JP3355569B2 - 変速機の潤滑油供給構造 - Google Patents

変速機の潤滑油供給構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変速機の潤滑油供
給構造に関し、更に詳しくは、動力伝達用の回転軸部材
の外周面側に配設されたベアリングやギヤ等の部材を効
率よく潤滑するための潤滑油供給構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、変速機における潤滑油供給構造、
特に動力伝達用の回転シャフトの外周面に配設されたベ
アリングやギヤ等に潤滑油を供給する構造としては、回
転シャフトの内部に潤滑油通路を軸方向に延びるように
設けるとともに、この潤滑油通路から回転シャフトの外
周面に開口する放出油路を設け、潤滑油通路の端部に油
圧ポンプから吐出された潤滑油を油路で導くという構成
のものがある。また、この潤滑油通路内にオリフィスを
有する隔壁を設けて潤滑油の供給量を調整する方法も知
られている(特公平7−68894号公報参照)。
【0003】このような構成では、潤滑油通路によって
潤滑油を回転シャフトの軸方向に導くことができるとと
もに、油圧ポンプの吐出圧力及び回転シャフトの回転に
伴って生じる遠心力により、途中に設けられた放出油路
から潤滑油をシャフト外部に放出させることができるの
で、回転シャフト外周面側に軸方向に並んで配設された
ベアリングやギヤ等の部材を効率よく潤滑することがで
きる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
FR式動力伝達装置における変速機のように、入力シャ
フトと出力シャフトとが端部を対向させて配設されてい
るような構成の場合においては、両シャフト間の潤滑油
通路が分断されてしまうため、上記方法によっては両シ
ャフトの外周面側に配設されるベアリングやギヤ等の部
材に充分な潤滑油を供給することは困難であった。
【0005】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、二つの回転シャフトが端部を対向させて配
設されている構成の変速機において、両回転シャフトの
外周面側に配設されたベアリングやギヤ等の部材に充分
な潤滑油を供給することが可能な変速機の潤滑油供給構
造を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るため、本発明に係る変速機の潤滑油供給構造は、第1
及び第2の回転シャフト(例えば、実施形態における入
力シャフト11及び出力シャフト13)の端部を対向さ
せて第1および第2ベアリングを介して仕切壁(例え
ば、実施形態における第2仕切壁5)により回転自在に
支持した変速機において、仕切壁内において両シャフト
の端部同士が対向する部分に、仕切壁の内周、第1およ
び第2ベアリングの側面並びに第1および第2回転シャ
フトの端部に囲まれた空間によりオイル室を形成し、第
1の回転シャフトの内部を軸方向に延びて形成されて端
部においてオイル室に開口する第1の潤滑油通路(例え
ば、実施形態における潤滑油通路111)と、第2の回
転シャフトの内部を軸方向に延びて形成されて端部にお
いてオイル室に開口する第2の潤滑油通路(例えば、実
施形態における潤滑油通路131)と、潤滑油供給源か
ら供給された潤滑油をオイル室に導くように仕切壁内に
形成された油路(例えば、実施形態における油路20
3,204)と、オイル室内に配設された第1および第
2オイルガイド部材とを備えて構成される。そして、第
1オイルガイド部材はオイル室を構成する仕切壁の内周
に嵌合する円盤状の第1支持部とこの第1支持部の中央
部から軸方向に突出するとともにその先端に第1開口が
形成された第1円筒部とから構成され、第1円筒部は第
1の潤滑油通路内に突出してオイル室内に供給された潤
滑油を第1開口を通して第1の潤滑油通路内に供給す
る。一方、第2オイルガイド部材はオイル室を構成する
仕切壁の内周に嵌合する円盤状の第2支持部とこの第2
支持部の中央部から軸方向に突出するとともにその先端
に第2開口が形成された第2円筒部とから構成され、第
2円筒部は第2の潤滑油通路内に突出してオイル室内に
供給された潤滑油を第2開口を通して第2の潤滑油通路
内に供給する。
【0007】このような構成においては、先ず、第1及
び第2の回転シャフトの端部同士が互いに対向する部分
に設けられたオイル室に潤滑油が供給される。このオイ
ル室に供給された潤滑油は、第1および第2オイルガイ
ド部材により分配されて第1の潤滑油通路と第2の潤滑
油通路の両方に導かれ、両シャフトの潤滑油通路に潤滑
油が供給される。このとき、第1および第2オイルガイ
ド部材の第1および第2開口の面積に応じて適切な油量
分配がなされる。そして、第1の潤滑油通路に供給され
た潤滑油は、第1の回転シャフトの回転に伴って生じる
遠心力の作用を受けて、第1の潤滑油通路から第1の回
転シャフトの外周面に開口するように設けられた放出油
路を介してシャフト外に放出され、また、第2の潤滑油
通路に供給された潤滑油は、第2の回転シャフトの回転
に伴って生じる遠心力の作用を受けて、第2の潤滑油通
