JP3356595B2 - 加熱炉の燃焼制御方法 - Google Patents
加熱炉の燃焼制御方法Info
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- JP3356595B2 JP3356595B2 JP20875795A JP20875795A JP3356595B2 JP 3356595 B2 JP3356595 B2 JP 3356595B2 JP 20875795 A JP20875795 A JP 20875795A JP 20875795 A JP20875795 A JP 20875795A JP 3356595 B2 JP3356595 B2 JP 3356595B2
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- Japan
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- combustion
- heating
- time
- exhaust gas
- heated
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E20/00—Combustion technologies with mitigation potential
- Y02E20/34—Indirect CO2mitigation, i.e. by acting on non CO2directly related matters of the process, e.g. pre-heating or heat recovery
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- Air Supply (AREA)
- Control Of Heat Treatment Processes (AREA)
- Waste-Gas Treatment And Other Accessory Devices For Furnaces (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明方法は、加熱炉の燃焼
制御方法に関するものである。
制御方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】鋳造後のスラブ（鋼片）、ビレット（条
鋼）、ブルーム等を加熱炉へ装入し、熱間圧延に好適な
温度に加熱するものであるが、このような加熱炉におい
ては、一般に予熱帯、加熱帯及び均熱帯から構成され、
スラブ等の被加熱材は、順次予熱帯、加熱帯及び均熱帯
を連続的に移動させて加熱するものであり、また加熱効
率を向上させるため、蓄熱式バーナーを加熱炉の被加熱
材進行方向両側に対向してバーナー群を配設し、一側の
バーナー群は蓄熱体を通して燃焼用空気を昇熱してバー
ナーへ供給して燃料を燃焼し、他側のバーナー群は燃焼
を停止して、蓄熱体を通して炉内の燃焼排ガスを排気し
排ガス中の熱エネルギーを蓄熱する。このように燃焼と
蓄熱を交互に行う、いわゆる蓄熱型交番燃焼によって連
続的に加熱することが特開平５−１１８７６４号公報、
特開平６−１９４０５４号公報に開示されている。
鋼）、ブルーム等を加熱炉へ装入し、熱間圧延に好適な
温度に加熱するものであるが、このような加熱炉におい
ては、一般に予熱帯、加熱帯及び均熱帯から構成され、
スラブ等の被加熱材は、順次予熱帯、加熱帯及び均熱帯
を連続的に移動させて加熱するものであり、また加熱効
率を向上させるため、蓄熱式バーナーを加熱炉の被加熱
材進行方向両側に対向してバーナー群を配設し、一側の
バーナー群は蓄熱体を通して燃焼用空気を昇熱してバー
ナーへ供給して燃料を燃焼し、他側のバーナー群は燃焼
を停止して、蓄熱体を通して炉内の燃焼排ガスを排気し
排ガス中の熱エネルギーを蓄熱する。このように燃焼と
蓄熱を交互に行う、いわゆる蓄熱型交番燃焼によって連
続的に加熱することが特開平５−１１８７６４号公報、
特開平６−１９４０５４号公報に開示されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記のごとき蓄熱型交
