JP3349266B2 - 感光材料処理装置 - Google Patents

感光材料処理装置

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JP3349266B2 JP16537294A JP16537294A JP3349266B2 JP 3349266 B2 JP3349266 B2 JP 3349266B2 JP 16537294 A JP16537294 A JP 16537294A JP 16537294 A JP16537294 A JP 16537294A JP 3349266 B2 JP3349266 B2 JP 3349266B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像露光された感光材
料を多数のローラ、ガイド等によって案内搬送しながら
処理液によって処理する感光材料処理装置に係り、特
に、液外に配置したローラやガイドを洗浄する洗浄機構
を備えた感光材料処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像露光されたフィルムや印画紙等の感
光材料を現像処理する感光材料処理装置では、多数のロ
ーラやガイドによって感光材料を搬送しながら所定の処
理液に浸漬するようになっている。
【0003】このような感光材料処理装置では、互いに
隣接する処理槽の間に複数のローラとガイドによって感
光材料を搬送する、所謂クロスオーバーラックが設けら
れており、上流側の処理槽内の処理液に浸漬された感光
材料をクロスオーバーラックによって下流側の処理槽へ
案内して送り込むようになっている。
【0004】ところで、このクロスオーバーラックのガ
イドやローラの表面には、感光材料によって処理槽から
持ち出された処理液が付着しており、この付着した処理
液が装置の稼動停止中や、装置の稼動中であっても感光
材料の非処理時間が長時間に亘と水分が蒸発して処理液
中の成分が析出してしまう。このガイドやローラの表面
の析出物が、新たに処理する感光材料に付着すると、感
光材料に処理ムラを生じさせたり、感光材料の表面を傷
めてしまうなどの仕上がり不良を生じさせてしまう。
【0005】このため、感光材料処理装置には、液外の
ガイドやローラに付着した処理液を洗浄水によって洗い
流す機能を備え、ガイドやローラの表面に析出物が生
じ、感光材料の仕上がりを損ねてしまうのを防止したも
のがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな洗浄機構を備えた感光材料処理装置では、液外のロ
ーラやガイドを洗浄した洗浄水が処理槽に流れ込んでし
まい、処理槽内の処理液を薄めてしまう。このため、処
理液の濃度が変化して安定した状態で感光材料を処理す
ることができなくなってしまうという問題が生じてい
る。
【0007】本発明は、上記事実を考慮してなされたも
のであり、液外のローラやガイドを洗浄した洗浄水が流
れ込んでも感光材料を安定した状態で処理可能な感光材
料処理装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
感光材料処理装置は、処理槽に貯留している処理液によ
って感光材料を処理する感光材料処理装置であって、上
流側の前記処理槽から下流側の処理槽へ前記感光材料を
案内搬送する処理液外のローラ及び/又はガイドへ向け
て所定量の洗浄水を噴出して洗浄する洗浄手段と、前記
処理槽内の処理液中の水分の蒸発を促進可能な蒸発促進
手段と、前記処理槽内の処理液の濃度を測定する濃度測
定手段と、前記洗浄手段の作動によって前記処理液の濃
度が低下したことを前記濃度測定手段によって検出した
ときに前記蒸発促進手段を作動させる濃度制御手段と、
を含むことを特徴とする。
【0009】請求項2に係る感光材料処理装置は、請求
項1の感光材料処理装置であって、前記蒸発促進手段と
して前記処理槽と連通して処理槽内の処理液の一部を貯
留する補助槽を設け、前記補助槽内で処理液の蒸発を促
