JP3354212B2 - 吸収冷温水機 - Google Patents

吸収冷温水機

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JP3354212B2
JP3354212B2 JP16192893A JP16192893A JP3354212B2 JP 3354212 B2 JP3354212 B2 JP 3354212B2 JP 16192893 A JP16192893 A JP 16192893A JP 16192893 A JP16192893 A JP 16192893A JP 3354212 B2 JP3354212 B2 JP 3354212B2
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直樹 坂本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、熱吸収剤を蒸発可能
な冷媒に混合した吸収液を用いて冷水または温水をき要
求する吸収冷温水機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の装置として、例えば、吸収剤を
臭化リチウム、冷媒を水として混合した臭化リチウム水
溶液などの吸収液を用いたる収冷温水機が周知であり、
図6の吸収冷温水機100のように構成したものがあ
る。
【0003】図6において、太い実線部分は冷媒液・吸
収液・冷却用水などの液体管路、二重線部分は冷媒蒸気
の蒸気管路であり、まず、吸収液の循環系を、吸収器1
の底部に溜っている低濃度の吸収液、つまり、稀液2a
を起点として説明する。
【0004】稀液2aは、ポンプP1により、管路3を
経て、高温再生器5に入る。高温再生器5は、下方から
バーナーなどの加熱器6で加熱しているので、稀液2a
に中に含まれている冷媒が蒸発して、高温になった中濃
度の吸収液、つまり、中間液2bと、冷媒蒸気7aとに
分離する。
【0005】高温の中間液2bは、管路8を経て、高温
側の熱交換器9に入る。熱交換器9で、高温の中間液2
bは、管路3を通る稀液2aに熱を与えて放熱し、温度
が低下した後、管路10を経て、低温再生器11に入
る。
【0006】低温再生器11では、管路21を経て、中
間液2bを加熱する低温再生器11内の放熱管11Aに
冷媒蒸気7aを送り込んで加熱しているので、中間液2
bの中に含まれている冷媒が蒸発して、高温になった高
濃度の吸収液、つまり、濃液2cと、冷媒蒸気7bとに
分離する。
【0007】高温の濃液2cは、管路12を経て、低温
側の熱交換器13に入る。熱交換器13で、高温の濃液
2cは、管路3を通る稀液2aに熱を与えて放熱し、中
温になった後、管路14を経て、吸収器1内の散布器1
Aに入り、散布器1Aの多数の穴から散布する。
【0008】散布した濃液2cは、吸収器1内の冷却管
1Bを流通する冷却用水32aによって冷却する。濃液
2cは、冷却管1Bの外側を流下する際に、隣接する蒸
発器26から入ってくる冷媒蒸気7cを吸収して稀薄化
し、低温の稀液2aに戻り、吸収液の一巡が終えるとい
う吸収液循環を繰り返すものである。
【0009】次に、冷媒の循環系を、吸収器1に入った
冷媒蒸気7Cを起点にして説明する。冷媒蒸気7cは、
上記の吸収液循環系で説明したように、吸収器1内の散
布器1Aから分散した濃液2cに吸収されて、稀液2a
の中に入り、高温再生器5で冷媒蒸気7aになる。
【0010】冷媒蒸気7aは、管路21を経て、低温再
生器11の放熱管11Aに入り、中間液2bに熱を与え
て放熱し、凝縮して冷媒液24aになった後、管路22
を経て、凝縮器23の底部に入る。
【0011】凝縮器23は、隣接する低温再生器11と
の間の多数の通路11Bを経て入ってくる冷媒蒸気7b
を、凝縮器23内の冷却管23Aを通る冷却用水32a
で冷却し、冷媒蒸気7bを凝縮して低温の冷媒液24a
にする。冷媒液24aは、管路25を経て、蒸発器26
に入り、蒸発器26の低部に溜まって冷媒液24bにな
る。
【0012】ポンプP3は、冷媒液24bを、管路28
を経て、散布器26Aに送り、散布器26Aの多数の穴
から散布することを繰り返す。散布した冷媒液24b
は、蒸発器26内の熱交管26Bを通る被熱操作流体、
つまり、冷/温戻水35aを冷却する。この冷却の際
に、冷媒液24bは、冷/温戻水35aから熱を吸収し