路から第2の回転シャフトの外周面に開口するように設
けられた放出油路を介してシャフト外に放出される。こ
のため、二つの回転シャフトの端部を対向させて配設さ
れている構成の変速機において、両シャフトの外周面側
に配設されるベアリングやギヤ等の部材に、所定の分配
比率で潤滑油を供給することが可能である。
【0008】なお、上記構成において、第1および前記
第2の回転シャフトの端部がそれぞれ仕切壁内に嵌合配
設された第1および第2ベアリングにより回転自在に支
持され、第1および第2ベアリングの側面と仕切壁との
間に挟持されて固定保持された第1および第2クリップ
により、第1および第2オイルガイド部材がそれぞれオ
イル室内に保持されるように構成することができる。こ
れにより、オイルガイド部材をオイル室内に固定保持す
る構成を簡単なものとすることができる。さらに、第1
および第2開口の面積比を要求潤滑油量に基づいて所望
の値に設定し、オイル室内に供給された潤滑油を第1お
よび第2開口の面積比に対応する比率で第1および第2
の潤滑油通路に分配供給するように構成するのが望まし
い。このような構成であれば、第1の潤滑油通路に供給
する潤滑油の量と第2の潤滑油通路に供給する潤滑油の
量の比率を所望に設定することができるので、両回転シ
ャフトの外周面に配設されるベアリングやギヤ等の部材
の配分に偏りがあるような場合には特に有効となる。ま
た、両回転シャフトのそれぞれの潤滑油通路内に潤滑油
を供給するには、両回転シャフトの間に設けられた一つ
のオイル室に潤滑油を導けばよいので、潤滑油を両潤滑
油通路別々に供給する場合と比較して構成がコンパクト
になる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
について図面を参照して説明する。図1〜図4に本発明
に係る潤滑油供給構造を備えたカウンターシャフト式変
速機の内部構造を示しており、これらの図を用いて説明
する。なお、図2〜図4は図1における一点鎖線A−A
およびB−Bにより三分割された部分をそれぞれ拡大し
て示す。これらの図において断面箇所のハッチングは、
図面を明瞭化するために行っていない。
【0010】この変速機はエンジン側から順に並んで一
体結合された第1〜第3ケース1〜3内に変速ギヤ機構
を配設して構成されている。第1ケース1内に第1仕切
壁4が形成され、第2ケース2内に第2仕切壁5が形成
され、第3ケース3の左側(エンジンと反対側)にカバ
ー壁6が形成されている。第1仕切壁4の右側(エンジ
ン側)に形成されたクラッチ配設空間7内にメインクラ
ッチCLが配設されており、第1ケース1の右端面1a
がエンジンケースと結合されている。エンジン出力シャ
フトESに結合されたフライホイールFWがクラッチ配
設空間7内に位置し、フライホイールFWにメインクラ
ッチCLが取り付けられている。
【0011】第1ケース1の左端面1bが第2ケース2
の右端面2aと接合されており、この状態で第1仕切壁
4および第2仕切壁5に囲まれて第1空間8が形成さ
れ、入力シャフト(第1シャフト)11とカウンターシ
ャフト(第2シャフト)12とが平行に延びて配設さ
れ、これら両シャフト11,12の間に合計七つの変速
用ギヤ列が取り付けられている。
【0012】入力シャフト11は右側中間部において、
第1仕切壁4に保持されたベアリング11aにより回転
自在に支持されるとともに第1仕切壁4を貫通してクラ
ッチ配設空間7内に突出し、メインクラッチCLと係合
されている。このメインクラッチCLにより、エンジン
出力シャフトESと入力シャフト11との動力伝達の係
脱制御がなされる。入力シャフト11の左端部は第2仕
切壁5に保持されたベアリング11bにより回転自在に
支持されている。カウンターシャフト12は、右端部に
おいて第1仕切壁4に保持されたベアリング12aによ
り回転自在に支持されるとともに、左側中間部において
第2仕切壁5に保持されたベアリング12bにより回転
自在に支持され、第2仕切壁5を貫通して左側に突出す
る。なお、ベアリング12aを第1仕切壁4に係止する
ためのサークリップ15がベアリング12aの外周に取
り付けられている。このサークリップ15の組み付け、
取り外しのための開口が第1ケース1の下面に形成され
ており、この開口がキャップ16により覆われている。
【0013】第2ケース2の左端面2bが第3ケース3
の右端面3aと接合されており、この状態で第2仕切壁
5およびカバー壁6に囲まれて第2空間9が形成されて
いる。上記のように第2仕切壁5を貫通したカウンター
シャフト12の左端部はこの第2空間9内に突出し、こ
れと平行に延びる出力シャフト(第3シャフト)13が
第2空間9内に配設されている。これら両シャフト1
2,13に互いに噛合する伝達用ギヤ列28a,28b
がそれぞれ取り付けられている。カウンターシャフト1
2の左端部はカバー壁6に保持されたベアリング12c
により回転自在に支持されている。また、出力シャフト
13は、右端部において第2仕切壁5に保持されたベア
リング13aにより回転自在に支持され、中間部および
左端部においてカバー壁6に保持されたベアリング13
b,13cにより回転自在に支持されている。なお、出
