JP3370396B2 - 感光材料処理装置のラック洗浄装置 - Google Patents

感光材料処理装置のラック洗浄装置

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JP3370396B2
JP3370396B2 JP27420993A JP27420993A JP3370396B2 JP 3370396 B2 JP3370396 B2 JP 3370396B2 JP 27420993 A JP27420993 A JP 27420993A JP 27420993 A JP27420993 A JP 27420993A JP 3370396 B2 JP3370396 B2 JP 3370396B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光材料を処理液に浸
漬して処理する感光材料処理装置の液外に設けられたロ
ーラとガイドを洗浄する感光材料処理装置のラック洗浄
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像露光されたフィルムや印画紙等の感
光材料は、自動現像装置等の感光材料処理装置によって
現像、定着、水洗処理された後、乾燥処理されて仕上げ
られる。このように感光材料を処理する自動現像装置で
は、現像槽、定着槽、水洗槽等の処理槽に、現像液、定
着液、水洗水等の処理液を貯留しており、これらの処理
槽の内部及び互いに隣接する処理槽の間をローラとガイ
ド板等によって感光材料の搬送路を形成している。
【0003】自動現像装置へ挿入された感光材料は、ロ
ーラとガイド板等によって構成された搬送路を搬送され
ながら、順次現像液、定着液、水洗水に浸漬されて、現
像、定着、水洗処理が行われる。
【0004】ところで、互いに隣接する処理槽の間に配
置されたローラには、感光材料の通過に伴って感光材料
によって上流側の処理槽から持ち出された処理液が付着
する。このローラに付着した処理液は、長時間感光材料
の処理が中断している間や、装置の稼動停止している間
に水分が蒸発して、処理液中の成分が析出してしまう。
このローラに析出して付着した処理液成分は、次の感光
材料が通過するときに、感光材料の表面を傷めたり、感
光材料によって下流側の処理槽へ持ち込まれて下流側の
処理槽内の処理液を汚してしまうことになる。
【0005】このため、自動現像装置には、液外に配置
したローラを洗浄する機構を備えたものがある。このロ
ーラを洗浄する機構は、例えば、ローラの上部に洗浄水
用のノズルが設けられた配管を設け、感光材料の処理が
所定時間中断したりしたときに、所定時間間隔でノズル
から洗浄水をローラの表面に滴下してローラの表面に付
着している処理液を洗い流すようにしている。このと
き、ローラを回転させ、ローラの周面を均一に洗い流す
と共に、飛散した洗浄水によってガイドの表面も洗浄す
るようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、多量の
洗浄水によってローラと共にガイドの表面も洗浄しよう
とすると、洗浄した後の水が処理槽に入り込んで処理液
を希釈させる等の問題が生じるため、僅かな洗浄水によ
って洗浄している。このため、ローラの周面で飛散した
洗浄水では、ガイドの表面を確実に洗浄するのができ
ず、ガイドの表面に残って析出した処理液中の成分が、
次い処理される感光材料の表面を汚したり傷めたりし
て、処理された感光材料の仕上がり品質を損なうことが
ある。
【0007】本発明は、上記事実を考慮してなされたも
のであり、液外に配置したローラと共に感光材料を案内
するガイドの表面を確実に洗浄可能な感光材料処理装置
のラック洗浄装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
感光材料処理装置のラック洗浄装置は、複数の処理槽へ
順次感光材料を移送して処理する感光材料処理装置にお
いて、互いに隣接する処理槽の間で前記感光材料を案内
搬送する液外のローラ及びガイド面の何れか一方あるい
は両方を洗浄する感光材料処理装置のラック洗浄装置で
あって、所定圧力の洗浄水を拡散しながら噴出するよう
に噴出口が形成された洗浄ノズルを備え、該洗浄ノズル
に供給される所定圧力の洗浄水を前記ローラの軸方向に