て蒸発し、冷媒蒸気7cになった後、隣接する吸収器1
との間の多数の通路26Cを経て、吸収器1に戻り、冷
媒の一巡が終えるという冷媒循環を繰り返すものであ
る。
【0013】以上のように、高温再生器5と低温再生器
11との二重の再生動作によって、吸収液と冷媒、つま
り、熱操作流体を循環しながら蒸発器26内の熱交管2
6B、つまり、熱交換用配管によって、管路36から与
えられる被熱操作流体、つまり、冷/温戻水35aを冷
却し、管路37から冷水35bを室内冷房機器などの冷
却対象機器(図示せず)に冷却用被熱操作流体として与
える運転を、二重効用の冷却運転と言い、主として、冷
房用に用いているため、冷房運転とも言っている。
【0014】これに対して、高温再生器5で蒸発した冷
媒蒸気7aと高温熱交換器9に入れるべき高温の中間液
2bを、側路して蒸発器26に与える管路41に設けた
開閉弁V1を開いて、直接、蒸発器26に戻すととも
に、散布器26Aより散布すべき冷媒液24bを、管路
28と管路4との間を側路する管路43に設けた開閉弁
V2を開いて冷媒液24bを吸収液2aに混入するよう
にし、低温再生器11を用いずに、高温再生器5のみの
運転によって、吸収液循環と冷媒循環とを行いながら蒸
発器26内の熱交管26B、つまり、熱交換用配管によ
って、管路36から与えられる被熱操作流体、つまり、
冷/温戻水35aを加温し、管路37から温水35bを
室内暖房機器などの加温対象機器(図示せず)に加温用
被熱操作流体として与える運転を、加温運転(ボイラー
運転)と言い、主として、暖房用に用いているため、暖
房運転とも言っている。また、この冷却運転時には、吸
収器1と凝縮器23との冷却は不要なので、管路31か
らの冷却用水32aの送水を停止している。
【0015】放熱装置50は、貯留槽59の貯留水59
Aを管路31から冷却用水32aとして与え、冷却管1
Bと冷却管23Aとを冷却して、管路34に冷却戻水3
2bとして流出する冷却用水を、放熱冷却部51により
放熱冷却することにより冷却用水として再生する部分で
あって、一般に、冷却塔とも言われている部分であり、
冷却運転時にのみ冷却動作する。
【0016】放熱冷却部51は、送風機52・散布器5
3・冷却層54などによって形成してあり、冷却運転時
にのみ、開閉弁V3・V5を開き、ポンプP2を運転
し、冷却戻水32bを散布器53から散布して冷却層5
4に流し込みながら、送風機52により送風して散布し
た冷却戻水32bを放熱冷却する。
【0017】冷却層54には、多数の蛇行路が形成して
あり、冷却戻水32bが蛇行路を流下する際に、送風機
52からの送風を受けて放熱冷却するように構成されて
いるものである。
【0018】加温運転時には、開閉弁V3・V5を閉
じ、ポンプP2を停止し、冷却用水の流通を停止する。
散布器53に残っている水は散布器53から散布されて
無くなる。逆止弁68は、ポンプP2内の水抜けを阻止
して、空転によるポンプ故障を防止する。
【0019】貯留水59Aが所定量以上になったとき
は、溢水受62から管路63・64を経て排水65とし
て排出し、貯留水59Aが所定量以下になったときは、
貯留水59Aの水面に浮かぶ浮子により浮子弁58が開
いて水道水57を給水することにより、貯留水59Aを
所定量に維持している。
【0020】散布器53を洗浄するなどの理由で、浮子
弁58を強制的に開いて貯留水59Aを管路31・33
・34を介して大量に散布器53に流し込んだときなど
に溢れる水は、散布器53の上位に近い位置から管路6
1・溢水受62・管路63を介して管路64から排水す
る。
【0021】制御部80は、吸収冷温水機100におけ
る以上の動作を制御処理する制御部分であり、上記のよ
うに、開閉弁V1・V2・V3・V5を開閉とポンプP
1・P2の運転・停止とを制御することにより、冷却運
転と加温運転とに切換運転するとともに、各運転中にお
いて、冷却対象機器または加温対象機器に与える冷/温
水35bの所定の温度に維持するために、設定操作器
(図示せず)などから与える所要の各操作信号と、冷/
温戻水35aと冷/温水35bとの温度を検出する温度
検出器S1・S2、冷却用水32aと冷却戻水32bと
の温度を検出する温度検出器S3・S4などから与える
各検出信号とにもとづいて、加熱器6の加熱量を調節す
る加熱調整器6Aなどを制御することにより、定常の温
