JP3365105B2 - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

自動変速機の制御装置

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JP3365105B2
JP3365105B2 JP32333494A JP32333494A JP3365105B2 JP 3365105 B2 JP3365105 B2 JP 3365105B2 JP 32333494 A JP32333494 A JP 32333494A JP 32333494 A JP32333494 A JP 32333494A JP 3365105 B2 JP3365105 B2 JP 3365105B2
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伸晃 望月
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    • F16H3/00Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion
    • F16H3/44Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion using gears having orbital motion
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    • F16H2061/044Smoothing ratio shift when a freewheel device is disengaged or bridged
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)
  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)
  • Structure Of Transmissions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遊星歯車列を有する自
動変速機の制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エンジン出力をトルクコンバータ等の流
体式伝動装置および遊星歯車列を介して駆動軸に伝達す
るようにした自動変速機において、遊星歯車列の一要素
をワンウエイクラッチを介して拘束することにより第1
速等の低速段の変速比を設定するようにしたものがあ
る。このワンウエイクラッチはより高速段の変速比設定
時には空転しており、したがって加速要求によって高速
段から低速段へと変速するときには、それまで空転状態
にあったワンウエイクラッチが回転方向を転じて急激に
接続されることになり、この結果として顕著な変速ショ
ックが生じる。
【0003】このような変速ショックの発生を抑えるた
めに、例えば特開昭58−207556号、特開昭64
−85844号に見られるように、変速時にエンジンの
点火時期を遅らせてトルクコンバータへの入力トルクを
一時的に減殺するようにしたものが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな点火時期による制御は、エンジンがリタード限界が
低い状態にあるとき、例えば排気エミッション性能や燃
焼性の関係からエンジンの点火時期をそれ以上遅らせる
ことができない状態にあるときには利用することができ
ず、その効果を期待できないという欠点がある。
【0005】また、このような制御装置では、自動変速
機の制御系とエンジンの制御系とのあいだで信号の授受
を行って制御することになるため、そのための機器やソ
フトウエア面での構成が複雑になると共にマッチングに
も工数を要することになるためコストの面でも好ましく
ない。
【0006】本発明はこのような問題点に着目してなさ
れたもので、エンジン制御を要することなく低速段への
変速時の変速ショックを軽減しうる自動変速機の制御装
置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、入出力軸
間の変速比を複数段階に選択可能な変速歯車列と、選択