沿った一端側から他端側へ拡散させながらローラ及びガ
イド面の何れか一方あるいは両方へ噴出する洗浄水噴出
手段と、前記洗浄水噴出手段に所定圧力の洗浄水を供給
する洗浄水供給手段と、を有することを特徴とする。
【0009】本発明の請求項2に係る感光材料処理装置
のラック洗浄装置は、請求項1の感光材料処理装置のラ
ック洗浄装置であって、前記洗浄水供給手段が、一部の
前記洗浄水噴出手段へ一定時間だけ他の洗浄水噴出手段
と切り換えて噴出させる洗浄制御手段を備えていること
を特徴とする。
【0010】本発明の請求項3に係る感光材料処理装置
のラック洗浄装置は、請求項1又は請求項2の感光材料
処理装置のラック洗浄装置であって、前記洗浄水噴出手
段の前記洗浄ノズルが前記ローラ及びガイド面の何れか
一方あるいは両方を支持する少なくとも一方の側板に設
けられ、前記ローラの軸方向またはガイド面に沿って所
定範囲で洗浄水を拡散させて噴出することを特徴とす
【0011】
【作用】上記請求項1に記載の発明では、洗浄水供給手
段によって所定圧力の洗浄水を洗浄水噴出手段に供給し
て、この洗浄水噴出手段に設けている洗浄ノズルから、
液外に配置したローラとガイド面へ向けて洗浄水を拡散
させながら噴出する。洗浄ノズルは、噴出口が、洗浄水
を拡散させながら噴出する形状に形成されており、これ
によって、少量の洗浄水であってもローラの周面及びガ
イド面へ均一に洗浄水を吹き付けることができ、この洗
浄水によって確実にガイド面及びローラの周面を洗うこ
とができ、ローラやガイドの表面に感光材料によって処
理槽から持ち出された処理液中の成分が析出するのを防
止し、汚れや傷みを生じさせることなく感光材料を仕上
がることができる。また、洗浄ノズルは、ローラの軸方
向の一端側から他端側へ向けて洗浄水を噴出するので、
ローラ等の軸方向に沿って広範囲に洗浄水を噴出する構
造であっても、感光材料の搬送路と干渉することがな
い。
【0012】請求項2に記載の発明では、洗浄水供給手
段の洗浄制御手段が、一部の洗浄水噴出手段へ一定時間
切り換えて洗浄水を噴出するようにしている。ここで、
洗浄水噴出手段へ供給する洗浄水の圧力と洗浄水を供給
している時間から、噴出する洗浄水の量を正確に知るこ
とができる。
【0013】この一部の洗浄水噴出手段を、例えば洗浄
水によって希釈されては困る処理液を貯留した処理槽に
設ければ、ラックの洗浄によってこの処理槽内に回収さ
れた洗浄水の量を正確に知ることができ、この洗浄水の
量から補充液を補充するときの希釈水の量を調整するよ
うにすれば、処理槽内の処理液が洗浄水によって希釈さ
れるのを実質的に防止することができる。
【0014】請求項3に記載の発明では、洗浄水噴出手
段として、例えばノズルの先端の噴出口の形状ないし噴
出口の周囲の形状によって、洗浄水を拡散しながら噴出
する洗浄ノズルを用いている。この洗浄ノズルをラック
側板に配置し、ラック側板側からローラ及びガイド面へ
向けて洗浄水を噴出するようにしている。これによっ
て、ローラ等の軸方向に沿って広範囲に洗浄水を噴出す
ときに感光材料の搬送路と干渉するのを確実に防止す
ることができる
【0015】
【実施例】図1には、本実施例に感光材料処理装置の一
例として適用したプリンタプロセッサ10の概略構成を
示している。このプリンタプロセッサ10では、光源部
12、光学系14及び露光室16によって構成されるプ
リンタ部18が備えられている。また、露光室16の上
部には、長尺の印画紙Pをロール状に巻き取って収容し
ているペーパマガジン20が装着されるようになってい
る。
【0016】この印画紙Pはロール状の外周端から引き
出されて露光室16内へ引き入れられ、光源部12から
照射され、光学系14及びネガフィルムFを透過した光
によって露光され、ネガフィルムFに記録された画像が
焼付けられる。
【0017】露光室16の下方には、カッタ22及びペ
ーパリザーバ部24が設けられている。露光室16にお
いてネガフィルムFに記録された画像が焼付けられた印
画紙Pは、カッタ22によって所定位置長さで切断さ
れ、露光室16に隣接して設けられたプロセッサ部26
へ送り込まれる。
【0018】このプロセッサ部26には、発色現像液を
貯留する発色現像槽30、漂白定着液を貯留する漂白定
着槽32及び洗浄水を貯留する複数のリンス槽34を備