度制御運転を行うように構成してある。このため、各制
御対象となる機器部分は電動型のもので構成してある。
【0022】開閉弁V6は、貯留槽59内の底部に沈澱
物が生じた場合、または、生することを未然に防止する
などの目的で、貯留水59Aを全部排出して入れ換える
作業などに用いるもので、開閉弁V5・V6を開いて、
貯留水59を管路64から排水65として放出する。
【0023】上記の吸収冷温水機100の具体的構成
が、1990年7月本願出願人三洋電機株式会社発行
「吸収冷温水機・吸収冷温水機Cシリーズカタログ’9
0−7」・1989年2月オーム社発行「空気調和設備
の実務の知識」、または、特開昭58−12508など
により開示されている。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】上記のような冷却用水
の放熱装置を設けた吸収冷温水機において、加温運転か
ら冷却運転に切り換える場合には、管路31から管路3
4に至る間に残っている冷却用水が加温運転時に60〜
70°C程度の高温になっている。
【0025】したがって、大量の冷/温水35bを被熱
操作流体として供給する大型装置の場合には、運転切換
と同時に開閉弁V3を開いて、冷却戻水32bを放熱装
置50に送り込むと、放熱装置50の内部全体を加温し
て、長時間にわたり冷却能力を失ってしまうという不都
合がある。
【0026】また、放熱装置50は、一般に、風通しの
よい屋上などの高所に設置するため、なるべく軽量に作
る必要があり、合成樹脂材を主体に形成してあるため、
上記のような高温の水が送り込まれると各部が変形し、
特に冷却層54は直ちに変形するので、故障を招くとい
う不都合がある。
【0027】このため、運転切換時には、管路31から
管路34までの冷却用水の経路に保有している高温の水
が各管路から自然放熱して冷却用水として適する温度に
下がるまで待って切り換えており、このための待時間
が、大型装置の場合には、保有している水の量が多いの
で、相当長い時間になり、冷房動作への空調調整が遅
れ、運転操作員に苦情が殺到するなどの不都合がある。
【0028】そこで、例えば、開閉弁V3・V6を手動
開閉弁にし、また、ポンプP2を手動運転可能にしてお
き、運転作業員または保守サービス員が、加温運転から
冷却運転への切換時に、まず、開閉弁V6を開いて、管
路31から管路34までの間に保有している高温の水を
管路64に排水した後、開閉弁V6を閉じ、開閉弁V3
を開くとともに、ポンプP2を臨時に運転して、新た
に、貯留水59Aを冷却用水32aとして送り込み、温
度検出器S3・S4による検出温度値が所定温度値、例
えば、35°Cになったことを確認して、制御部80に
よる正規の冷却運転状態に移行するように構成すること
が考えられるが、こうした構成でも、冷却用水の経路に
保有している水が放熱するまでの待ち時間が解消されな
い上に、運転操作員にとって面倒な作業を要し、春季・
秋季などの不安定な気温時期には、この面倒な操作を頻
繁に行わなければならないという不都合がある。
【0029】さらに、冷/温水35bの供給量が少ない
小型装置の場合には、例えば、加温運転を停止した後、
管路31から管路34までの間に保有している高温の水
が各管路面などから自然放熱して上記の所定温度値に下
がるのを、制御部80で温度検出器S3・S4の検出信
号から判別して、正規の冷却運転状態に移行するように
さぜるを得ないため、このための待時間が長くなり、冷
暖房装置が室温調整不能状態におかれるなどの不都合が
ある。
【0030】また、加温運転に移行する前に、開閉弁V
5を閉じ、開閉弁V3・V6を開いて、管路31から管
路34までの間に保有している冷却用水32aから冷却
戻水32bまでの管路64に排水させて管路31から管
路34までの間を空管状にしておくことにより、冷却運
転に移行する前の放熱を速める構成も提案されている
が、こうした空管状にする構成では、加温運転時に管路
31から管路34までの間の管路内部が極度に乾燥させ
られるため、冷却用水の水垢などが、管路内部に固化し
て付着して管路を狭小化してしまうなどの不都合が生ず
る。
【0031】このため、こうした不都合のない簡便な装
置の提供が望まれているという課題がある。
【0032】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記のよう