進することを特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1に記載の感光材料処理装置では、通
常、蒸発が抑えられている処理槽内の処理液の蒸発を促
進するための蒸発促進手段を設けており、濃度検出手段
によって処理槽内の処理液の濃度が低下したことを検出
すると、蒸発促進手段によって処理液中の水分の蒸発を
促進し、処理液の濃度を上昇させる。
【0011】これによって、洗浄手段によって液外のロ
ーラやガイドを洗浄した洗浄水を処理槽に回収しても、
処理液が薄められた状態が続くのを防止することがで
き、ローラやガイドの表面に生じた析出物による感光材
料の仕上がり不良を防止することができ、かつ、洗浄水
によって薄められた処理液によって感光材料を処理して
しまうことによる感光材料の仕上がり不良を防止するこ
とができる。
【0012】請求項2に記載の感光材料処理装置では、
処理槽内の処理液が循環される補助槽を設けて、この補
助槽内で処理液の蒸発の促進を行う。
【0013】一般に感光材料処理装置では、処理槽の上
部はクロスオーバーラック等によって覆われ、処理液中
の水分の蒸発を抑えるようにしている。このため、処理
槽内から処理液中の水分の蒸発を促進させるのではな
く、処理槽と連通する補助槽を設けて、この補助槽から
必要に応じて処理液中の水分の蒸発を促進させることに
より、効率的に処理液中の水分の蒸発量の調節が可能と
なる。
【0014】
【実施例】図1には、以下に説明する本実施例に感光材
料処理装置の一例として適用したプリンタプロセッサ1
0の概略構成を示している。このプリンタプロセッサ1
0では、光源部12、光学系14及び露光室16によっ
て構成されるプリンタ部18が備えられている。また、
露光室16の上部には、長尺の印画紙Pをロール状に巻
き取って収容しているペーパマガジン20が装着されて
おり、印画紙Pはマガジン20から露光室16内へ引き
入れられ、光源部12から照射され、光学系14及びネ
ガフィルムFを透過した光によって露光され、ネガフィ
ルムFに記録された画像が焼付けられる。
【0015】露光室16の下方には、カッタ22及びリ
ザーバ部24が設けられている。露光室16においてネ
ガフィルムFの画像が焼付けられた印画紙Pは、カッタ
22によって所定の長さ(例えばネガフィルムFの1本
分)で切断されると、リザーバ部24を経てプロセッサ
部26へ送り込まれる。
【0016】プロセッサ部26には、発色現像液を貯留
する発色現像槽30、漂白定着液を貯留する漂白定着槽
32及び洗浄水を貯留する複数のリンス槽34を備えて
いる。また、リンス槽34の下流側には、乾燥部36が
設けられている。なお、本実施例では一例として第1リ
ンス槽34A、第2リンス槽34B、第3リンス槽34
C及び第4リンス槽34Dの4槽のリンス槽34を設け
ている。
【0017】プロセッサ部26に送り込まれた印画紙P
は、発色現像槽30、漂白定着槽32及びリンス槽34
内を順に搬送され、発色現像、漂白定着及び洗浄処理が
施された後、乾燥部36へ送り込まれる。乾燥部36へ
送り込まれた印画紙Pは、乾燥部36で加熱乾燥された
後、乾燥部36の上方へ向けて搬送され、カッタ38
で、例えば画像コマ毎に切断されてから、機外へ排出さ
れてトレイ28へ順次集積される。
【0018】発色現像槽30、漂白定着槽32及びリン
ス槽34内には、ローラとガイドによって構成された搬
送ラック40、42が設けられている。また、搬送ラッ
ク40、42の上部には、クロスオーバーラック44が
設けられている。
【0019】図2に示されるように、クロスオーバーラ
ック44は、上流側の処理槽から送り込まれた印画紙P
を搬送ラック40、42へ案内搬送するガイド部46
と、搬送ラック40、42から下流側の処理槽へ向けて
送り出すガイド部48とが一体で設けられている。この
クロスオーバーラック44は、それぞれの処理槽の上部
を緊密に覆い、処理槽内の処理液の不必要な蒸発を防止
している。
【0020】ガイド部46は、ガイド50、52が対で