番燃焼においては、被加熱材を均一加熱する、つまり炉
内の温度分布を均一にして、しかも燃焼効率も高く優れ
た燃焼加熱ができるものである。このように被加熱材を
均一加熱すると、長尺スラブ等においては熱間圧延時に
スラブ先端部と後端部とでは、大きな時間差が生じ、従
って熱間圧延時にスラブ先端部は高温、後端部は低温と
なり圧延材の仕上がり温度が不均一になることから均一
な材質が得られず、また形状も悪化させることになり品
質を劣化させるとともに、歩留りも低下させることにな
る。そこで加熱炉における被加熱材の先端部温度より、
後端部温度を高温に加熱する傾斜加熱を施し、圧延時の
時間差による圧延材後端部の温度低下を防止することが
必要になる。
番燃焼においては、被加熱材を均一加熱する、つまり炉
内の温度分布を均一にして、しかも燃焼効率も高く優れ
た燃焼加熱ができるものである。このように被加熱材を
均一加熱すると、長尺スラブ等においては熱間圧延時に
スラブ先端部と後端部とでは、大きな時間差が生じ、従
って熱間圧延時にスラブ先端部は高温、後端部は低温と
なり圧延材の仕上がり温度が不均一になることから均一
な材質が得られず、また形状も悪化させることになり品
質を劣化させるとともに、歩留りも低下させることにな
る。そこで加熱炉における被加熱材の先端部温度より、
後端部温度を高温に加熱する傾斜加熱を施し、圧延時の
時間差による圧延材後端部の温度低下を防止することが
必要になる。
【０００４】しかして上記のごとき、蓄熱型交番燃焼に
おいては、均一加熱が前提となっており構造上バーナー
は、燃焼量、燃焼時間ともに同一になるように構成され
ており、加熱炉内の温度分布を変化させ被加熱材を傾斜
加熱することはできない等の課題がある。本発明方法
は、このような課題を有利に解決するためなされたもの
であり、蓄熱型交番燃焼加熱において、非対称に燃焼加
熱時間を設定して燃焼制御する加熱炉の燃焼制御方法を
提供することを目的とするものである。
おいては、均一加熱が前提となっており構造上バーナー
は、燃焼量、燃焼時間ともに同一になるように構成され
ており、加熱炉内の温度分布を変化させ被加熱材を傾斜
加熱することはできない等の課題がある。本発明方法
は、このような課題を有利に解決するためなされたもの
であり、蓄熱型交番燃焼加熱において、非対称に燃焼加
熱時間を設定して燃焼制御する加熱炉の燃焼制御方法を
提供することを目的とするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明方法の特徴とする
ところは、加熱炉の被加熱材進行方向両側に対向配設し
た蓄熱式バーナー群により、一側燃焼加熱、他側蓄熱を
交互に施す蓄熱型交番燃焼加熱に際し、燃焼加熱時間を
非対称に設定して、長時間燃焼加熱バーナー群の排ガス
排気時に排ガス吸引比率を増量して予熱空気温度の低下
を防止し、短時間燃焼加熱バーナー群の燃焼加熱時に燃
焼空気比を増大して蓄熱体からの抜熱量を増加するよう
に、交番燃焼加熱することを特徴とする加熱炉の燃焼制
御方法である。
ところは、加熱炉の被加熱材進行方向両側に対向配設し
た蓄熱式バーナー群により、一側燃焼加熱、他側蓄熱を
交互に施す蓄熱型交番燃焼加熱に際し、燃焼加熱時間を
非対称に設定して、長時間燃焼加熱バーナー群の排ガス
排気時に排ガス吸引比率を増量して予熱空気温度の低下
を防止し、短時間燃焼加熱バーナー群の燃焼加熱時に燃
焼空気比を増大して蓄熱体からの抜熱量を増加するよう
に、交番燃焼加熱することを特徴とする加熱炉の燃焼制
御方法である。
【０００６】
【発明の実施の形態】本発明方法においては、上記のご
とく燃焼加熱時間を非対称に設定して交番燃焼加熱す
る、つまり一側の燃焼加熱時間を他側の燃焼加熱時間よ
り、短時間または長時間に設定して交番燃焼加熱するも
のであるが、加熱炉の予熱帯、加熱帯及び均熱帯のうち
何れかの帯域または２帯域以上で例えば、被加熱材の厚
み、長さ等のサイズ、材質、加熱温度、加熱炉で加熱後
の被加熱材を熱間圧延機へ搬送する時間、仕上圧延後の
板厚等に応じて非対称に設定する燃焼加熱時間を決定
し、これに基づき交番燃焼加熱するものである。そし
て、この場合、長時間燃焼加熱バーナー群の排ガス排気
時に排ガス吸引比率を増量して予熱空気温度の低下を防