な凝縮器・蒸発器・吸収器などを含む熱交換機器類の所
要部分を経由して熱操作流体を循環することにより蒸発
器内の熱交換用配管を通る被熱操作流体を、冷却する冷
却運転と、加温する加温運転とに、切換運転するととも
に、冷却運転時にのみ上記の吸収器・凝縮器などの所要
部分を冷却するための管路を通る冷却用水を放熱装置の
放熱冷却部で冷却して貯留槽に貯留しながら循環する吸
収冷温水機において、
【0033】外部から冷却用水を補給するための補給水
を上記の放熱冷却部に与える補給系を設ける補給系手段
と、上記の加温運転から冷却運転に切り換える切換運転
時にのみ、上記の放熱冷却部に与える冷却用水、つま
り、冷却戻水の温度を下げるために、上記の補給を行っ
て冷却戻水に上記の補給水を混入する補給水混入手段と
を設けた構成としたものである。
【0034】
【0035】
【0036】
【作用】本発明によれば、加温運転時の加温により、冷
却用水が高温になっている冷却戻水が、放熱装置の放熱
冷却部の所定部分、例えば、散布器に戻し入れられたと
きに、この冷却戻水に、外部からの低温の補給水が冷却
戻水に混入されるため、冷却戻水の温度低下が促進され
るので、冷却運転への移行を迅速化し得るとともに、放
熱装置における放熱冷却部の高温変形による故障を防止
し得るように作用する。
【0037】
【0038】
【0039】
【実施例】以下、実施例を図1〜図5により説明する。
これらの図において、図6の符号と同一符号で示した部
分は、図6によって説明した同一符号の部分と同一の機
能をもつ部分であり、また、図1では、図6における熱
交換器6・13や、吸収液2a・2b、冷媒蒸気7a・
7b、冷媒液24a・24bなどの熱操作流体の循環路
などの部分を省略または点線で簡略化して画いてある。
【0040】図1は、上記の従来技術で説明したような
凝縮器23・蒸発器26・吸収器1などを含む熱交換機
器類の所要部分を経由して熱操作流体、つまり、吸収液
2a・2b、冷媒蒸気7a・7b、冷媒液24a・24
bなどを循環することにより蒸発器26内の熱交換用配
管26Bを通る被熱操作流体、つまり、冷/温水35a
を、冷却する冷却運転と、加温する加温運転とに、切換
運転するとともに、冷却運転時にのみ吸収器1・凝縮器
23などの所要部分を冷却するための管路31・1B・
23A・34などを通る冷却用水32aを、放熱装置5
0の放熱冷却部51で冷却して貯留槽59に貯留しなが
ら、循環する吸収冷温水機100において、
【0041】外部からの補給水32c、つまり、貯留水
59Aを経て冷却用水32aを補給することになる水を
放熱冷却部51に与える補給系、例えば、水道水57を
補給水32cとして、開閉弁V7を介して、給水口J1
から散布器53に与えるようにした補給系を設ける補給
系手段と、
【0042】加温運転から冷却運転に切り換える切換運
転時にのみ、放熱冷却部51に与える冷却用水、つま
り、冷却戻水32bの温度を下げるために、例えば、開
閉弁V7を開くことにより、上記の補給を行って冷却戻
水32bに補給水32cを混入する補給水混入手段とを
設けた第1の装置を構成しているものである。
【0043】したがって、この第1の装置では、加温運
転から冷却運転に切り換えるときには、加温運転時に、
高温になっている冷却戻水32bに、低温の補給水32
cを混入するため、冷却戻水32bの温度を下げるよう
に動作することになる。
【0044】図2は、図1と同様の吸収冷温水機100
において、貯留槽59に貯留している冷却用水、つま
り、貯留水59Aを放熱冷却部51に直接的に戻して循
環する循環系、例えば、ポンプ2の出口側に設けた分岐
管路B1により、貯留水59Aを開閉弁V8を介して給
水口J1から散布器63に与えて、再び貯留水59Aと
して戻す循環系を設ける貯留水循環系手段と、
【0045】加温運転から冷却運転に切り換える切換運
転時にのみ、冷却戻水32bの温度を下げるために、例
えば、ポンプ2を運転するとともに開閉弁V8を開くこ
とにより、上記の循環を行って冷却戻水32bに貯留水
59Aを混入する貯留水混入手段とを設けた第2の装置
を構成しているものである。
【0046】したがって、この第2の装置では、加温運
転から冷却運転に切り換えるときには、加温運転時に、
高温になっている冷却戻水32bに、低温の貯留水59
Acを混入するため、冷却戻水32bの温度を下げるよ
