JP3505776B2 - 変速機 - Google Patents

変速機

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JP3505776B2
JP3505776B2 JP08542994A JP8542994A JP3505776B2 JP 3505776 B2 JP3505776 B2 JP 3505776B2 JP 08542994 A JP08542994 A JP 08542994A JP 8542994 A JP8542994 A JP 8542994A JP 3505776 B2 JP3505776 B2 JP 3505776B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、変速機に係り、特に
全長方向の寸法を短かくするとともに、リバースシフト
機構を簡単とし、しかも、リバース同期切換機構の取付
けを簡単に果し得る変速機に関する。
【0002】
【従来の技術】車両においては、内燃機関の動力を走行
条件に応じて所要に変換して取出すために、手動や自動
の変速機を備えている。このような変速機には、ギヤ式
の変速機やベルト式の変速機等があり、動力の伝達損失
の少ないギヤ式の変速機が多用されている。
【0003】ギヤ式の変速機としては、図6、7に示す
ものがある。即ち、図6において、202はフロントエ
ンジンフロントドライブ車(FF車)の変速機、204
はギヤ部、206は差動部、208は変速機ケースであ
る。この変速機ケース208内には、内燃機関(図示せ
ず)からの駆動力がクラッチ(図示せず)によって断続
される入力軸であるメイン軸210と、カウンタ軸21
2と、リバースアイドラ軸214とが変速機202の全
長方向(長手方向)に順次に並んで且つ略平行に配設さ
れている。
【0004】メイン軸210は、変速機ケース208の
ライトケース216のライト壁部218に保持させた第
1メイン軸用軸受220と変速機ケース208のレフト
ケース222のレフト壁部224に保持させた第2メイ
ン軸用軸受226とによって回転自在に支持されてい
る。
【0005】カウンタ軸212は、少許差動部206側
に配置され、ライトケース216のライト壁部218に
保持させた第1カウンタ軸用軸受228とレフトケース
222のレフト壁部224に保持させた第2カウンタ軸
用軸受230とによって回転自在に支持されている。
【0006】リバースアイドラ軸214は、差動部20
6から離れた位置でライト壁部218とレフト壁部22
4とによって回転自在に支持されている。
【0007】メイン軸210には、複数段のメイン各速
ギヤとして、内燃機関側から順次に、1速メインギヤ2
32とリバースメインギヤ234と2速メインギヤ23
6とが固定して設けられているとともに、3速メインギ
ヤ238と4速メインギヤ240と変速機ケース208
のサイドケース242内において5速メインギヤ244
とが回転自在に設けられている。
【0008】カウンタ軸212には、複数段のカウンタ
各速ギヤとして、内燃機関側から順次に、最終減速機構
246を構成するファイナルドライブギヤ248が固定
して設けられ、また、1速メインギヤ232とが噛合す
る1速カウンタギヤ250が回転自在に設けられ、更
に、2速メインギヤ236と噛合する2速カウンタギヤ
252が回転自在に設けられ、更にまた、3速メインギ
ヤ238が噛合する3速カウンタギヤ254と4速メイ
ンギヤ240が噛合する4速カウンタギヤ256とサイ
ドケース242内において5速メインギヤ244と噛合
する5速カウンタギヤ258とが固定して設けられてい
る。
【0009】リバースアイドラ軸214には、リバース
メインギヤ234に噛合可能なリバースアイドラギヤ2
60がリバーススリーブ262と一体的になって設けら
れている。
【0010】1速カウンタギヤ250と2速カウンタギ
ヤ252間のカウンタ軸212においては、一体的に構
成された1速・2速スリーブ264とリバースカウンタ
ギヤ266とを有する1速・2速同期切換機構268が
設けられている。リバースカウンタギヤ266には、前
記リバースアイドラギヤ260が噛合される。
【0011】3速メインギヤ238と4速メインギヤ2
40間のメイン軸210においては、3速・4速スリー