えている。なお、本実施例では一例として4槽のリンス
槽34を設け、それぞれを区別するときは、印画紙Pの
搬送路に沿って上流側から順に第1リンス槽34A、第
2リンス槽34B、第3リンス槽C及び第4リンス槽D
としている。また、リンス槽34の下流側には、乾燥部
36が設けられている。
【0019】プロセッサ部26に送り込まれた印画紙P
は、発色現像槽30、漂白定着槽32及びリンス槽34
内を順に搬送され、発色現像、漂白定着及び洗浄処理が
施され、洗浄処理の終了した印画紙Pは乾燥部36へ送
り込まれる。
【0020】乾燥部36へ送り込まれた印画紙Pは、乾
燥部36で加熱乾燥された後、乾燥部36の上方へ向け
て搬送され、カッタ38で、例えば画像コマ毎に切断さ
れてから、機外へ排出されてトレイ28へ順次集積され
る。
【0021】ところで、このプリンタプロセッサ10に
は、発色現像槽30、漂白定着槽32及びリンス槽34
内のそれぞれにローラとガイドによって構成された搬送
ラック40、42が設けられている。
【0022】図2には、それぞれのリンス槽34に設け
られる搬送ラック42を示している。なお、搬送ラック
40は、搬送ラック42の処理液に浸漬される部分が縦
長の構造となっており、本実施例では、搬送ラック42
について説明して、搬送ラック40の説明を省略する。
【0023】この搬送ラック42は、一対のラック側板
44(図2では一方のみ図示)の間に大径のローラ46
が上下に配置されており、上下のローラ46の両側(紙
面両側)及び下方のローラ46の下側には、ローラ46
との間で印画紙Pを挟持するローラ48が配置されてい
る。また、搬送ラック42の入り側(図2の紙面左側)
にはローラ対50が設けられ、出側(図2の紙面右側)
にはローラ対52が配置されている。
【0024】一方、搬送ラック42には、複数のガイド
部材54A乃至54Gが設けられており、ローラ対50
からローラ対52の間で略U字状の印画紙Pの搬送路が
形成されている。また、搬送ラック42の上部には、ロ
ーラ対50とローラ対52の上部を一体で覆うガイド部
材56が設けられている。このガイド部材56には、ロ
ーラ対50の上流側下面に印画紙Pをローラ対50の間
に案内するガイド面58が形成され、ローラ対52の下
流側下面にローラ対52によって送り出された印画紙P
を下流側のリンス槽34のローラ対50の間へ案内する
ガイド面60が形成されている。なお、搬送ラック40
は、両側にローラ48を配置したローラ46及びガイド
部材54B、54G、54Dが、槽の深さに応じて複数
段設けられた構造となっている。
【0025】上流側の槽からリンス槽34へ送り込まれ
た印画紙Pは、ガイド面58によってローラ対50の間
へ案内され、ローラ対50によってリンス槽34内へ送
り込まれて洗浄水に浸漬されて洗浄される。また、印画
紙Pはリンス槽34の底部で上方へ向けて反転されて洗
浄水中からローラ対52の間へ送り出される。さらに、
印画紙Pは、ローラ対52によって送り出され、ガイド
面60に沿って下流側のリンス槽34へ送り込まれる。
【0026】一方、図1に示されるように、発色現像槽
30、漂白定着槽32及び第1から第3リンス槽34A
〜34Cの上部下流側には洗浄ノズル62が設けられ、
漂白定着槽32及び第1から第4リンス槽34A〜34
Dの上部上流側には、洗浄ノズル64が設けられてい
る。
【0027】図2に示されるように、洗浄ノズル62、
64は、一方のラック側板44に他方のラック側板44
へ向けて開口されて設けられている。また、下流側の洗
浄ノズル62は、ガイド面60とローラ対52の間の下
流側に配置され、上流側の洗浄ノズル64は、ガイド面
58とローラ対50の間の上流側に配置されている。
【0028】洗浄ノズル62、64には、所定圧力の洗
浄水が供給されるようになっている。また、図4Bに示
されるように、洗浄ノズル62、64の先端の軸心部に
は、供給された洗浄水を噴出する開口65が形成される
と共に、半径方向の外方へ向けて溝65Aが形成されて
いる。このため、図4Aに示されるように、洗浄ノズル
62、64(図4Aでは洗浄ノズル62のみ図示)に洗
浄水が供給されると、軸心に沿って噴出する洗浄水を溝
65A方向に沿って拡散するようになっている。
【0029】また、図2に示されるように、洗浄ノズル
