにより、現場施工部分を減少
し、かつ補強フレームの隅部の直角出しを筋かい無しで
可能にし、もって合成樹脂製サッシの断熱性を損なうこ
となく、その強度不足を改善し、従来の木製補強フレー
ムを使用した場合に比して小型化、軽量化されて、すっ
きりした外観の出窓を得るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、金属製形材
からなる補強フレームと該補強フレームの一部を被覆す
る合成樹脂製の中空サッシとで構成され、上記の補強フ
レームが左右一対の縦フレーム、該縦フレームの上端に
固定されて前方に延びる上部アーム、この左右の上部ア
ーム間に支架された前後一対の上部フレーム、上記縦フ
レームの下端に固定されて前方に延びる下部アーム、こ
の左右の下部アーム間に支架された前後一対の下部フレ
ームで構成され、この前後一対の下部フレームが前側下
部フレームから後側下部フレームの後方へ延びる複数本
の形材製の固定金具で連結され、上記上下のアームがそ
の後端に形材からなる上向きまたは下向きの取付け基部
を一体に備え、この取付け基部が縦フレームの上端また
は下端に重ね接続され、上記左右のアームの対向面に上
部フレームおよび下部フレームの各端面が接続されてお
り、上記の中空サッシが上記の縦フレーム、上部アー
ム、前側上部フレーム、下部アームおよび前側下部フレ
ームのガラス板取付け側表面および該ガラス板取付け側
表面に隣接する上記形材の水平方向外側表面を被覆する
L形断面に形成されていることを特徴とする出窓枠であ
る。
【0006】この発明の補強枠を構成する金属製形材
は、アルミニウム、鉄、ステンレス鋼等の金属の押出し
成型や板金加工によって製造された断面がL字形、T字
形、I字形、角筒形等の棒状材料である。また、合成樹
脂製の中空サッシは、従来と同様に内部に多数のリブま
たは仕切り板を備えた中空のサッシ枠からなるものであ
る。そして、このサッシは、上記補強フレームの縦フレ
ームの前面(ガラス板取付け部)と左右方向外側面を覆
うほぼ断面L字形の縦サッシ枠、上記補強フレームの上
部アームの下面(ガラス板取付け部)および左右方向外
側面を覆うほぼ断面L字形の上部サイドサッシ枠、上記
補強フレームの前側上部フレームの前面および下面を覆
うほぼ断面L字形の上部サッシ枠、上記補強フレームの
下部アームの上面(ガラス板取付け部)および左右方向
外側面を覆うほぼ断面L字形の下部サイドサッシ枠、並
びに上記補強フレームの前側下部フレームの前面および
上面を覆うほぼ断面L字形の下部サッシ枠で構成され
る。なお、必要に応じて上記の上部サッシ枠と下部サッ
シ枠とを中間で連結する少なくとも2本の中間方立を設
け、この中間方立間に開閉自在のガラス障子を取付ける
ことができる。
【0007】上記の構成において、補強フレームに対す
るサッシの取付け部に断熱板を介在させることにより断
熱性が一層向上する。また、軸組を構成する下桁上面に
補強フレーム下端の固定金具後端を重ね接続し、軸組を
構成する上桁の上端に、補強フレームの後側上部フレー
ムの後上方に上向きブラケットを介して設けられている
前後方向軸の回りに回転自在の掛け金具を引っ掛け、か
つ軸組を構成する左右の縦フレームの内面に補強フレー
ムの左右の縦フレームの外側面を重ね接続する構成を付
加した場合は、軸組の下桁上面に補強フレーム下端の固
定金具後端を重ね、次いで上記の掛け金具を横向きにし
た状態で補強フレームおよびサッシの組立体を起こし、
その上方部分を軸組の左右の縦フレーム間に押込み、し
かるのち上記の掛け金具を下向きに回して上記軸組の上
桁の上端に引っ掛けることができ、軸組に対する補強フ
レームおよびサッシの組立体の取付けが容易になる。
【0008】
【作用】この発明では、金属製補強フレームの構成形
材、すなわち縦フレーム、上下のアーム、上部フレーム
および下部フレームの水平方向外側表面およびガラス板
取付け面が合成樹脂からなる中空のサッシ枠で被覆され
るので、上部フレームの上に上部化粧カバーを、下部フ
レームの下に下部化粧カバーをそれぞれ設置し、かつ上
下のアーム間および前側の上部フレームと下部フレーム
間にサッシ枠を介してガラス板を取付けることにより、
金属製補強フレームの外気に露出する部分が解消し、そ
のため合成樹脂製サッシによる断熱性が維持される。
【0009】また、補強フレームの縦フレーム、上部フ
レームおよび下部フレームが金属製の形材で形成される
ので、これらの縦フレーム、上部フレームおよび下部フ
レームを木製に比べて細く、軽くし、強固に接合するこ
