JP3707542B2 - 連設障子構造およびその施工方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば店舗などにおいて、室内外の境界位置に設置される連設障子の構造およびその施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、店舗などにおいて室内外を仕切る境界位置にガラス障子を水平方向に連設してガラス張りとし、室外から店舗内が見えるようにしたものや、ビル等の1階フロントにおいて出入り口部に隣接してガラス障子を水平方向に連設して室内がガラス張り状態で見えるようにしたもの、さらにはビル等の室内において水平方向に連設したガラス障子によって間仕切りしたものなど(以下、連設障子という。)が知られている。
【0003】
かかる連設障子は、たとえば図12〜図14に示されるように、躯体開口部の四辺にそれぞれ上枠60、下枠61および左右縦枠62,63を固定するとともに、水平方向に所定間隔で方立65を鉛直方向に建て込むとともに、必要に応じて高さ方向の適宜の位置に無目64を架け渡し、かつガラス嵌合溝を形成するために、前記各枠材60〜63および方立65および無目64に対してそれぞれ、枠カバー66〜71、無目カバー72,73などをビス止めしてガラス開口枠を形成し、ガラスGを嵌合するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の連設障子のような構造の場合には、各部材毎に躯体開口部内に組み込んでいく施工方法を採るため、枠組みを完成するまでに多くの手間と時間が掛かるとともに、前記枠カバー66〜71は各枠材60〜63および方立65に対してタイト材74,74…の接触により気水密性を確保するようにしており、前記タイト材74を枠材60〜63および方立65に押し付けながら固定する必要があるため、各枠カバー66〜71をビス75、75…によって固定していた。そのため、これら枠カバー66〜71の取付けにも手間と時間が掛かるなどの問題があった。
【0005】
そこで本発明の主たる課題は、障子の建込みによって施工ができるようにするとともに、各障子の接合部におけるビス止めを無くすなどにより、構造および施工の簡略化を図った連設障子構造およびその施工方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、少なくとも上下枠材については、部材長手方向に沿って内方側に向けた開口溝が形成された部材を用いて四周枠が構成されるとともに、前記上下枠材に形成された開口溝、或いは前記上下枠材の開口溝を利用して設置された中間介在部材の障子嵌合凹部を利用して前記四周枠内に水平方向に隣接して各障子が建て込まれ、かつ左右縦枠材の少なくとも一方側に配設された障子押圧手段によって各障子に対して水平方向の押圧力が加えられていることを特徴とする連設障子構造が提供される。
【0007】
上記請求項1に係る発明においては、先ず四周枠を構成し、この四周枠内に各障子を建て込むことで連設障子が構築される。また、左右縦枠材の少なくとも一方側に配設された障子押圧手段によって各障子に対して水平方向の押圧力が加えられることにより、建て込まれた各障子が移動不能の状態で拘束されるようになるとともに、各障子間の気水密が確実に確保されるようになる。なお、この障子は枠組みした状態で建て込まれ、移動不能の状態で拘束された後、ガラス、ボードなどのパネル材を嵌め込むことが取り扱い上、好ましい。
【0008】
請求項2に係る本発明として、左右縦枠材についても、部材長手方向に沿って内方側に向けた開口溝が形成され、左右縦枠材に隣接する障子はそれぞれ、左右縦枠材の対向面側に前記開口溝に嵌入される嵌合凸部を有する請求項1記載の連設障子構造が提供される。
【0009】
請求項3に係る本発明として、各障子の上框の上面には、上枠材の開口溝に嵌入される嵌合凸部を有する請求項1、2いずれかに記載の連設障子構造が提供される。