された変速比に応じて変速歯車列の所定の回転要素の回
転を、一方向には許容し、逆方向には締結して拘束する
ワンウエイクラッチを備えた自動変速機において、前記
回転要素を制動する制動手段と、前記回転要素の締結時
の加速度を減じるように前記制動手段を作動させる減速
制御手段とを備え、前記減速制御手段を、前記回転要素
がワンウエイクラッチにより締結状態にあるときを第1
の変速状態とし、前記回転要素が前記制動手段により制
動されワンウエイクラッチが回転許容状態にあるときを
第1の変速状態よりも高速側の第2の変速状態とし、前
制動手段を開放し第2の変速状態から第1の変速状態
への変速時、ワンウエイクラッチが締結状態となるまで
の間、前記制動手段を所定時間だけ作動させるように構
成した。
【0008】第の発明は、前記各発明の減速制御手段
を、前記ワンウエイクラッチが締結された後の入力軸の
回転速度に対して、実際の入力軸の回転速度が所定値ま
で接近したときに前記制動手段を作動させるものとす
る。
【0009】第の発明は、サンギアとその周囲に公転
するピニオンを支持したプラネットキャリアとを入力軸
に対して相対回転可能に設けると共に前記ピニオンが内
側からかみ合うインターナルギアを出力軸に連結した第
1の遊星歯車列と、入力軸に連結されたサンギアと、そ
の周囲に公転するピニオンを支持しかつ出力軸に連結さ
れたプラネットキャリアと、このプラネットキャリアに
支持されたピニオンが内側からかみ合いかつ前記第1の
遊星歯車列のプラネットキャリアと連結可能なインター
ナルギアとからなる第2の遊星歯車列と、前記第1の遊
星歯車列のプラネットキャリアを入力軸に連結するクラ
ッチと、同じく第1の遊星歯車列のサンギアを油圧力に
基づいて制動するバンドブレーキと、第1の遊星歯車列
のプラネットキャリアを入力軸と同一の正転方向にのみ
回転可能とするワンウエイクラッチとを備え、前記クラ
ッチとバンドブレーキを共に解除してワンウエイクラッ
チを締結状態とした第1の変速状態と、前記クラッチと
バンドブレーキの少なくとも一方を締結してワンウエイ
クラッチが回転を許容する第2の変速状態とを有する自
動変速機において、前記第2の変速状態から第1の変速
状態への移行開始後ワンウエイクラッチが締結状態とな
るまでの間に、前記バンドブレーキを所定時間だけ作動
させる減速制御手段を設けたものとする。
【0010】第の発明は、上記請求項の発明におい
て、その減速制御手段を、バンドブレーキに供給する作
動油圧を開閉時間比率に応じて可変制御するデューティ
コントロール弁を有するものとする。
【0011】第の発明は、上記第1ないし第の発明
において、その減速制御手段を、変速開始から、歯車列
の入力軸に連結される流体式伝動装置の回転速度比に基
づいて定められる所定のタイミングで制動を開始するも
のとする。
【0012】
【発明の効果】第1、第2の発明によれば、変速時に回
転要素が回転状態からワンウエイクラッチにより締結さ
れるまでの間にその回転加速度を制動手段により減じる
ようにしたので、エンジン側の点火時期リタードなどの
制御を要することなく、自動変速機の制御のみで、ワン
ウエイクラッチが締結する瞬間に生じる変速ショックを
低減することができ、特に変速が完了するまでの時間を
より短縮することができる。
【0013】第の発明によれば、ワンウエイクラッチ
締結時の減速を、第2の遊星歯車列のインターナルギア
を回転要素として、第2の変速状態を形成するためのバ
ンドブレーキにより行ない、これによりワンウエイクラ
ッチ締結時にバンドブレーキを所定時間だけ制限的に作
動させて若干のバンドブレーキ容量を負荷として作用さ
せるようにしたので、第2遊星歯車列のインターナルギ
アが締結されるときの回転加速度を減じて変速ショック
を軽減することができる。
【0014】第の発明によれば、バンドブレーキの作
動油圧をデューティコントロール弁により可変制御する
ようにしたので、変速時の運転状態に応じた適切な制動
を行うことができる。
【0015】第の発明によれば、変速開始からワンウ
エイクラッチが締結するまでの時間が変速時のトルクコ
ンバータの回転速度比に依存することに対応して、適切
なタイミングでむだなく回転要素の制動を行うことがで
き、変速を速やかに完了させることができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0017】まず、本発明を適用可能な自動変速機の一