止し、短時間燃焼加熱バーナー群の燃焼加熱時に燃焼空
気比を増大して蓄熱体からの抜熱量を増加するように、
交番燃焼加熱する。
とく燃焼加熱時間を非対称に設定して交番燃焼加熱す
る、つまり一側の燃焼加熱時間を他側の燃焼加熱時間よ
り、短時間または長時間に設定して交番燃焼加熱するも
のであるが、加熱炉の予熱帯、加熱帯及び均熱帯のうち
何れかの帯域または２帯域以上で例えば、被加熱材の厚
み、長さ等のサイズ、材質、加熱温度、加熱炉で加熱後
の被加熱材を熱間圧延機へ搬送する時間、仕上圧延後の
板厚等に応じて非対称に設定する燃焼加熱時間を決定
し、これに基づき交番燃焼加熱するものである。そし
て、この場合、長時間燃焼加熱バーナー群の排ガス排気
時に排ガス吸引比率を増量して予熱空気温度の低下を防
止し、短時間燃焼加熱バーナー群の燃焼加熱時に燃焼空
気比を増大して蓄熱体からの抜熱量を増加するように、
交番燃焼加熱する。
【０００７】次に、図面により本発明方法の一例を説明
する。図１において、加熱炉１の被加熱材２の進行方向
両側に対向せしめて蓄熱体３を付設した蓄熱式バーナー
４を配設し、一側Ｂ１の蓄熱式バーナー４群の各蓄熱体
３へ切換制御器（図示せず）を介して燃焼用空気切換弁
Ａ１を全開とし、空気を各蓄熱体３へ供給して昇熱し各
バーナーへ供給する。同時に燃料切換弁Ｆ１を全開し、
バーナー４群へ燃料を供給して燃焼し被加熱材２を加熱
する。一方排気ガス切換弁Ｅ１を全閉とし、排気ガス切
換弁Ｅ２を全開して、他側Ｂ２の蓄熱式バーナー４群か
ら加熱炉１内の燃焼排気ガスを吸引して、各バーナー４
の蓄熱体３を通過せしめて排気ガスの熱エネルギーを蓄
熱体３へ蓄熱後排気する。このように一定時間一側Ｂ１
の蓄熱式バーナー４群で燃焼加熱した後、切換制御器
（図示せず）の指令により図２に示すごとく、それぞれ
燃焼用空気切換弁Ａ１を全閉、燃焼用空気切換弁Ａ２を
全開、燃料切換弁Ｆ１を全閉、燃料切換弁Ｆ２を全開、
排気ガス切換弁Ｅ１を全閉、排気ガス切換弁Ｅ２を全開
にして、加熱炉１他側Ｂ２のバーナー４群の燃焼に切換
え、同時に一側Ｂ１のバーナー４群から加熱炉１内の燃
焼排ガスを吸引して各バーナー４の蓄熱体３を通過せし
め排ガスの熱エネルギーを蓄熱後排気する。
する。図１において、加熱炉１の被加熱材２の進行方向
両側に対向せしめて蓄熱体３を付設した蓄熱式バーナー
４を配設し、一側Ｂ１の蓄熱式バーナー４群の各蓄熱体
３へ切換制御器（図示せず）を介して燃焼用空気切換弁
Ａ１を全開とし、空気を各蓄熱体３へ供給して昇熱し各
バーナーへ供給する。同時に燃料切換弁Ｆ１を全開し、
バーナー４群へ燃料を供給して燃焼し被加熱材２を加熱
する。一方排気ガス切換弁Ｅ１を全閉とし、排気ガス切
換弁Ｅ２を全開して、他側Ｂ２の蓄熱式バーナー４群か
ら加熱炉１内の燃焼排気ガスを吸引して、各バーナー４
の蓄熱体３を通過せしめて排気ガスの熱エネルギーを蓄
熱体３へ蓄熱後排気する。このように一定時間一側Ｂ１
の蓄熱式バーナー４群で燃焼加熱した後、切換制御器
（図示せず）の指令により図２に示すごとく、それぞれ
燃焼用空気切換弁Ａ１を全閉、燃焼用空気切換弁Ａ２を
全開、燃料切換弁Ｆ１を全閉、燃料切換弁Ｆ２を全開、
排気ガス切換弁Ｅ１を全閉、排気ガス切換弁Ｅ２を全開
にして、加熱炉１他側Ｂ２のバーナー４群の燃焼に切換
え、同時に一側Ｂ１のバーナー４群から加熱炉１内の燃
焼排ガスを吸引して各バーナー４の蓄熱体３を通過せし
め排ガスの熱エネルギーを蓄熱後排気する。
【０００８】上記のごとき蓄熱型交番燃焼に際し、切換
制御器へ例えば加熱炉１一側Ｂ１の燃焼時間を図３よう
に４０秒、他側Ｂ２の燃焼時間を３０秒と非対称に予め
設定しておき、切換制御器の指令によって交番燃焼加熱
を施し、被加熱材２の先端部より後端部を高温に加熱す
る傾斜加熱を行うものである。
制御器へ例えば加熱炉１一側Ｂ１の燃焼時間を図３よう
に４０秒、他側Ｂ２の燃焼時間を３０秒と非対称に予め
設定しておき、切換制御器の指令によって交番燃焼加熱
を施し、被加熱材２の先端部より後端部を高温に加熱す
る傾斜加熱を行うものである。
【０００９】このような蓄熱型交番燃焼においては、同
一燃焼時間、蓄熱の交番燃焼加熱による被加熱材の均一
加熱の場合のごとく、燃焼空気比ｍ＝１．１、排ガス吸
引比率を約８０％に設定すると、燃焼時間が相対的に長