ブ270を有する3速・4速同期切換機構272が設け
られている。
【0012】5速メインギヤ244に近接したメイン軸
210においては、5速スリーブ274を有する5速同
期切換機構276が設けられている。
【0013】前記カウンタ軸212のファイナルドライ
ブギヤ248には、ファイナルドリブンギヤ278が噛
合して設けられている。このファイナルドリブンギヤ2
78は、差動部6の差動ケース280にギヤ取付ボルト
282によって固定されている。この差動ケース278
内には、該差動ケース280に固定されたデフピニオン
軸284と、このデフピニオン軸284の両端側に夫々
設けられたデフピニオンギヤ286−1、286−2
と、このデフピニオンギヤ286−1、286−2の夫
々に噛合された左右のデフサイドギヤ288−1、28
8−2とが配設されている。
【0014】前記差動ケース280は、左側である一側
の軸保持部290−1の外周面がレフトケース222の
レフト支持部292に保持させた一側ケース軸受294
によって回転可能に支持され、右側である他側の軸保持
部290−2の外周面がライトケース216のライト支
持部296に保持させた他側ケース軸受298によって
回転可能に支持されている。
【0015】前記デフサイドギヤ288−1、288−
2には、スプラインが形成されたギヤ側スプライン孔3
00−1、300−2が形成されている。
【0016】また、差動ケース280の軸保持部290
−1、290−2には、前記ギヤ側スプライン孔300
−1、300−2に連通する軸保持孔302−1、30
2−2が形成されている。
【0017】前記ギヤ側スプライン孔300−1、30
0−2と軸保持孔302−1、302−2には、左右の
アクスル軸(図示せず)が連結される。
【0018】この変速機202によれば、リバース操作
時に、内燃機関の駆動力は、メイン軸210上のリバー
スメインギヤ234からリバースアイドラギヤ260に
伝達し、そして、リバースカウンタギヤ266を経てカ
ウンタ軸212に伝達し、ファイナルドライブギヤ24
8を回転する。
【0019】また、このようなギヤ式の変速機として
は、例えば、特開昭61−21451号公報、特開昭6
1−21452号公報、実開平5−12807号公報に
開示されている。特開昭61−21451号公報に記載
のものは、メイン軸に設けたリバース用駆動ギヤとカウ
ンタ軸に設けたリバース用被動ギヤと減速用の二段ギヤ
構成のアイドルギヤで連結し、このアイドルギヤの一方
のギヤ幅内にリバース用被動ギヤとカウンタ軸とを係脱
するシフタを配設し、これにより、アイドルギヤを二段
構成とし、減速比を任意に大きく設定し、ギヤが二段構
成で減速比を大きくしつつ軸間を短縮でき、よって、コ
ンパクト化を図れるとともに、一方のギヤ幅内にシフタ
を設けて該ギヤとシフタを近づけ、シフタ外方のスペー
スを有効に利用して更なる軸間の短縮ミッション全体の
コンパクト化を図れるものである。特開昭61−214
52号公報に記載のものは、メイン軸に第1速及びリバ
ース用の共通の駆動ギヤを一体に設け、減速比の近い、
即ち大径で径の似かよった第1速及びリバース用の被動
ギヤをカウンタ軸に隣接して設け、一方を駆動ギヤで直
接、他方をアイドルギヤを介して駆動する如く構成し、
先ず大径の径の似かよったギヤが変速機の所定の部分に
集中し、減速機ケースはこの部分を大きくすれば良く、
他の部分は小さくなり、変速機全体をコンパクトにする
ものである。実開平5−12807号公報に記載のもの
は、リバースアイドラギヤを入力軸側の後退段ギヤと常
時噛み合う第1リバースアイドラギヤと出力軸側の後退
段ギヤと常時噛み合う第2リバースアイドラギヤとに分
割すると共に、これら第1および第2リバースアイドラ
ギヤ同士を断続する後退段用シンクロメッシュ機構を備
える一方、この入力用後退段ギヤに1速用前進段ギヤを
兼用させたことにより、全長の短縮化を図るものであ
る。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車両がフロ
ントエンジンフロントドライブ車(FF車)の場合に
は、エンジンの設置上、変速機の全長方向の寸法が短い
方が望ましい。
【0021】しかしながら、従来におけるFF車の変速
機においては、リバースアイドラ軸等の部品を含むリバ
