JP3133538B2 - 吸収式冷凍機 - Google Patents

吸収式冷凍機

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JP3133538B2
JP3133538B2 JP05034487A JP3448793A JP3133538B2 JP 3133538 B2 JP3133538 B2 JP 3133538B2 JP 05034487 A JP05034487 A JP 05034487A JP 3448793 A JP3448793 A JP 3448793A JP 3133538 B2 JP3133538 B2 JP 3133538B2
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直樹 坂本
朗 畑山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、熱吸収剤を蒸発可能
な冷媒に混合した吸収液を用いて、所要のヒートポンプ
作用による熱交換動作を行う吸収冷凍機・吸収冷温水機
などの吸収式冷凍機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の装置として、例えば、吸収剤を
臭化リチウム、冷媒を水として混合した臭化リチウム水
溶液などの吸収液を用いたる吸収式冷凍機が周知であ
り、例えば、図3の吸収冷温水機100のように構成し
たものがある。
【0003】図3において、太い実線部分は冷媒液・吸
収液・冷却用水などの液体管路、二重線部分は冷媒蒸気
の蒸気管路であり、まず、吸収液の循環系を、吸収器1
の底部に溜っている低濃度の吸収液、つまり、稀液2a
を起点として説明する。
【0004】稀液2aは、ポンプP1により、管路3を
経て、高温再生器5に入る。高温再生器5は、下方から
バーナーなどの加熱器6で加熱しているので、稀液2a
中に含まれている冷媒が蒸発して、高温になった中濃度
の吸収液、つまり、中間液2bと、冷媒蒸気7aとに分
離する。
【0005】高温の中間液2bは、管路8を経て、高温
側の熱交換器9に入る。熱交換器9で、高温の中間液2
bは、管路3を通る稀液2aに熱を与えて放熱し、温度
が低下した後、管路10を経て、低温再生器11に入
る。
【0006】低温再生器11では、管路21を経て、中
間液2bを加熱する低温再生器11内の放熱管11Aに
冷媒蒸気7aを送り込んで加熱しているので、中間液2
bの中に含まれている冷媒が蒸発して、高温になった高
濃度の吸収液、つまり、濃液2cと、冷媒蒸気7bとに
分離する。
【0007】高温の濃液2cは、管路12を経て、低温
側の熱交換器13に入る。熱交換器13で、高温の濃液
2cは、管路3を通る稀液2aに熱を与えて放熱し、中
温になった後、管路14を経て、吸収器1内の散布器1
Aに入り、散布器1Aの多数の穴から散布する。
【0008】散布した濃液2cは、吸収器1内の冷却管
1Bを流通する冷却用水32aによって冷却する。濃液
2cは、冷却管1Bの外側を流下する際に、隣接する蒸
発器26から入ってくる冷媒蒸気7cを吸収して稀薄化
し、低温の稀液2aに戻り、吸収液の一巡が終えるとい
う吸収液循環を繰り返すものである。
【0009】次に、冷媒の循環系を、吸収器1に入った
冷媒蒸気7Cを起点にして説明する。冷媒蒸気7cは、
上記の吸収液循環系で説明したように、吸収器1内の散
布器1Aから分散した濃液2cに吸収されて、稀液2a
の中に入り、高温再生器5で冷媒蒸気7aになる。
【0010】冷媒蒸気7aは、管路21を経て、低温再
生器11の放熱管11Aに入り、中間液2bに熱を与え
て放熱し、凝縮して冷媒液24aになった後、管路22
を経て、凝縮器23の底部に入る。
【0011】凝縮器23は、隣接する低温再生器11と
の間の多数の通路11Bを経て入ってくる冷媒蒸気7b
を、凝縮器23内の冷却管23Aを通る冷却用水32a
で冷却し、冷媒蒸気7bを凝縮して低温の冷媒液24a