時間の一側Ｂ１バーナー４群は、蓄熱時間（排ガス吸引
時間）としては、燃焼時間が相対的に短時間の排ガスを
吸引して蓄熱するこになり、燃焼時は燃焼用空気の予熱
が長時間となることから排ガスからの受熱量に対して、
燃焼用空気による抜熱量が大きいため経時とともに、蓄
熱体の蓄熱量は漸減することから、予熱空気温度が低下
して熱効率が悪化する。一方、燃焼時間が相対的に短時
間の他側Ｂ２のバーナー４群は、排ガスからの受熱量に
対して、燃焼用空気による抜熱量が小さいため経時とと
もに、蓄熱体の蓄熱量は逐次増加し、蓄熱体出側の排ガ
ス温度が高温になり排ガス切換弁Ｅ２、排ガス吸引ブロ
ワーが耐熱温度を越える状態に至り、長時間操業におい
ては排ガス切換弁等に作動不良が発生して操業が困難に
なることがある。
一燃焼時間、蓄熱の交番燃焼加熱による被加熱材の均一
加熱の場合のごとく、燃焼空気比ｍ＝１．１、排ガス吸
引比率を約８０％に設定すると、燃焼時間が相対的に長
時間の一側Ｂ１バーナー４群は、蓄熱時間（排ガス吸引
時間）としては、燃焼時間が相対的に短時間の排ガスを
吸引して蓄熱するこになり、燃焼時は燃焼用空気の予熱
が長時間となることから排ガスからの受熱量に対して、
燃焼用空気による抜熱量が大きいため経時とともに、蓄
熱体の蓄熱量は漸減することから、予熱空気温度が低下
して熱効率が悪化する。一方、燃焼時間が相対的に短時
間の他側Ｂ２のバーナー４群は、排ガスからの受熱量に
対して、燃焼用空気による抜熱量が小さいため経時とと
もに、蓄熱体の蓄熱量は逐次増加し、蓄熱体出側の排ガ
ス温度が高温になり排ガス切換弁Ｅ２、排ガス吸引ブロ
ワーが耐熱温度を越える状態に至り、長時間操業におい
ては排ガス切換弁等に作動不良が発生して操業が困難に
なることがある。
【００１０】このような難点を解消するため、本発明で
は、長時間燃焼加熱バーナー群Ｂ１の排ガス排気時に排
ガス吸引比率を増量することにより予熱空気温度の低下
を防止し、短時間燃焼加熱バーナー群Ｂ２の燃焼加熱時
に燃焼空気比を増大して蓄熱体からの抜熱量を増加する
ようにしている。例えば、燃焼時間が相対的に長時間の
一側Ｂ１バーナー４群で排ガスの排気を行っているとき
には、排ガス吸引比率を８０％から１１０％に増量して
蓄熱量の増大をはかり予熱空気温度の低下を防止する。
また燃焼時間が相対的に短時間の他側Ｂ２のバーナー４
群が燃焼しているときには、燃焼空気比ｍ＝１．１から
ｍ＝１．２５に増大して蓄熱体３からの抜熱量の増加を
はかり、蓄熱体３出側排ガス温度の上昇を抑制すること
が好ましい。かくすることにより、蓄熱量の変動を抑え
つつ一側Ｂ１バーナー４群と他側Ｂ２のバーナー４群の
燃焼時間を被加熱材２のサイズ等に応じて、燃焼時間を
自在に設定し、燃焼時間に応じた燃焼空気比と排ガス吸
引比率を適正に設定制御することによって、安定した傾
斜加熱を施すことができる。
は、長時間燃焼加熱バーナー群Ｂ１の排ガス排気時に排
ガス吸引比率を増量することにより予熱空気温度の低下
を防止し、短時間燃焼加熱バーナー群Ｂ２の燃焼加熱時
に燃焼空気比を増大して蓄熱体からの抜熱量を増加する
ようにしている。例えば、燃焼時間が相対的に長時間の
一側Ｂ１バーナー４群で排ガスの排気を行っているとき
には、排ガス吸引比率を８０％から１１０％に増量して
蓄熱量の増大をはかり予熱空気温度の低下を防止する。
また燃焼時間が相対的に短時間の他側Ｂ２のバーナー４
群が燃焼しているときには、燃焼空気比ｍ＝１．１から
ｍ＝１．２５に増大して蓄熱体３からの抜熱量の増加を
はかり、蓄熱体３出側排ガス温度の上昇を抑制すること
が好ましい。かくすることにより、蓄熱量の変動を抑え
つつ一側Ｂ１バーナー４群と他側Ｂ２のバーナー４群の
燃焼時間を被加熱材２のサイズ等に応じて、燃焼時間を
自在に設定し、燃焼時間に応じた燃焼空気比と排ガス吸
引比率を適正に設定制御することによって、安定した傾
斜加熱を施すことができる。
【００１１】また被加熱材２を均一加熱する場合は、切
換制御器（図示せず）に予め図４に示すごとき一側Ｂ１
と他側Ｂ２のバーナー４群の燃焼時間、排ガス排気時間
をそれぞれ同一に設定しておき、切換制御器の指令によ
って４０秒毎に燃焼用空気切換弁Ａ１、Ａ２、燃料切換
弁Ｆ１、Ｆ２、排気ガス切換弁Ｅ１、Ｅ２を操作して交