【0010】
請求項4に係る本発明として、水平方向に隣接する障子間において、縦框同士が互いに嵌合部を有しながら接合されている請求項1〜3いずれかに記載の連設障子構造が提供される。
【0011】
請求項5に係る本発明として、各障子の下框と下枠材との間に水受け用下レール部材が介在され、前記水受け用下レール部材は、下面側に下枠材の開口溝に嵌入される嵌合凸部を有し、かつ上面側に障子下框が嵌合される障子嵌合凹部を有する請求項1〜4いずれかに記載の連設障子構造が提供される。
【0012】
請求項6に係る本発明として、前記請求項1〜5記載の連設障子を構築するための施工方法であって、前記上下枠材と左右縦枠材の一方側縦枠材とにより、側部に開口部を有する三方枠の状態とし、三方枠の側部開口側から各障子を挿入して建て込んだならば、前記側部開口辺に左右縦枠材の他方側縦枠材を取付け、左右縦枠材の少なくとも一方側に配設された障子押圧手段によって各障子に対して水平方向の押圧力を与えることを特徴とする連設障子の施工方法が提供される。
【0013】
請求項7に係る本発明として、請求項5記載の連設障子を構築するための施工方法であって、前記上下枠材および左右縦枠材により四周枠を構成した後、前記水受け用下レールの前記障子嵌合凹部を形成している一方側起立壁の一部分に障子下框を挿入可能とする幅で切欠き部を形成しておき、前記切欠き部から各障子を建て込んだならば、押縁を前記一方側起立壁部に沿って設置し、左右縦枠材の少なくとも一方側に配設された障子押圧手段によって各障子に対して水平方向の押圧力を与えることを特徴とする連設障子の施工方法が提供される。
【0014】
請求項8に係る本発明として、前記請求項1〜5記載の連設障子を構築するための施工方法であって、障子をケンドン嵌合方式により嵌め込みできるように、前記上下枠材および左右縦枠材により四周枠を構成した後、ケンドン嵌合方式により各障子を四周枠内に建て込んだならば、左右縦枠材の少なくとも一方側に配設された障子押圧手段によって各障子に対して水平方向の押圧力を与えることを特徴とする連設障子の施工方法が提供される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
【0016】
〔第1形態例〕
図1は本発明の第1形態例に係る連設障子構造の正面図(姿図)であり、図2は図1のII−II線矢視図、図3は図1のIII−III線矢視図である。
【0017】
連設障子1は、躯体または適宜の梁部材または柱部材等の支持材に対して、例えばアングル4、4などの保持具によって固定配置された四周枠2と、この四周枠2内に水平方向に隣接して建て込まれた障子5〜7とからなるもので、店舗などにおいて室内外を仕切る外壁や、ビル等の1階フロントや、室内の間仕切りや、仮設建屋などとして設置されるものである。
【0018】
前記四周枠2は、上下枠材2A、2Bおよび左右縦枠材2C、2Dをコーナー部で接合し枠状に構成したもので、各枠材2A〜2Dとしては、部材長手方向に沿って開口溝が形成された溝型鋼が使用され、前記開口溝を四周枠2の内方側に臨ませて配置されている。各枠材2A〜2Dの接合は、直交方向に交差する2辺方向の枠材に跨る断面L字状の連結部材10をコーナー部に配置し、枠材のそれぞれの側でボルト・ナット11によって締結することにより行われている。
【0019】
また、前記右縦枠材2Dの高さ方向中間位置には、隣接配置された各障子5〜7に水平方向の押圧力を与えるために障子押圧手段9が設けられている。この障子押圧手段9は、右縦枠材2Dの底壁に対して、通孔を形成するとともに、この通孔位置にナット9aを固設し、四周枠2の内方側からボルト9bを前記ナット9aに螺入し、四周枠2の外方側でナット9cに締結した構造が採られている。なお、本例では前記障子押圧手段9を右縦枠材2Dにのみ設けるようにしたが、左右縦枠材2C、2Dの両方に設けるようにしてもよいし、高さ方向の複数ヶ所に設けるようにしてもよい。