設けられると共にガイドローラ54、搬送ローラ対56
及びガイドローラ58が順に配設されている。また、ガ
イド部48は、ガイド60、62が対で設けられると共
に搬送ローラ対64が設けられている。
【0021】このため、上流側からクロスオーバーラッ
ク44に送り込まれた印画紙Pは、ガイド50、52及
びガイドローラ54、58によって案内されながら搬送
ローラ対56によって搬送力が付与されて発色現像槽3
0内の搬送ラック40へ送り込まれる。また、搬送ラッ
ク40によって発色現像液中から送り出された印画紙P
は、ガイド60、62によって案内されながら搬送ロー
ラ対64によって搬送力が付与されて、下流側の処理槽
(漂白定着槽32)のクロスオーバーラック44へ送り
出されるようになっている。
【0022】なお、図2には、発色現像槽30に設けた
クロスオーバーラック44を示しており、漂白定着槽3
2、リンス槽34内に設けられたクロスオーバーラック
44では、ガイド部46に代えて、ガイド50A、搬送
ローラ対56Aを備えたガイド部46Aが設けられてお
り、以下に説明するクロスオーバーラック44の洗浄で
は、ガイド部46A、48を備えたクロスオーバーラッ
ク44について説明する。
【0023】図1及び図2に示されるように、それぞれ
のクロスオーバーラック44には、印画紙Pの挿入方向
側及び送り出し方向側のそれぞれに洗浄ノズル66が設
けられている。この洗浄ノズル66には、洗浄水タンク
から洗浄水ポンプ(何れも図示省略)によって吸引され
た洗浄水が供給されるようになっている。この洗浄ノズ
ル66は、供給された洗浄水を、主にガイド60へ向け
て噴出し、ガイド60及び搬送ローラ対64の表面から
印画紙Pによって持ち出されて付着している処理液を洗
い流すようになっている。漂白定着槽32、リンス槽3
4では、洗浄ノズル66によってガイド50A、搬送ロ
ーラ対56Aの表面の洗浄も行った洗浄水も回収され
る。
【0024】これらの洗浄ノズル66は、例えば、印画
紙Pの搬送幅方向の一端側又は両端側のクロスオーバー
ラック44の図示しない側板に設けて印画紙Pの搬送幅
方向に沿って拡散しながら所定の領域へ噴出するように
した構成等、種々の構成が適用可能であり、洗浄水の噴
出は、印画紙Pの非処理時に行うようになっている。
【0025】なお、発色現像槽30に設けたクロスオー
バーラック44のガイド部46を通過する印画紙Pには
処理液が付着していないので、洗浄ノズル66を省略し
ており、以下の説明では、主に発色現像槽30と漂白定
着槽32との間について説明し、それ以外のクロスオー
バーラック44についての説明を省略する。
【0026】一方、図3に示されるように、発色現像槽
30の側壁68の上部には、蒸発促進手段を構成する補
助槽70が設けられている。この補助槽70は、発色現
像槽30の上部と発色現像液の液面(図2及び図3で二
点鎖線で示す)の下方で連通されている。また、補助槽
70の底部には、配管72の一端が連結されている。こ
の配管72の他端は、発色現像槽30の底部に連結さ
れ、補助槽70の底部と発色現像槽30の底部を連通し
ている。
【0027】この配管72の中間部には、循環ポンプ8
0及び図示しない熱交換器が設けられており、循環ポン
プ80の作動によって発色現像槽30内の発色現像液を
補助槽70及び配管72を介して循環させて、発色現像
槽30内の発色現像液を均一に攪拌するようになってい
る。このとき、熱交換器が発色現像液の液温を最適な状
態で印画紙Pを処理可能な所定の温度範囲に維持してい
る。
【0028】また、この補助槽70の上部には、換気フ
ァン74が設けられた換気ダクト76の一端が開口され
ており、換気ファン74が作動することにより、補助槽
70の発色現像液の液面近傍の空気を排出すると共に、
新たな空気を流入させるようになっている。このため、
換気ファン74が作動すると、補助槽70内の発色現像
液から蒸発した水分を含んだ空気が排出されながら、新
たな空気が供給されて、補助槽70内での発色現像液中
の水分の蒸発を促進することができるようになってい