うに動作することになる。
【0047】そして、図1・図2の構成は、いずれも、
図示しない制御操作部から各操作信号と、温度検出器S
1〜S4などで検出した各検出信号とを制御部80に与
え、所要の制御処理を行って得られる各制御信号を、各
開閉弁V1〜V8、ポンプP2に与えることにより、所
要の制御を行うとともに、運転指示などの各設定状態と
検出温度など各部動作状態とを表示部85に表示するよ
うに構成したものである。
【0048】制御部80は、図3のように、マイクロコ
ンピュータによる処理制御器(この発明において、CP
Uという)を主体にして構成したものであり、各操作信
号と各検出信号とを、CPU80の入出力ポート81か
ら取り込んで、CPU80の作業メモリ83に一時的に
記憶する。
【0049】作業メモリ83に記憶したデータと、処理
メモリ82に記憶した制御処理フローのプログラムと、
所定温度などの基準値データと、計時回路84で計時し
た待時間などの時間値データとなどによる演算処理にも
とづいて、所要の制御処理を行って得られる各制御信号
を入出力ポート81から出力するとともに、作業メモリ
83に記憶している記憶データの内容から所要のものを
表示部85に与えて表示するように構成してある。
【0050】また、第1の装置の場合における具体的な
実施態様では、図4または図5のような制御処理フロー
による処理を行うようになっており、図4の制御処理フ
ローによる第1の制御処理では、運転切換時における補
給水32cの補給、つまり、水道水57の補給を所定時
間だけ行った後に、冷却運転に移行し、図5の制御処理
フローによる第2の制御処理では、運転切換時における
補給水32c、つまり、水道水57の補給を、冷却戻水
32bの温度が所定温度以下になるまでの時間だけ行っ
た後に、冷却運転に移行するように構成しているもので
ある。
【0051】そして、CPU80は、定常の運転制御を
行うCPUと共通のCPU、または、別体のCPUのい
ずれを用いてもよいものであり、図4・図5の制御処理
フローは、定常の運転制御を行うための〔制御メインル
ーチン〕に付属する〔運転切換サブルーチン〕として構
成してある。
【0052】以下、各制御処理フローによる動作を具体
的に説明する。各制御処理フローにおいて、開閉弁V6
・V9は閉じた状態を続けるものとし、まず、図4の第
1の制御処理フローについて説明する。
【0053】〔第1の装置における第1の制御処理フロ
ー〕 ◆ステップSP1では、室内冷暖房装置側に設けた設定
操作部などから入力した設定操作信号による操作デー
タ、つまり、切換運転指令データ、または、設定操作し
た温度値データを取り込んで、次のステップSP2に移
行する。
【0054】◆ステップSP2では、切換運転指令デー
タが冷却運転への切換になっているか否かを判別し、冷
却運転を行うときは次のステップSP3に移行し、冷却
運転以外のときはステップSP31に移行する。 ◆ステップSP3では、温度検出器S4の温度値データ
T1を取り込んで、次のステップSP4に移行する。
【0055】◆ステップSP4では、処理メモリ82に
予め記憶した放熱装置50が変形などによる損傷を起こ
さない程度の温度値、例えば、32°Cを所定温度T2
として取り込み、温度値データT1が所定温度T2以下
の温度になっているか否かを判別し、所定温度T2以下
になっているときはステップSP21に移行し、所定温
度T2を超えているときは、次のステップSP5に移行
する。
【0056】◆ステップSP5では、送風機52を始動
し、開閉弁V3・V5・V7を開いて、ポンプP2を運
転し、管路31から管路34の間に保留している高温の
冷却戻水32bを散布器53に与えるとともに、補給水
32cとして水道水57を給水口J1から散布器53に
補給することにより、冷却戻水32bに温度の低い水道
水57を混入し、冷却戻水32bの温度を下げる操作を
行わせる状態にして、次のSP6に移行する。
【0057】◆ステップSP6では、計時回路84に計
時開始信号を与え、所定の待ち時間、例えば、5分間を
計時して、時間待ちを行い、管路31から管路34に至
る間の温度を放熱した後に、次のステップSP7に移行
する。
【0058】◆ステップSP7では、開閉弁V7を閉じ
て、補給水32c、つまり、水道水57の補給を停止
し、ポンプ2により貯留水59Aを冷却用水として循環
する冷却用水循環状態にした後、制御メインルーチンに