番燃焼を施すものである。
換制御器（図示せず）に予め図４に示すごとき一側Ｂ１
と他側Ｂ２のバーナー４群の燃焼時間、排ガス排気時間
をそれぞれ同一に設定しておき、切換制御器の指令によ
って４０秒毎に燃焼用空気切換弁Ａ１、Ａ２、燃料切換
弁Ｆ１、Ｆ２、排気ガス切換弁Ｅ１、Ｅ２を操作して交
番燃焼を施すものである。
【００１２】このような蓄熱型交番燃焼加熱の燃焼用空
気流量は、燃焼の安定性と熱効率の観点から燃料組成か
ら求まる理論空気比より１０％程度過剰に（空気比ｍ＝
１．１）供給するのが一般的である。一方バーナーを通
して吸引する燃焼排ガス流量は、長時間操業時で蓄熱体
の蓄熱量を大幅に変化させないために、燃焼反応で生成
した排ガス量の約８０％を吸引するように設定する。こ
のことは、蓄熱体に熱を供給する排ガスの熱容量と蓄熱
体から熱を奪う燃焼用空気の熱容量から一義的に決まる
値である。従って、バーナーから吸引されない約２０％
の排ガスは、例えば加熱炉内を流れ被加熱材の装入側か
ら煙道へ吸引して炉外へ排気する。
気流量は、燃焼の安定性と熱効率の観点から燃料組成か
ら求まる理論空気比より１０％程度過剰に（空気比ｍ＝
１．１）供給するのが一般的である。一方バーナーを通
して吸引する燃焼排ガス流量は、長時間操業時で蓄熱体
の蓄熱量を大幅に変化させないために、燃焼反応で生成
した排ガス量の約８０％を吸引するように設定する。こ
のことは、蓄熱体に熱を供給する排ガスの熱容量と蓄熱
体から熱を奪う燃焼用空気の熱容量から一義的に決まる
値である。従って、バーナーから吸引されない約２０％
の排ガスは、例えば加熱炉内を流れ被加熱材の装入側か
ら煙道へ吸引して炉外へ排気する。
【００１３】
【実施例】次に、本発明方法の実施例を比較例とともに
挙げる。
挙げる。
【表１】 注１：被加熱材は、C:0.003 ％、Mn:0.35 ％、Si:0.01
％、P:0.08％、S:0.002％、SolAl:0.035 ％、Nb:0.02
％、Ti:0.008％残り不回避成分及びFeからなるスラブ。 注２：加熱条件（加熱炉）は、予熱帯、加熱帯及び均熱
帯からなり、各帯とも被加熱材進行方向両側（壁）部に
蓄熱体を付設した蓄熱式バーナーを配設し、表１のごと
く燃焼時間を設定して、蓄熱型交番燃焼によりコークス
炉発生ガスを燃料として燃焼加熱した。 注３：在炉時間は、予熱帯、加熱帯及び均熱帯の合計時
間である。 注４：加熱材先端部及び加熱材後端部の加熱は、加熱抽
出直後の被加熱材長さ方向先端部及び後端部の厚み方向
平均温度。 注５：実施例は、一側バーナー群の排ガス吸引比率を１
１０％、他側バーナー群の燃焼空気比ｍ＝１．２５。比
較例は、一側及び他側バーナー群の排ガス吸引比率を８
０％、燃焼空気比ｍ＝１．１に設定して操業した。
％、P:0.08％、S:0.002％、SolAl:0.035 ％、Nb:0.02
％、Ti:0.008％残り不回避成分及びFeからなるスラブ。 注２：加熱条件（加熱炉）は、予熱帯、加熱帯及び均熱
帯からなり、各帯とも被加熱材進行方向両側（壁）部に
蓄熱体を付設した蓄熱式バーナーを配設し、表１のごと
く燃焼時間を設定して、蓄熱型交番燃焼によりコークス
炉発生ガスを燃料として燃焼加熱した。 注３：在炉時間は、予熱帯、加熱帯及び均熱帯の合計時
間である。 注４：加熱材先端部及び加熱材後端部の加熱は、加熱抽
出直後の被加熱材長さ方向先端部及び後端部の厚み方向
平均温度。 注５：実施例は、一側バーナー群の排ガス吸引比率を１
１０％、他側バーナー群の燃焼空気比ｍ＝１．２５。比
較例は、一側及び他側バーナー群の排ガス吸引比率を８
０％、燃焼空気比ｍ＝１．１に設定して操業した。
【００１４】
【発明の効果】本発明方法によれば、蓄熱型交番燃焼に
よる被加熱材の均一加熱と傾斜加熱を自在に施すことが
でき、加熱炉の機能を大幅に向上することができる。ま
た正確な傾斜加熱ができることから、熱間圧延における
圧延材を均一温度で圧延することができ、材質、形状等
を均一にできるので、品質を向上することができる等の
優れた効果をもたらすことができる。
よる被加熱材の均一加熱と傾斜加熱を自在に施すことが
でき、加熱炉の機能を大幅に向上することができる。ま
た正確な傾斜加熱ができることから、熱間圧延における
圧延材を均一温度で圧延することができ、材質、形状等