る。
【0029】この換気ファン74は、濃度制御ユニット
78に接続されており、この制御ユニット78からの作
動信号によって作動するようになっている。また、発色
現像槽30の側壁68には、濃度検出手段である発色現
像液の濃度を測定するための濃度センサ84が設けられ
ており、この濃度センサ84が、制御ユニット78に接
続されている。
【0030】制御ユニット78では、この濃度センサ8
4によって検出した発色現像槽30内の発色現像液の濃
度値から、発色現像液が印画紙Pを最適な状態で処理可
能な濃度範囲より低いときには、換気ファン74を作動
させて、発色現像液中の水分を蒸発させて濃度を上昇さ
せるようになっている。
【0031】なお、このプリンタプロセッサ10のプロ
セッサ部26では、図示しない補充液補充機構によって
印画紙Pの処理及び酸化に伴う発色現像液の劣化を補う
ように所定のタイミングで補充液の補充を行うようにな
っている。このとき、補充液を補助槽70に供給して、
循環ポンプ80が作動することにより、補充液と発色現
像槽30内の発色現像液とを攪拌して均一に混合するよ
うにしてもよい。また、この補充液の補充に伴って余剰
となった発色現像槽30内の発色現像液は、図示しない
オーバーフロー管によって排出されて、発色現像槽30
等の処理槽には、常に一定量の処理液が貯留されるよう
になっている。
【0032】次に本実施例の作用を説明する。
【0033】このプリンタプロセッサ10では、ペーパ
マガジン20からプリンタ部18に印画紙Pを引き出し
て、ネガフィルムFに記録された画像に応じて印画紙P
を露光する。画像露光された印画紙Pは、リザーバ部2
4を経てプロセッサ部26へ送り込まれる。
【0034】プロセッサ部26では、発色現像槽30、
漂白定着槽32及びリンス槽34内を搬送ラック40、
42とクロスオーバーラック44によって印画紙Pを搬
送しながら、発色現像液、漂白定着液及びリンス液に浸
漬して処理した後、乾燥室36で乾燥処理を行った後、
印画紙Pを画像コマ毎に切断して写真プリントとしてト
レイ28へ排出して集積する。
【0035】一方、プリンタプロセッサ10のプロセサ
部26では、印画紙Pの処理の開始に先立って、また、
一日の処理の終了するとき、及び装置の稼動中であって
も所定時間以上、印画紙Pの非処理状態が連続すると、
クロスオーバーラック44に設けた洗浄ノズル66のそ
れぞれに一定量の洗浄水を供給して、例えば、発色現像
槽30の液外に配置しているガイド60、搬送ローラ対
64の表面を洗浄するようになっている。このとき、漂
白定着槽32、リンス槽34では、ガイド部46Aのガ
イド50A、搬送ローラ対56Aの表面の洗浄も行われ
る。
【0036】この洗浄によって、印画紙Pによって発色
現像槽30から持ち出されてガイド60、50Aの表
面、搬送ローラ対64、56Aの表面に付着して残って
いる発色現像液を洗い落とし、発色現像液中の成分が析
出し、新たに処理される印画紙Pの表面に付着して汚れ
や処理ムラとなって現れたり、印画紙Pの表面を傷めて
仕上がりを損ねてしまうことがないようにしている。
【0037】一方、プロセッサ部26に設けた制御ユニ
ット78では、例えば発色現像槽30内の発色現像液の
濃度を測定し、洗浄水によって発色現像液が薄められ
て、発色現像液の濃度が印画紙Pを最適な状態で処理可
能な所定の濃度よりも下がることがないようにしてい
る。
【0038】ここで、制御ユニット78では、濃度セン
サ84による発色現像液の濃度が所定値以下となったこ
とを検出すると、換気ファン74を作動させて、補助槽
70内の発色現像液の液面近傍の空気の換気を行う。こ
れによって、補助槽70では発色現像液中からの水分の
蒸発が促進され、この濃度の上昇した発色現像液が循環
ポンプ80の作動によって発色現像槽30内の発色現像
液と混合され、発色現像槽30内の発色現像液の濃度が
上昇する。
【0039】制御ユニット78では、所定のタイミング
で発色現像槽30内の発色現像液の濃度を測定し、低下
していた発色現像液が所定の濃度に達すると、換気ファ