おける定常の冷却運転のステップの部分に移行する。
【0059】◆ステップSP21では、開閉弁V3・V
5を開き、ポンプP2を運転して、ステップSP7と同
様に、貯留水59Aを冷却用水として冷却水循環を行な
わせる状態にして、制御メインルーチンにおける定常の
冷却運転のステップの部分に移行する。
【0060】◆ステップSP31では、切換運転指令デ
ータが加温運転への切換になっているか否かを判別し、
加温運転を行うときは次のステップSP32に移行し、
加温運転以外のときは制御メインルーチンの対応するス
テップの部分に移行する。
【0061】◆ステップSP32では、ポンプP2を停
止し、開閉弁V3・V5を閉じ、冷却用水32aの循環
を止めた状態にして、制御メインルーチンの加温運転に
対応するステップの部分に移行する。
【0062】〔第1の装置における第2の制御処理フロ
ー〕次に、図5の第1の装置における第2の制御処理フ
ローについて説明する。図5において、ステップSP1
〜SP5と、ステップSP21と、ステップSP31〜
SP32との部分は、図3の制御処理フローにおける同
一のステップ番号による制御処理と同一の制御処理を行
う部分なので説明を省略し、図5のステップSP6〜S
P8の部分のみを説明する。
【0063】図5において、 ◆ステップSP6では、温度検出器S4の温度値データ
T1を取り込んで、次のステップSP7に移行する。
【0064】◆ステップSP7では、ステップSP4と
同様の判別を行い、所定温度T2以下になっているとき
は、次のステップSP8に移行し、所定温度T2を超え
ているときは、ステップSP6に戻る。
【0065】◆ステップSP8では、開閉弁V7を閉じ
て、補給水32c、つまり、水道水57の補給を停止
し、ポンプ2により貯留水59Aを冷却用水として循環
する冷却用水循環状態にした後、制御メインルーチンに
おける定常の冷却運転のステップの部分に移行する。
【0066】〔第2の装置における第1・第2の制御処
理フロー〕第2の装置における制御処理フローも、第1
の装置と同様に、第1の制御処理として、運転切換時に
おける貯留水59Aの循環、つまり、貯留水59Aを給
水口J1に供給して冷却戻水32bに混入する動作を、
所定時間だけ行った後に、冷却運転に移行する制御処理
フローと、第2の制御処理として、運転切換時における
貯留水59Aの循環、つまり、貯留水59Aを給水口J
1に供給して冷却戻水32bに混入する動作を、冷却戻
水32bの温度が所定温度以下になるまでの時間だけ行
った後に、冷却運転に移行する制御処理フローとによる
構成とを設けることができるものである。
【0067】そして、これらの構成は、図4の制御処理
フローにおける開閉弁V7の開閉動作部分を、開閉弁V
8の開閉動作に変更することによって、上記の動作を行
わせるように構成し得ることについては、詳述を要さな
いことであろうと思量するので、説明を省略する。
【0068】〔変形実施〕この発明は次のように変形し
て実施することができる。
【0069】(1)開閉弁V7または開閉弁V8を流量
調整付きの開閉弁で構成し、温度検出器S4で検出した
温度値に対応して流量調整を行うように構成する。
【0070】(2)分岐管路B1に代え、貯留槽59か
ら開閉弁V8に至る管路を設けるとともに、この管路の
途中に専用のポンプを設けて貯留水59Aの循環を行う
ように構成する。
【0071】(3)上記(2)の構成において、開閉弁
V8を設けずに、専用のポンプのみを運転して、貯留水
59Aの循環を行うように構成する。
【0072】(4)給水口J1の位置を、冷却戻水32
bを散布器53に与える供給口に接近した下側の箇所に
配置して、補給水32c、つまり、水道水57または貯
留水59Aを優先的に送り込むことにより、冷却戻水3
2bの温度低下を促進し得るように構成する。
【0073】(5)給水口J1を設けずに、図1に点線
で示す管路71のように、開閉弁V3から放熱冷却部5
1に冷却戻水32bを戻す管路34Aと、開閉弁7また
は開閉弁8とを結ぶ管路を設けて、管路34から出る高
温の冷却戻水32bに補給水32cまたは貯留水59A
を直接的に混入するように構成する。
【0074】(6)加温運転時には、ポンプP2が運転
していないので、開閉弁V3を設けずに、高温の冷却戻
水32bが膨張して溢れる分の水だけを直接的に貯留水