構成例について図1により説明する。図1は前進4速後
退1速の自動変速機の動力伝達機構の構成を簡略化して
示したもので、この動力伝達機構は、トルクコンバータ
10を介してエンジン出力軸12からの回転力が伝えら
れる入力軸13、ファイナルドライブ装置へ駆動力を伝
える出力軸14、第1遊星歯車列15、第2遊星歯車列
16、リバースクラッチ18、ハイクラッチ20、フォ
ワードクラッチ22、オーバーランニングクラッチ2
4、ローアンドリバースブレーキ26、バンドブレーキ
28、ローワンウエイクラッチ29、およびフォワード
ワンウエイクラッチ30を有している。なお、トルクコ
ンバータ10はロックアップクラッチ11を内蔵してい
る。
【0018】第1遊星歯車列15は、サンギアS1、イ
ンターナルギアR1、両ギアS1およびR1と同時にか
み合うピニオンP1、ピニオンP1を支持するプラネッ
トキャリアPC1から構成されている。また、第2遊星
歯車列16は、サンギアS2、インターナルギアR2、
両ギアS2およびR2と同時にかみ合うピニオンP2、
ピニオンP2を支持するプラネットキャリアPC2から
構成されている。
【0019】プラネットキャリアPC1はハイクラッチ
20を介して入力軸13と連結可能であり、サンギアS
1はリバースクラッチ18を介して入力軸13と連結可
能である。
【0020】プラネットキャリアPC1はフォワードク
ラッチ22およびこれに直列に連結されたフォワードワ
ンウエイクラッチ30を介して、またはフォワードクラ
ッチ22およびフォワードワンウエイクラッチ30に並
列に配列されたオーバーランニングクラッチ24を介し
てインターナルギアR2とも連結可能である。
【0021】サンギアS2は、入力軸13と常に連結さ
れており、一方インターナルギアR1およびプラネット
キャリアPC2は出力軸14と常に連結されている。
【0022】ローアンドリバースブレーキ26は、プラ
ネットキャリアPC1を拘束することが可能であり、ま
たバンドブレーキ28はサンギアS1を拘束することが
可能である。
【0023】ローワンウエイクラッチ29は、プラネッ
トキャリアPC1およびインターナルギアR2の正転
(エンジン出力軸12ないし入力軸13と同一方向の回
転)は許容するが、逆転は阻止するように構成されてい
る。
【0024】上記動力伝達機構は、クラッチ18,2
0,22および24、ブレーキ26および28の作動油
圧を制御してこれらを所定の組み合わせで作動させるこ
とにより遊星歯車列15,16の各要素(S1,S2,
P1,P2,R1,R2,PC1,PC2)の回転状態
を変化させることができ、これにより入力軸13の回転
速度に対する出力軸14の回転速度、つまり変速比を変
えることができる。この点を、Dレンジ(前進第1速か
ら第4速までの何れかの変速比に自動変速しながらエン
ジンから車輪駆動軸へと駆動力を伝達するレンジ)での
第1速から第4速までの各変速比について具体的に説明
すると次のとおりである。
【0025】なお、以下の説明において、α1,α2は
それぞれ第1遊星歯車列15,第2遊星歯車列16の減
速比を示している。すなわち、α1=(S1の歯数/R
1の歯数)、α2=(S2の歯数/R2の歯数)であ
る。また、前進制御時には変速比によらずフォワードク
ラッチ22は常時連結され、リバースクラッチ18、オ
ーバーランニングクラッチ24、ローアンドリバースブ
レーキ26は常時解放されている。
【0026】まず第1速について説明すると、このとき
には、フォワードクラッチ22のみが連結されており、
前進用の他のクラッチ類つまりハイクラッチ20および
バンドブレーキ28は開放されている。このときの入力
軸13の回転はサンギアS2およびピニオンP2を介し
てプラネットキャリアPC2および出力軸14へと伝達
される。このとき、プラネットキャリアPC2には出力
軸14からの駆動反力が作用しているのでサンギアS2
からの回転力をうけたピニオンP2はインターナルギア
R2を逆転方向に回転させようとするが、この逆転はロ
ーワンウエイクラッチ29の働きにより阻止される。し
たがって、ピニオンP2はインターナルギアR2内にて
サンギアS2からの回転力をうけながらプラネットキャ
リアPC2および出力軸14を正転方向に駆動する。こ