にする。冷媒液24aは、管路25を経て、蒸発器26
に入り、蒸発器26の低部に溜まって冷媒液24bにな
る。
【0012】ポンプP2は、冷媒液24bを、管路28
を経て、散布器26Aに送り、散布器26Aの多数の穴
から散布することを繰り返す。散布した冷媒液24b
は、蒸発器26内の熱交管26Bを通る被熱操作流体、
つまり、冷/温戻水35aを冷却する。この冷却の際
に、冷媒液24bは、冷/温戻水35aから熱を吸収し
て蒸発し、冷媒蒸気7cになった後、隣接する吸収器1
との間の多数の通路26Cを経て、吸収器1に戻り、冷
媒の一巡が終えるという冷媒循環を繰り返すものであ
る。
【0013】以上のように、高温再生器5と低温再生器
11との二重の再生動作によって、吸収液と冷媒、つま
り、熱操作流体を循環しながら蒸発器26内の熱交管2
6B、つまり、熱交換用配管によって、管路36から与
えられる被熱操作流体、つまり、冷/温戻水35aを冷
却し、管路37から冷水35bを室内冷房機器などの冷
却対象機器(図示せず)に冷却用被熱操作流体として与
える運転を、二重効用の冷却運転と言い、主として、冷
房用に用いているため、冷房運転とも言っている。
【0014】これに対して、高温再生器5で蒸発した冷
媒蒸気7aと高温熱交換器9に入れるべき高温の中間液
2bを、側路して蒸発器26に与える管路41・42に
設けた開閉弁V1・V2を開いて、直接、蒸発器26と
吸収器1に戻すとともに、散布器26Aより散布すべき
冷媒液24bを、管路28と管路4との間を側路する管
路43に設けた開閉弁V3を開いて冷媒液24bを吸収
液2aに混入するようにし、低温再生器11を用いず
に、高温再生器5のみの運転によって、吸収液循環と冷
媒循環とを行いながら蒸発器26内の熱交管26B、つ
まり、熱交換用配管によって、管路36から与えられる
被熱操作流体、つまり、冷/温戻水35aを加温し、管
路37から温水35bを室内暖房機器などの加温対象機
器(図示せず)に加温用被熱操作流体として与える運転
を、加温運転(ボイラー運転)と言い、主として、暖房
用に用いているため、暖房運転とも言っている。
【0015】また、この加温運転時、つまり、暖房運転
時には、吸収器1と凝縮器23との冷却は不要なので、
ポンプP3の運転を停止することにより、管路31から
の冷却用水32aの送水を停止している。
【0016】制御部50は、吸収冷温水機100におけ
る以上の動作を制御処理する制御部分であり、上記のよ
うに、開閉弁V1・V2・V3を開閉とポンプP1・P
2の運転・停止とを制御することにより、冷却運転と加
温運転とに切換運転するとともに、各運転中において、
冷却対象機器または加温対象機器に与える冷/温水35
bを所定の温度に維持するために、設定操作器(図示せ
ず)などから与える所要の各操作信号と、冷/温戻水3
5aと冷/温水35bとの温度を検出する温度検出器S
1・S2、冷却用水32aと冷却戻水32bとの温度を
検出する温度検出器S3・S4などから与える各検出信
号とにもとづいて、加熱器6の加熱量を調節する加熱調
整器6Aなどを制御することにより、定常の温度制御運
転を行うように構成してある。このため、各制御対象と
なる機器部分は電動型のもので構成してある。
【0017】こうした吸収液2a・2b・2cを循環す
る構成の吸収冷温水機100では、上記の二重効用運転
を停止する際には、吸収液のうち濃液2dになっている
部分、つまり、管路12・熱交換器13・管路14の間
にある吸収液を高濃度の状態のままに放置すると吸収剤
の成分が結晶して析出してしまい、管路を閉塞して故障
を招くなどの支障を生ずるため、完全に停止する前に、
加熱調整器6Aを閉止にして加熱器6による加熱を停止
した状態において、開閉弁V3を開いて冷媒液24bを
稀液2aに混入しながら、ポンプP1を運転して吸収液
を循環させ、吸収液全体の濃度、特に、濃度2aの部分
の濃度を稀釈する稀釈運転を行った後に運転停止するよ
うにしている。また、この稀釈運転は、通常、負荷のあ