59Aに戻し入れるように構成する。この構成によれ
ば、冷却戻水32bを戻入れる放熱冷却部51内の管路
などが比較的低い高温でも熱変形しやすい管路、例え
ば、塩化ビニール管などの場合にも、管路を熱変形を避
けることができる。
【0075】この構成において、図1のように、管路3
4の冷却戻水32bの出口側に対して放熱冷却部51が
低い位置に配置される構成の場合には、上記の溢れる分
の水を逃すための細い管路として、管路34Aの低い位
置に、点線で示すような水抜細管72を配置するととも
に、管路34Aの高い位置に突き出して、点線で示すよ
うな空気抜弁V11を配置して構成する。
【0076】また、上記の構成において、図2のよう
に、管路34の冷却戻水32bの出口側に対して放熱冷
却部51が高い位置に配置される構成の場合には、上記
の溢れる分の水を逃すための細い管路として、管路34
Aの立ち上り管路部分に、点線で示すような水抜細管7
2を配置して構成する。
【0077】
【発明の効果】この発明によれば、以上のように、第1
の装置では、加温運転時の加温によって高温になってい
る冷却戻水に、水道水などによる低温の補給水を混入し
て温度を低下させることができるという特徴がある。
【0078】
【図面の簡単な説明】
図1〜図5はこの発明の実施例を、また、図6は従来技
術を示し、各図の内容は次のとおりである。
【図1】第1の装置の全体ブロック構成略図
【図2】第2の装置の全体ブロック構成略図
【図3】要部ブロック構成図
【図4】制御処理フローチャート
【図5】制御処理フローチャート
【図6】全体ブロック構成図
【符号の説明】
1 吸収器 1A 散布器 1B 冷却管 2a 稀液 2b 中間液 2c 濃度 3 管路 5 高温再生器 6 加熱器 6A 加熱調整器 7a 冷媒蒸気 7b 冷媒蒸気 7c 冷媒蒸気 8 管路 9 熱交換器 10 管路 11 低温再生器 11A 放熱管 11B 通路 12 管路 13 熱交換器 14 管路 21 管路 22 管路 23 凝縮器 23A 冷却管 24a 冷媒液 24b 冷媒液 25 管路 26 蒸発器 26A 散布器 26B 冷却管 27 ポンプ 28 管路 31 管路 32a 冷却用水 32b 冷却戻水 32c 補給水 33 管路 34 管路 35a 冷/温戻水 35b 冷/温水 36 管路 37 管路 41 管路 43 管路 50 放熱装置 51 放熱冷却部 52 送風機 53 散布器 54 冷却層 57 水道水 58 浮子弁 59 貯留槽 59A 貯留水 61 管路 62 溢水受 63 管路 64 管路 65 排水 66 管路 68 逆止弁 71 管路 72 水抜細管 80 制御部(CPU) 81 入出力ポート 82 処理メモリ 83 作業メモリ 84 計時回路 85 表示部 100 吸収冷温水機 B1 分岐管路 J1 給水口 P1 ポンプ P2 ポンプ P3 ポンプ V1 開閉弁 V2 開閉弁 V3 開閉弁 V5 開閉弁 V6 開閉弁 V7 開閉弁 V8 開閉弁 V11 空気抜弁
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 15/00 F25B 15/00 306

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凝縮器・蒸発器・吸収器などを含む熱交
    換機器類の所要部分を経由して熱操作流体を循環するこ
    とにより蒸発器内の熱交換用配管を通る被熱操作流体
    を、冷却する冷却運転と、加温する加温運転とに、切換
    運転するとともに、冷却運転時にのみ上記の吸収器・凝
    縮器などの所要部分を冷却するための管路を通る冷却用
    水を放熱装置の放熱冷却部で冷却して貯留槽に貯留しな
    がら循環する吸収冷温水機であって、外部からの前記冷
    却用水を補給するための補給水を前記放熱冷却部に与え
    る補給系を設ける補給系手段と、前記加温運転から前記
    冷却運転に切り換える切換運転時にのみ、前記放熱冷却
    部に与える前記冷却用水(以下、冷却戻水という)の温
    度を下げるために、前記補給を行って前記冷却戻水に
    記補給水を混入する補給水混入手段とを具備することを
    特徴とする吸収冷温水機。
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