JP3363491B2 - 合成樹脂板の熱成形により中空構造体を作る成形方法 - Google Patents

合成樹脂板の熱成形により中空構造体を作る成形方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】熱可塑性合成樹脂板の熱成形法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性合成樹脂板より、特殊の機械を
使用しないで中空構造の成形品を製造する方法は、個別
に真空または圧空成形した2枚の成形品を接着して製造
する。
【0003】同種類の2枚の合成樹脂板を加熱中に2枚
が接触融着しないように5cm以上の間隙を保てる枠を
挟んで外周をクランプし、両面より加熱しそのまま雄、
雌型に挟んで加圧すると同時に枠内に圧空を送入し成形
する、クラムシェル成形法という特殊の成形機で製造す
る。
【0004】2枚の合成樹脂板を別々に加熱し、各々を
単独に真空成形法により成形型に吸着し、その状態で成
形品が冷えないうちに両方の型を圧着し、中空以外の部
分を融着する特殊成形機で製造する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の製造方法で最も
簡単なのは、2枚の成形品を接着する方法であるが、3
工程を要するため製造コストが高額になる。クラムシェ
ル成形法によると特殊な成形機が必要で、加熱中および
成形工程途中において、加熱したシートが接触すると融
着するため、成形品の形状にかなりの制約がある。また
最後に述べた方法も専用の成形機が必要で、深絞りの形
状のものはできない等の欠点がある。
【0006】本発明は、汎用の圧空成形機で、形状の制
約なく必要の部分を中空構造にすることができる熱可塑
性合成樹脂の熱成形方法を提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】図1に示す如く、成形材
として、2枚の同種類の熱可塑性合成樹脂板の間に、板
と同種類または熱融着可能の熱可塑性合成樹脂繊維より
なる不織布を挟んだものを用意する。
【0008】この成形材料を成形機のクランプ枠に挟
み、両面ヒーターにより成形適温迄加熱し、用意した成
形用雄、雌型の間に移動する。
【0009】両型を上昇、下降させ型締めを開始する、
型締め完了直前に圧空送入管を不織布層に差し込み圧空
を不織布層に送入する。
【0010】成形品が冷却するまで型加圧を続行し、冷
却後圧空を止め、脱型する。
【0011】合成樹脂板と熱融着できる不織布が入手で
きない場合は、図2に示すごとく、板と不織布の樹脂が
熱融着出来る接着フィルムを不織布の両面に挟み上記の
方法で成形を行なう。接着層を持つ2層シート使用し
ても同じである。
【0012】成形材に挟んだ不織布は加熱され引き伸ば
されても、成形最終段階で雄、雌型により完全に圧縮さ
れるまでは空気を通す。
【0013】成形材の中間層の不織布は繊維の結合がゆ
るいので、加熱された樹脂板の伸びを阻害することなく
樹脂板と共に伸びる。
【0014】成形最終段階で型間隙の狭い部分は雄、雌
型で完全に圧縮され半溶融状態の不織布の繊維は圧縮さ
れ互いに融着し密度があがると同時に樹脂板にも融着し
一体となる。
【0015】中空構造にしたい型間隙の広い部分の不織
布は圧縮されず、互いに融着することなく型締め完了後
も空気が流通でき、空気圧が上がり樹脂板は各々雄、雌
型の表面に圧着する。不織布の繊維はほぐれてその空洞
内に残っている。
【0016】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図1は熱可塑性合成樹脂の成形材料の断面を示す、
(1)は1.5mm厚のポリプロピレン(PP)板、
(2)はPP繊維の300gr/cmの目付け、繊維
長50mm のラフなわた状の不織布である。
【0017】図3は汎用圧空成形機の成形ステーション
で、成形型の雄型(6)、雌型(7)を加圧プレスの上
ベット(8)、下ベット(9)に取り付けてある。雌型
(7)には空気の逃げ穴(10)が設けてある。この図
は成形材(4)を成形機のクランプ枠(5)で挟んで、
両面加熱ヒーターで成形適温に加熱し成形ステーション
に移動した状態を示している。この状態で型締を行な
う。
【0018】型締完了直前に圧空送入管(11)を成形
材の不織布(2)に挿入し圧空を送り込む。
【0019】型締圧は約5kg/cmで行なう。型間
隙の狭い部分(12)の不織布(2)の半溶融状態にあ
る繊維は互いに融着し、厚さは1/10位に圧縮され板
状になり加熱されているPP板(1)と融着し一体とな
る。
【0020】型間隙の広い部分(13)および圧空の通
路として型間隙を大きくしてある部分(15)は、型締
が完了しても不織布(2)は加圧されないので圧空の送
入は可能で、かつ成形材両面の加熱されているPP板
(1)同志が融着することもない。 3kg/cm
度の圧空を送入すると成形材のPP板(1)各々は伸び
て雄型(6)、雌型(7)の表面に圧着し成形は完了す
る。成形品は冷却後脱型する。
【0021】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0022】熱可塑性合成樹脂板に熱可塑性合成樹脂繊
維の不織布を挟むことにより、汎用の圧空成形機に圧空
送入針装置を賦課するのみで中空構造を有する成形品を
1工程で簡単に製造することができる。
【0023】成形工程途中で樹脂板同志が融着すること
がないので、従来法ではできなかった複雑な深絞りの中
空構造の成形品ができる。
【0024】任意の位置に中空補強リブを設けることが
できるので、安価に成形品の強度を増すことができる。
【0025】中空以外の部分は圧縮された不織布はサン
ドイッチ構造のコアー材になっているので、不織布の目
付け、見掛け比重、異種繊維との混紡、および型間隙を
選択することにより、目的に合せた性能のものができ
る。
【0026】不織布の厚みを増すことにより中空の空洞
内の不織布の密度を高め、さらに断熱効果を附加するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 成形材の構成を示す断面図
【図2】 成形材の構成を示す断面図
【図3】 成形機の成形ステーション構想図
【図4】 成形品を下方より見た平面図
【図5】 成形品のA・A断面図
【図6】 成形品断面のイ部分拡大図
【符合の説明】
1 樹脂板 2 不織布 3 接着フィルム 4 成形材 5 成形機クランプ枠 6 成形雄型 7 成形雌型 8 成形機プレス上ベット 9 成形機プレス下ベッ卜 10 成形型空気孔 11 圧空送入管 12 型間隙狭い部分 13 型間隙広い部分 14 空洞 15 空気通路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性合成樹脂の2枚の板の間に、こ
    れら板と同種類または熱融着可能な熱可塑性合成樹脂繊
    維でできた不織布を挟み、成形可能の温度に加熱し、
    雄、雌型に挟み、加圧すると同時に不織布層に圧空を注
    入し、中空構造の成形品を成形する方法。
  2. 【請求項2】 熱可塑性合成樹脂の2枚の板の間に、
    れら板と熱融着しない熱可塑性合成樹脂繊維で出来た不
    織布を挟み、その不織布の両側に板と不織布の双方の樹
    脂に接着可能の感熱性接着フィルムを挟み、成形可能の
    温度に加熱し、雄、雌型に挟み、加圧すると同時に不織
    布層に圧空を注入し、中空構造の成形品を成形する方
    法。
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