る状態で行うため、開閉弁V3を開かなくとも、加熱を
停止した状態でポンプP1を運転しておけば、蒸発器2
6で冷媒が蒸発するので、吸収液全体の濃度の低下を図
れるため、必ずしも、無負荷で稀釈運転をしなくてもよ
いものである。この種の稀釈運転を設けた吸収式冷凍機
100の構成が、1990年7月本願出願人三洋電機株
式会社発行「吸収冷温水機・吸収冷凍機Cシリーズカタ
ログ’90−7」・1989年2月オーム社発行「空気
調和設備の実務の知識」、または、特開昭57−202
465などにより開示されている。
【0018】また、上記の吸収式冷凍機における高温再
生器5の部分を、例えば、図1のように、稀液2aの加
熱のみを行う加熱槽5Aと、加熱された稀液2aから冷
媒蒸気7aと中間液2bとに分離する分離槽5Cとに分
けるとともに、加熱槽5Aと分離槽5Cの間に管路5B
を設ける吸収式冷凍機100の構成が、実公昭58−1
0940などにより開示されている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上記のような吸収冷温
水機100において、冷却運転から加温運転に切換運転
する際または冷却運転を停止する際には、吸収液の結晶
析出などによる支障を防止するために吸収液を稀釈する
稀釈運転を行う必要がある。
【0020】この稀釈運転は、蒸発器26内の熱交換管
26Bに冷/温水35bを通して負荷側を運転状態にし
たまま、加熱器6を停止し、ポンプP1を運転して吸収
液を循環するので、冷媒液が蒸発器26の熱交換管26
Bに流下し、負荷のある冷/温戻水35aから熱を奪っ
て蒸発することになり、稀液の濃度を低下させてゆくの
で、吸収液全体の濃度が低下するように動作させてい
る。
【0021】しかしながら、こうした稀釈運転の構成で
は、第1には、稀釈運転時に、冷/温水35bの温度が
下がり過ぎて各部が凍結損傷しないように、また、冷媒
液の蒸発を促す必要があるので、負荷側も運転状態にし
ておく必要があり、吸収式冷凍機100側のみの独立し
た運転では稀釈運転が行えない……という不都合があ
る。
【0022】また、第2には、各部には冷却運転時の冷
却能力が残留しているため、濃液2cの濃度を充分に低
下させるまでに相当長い時間、例えば、6〜7分間程度
を要するという不都合がある。このため、こうした不都
合のない装置の提供が望まれているという課題がある。
【0023】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記のよう
な吸収剤を冷媒に混入した吸収液を高温再生器・吸収器
などの熱交換機器類を通して循環する吸収液循環系と、
上記の冷媒による冷媒蒸気と冷媒液とを凝縮器・蒸発器
など熱交換機器類を通して循環する冷媒循環系と、冷却
用水を吸収器・凝縮器などの所要の熱交換機器類に通水
する冷却系とを設け、蒸発器内の熱交換用配管を通る被
熱操作流体を、加温する加温運転と、冷却する冷却運転
とに切換運転するとともに、冷却運転の停止、または、
冷却運転からの切換運転に際して、吸収液中の吸収剤の
濃度を稀釈する稀釈運転を行うようにした吸収式冷凍機
であって、上記の凝縮器内の冷媒蒸気の部分と蒸発器内
の冷媒蒸気の部分とを結ぶ側路を設ける冷媒蒸気側路手
段と、上記の側路に介在する開閉弁を設ける側路弁手段
と、上記の開閉弁を開いて稀釈運転を行う稀釈運転手段
とを設ける第1の構成と、この構成に加えて、上記の側
路を第1の側路とし、上記の開閉弁を第1の開閉弁とし
て、上記の蒸発器内の冷媒液の部分と吸収器内の吸収液
の部分とを結ぶ第2の側路を設ける冷媒液吸収液側路手
段と、上記の第2の側路に介在する第2の開閉弁を設け
る第2側路弁手段と、上記の第1の開閉弁と第2の開閉
弁とを開くとともに、上記の冷却用水の通水を停止して
稀釈運転を行う稀釈運転手段とを設ける第2の構成とに
よって、上記の課題を解決し得るようにしたものであ
る。
【0024】
【作用】稀釈運転の開始時には、凝縮器内の冷媒蒸気に
冷却運転時の冷却能力がまだ残留しているため、蒸発器