を均一にできるので、品質を向上することができる等の
優れた効果をもたらすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明方法を実施するための一例を示す要部平
面図である。
面図である。
【図２】本発明方法を実施するための一例を示す要部平
面図である。
面図である。
【図３】本発明方法の蓄熱型交番燃焼による傾斜加熱の
一例を示すフロー図である。
一例を示すフロー図である。
【図４】蓄熱型交番燃焼による均一加熱の一例を示すフ
ロー図である。
ロー図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平６−200321（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−118764（ＪＰ，Ａ) 特開 昭57−35615（ＪＰ，Ａ) 特開 平７−158845（ＪＰ，Ａ) 特開 昭53−43609（ＪＰ，Ａ) 実開 平４−13655（ＪＰ，Ｕ) 特公 昭60−49695（ＪＰ，Ｂ２) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) C21D 1/52 C21D 9/00 101 F23L 15/02 F27D 17/00 101
Claims (1)
- 【請求項１】 加熱炉の被加熱材進行方向両側に対向配
設した蓄熱式バーナー群により、一側燃焼加熱、他側蓄
熱を交互に施す蓄熱型交番燃焼加熱に際し、燃焼加熱時
間を非対称に設定して、長時間燃焼加熱バーナー群の排
ガス排気時に排ガス吸引比率を増量して予熱空気温度の
低下を防止し、短時間燃焼加熱バーナー群の燃焼加熱時
に燃焼空気比を増大して蓄熱体からの抜熱量を増加する
ように、交番燃焼加熱することを特徴とする加熱炉の燃
焼制御方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20875795A JP3356595B2 (ja) | 1995-08-16 | 1995-08-16 | 加熱炉の燃焼制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20875795A JP3356595B2 (ja) | 1995-08-16 | 1995-08-16 | 加熱炉の燃焼制御方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0953114A JPH0953114A (ja) | 1997-02-25 |
| JP3356595B2 true JP3356595B2 (ja) | 2002-12-16 |
Family
ID=16561585
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20875795A Expired - Lifetime JP3356595B2 (ja) | 1995-08-16 | 1995-08-16 | 加熱炉の燃焼制御方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3356595B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2777095B2 (ja) * | 1995-10-16 | 1998-07-16 | 中外炉工業株式会社 | 連続加熱炉における蓄熱式バーナの燃焼システム |
| JP3959773B2 (ja) * | 1997-02-28 | 2007-08-15 | Ｊｆｅスチール株式会社 | 蓄熱式雰囲気ガス加熱方法及び蓄熱式雰囲気ガス加熱装置 |
| JPH1194239A (ja) * | 1997-09-26 | 1999-04-09 | Nippon Furnace Kogyo Kaisha Ltd | 交互切換蓄熱再生バーナシステム及びその燃焼制御方法 |
| JP4910450B2 (ja) * | 2006-03-29 | 2012-04-04 | 株式会社Ｉｈｉ | 加熱炉の雰囲気制御方法 |
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