62は、溝65Aがガイド面60のローラ対52側へ向
けて傾斜されており、また、洗浄ノズル64は、溝65
Aがガイド面58のローラ対50側へ向けて傾斜されて
いる。このため、図3及び図4Aに示されるように、洗
浄ノズル62、64(図3も洗浄ノズル62のみ図示)
から噴出される洗浄水は、ガイド面60とローラ対52
又はガイド面58とローラ対50の間で拡散されながら
噴出される。これによって、ガイド面58、60と共に
ローラ対50、52の周面が、噴出ノズル62、64か
ら噴出される洗浄水によって均一にかつ確実に洗浄され
るようになっている。
【0030】図5に示されるように、洗浄ノズル62、
64には、洗浄水供給装置66によって洗浄水が供給さ
れる。この洗浄水供給装置66は、プリンタプロセッサ
10の内部に設けられて洗浄水を貯留している洗浄水タ
ンク68、洗浄水ポンプ70を備え、洗浄ポンプ70の
入側と洗浄水タンク68が、中間部にフィルタ72が設
けられた配管74によって接続されている。なお、この
洗浄水タンク68に貯留している洗浄水をリンス槽34
への補充用の洗浄水及び発色現像液、漂白定着液の補充
液を希釈するときの希釈水として用いるものであっても
よい。
【0031】また、洗浄水ポンプ70の出側は、配管7
6によって電磁バルブ78の入側に接続されており、電
磁バルブ78の出側には、配管80、82が接続されて
いる。配管76は、この電磁バルブ78によって配管8
0、82に切替えられて接続される。
【0032】一方の配管80は、分配管84によって配
管86A〜86Eに分岐され、それぞれに発色現像槽3
0の洗浄ノズル62、漂白定着槽32の洗浄ノズル6
4、62、第1リンス槽34Aの洗浄ノズル64、62
が接続されている。また、配管82は、分岐管88によ
って配管90A〜90Eに分岐され、それぞれに第2リ
ンス槽34Bの洗浄ノズル64、62、第3リンス槽3
4Cの洗浄ノズル及び第4リンス槽34Dの洗浄ノズル
64が接続されている。
【0033】また、洗浄水ポンプ70及び電磁バルブ7
8は、洗浄作動回路92に接続されている。この洗浄作
動回路92には、図示しないプリンタプロセッサ10の
制御部からの洗浄信号が入力されるようになっており、
この洗浄信号が入力されると、所定時間洗浄ポンプ70
を作動して、洗浄水タンク68内の洗浄水を吸引して所
定の一定圧力で電磁バルブ78へ供給するようになって
いる。
【0034】電磁バルブ78は、通常、配管76と配管
82を接続しているが、洗浄作動回路92から作動信号
が入力されると配管82を切り離して、配管76と配管
80を接続する。この電磁バルブ78によって配管76
と接続された配管80又は配管82には、洗浄水ポンプ
70から所定圧力の洗浄水が供給され、この洗浄水をそ
れぞれの配管80又は82の先端部に設けた洗浄ノズル
62、64から噴出するようになっている。
【0035】ここで、洗浄作動回路92では、洗浄信号
が入力されると、予め設定された所定時間、洗浄水ポン
プ70を作動させると共に、洗浄水ポンプ70が作動し
ている間の予め設定された一定時間、電磁バルブ78を
作動するようになっている。このため、配管80には、
予め設定された一定量の洗浄水のみが供給されるように
なっている。なお、プリンタプロセッサ10では、印画
紙Pの非処理時間中に所定時間毎に、洗浄作動回路92
へ洗浄信号を出力するようになっている。
【0036】次に本実施例の作用を説明する。このプリ
ンタプロセッサ10では、ペーパマガジン20から印画
紙Pを引出してプリンタ部18の露光室16へ送り込
む。プリンタ部18では、この印画紙Pに光源部12か
ら照射し、ネガフィルムFを透過した光が光学系14に
よって結像させ、ネガフィルムFに記録されている画像
を印画紙Pへ焼付ける。焼付けの終了した印画紙Pは、
カッタ22によって所定長さで切断されてプロセッサ部
26へ送り込むれる。
【0037】プロセッサ部26では、画像が焼付けられ
た印画紙Pを、発色現像槽30、漂白定着槽32内を搬
送して、発色現像及び漂白定着処理した後、第1リンス
槽34Aから第4リンス槽34Dへ順に搬送して、それ
ぞれのリンス槽34A乃至34Dに貯留している洗浄水
によって印画紙Pの表面を洗浄する。
【0038】洗浄の終了した印画紙Pは、乾燥部36で