内の冷媒蒸気が蒸発器内の熱交換管にある冷/温水を冷
却して過冷却を引き起こすが、第1の構成によるもので
は、凝縮器内の冷媒蒸気部分と蒸発器内の冷媒蒸気部分
とを結ぶ側路を開いて、蒸発器内の圧力・温度を上げて
冷媒液の蒸発を妨げるとともに、冷媒凝縮器内の圧力と
蒸発器内の圧力を均圧化し、凝縮器から蒸発器に流れ込
む冷媒液の量を低減させるので、蒸発器内の熱交換管内
にある冷/温水の過冷却を抑制し得る。したがって、負
荷側の運転が停止状態でも稀釈運転を行ない得るように
作用する。
【0025】また、第2の構成によるものでは、上記の
均圧化による冷/温水の過冷却の抑制に加えて、冷却用
水の通水を停止して凝縮器内の冷媒蒸気の凝縮を抑制
し、凝縮器から蒸発器に流れ混む冷媒液の量をさらに低
減させて冷/温水の過冷却を抑制するとともに、蒸発器
内の冷媒液と吸収器内の吸収液とを結ぶ側路を開き、吸
収液に冷媒液を強制的に混入させて吸収液の濃度低下を
促進する。したがって、稀釈運転を短時間で終了し得る
ように作用する。
【0026】
【実施例】以下、実施例を図1・図2により説明する。
これらの図において、図3の符号と同一符号で示した部
分は、図3によって説明した同一符号の部分と同一の機
能をもつ部分である。
【0027】なお、図1・図2は、吸収冷凍機の構成に
してあるので、図3の冷/温水35a・35bの箇所は
冷水35a・35bになる。また、冷房・暖房を切換使
用する吸収冷温水機として構成するの場合には、図3の
分離器5Cと蒸発器26との間を側路する管路41と開
閉弁V1とに相当する部分を図1・図2の構成にも設け
る必要がある。
【0028】〔第1の構成〕図1の第1の構成によるも
のは、図3のように、吸収剤を冷媒に混入した吸収液2
a・2b・2c・2dを高温再生器5・吸収器1などの
熱交換機器類を通して循環する吸収液循環系と、上記の
冷媒による冷媒蒸気7a・7bと冷媒液24a・24b
とを凝縮器23・蒸発器26など熱交換機器類を通して
循環する冷媒循環系と、冷却用水32aを吸収器1・凝
縮器23などの所要の熱交換機器類に通水する冷却系と
を設け、蒸発器26内の熱交換用配管26Bを通る被熱
操作流体、つまり、冷/温水35a・35bを、加温す
る加温運転と、冷却する冷却運転とに切換運転するとと
もに、冷却運転の停止、または、冷却運転からの切換運
転に際して、上記の吸収液中の吸収剤の濃度を稀釈する
稀釈運転を行うようにした吸収式冷凍機100におい
て、凝縮器23内の冷媒蒸気7bの部分と蒸発器26内
の冷媒蒸気7cの部分とを結ぶ側路61を設ける冷媒蒸
気側路手段と、上記の側路61に介在する開閉弁V4を
設ける側路弁手段と、制御部50の制御動作により上記
の開閉弁を開いて稀釈運転を行う稀釈運転手段とを設け
たものになっている。
【0029】以下、具体的に説明すると、高温再生器5
の部分は、既に説明したように、図3における高温再生
器5に代えて、加熱槽5A・管路5B・分離槽5Cによ
る構成にしてある。
【0030】また、蒸発器26に付属する管路28の部
分では、図3におけるポンプP2に代えて、熱交換用の
放熱管62をもつ気泡ポンプ63を設け、冷媒液24b
を循環させている。
【0031】さらに、凝縮器23内の冷媒蒸気7bの部
分と、蒸発器26内の冷媒蒸気7Cの部分とを結んで側
路する管路61を設けるとともに、管路61の途中に、
電動型の開閉弁V4、例えば、電磁弁を介在させてあ
り、制御部50からの制御信号によって、稀釈運転時に
のみ、開閉弁V4を開くように制御する。
【0032】この制御信号は、制御部50内に設けた制
御処理機能、例えば、マイクロコンピュータに記憶した
プログラムにより、稀釈運転動作の制御処理段階に入っ
たときに出力するようにしてある。
【0033】この制御によって、稀釈運転時には、管路
61を介して凝縮器23内の圧力と蒸発器26内の圧力
とを均圧化し、凝縮器23内の冷媒液24aを蒸発器2
6内の散布器26Aに与える流れが低減するとともに、