ン74の作動を停止させるか、所定の濃度範囲より低下
した濃度に応じて、換気ファン74の風量、作動時間を
設定して、この設定に応じて換気ファン74を作動させ
る。換気ファン74の作動を停止させることにより、補
助槽70内での発色現像液の蒸発が抑えられる。
【0040】このように、液外のガイドやローラの表面
を洗浄し、この洗浄液を処理槽内に回収することによ
り、処理槽内の処理液の濃度が低下したときには、通
常、抑えている処理液中の水分の蒸発を促進させること
により、洗浄水によって薄められた処理液の濃度を簡単
に基に戻すことができ、略一定の濃度の処理液によって
印画紙Pを処理して、安定した状態で品質良く仕上がる
ことができる。
【0041】また、低下した処理液の濃度を所定の範囲
内に戻すために補充液の補充を行うようにした場合、洗
浄水の量に応じた補充液の補充が必要となり、装置のラ
ンニングコストの上昇を招くことになるが、このような
補充液の補充を行う必要がないので、装置のランニング
コストの上昇を抑えることができ、補充液補充機構は、
常に一定の比率で補充用の原液を水によって希釈するも
のであってよい。
【0042】なお、本実施例では、処理液として発色現
像槽30内の発色現像液を用いて説明したが、漂白定着
槽32内の漂白定着液の濃度も同様にして所定の範囲内
に維持しており、また、リンス槽34内のリンス液にお
いても濃度の維持がひつようであるなら、同様に行うこ
とができる。
【0043】また、処理液の濃度を測定しながら、処理
液の濃度を所定の範囲内に維持しているため、例えば、
洗浄ノズル66を用いずに、例えば手作業によって洗浄
する場合であっても、処理液を所定の温度範囲に維持す
ることができる。
【0044】なお、濃度センサ84の機構としては、液
体中の成分の濃度を測定するものであれば種々の濃度測
定方法の適用が可能であり、以下の本発明に濃度検出手
段として適用可能な例を挙げる。
【0045】本発明の検出手段として処理液の濃度を検
出する方法としては、処理液の密度(比重)から濃度を
測定する方法が適用可能であり、例えば、処理液の密度
変化に伴う浮標の処理液中での上下移動を差動トランス
等によって電気信号に変換して読み取る浮秤式の比重計
を用いる方法、処理液の密度の応じた固有振動を検出す
る固有振動式の比重計を用いる方法、処理液中の異なる
深さに挿入した空気管内の圧力差から濃度を検出する方
法等がある。
【0046】また、処理液中成分による電気伝導率を測
定し、処理液の濃度の変化に伴う電気伝導率の変化を処
理液の濃度として検出する方法、処理液中の成分による
誘電率を測定し、この誘電率の変化から処理液の濃度を
検出する方法などの処理液中の成分の電気的性質から濃
度を測定する方法があり、また、処理液が入った所定の
長さの導管の超音波伝達時間から処理液の濃度を測定す
る超音波法、処理液中の濃度の変化に伴い処理液の圧縮
率が変化することから、処理液の圧縮率を測定して濃度
変化を測定する方法などの処理液の濃度に応じた物理的
な変化から濃度を測定する方法も用いることができる。
【0047】さらに、例えば処理液が吸収する色等から
処理液の色の変化を測定して、濃度を検出する吸光分光
法、処理液中の成分によって偏光される光の角度から処
理液の中の成分の量として濃度を測定する旋光分析法、
処理液の濃度変化による屈折率の変化から処理液の濃度
を測定する方法などの、処理液中の成分の濃度に応じた
光学的性質の変化から濃度を測定する方法を用いること
ができる。
【0048】これらの種々の濃度検出方法を用いるとき
には、それぞれ、最適な状態で処理槽内の処理液の濃度
を測定可能に構成すればよい。
【0049】本発明に適用可能な処理液蒸発促進手段と
しては、換気ファン74に限らず、種々の方法を適用す
ることができる。例えば、図4(A)に示されるよう
に、補助槽70の処理液液面にモータ、ソレノイド等の
駆動手段に寄って回動可能なローラ86を浮かせて配置
し、ローラ86の回転させることにより、処理液が付着
した面が空気と接触して、処理液が容易に蒸発可能とす