力シャフト13の左端はカバー壁6を貫通して外部に突
出し、突出部14が、プロペラシャフトに繋がり、駆動
車輪に繋がる。
【0014】第1空間8内において、入力シャフト11
とカウンターシャフト12の間に並列に配設された合計
七つの変速用ギヤ列は、軸方向における右側から順に並
んだリバース用ギヤ列27a,27b,27c、LOW
用ギヤ列21a,21b、2ND用ギヤ列22a,22
b、6THギヤ列26a,26b、5TH用ギヤ列25
a,25b、4TH用ギヤ列24a,24b、3RD用
ギヤ列23a,23bからなる。
【0015】ここで、LOWおよび2NDギヤ列はそれ
ぞれ、入力シャフト11に固設された駆動ギヤ21a,
22aと、カウンターシャフト12上に回転自在に配設
されるとともに駆動ギヤ21a,22aと常時噛合する
従動ギヤ21b,22bとから構成される。そして、従
動ギヤ21b,22bとカウンターシャフト12とを係
脱するシンクロメッシュタイプのLOWおよび2NDク
ラッチ31,32が設けられている。これらクラッチ3
1,32の作動は1−2シンクロスリーブ47を軸方向
に移動させて行う。また、リバース用ギヤ列は、入力シ
ャフト11に固設された駆動ギヤ27aと、第1仕切壁
4により回転自在に支持されるとともに駆動ギヤ27a
と噛合するアイドラギヤ27bと、カウンターシャフト
12上に回転自在に配設されるとともにアイドラギヤ2
7bと噛合する従動ギヤ27cとから構成される。そし
て、従動ギヤ27cとカウンターシャフト12とを係脱
するシンクロメッシュタイプのリバースクラッチ37が
設けられている。このクラッチ37の作動はリバースシ
ンクロスリーブ48を軸方向に移動させて行う。
【0016】一方、3RD〜4TH変速用ギヤ列は、入
力シャフト11上に回転自在に配設された駆動ギヤ23
a〜26aと、カウンターシャフト12に固設されると
ともに対応する駆動ギヤ23a〜26aと常時噛合する
従動ギヤ23b〜26bとから構成される。そして、こ
れら駆動ギヤ23a〜26aと入力シャフト11とを係
脱するシンクロメッシュタイプの3RD〜6THクラッ
チ33〜36が設けられている。これらクラッチ33〜
36の作動は、3−4シンクロスリーブ45もしくは5
−6シンクロスリーブ46を軸方向に移動して行う。
【0017】以上の構成から分かるように、この変速機
においては、LOW、2ND〜6THおよびリバースク
ラッチ31〜37を選択的に作動させて、いずれか一つ
の変速ギヤ列による動力伝達を選択することにより変速
を行わせることが可能である。このような変速は、運転
席に設けられたシフトレバー41をドライバーが手動操
作して行われるが、このシフト機構について以下に説明
する。
【0018】シフトレバー41は球面継手41bにより
前後左右に揺動可能に支持されており、上端に位置する
シフトノブ41aをドライバーが掴んで前後(図1にお
けるY方向)および左右(図1における紙面に垂直な方
向でこれをX方向とする)に揺動させて行う。シフトレ
バー41の揺動はメインシフトロッド42に伝達され、
シフトレバー41のX方向の揺動によりメインシフトロ
ッド42は回転され、Y方向の揺動によりメインシフト
ロッド42は軸方向(図における左右方向)に移動され
る。メインシフトロッド42の先端にはセレクタアーム
43が固設されており、セレクタアーム43の先端が、
シフトレバー41のX方向の操作に応じて、以下に述べ
る複数のシフトピースの係合溝に選択的に係合されるよ
うになっている。
【0019】これらシフトピースを有して構成されるシ
フト力伝達系50の構成を図5に示しており、この図を
併用してシフト力伝達系50について説明する。また、
この変速機を、第2ケース2を取り外した状態で第1ケ
ース1の方を見て図6に示しており、この図も併用して
説明する。なお、図6においては、説明の都合上、第2
ケース2に設けられたデテント機構52,54,56も
示している。
【0020】シフト力伝達系50は第1空間8の上方に
位置して設けられ、それぞれ右端部が第1仕切壁4によ
り支持されるとともに左端部が第2仕切壁5により支持
されて軸方向に移動自在となった1−2シフトロッド5
1、3−4シフトフォークシャフト53、5−6シフト
フォークシャフト55を有する。1−2シフトロッド5
1にはデテント溝51aが形成されており、デテント機
構52により1ST、中立、2NDの三位置で位置決め
される。同様に、3−4シフトフォークシャフト53、
5−6シフトフォークシャフト55にも、デテント溝5
3a,55aが形成されており、デテント機構54,5
6により、それぞれ3RD、中立、4THの三位置およ
び5TH、中立、6THの三位置で位置決めされる。な
お、1−2シフトロッド51には回り止め51cが取り
付けられている。
【0021】さらに、1−2シフトロッド51、3−4
シフトフォークシャフト53、5−6シフトフォークシ
ャフト55にはそれぞれ、1−2シフトピース61、3
−4シフトピース62、5−6シフトピース63が固設
されており、さらに、リバースシフトピース64が3−
4シフトフォークシャフト53の上に軸方向に移動可能
となって取り付けられている。これらシフトピース61