のときの変速比は{(1+α2)/α2}となる。
【0027】次に、第1速から第2速に変速するときに
は、バンドブレーキ28が作動してサンギアS1の回転
が拘束される。これにより固定されたサンギアS1の周
囲にプラネットキャリアPC1およびこれにフォワード
クラッチ22を介して連結されたインターナルギアR2
が入力軸13と同一方向に回転することになるので、こ
のインターナルギアR2とサンギアS2との間のピニオ
ンR2に連結されたプラネットキャリアPC2および出
力軸14の回転速度は第1速のときよりも高速となる。
このときの変速比は{(α1+α2+α1α2)/α2
(1+α1)}となる。
【0028】第2速から第3速に変速するときには、バ
ンドブレーキ28によるサンギアS1の拘束が解かれる
と共にハイクラッチ20が連結される。これにより、入
力軸13にプラネットキャリアPC1が連結されて、こ
れとサンギアS2、インターナルギアR2、プラネット
キャリアPC2が一体となって回転する、つまり入力軸
13と出力軸14とが直結した状態となる。
【0029】第3速から第4速に変速するときには、ハ
イクラッチ20が連結された上記状態から再びバンドブ
レーキ28が作動してサンギアS1の回転が拘束され
る。これにより、固定されたサンギアS1の周囲に、入
力軸13と同一速度でプラネットキャリアPC1が回転
することになるので、このプラネットキャリアPC1上
のピニオンP1にかみ合っているインターナルギアR1
およびこれと一体のプラネットキャリアPC2は直結状
態のときよりも高速で出力軸14を回転させる。このと
きの変速比は{1/(1+α1)}となる。
【0030】このようにして、エンジンから駆動軸へと
駆動力が伝達されている前進走行時の変速制御は、主と
してハイクラッチ20とバンドブレーキ28とを選択的
に作動させることにより可能となる。自動変速機では、
このような変速制御を車速や負荷などの走行条件に応じ
て電子的あるいは油圧的に行い、これにより走行条件に
応じた適切な変速比が得られるようにしている。
【0031】ところで、上述した変速機の動作におい
て、第1速の状態と第2速以上の状態とを比較すれば明
らかなように、ローワンウエイクラッチ29による逆転
阻止作用は第1速のときのみ必要となり、第2速以上の
ときにはプラネットキャリアPC1等は正転方向に回転
している。このため、車輪に駆動力を伝達している加速
走行中に要求負荷の増大やキックダウン操作によって第
2速以上の状態から第1速へと変速すると、それまで正
転していたプラネットキャリアPC1が、回転方向が逆
転する方向に加速されると共にローワンウエイクラッチ
29によりその回転が急激に阻止されて変速ショックを
生じることになる。
【0032】この変速ショックは、入力軸13に入力す
るエンジン駆動トルクを減じてやることにより低減する
ことができるが、このようなエンジン制御を伴う変速制
御には問題があることは上述したとおりである。
【0033】これに対して、本発明は自動変速機そのも
のに、ワンウエイクラッチにより逆転を阻止される回転
要素を制動する手段を設けることを要旨とするものであ
る。この点を上記自動変速機を前提とした実施例につい
て説明する。
【0034】すなわち、この場合ハイクラッチ20とバ
ンドブレーキ28が共に解除されてローワンウエイクラ
ッチ29が締結状態となる第1速のとき(第1の変速状
態)と、ハイクラッチ20とバンドブレーキ28の少な
くとも一方が締結されてローワンウエイクラッチ29が
インターナルギアR2等の回転を許容する第2速以上の
変速段のとき(第2の変速状態)とを有する上述したよ
うな自動変速機において、前記第2の変速状態から第1
の変速状態への移行開始後ローワンウエイクラッチ29
が締結状態となるまでの間に、前記バンドブレーキ28
を所定時間だけ作動させる。
【0035】このようにしてローワンウエイクラッチ2
9の締結時にバンドブレーキ28を所定時間だけ制限的
に作動させることにより、第2遊星歯車列16のインタ
ーナルギアR2が締結されるときの回転加速度が減じら
れ、したがって変速ショックが軽減される。
【0036】このようなバンドブレーキ28の制御は、
その作動油圧を電磁弁を介して開閉することにより容易
に行うことができる。図2はバンドブレーキ28の油圧
制御をデューティコントロール弁(図示せず)を介して