蒸発器26内での冷媒液を抑えるので、熱交換用配管2
6B内の冷/温水35a・35bに対する冷却を抑制す
るように動作することになる。
【0034】〔第2の構成〕図2の第2の構成によるも
のは、図1の第1の構成と同様の吸収式冷凍機100に
おける側路61を第1の側路とする第1側路手段と、開
閉弁V4を第1の開閉弁とする第1側路弁手段と、蒸発
器26内の冷媒液24bの部分と吸収器1内の吸収液2
aの部分とを結ぶ第2の側路43を設ける冷媒液吸収液
側路手段と、第2の側路43に介在する第2の開閉弁V
3を設ける第2側路弁手段と、第1の開閉弁V4と第2
の開閉弁V3とを開くとともに、冷却用水32aの通水
を停止して稀釈運転を行う稀釈運転手段とを設けたもの
になっている。
【0035】以下、具体的に説明すると、図2におい
て、図1の符号と同一符号で示した部分は、図1の同一
符号の部分と同一の機能をもつ部分であり、管路43と
開閉弁V3とポンプP3の部分は、図3の同符号部分と
同一の機能もつ部分であって、制御部50からの制御信
号により、稀釈運転時には、開閉弁V4と開閉弁V3を
開くとともに、ポンプP3を停止するように制御する。
【0036】この制御によって、稀釈運転時には、管路
61を介して凝縮器23内の圧力と蒸発器26内の圧力
とを均圧化するとともに、ポンプP3の停止によって凝
縮器23内の冷却管23Aの冷却を停止するので、これ
らが相乗的に作用して、凝縮器23内の冷媒液24aを
蒸発器26内の散布器26Aに与える流れが低減し、熱
交換用配管26B内の冷/温水35a・35bに対する
冷却を抑制するように動作することになる。
【0037】また、これと同時に、管路43を介して蒸
発器26内の冷媒液24bを吸収器1内の稀液2aの中
または流れに混入し、中間液2b・2cと濃液2dの濃
度の低下を促進するため、稀釈運転を短い時間で済まし
得るように動作することになる。
【0038】〔変形実施例〕この発明は次のように変形
して実施することができる。
【0039】(1)第1の構成と第2の構成とにおい
て、高温再生器5の部分を図3の高温再生器5と同様の
ものにして構成する。
【0040】(2)第1の構成と第2の構成とにおい
て、開閉弁V4を稀釈運転の開始から所定の時間、例え
ば、稀釈運転開始時における凝縮器23内の冷媒液24
aの量に比例した時間だけ開くように構成する。
【0041】(3)第1の構成において、開閉弁V4を
開くと同時にポンプP3を停止するように構成する。
【0042】(4)第1の構成と第2の構成とにおい
て、気泡ポンプ63の部分を図3のポンプP2による部
分と同様に変更して構成する。
【0043】
【発明の効果】この発明によれば、以上のように、稀釈
運転時において、第1の構成によるものでは、凝縮器内
と蒸発器内との圧力を均圧化して、凝縮器から蒸発器に
流れ込む冷媒液の量を低減させるとともに、蒸発器内で
の冷媒液の蒸発を抑えるため、蒸発器内の熱交換管内の
冷/温水、つまり、被熱操作流体を過冷却することがな
いので、負荷側の運転を停止状態にしても凍結損傷を招
くことなく安全に稀釈運転を行ない得る。
【0044】また、第2の構成によるものでは、上記の
凝縮器内と蒸発器内との圧力を均圧化と、冷却用水の停
止による凝縮器内の凝縮抑制とが相乗的に動作して、凝
縮器から蒸発器に流れ混む冷媒液の量をさらに低減させ
るとともに、蒸発器内での冷媒液の蒸発を抑えるため、
負荷側の運転が停止状態にしても凍結損傷を招くことな
く、より安全に稀釈運転を行ない得るとともに、蒸発器
内の冷媒液と吸収器内の吸収液とを結ぶ側路を開くた
め、吸収液の濃度低下を促進して、稀釈運転を短時間で
終了し得るなどの特長がある。
【図面の簡単な説明】
図1・図2はこの発明の実施例を、また、図3は従来技
術を示し、各図の内容は次のとおりである。
【図1】要部の具体的構成図
【図2】要部の具体的構成図
【図3】ブロック構成略図
【符号の説明】