とができる。また、上記縦フレームの上端と上部フレー
ムの端部とを接続する上部アームおよび縦フレームの下
端と下部フレームの端部とを接続する下部アームが形材
からなり、その後端に形材からなる取付け基部を一体に
備えたものであり、その取付け基部が縦フレームの上端
または下端に重ね接続され、左右のアームの対向面に上
部フレームまたは下部フレームの各端面が接続されるの
で、縦フレームに対して上下のアームが撓み難くなり、
上部フレームおよび下部フレームが下がり難くなる。そ
して、前後一対の下部フレームが前後方向の複数本の固
定金具で連結され、この固定金具の後端が後方に突出す
るので、この固定金具の後方突出部を窓台に接続するこ
とにより、下部フレームの下降が一層減少する。
【0010】
【実施例】図1において、10は金属製補強フレーム、
20は合成樹脂製サッシである。上記の補強フレーム1
0は、左右一対の縦フレーム11、該左右の縦フレーム
11の上端に固定されて前方に延びる上部アーム12、
この左右の上部アーム12、12間に支架された前後一
対の上部フレーム14、14、上記左右の縦フレーム1
1の下端に固定されて前方に延びる下部アーム15、こ
の左右の下部アーム15、15間に支架された前後一対
の下部フレーム17、17で構成される。
【0011】上記左右の縦フレーム11は、アルミニウ
ム、鉄、ステンレス鋼等の金属の押出し成形や板金加工
で作られた溝形材からなり、その溝の凹部側が内側を向
いて左右対向するように配置される。この縦フレーム1
1の上端に接続される上部アーム12は、図2に示すよ
うに、直角に交差する2枚のウエブ12a、12bから
なる山形鋼であり、一方のウエブ12aが水平に位置
し、この一方のウエブ(水平ウエブ)12aの内側の縁
に沿って他方のウエブ12bが直立して垂直ウエブを構
成し、上記水平ウエブ12aの後端に下向きに固着され
た山形鋼製の取付け基部13を備えている。この取付け
基部13は、上記水平部12aの後端縁から下向きに延
びるフランジ13aと上記水平部12aの外側縁から下
向きに延びる外側ウエブ13bとで構成され、上記のフ
ランジ13aが縦フレーム11のフランジ11aに重ね
られ、複数本のボルト(図示されていない)で締結する
ことにより縦フレーム11に接続される。
【0012】上記左右の上部アーム12、12間に支架
される前後一対の上部フレーム14、14は(図2参
照)、上下の広幅フランジ14aと中央のウエブ14b
とからなるアルミニウム製のI形材であり、上下のフラ
ンジ14aの対向面には、ウエブ14bを挟んで両側に
ビスホール用突条14cが突設されている。そして、上
部アーム12の垂直ウエブ12bの前後2箇所に上部フ
レーム14の端面を当て、上記ビスホール用突条14c
の配置に対応して垂直ウエブ12bにあらかじめ穿孔さ
れているネジ孔12cからネジ(図示されていない)を
上記のビスホール用突条14cにねじ込むことにより上
部フレーム14が上部アーム12に固定される。
【0013】一方、下部アーム15(図1参照)は、上
部アーム12に対し上下対称に作られ、その後端に一体
に設けられている上向きの取付け基部16によって縦フ
レーム11の下端に接続され、この左右の下部アーム1
5、15間に上部フレーム14と同様のI形材からなる
前後一対の下部フレーム17、17が同様に固定され
る。そして、この前後の下部フレーム17、17がその
幅方向に並ぶ複数本の固定金具18で連結され、この固
定金具18の後端が後側の下部フレーム17よりも後方
に突出する。なお、この固定金具18は、図4に回転図
示断面図18Aで示したようにアルミニウム、ステンレ
ス鋼等の金属の押出し成形や板金加工で作られたフラン
ジ付き溝形材からなり、両側のフランジ18aがネジ孔
18bに通したネジで上記の下部フレーム17に固定さ
れる。
【0014】図1のサッシ20において、左右両端に位
置する縦サッシ枠21は上記補強フレーム10の縦フレ
ーム11の前面(ガラス板取付け側表面)と左右方向外
側面を覆うほぼ断面L字形に形成される。この縦サッシ
枠21の上端から手前に突出する上部サイドサッシ枠2
2は、上記補強フレーム10の上部アーム12の下面
(ガラス板取付け側表面)および左右方向外側面を覆う
ほぼ断面L字形に形成され、この左右の上部サイドサッ
シ枠22、22の先端を接続する上部サッシ枠24は、
上記補強フレーム10の前側上部フレーム14の下面
(ガラス板取付け側表面)および前面を覆うほぼ断面L
字形に形成される。また、上記縦サッシ枠21の下端か