【0020】
前記四周枠2内に各障子5〜7を建て込むに当たり、下枠材2Bの上面側には、図2に詳細に示されるように、本発明における「中間介在部材」に相当する水受け用下レール3が設置されている。この水受け用下レール3は、下面側に下枠材2Bの開口溝に嵌入される嵌合凸部3aを有し、かつ上面の室外側寄り位置に室外側起立壁3bを有するとともに、室内側寄り位置に室内側起立壁3cを有し、これら両起立壁3b、3cによって障子5〜7の下框が嵌合される障子嵌合凹部Mが形成された部材断面を成し、障子5〜7の下框13内に浸入した雨水等は水受け用下レール3に形成された通孔3e、3fを通って室外に排出されるようになっている。なお、前記室内側起立壁3cの上部にはタイト材20が保持され、障子下框13の室内側面に当接することにより、気水密性が確保されるようになっている。また、前記室内側起立壁3cにはブラケット21がビスによって固定され、額縁22が取り付けられている。
【0021】
一方、前記四周枠2内に建て込まれる各障子5〜7は、図2の縦断面図に示されるように、上框12、下框13および中間横材14については共通的に使用されているが、左右縦框15〜18については、左端側障子5、中間障子6,6、右端側障子7毎に異なる断面形状のものが使用されている。
【0022】
先ず、各障子5〜7の上框12は、上面側に上枠材2Aの開口溝に嵌入される嵌合凸部12aが形成され、障子5〜7の上端側が上枠材2Aによって支持されるようになっているとともに、下面側にガラス嵌合溝12bが形成された部材断面を成し、一方各障子5〜7の下框13は、前記水受け用下レール3の障子嵌合凹部Mに嵌合され、下部側が前記水受け用下レール3によって支持されるようになっているとともに、上面側に押縁24の設置によってガラス嵌合溝となる段部13aが形成されている。前記中間横材14は2つ中空部が上下段で形成された断面形状を成し、上面側に押縁23の設置によってガラス嵌合溝となる段部14aが形成され、下面側に凹状のガラス嵌合溝14bが形成されている。なお、前記上框12の室内側面にはブラケット21がビスによって固定され、額縁22が取り付けられるようになっている。
【0023】
一方、左右縦框15〜18について、図3に基づいて左端側障子5側から順に説明すると、左端側障子5の左縦框15は、左縦枠2Cの対向面側に左縦枠材2Cに形成された開口溝に嵌入される嵌合凸部15aが形成され、反対面側にはガラス嵌合溝15bが形成された中空断面部材が使用され、他方側の右縦框16は、見付け壁面16a、16bおよび見込み壁面16cからなる略コ字状断面を成し、前記見込み壁面16cの中間には、ガラスGの嵌合溝16eが形成されるとともに、隣接する中間障子6の左縦框17との嵌合凸部16dが形成された部材が使用されている。
【0024】
次いで、中間障子6は、左縦框17として、見込み壁面17aの中間にガラスGの嵌合溝17bが形成されるとともに、前記左端側障子5の右縦框16の嵌合凸部16dと嵌合される嵌合凹部17cが形成された部材が使用されている。前記右縦框16と左縦框17とは、両者を組み合わせた状態では、あたかも室内外に夫々中空部を有する単一断面状の部材を構成するようになっている。なお、前記右縦框16と左縦框17との接合部には、タイト材25が設けられ気水密が確保されるようになっている。
【0025】
最後に、右端側障子7は、左縦框として前記左縦框17が使用され、右縦框18は、右縦枠2Dの対向面側に右縦枠材2Dに形成された開口溝に嵌入される嵌合凸部18aが形成され、反対面側にはガラス嵌合溝18bが形成された中空断面部材が使用されている。
【0026】
以上、障子縦框について総括すると、左端側および右端側に配置される障子5、7の左右縦枠材2C、2D対向面側の縦框15、18には夫々、縦枠材2C、2Dに形成された開口溝に嵌入される嵌合凸部15a、18aが形成され、その他の障子境界部では左縦框16と右縦框17とが互いに嵌合部を有しながら接合されるようになっている。