ースシフト機構が車両の全長方向に並んで配設されてい
るので、変速機の全長方向の寸法が長くなり、このた
め、車両の全幅寸法に影響を与えるとともに、5速用変
速機の幅で6速用変速機の構成が不可能となり、更に、
リバースシフト機構が複雑となり、更にまた、変速機ケ
ースの加工等が複雑となり、高価になるという不都合が
あった。
【0022】また、その構造上、リバースアイドラギヤ
へのリバース同期切換機構の取付けが複雑になるという
不都合があった。
【0023】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述の不都合を除去するために、第1に、変速機ケース内
にメイン軸とカウンタ軸とリバースアイドラ軸とを略平
行に配設し、前記メイン軸に複数段のメイン各速ギヤを
設け、前記カウンタ軸には前記メイン各速ギヤに対応し
て複数段のカウンタ各速ギヤを設け、前記カウンタ軸に
ファイナルドライブギヤを設け、このファイナルドライ
ブギヤに噛合されるとともに差動部の差動ケースに固定
されたファイナルドリブンギヤを設けた変速機におい
て、前記リバースアイドラ軸を前記差動部側に配置し且
つ前記変速機ケースに軸支して設け、前記リバースアイ
ドラ軸には前記カウンタ軸の1速カウンタギヤに噛合さ
れるリバースアイドラギヤを設けるとともに前記ファイ
ナルドリブンギヤに噛合されるリバースファイナルギヤ
を設け、シフトレバーのリバース操作時に、内燃機関の
駆動力は、前記メイン軸の1速メインギヤから前記1速
カウンタギヤを経て前記リバースアイドラギヤに伝達さ
れ、リバース同期切換機構が前記リバースアイドラギヤ
と前記リバースアイドラ軸とを接続することにより、該
リバースアイドラ軸から前記リバースファイナルギヤを
経て前記ファイナルドリブンギヤに伝達され、該ファイ
ナルドリブンギヤを回転させることを特徴とする。
【0024】 第2に、変速機ケース内にメイン軸とカ
ウンタ軸とリバースアイドラ軸とを略平行に配設し、前
記メイン軸に複数段のメイン各速ギヤを設け、前記カウ
ンタ軸には前記メイン各速ギヤに対応して複数段のカウ
ンタ各速ギヤを設け、前記カウンタ軸にファイナルドラ
イブギヤを設け、このファイナルドライブギヤに噛合さ
れるとともに差動部の差動ケースに固定されたファイナ
ルドリブンギヤを設けた変速機において、前記リバース
アイドラ軸を前記差動部側に配置し且つ前記変速機ケー
スに軸支して設け、前記リバースアイドラ軸には前記カ
ウンタ軸のカウンタ最低速ギヤに噛合されるリバースア
イドラギヤを設け、前記リバースアイドラ軸の一端側に
リバース操作時に該リバースアイドラ軸と前記リバース
アイドラギヤとを接続するリバース同期切換機構を設
け、前記リバースアイドラ軸の他端側には前記ファイナ
ルドリブンギヤに噛合されるリバースファイナルギヤを
設け、シフトレバーのリバース操作時に、内燃機関の駆
動力は、前記メイン軸の1速メインギヤから前記カウン
タ軸の1速カウンタギヤを経て前記リバースアイドラギ
ヤに伝達され、前記リバース同期切換機構が前記リバー
スアイドラギヤと前記リバースアイドラ軸とを接続する
ことにより、該リバースアイドラ軸から前記リバースフ
ァイナルギヤを経て前記ファイナルドリブンギヤに伝達
され、該ファイナルドリブンギヤを回転させたことを特
徴とする。
【0025】
【作用】この発明の構成によれば、第1に、リバースア
イドラ軸を差動部側に配置し且つ変速機ケースに軸支し
て設け、リバースアイドラ軸にはカウンタ軸の1速カウ
ンタギヤに噛合されるリバースアイドラギヤを設けると
ともにファイナルドリブンギヤに噛合されるリバースフ
ァイナルギヤを設け、シフトレバーのリバース操作時
に、内燃機関の駆動力は、メイン軸の1速メインギヤか
ら1速カウンタギヤを経てリバースアイドラギヤに伝達
され、リバース同期切換機構がリバースアイドラギヤと
リバースアイドラ軸とを接続することにより、該リバー
スアイドラ軸からリバースファイナルギヤを経てファイ
ナルドリブンギヤに伝達され、該ファイナルドリブンギ
ヤを回転させる。ところで、この変速機において、メイ
ン軸及びカウンタ軸にリバース系のギヤがなく、これに
より、変速機の全長方向の寸法を短くすることができ
る。そして、変速機が全長方向に余裕があるので、従来