ら手前に突出する下部サイドサッシ枠25は、上記補強
フレーム10の下部アーム15の上面(ガラス板取付け
側表面)および左右方向外側面を覆うほぼ断面L字形に
形成され、この左右の下部サイドサッシ枠25、25の
先端を接続する下部サッシ枠27は、上記補強フレーム
10の前側下部フレーム17の上面(ガラス板取付け側
表面)および前面を覆うほぼ断面L字形に形成される。
なお、この実施例では、上部サッシ枠24および下部サ
ッシ枠27の左右両端がコーナー方立28で、また上部
サッシ枠24および下部サッシ枠27の中間2箇所が中
間方立29でそれぞれ連結され、左右の中間方立29、
29間に開き窓(図示されていない)が取付けられる。
【0015】図3に示すように、前側上部フレーム14
の前面には、断熱性の合板からなる前板31が固定さ
れ、前後の上部フレーム14、14の下面にまたがって
上記同様の合板からなる上板32が固定され、この上板
32の下面に不燃性ボード33が固定されている。そし
て、上部サッシ枠24の水平部の上面に突設した上向き
の固定板24aが上記前板31の前面に、また上部サッ
シ枠24の上記水平部の背面に突設した後向きの固定板
24bが上記不燃性ボード33の下面にそれぞれ重ねら
れ、ねじ固定される。なお、この上部サッシ枠24は、
中空に成形され、その内部に設けた複数のリブまたは仕
切り板24cで補強されており、下面24dがガラス板
取付け面を構成している。
【0016】一方、補強フレーム10の前側下部フレー
ム17の前面には、上記同様の前板34が固定され、前
後の下部フレーム17、17を連結する固定金具18の
上に上記同様の合板からなる下板35を介して膳板36
が固定されている。そして、下部サッシ枠27の水平部
の下面に突設した下向きの固定板27aが上記前板34
の前面に、また下部サッシ枠27の上記水平部の背面に
突設した後向きの固定板27bが上記膳板36の上面に
それぞれ重ねられ、ねじ固定される。なお、この下部サ
ッシ枠27は、上記同様に中空に成形され、複数のリブ
または仕切り板27cで補強され、上面27dがガラス
板取付け面を構成している。
【0017】図4に示すように、縦サッシ枠21の前面
部背面の固定板21aが前記縦フレーム11のフランジ
11aに重ねられ、ねじ固定される。そして、この縦サ
ッシ枠21は、前記同様に中空に成形され、内部に設け
た複数のリブまたは仕切り板によって補強され、その前
面21bがガラス板取付け面を構成している。また、コ
ーナー方立28も同様に中空に成形され、複数のリブま
たは仕切り板で補強され、背面28aおよび内側面28
bがそれぞれガラス板取付け面に形成される。また、中
間方立29も同様に中空に成形され、複数のリブまたは
仕切り板で補強され、その両側面29aがガラス板取付
け面に形成される。
【0018】図3において、補強フレーム10を構成す
る後側上部フレーム14の背面複数箇所に後上方に延び
るブラケット41が固定され、このブラケット41の上
端垂直部の背面に掛け金具42が前後方向のボルト43
によって取付けられる。上記の掛け金具42は、図5に
示すように、上下方向に長い底板42aとその両側縁に
沿って片側に突出する側板42bとからなる溝形材から
なり、その両側板42bの中間部を切欠して上下に脚部
42cを形成したものである。この掛け金具42は、上
記底板42aの上部のボルト孔にボルト43を通し、こ
のボルト43に脚部42cの高さよりも少し長い塩化ビ
ニール製弾性チューブ44(またはコイルスプリング)
を嵌装し、ボルト43の突出端を上記ブラケット41の
上端垂直部にねじ止めして取付けられる。したがって、
ボルト43の締結度を調節することにより、掛け金具4
2を回転自在に、かつ水平方向に停止可能にしたり、掛
け金具42を回転不能に固定したりすることができる。
【0019】上記掛け金具42の下側脚部42cは、図
3に示すように、家屋の出窓取付け部を構成する幅方向
に長い軸組用上桁51に引っ掛けられる。この軸組用上
桁51は、溝形鋼からなり、そのフランジ51aを上向
きにして設けられ、そのウエブ51bの下面にまぐさ5
2が取付けられている。そして、上記軸組用上桁51の
前側フランジ51aに上記掛け金具42の下側脚部42
cが掛けられる。一方、上記軸組用上桁51の下方に
は、上記同様の溝形鋼からなる軸組用下桁53がフラン
ジ53aを下向きにして設置され、そのウエブ53b上
に窓台54が固定され、この窓台54上に前記補強フレ
ーム10の下部の固定金具18の後端がねじ止めされ