〜64にはセレクタ溝61a〜64aが形成されてい
る。これらセレクタ溝61a〜64aが横方向に並んで
配置され、セレクタアーム43の先端がいずれかのセレ
クタ溝61a〜64aと係合する。この状態でシフトレ
バー41をX方向に揺動させることにより、セレクタア
ーム43の先端とセレクタ溝61a〜64aとの係合を
選択することができ、シフトレバー41をY方向に揺動
させるとこのように選択的に係合したセレクタ溝61a
〜64aを有するシフトピース61〜64を軸方向に移
動させることができる。
【0022】ここで、3−4シフトフォークシャフト5
3および5−6シフトフォークシャフト55には3−4
シフトフォーク57および5−6シフトフォーク58が
取り付けられている。但し、3−4シフトフォーク57
は3−4シフトフォークシャフト53に固設されるとと
もに5−6シフトフォークシャフト55に対して軸方向
に摺動自在に取り付けられる。また、5−6シフトフォ
ーク58は5−6シフトフォークシャフト55に固設さ
れるとともに3−4シフトフォークシャフト53に対し
て軸方向に摺動自在に取り付けられる。3−4シフトフ
ォーク57は3RDおよび4THクラッチ33,34を
作動させるための3−4シンクロスリーブ45と係合
し、5−6シフトフォーク58は5THおよび6THク
ラッチ35,36を作動させるための5−6シンクロス
リーブ46と係合している。このため、シフトレバー4
1の操作により、セレクタアーム41を3−4シフトピ
ース62もしくは5−6シフトピース63のセレクタ溝
62a,63aと係合させて3−4シフトフォークシャ
フト53もしくは5−6シフトフォークシャフト55を
軸方向に移動させれば、3RD〜6THクラッチ33〜
36を選択的に作動させ、対応するいずれかの変速段を
設定することができる。
【0023】一方、1STおよび2NDクラッチ31,
32を作動させるための1−2シンクロスリーブ47
と、リバースクラッチ37を作動させるためのリバース
シンクロスリーブ48とはカウンターシャフト12の上
に位置して変速機の下部に位置する。このため、これら
シンクロスリーブ47,48と係合する1−2シフトフ
ォーク73とリバースシフトフォーク76は、変速機の
下側部に軸方向に移動可能に配設された1−2シフトフ
ォークシャフト71とリバースシフトフォークシャフト
75とに取り付けられている。なお、1−2シフトフォ
ーク73は1−2シフトフォークシャフト71に固設さ
れるとともにリバースシフトフォークシャフト75に軸
方向に摺動自在に取り付けられ、一方、リバースシフト
フォーク76はリバースシフトフォークシャフト75に
固設されるとともに1−2シフトフォークシャフト71
に軸方向に摺動自在に取り付けられる。
【0024】このように配設された1−2シフトフォー
クシャフト71およびリバースシフトフォークシャフト
75をシフトレバー41の操作により軸方向に移動させ
れば1−2シフトフォーク73およびリバースシフトフ
ォーク76を介して1−2シンクロスリーブ47および
リバースシンクロスリーブ48を軸方向に移動させ、1
ST,2NDおよびリバースクラッチ31,32,37
を選択的に作動させることができる。このようにシフト
レバー41の操作力を1−2シフトフォークシャフト7
1およびリバースシフトフォークシャフト75に伝達す
るために、図6〜図8に詳しく示すように1−2反転レ
バー65およびリバース反転レバー66が第1空間8の
側方に配設されている。
【0025】両反転レバー65,66は長尺状の板材か
らなり重ね合わせた状態で、第1仕切壁4から第1空間
8内に突出する一対の保持リブ4a,4bによりそれぞ
れ独立して揺動自在に支持されている。具体的には、図
6からよく分かるように、第1ケース1の外側面から保
持リブ4a,4bを貫通する保持孔が形成され、この保
持構内にケース外側面から挿入される保持ピン67によ
り反転レバー65,66の中央が支持されて揺動自在と
なっている。このように反転レバー65,66を保持リ
ブ4a,4bの間に位置させた状態で外部から保持ピン
67を挿入するだけで反転レバー65,66を揺動自在
に取り付けることができるので、これらの組み付けが容
易である。
【0026】1−2反転レバー65は、図7に示すよう
に、上端部65aが1−2シフトロッド51に形成され
た切り欠き溝51bに係止され、下端部65bが1−2
シフトフォークシャフト71に固設された係止部材72
の係止溝72aに係止されている。このため、シフトレ
バー41の操作により1−2シフトロッド51が軸方向
に移動されると、1−2反転レバー65を介して1−2
シフトフォークシャフト71が軸方向に逆向きに移動さ
れ、1−2シフトフォーク73を介して1−2シンクロ
スリーブ47が軸方向に移動され、1STおよび2ND
クラッチ31,32を選択的に作動させる。
【0027】リバース反転レバー66は、図8に示すよ
うに、上端部66aがリバースシフトピース64に形成
された係止溝64bに係止され、下端部66bがリバー
スシフトフォークシャフト75に形成された切り欠き溝
75aに係止されている。このため、シフトレバー41
の操作により、リバースシフトピース64が3−4シフ