【0027】
前述した連設障子1の施工に当たっては、図4に示されるように、前記四周枠2の上下枠材2A、2Bと左縦枠材2Cとにより他方がわ側部に開口部を有する三方枠の状態とし、三方枠の側部開口側から順次、左端側障子5,中間障子6、6、右端側障子7の順で各障子5〜7を枠内に挿入して建て込むようにする。すべての障子5〜7を建て込んだならば、右縦枠材2Dを取付けて四周枠2を完成し、最後に右縦枠材2Dに設けてある障子押圧手段9により各障子5〜7に対して水平方向の押圧力を与えるようにする。なお、ガラスGについては、予め障子を建て込む前に取付けるようにしても良いが、重量が嵩むようになるため、作業性の点から各障子5〜7の建込みを完了した後に設置するのが望ましい。ガラスGの嵌め込みは、左右方向については遣り返しにより、上下方向については上げ落とし(ケンドン嵌合方式)によりガラス嵌合溝に嵌合させた後、押縁23,24を取付けて固定するようにする。また、四周枠2の外周側に化粧板19、19…を取り付けて施工を完了する。
【0028】
〔第2形態例〕
次いで、図5〜図7に示される本第2形態例は、予め四周枠2を完成した状態で各障子5〜7の建込みを行うようにした障子構造およびその施工方法を示したものである。具体的には、図5に示されるように、構造的に四周枠2の室外側面の一部(右端側障子7部位)から各障子5〜7を挿入できるようにしておき、すべての障子5〜7を建て込んだならば、各障子5〜7の上下框12,13の室外側に押縁26,27を長手通しで取付け、障子7が抜け出ないように支持するようにしたものである。
【0029】
かかる障子建込み方法を採るに当たって、前記第1形態例で示した連設障子構造に対し一部の変更が加えられる。以下、その変更点のみを説明すると、図6に示されるように、上枠材2A側に上レール8を取り付けるようにする。この上レール8は、上面側に上枠材2Aの開口溝に嵌入される嵌合凸部8aを有し、かつ上面の室外側寄り位置に室外側起立壁8bを有するとともに、室内側寄り位置に室内側起立壁8cを有し、これら両起立壁8b、8cによって障子5〜7の上框が嵌合される障子嵌合凹部Mが形成されている。前記室外側起立壁8bの一部分については、図5に示されるように、右端側障子7部位に予め室外側の面から各障子5〜7を挿入できるように、ほぼ障子幅分の切欠き部8gを設けておく。
【0030】
一方、水受け用下レール3の断面形状は、室外側に額縁を兼ねる押縁27を取付け出来るように、室外側に延在して押縁台座面を有する断面形状とし、前記室外側起立壁3bの一部分については、図5に示されるように、右端側障子7部位に予め室外側の面から障子5〜7が挿入できるように、ほぼ障子幅分の切欠き部3gを設けておく。
【0031】
一方、障子5〜7に関して、左端側障子5の左縦框15については、上下框12,13に取り付ける額縁兼用押縁と意匠を合わせるために、縦額縁28を設置座面を有する断面形状とする。中間障子6,6の右縦框16、左縦框17については、第1形態例に図示されたものとは断面寸法が若干異なるが同一構造のものを使用し、右端側障子7と隣接する中間障子6の右縦框16’と、右端側障子7の左縦框17’については、水平方向の移動代が取れない状態で建て込みを行わなければならないため、縦框同士の嵌合を行わないようにするとともに、縦框同士の接合部を対角線方向線Kの位置としている。
【0032】
障子の建込みは、図5に示されるように、前記上レール8に設けた切欠き部8gおよび水受け用下レール3に設けた切欠き部3gの位置から、左端側障子5,中間障子6,6の順で嵌め込み、左端側方向に移動させる。最後の右端側障子7については、右縦框18の嵌合凸部18aを右枠材2Dの開口溝に嵌入させ、該嵌入部を回転中心として障子を回転させるようにしながら嵌め込むようにする。すべての障子5〜7を建て込んだならば、上框12および下框13の室外側に額縁を兼用する押縁26,27を長手通しで取り付け、右端側障子7が抜け出ないように支持するとともに、左端側障子5の左縦框15および右端側障子7の右縦框18の室外側に額縁28,29を取付ける。また、右縦枠材2Dに設けてある障子押圧手段9により各障子5〜7に対して水平方向の押圧力を与えるようにする。また、四周枠2の外周側に化粧板19、19…を取り付けて施工を完了する。なお、上記上レール8は本発明における「中間介在部材」を構成するものであるが、上レール8を省略し、上框12に形成されている嵌合凸部12aを直接、上枠材2Aの開口溝に嵌合させて建て込むようにしてもよい。