る。
【0020】上記の軸組用の上桁51および下桁53の
両端を接続する軸組用縦枠55(図4参照)は、補強フ
レーム10の縦フレーム11の側方に配置される。この
軸組用縦枠55はリップ溝形鋼からなり、補強フレーム
10の縦フレーム11に面する側に縦方向の溝孔を有
し、この軸組用縦枠55の内側に複数個の取付金具56
が上記溝孔に沿って摺動自在に装入され、この取付金具
56の中央部に上記溝孔の外側のL字形連結金具57の
一端がピン58で連結され、このL字形連結金具57の
他端が上記補強フレーム10の縦フレーム11の後面
(後側フランジ)にボルト59で固定される。
【0021】この実施例では、補強フレーム10にサッ
シ20、上板32および下板35を固定し(ただし、こ
の時点では不燃性ボード33および膳板36は取付けな
い)、上方の掛け金具42を横に向けた後、この組立体
を外側に若干傾け、補強フレーム10の下部に位置する
固定金具18の後端を軸組用下桁53上の窓台54の上
に乗せ、次いで上記組立体を垂直に起こして補強フレー
ム10の左右の縦フレーム11を左右の軸組用縦枠55
の間に押込み、しかるのち上方の掛け金具42を下向き
に回し、その下側脚部42cを軸組用上桁51の前側フ
ランジ51aに掛け、ボルト43で締結し、固定する。
次いで、固定金具18の後端を軸組用下桁53上の窓台
54にねじ止めし、更に左右の軸組用縦枠55の溝孔に
沿って取付金具56を上下にスライドさせてL字形連結
金具57の高さを調節し、該L字形連結金具57の他端
を補強フレーム10の縦フレーム11にボルトで固定す
る。しかるのち、不燃性ボード33および膳板36を取
付け、前後の上部フレーム14、14および下部フレー
ム17、17を断熱材で包み、かつ前後の上部フレーム
14、14間および下部フレーム17、17間の各空間
に断熱材を充填した後、上部フレーム14上に上部化粧
カバー61(図3参照)を、また下部フレーム17の下
側に下部化粧カバー62をそれぞれ取付ける。
【0022】上記の実施例は、補強フレーム10の上部
に掛け金具42を水平軸(ボルト43)の回りに回転可
能に設け、この掛け金具42を下向きに回して軸組用上
桁51に掛けるようにしたので、補強フレーム10およ
びサッシ20の組立体の軸組に対する取付けが容易にな
る。また、軸組用縦枠55に補強フレーム10の縦フレ
ーム11を固定するためのL字形連結金具57を軸組用
縦枠55に対して高さ調節自在に設けたので、軸組用縦
枠55に対する補強フレーム10の縦フレーム11の固
定が容易になる。なお、直角に屈曲したガラス板を使用
する場合は、サッシ20におけるコーナー方立28を省
略することができる。
【0023】
【発明の効果】請求項1に記載した発明は、金属製補強
フレームの構成形材である縦フレーム、上部フレームお
よび下部フレームの水平方向外側表面およびガラス板取
付け面が合成樹脂からなる中空のサッシで被覆されるの
で、上部フレームの上および下部フレームの下をそれぞ
れ化粧カバーで覆い、かつ上下のアーム間および前側の
上部フレームと下部フレーム間に上部サッシ枠および下
部サッシ枠を介してガラス板を取付けることにより、金
属製補強フレームの外気に直接露出する部分が解消し、
合成樹脂製サッシによる断熱性が維持され、寒冷地にお
いても結露が生じない。しかも、補強フレームの上記構
成形材が金属製であるため、これらの構成形材を木製に
比べて細く、軽くし、かつ強固に接合することができ
る。また、上記縦フレームの上端と上部フレームの端部
とを接続する上部アームおよび縦フレームの下端と下部
フレームの端部とを接続する下部アームがそれぞれ形材
からなり、その後端に形材からなる取付け基部を一体に
備えており、この取付け基部が縦フレームの上端または
下端に重ね接続されるため、縦フレームに対して上下の
アームが撓み難くなり、また左右のアームの対向面に上
部フレームまたは下部フレームの各端面が接続されるの
で、上部フレームおよび下部フレームが下がり難くな
る。そして、前後一対の下部フレームが前後方向の複数
本の固定金具で連結され、この固定金具の後端が後方に
突出するので、この固定金具の後方突出部を軸組に接続
することにより、下部フレームの下降が一層減少する。
【0024】請求項2に記載された発明は、上記の請求
項1に記載された発明において、補強フレームにサッシ
が断熱板を介して固定されたものであるから、断熱性が
一層向上し、結露が更に生じ難くなる。
【0025】請求項3に記載された発明は、上記の請求