の5速用変速機の幅で6速用変速機の構造が可能とな
り、また、リバースシフト機構が簡単となり、更に、変
速機ケースの加工等を簡単にし、廉価とすることができ
る。
【0026】 第2に、リバースアイドラ軸を差動部側
に配置し且つ変速機ケースに軸支して設け、リバースア
イドラ軸にはカウンタ軸のカウンタ最低速ギヤに噛合さ
れるリバースアイドラギヤを設け、リバースアイドラ軸
の一端側にリバース操作時に該リバースアイドラ軸とリ
バースアイドラギヤとを接続するリバース同期切換機構
を設け、リバースアイドラ軸の他端側にはファイナルド
リブンギヤに噛合されるリバースファイナルギヤを設
け、シフトレバーのリバース操作時に、内燃機関の駆動
力は、メイン軸の1速メインギヤからカウンタ軸の1速
カウンタギヤを経てリバースアイドラギヤに伝達され、
リバース同期切換機構がリバースアイドラギヤとリバー
スアイドラ軸とを接続することにより、該リバースアイ
ドラ軸からリバースファイナルギヤを経てファイナルド
リブンギヤに伝達され、該ファイナルドリブンギヤを回
転させる。ところで、この変速機においては、メイン軸
及びカウンタ軸にリバース系のギヤがなく、これによ
り、変速機の全長方向の寸法を短くすることができる。
そして、変速機が全長方向に余裕があるので、従来の5
速用変速機の幅で6速用変速機の構造が可能となり、ま
た、リバースシフト機構が簡単となり、更に、変速機ケ
ースの加工等を簡単にし、廉価とすることができ、しか
も、リバースアイドラギヤにリバース同期切換機構を容
易に取付けることができる。
【0027】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
且つ具体的に説明する。図1〜図5は、この発明の実施
例を示すものである。図1において、2はフロントエン
ジンフロントドライブ車(FF車)の変速機、4はギヤ
部、6は差動部、8は変速機ケースである。この変速機
ケース8内には、内燃機関(図示せず)からの駆動力が
クラッチ(図示せず)によって断続される入力軸である
メイン軸10と、カウンタ軸12とが変速機2の全長方
向(長手方向)に並んで且つ略平行に配設されている。
【0028】メイン軸10は、変速機ケース8のライト
ケース14のライト壁部16に保持させた第1メイン軸
用軸受18と変速機ケース8のレフトケース20のレフ
ト壁部22に保持させた第2メイン軸用軸受24とによ
って回転自在に支持されている。
【0029】カウンタ軸12は、少許差動部6側に配置
され、ライトケース14のライト壁部16に保持させた
第1カウンタ軸用軸受26とレフトケース20のレフト
壁部22に保持させた第2カウンタ軸用軸受28とによ
って回転自在に支持されている。
【0030】メイン軸10には、複数段のメイン各速ギ
ヤとして、内燃機関側から順次に、1速メインギヤ30
と2速メインギヤ32とが設けられているとともに、3
速メインギヤ34と4速メインギヤ36と5速メインギ
ヤ38と6速メインギヤ40とが設けられている。
【0031】カウンタ軸12には、複数段のカウンタ各
速ギヤとして内燃機関側から順次に、最終減速機構42
を構成するファイナルドライブギヤ44が設けられ、ま
た、1速メインギヤ30と噛合する1速カウンタギヤ4
6が設けられ、更に、2速メインギヤ32と噛合する2
速カウンタギヤ48が設けられ、更にまた、3速メイン
ギヤ34と噛合する3速カウンタギヤ50と4速メイン
ギヤ36と噛合する4速カウンタギヤ52と5速メイン
ギヤ38と噛合する5速カウンタギヤ58と6速メイン
ギヤ40と噛合する6速カウンタギヤ56とが設けられ
ている。
【0032】1速カウンタギヤ46と2速カウンタギヤ
48間のカウンタ軸12においては、1速・2速スリー
ブ58を有する1速・2速同期切換機構60が設けられ
ている。
【0033】5速メインギヤ38と6速メインギヤ40
間のメイン軸10においては、5速・6速スリーブ66
を有する5速・6速同期切換機構68が設けられてい
る。
【0034】前記レフトケース20の端部位は、図1に
示す如く、エンドケース70によって閉塞されている。
【0035】前記カウンタ軸10のファイナルドライブ
ギヤ44には、ファイナルドリブンギヤ72が噛合して
設けられている。このファイナルドリブンギヤ72は、