【0033】
〔第3形態例〕
図8〜図10に示される第3形態例も、予め四周枠2を完成した状態で、各障子5〜7の建込みを行うようにした障子構造およびその施工方法を示したもので、具体的には、図8に示されるように、障子5〜7の建込み状態で上枠材2Aの下面と、上框12の本体部上面との間に所定の間隙Sを空けるようにし、各障子5〜7をケンドン嵌合方式によって建込みできるようにする。なお、四周枠2内には水受け用下レール3のみを配設し、上レール8は設けていない。
【0034】
かかる障子建込み方法を採るに当たって、前記第1形態例で示した連設障子構造に対し一部の変更が加えられる。以下、その変更点のみを説明すると、図9に示されるように、上框12の嵌合凸部12aについては、室内外方向に連通する空間が形成されないように、障子幅に亘る長さで形成するとともに、上框12の上面側に上枠材2A下面と上框12上面の隙間を封鎖する気密材30,30を配設している。この気密材30,30は、障子建込み後に障子の上下移動阻止と、気密保持のために間隙に挿入すればよい。また、前記第2形態例で説明したように、右端側障子7と隣接する中間障子6の右縦框16’と、右端側障子7の左縦框17’については、水平方向の移動代が取れない状態で建て込みを行わなければならないため、縦框同士の嵌合を行わないようにするとともに、縦框同士の接合部を対角線方向線Kの位置としている。
【0035】
障子の建込みは、図8に示されるように、左端側障子5,中間障子6,6の順でケンドン嵌合方式による嵌め込みで四周枠2内に建込みを行い、左端側に移動させる。最後の右端側障子7については、ケンドン嵌合方式で嵌め込みを行いながら、右縦框18の嵌合凸部18aを右縦枠材2Dの開口溝に嵌入させ、該嵌入部を回転中心として障子を回転させるようにしながら嵌め込むようにする。すべての障子5〜7を建て込んだならば、右縦枠材2Dに設けてある障子押圧手段9により各障子5〜7に対して水平方向の押圧力を与えるようにする。また、四周枠2の外周側に化粧板19、19…を取り付けて施工を完了する。
【0036】
ところで、本第1〜第3形態例において、右縦枠2Dの外部側には障子押圧手段9の螺退進調整のためにスペースを空けておき、すべての作業が完了した後、後施工コンクリート、または化粧板等により塞ぐようにする。また、各障子5〜7をさらに堅固に固定するために、上枠材2Aに対して前記障子押圧手段9と同じ構造の押圧手段9を各障子5〜7位置に配設しておき、各障子5〜7を鉛直方向に押圧して固定することもできる。さらに、本例ではガラス障子の例で説明を行ったが透過面を有しないパネル、ボードなどであってもよい。
【0037】
また、交差する障子連設面のコーナー部では、例えば図11に示されるように、コーナー柱31に対して各端部側縦枠材2E、2Eを接合し、かつ前記コーナー柱31を覆うとともに、端部側縦枠材2E、2Eに対してビス33,33によって固定されるコーナー部化粧板32を配設するようにして各障子連設面を連続させるようにする。
【0038】
【発明の効果】
以上詳説のとおり本発明によれば、障子が水平方向に連設される連設障子において、障子の建込みのみによって施工ができるようになるとともに、各障子の接合部におけるビス止めが無くなるなどにより、構造および施工の簡略化を図り得るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1形態例に係る連設障子構造の正面図(姿図)である。