項1または2に記載された発明において、軸組を構成す
る下桁上面に補強フレーム下端の固定金具後端を重ね接
続し、軸組を構成する上桁の上端に、補強フレームの後
側上部フレームの後上方に上向きブラケットを介して設
けられている前後方向軸の回りに回転自在の掛け金具を
引っ掛け、かつ軸組を構成する左右の縦フレームの内面
に補強フレームの左右の縦フレームの外側面を重ね接続
することにより補強フレームが軸組に固定されたもので
あるから、家屋の軸組に対する補強フレームおよびサッ
シの組立体の取付けが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の分解斜視図である。
【図2】補強フレームの上隅部の斜視図である。
【図3】実施例の縦断面図である。
【図4】実施例の側部の水平断面図である。
【図5】掛け金具の一部破砕した拡大側面図である。
【符号の説明】
10:補強フレーム 11:縦フレーム 12:上部アーム 13:取付け基部 14:上部フレーム 15:下部アーム 16:取付け基部 17:下部フレーム 18:固定金具 20:サッシ 21:縦サッシ枠 22:上部サイドサッ
シ枠 24:上部サッシ枠 25:下部サイドサッ
シ枠 27:下部サッシ枠 28:コーナー方立 29:中間方立 31:前板 32:上板 33:不燃性ボード 34:前板 35:下板 36:膳板 41:ブラケット 42:掛け金具 42c:脚部 43:ボルト 44:弾性チューブ 51:軸組用上桁 52:まぐさ 53:軸組用下桁 54:窓台 55:軸組用縦枠 56:取付金具 57:L字形連結金具 58:ピン 59:ボルト 61:上部化粧カバー 62:下部化粧カバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−187168(JP,A) 実開 昭63−162089(JP,U) 実開 平6−25489(JP,U) 実開 平4−8687(JP,U) 実開 平3−129689(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E06B 3/00 E06B 3/26

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製形材からなる補強フレームと該補
    強フレームの一部を被覆する合成樹脂製の中空サッシと
    で構成され、上記の補強フレームが左右一対の縦フレー
    ム、該縦フレームの上端に固定されて前方に延びる上部
    アーム、この左右の上部アーム間に支架された前後一対
    の上部フレーム、上記縦フレームの下端に固定されて前
    方に延びる下部アーム、この左右の下部アーム間に支架
    された前後一対の下部フレームで構成され、この前後一
    対の下部フレームが前側下部フレームから後側下部フレ
    ームの後方へ延びる複数本の形材製の固定金具で連結さ
    れ、上記上下のアームがその後端に形材からなる上向き
    または下向きの取付け基部を一体に備え、この取付け基
    部が縦フレームの上端または下端に重ね接続され、上記
    左右のアームの対向面に上部フレームおよび下部フレー
    ムの各端面が接続されており、上記の中空サッシが上記
    の縦フレーム、上部アーム、前側上部フレーム、下部ア
    ームおよび前側下部フレームのガラス板取付け側表面お
    よび該ガラス板取付け側表面に隣接する上記形材の水平
    方向外側表面を被覆するL形断面に形成されていること
    を特徴とする出窓枠。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された出窓枠において、
    補強フレームに中空サッシが断熱板を介して固定された
    出窓枠。
  3. 【請求項3】 請求項1または2のいずれかに記載され
    た出窓枠において、軸組を構成する下桁上面に補強フレ
    ーム下端の固定金具後端を重ね接続し、軸組を構成する
    上桁の上端に、補強フレームの後側上部フレームの後上
    方に上向きブラケットを介して設けられている前後方向
    軸の回りに回転自在の掛け金具を引っ掛け、かつ軸組を
    構成する左右の縦フレームの内面に補強フレームの左右
    の縦フレームの外側面を重ね接続することにより補強フ
    レームが軸組に固定された出窓枠。
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