可変的に行い得るようにした制御例におけるタイミング
チャート、図3は同じく流れ図である。図2において、
ASOLはデューティコントロール弁の開閉駆動信号、
Paはバンドブレーキ28に供給される作動油圧、Ne
はエンジン回転速度、Toは出力軸14のトルクを示し
ている。なおRATIO,RATIOaについては後述
する。
【0037】以下この図2,図3に沿って作用を説明す
ると、第2変速状態から第1変速状態、この場合第2速
から第1速への変速判断が行われたときを基準としてデ
ューティコントロール弁の制御が開始される。
【0038】制御の開始当初には、それまで第2速に変
速段を設定するために作動させていたバンドブレーキ2
8が解除される。つまりデューティコントロール弁は第
2速のときには一定開度を維持してバンドブレーキ28
にサンギアS1を拘束しておくのに十分な作動油圧を供
給しているが、第1速への変速開始と同時にこの油圧の
供給をいったん停止する。これに伴い入力軸13と同一
方向に回転していたインターナルギアR2がピニオンP
2からの反力で減速し始めやがて逆方向に回転しようと
する。このとき、所定のタイミングでデューティコント
ロール弁を開閉させて、サンギアS1が停止しない程度
の油圧をバンドブレーキ28に供給する。これにより、
サンギアS1に連結したプラネットキャリアPC1およ
びインターナルギアR2は正転方向のトルクが入力する
ため、逆転方向の速度が減殺され、すなわちローワンウ
エイクラッチ29が締結する瞬間の加速度が減少し、こ
の間のエンジン回転速度も滑らかに変化する。このよう
にして、バンドブレーキ28を制限的に作動させること
により、ローワンウエイクラッチ29が締結するときの
変速ショックが軽減される。
【0039】ところで、デューティコントロール弁を開
閉してバンドブレーキ28を制限的に作動させる制御
は、これを変速の当初から行うようにしてもよいが、ロ
ーワンウエイクラッチ29が締結を開始するタイミング
に合わせて、変速開始から所定時間経過後にこれを行う
のが、第1速への変速が完了するまでの時間を短縮する
意味で好ましい。この開始タイミングをこの実施例では
RATIOによって決定している。
【0040】RATIOとはトルクコンバータ10の入
出力軸(図1ではエンジン出力軸12と入出力軸13)
間の回転速度比であり、これが車速に応じたある値とな
ったときにローワンウエイクラッチ29が締結を開始す
る相関関係を有するので、図4に示したようにこのとき
のRATIOの大きさを車速Vspに応じて割り付けた
マップを参照して、これをRATIOの実測値RATI
Oaと比較してRATIOa>RATIOからRATI
Oa<RATIOへと転じた時点でデューティコントロ
ール弁の開閉制御を開始するようにしている。これによ
り、実際にローワンウエイクラッチ29が接続されるタ
イミングに合わせてバンドブレーキ容量が付与されるの
で、変速ショックを軽減しつつ短時間のうちに変速を完
了することができる。
【0041】なお、このようにトルクコンバータ10の
回転速度比を用いる代わりに、例えば車速と変速完了後
の変速比とから算出される変速後の入力軸13の回転速
度に対して、実際の入力軸13の回転速度がある程度ま
で、例えば90%程度にまで接近したときに上記デュー
ティコントロール弁によるバンドブレーキ制御を行うよ
うにしてもよい。
【0042】ところで、上記説明は図1に示した自動変
速機において第2速から第1速へとダウンシフト制御す
る場合についてのものであるが、同様のバンドブレーキ
制御はむろん第3速または第4速から第1速へと変速す
る場合においても可能である。図はこの場合のタイミ
ングチャートを示したものである。なお図において、
BSOLはハイクラッチ20を作動させるための油圧制
御弁の開閉状態を示している。ASOL,BSOLは、
それぞれバンドブレーキ28,ハイクラッチ20を、O
Nの状態では解放、OFFの状態では締結する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の適用が可能な自動変速機の概略構成
図。
【図2】 本発明の一実施例のタイミング図。
【図3】 上記実施例の動作内容を示す流れ図。
【図4】 上記実施例の車速VspとRATIOの関係
を示すマップ図。
【図5】 本発明の他の実施例のタイミング図。