トロッド53上を軸方向に移動されると、リバース反転
レバー66を介してリバースシフトフォークシャフト7
5が軸方向に逆向きに移動され、リバースシフトフォー
ク76を介してリバースシンクロスリーブ48が軸方向
に移動され、リバースクラッチ37を作動させる。
【0028】次に、上記変速機の潤滑系について説明す
る。図2及び図3に示すように、入力シャフト11内に
は軸方向に延びて潤滑油通路111が設けられており、
この潤滑油通路111からは入力シャフト11の径方向
に延びて入力シャフト11の外周面に開口する複数の放
出油路112が設けられている。また図3及び図4に示
すように、出力シャフト13内には軸方向に延びて潤滑
油通路131が設けられており、この潤滑油通路131
からは出力シャフト13の径方向に延びて出力シャフト
13の外周面に開口する複数の放出油路132が設けら
れている。ここで、両放出油路112,132の出口開
口はそれぞれの両シャフト11,13の外周面側に配設
されたベアリングやギヤ等の部材の近傍に設けられてい
る。
【0029】また、図9に示すように、第2仕切壁5に
おける入力シャフト11の左端部と出力シャフト13の
右端部との間の部分には円筒状のオイル室150が形成
されており、このオイル室150には第1及び第2オイ
ルガイド部材151,152が取り付けられている。
【0030】第1オイルガイド部材151は円盤状の支
持部151a及びこの支持部151aから垂直に延びた
円筒部151bを有しており、支持部151aは第2仕
切壁5に形成された円形状の凹部5aに嵌入して径方向
の変位が拘束されるとともにクリップC1を介してベア
リング11bにより左方に押し付けられて挟持されてお
り、円筒部151bは入力シャフト11の潤滑油通路1
11の左端側の開口部に挿入された状態となっている。
【0031】また、第2オイルガイド部材152は円盤
状の支持部152a及びこの支持部152aから垂直に
延びた円筒部152bを有しており、支持部152aは
第2仕切壁5に形成された円形状の凹部5bに嵌入して
径方向の変位が拘束されるとともにクリップC2を介し
てベアリング13aにより右方に押し付けられて挟持さ
れており、円筒部152bは出力シャフト13の潤滑油
通路131の右端側の開口部に挿入された状態となって
いる。なお、このように、両オイルガイド部材151,
152の取付には、それぞれベアリング11b,13a
を支持するクリップC1,C2が用いられるので、特に
専用品を用意する必要がなく、設置も容易である。
【0032】ここで、第1オイルガイド部材151の円
筒部151bの開口面積は第2オイルガイド部材152
の円筒部152bの開口面積よりも大きく形成されてい
る(理由は後述)。また、このように形状に異なる二つ
のオイルガイド部材151,152の誤組立を防止する
ため、第1オイルガイド部材151の支持部151aの
外径及び第2仕切壁5に設けられた凹部5aの内径は、
第2オイルガイド部材152の支持部152aの外径及
び第2仕切壁5に設けられた凹部5bの内径よりも大き
く形成されている。なお、第2オイルガイド部材152
の円筒部152bの開口は比較的小さいものとなるが、
そのような成形加工を容易にするために、第2オイルガ
イド部材152は樹脂材で形成されることが好ましい。
【0033】潤滑油通路111の左端側の開口部には、
中央部に円孔が形成された第1端部プレート153が圧
入されて取り付けられており、第1オイルガイド部材1
51の円筒部151bはその円孔内に挿入されている。
第1オイルガイド部材151の円筒部151bと第1端
部プレート153の円孔とはわずかなクリアランスを有
して非接触状態を保っており、入力シャフト11が軸回
りに回転しても両部材151,153は互いに干渉しな
いようになっている。
【0034】また、潤滑油通路131の右端側の開口部
には、中央部に円孔が形成された第2端部プレート15
4が圧入されて取り付けられており、第2オイルガイド
部材152の円筒部152bはその円孔内に挿入されて
いる。第2オイルガイド部材152の円筒部152bと
第2端部プレート154の円孔とはわずかなクリアラン
スを有して非接触状態を保っており、出力シャフト13
が軸回りに回転しても両部材152,154は互いに干
渉しないようになっている。
【0035】図10に示すように、カウンターシャフト
12の内部には、軸方向に延びて貫通するように潤滑油
通路121が形成されており、この潤滑油通路121か
らはカウンターシャフト12の径方向に延びてカウンタ
ーシャフト12の外周面に開口する複数の放出油路12
2が設けられている。なお、これら放出油路122の出
口開口はカウンターシャフト12を回転自在に支持する
ベアリングやギヤ等の部材の近傍に設けられている。
【0036】また、カウンターシャフト12の潤滑油通
路122内には軸方向に延びてオイルパイプ160が設
けられている。このオイルパイプ160は図10に示す
ように、右端部が第1仕切壁4に形成された圧入孔Hに
圧入されて固定されるとともに、左端部がカバー壁6に
圧入されたリング部材Rにより径方向の変位を拘束され
て取り付けられているため、カウンターシャフト12が