差動部6の差動ケース74にギヤ取付ボルト76によっ
て固定されている。この差動ケース74内には、該差動
ケース74に固定されたデフピニオン軸78と、このデ
フピニオン軸78の両端側に夫々設けられたデフピニオ
ンギヤ80−1、80−2と、このデフピニオンギヤ8
0−1、80−2の夫々に噛合された左右のデフサイド
ギヤ82−1、82−2とが配設されている。
【0036】前記差動ケース74は、左側である一側の
軸保持部84−1の外周面がレフトケース20レフト支
持部86に保持させた一側ケース軸受88によって回転
可能に支持され、右側である他側の軸保持部84−2の
外周面がライトケース14のライト支持部90に保持さ
せた他側ケース軸受92によって回転可能に支持されて
いる。
【0037】前記デフサイドギヤ82−1、82−2に
は、スプラインが形成されたギヤ側スプライン孔94−
1、94−2が形成されている。
【0038】また、差動ケース74の軸保持部84−
1、84−2には、前記ギヤ側スプライン孔94−1、
94−2に連通する軸保持孔96−1、96−2が形成
されている。
【0039】前記ギヤ側スプライン孔94−1、94−
2と軸保持孔96−1、96−2には、左右のアクスル
軸(図示せず)が連結される。
【0040】この差動部6側の変速機ケース8には、リ
バースシフト機構98を構成するリバースアイドラ軸1
00が軸支して設けられる。このリバースアイドラ軸1
00は、一端側がレフトケース20に保持させた第1ア
イドラ軸用軸受102によって回転自在に支持されてい
るとともに、他端側がライトケース14に保持させた第
2アイドラ軸用軸受104によって回転自在に支持され
ている。
【0041】このリバースアイドラ軸100には、カウ
ンタ軸12のカウンタ最低速ギヤである1速カウンタギ
ヤ46に噛合するリバースアイドラギヤ106が設けら
れるとともに、ファイナルドリブンギヤ72に噛合する
リバースファイナルギヤ108が設けられる。
【0042】また、リバースアイドラ軸100の一端側
には、第1アイドラ軸用軸受102とリバースアイドラ
ギヤ106間において、リバース操作時にリバースアイ
ドラ軸100とリバースアイドラギヤ106とを接続す
るリバース同期切換機構110が設けられる。
【0043】このリバース同期切換機構110は、リバ
ースアイドラ軸100にスプライン結合されたリバース
ハブ112と、このリバースハブ112に軸方向可能に
設けられたリバースシンクロナイザキー114と、この
リバースシンクロナイザキー114に軸方向移動可能に
設けられたリバーススリーブ116とを有している。
【0044】従って、前記リバースアイドラ軸100
は、図3〜5に示す如く、差動部6側に位置し、変速機
ケース8内のデットスペースに配設されることになる。
【0045】このように構成された変速機2は、図3に
示す変速操作部118によって変速操作される。
【0046】この変速操作部118にあっては、シフト
レバー(図示せず)により、セレクト時に軸方向移動さ
れるとともに、シフト時には円周方向に回動されるシフ
トアンドセレクト軸120が設けられている。このシフ
トアンドセレクト軸120には、インタロックプレート
122が設けられている。
【0047】このインタロックプレート122内のシフ
トアンドセレクト軸120には、シフトアンドセレクト
レバー124が設けられている。
【0048】このシフトアンドセレクトレバー124
は、シフトアンドセレクト軸120の動作により、1速
・2速シフトヨーク126と3速・4速シフトヨーク1
28と5速・6速シフトヨーク130とリバースシフト
ヨーク132とに選択的に係合するものである。
【0049】1速・2速シフトヨーク126は、変速機
ケース8に設けられた1速・2速シフト軸134に連絡
している。3速・4速シフトヨーク128は、変速機ケ
ース8に設けられた3速・4速シフト軸136に連絡し
ている。5速・6速シフトヨーク130は、変速機ケー
ス8に設けられた5速・6速シフト軸138に連絡して
いる。リバースシフトヨーク132は、変速機ケース8
に設けられたリバースシフト軸140に連絡している。
【0050】1速・2速シフト軸134には、先端側が
前記1速・2速スリーブ58に係合する1速・2速シフ
トフォーク142が設けられている。3速・4速シフト