るものであってもよい。また、図4(B)に示されるよ
うに、シャッター88を配置して、このシャッター88
の開閉状態によって開口面積を変化させて、補助槽70
内の処理液中の水分の蒸発を抑制したり促進させたりす
るようにしてもよい。
【0050】このような場合、補助槽70の上方に温湿
度センサ90(温度と湿度を測定するセンサ)を配置
し、この温湿度センサ90の検出結果から補助槽70の
処理液中の水分の蒸発量を予測して、ローラ86の回転
速度及び作動時間、シャッター88による開口率、開口
時間を設定し、処理液中の水分の蒸発量を調節するよう
にすることもできる。
【0051】また、換気ファン74、ローラ86、シャ
ッター88を組み合わせて蒸発促進手段を構成するよう
にしてもよい。
【0052】なお、本実施例に用いたプリンタプロセッ
サ10は、本発明を適用した感光材料処理装置の一例を
示すものであり、本発明の感光材料処理装置を限定する
ものではない。本発明としては、発色現像工程、漂白定
着工程、リンス工程に限らず一般的工程の組み合わせで
配置した処理槽内のそれぞれの処理液に適用することが
でき、また、印画紙に限らず、ネガフィルム等の他の感
光材料を処理する種々の構成の感光材料処理装置に適用
することができる。
【0053】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明の感光材料処
理装置では、ガイドやローラの表面の析出物によって感
光材料に処理ムラや傷みを生じさせることなく、液外の
ローラやガイドの表面を洗浄した洗浄水によって各処理
槽内の処理液が薄められてしまうのを防止できる。これ
によって、仕上がり不良を生じさせることなく、感光材
料を一定の品質で仕上がることができる優れた効果を有
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に適用したプリンタプロセッサの概略
構成図である
【図2】クロスオーバーラックの搬送幅方向から見た概
略図である。
【図3】実施例1に係る処理槽の印画紙搬送方向から見
た概略図である。
【図4】(A)及び(B)はそれぞれ、蒸発促進手段の
適用例を示す補助槽の概略構成図である。
【符号の説明】
10 プリンタプロセッサ 30 発色現像槽(処理槽) 32 漂白定着槽(処理槽) 34 リンス槽(処理槽) 60 ガイド 64 搬送ローラ対 66 洗浄ノズル(洗浄手段) 70 補助槽(蒸発促進手段) 74 換気ファン(蒸発促進手段) 78 濃度制御ユニット(濃度制御手段) 80 循環ポンプ(循環手段) 84 濃度センサ(濃度検出手段) P 印画紙(感光材料)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理槽に貯留している処理液によって感
    光材料を処理する感光材料処理装置であって、上流側の
    前記処理槽から下流側の処理槽へ前記感光材料を案内搬
    送する処理液外のローラ及び/又はガイドへ向けて所定
    量の洗浄水を噴出して洗浄する洗浄手段と、前記処理槽
    内の処理液中の水分の蒸発を促進可能な蒸発促進手段
    と、前記処理槽内の処理液の濃度を測定する濃度測定手
    段と、前記洗浄手段の作動によって前記処理液の濃度が
    低下したことを前記濃度測定手段によって検出したとき
    に前記蒸発促進手段を作動させる濃度制御手段と、を含
    むことを特徴とする感光材料処理装置。
  2. 【請求項2】 前記蒸発促進手段として前記処理槽と連
    通して処理槽内の処理液の一部を貯留する補助槽を設
    け、前記補助槽内で処理液の蒸発を促進することを特徴
    とする請求項1の感光材料処理装置。
JP16537294A 1994-07-18 1994-07-18 感光材料処理装置 Expired - Fee Related JP3349266B2 (ja)

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