乾燥処理された後、カッタ38によって画像コマ毎に切
断されて写真プリントとしてトレイ28へ排出されて集
積される。
【0039】ここで、プリンタプロセッサ10のプロセ
ッサ部26で印画紙Pの非処理状態が続くと、洗浄水供
給装置66が作動して、搬送ラック40、42の液外に
配置したローラ対50、52及びガイド面58、60の
洗浄作業が行われる。図6には、洗浄水供給装置66の
作動の一例を示すフローチャートを示しており、このフ
ローチャートを参照して、搬送ラック40、42に洗浄
について説明する。
【0040】このフローチャートの最初のステップ10
0では、洗浄信号が入力されたかを確認し、洗浄信号が
入力されるとステップ102へ移行して洗浄水ポンプ7
0を作動させる。
【0041】この洗浄水ポンプ70の作動によって、配
管76、電磁バルブ78及び配管82を介して、第2リ
ンス槽34Bから第4リンス槽34Dの洗浄ノズル6
2、64へ洗浄水が供給される。洗浄ノズル62、64
は、それぞれ供給された洗浄水をローラ対52とガイド
面60及びローラ対50とガイド面58へ向けて洗浄水
を拡散しながら噴出する。これによって、第2リンス槽
34Bから第4リンス槽34Dの搬送ラック42の液外
にあるローラ対50、52と共に、ガイド面58、60
が均一にかつ確実に洗浄される。
【0042】ここで、洗浄水を噴霧させたときには、多
量の洗浄水によって比較的長い時間かけて洗浄しなけれ
ば、ローラ対50、52及びガイド面58、60に付着
した処理液を確実に洗い流すことができないが、洗浄水
を噴出させることにより、ローラ対50、52の表面及
びガイド面58、60に付着している処理液を強制的に
洗い流すことができ、噴霧するときに比べて短時間で確
実な洗浄が可能となる。
【0043】次のステップ104では、電磁バルブ78
を作動させて配管82へ供給していた洗浄水を一定時間
Tだけ配管80へ供給し、発色現像槽30、漂白定着槽
32及び第1リンス槽34Aの洗浄ノズル62、64へ
洗浄水を供給する。これによって、発色現像槽30、漂
白定着槽32及び第1リンス槽34Aの液外のローラ対
50、52及びガイド面58、60が均一にかつ確実に
洗浄される。また、発色現像槽30及び漂白定着槽32
には、洗浄水ポンプ70が作動してから洗浄水を供給す
るようにしているため、一定圧力の洗浄水が一定時間T
だけ供給されるため、発色現像槽30及び漂白定着槽3
2に回収される洗浄水の量を洗浄装置の作動回数に応じ
て正確に知ることができる。
【0044】このように、発色現像槽30及び漂白定着
槽32に回収される洗浄水の量を正確に知ることができ
れば、この洗浄水の量に応じて発色現像液、漂白定着液
をそれぞれ補充するときの補充液の希釈率を調整をすれ
ば、発色現像液及び漂白定着液が洗浄水によって希釈さ
れてしまって所定の処理能力が維持できなくなると言う
問題が生じることがない。
【0045】次のステップ106では、洗浄水ポンプ7
0が作動してから所定時間tだけ経過したか否かを確認
し、予め設定された洗浄時間tが経過すると、洗浄水ポ
ンプ70の作動を停止して、搬送ラック40、42の洗
浄作業を終了する。
【0046】このように、搬送ラック42(40)の一
方の側板44に設けた洗浄ノズル62、64から、洗浄
水を拡散しながら所定の圧力で噴出させるため、液外の
ローラ対50、52の周面はもとより、液外のガイド面
58、62も確実に洗浄することができるため、液外の
ローラ対50、52又はガイド面58、60に印画紙P
によって出された処理液が付着しても、確実に洗い流す
ことができ、ローラ対50、52、ガイド面58、60
に処理液中の成分が析出し、新たに処理される印画紙P
の表面を汚したり傷めたりすることがなく、品質の良い
写真プリントを得ることができる。
【0047】また、洗浄ノズル62、64は、ラック側
板44に取付けているため、洗浄ノズル62、64が搬
送ラック40、42によって搬送される印画紙Pに干渉
することがない。
【0048】なお、本実施例では、洗浄ノズル62、6
4に溝65Aを設けて、洗浄水を拡散しながら噴出する
ようにしたが、洗浄ノズル62、64の噴出口の形状は
これに限定するものではなく、洗浄水を所定の範囲で拡
散するように噴出するものであれば、何れの形状であっ