1 吸収器 1A 散布器 1B 冷却管 2a 稀液 2b 中間液 2c 濃液 3 管路 5 高温再生器 5A 加熱槽 5B 管路 5C 分離槽 6 加熱器 6A 加熱調整器 7a 冷媒蒸気 7b 冷媒蒸気 7c 冷媒蒸気 8 管路 9 熱交換器 10 管路 11 低温再生器 11A 放熱管 11B 通路 12 管路 13 熱交換器 14 管路 21 管路 22 管路 23 凝縮器 23A 冷却管 24a 冷媒液 24b 冷媒液 25 管路 26 蒸発器 26A 散布器 26B 冷却管 28 管路 31 管路 32a 冷却用水 32b 冷却戻水 33 管路 34 管路 35a 冷/温戻水 35b 冷/温水 36 管路 37 管路 41 管路 42 管路 43 管路 50 制御部 61 管路 62 放熱管 63 補助蒸発器 100 吸収式冷凍機 P1 ポンプ P2 ポンプ P3 ポンプ S1 温度検出器 S2 温度検出器 S3 温度検出器 S4 温度検出器 V1 開閉弁 V2 開閉弁 V3 開閉弁 V4 開閉弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−118143(JP,A) 実公 昭60−23649(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 15/00 306

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸収剤を冷媒に混入した吸収液を高温再
    生器・吸収器などの熱交換機器類を通して循環する吸収
    液循環系と、前記冷媒による冷媒蒸気と冷媒液とを凝縮
    器・蒸発器など熱交換機器類を通して循環する冷媒循環
    系と、冷却用水を前記吸収器・前記凝縮器などの所要の
    熱交換機器類に通水する冷却系とを設け、前記蒸発器内
    の熱交換用配管を通る被熱操作流体を、加温する加温運
    転と、冷却する冷却運転とに切換運転するとともに、前
    記冷却運転の停止、または、冷却運転からの前記切換運
    転に際して、前記吸収液中の前記吸収剤の濃度を稀釈す
    る稀釈運転を行うようにした吸収式冷凍機であって、 前記凝縮器内の前記冷媒蒸気の部分と前記蒸発器内の前
    記冷媒蒸気の部分とを結ぶ側路を設ける冷媒蒸気側路手
    段と、 前記側路に介在する開閉弁を設ける側路弁手段と、 前記開閉弁を開いて前記稀釈運転を行う稀釈運転手段と
    を具備することを特徴とする吸収式冷凍機。
  2. 【請求項2】 吸収剤を冷媒に混入した吸収液を高温再
    生器・吸収器などの熱交換機器類を通して循環する吸収
    液循環系と、前記冷媒による冷媒蒸気と冷媒液とを凝縮
    器・蒸発器など熱交換機器類を通して循環する冷媒循環
    系と、冷却用水を前記吸収器・前記凝縮器などの所要の
    熱交換機器類に通水する冷却系とを設け、前記蒸発器内
    の熱交換用配管を通る被熱操作流体を、加温する加温運
    転と、冷却する冷却運転とに切換運転するとともに、前
    記冷却運転の停止、または、冷却運転からの前記切換運
    転に際して、前記吸収液中の前記吸収剤の濃度を稀釈す
    る稀釈運転を行うようにした吸収式冷凍機であって、 前記凝縮器内の前記冷媒蒸気の部分と前記蒸発器内の前
    記冷媒蒸気の部分とを結ぶ第1の側路を設ける冷媒蒸気
    側路手段と、 前記第1の側路に介在する第1の開閉弁を設ける第1側
    路弁手段と、 前記蒸発器内の前記冷媒液の部分と前記吸収器内の前記
    吸収液の部分とを結ぶ第2の側路を設ける冷媒液吸収液
    側路手段と、 前記第2の側路に介在する第2の開閉弁を設ける第2側
    路弁手段と、 前記第1の開閉弁と前記第2の開閉弁とを開くととも
    に、前記冷却用水の通水を停止して前記稀釈運転を行う
    稀釈運転手段とを具備することを特徴とする吸収式冷凍
    機。
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