回転しても潤滑油通路121内で静止した状態が保たれ
るようになっている(図2及び図4も参照)。またオイ
ルパイプ160には図2〜図4に示すように、潤滑油通
路121の最右端部の位置に連通孔161が、またカウ
ンターシャフト12の放出油路122とほぼ対向した位
置に連通孔162(複数)が形成されている。
【0037】図10に示すように、オイル室150の下
方には潤滑油吐出供給用の油圧ポンプ170が設けられ
ている(図11も参照)。この油圧ポンプ170の駆動
ギヤ171はカウンターシャフト12のギヤ29と常時
噛合しており、油圧ポンプ170はカウンターシャフト
12の回転に伴って駆動され、図示しない油タンクから
ストレーナS及び吸入口172を介して油を吸い込み、
これを潤滑油として吐出口173に吐出する。なお、油
圧ポンプ170がこのような位置に設けられているの
は、油圧ポンプ170からの吐出油を入力シャフト1
1、出力シャフト13及びカウンターシャフト12のい
ずれにも短い油路で供給することができるからである
(詳細は後述)。
【0038】吐出口173に吐出された潤滑油の一部
は、図10に示すように、油路201及び油路202を
通ってオイルパイプ160の左側端部へ導かれる。この
ようにオイルパイプ160の左側端部へ導かれた潤滑油
はオイルパイプ160内を通って右端部側へ流れるが、
一部の潤滑油は油圧ポンプ170の吐出圧力を受けてオ
イルパイプ160に設けられた前述の連通孔162から
オイルパイプ160の外部、すなわち潤滑油通路121
内に放出される。また、オイルパイプ160の右端に至
った潤滑油は連通孔161から潤滑油通路121内に放
出される。
【0039】このようにして潤滑油通路121内に放出
された潤滑油は、カウンターシャフト12の回転により
生じる遠心力の作用を受けてカウンターシャフト12に
設けられた放出油路122からシャフト12の外部に放
出される。これによりカウンターシャフト12の外周面
側に配設されたベアリングやギヤ等の部材が潤滑され
る。
【0040】ここで、オイルパイプ160は前述のよう
に第1仕切壁4及びカバー壁6に固定されており、オイ
ルパイプ160内の潤滑油はカウンターシャフト12の
回転により生じる遠心力の作用を受けることなく左端側
から右端側へ供給されるので、カウンターシャフト12
の右端側にあるベアリングやギヤ等の部材へも充分な量
の潤滑油を供給することが可能である。また、FR式の
変速機においては、エンジン側から後輪側に向けて後方
が下側になるように数度程度傾斜させてレイアウトする
ものが多いが、このような場合には特に上記のようなオ
イルパイプの使用が有効となる。
【0041】更に、オイルパイプ160に設けられる連
通孔162の開口面積が大きいほど、対向する位置にあ
る放出油路122からより多量の潤滑油を放出させるこ
とが可能である。このため、より多くの潤滑油を必要と
する部材(ベアリングやギヤ等)に対応する連通孔16
2の開口面積は他の連通孔162の開口面積よりも大き
くすることが好ましい。この変速機の場合では、シンク
ロメッシュタイプのクラッチ31〜37やシンクロスリ
ーブ45〜48等の部材に対応する連通孔162の開口
面積は、他の連通孔162の開口面積よりも大きく形成
される。
【0042】また、吐出口173に吐出された潤滑油の
一部は、第2ケース2及び第3ケース3に形成された油
路203及び油路204を介して前述のオイル室150
へ供給される(図11参照)。オイル室150に供給さ
れた潤滑油は第1及び第2ガイド部材151,152の
円筒部151b,152bにより導かれて入力シャフト
11の潤滑油通路111内及び出力シャフト13の潤滑
油通路131内へ分配供給される。
【0043】入力シャフト11の潤滑油通路111内に
供給された潤滑油は、入力シャフト11の回転により生
ずる遠心力の作用を受けて放出油路112から入力シャ
フト11の外部に放出され、入力シャフト11の外周面
側に配設されたベアリングやギヤ等の部材を潤滑する。
また、出力シャフト13の潤滑油通路131内に流入し
た潤滑油は、出力シャフト13の回転により生ずる遠心
力の作用を受けて放出油路132から出力シャフト13
の外部に放出され、出力シャフト13の外周面側に配設
されたベアリングやギヤ等の部材を潤滑する。
【0044】ここで、前述したように、第1ガイドオイ
ル部材151の円筒部151bの開口面積は第2ガイド
部材152の円筒部152bの開口面積よりも大きく形
成されているため、オイル室150に流入した潤滑油は
出力シャフト13の潤滑油通路131内よりも入力シャ
フト11の潤滑油通路111内へ多く供給される。この
ように第1オイルガイド部材151の円筒部151bの
開口面積が第2オイルガイド部材152の円筒部152
bの開口面積よりも大きく形成され、出力シャフト13
の潤滑油通路131内よりも入力シャフト11の潤滑油
通路111内により多くの潤滑油が供給されるようにす
るのは、図1を見て分かるように、潤滑を要する部材
(ベアリングやギヤ等)が、出力シャフト13の外周面
側よりも入力シャフト11の外周面側に多く配設されて
いるためである。
【0045】このように、オイルガイド部材151の円