軸136には、先端側が前記3速・4速スリーブ62に
係合する3速・4速シフトフォーク144が設けられて
いる。5速・6速シフト軸138には、先端側が前記5
速・6速スリーブ66に係合する5速・6速シフトフォ
ーク146が設けられている。リバースシフト軸140
には、前記リバーススリーブ116に係合するリバース
シフトフォーク148が設けられている。
【0051】次に、この実施例の作用を説明する。
【0052】シフトレバーのリバース操作時において、
内燃機関からの駆動力は、1速メインギヤ30から1速
カウンタギヤ46を経てリバースアイドラギヤ106に
伝達され、そして、リバース同期切換機構110がリバ
ースアイドラギヤ106とリバースアイドラ軸100と
を接続することにより、リバースアイドラ軸100から
リバースファイナルギヤ108を経てファイナルドリブ
ンギヤ72に伝達され、このファイナルドリブンギヤ7
2を回転させる。
【0053】ところで、この実施例のFF車の変速機2
においては、図1、2に示す如く、メイン軸10及びカ
ウンタ軸12にリバースシフト機構のギヤが存在せず、
且つ、第3〜5に示す如く、リバースアイドラ軸100
及びリバースアイドラギヤ106が差動部6側で変速機
ケース8内のデットスペースに配設されているので、変
速機2の全長方向の寸法を短くすることができる。
【0054】また、変速機2の全長方向にスペースが形
成されるので、図6、7に示す従来の5速用変速機の幅
で、図1、2に示す如く、6速用の変速機2を構成する
ことが可能となる。
【0055】更に、リバースアイドラ軸100のリバー
スシフト機構98の構成を簡単にし、また、変速機ケー
ス8の加工等が簡単となり、コストも低減することがで
きる。
【0056】更にまた、リバース同期切換機構110を
リバースアイドラ軸100の一端側に取付ければよいだ
けなので、その構成上リバース同期切換機構110の取
付けを容易にすることができる。
【0057】
【発明の効果】以上詳細な説明から明らかなようにこの
発明によれば、第1に、リバースアイドラ軸を差動部側
に配置し且つ変速機ケースに軸支して設け、リバースア
イドラ軸にはカウンタ軸の1速カウンタギヤに噛合され
るリバースアイドラギヤを設けるとともにファイナルド
リブンギヤに噛合されるリバースファイナルギヤを設
け、シフトレバーのリバース操作時に、内燃機関の駆動
力は、メイン軸の1速メインギヤから1速カウンタギヤ
を経てリバースアイドラギヤに伝達され、リバース同期
切換機構がリバースアイドラギヤとリバースアイドラ軸
とを接続することにより、該リバースアイドラ軸からリ
バースファイナルギヤを経てファイナルドリブンギヤに
伝達され、該ファイナルドリブンギヤを回転させること
により、メイン軸及びカウンタ軸にリバース系のギヤが
なく、これにより、変速機の全長方向の寸法を短くする
ことができ、もって、変速機の全長方向に余裕をもた
せ、従来の5速用変速機の幅で6速用変速機の構造を可
能とし、また、リバースシフト機構が簡単となり、更
に、変速機ケースの加工等を簡単にし、廉価とし得る。
【0058】 第2に、リバースアイドラ軸を差動部側
に配置し且つ変速機ケースに軸支して設け、リバースア
イドラ軸にはカウンタ軸のカウンタ最低速ギヤに噛合さ
れるリバースアイドラギヤを設け、リバースアイドラ軸
の一端側にリバース操作時に該リバースアイドラ軸とリ
バースアイドラギヤとを接続するリバース同期切換機構
を設け、リバースアイドラ軸の他端側にはファイナルド
リブンギヤに噛合されるリバースファイナルギヤを設
け、シフトレバーのリバース操作時に、内燃機関の駆動
力は、メイン軸の1速メインギヤからカウンタ軸の1速
カウンタギヤを経てリバースアイドラギヤに伝達され、
リバース同期切換機構がリバースアイドラギヤとリバー
スアイドラ軸とを接続することにより、該リバースアイ
ドラ軸からリバースファイナルギヤを経てファイナルド
リブンギヤに伝達され、該ファイナルドリブンギヤを回
転させることにより、メイン軸及びカウンタ軸にリバー
ス系のギヤがなく、これにより、変速機の全長方向の寸
法を短くすることができ、もって、変速機が全長方向に
余裕があるので、従来の5速用変速機の幅で6速用変速
機の構造を可能とし、また、リバースシフト機構が簡単