【図2】その縦断面図(図1のII−II線矢視図)である。
【図3】その横断面図(図1のIII−III線矢視図)である。
【図4】その施工要領図である。
【図5】本発明の第2形態例における施工要領図である。
【図6】第2形態例に係る連設障子の縦断面図である。
【図7】第2形態例に係る連設障子の横断面図である。
【図8】本発明の第3形態例における施工要領図である。
【図9】第3形態例に係る連設障子の縦断面図である。
【図10】第3形態例に係る連設障子の横断面図である。
【図11】連設障子のコーナー部構造を示す横断面図である。
【図12】従来の連設障子構造を示す正面図である。
【図13】その縦断面図である。
【図14】その横断面図である。
【符号の説明】
1…連設障子、2…四周枠、3…水受け用下レール、5…左端側障子、6…中間障子、7…右端側障子、8…上レール、9…障子押圧手段、10…連結部材、11…ボルト・ナット、12…上框、13…下框、14…中間横材、15〜18…縦框

Claims (8)

  1. 少なくとも上下枠材については、部材長手方向に沿って内方側に向けた開口溝が形成された部材を用いて四周枠が構成されるとともに、前記上下枠材に形成された開口溝、或いは前記上下枠材の開口溝を利用して設置された中間介在部材の障子嵌合凹部を利用して前記四周枠内に水平方向に隣接して各障子が建て込まれ、かつ左右縦枠材の少なくとも一方側に配設された障子押圧手段によって各障子に対して水平方向の押圧力が加えられていることを特徴とする連設障子構造。
  2. 左右縦枠材についても、部材長手方向に沿って内方側に向けた開口溝が形成され、左右縦枠材に隣接する障子はそれぞれ、左右縦枠材の対向面側に前記開口溝に嵌入される嵌合凸部を有する請求項1記載の連設障子構造。
  3. 各障子の上框の上面には、上枠材の開口溝に嵌入される嵌合凸部を有する請求項1、2いずれかに記載の連設障子構造。
  4. 水平方向に隣接する障子間において、縦框同士が互いに嵌合部を有しながら接合されている請求項1〜3いずれかに記載の連設障子構造。
  5. 各障子の下框と下枠材との間に水受け用下レール部材が介在され、前記水受け用下レール部材は、下面側に下枠材の開口溝に嵌入される嵌合凸部を有し、かつ上面側に障子下框が嵌合される障子嵌合凹部を有する請求項1〜4いずれかに記載の連設障子構造。
  6. 前記請求項1〜5記載の連設障子を構築するための施工方法であって、前記上下枠材と左右縦枠材の一方側縦枠材とにより、側部に開口部を有する三方枠の状態とし、三方枠の側部開口側から各障子を挿入して建て込んだならば、前記側部開口辺に左右縦枠材の他方側縦枠材を取付け、左右縦枠材の少なくとも一方側に配設された障子押圧手段によって各障子に対して水平方向の押圧力を与えることを特徴とする連設障子の施工方法。
  7. 請求項5記載の連設障子を構築するための施工方法であって、前記上下枠材および左右縦枠材により四周枠を構成した後、前記水受け用下レールの前記障子嵌合凹部を形成している一方側起立壁の一部分に障子下框を挿入可能とする幅で切欠き部を形成しておき、前記切欠き部から各障子を建て込んだならば、押縁を前記一方側起立壁部に沿って設置し、左右縦枠材の少なくとも一方側に配設された障子押圧手段によって各障子に対して水平方向の押圧力を与えることを特徴とする連設障子の施工方法。
  8. 前記請求項1〜5記載の連設障子を構築するための施工方法であって、障子をケンドン嵌合方式により嵌め込みできるように、前記上下枠材および左右縦枠材により四周枠を構成した後、ケンドン嵌合方式により各障子を四周枠内に建て込んだならば、左右縦枠材の少なくとも一方側に配設された障子押圧手段によって各障子に対して水平方向の押圧力を与えることを特徴とする連設障子の施工方法。
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