筒部151bの開口面積及びオイルガイド部材152の
円筒部152bの開口面積の比率を調節することによ
り、入力シャフト11の潤滑油通路111に供給する潤
滑油の量と出力シャフト13の潤滑油通路131に供給
する潤滑油の量の比率を所望に設定することが可能であ
るので、上記変速機の場合のように、両シャフト11,
13の外周面に配設されるベアリングやギヤ等の部材の
配分に偏りがあるような場合には特に有効となる。更
に、入力シャフト11の潤滑油通路111内と出力シャ
フト13の潤滑油通路131内に潤滑油を供給するに
は、両シャフト11,13の間に設けられたひとつのオ
イル室150に潤滑油を導けばよいので、潤滑油を両潤
滑油通路111,131別々に供給する場合と比較して
構成がコンパクトになる。
【0046】また、前述したように、第1端部プレート
153と第1オイルガイド部材151の円筒部151b
の間のクリアランス及び第2端部プレート153と第2
オイルガイド部材152の円筒部152bとの間のクリ
アランスはいずれも微小であるため、入力シャフト11
の潤滑油通路111及び出力シャフト13の潤滑油通路
131から逆流してくる潤滑油が容易にシャフト11,
13外に流出することが防止されている。これにより両
潤滑油通路111,131内に供給された潤滑油は確実
に放出油路112,132から放出されることとなる。
【0047】また、吐出口173から吐出された潤滑油
の一部は、図12に示すように、第2ケース2内に設け
られた油路205を通ってシャワーパイプ180へ送ら
れる。このシャワーパイプ180は図12及び図6に示
すように、入力シャフト11と出力シャフト13の間の
側方に、これら両シャフト11,13とほぼ並行に設け
られており、油路205から潤滑油が供給されたときに
は、側方に設けられた複数の噴出口181からシャワー
のように潤滑油を噴出させて、両シャフト11,13の
外周面側に配設された部材(特にギヤの噛合部)を潤滑
することができるようになっている。
【0048】また、このシャワーパイプ180の図12
における右端側は、図13に示すように、アイドラギヤ
27bの一端側を回転自在に支持する支持部材182に
より支持されており、シャワーパイプ180を通って図
12の左方から右方に導かれた潤滑油は、支持部材18
2内に形成された潤滑油路182a,182b及びアイ
ドラギヤ27b内に設けられた潤滑油通路183及び放
出油路184からアイドラギヤ27bの内部に放出さ
れ、アイドラギヤ27bを回転自在に支持するベアリン
グ185等を潤滑することができるようになっている。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る変速
機の潤滑油供給構造においては、仕切壁内における第1
及び第2の回転シャフトの互いに対向する部分に設けら
れたオイル室から第1および第2オイルガイド部材を介
して両回転シャフトの潤滑油通路に潤滑油を供給し、こ
れら両潤滑油通路からシャフト外部に放出させることに
より、両回転シャフトの外周面側に配設されたベアリン
グやギヤ等の部材を潤滑する。このため、二つの回転シ
ャフトの端部を対向させて配設されている構成の変速機
において、両シャフトの外周面側に配設されるベアリン
グやギヤ等の部材に充分な潤滑油を且つ所望の分配比率
で供給することが可能である。
【0050】なお、上記構成において、第1および前記
第2の回転シャフトの端部がそれぞれ仕切壁内に嵌合配
設された第1および第2ベアリングにより回転自在に支
持され、第1および第2ベアリングの側面と仕切壁との
間に挟持されて固定保持された第1および第2クリップ
により、第1および第2オイルガイド部材がそれぞれオ
イル室内に保持されるように構成することができる。こ
れにより、オイルガイド部材をオイル室内に固定保持す
る構成を簡単なものとすることができる。さらに、第1
および第2開口の面積比を要求潤滑油量に基づいて所望
の値に設定し、オイル室内に供給された潤滑油を第1お
よび第2開口の面積比に対応する比率で第1および第2
の潤滑油通路に分配供給するように構成するのが望まし
い。このような構成であれば、第1の潤滑油通路に供給
する潤滑油の量と第2の潤滑油通路に供給する潤滑油の
量の比率を所望に設定することができるので、両回転シ
ャフトの外周面に配設されるベアリングやギヤ等の部材
の配分に偏りがあるような場合には特に有効となる。ま
た、両回転シャフトのそれぞれの潤滑油通路内に潤滑油
を供給するには、両回転シャフトの間に設けられた一つ
のオイル室に潤滑油を導けばよいので、潤滑油を両潤滑
油通路別々に供給する場合と比較して構成がコンパクト
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る潤滑油供給構造を備えたカウンタ
ーシャフト式変速機の内部構成を示す断面図である。
【図2】上記変速機の右側部における内部構成を示す断
面図である。
【図3】上記変速機の中間部における内部構成を示す断
面図である。
【図4】上記変速機の左側部における内部構成を示す断
面図である。
【図5】上記変速機のシフト力伝達系の構成を示す平面
断面図である。