となり、更に、変速機ケースの加工等を簡単にし、廉価
とすることができ、しかも、リバースアイドラギヤにリ
バース同期切換機構を容易に取付け得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】6速用の変速機の構成図である。
【図2】図1の変速機のスケルトン図である。
【図3】変速操作部の構成図である。
【図4】各ギヤの配置を示す図である。
【図5】変速機の側面図である。
【図6】従来の5速用の変速機の構成図である。
【図7】図6の変速機のスケルトン図である。
【符号の説明】
2 変速機 6 差動部 8 変速機ケース 10 メイン軸 12 カウンタ軸 30 1速メインギヤ 44 ファイナルドライブギヤ 46 1速カウンタギヤ 72 ファイナルドリブンギヤ 74 差動ケース 98 リバースシフト機構 100 リバースアイドラ軸 106 リバースアイドラギヤ 108 リバースファイナルギヤ 110 リバース同期切換機構 116 リバーススリーブ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変速機ケース内にメイン軸とカウンタ軸
    とリバースアイドラ軸とを略平行に配設し、前記メイン
    軸に複数段のメイン各速ギヤを設け、前記カウンタ軸に
    は前記メイン各速ギヤに対応して複数段のカウンタ各速
    ギヤを設け、前記カウンタ軸にファイナルドライブギヤ
    を設け、このファイナルドライブギヤに噛合されるとと
    もに差動部の差動ケースに固定されたファイナルドリブ
    ンギヤを設けた変速機において、前記リバースアイドラ
    軸を前記差動部側に配置し且つ前記変速機ケースに軸支
    して設け、前記リバースアイドラ軸には前記カウンタ軸
    1速カウンタギヤに噛合されるリバースアイドラギヤ
    を設けるとともに前記ファイナルドリブンギヤに噛合さ
    れるリバースファイナルギヤを設け、シフトレバーのリ
    バース操作時に、内燃機関の駆動力は、前記メイン軸の
    1速メインギヤから前記1速カウンタギヤを経て前記リ
    バースアイドラギヤに伝達され、リバース同期切換機構
    が前記リバースアイドラギヤと前記リバースアイドラ軸
    とを接続することにより、該リバースアイドラ軸から前
    記リバースファイナルギヤを経て前記ファイナルドリブ
    ンギヤに伝達され、該ファイナルドリブンギヤを回転さ
    せることを特徴とする変速機。
  2. 【請求項2】 変速機ケース内にメイン軸とカウンタ軸
    とリバースアイドラ軸とを略平行に配設し、前記メイン
    軸に複数段のメイン各速ギヤを設け、前記カウンタ軸に
    は前記メイン各速ギヤに対応して複数段のカウンタ各速
    ギヤを設け、前記カウンタ軸にファイナルドライブギヤ
    を設け、このファイナルドライブギヤに噛合されるとと
    もに差動部の差動ケースに固定されたファイナルドリブ
    ンギヤを設けた変速機において、前記リバースアイドラ
    軸を前記差動部側に配置し且つ前記変速機ケースに軸支
    して設け、前記リバースアイドラ軸には前記カウンタ軸
    のカウンタ最低速ギヤに噛合されるリバースアイドラギ
    ヤを設け、前記リバースアイドラ軸の一端側にリバース
    操作時に該リバースアイドラ軸と前記リバースアイドラ
    ギヤとを接続するリバース同期切換機構を設け、前記リ
    バースアイドラ軸の他端側には前記ファイナルドリブン
    ギヤに噛合されるリバースファイナルギヤを設け、シフ
    トレバーのリバース操作時に、内燃機関の駆動力は、前
    記メイン軸の1速メインギヤから前記カウンタ軸の1速
    カウンタギヤを経て前記リバースアイドラギヤに伝達さ
    れ、前記リバース同期切換機構が前記リバースアイドラ
    ギヤと前記リバースアイドラ軸とを接続することによ
    り、該リバースアイドラ軸から前記リバースファイナル
    ギヤを経て前記ファイナルドリブンギヤに伝達され、該
    ファイナルドリブンギヤを回転させたことを特徴とする
    変速機。
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