てもよい。また、本実施例では、一方のラック側板44
に洗浄ノズル62、64を設けたが、一対のラック側板
44のそれぞれに互いに対向するように洗浄ノズル6
2、64を配置するようにしてもよい。これによって、
印画紙Pの搬送幅方向の長さが長くても洗浄水によって
均一にかつ確実にローラ対50、52及びガイド面5
8、60を洗浄することができる。
【0049】
【0050】また、本実施例では、感光材料処理装置と
してプリンタ部18とプロセッサ部26を備え、印画紙
Pを処理するプリンタプロセッサ10を用いたが、本発
明が適用される感光材料処理装置はこれに限定するもの
ではない。例えば、フィルム等の他の感光材料を現像、
定着、水洗処理する種々の感光材料処理装置に適用する
ことができる。
【0051】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明の感光材料処
理装置のラック洗浄装置では、洗浄水を拡散しながら噴
出するように噴出口が形成された洗浄ノズルを用いて、
液外のローラとガイド面へ同時に洗浄水を噴出させる。
このときに、ローラの軸方向に沿った一端側から他端側
へ洗浄水を噴出するようにしているので、感光材料の搬
送路を干渉してしまうことなく、ローラの表面のみなら
ずガイド面も確実に洗浄することができる。また、一部
の処理槽に正確な量の洗浄水を回収させることができる
ので、処理液が洗浄水によって希釈されるのを防止する
方法の適用が容易である優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に適用したプリンタプロセッサの概略
構成図である。
【図2】搬送ラックを示す要部側面図である。
【図3】搬送ラックの上部を印画紙の搬送方向下流側か
ら見た要部立面図である。
【図4】(A)は、搬送ラックの下流側上部を下方から
見た概略斜視図、(B)は洗浄ノズルの概略斜視図であ
る。
【図5】洗浄水供給装置の構成を示す配管系統図であ
る。
【図6】洗浄水供給装置の作動の一例を示すフローチャ
ートである
【符号の説明】 10 プリンタプロセッサ(感光材料処理装置) 18 プリンタ部 30 発色現像槽(処理槽) 32 漂白定着槽(処理槽) 34 リンス槽(処理槽) 40、42 搬送ラック 50、52 ローラ対 58、60 ガイド面 62、64 洗浄ノズル 66 洗浄水供給装置 78 電磁バルブ 92 洗浄作動回路(洗浄制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65G 45/22 B08B 3/00 - 3/14 G03D 3/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の処理槽へ順次感光材料を移送して
    処理する感光材料処理装置において、互いに隣接する処
    理槽の間で前記感光材料を案内搬送する液外のローラ及
    びガイド面の何れか一方あるいは両方を洗浄する感光材
    料処理装置のラック洗浄装置であって、 所定圧力の洗浄水を拡散しながら噴出するように噴出口
    が形成された洗浄ノズルを備え、該洗浄ノズルに供給さ
    れる所定圧力の洗浄水を前記ローラの軸方向に沿った一
    端側から他端側へ拡散させながらローラ及びガイド面の
    何れか一方あるいは両方へ噴出する洗浄水噴出手段と、 前記洗浄水噴出手段に所定圧力の洗浄水を供給する洗浄
    水供給手段と、 を有することを特徴とする感光材料処理装置のラック洗
    浄装置。
  2. 【請求項2】 前記洗浄水供給手段が、一部の前記洗浄
    水噴出手段へ一定時間だけ他の洗浄水噴出手段と切り換
    えて噴出させる洗浄制御手段を備えていることを特徴と
    する請求項1の感光材料処理装置のラック洗浄装置。
  3. 【請求項3】 前記洗浄水噴出手段の前記洗浄ノズルが
    前記ローラ及びガイド面の何れか一方あるいは両方を支
    持する少なくとも一方の側板に設けられ、前記ローラの
    軸方向またはガイド面に沿って所定範囲で洗浄水を拡散
    させて噴出することを特徴とする請求項1又は請求項2
    の感光材料処理装置のラック洗浄装置。
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