【図6】上記変速機の内部およびシフト力伝達系の構成
をエンジン側に向かって見て示す断面図である。
【図7】上記シフト力伝達系を構成する1−2反転レバ
ー回りの構成を示す断面図である。
【図8】上記シフト力伝達系を構成するリバース反転レ
バー回りの構成を示す断面図である。
【図9】オイル室を構成する部材を示す断面図である。
【図10】カウンターシャフト近傍の構成を示す断面図
である。
【図11】油圧ポンプを含む上記変速機の内部構成をエ
ンジン側に向かって見て示す断面図である。
【図12】シャワーパイプの構成を示す図である。
【図13】図12における部分XIII の拡大図である。
【符号の説明】
1,2,3 第1,第2,第3ケース(変速機ケー
ス) 11 入力シャフト(第1の回転シャフト) 13 出力シャフト(第2の回転シャフト) 111 潤滑油通路(第1の潤滑油通路) 131 潤滑油通路(第2の潤滑油通路) 150 オイル室 151,152 第1,第2オイルガイド部材 153,154 第1,第2端部プレート 170 油圧ポンプ(潤滑油供給源) 203,204 油路
フロントページの続き (72)発明者 熊谷 利治 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社 本田技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭62−274161(JP,A) 特開 平2−163556(JP,A) 特開 平10−122340(JP,A) 実開 平7−38802(JP,U) 特公 平7−68894(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 57/00 - 57/12 F16H 3/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内に第1及び第2の回転シャ
    フトを回転自在に配設してなる変速機において、 前記第1および第2の回転シャフトの端部同士が対向す
    るとともにそれぞれ第1および第2ベアリングを介して
    前記ハウジングの仕切壁により回転自在に支持され、 前記仕切壁内において前記第1および第2の回転シャフ
    トの端部同士が対向する部分に、前記仕切壁の内周、前
    記第1および前記第2ベアリングの側面並びに前記第1
    および前記第2回転シャフトの端部に囲まれた空間によ
    り形成されたオイル室と、 前記第1の回転シャフトの内部を軸方向に延びて形成さ
    れ、前記第2の回転シャフトと対向する側の端部から前
    記オイル室に開口する第1の潤滑油通路と、 前記第2の回転シャフトの内部を軸方向に延びて形成さ
    れ、前記第1の回転シャフトと対向する側の端部から前
    記オイル室に開口する第2の潤滑油通路と、 潤滑油供給源から供給された潤滑油を前記オイル室に導
    くために、前記仕切壁内に形成された潤滑油供給油路
    と、 前記オイル室内に配設された第1および第2オイルガイ
    ド部材とを備え、 前記第1オイルガイド部材は、前記オイル室を構成する
    前記仕切壁の内周に嵌合する円盤状の第1支持部と、前
    記第1支持部の中央部から軸方向に突出するとともにそ
    の先端に第1開口が形成された第1円筒部とから構成さ
    れ、前記第1円筒部は前記第1の潤滑油通路内に突出し
    て前記オイル室内に供給された潤滑油を前記第1開口を
    通して前記第1の潤滑油通路内に供給し、 前記第2オイルガイド部材は、前記オイル室を構成する
    前記仕切壁の内周に嵌合する円盤状の第2支持部と、前
    記第2支持部の中央部から軸方向に突出するとともにそ
    の先端に第2開口が形成された第2円筒部とから構成さ
    れ、前記第2円筒部は前記第2の潤滑油通路内に突出し
    て前記オイル室内に供給された潤滑油を前記第2開口を
    通して前記第2の潤滑油通路内に供給することを特徴と
    する変速機の潤滑油供給構造。
  2. 【請求項2】 前記第1および前記第2の回転シャフト
    の端部がそれぞれ前記仕切壁内に嵌合配設された前記第
    1および前記第2ベアリングにより回転自在に支持さ
    れ、 前記第1および前記第2ベアリングの側面と前記仕切壁
    との間に挟持されて固定保持された第1および第2クリ
    ップにより、前記第1および第2オイルガイド部材がそ
    れぞれ前記オイル室内に保持されることを特徴とする請
    求項1に記載の変速機の潤滑油供給構造。
  3. 【請求項3】 前記第1および前記第2開口の面積比が
    要求潤滑油量に基づいて所望の値に設定されており、前
    記オイル室内に供給された潤滑油が、前記第1および前
    記第2開口の面積比に対応する比率で前記第1および第
    2の潤滑油通路に分配供給されるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1もしくは2に記載の変速機の
    潤滑油供給構造。
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