【符号の説明】
10 トルクコンバータ 12 エンジンの出力軸 13 変速機の入力軸 14 変速機の出力軸 15 第1の遊星歯車列 16 第2の遊星歯車列 20 ハイクラッチ 28 バンドブレーキ 29 ローワンウエイクラッチ S1,S2 サンギア P1,P2 ピニオン R1,R2 インターナルギア PC1,PC2 プラネットキャリア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/24 F16H 63/00 - 63/48

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入出力軸間の変速比を複数段階に選択可
    能な変速歯車列と、選択された変速比に応じて変速歯車
    列の所定の回転要素の回転を、一方向には許容し、逆方
    向には締結して拘束するワンウエイクラッチを備えた自
    動変速機において、 前記回転要素を制動する制動手段と、 前記回転要素の締結時の加速度を減じるように前記制動
    手段を作動させる減速制御手段とを備え、前記減速制御手段は、前記回転要素がワンウエイクラッ
    チにより締結状態にあるときを第1の変速状態とし、前
    記回転要素が前記制動手段により制動されワンウエイク
    ラッチが回転許容状態にあるときを第1の変速状態より
    も高速側の第2の変速状態とし、前記制動手段を開放し
    第2の変速状態から第1の変速状態への変速時、ワンウ
    エイクラッチが締結状態となるまでの間、前記制動手段
    を所定時間だけ作動させることを特徴とする 自動変速機
    の制御装置。
  2. 【請求項2】 前記減速制御手段は、前記ワンウエイク
    ラッチが締結された後の入力軸の回転速度に対して、実
    際の入力軸の回転速度が所定値まで接近したときに前記
    制動手段を作動させることを特徴とする請求項1に記載
    の自動変速機の制御装置。
  3. 【請求項3】 サンギアとその周囲に公転するピニオン
    を支持したプラネットキャリアとを入力軸に対して相対
    回転可能に設けると共に前記ピニオンが内側からかみ合
    うインターナルギアを出力軸に連結した第1の遊星歯車
    列と、入力軸に連結されたサンギアと、その周囲に公転
    するピニオンを支持しかつ出力軸に連結されたプラネッ
    トキャリアと、このプラネットキャリアに支持されたピ
    ニオンが内側からかみ合いかつ前記第1の遊星歯車列の
    プラネットキャリアと連結可能なインターナルギアとか
    らなる第2の遊星歯車列と、前記第1の遊星歯車列のプ
    ラネットキャリアを入力軸に連結するクラッチと、同じ
    く第1の遊星歯車列のサンギアを油圧力に基づいて制動
    するバンドブレーキと、第1の遊星歯車列のプラネット
    キャリアを入力軸と同一の正転方向にのみ回転可能とす
    るワンウエイクラッチとを備え、前記クラッチとバンド
    ブレーキを共に解除してワンウエイクラッチを締結状態
    とした第1の変速状態と、前記クラッチとバンドブレー
    キの少なくとも一方を締結してワンウエイクラッチが回
    転を許容する第2の変速状態とを有する自動変速機にお
    いて、前記第2の変速状態から第1の変速状態への移行
    開始後ワンウエイクラッチが締結状態となるまでの間
    に、前記バンドブレーキを所定時間だけ作動させる減速
    制御手段を設けたことを特徴とする自動変速機の制御装
    置。
  4. 【請求項4】 減速制御手段は、バンドブレーキに供給
    する作動油圧を開閉時間比率に応じて可変制御するデュ
    ーティコントロール弁を有することを特徴とする請求項
    3に記載の自動変速機の制御装置。
  5. 【請求項5】 減速制御手段は、変速開始後、歯車列の
    入力軸に連結される流体式伝動装置の回転速度比に基づ
    いて定められる所定のタイミングで制動を開始するよう
    にしたことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか
    に記載の自動変速機の制御装置。
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